BBL光治療とは?効果やメリット・デメリットを徹底解説

本ページはPRを含みます。


       

BBL(Broad Band Light)光治療とは、従来のIPL以上に幅広い波長の光を肌に照射することで、ニキビやシミ、ハリやたるみなどを改善する美容医療の施術です。
最近、注目を集めていますが、フォトフェイシャルなどのほかの光治療とどう違うのでしょうか?
この記事では、BBLの効果やメリットから費用、デメリット・副作用までを幅広くご紹介します。

この記事の監修医師
■経歴
日本美容外科学会、日本内科学会所属 順天堂大学卒業。
大学病院、市民病院に勤務後、大手美容クリニックにて美容外科・美容皮膚科の経験を積む。
現在は東京都新宿区 ALMOND CLINIC院長として美容医療・再生医療に携わる傍ら、
医療に関する記事の監修も多数行っている。

 

目次

1.BBLによる光治療が気になる方へ

 

「最近、シミが目立ってきたから鏡を見るのが嫌」。このようなお肌に関する悩みを抱えていませんか?

 

学生時代や20代初期の肌の悩みといえばニキビがメインですが、20代後半〜30代になるとシミが気になることも増え、一気に老けたと感じている人も多いはず。

 

シミ治療といえばレーザー治療が有名ですが、ダウンタイムがネックで施術を迷う方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめの治療方法がBBL光治療です。

BBL光治療は、ダウンタイムがほとんどなく、多くの肌トラブルを解決できるため、近年注目を集めています。

また、管理医療機器(特定保守管理医療機器)クラスIIキセノン光線治療器です。

 

さらに、BBL光治療は、スタンフォード大学皮膚科の医学研究で次のことがわかりました。

 

  • 皮膚細胞の遺伝子発現を若い状態に近づける
  • 皮膚の傷を示す因子の変化はない
  • コラーゲンやエラスチンが増加する

 

そのため、日本でも人気が高まりつつあります。

 

<光治療とレーザー治療の違い>

レーザーとIPLの違い

 

本記事では、BBL光治療の効果やメリット、副作用やデメリット、料金の相場まで解説します。

また、フォトフェイシャルなど、ほかの光治療とどう違うのかもあわせてご紹介します。

BBLでキレイな素肌を取り戻したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

<監修医からのメッセージ>
BBLは、広域帯波長を使用した医療用光治療(IPL治療)機器です。
従来、IPL治療といえば、フォトフェイシャルのことを指していましたが、今ではさまざまなIPL治療器が登場しています。

BBLもその1つで、シミ・そばかす、肝斑、肌のキメ・ハリ、赤ら顔を改善する効果が期待できます。
また、継続的に行うことにより、たるみなどの加齢性変化を遺伝子レベルで改善するという報告もあります。

BBLの特徴は、照射するアダプターの選択や波長、パルス幅(照射時間)、出力が細かく設定できるため、きめ細やかな照射が可能な点です。
つまり、患者様お一人お一人の肌悩みに合わせて、幅広い波長から最適なものを選んで照射できるのです。
また、目・鼻まわりなどにもきめ細かく照射もできます。
さらに、ダウンタイムや副作用も少ないというメリットもあります。

一方、ほかのIPL治療と同じように1回の施術で劇的な効果があるのではなく、回数を重ねることで少しずつ効果を実感できるため、4~6回程度は通院が必要となります。

こうしたデメリットはありますが、1つの施術で肌質改善にもつながる治療なので、溜めてみる価値のあると思います。

BBL光治療に魅力を感じた方は、この医療機器がある美容クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
そこで、詳しく説明を受けてご納得された上で、施術を受けるか否かを判断されることをおすすめします。

 

<参考記事>

IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説

 

2.BBL光治療とは?波長を変えて施術ができる医療レーザー

 

1)BBLとは?

シミといえば、レーザー治療を思い浮かべる方も多いと思いますが、シミの治療方法には光治療という選択肢もあります。そのなかでも近年注目を集めているのが、BBL(Broad Band Light)光治療です。

 

BBL光治療とは、その名のとおり幅広い波長の医療用の光を照射することによって、ニキビやシミ、ハリやたるみなどの肌悩みを改善が期待できる施術です。

 

同じ光治療(IPL)にフォトフェイシャルがありますが、BBLはその約5倍の威力があるといわれています。

 

410〜1400nmの幅広い波長を選択できる機器で照射するパワーを細かく設定することが可能なため、患者それぞれの状態に合わせて治療することができます。

 

また、ダウンタイムがほとんどなく、副作用や肌トラブルも少ないことが特徴の一つで、治療後当日からフルメイクが可能です。

 

2)BBLは美肌を目指したい人、アンチエイジングしたい人におすすめ

BBL光治療の大きな特徴は、ダウンタイムがほとんどないなど、デメリットが少ないにも関わらず、多くの肌トラブルを一気に改善することが可能な点です。

 

シミに反応した場合、マイクロクラスト(薄いかさぶた)ができることはありますが、ガーゼなどで保護する必要はないため、当日からフルメイクをすることが可能です。

 

そのため、BBL光治療は1つの施術でさまざまな肌トラブルを改善し、美肌を取り戻したい方におすすめの治療方法であるといえます。

 

具体的には、次のような方におすすめです。

 

  • シミやそばかすを改善させたい方
  • ニキビや赤ら顔を改善させたい方
  • たるみやしわができて「老けてきた」と感じている方
  • 1つの施術で肌質改善や全体的な美肌治療を行いたい方
  • 仕事などの関係で、ダウンタイムが長くなるのは不都合な方
  • 化粧品のスキンケアやエイジングケアに限界を感じている方
  • 従来のIPLでは効果に不満があった方

 

3)BBLの予約から施術の流れ

  1. カウンセリングや診察の予約

    電話、メール、ラインなど、美容クリニックが用意している手段でカウンセリングや診察の予約を行います。

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  3. カウンセリング・診察

    医師からBBLについての詳しい説明を受けます。ここでメリットとデメリットをしっかり理解しましょう。

    また、不明点や不安な点はすべて確認しましょう。

    場合によっては、BBLが肌悩みに合わないことや肌状態によって施術が受けられないこともあります。

    その場合は、ほかの治療法が提案されることがあります。

    いずれも、説明に納得できなかったり、不安が残る場合には、施術を受ける必要はありません。

    必ず、理解して納得した上で施術を受けましょう。

    施術を受ける前には、美容クリニックが用意する同意書に署名が求められます。

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  5. 施術準備

    クレンジング料でメイクを落としたり、皮脂や汚れを取るために洗顔を行います。

    その後、肌を保護するための冷却ジェルをお顔に塗ります。

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  7. 施術

    目をゴーグルで保護し、肌質や毛質にあわせて照射パワーを調節します。

    その後、治療範囲を照射します。

    治療範囲によりますが、照射時間は数分〜30分程度です。

    なお、強い痛みはないため、通常は麻酔は不要です。

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  9. 施術後

    施術後には、お顔のほてりを落ち着かせるため、冷却を行う場合もあります。

    その後、すぐに洗顔やメイクが可能です。

    問題がなければ、そのまま帰宅できます。

    なお、メイクをしない場合も日焼け止めは必要です。

 

3.BBL光治療の特徴とメリット

 

近年注目を集めているBBL光治療の特徴やメリットは何でしょうか?


大きく次の5つがあります。

 

  • FDA承認|キングオブレーザー
  • さまざまな肌悩みに幅広い治療ができる
  • 熱さを感じにくい
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 照射できる範囲が広く、肝斑にも効果が期待できる

 

それぞれ詳しく解説します。

 

1)FDA承認|キングオブレーザー

BBLはその性能の高さから、キングオブレーザーとも呼ばれているアメリカのサイトン社の光治療機器です。

 

FDA(アメリカ食品医薬品局)という日本の厚生労働省にあたる機関からも承認を受けています。(日本国内では未承認)

 

数ある最新鋭の機器のなかでも、信頼性の高い医療機器として知られていて、美容業界でも注目を集めています。

 

2) さまざまな肌悩みに幅広い治療ができる

BBLは、7種類のカットフィルターによって波長を調節できるため、肌悩みに合わせた治療が可能です。

 

波長別にアプローチできる肌悩みは次のとおりです。

420nm          :ニキビ

500-515nm      :シミなどの色素沈着病変

560nm         :老年性血管腫、毛細血管拡張症などの血管病変部

590nm            :シミなどの色素沈着病変

590nm、640nm     :脱毛

695nm             : 肝斑

 

また、3種類のマグネット式のフィネスアダプタ―を取り付けることで、特定の部位のみにスポット照射することができ、より効果的な治療を行うことができます。

 

3)熱さを感じにくい

従来のフォトフェイシャルは1回で高い熱量を照射するため、熱さや軽い痛みを感じることもあり、やけどなどのリスクが懸念されていました。

 

しかし、BBL光治療は熱さを感じない程度の光を繰り返し照射するため、やけどのリスクを減らしつつ、高い熱量を皮膚の深層へ送ることが可能です。

 

BBL光治療は、通常のフォトフェイシャルと比較して肌への負担は少なく、さらにその効果は約5倍ともいわれており、ダメージを減らしながらもよりよい改善が見込める治療方法です。

 

4)ダウンタイムがほとんどない

BBL光治療は実質的なダウンタイムがほとんどないため、治療当日からフルメイクが可能です。個々の状態や機器の設定によっては、照射した場所が少し赤くなったり、日焼けの後みたいなヒリヒリ感を感じる場合もありますが、その多くは数時間以内でおさまります。

 

シミ治療の場合は照射してから数日間赤くなる場合もあり、マイクロクラストと呼ばれるかさぶたが浮き上がってくる時期があります。

 

1週間ほどでマイクロクラストは自然と剥がれ落ちシミが薄くなるため、よりキレイな肌に生まれ変わることが可能です。

 

5)照射できる範囲が広い|首にも肝斑にもOK

BBL光治療は顔だけでなく、体のほとんどの部位に照射することが可能です。BBL光治療の対象部位は、紫外線の影響を強く受ける顔や首、手の甲などが主な治療範囲になります。

 

またシミ治療をする上で気をつけたいもののなかに、肝斑(かんぱん)という皮膚の疾患があります。肝斑とは30〜40代で発症することが多いシミで、女性ホルモンの乱れが原因であるといわれています。頬骨や額、鼻の下といった部位に左右対称にできることが多く、その治療方法は、色素沈着を抑制する作用をもつトラネキサム酸を内服することが第一選択肢です。

 

肝斑は、レーザートーニング以外のレーザー治療によっては悪化することがあるといわれています。肝斑とシミとを併発している場合は、通常のレーザー治療を行うことができません。しかしBBL光治療は、肝斑を悪化させることなくシミ治療が可能なため、安心して施術を受けることができます。

 

4.BBL光治療で得られる3つの美容効果

 

BBL光治療は照射範囲が広く、一度の照射で以下のような美容効果が得られます。

 

  • シミ・そばかす・赤ら顔の改善
  • 頑固なニキビの改善
  • ハリやたるみの改善

 

それぞれ詳しく解説します。

 

1) シミ・そばかす・赤ら顔の改善

BBL光治療は、シミやそばかす、赤ら顔の改善が期待できます。シミやそばかすの仕組みは、肌に黒色メラニンが過剰に蓄積することによって、肌が部分的に茶色っぽく見えてしまうことです。

 

BBLの光は、シミやそばかすの原因である表皮のメラニン色素にダメージを与えることが可能です。その後、シミが浮き上がり、数日でかさぶたとなって剥がれ落ちることで、よりキレイな肌へと改善するのです。

 

また、BBLの光は、毛細血管拡張症の原因となるヘモグロビンにも反応します。毛細血管拡張症とは、皮膚の浅層にある毛細血管が拡張することで、皮膚の表面からでも赤く見えてしまう状態のことです。BBLの光の照射により、不要な毛細血管が収縮すると、赤みが目立たなくなり、美白効果が得られます。

 

2)頑固なニキビも撃退

BBL光治療は、数のフィルターを使い分けることで、浅層から深層までトータルなニキビ治療が可能です。波長を変えることで、吸収されやすいターゲットが変化するためです。

 

 

  • 420nm:アクネ菌に吸収されやすく、殺菌効果があります。
  • 560nm、590nm:ヘモグロビンに吸収されやすく、ニキビの赤みを改善させます。
  • 800nm:真皮に吸収されやすい波長です。皮脂腺に吸収され、皮脂腺の殺菌効果を向上させます。

 

ニキビの原因は、アクネ菌をはじめさまざまなものが存在します。個々のニキビの原因に対応したフィルターで治療することで、より満足のいくニキビ治療ができるでしょう。

 

3)ハリ・たるみをもたらすアンチエイジング効果

BBL光治療にはハリやたるみの改善によるアンチエイジング効果があります。潤いやハリのある肌を保つには、コラーゲンやヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞のはたらきが重要です。しかし年齢を重ねていくと、コラーゲンやヒアルロン酸の数が減少し、線維芽細胞の数と機能も低下してしまうため、徐々にしわやたるみが増えてしまいます。

 

BBLの近赤外線エネルギーは、深部の真皮を加熱することで、自己修復を促し、線維芽細胞の活性化を図ります。この過程でコラーゲンが増加するため、ハリのある美しい肌を取り戻すことが可能です。

 

5.BBL光治療は何回受ければいい?目安は5回

 

BBL光治療は何回目で効果を感じられるのか、気になる人も多いはず。BBL光治療の必要回数は、肌質や肌悩みの症状、希望する光の照射の強さによって異なります。

ただ、個人差があるといっても1回の施術で完了することはなく、効果が期待できるまで約2〜4週間に1回の頻度で照射を行い、トータル5回程度を目安に治療を受けます。

 

シミの改善効果は1回の治療でも実感できることがありますが、肌のハリ感や赤みの改善には数回の治療が必要な場合が多いです。そのため、1回の治療で終わるのではなく、良い状態を継続させていくために数回の治療を継続することが必要です。

 

また、BBL光治療を肌のコンディションの維持を目的として継続することで、5年後10年後と長期にわたり、治療効果を維持することができるといわれています。5回で効果を実感するだけでなく、メンテナンスとして、月に1回程度の間隔で定期的に治療することもおすすめです。

 

ケミカルピーリングなどのほかの治療と併用すれば、さらに改善が期待できる場合もあるため、医師と相談しながら、治療方針を決定するようにしましょう。

 

6.BBL光治療とフォトフェイシャルなどほかのIPLとの違いは?

 

近年注目を集めているBBL光治療ですが、従来の光治療であるフォトフェイシャルとはどのような違いがあるのでしょうか。

また、ほかの光治療とどう違うのでしょうか?

 

今や、IPLの治療機器は10種類くらいあり、それぞれ特徴があります。

フォトフェイシャルとは、IPL(光治療)と同じ意味で使われることが多いですが、本来はルミナス社のM22やステラM22による治療のことを指します。

M22は、560~1,200nmの波長の分割された光を均一化するシステムです。

ステラM22はその後継機で、肌を冷却させながら照射する機能が付いています。

BBLとの大きな違いは、照射できる波長の範囲が小さいことです。

 

<IPLでシミが改善できるメカニズム>

IPLを照射するとメラニンが老廃物として排出される

 

ほかの光治療の特徴は次のとおりです。

フォトシルクプラスは、フォトフェイシャルの進化版でメラニン粒子の分解に優れており、薄いシミに対応可能です。

フォトRFは、IPLに高周波エネルギーのRFも加わった治療法です。光治療を単独で行うよりも、より深い真皮層に作用できます。

シミに対する効果だけでなく、ハリやたるみの引き締め効果も得たい人におすすめです。

 

IPL治療機器には、ほかにもルメッカやライムライト、セレックVなどがありますが、照射できる光の波長の幅がもっとも大きいのが、BBLです。

 

<参考記事>

フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから効果出る?

フォトシルクプラスの効果はいつから?回数や持続期間について解説

フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説

 

7.BBL光治療の3つのデメリットと2つの注意点

 

痛みを最小限にしてシミやそばかす、赤みのあるニキビの改善が期待できるBBL光治療。しかし美肌治療を行っているのにも関わらず、紫外線対策を怠り日焼けしてしまって台無しになることも。少しでも失敗を避けることができるように、ぜひデメリットについても理解を深めましょう。

 

BBL光治療におけるデメリットは以下のことが挙げられます。

 

  • かさぶたができることもある
  • ADMには効果が期待できない
  • 色素沈着を起こす可能性がある

 

また、注意すべき点としては以下のことが挙げられます。

 

  • 施術後の紫外線対策の徹底
  • アフターケアが大切

 

それぞれ詳しく解説します。

 

1)かさぶたができることもある

BBL光治療には、ダウンタイムはほとんどなく、強い副作用もありません。しかし、BBLがシミに反応した場合、マイクロクラストとよばれる薄いかさぶたができることがあります。

これは必ずしも悪いことではありませんし、通常1週間ほどで自然と剥がれ落ちていきます。

自分で剝がさないで、じっくりと待ちましょう。マイクロクラストが剥がれ落ちると、肌のトーンが上がったことを実感し、治療効果を感じることができます。

また、マイクロクラストはガーゼなどで保護する必要はなく、治療した当日から洗顔やメイクでカバーすることができます。

 

2)ADMには効果が期待できない

BBLは幅広い治療が可能ですが、決してすべてに対応できるわけではなく、なかには反応がよくないシミもあります。その中のひとつがADM(後天性真皮メラノサイトーシス)です。

 

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは、額や頬骨、小鼻などに出現する斑点状のシミのことです。ADMは真皮層にメラニンが沈着しており、BBLを使用した治療での改善が期待しにくいといわれています。

 

ADMは、BBLではなくQスイッチレーザーやピコレーザーなどで適切な治療を行えば、改善が期待できます。

 

<参考記事>

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療

 

3)色素沈着が起こる?紫外線対策は必須

従来のフォトフェイシャルでは、1回で高い熱量を照射するため、やけどのリスクがあることを前述しました。BBL光治療は熱さを感じない範囲で繰り返し照射を行いますが、やけどのリスクはゼロではなく、色素沈着を起こす可能性があります。

しかし、BBLには安全装置がついているため、やけどになるリスクは低くなっているといわれています。

 

4)施術後は紫外線対策を

BBL後は肌が敏感になっているため、紫外線対策を怠るとシミが濃くなり、色素沈着を起こしてしまう可能性が高くなります。

施術後は、紫外線対策をしっかりと意識しましょう。

帽子などで物理的に紫外線をブロックしたり、肌に優しいノンケミカル処方の日焼け止めなどを使うことをおすすめします。

 

5)アフターケアも大切

施術後は、バリア機能が低下していることもあるので、しっかりとアフターケアすることが大切です。

たとえば、セラミドなどが入った高保湿で肌に優しいスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品でしっかり保湿することをおすすめします。また、アルコールフリーの敏感肌向け化粧品もおすすめです。

ほかにも、肌をたたいたり、擦ったりすることも避けましょう。ゴシゴシと洗顔したり、化粧水のパッティングもNGです。

 

8.BBL光治療の費用相場は1万円〜3万円

 

BBL光治療の費用相場は、クリニックによって幅があります。また、施術する部位でも費用が異なります。

初回限定価格や回数割引制度を設定しているクリニックもあります。

さらに、初診料や再診料がかかるクリニックもあるので、最終的には施術を受けるクリニックで確認するようにしましょう。

ここでは参考として施術部位別の費用相場をお示します。

 

施術部位費用相場
顔全体10,000〜30,000円
頬・鼻8,000〜17,000円
首・デコルテ15,000円〜40,000円
両手腕15,000〜35,000円
背中(全体)30,000〜0,000円
そのほかの部位へのスポット照射3,000円程度〜

 

なお、トータル5回分の料金が必要なため、なかには少しでも費用を安く済ませようとお試し価格で違うクリニックを回ろうと考える方もいると思いますが、おすすめはできません。

 

なぜなら、同じクリニックで治療を行う場合では、前回の反応をみて機器の設定を行うことができますが、毎回違うクリニックだと適切な設定が難しいためです。

 

治療で失敗しないようにするためにも、原則としては同じクリニックで治療を継続するようにしましょう。

 

9.BBLに関するよくある質問

 

Q1.シミはどれくらいの回数で消えますか?

BBLを受けると、1回でも効果を実感することがありますが、回数を重ねることでシミを薄くし、顔全体の色ムラを解消して肌の透明感をもたらす治療です。そのため、1クール4〜5回受けると高い効果がみられます。

しかし、局所的な大きなシミや濃いシミの場合は、Qスイッチレーザーやピコスポットなどのほうが効果的です。

 

Q2.痛みはどの程度ですか?

BBLの照射中は、パチンと輪ゴムではじかれたような痛みを感じることがあります。

ただし、耐えられないレベルではありません。

また、痛みに弱い方は、照射速度を調整して痛みを小さくすることができます。

 

Q3.BBLはどんな肌質でも受けられますか?

BBLは肌質を選ばず、敏感肌でも施術を受けることが可能です。

ただし、赤みや炎症がある場合、アトピー性皮膚炎で症状が悪化している場合などでは、施術を受けられないことがあります。

不安な方は、カウンセリングの際に医師に相談しましょう。

 

Q4.ほかに施術を受けられない場合はありますか?

妊娠中・授乳中の方、金の糸によるリフトアップをされている方は施術が受けられません。

また、アトピー性皮膚炎以外でも皮膚炎や湿疹がある場合、日焼けしている場合や日焼けの予定のある場合は施術を受けることができません。

ほかにも、既往歴がある場合や治療中の病気、服用中の薬がある場合は、医師に相談しましょう。

 

Q5.夏の紫外線が強い季節でも施術を受けることができますか?

施術後に紫外線対策をしっかりできるなら、夏でも施術を受けることは可能です。

また、夏に限らずどの季節でも施術の前後はしっかり紫外線対策を行い、日焼けしないことが大切です。

なお、BBL以外でも美容医療の施術の前後は、日焼けしないことが大切です。

紫外線対策は、美容医療の施術に関係なく、シミやしわなどの光老化を防ぐ上でとても大切です。

 

Q6.回数を重ねると肌に良くないのではありませんか?

BBLは、適切に行えば、ターンオーバーの正常化や肌細胞の活性化を行います。

適切な間隔で施術を受けていれば、肌が薄くなる心配はありません。

しかし、施術の間隔が短かすぎたり、過度な回数の施術を受けると、肌のバリア機能が低下するリスクがあります。

 

Q7.おすすめの併用治療はありますか?

 

ハイドラフェイシャルやマッサージピール、レーザーなどがあります。

 

ハイドラフェイシャルによるピーリングで表層の角層を剥がしてからBBLを照射すると、光の透過性が高くなり、メラニンに到達しやすくなるためシミへの効果がアップします。

 

また、マッサージピールを併用することで、マイクロクラストが自然に剥がれやすくなり、BBLの効果も倍増します。さらに、コラーゲンが増えて小じわやハリの改善のほか、毛穴の開きも同時にケアすることができます。

 

大きなシミや小さなシミが複数ある場合は、BBLを5回程度照射した後、Qスイッチレーザーで大きなシミにアプローチすると効果がアップします。

 

10.まとめ

 

BBL光治療の効果やメリット、副作用・デメリット、料金の相場などを幅広く解説しました。また、フォトフェイシャルなど、ほかの光治療との違いについてもふれました。

いかがだったでしょうか。

どのような美容医療の治療にもメリットとデメリットはありますが、BBL光治療は大きなデメリットはほとんどなく、1つの施術でさまざまな肌悩みに治療効果を発揮します。

また、細かい波長を切り替えることができるなど、個々の状態に合わせてオーダーメイドの治療が可能なため、失敗するリスクもかなり軽減することができます。さらに、価格もリーズナブルに受けることができるので、初めて美容医療の施術を受ける方でもハードルの低い施術です。

自分の肌の状態や今後どのような肌になりたいかを考え、BBLを検討しているなら、一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

この記事が、BBLに興味がある方や施術を受けてみたい方にとって、お役に立てば幸いです。

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