顔のたるみに一番効果がある治療法!種類・タイプ別おすすめは?

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顔のたるみは、種類・部位によって効果的な治療法などが異なります。今では、美容医療の治療法の種類は豊富にあり、ケア方法もエイジングケア化粧品やエクササイズなど、たくさんの種類があります。本記事では、顔のたるみの種類・タイプ別におすすめの治療法をご紹介します。

この記事の監修医師
■資格・所属学会
日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本アレルギー学会所属
東京医科大学病院皮膚科兼任助教
Bio Touch JAPAN顧問医師東京医科大学卒業後、東京医科大学病院皮膚科へ勤務し皮膚科、美容皮膚科の経験を積んでいる。現在は主に新中野皮膚科クリニックの副院長として皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科診療に携わる傍ら、美容医療に関する記事の監修を行なっております。
目次

1.顔のたるみで老け顔と不機嫌な表情に

顔がたるむと実年齢より老けて見えるほか、疲れた印象を与えてしまいます。

また、怒っていないのに暗く不機嫌な印象を与えてしまうことも。

その点ではとても損な肌悩みです。

顔のたるみは、加齢にともなう肌の衰えや皮下組織の弾力の低下、筋力の低下、靭帯(リガメント)のゆるみなどさまざまな原因で起こります。

また、紫外線ダメージや良くない生活習慣などが顔のたるみを進めてしまいます。

たとえば、肌の真皮にはコラーゲンやエラスチンがありますが、加齢や紫外線ダメージでこれらが減少することで肌の弾力が低下し、たるみが生じます。

また、皮下脂肪が肥大化すると、それが重力に耐えきれなくなることが原因になります。

顔のたるみの直接的な原因と悪影響を及ぼす要因は、大きく次のとおりです。

 

  1. 真皮の衰え
  2. 皮下脂肪の肥大化や萎縮
  3. 表情筋の衰え
  4. 顔の靭帯(リガメント)やSMAS(筋膜)のゆるみ
  5. 骨の萎縮
  6. 顔のたるみに悪影響を及ぼす要素
    1. 加齢
    2. 紫外線ダメージ
    3. バランスの良くない食生活
    4. 睡眠不足
    5. 良くない姿勢
    6. 喫煙習慣
    7. 不適切な視力のケア

 

そんな顔のたるみは、フェイスライン、目の下、まぶた、口元、顎など顔のさまざまな部位で目立ちます。

顔のたるみは種類や部位によって、原因が違ったり、効果的な治療法やケア方法などが異なります。

本記事では、顔のたるみの種類や部位別におすすめの治療法やケア方法をご紹介します。

自分のたるみに合った方法を見つけて、適切な治療やケアを行いましょう。

 

<監修医からのメッセージ>
どんな方も年齢を重ねると顔のたるみが気になってきます。
つまり、加齢が顔のたるみの大きな原因です。
加齢とともに肌や肌を支える表情筋や靭帯(リガメント)、皮下組織などが衰えてしまいます。それらが絡み合って顔のたるみが目立ってしまうのです。

そんな顔のたるみを確実かつ早く改善できるのは、美容医療です。
セルフケア、エステでのケア、鍼灸院などのたるみケアもありますが、肌の奥にある筋膜層にアプローチできるのは美容医療だけです。
また、たるみを改善する方法の選択肢も豊富で、解剖学的かつ皮膚科学的にアプローチできることもメリットです。

しかし、顔のたるみの改善の美容医療は、比較的、お金もかかったりリスクがある可能性もあります。
そのため、美容クリニックや医師を慎重に選ぶことが大切です。
顔のたるみを美容医療で改善したい場合は、いきなり施術を決めるのではなく、複数の美容クリニックでカウンセリングを受けてみるのもよいですし、リスクとベネフィットをわかりやすく説明してくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。

 

<参考記事>

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2.顔周りのたるみの種類と原因

顔のたるみは、先ほど示したように加齢や生活習慣などさまざまなことが原因となります。

また、原因は一つではなく、多くは複数が絡み合っています。それぞれのたるみの原因や特徴を理解することで、予防や治療効果を高めることができます。

また、顔のたるみといっても、部位によって呼び方が違うなど種類や状態が異なります。

 

 

顔のたるみのイラスト

 

1)おでこ・額のたるみの症状と原因

おでこは、表情の癖や視力の低下を補おうとするくせが原因の横長のしわができやすい部位です。

また、肌のハリや弾力に大切な真皮のコラーゲンやエラスチンが減少するとたるみが目立ちます。さらに、表情筋の衰えや頭皮のたるみ、まぶたのたるみが額のたるみの原因になることがあります。

  1. 前頭筋の衰え

    おでこの表情筋である前頭筋が加齢などで衰えると、皮膚を支えることができなってたるみの原因になります。また、視力の低下を補おうとおでこにシワをよせて物を見ようとするくせも原因です。

    前頭筋の衰えは、真皮の血行不良の原因になります。そのため、コラーゲン・エラスチンも減り、おでこのたるみを進行させます。

  2. 頭皮のたるみ

    実は、おでこのたるみには頭皮やまぶたの状態も関係しています。頭皮と顔は1枚の皮膚でつながっていて、さらに頭皮のたるみは、すぐ下にあるおでこに大きく影響するのです。

    頭皮とおでこはつながっています。そして頭部にある筋肉が、おでこや顔の筋肉を引っ張り上げています。

    加齢による筋肉の衰え、コラーゲンやエラスチンの減少、乾燥によるダメージなどで頭皮がたるむと、おでこや顔全体がたるみます。

  3. まぶたのたるみ

    加齢などで目の周りの筋肉を支えている眼輪筋が弱ってくると、まぶたがたるみます。そのため、額の筋肉(前頭筋)でまぶたを持ち上げるようになります。その結果、おでこに負担がかかりたるみの原因になることがあります。

 

<参考記事>

おでこ(額)のしわを消す!7つの原因と予防・改善のための全対策

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2)目の下のたるみの症状と原因

目の下のたるみは、目の周りにある筋力の低下、目の酷使や刺激など、加齢や生活習慣が原因で起こります。

ほかにも寝不足や乾燥、目をこするなどの刺激もたるみを助長してしまうので、生活習慣などに気を配ることも大切です。

目元のたるみは老けて見えるだけでなく、不健康に見えたり、疲れている印象を与えてしまうこともあります。

  1. 眼輪筋の筋力の低下

    目の周りには眼輪筋(がんりんきん)という筋肉があり、目の下のたるみの原因の一つとして眼輪筋の筋力の低下が考えられます。

    眼輪筋は、目元の脂肪を抑えるはたらきをしていますが、筋力が低下すると脂肪を抑えきれなくなり、たるみが発生します。

    筋力低下は加齢によるものや、眼輪筋をあまり使っていないことなどが原因です。

    眼輪筋は筋肉ですので、体の筋肉のように鍛えてあげることで筋力低下を防ぐことができます。

  2. デスクワークによる眼精疲労

    目の下のたるみは、デスクワークなどによる眼精疲労も原因の一つです。

    たとえば、スマホやPCを長時間見ていると、まばたきの回数が減る傾向にあります。

    まばたきには目の周りの血行促進などの効果があり、回数が少なくなるとその効果も減ってしまいます。

    目の周りの筋肉の緊張や、血流が悪くなるなど、老化を早める要因となるので、パソコンやスマホを使用する際にはこまめな休憩や、血行をよくするためのマッサージなどを行うなど意識することが大切です。

 

<参考記事>

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3)頬のたるみの症状と原因

頬にたるみが生じると顔にボリューム感がなくなり、しわやたるみが目立ってきます。ミッドチークライン(ゴルゴライン)もそんな頬のたるみの症状です。このようなたるみの原因は、表情筋と呼ばれる筋肉の筋力低下やコラーゲンの減少があげられます。

ほかにも、スキンケア不足や姿勢の悪さ、笑顔の減少、生活習慣などが原因となることも。

頬がたるむと、実年齢より老けて見えてしまうので、原因を知ってしっかり対策をおこないましょう。

  1. 表情筋の筋力の低下

    表情筋と呼ばれる顔の筋肉は40種類程度あるといわれていて、この筋肉は真皮層の奥でつながっています。表情筋は体の筋肉と同じで、加齢とともに徐々に衰えていきます。

    40種類ほどある表情筋の中でも、頬のたるみに大きく影響を与えるのが、口角の横にある頬筋(きょうきん)やこめかみから唇につながる大頬骨筋(だいきょうこつきん)です。

    また、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)という口周辺にある筋肉は、上唇をこめかみに向かって引き上げる役割があります。

    これらの筋力が低下すると、頬のたるみや口角の下がりが目立つようになり、表情の印象が悪くなってしまいます。

    使わない筋肉は特に筋力低下が進むため、日ごろから顔のストレッチやトレーニングなどを行い、たるみを予防しましょう。口を大きく開けたり閉じたりするなど、表情筋を使う習慣を身につけることもオススメです。たとえば、人と会って楽しくおしゃべりすることも大事です。

  2. 真皮の衰え|加齢によるコラーゲンの減少

    皮膚は上から表皮・真皮・皮下組織の順番で構成されており、あいだの真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった成分により肌のハリや弾力が保たれています。

    しかし、加齢や紫外線によるダメージなどを受けると、コラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力性が失われてしまいます。

    また、年齢を重ねるにつれ、頬の筋肉量が低下することも考えられます。

    この二つの要因から、重力に耐えられず頬が下に垂れてくるため、頬のたるみが生じるのです。

 

<参考記事>

ゴルゴラインを消したい!原因と予防・改善・解消の7の対策

4)口周り・口元のたるみの症状と原因

口元のたるみは、老けて見えるのはもちろんですが、口角が下がり不機嫌そうな表情になりやすいのが特徴です。また、口回りのしわやほうれい線が目立ちやすくなります。

また、マリオネットラインも口元のたるみの一つです。

口元のたるみの原因は主に口周辺の筋力が衰えることにあります。口元の筋力は、老化や生活習慣によって衰えていく傾向にあるので、原因を知って日ごろから意識することが大切です。

  1. 口輪筋の筋力の低下

    口の周りには口輪筋という筋肉が存在します。

    最近ではマスクを長時間着用することが増え、口を動かすことが減っています。

    口を動かさないと筋力が低下する原因となり、老け見えの原因であるほうれい線やマリオネットラインと呼ばれるたるみやしわが目立つことになりかねません。口周りの運動や顔のストレッチを通して血流を促し、筋力低下を防止していきましょう。

  2. 食べ物をしっかり噛んでいない

    食事の時、しっかりと噛んで食べていますか?

    噛む回数が少ないと、口元の筋力が低下してしまいます。

    また、柔らかいものばかりを食べている場合や、同じ方の歯に偏って食べ物を噛んでいる場合など、口輪筋のバランスが崩れたり、衰える要因となります。

    食事をする際は、堅いものを取り入れ噛む回数を増やすことや、左右バランスよく咀嚼することなどを意識してください。

 

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5)二重あごや顎下・フェイスラインのたるみの原因

顎の下やフェイスラインのたるみは、姿勢の悪さや皮下脂肪の増加など、さまざまなことが原因で起こります。

二重あごやフェイスラインの崩れは、輪郭がぼやけて見えたり、顔が大きく太って見えたりと実際よりも老けた印象を与えてしまうことも。

日常生活で知らず知らずのうちにたるみを生じさせないよう、できることから改善してみましょう。

  1. 皮下脂肪の増加やむくみによる膨張

    顎下やフェイスラインのたるみの原因として、脂肪の増加やむくみがあげられます。

    リンパの流れや血流の悪化によりむくみが生じますが、むくみは真皮層の機能を低下させてしまうため、たるみを加速させてしまいます。

    また、急激な体重増加により皮下脂肪が増えてしまうと、皮膚や筋肉を抑える力が弱まり、支えきれないため、たるんでしまうのです。

    このようなことを防ぐには、塩分を控えたり暴飲暴食しないよう注意するなど、食生活を見直すことも重要です。

  2. 姿勢の悪さ

    背中を丸めた猫背の姿勢や巻き肩は、顔が下向きになりやすく、肩こりや首のこりが起こるなど、血流やリンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。フェイスラインや顎下に老廃物が蓄積されると、たるみが生じやすくなります。

    また、長時間下を向いている姿勢や就寝時に枕が高すぎることで重力により顔面の皮膚が引っ張られ、顎のたるみや二重あごだけでなく、ほうれい線やしわの原因にもつながります。

    デスクワークやスマホを使用する際は、姿勢に気を付けるとともに、適度に体を動かしたりストレッチをするなどして、血流を促すことを意識しましょう。

 

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3.顔のたるみを改善する5つの方法!一番効果的なのは?

ここでは、顔のたるみを改善する5つの方法を紹介します。

  • 美容医療
  • エステティックサロン
  • エクササイズ・マッサージ
  • エイジングケア化粧品
  • 家庭用美顔器

紹介する方法の中で最も効果があるのは、やはり美容医療です。

その理由は、次の3つです。

1)皮膚科学や解剖学の知識のある専門家である医師が治療を行う

顔のたるみは、深くなると真皮だけではなく、その奥の皮下組織や表情筋、リガメント、SMASなどの奥の組織が影響を与えることが多くなります。また、骨格が影響を与えていることもあります。

それを改善・治療する場合は、皮膚科学や形成外科学、解剖学など医学的な知識が必要です。

美容皮膚科医や美容外科医は、国家資格のある医師であり特に皮膚科専門医や形成外科専門医の資格がある医師はその知識があります。

2)皮膚の奥のSMAS(筋膜)までアプローチして治療できる

顔のたるみを治療する場合、SMASにアプローチする必要がある場合があります。

美容医療では、フェイスリフトやHIFU(ハイフ)などでそれが可能です。

一方、それ以外の手段では実質的には不可能です。

3)メスを使う、エネルギー機器を使う、ヒアルロン酸注入ボトックス注入など選択肢が豊富

美容医療では、顔のたるみを治療するための施術がたくさんあります。

メスを使う施術、エネルギー機器を使う施術、ヒアルロン酸注人といった施術が中心ですが、最近では薬剤を使う方法、再生医療など選択肢が広がっています。

そのため、顔のたるみのさまざまな症状や原因にアプローチが可能です。

一方、エステティックサロンや自宅だけでのケアでは、たるみのさまざまな症状や原因にアプローチするのは難しいので、最も効果的な方法とはいえません。

しかし、これらの手段は無駄ではありません。

顔のたるみがごく軽度な場合や予防したい場合であれば、まずはエクササイズなどのセルフケアから始めてみましょう。

また、エイジングケア化粧品でのケアなどをあわせて行なえば、さらに予防の効果を高めることが期待できます。

4.一番効果的な美容医療!どんな施術がおすすめ?

顔のたるみの改善には、美容医療が一番効果的です。

たるみ改善の美容医療メニューは、最近ではメスを使わず手軽に受けられるものが増えています。また、1回あたりの施術にかかる費用もそれほど高くないものも増えています。

美容医療をおこなうクリニックでは、無料カウンセリングを行なっている所も多くありますので、相談してから施術を受けるかどうか決めることもできます。

悩みや肌の状態などにあわせて治療法を組み合わせることで、さらに効果を高めることも可能です。ここでは代表的なたるみの治療を簡単にご紹介します。

1)注入治療

ヒアルロン酸注入は頻繁に顔のたるみに治療で行われる施術です。

ヒアルロン酸を注入することで、顔の凹みを埋めボリュームアップさせることでたるみを目立たなくします。

また、若々しく小顔に見せる効果が期待できます。

頬やおでこのたるみ、ほうれい線などの治療におすすめです。

 

<ヒアルロン酸によるたるみの治療>

ヒアルロン酸注入によるたるみの治療

 

<参考記事>

ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!

フィラーとは?フィラー注射でメスを使わずシワ対策!

2)ハイフ(HIFU)

ハイフ(HIFU)とは、High Intensity Focused Ultrasoundの略称です。日本語では、「高密度焦点式超音波治療法」と呼びます。

メスを使うことなく、頬のたるみやフェイスラインといった顔全体の治療を行う施術で、最近では人気が高まっています。

皮下組織やSMAS筋膜に超音波を照射して、熱によって皮下組織を引き締めて小顔効果を発揮します。また、肌の再生の過程でコラーゲンの生成を促します。

最近では機器の種類も増え、目の下のたるみ取りにも使えるものも登場しています。

ウルセラリフト、ウルトラフォーマー、ソノクイーンほか10種以上の機器があります。

 

<ハイフの効果>

ハイフのカートリッジ別の効果とターゲット層との図

 

 

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美容医療ハイフとは?効果や期間、副作用についても全解説

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ハイフ(HIFU)の種類とおすすめは?機種別の特徴・効果・痛みの違い!

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3)高周波治療

高周波治療とは,「ラジオ波」や「RF」とも呼ばれる高周波の熱エネルギーを出す機器を使ったたるみ治療です。

ハイフとは異なり、熱エネルギーが届くのは真皮層の奥までです。

顔全体のたるみ治療が行なえる機器や目元にアプローチできる機器があります。

サーマクールやイントラジェン、テノール、エンディメッドプロなどがあります。

また、最近では光エネルギーのIPLと、高周波エネルギーのRFの2つを組み合わせて、照射ができるフォトRFやマイクロニードルRF治療器ポテンツァも登場しています。

 

<施術別の肌へのアプローチの違い>

施術別の肌へのアプローチの違い

 

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イントラジェンのGFRとは?効果やデメリット、サーマクールとの違い

テノールとは?美容効果や副作用、施術回数・間隔について解説

フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説

ポテンツァとは?効果やダウンタイム、費用、ダーマペンとの違い

4)糸リフト

糸リフトはスレッドリフトとも呼ばれます。

特殊な糸を気になる箇所の皮膚の下に通し、持ち上げることでたるみを改善する方法です。

こめかみや頬、フェイスラインなどに糸を挿入し、全体的なリフトアップが期待できます。

メスを使わないため、傷跡が目立たない点がメリットです。

また、糸を入れるので、施術後すぐにリフトアップ効果を実感でき、治療効果はハイフやサーマクールよりも持続します。

 

<糸リフトのビフォーアフター>

糸リフトのビフォーアフター

 

 

<参考記事>

糸リフトで失敗しないために知っておきたいメリット・デメリット

5)フェイスリフト

フェイスリフトは、耳周辺の皮膚にメスを入れて筋膜を持ち上げ、余った皮膚を切り取ることでたるみを解消する施術です。顔全体を引き上げて若々しい印象の顔に近づけられます。皮膚の余りが多くたるみが強い場合に有効なたるみ治療で、持続期間も10年と長く続くことがメリットです。

 

<フェイスリフトの施術>

フェイスリフトの施術の効果

 

<参考記事>

フェイスリフトは失敗する?糸リフトと切開の失敗例と回避する方法!

6)そのほかのたるみの治療

今、挙げた以外でもたるみの治療の選択肢があります。

最近では、線維芽細胞再生やPRP療法などの再生医療、リジュラン注射やスネコス注射、水光注射などの薬剤の注入、ダーマペンなどのマイクロニードルセラピー、コラーゲンピール(マッサージピール)などの浸透型ピーリングなどもあります。

 

<参考記事>

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5.エステティックサロンでのたるみケア

顔のたるみの改善のための選択肢の一つに、エステティックサロンでのケアがあります。

エステティックサロンでは、顔や体のたるみを引き上げるリンパマッサージや小顔矯正などのハンドケア、エステハイフ、IPL治療、エステ美顔器などがあります。

1)リンパマッサージ

リンパマッサージは、全身に流れるリンパ液の流れをよくするために行われる施術です。リンパ液に含まれる余分な水分や老廃物などを、体の至るところに存在するリンパ節と呼ばれるリンパ液の集まる場所に流します。

そして、それが体外へ排出されるため顔のむくみなどが改善します。

その結果、顔のむくみによるたるみの改善が期待できます。

セルフマッサージより、専門の知識・スキルを持ったエステティシャンの施術は高い効果が期待できます。 

2)小顔矯正

小顔矯正は、頭蓋骨・筋膜・筋肉・脂肪・皮膚からなる顔のコンディションを根本から整えて小顔へと導くエステの施術です。

リンパマッサージはターゲットがリンパだけですが、小顔矯正は顔の骨格に適度な圧をかけることで位置を整えるなど、より幅広くアプローチする施術です。

血行やリンパの流れを改善したり、頭皮から連鎖して起こるたるみを改善するため、フェイスラインがスッキリする効果も期待できます。

しかし、小顔矯正は骨格そのものが変わるわけではありません。効果の持続期間も1週間程度とそれほど長くは続きません。

3)エステハイフ

最近では、ハイフを行うエステティックサロンもあります。

エステハイフでも使用できるのは、美容医療で使う機器と異なり、主に「蓄熱式」というタイプです。比較的弱い超音波を面で照射し、徐々に熱エネルギーを蓄積させて、肌内部の温度を上げることで、たるみの改善を図るものです。

熱エネルギーの大きさや出力は、美容医療で使う機器より小さく、高い効果は期待できません。

安全面では、エステには医師がいないため、トラブルが起こった場合に適切な処置を行うことができない場合もあります。実際、2017年には国民生活センターより「エステサロン等でのハイフ機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-」という内容の報告書が公表されています。

エステティックサロンのハイフはあまりおすすめできません。

 

<参照元>

独立行政法人 国民生活センター『エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-』

4)IPL治療(光)

エステティックサロンでは、機器を使うケアとして「IPL(光治療)」を行っているところもあります。IPL(光治療)とは、複数の周波数の光を肌に照射し、肌の奥に一時的に熱を加えることで肌の再生を促す施術です。

コラーゲンやエラスチンの産生を促し、たるみの改善を図ります。

IPL治療は、美容医療でも使う機器ですが、エステのものは出力が低いので、効果を実感するまで回数を重ねる必要があります。

なお、IPL治療は、美容医療でもたるみの改善の主役ではなく、どちらかといえば補助的な施術です。

 

<参考記事>

エステティックサロンの選び方ならここが大切!

6.筋肉を鍛えるエクササイズ・マッサージで顔のたるみ改善

顔のたるみの原因として、ほぼすべての部位に表情筋の筋力低下が当てはまります。

部位ごとにエクササイズをおこなうことで筋力を鍛えることができ、筋力低下を予防したり、たるみ予防効果が期待できます。

たるみの改善まで期待するなら時間がかかってしまいますが、隙間時間に手軽にできるので、お金をかけたくない人や、忙しく時間がない人におすすめの方法です。

それぞれの部位に効くエクササイズを紹介しますので、ぜひスキマ時間に実施してみてください。

1)目元のたるみに効くエクササイズ

目元のたるみには眼輪筋を鍛えるエクササイズを行いましょう。エクササイズを繰り返し行うことでたるみの予防や改善につながります。

  1. 目を閉じて、眉毛を上げないように抑えて目をみひらく

  2. そのまま5秒キープ(眉毛を上にあげるとおでこに皺ができるので眉毛を上げる動作はおすすめしていません。)

  3. 上まぶたを動かさないように、下まぶたを閉じる

また、あわせてリンパを流すマッサージを行うことも効果的です。目の周りは刺激に弱く、力を入れたり雑にするとさらに皮膚の状態が悪化する可能性があります。

エクササイズやマッサージを行うときは、優しく触るようにしましょう。

2)頬のたるみに効くエクササイズ

頬のたるみには表情筋を鍛えることが効果的です。

「あ・い・う・え(べ)・お」を順番に発声し、口を大きく開けしっかりと動かします。

「い」は口角を上げることを意識して発声し、「う」は口を前に突き出し、頬をすぼめて発声します。

発声する声に合わせて、ゆっくり大きく動かすことがポイントです。

こうした動きを意識的に行うことで表情筋が刺激され、筋力低下を防止することができます。

3)口元のたるみに効くエクササイズ

口元のたるみ予防やほうれい線予防には、口輪筋を鍛えることが重要です。具体的なエクササイズについて1つご紹介します。

  1. 割り箸を横向きにくわえ、口角を引き上げます。

  2. そのまましばらくキープして元に戻します。

  3. 3回繰り返し行います。

口角を引き上げるときは割り箸よりも高い位置になるよう意識することや、割り箸は歯を使わずに唇でくわえることなどがポイントです。

4)顎下のたるみに効くエクササイズ

顎の下のたるみには舌回しをすることが効果的です。

口を閉じて、上下の歯の外側にそって、大きくゆっくりと舌を回します。

時計回りと反時計回りを20回ずつ行ってください。

1日3回毎食後に行うのが効果的です。毎日継続することで顎下のたるみの改善が期待できます。



7.エイジングケア化粧品でケアをする

まず、大前提としてエイジングケア化粧品を使っても顔のたるみを改善することができません。

なぜなら、化粧品は表皮の角質層までしかアプローチできないからです、

しかし、エイジングケア化粧品によるスキンケアやエイジングケアは大切です。

自宅でできるセルフケアで肌の保湿をしっかりと行うことは、角質層のコルネオセラピーとして大切です。

角質を健やかに保つことで、真皮を守ることができます。

その結果、たるみ予防につながります。

セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が含まれた化粧品でしっかり保湿しましょう。

コラーゲンやエラスチンを増やす成分としては、レチノール、ナイアシンミド、ビタミンC誘導体、ナールスゲン、ネオダーミル、ヒト幹細胞培養液、ペプチド、プラセンタエキスなどがあります。

中でも、最近注目されているのは、ヒト幹細胞培養液配合コスメです。ヒト幹細胞培養液は、再生治療などの医療現場でも使われている安全性の高い成分です。これらのヒト幹細胞培養液配合の美容液やフェイスマスク使うことで成長因子が細胞自身の活性化を促し、肌の内側から水分が補われることにより、たるみの予防や改善効果があるとされています。

また、美容医療の施術後にも、ヒト幹細胞培養液配合フェイスマスクがおすすめです。

エイジングケア化粧品でのケアも、20代のできるだけ早い時期から毎日継続して丁寧に行うことが大切です。

 

<参考記事>

エイジングケア化粧品の効果とその選び方は、7ステップで!

エイジングケアって、いつから(何歳から)始めればいいの?

8.リフトアップのできるホーム美顔器を使用する

家庭用の美顔器を使用することで、ある程度のリフトアップやたるみの予防が可能です。たとえば、EMS美顔器では表情筋のケアができ、ほうれい線やフェイスラインなどのたるみのケアにおすすめです。

EMSで筋肉を刺激することにより、ハリを取り戻し、リフトアップを叶えることができます。

ラジオ波(RF)美顔器も表情筋のケアができ、ほかの美顔器に比べて肌への刺激が少ないという特徴があります。

こちらは目尻や目の下など、細かい部分やデリケートなパーツなどにおすすめです。

また、美顔ローラーは血流をアップさせるはたらきがあるので、真皮の栄養状態を良くすることが可能です。

美顔器も適切に使えばひどくないたるみへの改善効果や予防効果が期待できます。しかし、使い方を誤ると、かえって肌を痛めたり、たるみ症状を悪くしてしまう可能性もあります。

使用する際は、必ず説明書に記載された使用方法や使用箇所をしっかり守りましょう。

 

<参考記事>

美顔器の種類・役割と肌悩みへの効果や限界を知って正しく使おう!

EMS美顔器って効果があるの?選び方とおすすめ

美顔ローラーの効果が科学的に証明される!血流量増加で美肌へ

9.顔のたるみに関するよくある質問

Q1.顔のたるみを治すにはどうしたらいい?

顔のたるみを治す方法で最も効果があるのは、美容医療です。

どんな施術を行うかはクリニックで医師と相談の上、効果、費用、副作用などを勘案して選びましょう。

また、保湿ケア、紫外線対策、表情筋のエクササイズなども組み合わせるとより効果的です。

 

Q2.顔のハリを取り戻す方法はありますか?

顔のハリを取り戻すためには、美容医療が選択肢です。

それ以外では、たんぱく質を多く含む食品を摂取することやコラーゲンを増やす成分であるナイアシンミドやビタミンC誘導体、レチノール、ナールスゲン、ネオダーミルを配合したエイジングケア化粧品や医薬部外品を使うのもおすすめです。

 

Q3.顔をたるませないためにはどうしたらいいですか?

顔をたるませないためのポイントは次の7点です。

①バランスの良い食事

②質の良い睡眠

③正しい姿勢

④保湿ケアを行う

⑤紫外線対策を行う

⑥表情筋を使う

⑦肌をたたく・ひっぱる・こするなどを行わない

10.まとめ

顔のたるみに最も効果的な方法が美容医療であることをお伝えしました。

顔のたるみが起こる原因は、加齢による表情筋や真皮の衰えほか、生活習慣なども影響を与えます。

たるみが進むとセルフケアでは改善が難しいのが現実です。

そのため、メスを使ったり、機器を使うなど、選択肢が豊富な美容医療が効果的です。

美容クリニックで医師に相談することで、ご自身に合った正しいケア方法を知ることができます。

顔のたるみを早く改善したいなら、ぜひカウンセリングを受けてみましょう。

一方、予防のためには、エクササイズやほかの手段を上手に取り入れることが大切です。

たとえば、口元のたるみにはエクササイズが効果的ですが、目の下のたるみには保湿クリームを使ったり目の周りの血行を促進するマッサージなど、部位によって適切なケアが必要です。

エクササイズなどのセルフケアは、ごく軽度のたるみであれば改善ができますが、毎日継続して行う必要があり、効果が現れるまでには時間がかかります。

また、エイジングケア化粧品はたるみの改善はできませんが、予防は可能です。

どちらも、毎日の習慣として根気よく続けていきましょう。

この記事が、顔のたるみを効果的に改善したい方のお役に立てば幸いです。

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