男性でもシミ取りを希望する方が増えています。しかし、知識が不十分なことが多く、何をすれば良いかわからない方がたくさんいます。
この記事では、シミが気になるメンズのために、美容レーザーを使う治療から紫外線対策、シミ取りクリーム、美白化粧品による予防や改善法まで、幅広くご紹介します。
「目立つ大きなシミを取りたい!」、「たくさんある小さなシミが気になるのでなんとかしたい!」、「将来のためにシミを予防したい!」という男性はぜひ、チェックしてくださいね。
福井医科大学医学部医学科卒業。形成外科医・皮膚科医・ 美容皮膚科医・ 美容外科医。
金沢医科大学病院、産業医科大学病院、その他関連病院の勤務を経て、現在箱崎どいクリニックの院長を務める。
1.男性もシミ取りで美肌を目指す時代に
最近では、シミが気になるという男性が増えています。
特に、20代の若い方を中心に美容への意識が高まり、スキンケアでシミ対策をする方もたくさんいます。
一方、40代や50代の方では、ビジネスシーンでの顔の印象が気になったり、家族からの指摘で目立つシミを取りたい、消したいといった方が増えています。
実際、2022年11月20日~12月23日に30歳以上の男性207名に行った当社のアンケートでは、男性の肌悩みとして「シミ」に悩む方が79名と約40%いました。これは男性の肌悩みの3位でした。
<シミは男性の肌悩みの3位>
一方、ほぼ同じ時期に当社が行った323名の女性に聞いた男性のスキンケアへの意識調査では、男性の顔の印象が悪くなる肌状態として、139名がシミを挙げていました。これは全体の約30%です。
<シミは女性から見ても顔の印象が悪くなる肌状態>
これらのアンケートからも、男性のシミの改善や予防への意識は高まっているように思えます。
実際、男性向けのシミ取りクリームが市販されたり、男性専門の美容クリニックでシミ取りのメニューができたりするなど、そのニーズに対応する製品やサービスも増えてきました。
しかし、一般的に男性はスキンケアやエイジングケア、美容医療などへの知識や経験が少ないことが多く、シミ対策への理解が不十分なことが多いのが現実です。
そこで、この記事では、シミが気になるメンズのために美容レーザーを使う治療から紫外線対策、シミ取りクリーム、美白化粧品による予防や改善法までを幅広くご紹介します。
<監修医からのメッセージ>
男性であっても、女性であっても、シミの原因はメラニンの蓄積です。メラニンとは、表皮のメラノサイトという色素細胞でつくられる物質です。
この物質は、肌に何らかの刺激があった場合、肌を守るためにつくられます。しかし、それが肌に溜まってしまうと、シミとして目立つのです。そのため、まずシミをつくらないためには、メラニンが増えるような刺激を肌に与えないことが大切です。具体的には、紫外線ダメージ、肌をたたいたり擦ったりすること、虫刺されや薬物による刺激、ストレスなどです。これらを避けることでシミの予防ができるのです。
もう1つは、できたメラニンを肌の外に出すことです。そのためには、肌のターンオーバーを正常に保ち、肌から早く排泄することが大切です。また、大きくなったシミ、つまりメラニンの塊は、小さく砕いてからでないと排出できないことがあります。
この記事では、さまざまなシミの予防法や治療法を紹介しますが、シミ対策の本質は、メラニンをつくらないようにすること、溜まってしまったメラニンを早く肌の外に出すことです。
シミ予防は、美白ケアやスキンケア、日焼け対策、生活習慣などで可能です。
一方、できてしまったシミを消したい場合は、美容医療が効果的です。自分のシミの状態に合わせて、上手に使い分けたり、組み合わせましょう。
<参考記事>
30代以上の男性207名が回答!スキンケアに関する意識は高い?
323名の女性に聞いた!男性のスキンケアをどう思う?調査結果発表
男性の美容医療!体験済みのおすすめ&やってみたい施術一挙公開
メンズ専用クリニックでシミ取りしたいならゴリラクリニック
元祖ピコレーザー「ピコシュア」でシミ取りしたいなら品川美容外科
2.男性のシミの特徴と種類
1)男性に多いシミは主に3種類
シミには、老人性色素斑、そばかす、肝斑、脂漏性角化症、炎症性色素沈着などがあります。
このうち、男性に多いシミは、老人性色素斑や脂漏性角化症、炎症性色素沈着です。
老人性色素斑
老人性色素斑は、紫外線によって生じるごく一般的なシミです。若い頃は紫外線を浴びてもターンオーバーによってメラニンが自然に排出されていきますが、加齢によって肌の再生力が衰えてくると薄茶色のシミとなって現れます。紫外線が当たりやすい顔、腕、手などに生じやすく、最初は色素の薄いシミでも、時間の経過とともに色が濃くなります。
<参考記事>
脂漏性角化症
脂漏性角化症は、加齢によって見られるようになる良性の皮膚腫瘍です。老人性疣贅(ゆうぜい)とも呼ばれ、褐色でボコボコした数mm〜2cm程度の盛り上がりが生じます。30代の頃から発症する方が多く、年を重ねるにつれて増えていきます。かゆみや痛みはないものの、一度生じると自然に消えることはなく、時間経過とともに濃く大きくなるのが一般的です。
<参考記事>
炎症性色素沈着
ニキビや虫刺されなどで肌に炎症が起こったのち、色素が沈着することで生じるシミです。男性の場合、カミソリ負けなどの小さな傷から発生することもあります。
マスクによる摩擦によって肌がダメージを受けることで起こるマスクジミも、この炎症性色素沈着の一種です。
炎症性色素沈着が発生しても、若い年代の方の場合はターンオーバーによって自然に改善することがほとんどです。しかし、加齢によって新陳代謝が衰えている場合は、そのまま色素沈着が残ってしまうことがあります。
<参考記事>
2)男性のシミは女性よりひどい場合が多い
小林製薬の研究によって、男性のシミの4つの事実が判明しました。
その4つとは、次のとおりです。
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この研究からは、男性は女性よりシミが目立ちやすいことがわかります。
<参照元>
3)気をつけたい隠れシミ
隠れシミとは、まだ肌表面では目立たない肌の中にあるシミのことで、目に見えません。
隠れシミは、エイジングに加えて、紫外線ダメージやストレスなどでターンオーバーが乱れ、メラニンが蓄積したものです。将来的には、シミとして肌表面で目立つ可能性が高いのです。
まだシミが目立っていない男性でも、毎日のスキンケアやエイジングケア、紫外線対策が不十分な場合は、隠れシミがある可能性が高くなります。
気になる方は、ネオヴォワール1などの肌診断器がある皮膚科や美容クリニックで現在の肌の状態の診断を受けてみることをおすすめします。
<参考記事>
3.40代男性のシミ取りレーザー体験
今までスキンケアやエイジングケアもせず、美容医療にも興味がなかった40代後半の男性が、中学生の息子さんに左目の斜め下にある大きなシミを指摘されて、男性専門のクリニック「ゴリラクリニック」でシミ取りレーザーを体験されました。
使用したレーザーは、QスイッチYAGレーザー「スペクトラ」で、スポット照射を行いました。
その施術前から施術後の経過です。
1)施術前
比較的大きなシミが顔の左のもみ上げの横に目立っています。老人性色素斑です。
2)施術直後
施術直後は、レーザー照射によってシミの色は変わっていますが、まだ目立っています。
3)施術後5日目
施術直後に貼った保護テープを剥がして、2枚目を貼り直す前の画像です。
浮き上がってきた柔らかいカサブタのようなモノが少し剥がれ、内側から薄いピンクがかった皮膚が出てきています。
4)施術後10日目
一部赤みが残っていますが、シミがかなり目立たなくなってきました。
<体験談> ゴリラクリニックのシミ取りレーザーはもちろん、美容医療は初めてでした。 レーザーには痛みがあると聞いていましたが、十分耐えられる程度でした。 また、施術後も小さな痛みは続きましたが、30分経過後はなくなりました。 1回の施術でシミが改善するとのことなので、紫外線ダメージには気を付けて経過を待ちました。 10日目にはシミがかなり目立たなくなったので、結果には満足しています。 施術後、3~6カ月でもっと薄くなると聞いていますので、そうなることを期待しています。 |
<参考記事>
4.シミを早く取りたいなら美容医療によるレーザー治療
シミを取るための効果的な手段は、シミ取りレーザー治療です。
しかし、大きなシミと薄いシミでは治療法が異なります。また、最近ではさまざまなレーザーが登場しています。
1)大きいシミならレーザーのスポット照射
大きいシミには高出力のQスイッチレーザーやピコレーザーのスポット照射がおすすめです。
Qスイッチレーザー
瞬間的にパワーのある光を照射するレーザーです。メラニン色素を熱波によって物理的に破壊するため、シミやそばかすなどの色素性疾患に適しています。
Qスイッチレーザーには、YAGレーザー、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザーの主に3種類があり、それぞれ波長が異なります。
YAGレーザーは、1064nmと532nmの波長を使い分けることができるものがあります。
1064nmの波長は、シミや脂漏性角化症の治療に向いています。一方、532nmの波長は、平坦なシミやそばかすの治療に多く用いられます。
ルビーレーザーは、694nmの波長を持つレーザーで、メラニンへの光吸収が高い一方で、酸化ヘモグロビンへの反応が非常に低いことが特徴です。酸化ヘモグロビンへの光吸収が低いため、周囲の組織への影響を最小限にとどめられます。
アレキサンドライトレーザーは、755nmの波長をもつレーザーです。皮膚の深い層まで届くという特徴があります。また、正常組織への障害が少ないことが特徴です。黒色の吸収率が低いため、メラニン色素が多いとされる日本人の肌に適したレーザーといわれています。
Qスイッチレーザーは、パチッと輪ゴムではじかれたような痛みがあります。シミに効果がありますが、ダウンタイムは1〜2週間程度です。
施術の前後に強い日焼けをすると火傷のリスクにつながるので注意が必要です。
費用の目安はシミの大きさや数によりますが、1回あたり1万円~4万円前後となります。レーザー治療の中では比較的リーズナブルといえます。
ピコレーザーのスポット照射
Qスイッチレーザーよりもさらに短いパルス幅を実現したのがピコレーザーです。Qスイッチレーザーがナノ秒(10億分の1秒)なのに対し、ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)で照射することができます。
ピコレーザーは衝撃波でより細かくメラニン色素を破壊するため、比較的薄いシミにも効果を発揮します。また、肌の負担を抑えられることもメリットです。
そんなピコレーザーには、3種類の照射モードがあり、使い分けることによって幅広い症状に対応ができます。中でもピコスポットは、短時間で濃いシミに効果を発揮します。施術中は、輪ゴムで弾いたような痛みがあり、ダウンタイムは1〜2週間程度です。
費用目安は、シミの大きさによりますが、1回あたり直径5mmまでの範囲では5000円〜1万円程度になります。シミがたくさんある方のために「取り放題」など定額メニューがあるクリニックもあります。
<参考記事>
シミ取りレーザーの種類と効果は?失敗しない選び方や料金相場を解説
アレキサンドライトレーザーとは?シミへの効果や費用について解説
YAG(ヤグ)レーザーは3種類!シミへの効果やダウンタイムは?
2)薄いシミならトーニング治療
レーザートーニング
薄いシミには、肌に負担の少ないレーザートーニング治療がおすすめです。
レーザートーニングは、パワーの弱いレーザーを均一に照射するシミ取り治療です。くすみに効果的といわれています。パワーが弱いことから施術後の炎症が起きにくく、ダウンタイムもほとんどありません。
ただし、1回の施術では効果が少なく、複数回通院する必要があります。また、定期的に継続して行うことで効果を発揮するため、2週間~4週間に1回の間隔で合計5〜15回程度行うことが良いとされています。
施術のリスクとしては、施術後に強い紫外線を浴びることや適切な間隔を開けずに治療を行うとシミが濃くなったり、白抜けの原因になります。信頼できるクリニックで医師の指示に従うことが大切です。
費用の目安は、1回あたり2万円前後になります。
ピコトーニング
ピコトーニングは、ピコレーザーのトーニングモードのことをさします。ピコレーザーを使用し、弱いパワーのレーザーを肌全体に照射する施術法です。比較的痛みが少なく、ダウンタイムもほぼありません。施術後のメイクも可能です。
また、衝撃波でメラニン色素を破壊するため、熱による肌への影響を最小限にして、メラニン色素をより細かく粉砕することができます。これにより薄いシミやそばかす、肝斑の治療に効果的です。
施術の回数に関しては、レーザートーニングと同じく1回のパワーが低いので、複数回の施術が必要ですが、ピコトーニングのほうが回数が少なく済む傾向にあります。
費用相場は1回あたり1万円〜15,000円です。
<参考記事>
レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムも徹底解説
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
5.レーザー以外のシミの美容医療
男性のシミ治療は、レーザー以外にもいくつか種類があります。
この章ではそれらをご紹介します。
1)光治療
光治療とは、複数の特殊な波長の光を照射してメラニンを破壊し、シミやそばかすを改善させる治療法です。 IPL( Intense Pulsed Light )と呼ばれる特殊な光を使ったフォトフェイシャルやライムライトもその一つです。
レーザーがシミに特化した治療であるのに対し、光治療はシミの治療と同時にくすみ、赤み、ニキビ痕、毛穴などの肌悩みにも効果を発揮します。効果がマイルドな分、ダウンタイムがほとんどないことや、リスクが少ないのがメリットです。
個人差はあるものの、肌サイクルに合わせて3週間に1度、5回以上の施術が推奨されています。
<参考記事>
フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから?
2)ピーリング
ピーリングとは、肌の余分な角質を除去してターンオーバーを促すことで肌トラブルを改善する施術です。美容医療としてのピーリングには、表層へのケミカルピーリング、浸透型ピーリング、マシンピーリングなどの種類があります。
代表的なケミカルピーリングでは、アルファハイドロキシ酸(AHA)、サリチル酸などの酸を用いて皮膚の角質を溶かします。人工的に肌の角質をはがすことで表皮細胞を刺激し、肌再生を促します。
酸の濃度や取り扱いには医師の技量も必要なため、信頼できる医療機関選びも大切になります。
一方、浸透型ピーリングは、これまでの剥離型ピーリングとは異なり、薬剤を浸透させることで肌のターンオーバーを促す治療法です。低刺激で皮むけの少ない優しいピーリング施術といえます。シミ治療には、リバースピールやトラネックスレチピールが代表的です。
<参考記事>
ケミカルピーリングの効果はいつから?ニキビ跡や毛穴にも効果が?
3)エレクトロポレーションやイオン導入
エレクトロポレーションは、電気パルスによって肌表面に小さな孔を開け、肌の深部に有効成分を届けやすくする施術です。孔といってもごく小さいもので、施術後はすぐにふさがり、痛みもありません。導入する有効成分は肌悩みによって選択します。シミを薄くしたい場合は、トラネキサム酸やビタミンCなどが使われます。
イオン導入は弱い電流によって美容成分をイオン化し、肌に浸透させやすくする治療法です。イオン化できる美容成分の種類に限りがあるなどの理由から、現在はエレクトロポレーションが選ばれることが増えています。
<参考記事>
エレクトロポレーションの効果はいつから?頻度や回数、間隔は?
4)点滴・注射
シミに有効的とされる点滴や注射により改善させるのも一つの方法です。代表的なものでは、高濃度ビタミンC点滴・注射があります。その名のとおり、濃度の濃いビタミンCを点滴や注射により体内へ注入する美容法です。ビタミンCが体内のメラニンを還元して美白に導き、抗酸化作用によって炎症性色素沈着を予防します。
白玉点滴・注射は、肌のターンオーバーを促進させる高濃度グルタチオンを体内に注入し、抗酸化作用やメラニンを排出する効果によって、シミや肝斑の改善が期待できます。
<参考記事>
5)医薬品による治療
外用薬
シミ改善の外用薬には、トレチノインやハイドロキノンが一般的です。
トレチノインは肌のターンオーバーを促進させ、皮膚の修復力を高めます。一方で、ハイドロキノンはメラニンの生成を抑えることでシミの改善にアプローチします。
トレチノインとハイドロキノンは併用することも可能です。
これらの外用薬は、医師の診察を受けた上で使用するようにしましょう。
<参考記事>
内服薬
シミ改善に使われる内服薬には、シナールやトラネキサム酸、ハイチオールやユベラなどがあります。
シナールは、ビタミンCやパントテン酸カルシウムを含む内服薬で、主にシミ・そばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑えるはたらきがあります。
トラネキサム酸は、炎症の元となる物質を抑えるはたらきがあり、シミや肝斑の治療に用いられています。
ハイチオールは、L-システインが主成分であり、メラニン色素を抑えるはたらきがあります。
ユベラは、ビタミンEを主成分とする内服薬です。ビタミンEには強い抗酸化作用があり、シミの予防に効果があります。また、肌のターンオーバーを促進するため、肝斑を含むシミを軽減する効果が期待できます。
上記の中には市販で売られているものもありますが、体質、体調、飲み合わせなどに注意する点もあるため、信頼できる医療機関で処方してもらいましょう。
<参考記事>
美容内服薬は美白&シミ改善を!種類・効果と使い方の注意・副作用
<安くシミを治療したいメンズのために!>
6.メンズのシミ取りのためのクリニックの選び方
男性の美容医療はあまり浸透していないことも事実です。そのため、シミ治療を受けたいと思っても周囲に体験者がおらず、どの美容クリニックで施術を受ければ良いか迷う方も多いでしょう。
この章では、男性がシミ治療のクリニックを選ぶ際の5つのポイントをご紹介します。
1)男性のシミ治療の実績が豊富なクリニックを選ぶ
男性のシミは女性に比べて根が深く、内部構造も乱れており、シミへのアプローチにも大きな違いがあります。クリニックを選ぶ時は、男性のシミ治療について実績があるかどうかに注目しましょう。近年は、男性の美意識のへの関心の高まりから男性専用のクリニックも増えてきました。男性に特化したクリニックなら待合室でも気兼ねなく順番を待つことができ、通いづらいという心配もありません。
2)カウンセリングが丁寧で親切なクリニックを選ぶ
シミへ効果的にアプローチするには、施術前の丁寧なカウンセリングが必要不可欠です。きちんと患者の話を聞いて悩みや希望に沿った提案をしてくれるか、施術後のケアも充実しているかなど、信頼のおけるクリニックを選ぶようにしましょう。
また、医師だけでなく、スタッフの印象や院内の清潔感・雰囲気などもチェックポイントです。
3)受けたいシミ治療のメニューがあるクリニックを選ぶ
クリニックによって、取り扱っているシミ治療のメニューが異なります。クリニックを選ぶ時は、自身の悩みを改善できる施術を扱っているか確認しましょう。
どの施術が自分に合っているのかわからない場合は、ラインナップ豊富なクリニックを選び、自分に合う施術について相談するのも一つの方法です。
4)料金が適正なクリニックを選ぶ
シミ治療は美容目的となるため、基本的に保険の適用ができません。料金はクリニックで自由に設定できるため、同じ施術でもかかる費用が異なります。1回の費用の差がそれほどではなくても、数回施術を繰り返すうちに予算オーバーしてしまうこともあるので、クリニックを比較しながら適正料金のクリニックを選びましょう。
クリニックによっては、定額プランでシミ治療を受けられるところもあり、使い方によっては費用を抑えることが可能です。
5)アクセスが良く通いやすいクリニックを選ぶ
シミ治療の種類によっては、複数回にわたって通院が必要になることもあります。通うことが負担にならないよう、自宅や職場に近い立地など、通いやすいクリニックを選びましょう。土日や夜間なども診療可能なクリニックもあるので、ご自身の都合に合うクリニックを選択すると良いでしょう。
7.市販のシミ取りクリームで消える?
市販のシミ取りクリームは、一般的に美白有効成分が入った医薬部外品のことです。
美白有効成分としては、アルブチンやプラセンタエキス、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体などが配合されています。
また、美白有効成分としては承認されていませんが、美白効果のあるハイドロキノンが配合されているものがあります。
市販のシミ取りクリームは、手軽に手に入り、それほど高額ではないため、男性でも使いやすいのがメリットです。
そんな市販のシミ取りクリームは、「メラニンを抑えてシミやソバカスの予防すること」が効果として認められています。
つまり、今目立っているシミを消すことはできないのです。
もちろん、薄いシミが目立たなくなったり、増えたり濃くなったりしないためには効果的です。
しかし、即効性や大きな改善効果は期待できないのです。
シミを消したい、取りたい場合は、美容クリニックで治療を受けることが大切です。
<参考記事>
ナイアシンアミドの効果は?話題のシワ改善化粧品のおすすめ紹介!
8.シミを予防するために
今はシミが目立たない方もいます。しかし、シミ予防をしっかり行わないと、近い将来目立ってくるリスクが高くなります。また、シミ取りレーザーで治療しても、日頃のケアが不十分だと再発のリスクもあります。
ここでは、男性のためのシミ予防法をご紹介します。
<参考記事>
メンズ(男性)にもエイジングケアが必要な3つの理由と5つの対策
1)日焼けを避ける
紫外線を浴びると肌にメラニン色素が蓄積し、シミの原因になります。数時間おきに日焼け止めを塗り、紫外線をガードしましょう。長袖や長ズボンで肌の露出を少なくしたり、日傘などのアイテムを使ったりすることも効果的です。
<参考記事>
男性も紫外線対策は重要!老け顔を防ぐ日焼け止めとエイジングケア
2)髭剃りに注意
髭剃りで肌の表面が傷つくと、炎症性色素沈着によりシミが生じてしまいます。肌を傷つけないよう、髭剃りの際はぬるま湯で髭をやわらかくし、シェービングクリームを使ってやさしく剃るようにしましょう。切れ味のよいシェーバーを使用することも、肌に負担をかけないポイントです。
3)保湿をしっかり行う
保湿が不十分だと肌の乾燥をまねき、紫外線や炎症によるダメージを受けやすくなります。洗顔後は化粧水・乳液などを使ってしっかりと保湿を行い、肌全体にうるおいを与えましょう。腕や肩、手の甲なども日焼けしやすい場所なので、ボディローションやボディクリームを使って保湿するのがベターです。
4)肌をたたく・擦るはNG
洗顔後にタオルでごしごし顔を拭いたり、スキンケアの際に肌を強くたたいたりすると、肌にダメージを与えてシミの原因となります。
洗顔後はやわらかいタオルで水分をそっと押さえるように拭き取り、スキンケアの際には肌にやさしくなじませるようにして摩擦を避けるようなケアをしましょう。
5)美白化粧品・シミ取りクリームを使う
毎日のケアに、美白化粧品やシミ対策クリームをプラスするのもおすすめです。美白化粧品やシミ対策クリームは、シミを除去するよりも予防するほうが得意なので、日頃からコツコツ使うことで未来の肌を守ることにつながります。
<参考記事>
美白への過度な期待はお肌をダメに!正しい美白化粧品の選び方の秘密
6)正しい生活習慣を身につける
喫煙や睡眠不足は肌のターンオーバーを乱すため、肌ダメージを受けやすくなります。シミを予防するには、生活習慣を整えることも大切です。
適度な運動や入浴は血行を促し、肌のターンオーバーを助けます。ビタミンC・Eといったビタミン類をはじめ、たんぱく質やミネラルなどの栄養素もバランスよく摂るようにしましょう。
7)隠れシミ対策はコラーゲンがおすすめ
国内の研究において、コラーゲンを細かく分解したコラーゲンペプチドが、隠れシミを改善したという研究報告があります。隠れシミは、シミの前兆で、肌内部にメラニンが蓄積したものです。将来的には肌表面で目立つシミとして現れる可能性が高いのです。
コラーゲンペプチドで隠れシミが改善するのは、摂ったものすべてが体内でアミノ酸に分解されることなく、活性のあるペプチドとして線維芽細胞や肌に直接はたらきかけることができるからです。活性を持つペプチドが、ターンオーバーを改善する因子にはたらきかけ、メラニンの排出を促進するのです。
<参考記事>
9.男性のシミ取りに関するよくある質問
ここからは、男性のシミ取りについてよくある質問にお答えしていきます。
Q1.男性でシミ取りをするには何回くらい治療すればいいですか?
大きなシミをレーザーのスポット照射で治療する場合は、1回(多くても2〜3回程度)の治療で終了することが多いです。
一方、小さな薄いシミにはレーザートーニングやピコトーニング、光治療などを5回以上受ける必要があります。
Q2.メンズケシミンでシミは消えますか?
メンズケシミンは、医薬部外品です。シミの予防や悪化を防ぐことはできますが、シミを消すことはできません。
Q3.男性でもシミ取りは痛いですか?
男性のシミ取りの治療には、レーザーや光治療があります。レーザーでは輪ゴムで肌をはじかれるような痛みがあります。光治療では熱感がありますが、痛みはほとんど感じません。
個人差はありますが、おおむね我慢できる程度の痛みです。
Q4.男性のシミは何歳からできる?
シミは種類によってできやすい年齢が異なります。紫外線によって起こる老人性色素班や肝斑は、30~50代で好発しますが、屋外でのスポーツや作業を日常的に行っている人では、10代から発生することもあります。また、50代からは脂漏性角化症ができやすいといわれています。
Q5.男のシミは根が深いのはなぜですか?
小林製薬の研究では、シミの断面図を見てみると、男性の濃いシミは折りたたまれたように変形しているそうです。折れ曲がって重なった表皮細胞にメラノソームが溜まるため、男性のシミは濃く見える、つまり根が深いことがわかっています。
10.まとめ
シミが気になる男性のために美容レーザーを使う治療から紫外線対策、シミ取りクリーム、美白化粧品による改善や予防法を幅広くご紹介しました。
最近ではシミを気にする男性が増えています。
そのため、クリニックで美容医療を受けたり、市販のシミ取りクリームを使ったりするなど、シミを改善させたいと考える方が増えています。
しかし、男性がシミを消したいと思った場合、シミの原因や種類、さまざまな治療法の特徴やメリット・デメリットを知ることが大切です。また、シミを消してもその後のケアを正しくしなければ再発します。そのため、予防法を知って実践することが大切です。
この記事が、シミ対策に関心のある男性のお役に立てば幸いです。
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