肌を保水しながらボリュームアップもかなえてくれるヒアルロン酸注射。涙袋をぷっくりさせる施術のイメージがありますが、しわの改善やリフトアップ効果があることを知っていますか?
ヒアルロン酸注射は顔や体のさまざまな悩みを解消できるだけではなく、即効性がありダウンタイムもほとんどないため、休みが取りづらい人や、すぐに効果を感じたい人におすすめの治療法です。
本記事ではヒアルロン酸注射の肌への効果や効果の持続期間、同じくしわ治療に使われるボトックス注射との違いについても解説します。
ヒアルロン酸注射について知りたい方はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
2012年 国保直営総合病院君津中央病院
2014年 千葉大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科入局
2017年 東京中央美容外科 同年 東京中央美容外科 浜松院院長就任
2019年9月 プルージュ美容クリニック初代院長(立ち上げ)
2020年6月 南越谷メディカルクリニック院長
2021年2月 フローラクリニック院長
2021年、オタク文化が栄える池袋にフローラクリニックを開院。 自身もコスプレイヤーとして活動するなど、エンタメ分野でも幅広く活躍しておられます。
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1.ヒアルロン酸注射とは?保水しながら肌をボリュームアップ
ヒアルロン酸注射とは、細い針を使って肌にヒアルロン酸製剤を注入し、しわの改善やリフトアップなどの効果を狙う治療法です。
ヒアルロン酸は保湿・保水効果に優れた成分なので、肌をふっくらとボリュームアップし、若々しい肌に見せてくれます。
即効性があることもメリットで、施術後すぐに効果を感じられます。
しわの改善やお顔のくぼみをボリュームをアップさせて若返り効果を狙いたい方、即効性の高い治療を求める方におすすめの治療法です。
2.ヒアルロン酸注射はこんな人におすすめ
ヒアルロン酸注射は下記に悩んでいる方に特におすすめです。
- ほうれい線
- ゴルゴ戦
- 目の下の凹み
- こめかみのくぼみ
- 頬こけ
- 額の凹凸
- 鼻が低い
- 顎が小さい
- 涙袋がない
- 唇が薄い
ヒアルロン酸はしわ部分や加齢などによりくぼんでしまった部分の肌をふっくらとさせてくれるため、顔を若々しい印象に変えてくれます。
骨格の凹みや、顔の脂肪が減って老け顔に見られる方におすすめしたい治療法です。
3.ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸注射は大しわの改善とボリュームアップに適した治療法です。
具体的な効果と解決できる悩みについて詳しく解説します。
1)しわやほうれい線が改善できる
ヒアルロン酸注射は、おでこのしわやほうれい線、目尻のしわの改善が期待できます。
しわの治療の際には、しわの溝に沿って皮膚の内側にヒアルロン酸を直接注射します。注入されたヒアルロン酸が肌表面をぐっと持ち上げるため、しわが目立たなくなるのです。
ヒアルロン酸注射がより効果を発揮するのは、顔に力を入れていない状態であらわれているしわです。笑ったり怒ったりした時だけにあらわれる「表情じわ」の改善をしたい場合は、ボトックス注射の方が適している場合があります。
ご自身のしわがヒアルロン酸注射で改善可能なのか、医師に相談して適切な治療を案内してもらいましょう。
ほうれい線の深いしわの改善
加齢などによりできたほうれい線を改善する効果が期待できます。
くぼみ目、目の下のクマを目立ちにくくする
老け顔・お疲れ顔の原因になるくぼみ目・目の下のクマを目立ちにくくする効果が期待できます。
眉間のしわの改善
何もしなくても眉間にしわが見られる方はヒアルロン酸注射で改善が期待できます。
目尻の小じわの改善
目尻にできた小じわの改善が期待できます。
ゴルゴラインの改善
ゴルゴライン(目頭の下〜頬にかけての溝やしわ)の改善が期待できます。
マリオネットラインの改善
マリオネットライン(唇の両脇〜顎にかけての溝やしわ)の改善が期待できます。
<参考記事>
ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?
2)涙袋、唇、鼻などのボリュームアップができる
ヒアルロン酸注射は、涙袋、唇、鼻などの高さを出したい場所やボリュームアップを望む場所にも効果を発揮します。
ヒアルロン酸を注入することにより、ふっくらとした涙袋や唇、高い鼻先やシュッとしたあごを作り出すことが可能です。
医師になりたいイメージを伝え、適切な量のヒアルロン酸を注入するようにしましょう。
ボリュームアップ効果が期待できる部位について解説します。
涙袋を形成することができる
涙袋をふっくらさせ、若々しく可愛らしい印象を与えられます。
唇をふっくらとボリュームアップできる
唇に注入するとボリュームアップだけでなく、乾燥改善効果も期待できます。
頬こけをふっくらとできる
加齢によって脂肪が少なくなった頬をふっくらとさせ、若々しい印象を与えられます。
鼻筋を通すことができる
鼻筋が通り、顔にメリハリができます。
顎先をシャープにすることができる
顎先をシャープに整えたり、美しいEライン(鼻先〜上下唇〜顎を直線で結んだライン)を形成できます。顔がシュッとすることで小顔効果も期待できます。
豊胸をすることができる
胸にヒアルロン酸を注入してバストアップが期待できます。
額の凹みを改善したり、ボリュームアップによって女性らしい丸みを出すことができます。
年齢とともに凹んでくるこめかみのボリュームを復活させることで、卵形の美しい輪郭に近づけることができます。
4.ヒアルロン酸注射をするメリット
ヒアルロン酸注射はしわの改善や涙袋・唇のボリュームアップなど、さまざまな効果をもたらすことができる治療法です。
さらにヒアルロン酸注射は、短時間の治療でダウンタイムもほとんどなく、施術後すぐに効果を実感できるメリットがあります。
ヒアルロン酸注射のメリットについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。
1)短時間で終わる
ヒアルロン酸注射は治療時間が短く、1箇所につき5分〜10分程度で終了します。短時間で治療が終わる上に即効性があるため、忙しい方、すぐに結果を出したい方におすすめです。
2)ダウンタイムがほとんどない
ヒアルロン酸注射はダウンタイムがほとんどありません。施術後に多少の赤みや腫れが出ることがありますが、唇は1週間、他の部位は2、3日で消失します。
稀に注射針による内出血の症状が出るケースがありますが、1〜2週間で目立たなくなります。施術直後からメイク可能なので、赤みや注射跡をメイクで隠すことも可能です。
3)施術後すぐに効果を実感できる
ヒアルロン酸注射は施術後すぐに効果を実感できます。ヒアルロン酸は製剤を注入してから安定するまで待たなくて良いため、施術直後からすぐ効果を実感したい人におすすめです。
ヒアルロン酸注射は、基本的には肌そのものではなく、皮下に注入してボリュームを増やす治療なので、見た目の効果が高いのです。
5.ボトックス注射との違い
しわの改善にはボトックス注射もよく選ばれます。ボトックス注射との違いや、ヒアルロン酸注射とボトックス注射のどちらを選べば良いかについて解説します。
1)表情じわを予防・改善するのがボトックス
ヒアルロン酸注射はしわを目立たなくする効果が、ボトックス注射は表情じわを予防・改善する効果が期待できます。
ヒアルロン酸注射はしわの溝部分をふっくらさせてしわを目立たなくさせますが、ボトックス注射はしわの原因となる部分の筋肉の動きを止めることによってしわを改善する治療法です。筋肉の動きが止まるとしわができづらくなるため、しわ予防の効果もあります。
ヒアルロン酸はほうれい線などの顔に力を入れていない状態で見られるしわに向いていて、ボトックス注射は目尻やおでこなど、顔を動かした際にあらわれるしわの改善に向いています。
2)深いしわにはヒアルロン酸がおすすめ
深いしわを目立たなくさせるには、ヒアルロン酸注射がおすすめです。
だから、真皮の衰えや皮下組織が衰えが原因の深いしわはヒアルロン酸がおすすめです。
一方、表情じわは顔を動かした際にできるしわですが、本来は、ボトックス注射が効果を発揮します。
しかし、加齢などによって肌のハリや弾力が失われることで、表情を元に戻してもしわが戻りづらくなり、消えないしわに変化します。
消えないしわはボトックス注射によって筋肉の動きを止めても改善効果が実感しづらいため、ヒアルロン酸注射を併用した方が良いでしょう。
<参考記事>
ボトックス注射とは?おでこや目尻のシワへの効果はある?
6.そもそもヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸とは、もともと体内にある成分で糖とたんぱく質でできています。
皮膚では主に真皮にあり、少ないですが表皮にもあります。また、目、関節などにも存在します。
1gで2Lから6Lもの水分を保つ「保湿・保水成分」で、肌に潤いやハリを与え、目の乾き(ドライアイ)を改善、関節の動き滑らかにする働きやクッションとしてのはたらきがあります。
しかし、20代をピークに徐々にエイジングとともに減少します。そして、40代からは減少スピードが速まり、60代になると20代の半分以下にまで減少するといわれています。
そんなヒアルロン酸は、今では医療や化粧品分野で応用が進んでいます。
美容医療で注入に使うヒアルロン酸以外でも、白内障の手術で使う補助剤、化粧品成分、サプリメントとしても良く使われています。
<参考記事>
ヒアルロン酸化粧品の保湿にはデメリットがあった!秘密と安全性
7.ヒアルロン酸注射の持続期間と種類
ヒアルロン酸注射には種類があり、それぞれで効果の持続期間が違います。ここではヒアルロン酸製剤ごとの特徴や効果の持続期間について解説します。
1)持続期間は4ヶ月~2年ほど
ヒアルロン酸注射の効果持続期間は、永久ではありません。個人差や注入した箇所や製剤の種類、注入量によっても変わってきますが、一般的に4ヶ月〜2年ほどです。注入されたヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていきます。
だから、効果を持続させるには、一定期間ごとに、繰り返し施術を受ける必要があります。
2)ヒアルロン酸の種類
ヒアルロン酸注射にはボリュームアップに向いているものや、涙袋などのポイント注射に向いているものなどさまざまな硬さがあり、効果の継続期間は硬さによる差があります(硬い製剤ほど吸収までに時間がかかります)。数十〜数百種類はあるので、
有名な、アラガン社が製造しているジュビダームビスタの、バイクロスシリーズを例に挙げて説明します。
ボラックスXC(硬い)
硬いヒアルロン酸製剤で形を保つ力が強く、18ヶ月以上効果が持続するのが特徴です。鼻や顎、輪郭などの形を整える治療に向いています。
ボリューマXC(やや硬い)
硬いヒアルロン酸製剤で、注入場所に留まる力が強いため、リフトアップ治療やしわ治療に使われます。効果の持続期間は1〜2年です。
ボリフトXC(やや柔らかい)
柔らかい製剤で注入後の肌馴染みがよく、違和感が起こりにくい製剤です。ふくらみを出すのが得意なため、ほうれい線のしわや窪んだ頬などのボリュームアップに適しています。効果の持続期間は1年程度です。
ボルベラXC(柔らかい)
柔らかくぷるんとしたふくらみを作るのに適しているため、唇や涙袋のふくらみを作るのに適しています。効果の持続期間は1年程度です。
ボライトXC(非常に柔らかい)
柔らかい製剤で高い保水性が認められており、肌質改善効果が期待できます。肌が潤ってふっくらとするため、小じわの改善効果が期待できます。
効果の持続期間は4〜9ヶ月です。
8.ヒアルロン酸注射の副作用・デメリット
ヒアルロン酸注射には副作用が起こる可能性やデメリットが伴います。施術前によく理解した上で治療を受けるか判断しましょう。
1)内出血
ヒアルロン酸注射は注射針を使用するため内出血が起こるケースがありますが、1〜2週間程度で自然と消えていきます。
血行が良くなる行動をすると内出血が起こりやすくなるため、施術当日は入浴や激しい運動、アルコールの摂取は控えた方が良いでしょう。
2)チンダル現象
注入されたヒアルロン酸は時間が経つと徐々に吸収されていきますが、皮膚の薄い部位に浅く打つと、皮膚の表面から透けて見えるようになる「チンダル現象」が起こる可能性があります。
チンダル症状は皮膚が薄い場所に起こりやすい症状のため、目の周りなどはこの症状が起こるリスクが高くなります。
チンダル現象はヒアルロン酸が溶けるまで治らないため、症状が出た場合は病院を受診しましょう。ヒアルロニダーゼと呼ばれるヒアルロン酸溶解注射を打てば、ヒアルロン酸が溶けて症状は改善します。
3)打ちすぎによる不自然さや異物感
ヒアルロン酸の打ちすぎや注入箇所を見誤ったことが原因で、しこり・凹凸感などの不自然さや異物感が出ることがあります。
体内に吸収されるのを待つ方法もありますが、すぐに症状を改善したい場合は、ヒアルロニダーゼで溶かすことが可能です。
ただしヒアルロニダーゼを注入した場所は施術前の状態に戻ってしまうため、再度治療を受けたい場合は3週間〜1ヶ月程度あけて施術を受けましょう。
4)壊死、失明
稀ではありますが、壊死や失明の恐れがあります。
ヒアルロン酸は本来皮下に注入されますが、誤って血管に注入されると血管がヒアルロン酸で詰まり、血管閉塞が起こり、その先の部分が壊死する可能性があるのです。また、血管内に入らなくても、圧迫によって血管が押されてしまい血行障害を起こすこともあります。
これが目の周りで起こった場合、眼神経に血液による栄養が届かなくなり、最悪の場合失明する恐れがあります。
これを避けるために、血管を傷つけない注射針として注目されているのが「マイクロカニューレ」です。マイクロカニューレは針の先が丸くなっているため、血管や神経を傷つけにくく、重篤な副作用や内出血などの症状が起こるリスクを下げられます。
副作用が心配な方は、マイクロカニューレを使用した施術をおこなっているクリニックを探すのもおすすめです。
9.ヒアルロン酸注射のよくある質問
ヒアルロン酸注射についてよく聞かれる質問について回答します。
Q1.ヒアルロン酸注射は何回から効果がありますか?
ヒアルロン酸注射は1回目から効果を実感できます。ヒアルロン酸注射は即効性があるため、施術直後から効果がわかるのです。注入したヒアルロン酸の効果持続期間は4ヶ月〜2年で徐々に体内に吸収されてしまうため、効果が薄れたら再度施術を受ける必要があります。
Q2.ヒアルロン酸注射は痛いですか?
注射針を使用するため、通常の注射を打つようなチクッとする感覚があります。注射の痛みが心配な方は、表面麻酔クリームを塗って対応してくれる美容クリニックもあるため、医師に相談してみましょう。
Q3.入れすぎている人を見かけます。同じようにならない?
ヒアルロン酸の注入箇所や注入量は一人ひとりの顔のバランスを見て医師が調整します。医師の経験が少ないと注入量を誤って入れすぎて不自然になることも。適切な量を入れてくれる、ヒアルロン酸注射の経験が豊富な信頼できる医師を選びましょう。
もし施術後にヒアルロン酸を注入しすぎてしまったと感じた場合でも、時間が経てば自然に体内に吸収されます。しかし吸収されるまでには数ヶ月かかるため、待てない場合はヒアルロニダーゼで溶かして元通りにすることも可能です。
10.まとめ~ヒアルロン酸注射でしわのない若々しい肌に!
ヒアルロン酸注射はしわの改善やリフトアップなど、保水しながら若々しい肌になれる施術法です。ダウンタイムもほとんどなく即効性があるため、時間が取れない方やすぐに効果を感じたい人も受けやすい治療法でしょう。
改善したい悩みによって使用するヒアルロン酸製剤が違うため、医師に相談しながら適切な製剤を適切な量注入してもらうことが必要になります。
経験の浅い医師の治療を受けると入れすぎによる不自然さやトラブルが起こることもあるため、複数のクリニックのカウンセリングを受けて納得できる説明をしてくれる信頼できる医師の元で治療を受けるようにしましょう。
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