フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説

本ページはPRを含みます。


       

フォトRFとは、光エネルギーのIPLと、高周波エネルギーのRFの2つを組み合わせて、照射ができる治療法です。しみ・そばかす・毛穴などのさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。この記事では、フォトRFの効果やメリット、フォトフェイシャルとの違い、デメリットや副作用まで幅広く解説します。

この記事の監修医師
■経歴
奈良県立医科大学卒業。泌尿器科医として臨床に従事する傍ら、
南カリフォルニア大学、国立がん研究センター研究所等でエピジェネティクス、幹細胞の研究に従事。
令和4年にはノリス美容クリニックを開設し、幹細胞の知識を生かした肌再生医療に取り込んでいる。

 

目次

1.フォトRFが気になる方へ

フォトRFとは、しみ・そばかす・毛穴などのさまざまな肌トラブルの改善が期待できる治療法です。

また、比較的安全な美容医療の治療法で、肌へのダメージもとても小さいため、美容医療が初めての方でも受けやすい施術です。

しかし、まだ新しい治療法で知らない方も少なくありませんし、「効果がない」などといった声がウェブやSNSでちらほらと出ています。

また、「有名な光治療であるIPL(フォトフェイシャル)とどう違うの?」と思っている方もいるようです。

IPLの肌への作用と改善される肌悩み

フォトRFが気になっている方は、自分の肌トラブルの改善に向いているのかどうか治療前に確認しておきたいではないでしょうか。

そこで、本記事では、フォトRFに期待できる効果やその発現のタイミング、持続期間から副作用やデメリットまでを詳しく解説します。

また、フォトフェイシャルやほかの光治療機器との違いについて解説します。

「フォトRFの治療を受けるかどうか悩んでいる」「フォトフェイシャルとどちらを受ければ良い?」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

 

<監修医からのメッセージ>
フォトRFは、アメリカのビター博士が考案した光治療を行う医療機器です。
従来のIPLとは異なり、パルスライト(APL)とRF(高周波エネルギー)を組合せることで、2つのエネルギーのシナジー効果を発揮します。
特に、470~980nmの広域な波長帯を照射することで、赤色と茶色に対する反応性が高いため、薄いしみやニキビにも効果を発揮します。
また、RFによってコラーゲンを増やししわやたるみの改善効果も期待できます。

つまり、1つの施術でかなり幅広い肌悩みの改善が期待できるのです。

また、痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどないといったメリットもあります。
さらに、日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)の承認も得ているので、比較的安心して使える医療機器です。

一方、一度の施術で劇的な効果を得られる治療法ではないため、4〜5回程度の施術が必要になることもある点がデメリットです。
ただ、施術時間は1回15分程度で費用も10,000円/回程度なので、通院も経済的にもそれほど負担にはならないのではないでしょうか。

フォトRFに興味がある方は、この機器を採用している美容クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
詳しい説明を聞いた後、ご納得の上で、施術を受けることをおすすめします。

 

<参考記事>

IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説

 

2.フォトRFとは?美肌治療にぴったりの施術  

1)フォトRFとは?

フォトRFとは、しみ・そばかすの改善や毛穴の引き締めなど、顔全体の美肌治療に適した美容医療です。

アメリカのシネロン・キャンデラ社が開発した「オーロラ」という医療機器を使うため、

クリニックによっては、「フォトオーロラ」、「オーロラ」と呼ばれることもあります。

 

フォトRFの特徴は、光エネルギーのIPL(Intense Pulsed Light)と、高周波エネルギーのRF(Radio Frequency)の2つのエネルギーを組み合わせて、光エネルギーの照射ができる点です。

 

従来の光エネルギーを使ったIPL(フォトフェイシャル)の施術では、肌の表皮層までしか、エネルギーを届けることができませんでした。一方でフォトRFは、高周波エネルギーのRFを組み合わせることにより、肌の奥にある真皮層までエネルギーが届くようになったのです。

 

これにより、真皮層にある繊維芽細胞を刺激できるようになり、コラーゲンやエラスチンの生成が促進できるようになりました。

 

そのため、フォトRFはしみの改善だけでなく、肌のハリがアップする効果も期待できます。

 

フォトRFは、2002年にFDA(アメリカ食品医薬品局)で承認されている安全な治療法です。

ダウンタイムもほとんどなく、従来の光エネルギーによるやけどなどのリスクが抑えられています。また、照射時には冷却システムも同時にはたらき、痛みも抑えられている点がメリットです。

 

主な色素(ヘモグロビンとメラニン)吸収スペクトラム

 

2)フォトRFの作用メカニズム

光エネルギー(IPL)は、しみや赤みといった茶色・赤色に対する反応性が高く、肌へのダメージが小さいというメリットがあります。皮膚の表層から温熱作用が加わり、血液やリンパの循環を良くするはたらきもあるため、肌のターンオーバーの改善や肌質改善が可能です。

フォトRFでは、IPLを進化させたAPL(advanced Pulse light)を照射します。

APLとは、フラッシュランプを利用したパルスライトで、特殊なフィルターにより有害な波長を取り除き、必要な波長を照射できるのが特徴です。

 

一方、高周波エネルギー(RF)は、光エネルギーでは届きにくい皮膚の深層部を発熱させることができます。また、メラニンや血管がある場所に関係なく作用し、効率良く熱エネルギーを伝えられます。そのため、皮膚を引き締めることや線維芽細胞に刺激を与えることができます。

その結果、しわやたるみの改善効果も期待できます。

 

このように、フォトRFは、2つのエネルギーで肌老化や肌悩みにアプローチするメカニズムを持った美容医療の治療法です。

 

3)フォトRFはこんな方におすすめ!

 

フォトRF次のような方におすすめです。

 

  • さまざまな肌悩みを1つの治療法で改善したい方
  • 顔全体の肌質を改善させたい方
  • 肌のハリやツヤが不足してきた方
  • 肌のくすみが気になる方
  • 顔全体のしみが気になる方
  • にきび跡が残って気になる方
  • お肌の赤みが目立つ方
  • お化粧のノリが悪い方
  • 化粧品だけのスキンケアやエイジングケアに限界を感じている方
  • ダウンタイムの短い施術を受けたい方

 

4) 施術の流れ

  1. カウンセリングや診察の予約

  2. 電話、メール、ラインなど、美容クリニックが用意している手段でカウンセリングや診察の予約を行います。
     

  3. カウンセリング・診察

  4. 医師からフォトRFについての詳しい説明を受けます。ここでメリットとデメリットをしっかり理解しましょう。

    また、不明点や不安な点はすべて確認しましょう。

    場合によっては、フォトRFが肌悩みに合わないことや肌状態によって施術が受けられないこともあります。

    その場合は、ほかの治療法が提案されることがあります。

    いずれの場合も、説明に納得できなかったり、不安が残る場合などは、施術を受ける必要はありません。

    必ず、理解して納得した上で施術を受けましょう。

    施術を受ける前には、美容クリニックが用意する同意書に署名が求められます。
     

  5. 施術準備

  6. クレンジング料でメイクを落としたり、皮脂や汚れを取るために洗顔を行います。

    その後、お肌を守るための冷却ジェルをお顔に塗ります。
     

  7. 施術

  8. 照射パワーをお肌の状態に合わせて細かく設定した上で、長方形のスポットを、お肌全体にしきつめるようにあてていきます。

    施術時間は、15分程度です。
     

  9. 施術後

  10. 施術後には、ジェルをふき取ります。

    お顔のほてりを落ち着かせるため、冷却を行う場合もあります。

    その後、すぐに洗顔やメイクが可能です。

    問題がなければ、そのまま帰宅できます。

    なお、メイクをしない場合も日焼け止めは必要です。

     

    3.フォトRFの期待できる効果は3つ

    フォトRFによって期待できる治療効果は、大きく分けて下記の3つです。

     

    • しみ・そばかす・赤ら顔の悩みを解消
    • 毛穴の開きとたるみの引き締め効果
    • ツルツル美肌を目指せる脱毛効果

     

    フォトRFは肌の真皮層にまで作用し、美肌成分の生成を促します。

    光エネルギーと高周波エネルギーの両方の力が作用するため、色素除去と肌質改善の両方が期待できます。

     

    フォトRFで改善が期待できる3つの効果について、詳しく解説します。

     

    1)しみ・そばかす・赤ら顔の悩みを解消

    フォトRFは、しみ・そばかす・赤ら顔(毛細血管拡張症)の改善が期待できます。

     

    しみにお悩みの方は、フォトRFによる複数回の治療を受けることで改善が期待できます。フォトRFは、しみ・そばかすの原因になるメラニンにはたらきかける効果があるため、照射することでしみ・そばかすの改善が期待できます。

     

    治療後は、しみやそばかすがあった箇所がかさぶたになることがありますが、自然と剥がれ落ちます。

    薄いしみはかさぶたにならない可能性もありますが、複数回治療を受けることで、徐々に目立たなくなるでしょう。

     

    フォトRFは、赤ら顔の原因である、拡張した毛細血管のヘモグロビンにはたらきかけることもできるため、赤ら顔の症状の緩和も期待できます。

     

    フォトRFの治療によって、しみ・そばかす・赤ら顔を改善し、透明感のある肌に近づきます。

     

    フォトRFは肌表面に与えるダメージが少ないため、顔全体に施術ができます。顔の広範囲にしみ・そばかすがある方は、フォトRFによる治療がおすすめです。

     

    2)毛穴の開きとたるみの引き締め効果

    フォトRFは、毛穴の開きやたるみの引き締め効果も期待できます。

     

    加齢、乾燥、紫外線などの影響を受けると、美肌成分であるコラーゲンやエラスチンが減少します。そのため、肌にハリが失われ、毛穴の開きやたるみの症状が見られるようになるのです。

     

    フォトRFは、真皮に直接作用し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。コラーゲンやエラスチンは、肌のハリと弾力を与える成分で、美肌には欠かせない成分です。

    また、タンパク質の変性をもたらす効果もあるため、肌のたるみにも改善効果が期待できます。

     

    肌のハリを復活させたい、たるみを引き締めたいという方には、フォトRFがおすすめです。

     

    3)ツルツル美肌を目指せる脱毛効果

    フォトRFは、美肌効果だけでなく、脱毛効果も期待できます。

     

    従来の光脱毛では難しい細い毛や、色素の薄い毛にも効果があり、痛みも少ないことが特徴です。

     

    これまでの脱毛レーザーは、照射した光が表皮のメラニンに吸収されてしまうために、毛包全体にエネルギーが届かないことがありました。また、肌の色が黒い方は火傷のリスクがあるため、照射出力を上げられず、色素が薄い毛や細い毛はメラニン量が少ないために、脱毛効果が得られないことが多くありました。

     

    それに対しフォトRFは、メラニンの量に関係なく毛の周囲の組織にダメージを与えられるため、白髪などの色素が薄い毛や、軟毛、うぶ毛に対しても効果が期待できます。

     

    肌の色が黒く、充分な脱毛効果を得られなかった方や、顔のうぶ毛レベルの脱毛を求める方におすすめです。

     

    4.フォトRFとフォトフェイシャル、フォトシルクプラスとの違いは高周波にあり!

    フォトRFと名称が似た施術に「フォトフェイシャル」や「フォトシルクプラス」があります。また、BBLという光治療も登場しています。

    ここでは、フォトRFとフォトフェイシャルやフォトシルクプラス、BBLの違いについて解説します。

     

    まず、フォトRFとフォトフェイシャル、フォトシルクプラス、BBLの違いは、照射するエネルギーの違いとその効果です。

     

    フォトフェイシャルは、IPLと呼ばれる光エネルギーを肌に照射する施術です。表皮のメラニンや真皮のごく浅い層の血管に作用し、ニキビ跡やしみ、小じわなどに効果を発揮します。

    最近では、「ステラM22」という最新機種が登場しています。これは2021年2月には厚生労働省の薬事承認を取得しています。

    9種のフィルタがあるので、波長やパルス幅(照射時間)、イフルエンス(ターゲット部位への反応)を個別に調整することが可能です。

     

    フォトシルクプラスは、フォトフェイシャルの進化版でメラニン粒子の分解に優れており、薄いしみに対応可能です。

    BBLは、Broad Band Light(BBL)という410~1400nmの幅広い波長を使用した光治療機器です。しみやくすみ、そばかす、赤ら顔をはじめとし、細かいシワやたるみなど、さまざまな肌トラブルを改善することができます。こちらも、フォトフェイシャルの進化版で、ほかのIPL機器の5倍の威力があるともいわれています。

    この3つは、それぞれ少しずつ特徴は異なりますが、光エネルギーだけで治療する点においては同じです。

    一方フォトRFは、IPLに高周波エネルギーのRFが加わった治療法です。光治療を単独で行うよりも、より深い真皮層に作用できます。

    しみに対する効果だけでなく、ハリやたるみの引き締め効果も得たい人におすすめです。

     

    <参考記事>

    フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから効果出る?

    フォトシルクプラスの効果はいつから?回数や持続期間について解説

    BBL光治療とは?美容効果やデメリットについて徹底解説

     

    5.フォトRFの治療回数と持続期間は?回数が必要!持続期間は個人差あり

    フォトRFの治療効果が何日後から感じられ、どの程度の回数治療を受ければ良いかについて解説します。

     

    1)効果はいつから感じることができる?

    いつからフォトRFの治療効果を感じられるかには個人差はありますが、1回目の治療でも、肌のキメ、毛穴の引き締めなどの効果を感じる方もいます。また、肌の透明感やハリも比較的早く効果が実感できます。

     

    しかし、より効果を感じたい場合やしみ、赤ら顔などは、1回だけでなく、継続した治療がおすすめです。

    しみや赤ら顔、開き毛穴など肌トラブルの改善を目指す場合は、3~4週ごとに1回、計5回~6回施術を受けると効果を実感しやすくなります。

     

    2)治療効果の持続期間は約6か月~1年間

    治療を繰り返すことで効果の持続期間が長くなるため、必要回数の治療が終わった後も2~3か月ごとに施術を受けると、効果を維持できます。

    ただし、美肌になりたいからといって、治療間隔を早めるのはおすすめしません。施術は肌へのダメージをともなうため、症状が悪化してしまうこともあります。

    治療を継続していく場合は、クリニックで医師と相談の上、経過を見ながら施術を受けてみてください。

     

    6.フォトRFの5つの注意点とデメリット

    しみ・シワなどの複数の肌トラブルが解決できるフォトRFですが、デメリットや副作用、注意点もあります。

    フォトRFの5つのデメリットや副作用、注意点について、詳しく解説します。

     

    1)肝斑・ニキビ跡には効果なし

    フォトRFは、肝斑・ニキビ跡の改善効果は期待できません。

    赤みのあるニキビには改善効果が期待できますが、跡が残ってしまったニキビや、肝斑を改善したい方は、ほかの治療法を試したほうが良いでしょう。

     

    肝斑は誤った治療を受けると、効果がないだけでなく症状が悪化する恐れがあります。肝斑の悩みを抱えている方には「レーザートーニング」や「ピコトーニング」がおすすめです。

    レーザートーニングは、肝斑の原因となるメラノサイトへの刺激をおさえた治療ができます。

     

    肝斑やしみ、そばかすが混ざっている場合は、肝斑を悪化させないように治療の順番を考えて治療する必要があります。

     

    <参考記事>

    肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法

    レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムについても解説

    ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説

     

    2)火傷のリスク

    従来のレーザー治療よりもリスクは低くなっていますが、フォトRFには火傷のリスクがあります。

     

    一般的にレーザー治療は、高い効果を出すために出力を上げたり、治療をやりすぎてしまったりすると、火傷の可能性があります。肌トラブルを改善するために治療を受けても、火傷の跡が残ってしまうと、治療を後悔してしまうことにもなりかねません。

     

    一方、フォトRFは高周波エネルギーを使用しているため、出力を上げなくても真皮層に熱ダメージを与えられます。

     

    また、機械によっては温度調節機能や冷却システムが付いているため、従来の光治療よりも痛みや火傷のリスクは低くなっています。

    もし治療後に赤みの症状が気になる場合は、医師に相談すれば塗り薬などで治療を行ってもらえます。

     

    3)一時的にしみが濃くなる

    フォトRFの治療後は、一時的にしみやそばかすが濃くなったり、かさぶたができたりすることがあります。

    しみが悪化したと後悔して、治療をやめたくなる方もいるでしょう。

     

    しかし、これは皮膚内部にあるしみやそばかすが、排出される際に起こる現象のため、正常な症状です。

     

    かさぶたは早ければ3日~1週間程度で自然と剥がれ落ちるため、無理に引っ張ったりせずに、時間が経過するのを待ちましょう。

     

    また、フォトRFの治療をやめたらどうなるかというと、症状が悪化したり、元に戻ったりすることはありません。

     

    しかしながら、年齢とともに加齢は進んでいくため、別のしみが発生する可能性があります。

    それを避けるには、紫外線対策や定期的なしみ予防として、フォトRFなどの治療を継続することをおすすめします。

     

    なお、フォトRFの施術を2〜3回受けても効果が感じられない場合などは、医師に継続すべきか、ほかの治療法に変えるべきかを相談しましょう。

     

    4)治療が受けられない場合もある~アトピーの場合など~

    持病や既往歴がある、アレルギー体質、内服薬・外用薬を服用中、妊娠・授乳中の場合や肌の状況によっては、施術を受けられないこともあります。

     

    たとえば、アトピー性皮膚炎の診療を受けている方でも、基本的にはフォトRFの治療を受けられます。しかし症状がひどく、肌表面がじゅくじゅくとしていたり、赤みが強かったりする場合は、医師の判断で施術ができない場合があります。

     

    アトピー性皮膚炎ではない方も、肌の状態が良くない時には治療が受けられません。

    治療を受けるタイミングは医師と相談し、症状が落ち着いてからにしましょう。

     

    <参考記事>

    セラミドが少ない!皮膚の病気「アトピー性皮膚炎」の原因は?

     

    5)紫外線は大敵!アフターケアが重要

    フォトRFの治療後はアフターケアをしっかりおこないましょう。

    施術後は肌が敏感な状態になっているため、ダメージを受けると深刻な肌トラブルになる場合があります。

    セラミドなどが入った高保湿で肌に優しいスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品でしっかり保湿しましょう。また、アルコールフリーの敏感肌向け化粧品もおすすめです。

     

    さらに、施術箇所は、メラニンに作用して日焼けをしやすい状態になっているため、必ず紫外線対策をしてください。帽子などで紫外線をブロックしたり、優しいノンケミカル処方の日焼け止めを使いましょう。

    ほかにも、肌をたたいたり、擦ったりすることも避けましょう。ゴシゴシと洗顔したり、化粧水のパッティングも控えましょう。

     

    <参考記事>

    紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策

     

    7.フォトRFのダウンタイムはほとんどない

    フォトRFにはダウンタイムはほとんどありません。

    そのため、メイクや洗顔、入浴は施術当日から可能です。

    稀に赤みやかゆみの症状が出ることはありますが、腫れや内出血などの目立つ症状は出ないため、お休みが取れない方でも安心して治療を受けられます。

     

    注意点としては、しみやそばかすに照射をした場合、メラニンが反応して浮き出るため、しみが少し濃くなって目立つことがあります。

    また、かさぶたができることがあります。

    しかし、数日〜1週間程度でしみが薄くなったり、かさぶたは自然に剥がれていくため、時間の経過を待ちましょう。決して自分でかさぶたを剥がさないようにしましょう。

     

    8.フォトRFと併用できる2つのおすすめの治療

    フォトRFは、施術当日にほかの治療も受けられます。おすすめしたい治療法は、イオン導入とケミカルピーリングです。

    2つの治療法について、解説します。

     

    1)イオン導入

    フォトRFと併用する治療法は、イオン導入がおすすめです。

    イオン導入とは、肌に微弱な電流を流して美容有効成分を肌の奥にまで届ける治療法です。

     

    人間の肌は、異物や有害物質が肌の奥に入ってこないためのバリア機能を持っています。バリア機能は肌を守るためには大切ですが、肌に良い成分までをブロックしてしまうため、日頃のスキンケアでは肌の奥にまで美容有効成分を届けることができません。

     

    イオン導入は、肌に微弱な電流を流して一時的にバリア機能をゆるめ、ビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分を、肌の奥まで届けられるようにしてくれるのです。

     

    自宅で使えるイオン導入機器も販売されていますが、クリニックで使われる機械のほうが、出力が高く、より効果を実感できます。

     

    フォトRFの治療によってキメが整った肌にイオン導入をおこなえば、より美容成分が肌の奥に届きやすくなるため、一緒に施術を受けると良いでしょう。

     

    <参考記事>

    イオン導入の効果まとめ!シミやたるみに効果が出るまでの期間はどのくらい?

     

    2)ケミカルピーリング

    フォトRFとの併用治療は、ケミカルピーリングもおすすめです。ケミカルピーリングとは、薬剤を皮膚に塗布して肌の角質を取り除く美容医療の1つです。

    表皮を剥がし、肌のターンオーバーを整える効果があります。

     

    ケミカルピーリングで使われる薬剤には、サリチル酸やグリコール酸など種類があり、使用する薬剤によって、ニキビや毛穴、しみやくすみなどのさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。

     

    フォトRFと一緒に施術を受けることによって、毛穴やしみなどの改善がさらに期待できます。

     

    <参考記事>

    ケミカルピーリングの効果はいつから?ニキビ跡や毛穴にも効果ある?

     

    9.フォトRFに関するよくある質問

    Q1.施術の費用はどれくらいですか?

    フォトRFは自由診療のため、美容クリニックは自由に価格設定を行うことができます。

    そのため、費用はクリニックによって開きがあります。また、初回限定キャンペーンや回数割引などを設定しているクリニックもあります。

    また、施術部位によっても費用が変わりますし、併用治療などを行えば費用がアップします。

    ここで、参考のための費用の目安をお伝えしますが、最終的には各クリニックでご確認お願いします。

    施術部位費用相場
    顔全体1回4,000~30,000円(初回10,000円程度のケースが多い)
    背中全体1回80,000~120,000円(100,000円程度のケースが多い
    手の甲1回8,000~12,000円(10,000円程度のケースが多い

     

    Q2.敏感肌でも施術を受けることができますか?

    フォトRFは、基本的には敏感肌ほか肌質に関係なく施術が可能です。ただし、炎症があるなどの肌状態によっては、施術を受けられない場合があります。

    肌質や肌状態に心配がある方は、カウンセリングの際に医師に相談しましょう。

     

    <参考記事>

    敏感肌を改善!症状・原因と10のエイジングケア対策のコツ

     

    Q3.日焼けしていますが、施術を受けることができますか?

    日焼け直後の炎症がある状態では、施術を受けることはできません。

    ただし、赤みや炎症が落ち着いてからなら施術を受けることが可能です。

    日焼け後、日が浅い場合は、カウンセリングの際に医師に相談しましょう。

     

    Q4.顔以外でも施術を受けることができますか?

    顔以外でも、首、デコルテ、背中、手、腕などに施術を受けることが可能です。

     

    Q5.フォトRFで濃いシミは消えますか?

    フォトRFは比較的薄いシミを少しずつ薄くする治療です。そのため、濃いシミを完全に消すことは難しいです。

    濃いシミや大きいシミは、フォトRFを4〜5回程度受けたあとに、レーザー治療を行うことなどがおすすめです。

     

    10.まとめ

    フォトRFの効果やメリット、デメリットや副作用まで幅広く解説しました。

    また、フォトフェイシャルなどほかの光治療とどう違うのかについても紹介しました。

    フォトRFとは、光エネルギーと、高周波エネルギーのRFの2つを組み合わせて、照射ができることが大きいな特徴です。そのため、1つの施術でしみ・そばかす、毛穴、シワなどのさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。

    一方、比較的マイルドな治療であることから、1回の治療で劇的に肌悩みを改善することは難しく、数回の施術が必要になることが少なくありません。

    ただ、肌ダメージは小さく、施術費用も高額ではないので、美容医療が初めての方でも比較的受けやすい施術です。

    この記事が、フォトRFに興味のある方や施術を検討している方にとって、お役に立てば幸いです。

     

SNS Share

\ この記事をシェアする /