IPL治療は、光治療またはフォトフェイシャルとも呼ばれます。施術中の痛みが少なく、ダウンタイムが短いうえ、シミやそばかす、赤み、ニキビ跡など、さまざまな肌トラブルの改善が期待できます。
しかし、IPL治療にかかる期間や、おすすめの治療回数について知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、IPL治療の効果や発現までの期間、治療に必要な回数、レーザーとの違いなどを詳しく解説します。
IPL治療を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
順天堂大学医学部・同大学大学院卒業。
都内美容クリニックで勤務した後、PICO BEAUTY CLINIC新宿院院長、
東京中央美容外科福島院院長、IDGクリニック日本橋院長を経て、
現在はYou’s clinic Aoyama院長として勤務。
1.IPLとは光治療|人気のフォトフェイシャルなどもIPL治療のひとつ
IPLとは、光治療の一種です。IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれるさまざまな周波数の光を顔に照射することで、シミ・くすみ・赤み・ニキビ跡などのさまざまな肌トラブルを改善します。
手軽に受けられることから大人気のフォトフェイシャルは、IPL治療機器の一つです。
フォトフェイシャルがあまりに有名なので、IPL治療=フォトフェイシャルというイメージが浸透しています。
IPLは、大きく2つの作用メカニズムで効果を発揮します。
1つ目は、肌トラブルの元になるメラニンや毛細血管にダメージを与えることで、色素沈着などを改善する効果です。この効果によって、シミやくすみ、ニキビ・ニキビ跡、赤ら顔の改善が期待できます。
2つ目は、肌の真皮層に作用し、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやエラスチンの産生を促す効果です。肌のハリを改善し、内側からふっくらと肌を整えることで小じわや毛穴の開き・たるみなどの改善効果が期待できます。
<IPLの作用メカニズムと改善が期待できる肌悩み>
IPL治療は、痛みやダウンタイムも少なく手軽に受けられる治療です。また、施術時間も短く、幅広い肌悩みの改善が期待できるため、多くの方から支持されています。
この記事では、IPL治療の効果や発現までの期間、治療に必要な回数を詳しく解説します。
<監修医からのメッセージ>
IPL治療は、比較的古くから美容クリニックで行われている機器を用いた美容医療の1つです。
シミやそばかす、くすみ、毛穴の開きの改善、肌のハリ・ツヤ感アップなどが期待できます。
施術中の痛みが少なく、施術後の赤み・腫れ等のダウンタイムが少ない点もメリットです。
そのため、美容医療を受けるのが初めての方にもおすすめです。
IPLの治療器は、キセノンランプを光源としたフラッシュランプです。フラッシュランプとは、極めて短い時間だけ発光するランプのことで、さまざまな波長の光を当てることができるのです。
IPLと混同されやすいのがレーザーです。レーザーは、1つの波長の光線しか当てることができません。シミでしたらシミ、赤みでしたら赤み、というように特定の肌悩みにしか効果を発揮しません。しかし、比較的高いエネルギーを出せるので、特定の肌悩みへの効果は高くなります。
美容医療を受ける上では、よく似た機器のメリットとデメリットの違いを理解しておくことも大切です。
この記事を参考に、IPLについての理解を深めていただければ幸いです。
<参考記事>
フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから効果出る?
IPLの進化系「フォトシルクプラス」が全国で受けられる品川美容外科
2.IPL治療は美容医療初心者におすすめ!どんな人に向く?
IPLは、美容医療を受けたことのない、初心者の方、久しぶりに治療を受ける方にもおすすめの治療法です。
その理由の1つは、1度の治療でさまざまな肌悩みや肌質の改善が可能なことです。
シミ・そばかす・肝斑(かんぱん)、ニキビ・ニキビ跡、くすみ、毛穴の開き・たるみ、小じわ、赤ら顔に悩んでいる方におすすめです。
<IPLで改善が期待できる肌悩み>
また、肌への負担が少なく、痛みも少ないため、美容医療に対して痛いというイメージを持っている方も安心して受けられる治療です。
そのため、ダウンタイムのない治療を受けたい、手軽に肌が綺麗になる施術を受けたいといった方、初めて美容医療を受ける方にもおすすめの治療です。
その一方で、専門的な美容レーザーなどと比べると十分な効果を得られない場合もあります。複数回治療を受けることで徐々に全体的な肌悩みが改善していきます。
IPL治療はピンポイントに効果を出すのではなく、顔色や肌質を均一に保ちながら症状にアプローチすることを目的としている治療です。また、顔全体の肌症状が少しずつ改善する治療法です。
そのため、比較的時間をかけてじっくりと肌悩みや肌質を改善したい方に向く治療です。
<参考記事>
3.光治療とレーザー治療の違いは?1回でいろいろな波長の“光”を照射可能
1)IPLとレーザーの違いは?
<IPLとレーザーの違い>
光治療とレーザー治療の大きな違いは、光の波長です。
レーザー治療は単一波長の光のため、特定の色や肌の深さに届きます。そのため、シミやほくろなどピンポイントで治療したい部位がある方に向いています。
また、比較的高い出力でエネルギーを当てるので、黒子やアザの治療、あるいは深い(色の比較的うすい)シミを治療したい場合に向いています。
つまり、症状にもよりますが、単一の症状の効果を感じたいのであれば、レーザー治療を受けたほうがより満足感が得られます。
しかし、シミ・ニキビ跡・たるみなど、さまざまな肌トラブルを改善したい場合は、異なる種類や照射方法でレーザー治療を受ける必要があることも。
それに対しIPLは、一度の照射でさまざまな波長の光を出せるため、同時に複数の肌トラブルの改善が期待できます。複数の波長を出している分、レーザーに比べてパワーを上げられない治療のため、一度で劇的な変化を感じるのは難しいですが、継続して治療を受けることで徐々に美肌に近づくことが可能です。
光治療には機器にも種類がいくつかあるため、代表的なものを紹介します。
光治療:フォトフェイシャル、アキュライト、ライムライト、フォトRF(オーロラ)など
光治療には上記のほかにも多数の種類があり、美容クリニックによって使用する機器はさまざまです。効果を得たい部位や悩みによって、施術する機器が選ばれます。
<IPLは複数の波長に対応>
<参考記事>
フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから効果出る?
フォトシルクプラスの効果はいつから?回数や持続期間について解説
フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説
2)IPLとレーザートーニングは似ている?
最近では、レーザー治療が進化して、Qスイッチヤグレーザー、フラクショナルレーザー、ピコレーザーなど、さまざまなタイプの機器や照射方法が選択できるようになってきました。
そんな中で、比較的IPL治療に近いのが、レーザートーニングやピコトーニングという施術です。
レーザートーニングとは、光を弱い出力で顔全体の肌に照射する治療法です。
ピコトーニングとは、ピコレーザーを使ったレーザートーニングです。
シミやそばかす、色素沈着のほか、肝斑の改善にも効果が期待できます。
また、繰り返し照射することでコラーゲンの生成を促してハリや弾力を向上させる作用もあり、肌質改善も可能です。
さらに、治療後の副作用が少ないのも特徴です。
これらの点では、IPLとレーザートーニング、ピコトーニングは似ています。
違う点は、アプローチできる肌の深さです。
レーザートーニングやピコトーニングは、単一で長い波長の熱エネルギーが、比較的肌の深くの真皮層近くにあるシミや肝斑の改善が可能です。
一方でIPLは、比較的浅い層に存在するシミやニキビ跡、色素沈着に高い効果を発揮します。
<参考記事>
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムについても解説
4.IPL治療の5つの美肌効果
IPL治療には赤ら顔の改善やシミ・そばかすの改善など、大きく分けて5つの美肌効果があります。IPL治療によって期待できる効果について解説します。
1)肌の赤みを除去|くすみのない透明感のある美肌に
IPLは肌の赤みを除去し、透明感のある美肌に近づける効果があります。IPLには、赤ら顔などの原因である毛細血管を収縮させる作用があるため、肌の赤みが目立たなくなります。
継続して照射することによって肌のトーンが均一になるため、赤ら顔を改善したい方にはIPLの照射がおすすめです。
また、血行を改善することで顔のくすみも改善します。
<参考記事>
2)茶色のシミなど目立つ色素沈着を除去|美白効果で明るい肌色に
IPLには、濃いシミなどの目立つ色素沈着を除去する効果があります。IPLの光はメラニンに作用するため、シミやソバカスが目立つ部分に照射すると、徐々に症状を改善します。
一度の治療で濃いシミを完全に薄くするのは難しいため、継続治療を受けることが大切です。
<IPLのよるシミ改善の流れ>
<参考記事>
3)コラーゲン生成促進で肌のハリを出す|ツヤ&弾力UPで若々しい肌に
IPLは、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリを改善する効果があります。照射した光は肌の奥にまで届くため、真皮層にある繊維芽細胞が反応し、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分がつくられるようになります。
コラーゲンやエラスチンが増えると顔全体にハリや弾力が生まれるため、毛穴の開きやたるみ、小じわ、顔のたるみなどの改善効果が実感できるでしょう。
<参考記事>
4)ニキビ跡を除去|ニキビ跡が気にならないつるつる美肌に
IPLはニキビ跡を除去し、美肌に近づける効果も期待できます。ニキビ跡の赤みは、肌の炎症や、皮膚下の血管が透けて赤く見えてしまっていることによるものです。
IPLを使用したニキビ跡治療では、光を肌に照射することで毛細血管にあるヘモグロビンにはたらきかけ、毛細血管を収縮させて赤みを改善します。炎症がひどく、色素沈着を起こしてしまったニキビ跡の改善効果もあるため、ニキビ跡が茶色っぽくなっている方も、IPL治療をぜひ検討してみてください。
<参考記事>
5)目の下のクマにも効果を発揮
目の下のクマは、血行不良が原因の青クマ、色素沈着が原因の茶クマ、顔のたるみが原因の黒クマなどがあります。
IPLはひどくなったクマの改善は難しいですが、予防効果やある程度の改善効果が期待できます。
<参考記事>
<コラム>主に脱毛サロンではIPL脱毛が主流 IPLは、脱毛治療にも使われています。脱毛サロンで使われている脱毛機器は、IPLによる光脱毛が主流です。 脱毛したい部分にIPLを照射すると、毛に含まれるメラニンに反応し、黒い毛包や毛包の細胞がダメージを受け、ムダ毛が目立ちにくくなります。 痛みが少なく手軽に受けられる光脱毛ですが、肌にやさしい治療法のため、毛根を破壊することはできません。毛根を破壊し、半永久的にムダ毛が生えてこないようにする場合は、照射パワーの強いレーザーを使った医療脱毛がおすすめです。 なお、レーザー脱毛は脱毛サロンではなく、医療機関で受けられます。 <参考記事> |
5.IPLの施術の流れと料金
1)施術の流れ
カウンセリングや診察の予約
電話、メール、ラインなど、美容クリニックが用意している手段でカウンセリングや診察の予約を行います。
カウンセリング・診察
カウンセラーや医師からIPLについての詳しい説明を受けます。ここでメリットとデメリットをしっかり理解しましょう。また、不明点や不安な点はすべて確認しましょう。
IPLが肌悩みに合わないことや肌状態によって施術が受けられないこともあります。
施術準備
クレンジング料でメイクを落としたり、皮脂や汚れを取るために洗顔を行います。
その後、お肌を守るための冷却ジェルを顔または機器に塗ることがあります。
施術
ゴーグルで目を保護し、IPLをあてていきます。
施術後
施術後には顔のほてりを落ち着かせるため、冷却を行う場合もあります。
その後、すぐに洗顔やメイクが可能です。
問題がなければ、そのまま帰宅できます。
なお、メイクをしない場合も日焼け止めは必要です。
2)料金(費用)
IPL治療は自費診療です。そのため、美容クリニックによって価格設定が異なります。
また、使用する機器の種類、施術部位や施術時間などで費用が異なります。
価格帯としては、おおむね10,000円~35,000円です。
また、初回割引、回数割引、キャンペーンなどを行っているクリニックもあるので、ホームページでチェックしたり、カウンセリングの際に確認しましょう。
6.IPLの効果が表れるのは何日後?継続に必要な回数や治療期間も
IPLの効果は、1回の照射でも感じられるケースはありますが、継続して治療を受けることでより高くなります。
肌悩みや治療したい部位によって治療頻度や期間は変わるため、自身の悩みに合わせて継続回数を決めてください。
1)IPL照射後すぐに効果実感する人も
IPLは治療当日に効果を実感できる方もいますが、大体の方が施術後2~3日で効果を感じられるようです。効果が出るまでに時間がかかる方でも、1週間~10日で効果を感じられることが多いです。
施術後は、患部に赤みやかさぶたの症状が出る場合がありますが、1週間程度で剥がれ落ちるため、安心してください。
一度の治療でも効果を得られるケースはありますが、より高い効果を感じたい方は継続しての治療がおすすめです。
IPLの治療を受ける方の中には、「IPL治療を何回するのがいいの?」と悩んでいる方もいるかもしれません。IPL治療は、2~3週間に1度のペースで5~8回程度受けると良いといわれています。改善したい肌トラブルによっても回数は変動しますので、医師に相談しましょう。
2)美白・美肌効果|3~4週間に1回ペースを5回
肌のくすみやシミなどの悩みをお持ちの方は、顔全体への照射を3~4週間に1回のペースで、5回以上受けてみてください。IPLは、回数を重ねるごとにメラニンをどんどん排出します。
1回の治療でも効果を実感できるケースもありますが、劇的な効果を感じることはできません。より効果を実感したい方は、定期的にクリニックに通うと良いでしょう。
3)ニキビ跡治療|3週間に1回を5回以上
ニキビ跡に対する悩みをお持ちの方は、3週間に1回の治療を少なくとも5回以上受けましょう。ニキビ跡治療は、美白よりも高頻度で受けるのがおすすめです。
1回の治療で完全にニキビ跡を治すのは無理ですが、治療を重ねることによって、だんだんと症状が改善していきます。
治療後には赤みの症状が出たり、1週間程度かさぶたができたりすることがありますが、剥がれた後は、きれいな肌になりますので、時間の経過を待ちましょう。
なお、ニキビ跡の症状によっては、フラクショナルレーザーがおすすめの場合もあります。
7.IPL治療の3つのメリット
IPL治療を受ける大きなメリットは、下記の3つです。
- ダウンタイムがほとんどない
- 施術時間が短い
- 痛みが少なく麻酔の必要なし
IPLによる治療は肌へのダメージが少ないため、ダウンタイムが短く痛みの心配がありません。こういったIPL治療のメリットについて、詳しく解説します。
1)ダウンタイムがほとんどなくメイクや入浴が当日から可能
IPLによる治療には、ダウンタイムがほとんどありません。レーザー治療と比較すると痛みが少なく、ダウンタイムも短いため、治療後すぐに学校や仕事へ行くことも可能です。
治療後すぐにメイクや洗顔もでき、絆創膏やガーゼで患部を覆う必要もありません。肌の赤みが気になる方は、ファンデーションで隠せば目立たなくなるでしょう。
また、シャワー・入浴も当日から可能です。
このように、IPLは、ダウンタイムが少ない施術を求める方におすすめできる治療法の一つです。
2)施術時間が短い
IPLによる治療は、施術時間が短い点も特徴です。
顔全体の照射は、10分〜30分程度で終了します。照射する範囲や部位によっても異なる場合がありますので、治療を受けたいクリニックで医師に確認してみましょう。
3)痛みが少なく麻酔の必要なし
IPLによる光治療は、肌へのダメージや痛みが少ないため、麻酔の必要はありません。照射の際は、輪ゴムでパチンとはじかれた程度の痛みを感じる程度です。
レーザー治療と比較すると痛みを感じにくい治療のため、痛みに弱い方でも気軽に美肌を目指せます。
8.PL治療後のリスクと注意点・アフターケア
IPL治療は肌への負担が少なく、さまざまな肌トラブルに効果がある治療ですが、美容医療には必ずリスクがともないます。IPL治療後のリスクと注意点、アフターケアについて、詳しく解説します。
1)IPL治療後はシミや赤みが一時的に濃くなる
IPL治療後は、シミや赤みが一時的に濃くなるケースがあります。IPLの光は肌にあるメラニンにはたらきかけて表面に浮かせる効果があるため、一時的にシミやそばかすが濃くなったように感じることがあるでしょう。
表面に浮き出たメラニンは、かさぶたとなって1週間前後で剥がれていくため、無理にはがさずに時間の経過を待ってください。
1回の治療だけではメラニンが浮き出るだけになってしまうこともあるため、シミやそばかすなどの症状を改善したい方は、継続して治療を受けると良いでしょう。
2)日焼けは厳禁!紫外線カットはいつも以上に念入りに
IPLによる施術を受けた後は、紫外線の影響を受けやすい状態になっています。いつもより念入りに紫外線対策をすることが大事です。
肌が紫外線の影響を受けてしまうと、メラニンに作用し、シミやそばかすの部分が色素沈着を起こしてしまう可能性があります。
また、施術によって薄くなってきたシミが再度濃くなってしまい、効果が半減してしまうこともあります。せっかく継続治療を受けても改善効果が実感できなくなるため、治療中は日焼け止めなどでいつも以上にしっかりとケアをしてください。
おすすめは、刺激の小さなノンケミカル処方の日焼け止めです。
<参考記事>
ノンケミカルの日焼け止めの選び方とおすすめは?人気11選をご紹介!
3)摩擦のあるスクラブやピーリングなどは控える
IPLの施術後3週間程度は、肌に過度な摩擦を与えないように注意しましょう。
治療後は肌がデリケートな状態になっているため、摩擦によって赤みや炎症、色素沈着が起こる危険性があります。
スクラブやピーリング治療を受けたい方は、治療後一定期間が経ってから受けるようにしてください。また、使用方法を守って適度な回数に留めましょう。
4)IPL照射後は肌が乾燥しやすいため保湿ケアはしっかりと
IPL照射後は、熱エネルギーによって肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態になっています。保湿ケアは、いつも以上にしっかり行うようにしてください。
スキンケアの際は、肌に刺激を与えるのを避けるため、やさしく、こすらないようにケアするようにしましょう。
おすすめの化粧品やスキンケアを販売しているクリニックもあるため、施術後にどのようにケアして良いか分からない方は、医師に相談してみましょう。
9.IPL治療に関するQ&A
Q1.たくさんのシミを取りたいのですが、IPLとレーザーを併用できますか?
同日の施術はできませんが、併用することは可能です。
たとえば、大きなシミとたくさんのシミが複数ある場合は、まずIPLを5回程度行い、小さなシミを消します。その後に残った大きなシミにレーザーのスポット照射を行うなどの方法がおすすめです。
<参考記事>
本当にシミが早く取れる美容治療は?加藤雄一郎先生と体験者が対談
Q2.手や首、体にもIPLは照射できますか?
IPLは、背中や胸元、手の甲など、顔以外の部分のシミなどに施術が可能です。
<参考記事>
Q3.顔のたるみやほうれい線にはどの程度効果があるのですか?
IPL治療は、肌のハリをもたらすのに効果的です。しかし、表情シワや深いたるみやほうれい線に関しては、大きな効果を期待するのは難しいです。美容クリニックでは、肌状態に応じてほかの治療法が提案されます。
Q4.IPL治療が受けられない場合は?
日焼けしている場合は治療を受けることはできません。
また、妊娠中や授乳中をはじめ、糖尿病、光線過敏症、皮膚炎、口唇ヘルペス、心臓疾患、脳疾患、悪性腫瘍がある場合も同様です。
そのほか、治療中の病気がある場合や薬を服用中の場合は、治療を受けることができないことがあります。
上記に該当する場合は、施術前に医師に相談しましょう。
10.まとめ
IPL治療の特徴、効果や発現までの期間、治療に必要な回数を詳しく解説しました。
また、施術の流れや費用、レーザーとの違いなども解説しました。
IPLはさまざまな肌悩みや肌質が改善できる治療です。また、痛みやダウンタイムもほとんどないため、気軽に受けることができます。
一方、1回の施術では大きな改善が期待できないので、複数回の治療が必要です。また、真皮より奥が原因の肌悩みへの効果はあまり期待できません。
IPLのメリットとデメリットを理解した上で、必要な場合に施術を受けましょう。
この記事が、IPLに興味のある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。
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