この記事では、男性のためにダーマペンの効果やリスク、おすすめのクリニック、選び方のコツをご紹介します。
1.ダーマペンは男性におすすめの施術?
ダーマペンとは、超極細の針で肌を傷つけることで肌本来が持つ自然治癒力を高め、毛穴の開きやニキビ痕を改善させる治療法です。
もちろん、男性も受けることができる美容医療の施術です。
<ダーマペン>
写真提供:フローラクリニック
ダーマペンは進化を遂げており、今では多くのクリニックで最新機器「ダーマペン4」が採用されています。
ダーマペン4は、FDA(米国食品医薬品局)の承認を得ている医療機器で、先端には16本の超極細針が付いています。
その針は、超高速で稼働し、1秒間に1920個もの穴を均等かつ正確に肌に開けることができます。
皮膚に穴が開くと、傷を修復するために創傷治癒機能がはたらき、自己再生します。
その過程で真皮にある線維芽細胞が活性化し、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの生成が促進されます。
その結果、肌のハリや弾力がアップするのです。
また、表皮のターンオーバーが正常化することで、ニキビ痕や毛穴の開き、色素沈着などの改善も期待できます。
<ダーマペンの効果と針の長さ>
<ダーマペンのメカニズム>
<執筆者からのメッセージ>
私は仕事柄、美容医療の施術を数多く体験しています。
しかし、40歳になるまでは美容に全く興味がありませんでした。
40代になって化粧品のビジネスを始めるにあたって、スキンケアやエイジングケアに興味を持ち、自らも実践し始めました。また、50代になってからその延長で美容医療に興味を持ち始めました。
そして、初めての美容医療として「白玉点滴」を体験しました。それを機にほかの美容点滴やレーザー治療、HIFU(ハイフ)などを体験しました。
体験してみて良かったと感じることは、施術による効果を感じる以上に、老化予防のアンチエイジングや健康を日常的に意識し、かつ実践するようになったことです。
美容医療で見た目が若くなったり、肌悩みやそのほかの悩みが改善されることはとても喜ばしいことです。
しかし、それ以上にプライベートや仕事での自信につながったり、前向きに生きていく引き金になることが大切だと思います。
私自身、自らの美容医療体験を通してそのように強く実感しています。
これから美容医療を受けようと考えている男性諸氏におかれましては、ぜひ、良い人生の道具の1つとして美容医療を考えていただければ幸いです。
<参考記事>
ダーマペンはやめたほうがいい?失敗で肌が悪化して後悔するかも!
30代以上の男性207名が回答!スキンケアに関する意識は高い?
323名の女性に聞いた!男性のスキンケアをどう思う?調査結果発表
2.ダーマペンはこんな男性におすすめ
今の時代では男性もスキンケアやエイジングケアへの意識が高まっています。
たとえば「美容男子」といった言葉も市民権を得ています。
また、最近では、男性でも肌の美しさは、ビジネスやプライベートにおける第一印象に影響を与えるようになってきました。
ダーマペンは美容に意識が高く、ビジネスやプライベートで成果を上げたいと考えている方で、次のような肌悩みがある方におすすめの施術です。
- ニキビ痕を治してキレイな肌にしたい
- 毛穴の開きを目立たなくしたい
- 毛穴の黒ずみが目立ちやすいので肌質改善したい
- 肌のハリが減ってきたので取り戻したい
- ずっと若々しい美肌でいたい
今では、男性専用の美容クリニックでダーマペンを取り扱っているところもあるので、気になる方はカウンセリングなどを受けてみましょう。
3.メンズにおすすめのダーマペンが受けられる大手クリニック8選&特別2選
現在準備中です。
4.男性のためのダーマペンを受ける美容クリニックの選び方
1)男性のダーマペンの実績や専門性
男性も女性も基本的には肌の構造は同じです。
それでも、男性専門の美容クリニックで、ダーマペンの実績が豊富なクリニックを選ぶことをおすすめします。
男性専門のクリニックなら男性の肌のことをよく知っていて、さまざまな症例を経験しています。
カウンセリングでしっかり肌のことを相談に乗ってくれたり、もし、ダーマペンが向いていな場合でもほかの施術や治療を提案してもらえる可能性が高くなります。
2)最新機器を使っているか?メニューは豊富か?
ダーマペンには「ダーマペン3」と「ダーマペン4」があります。
ダーマペン4が最新機器なので、こちらを採用しているクリニックを選びましょう。
また、ダーマペンには、コラーゲンピールと組み合わせたヴェルベットスキンや、PRP治療と組み合わせたヴァンパイアフェイシャルがあります。
これらのメニューがあると、毛穴の開きやニキビ痕などの肌悩みに高い効果が期待できます。
さらに、ハイドラフェイシャルやほかのピーリングなどとも併用が可能です。
ダーマペンの施術メニューをチェックして、併用できるメニューがあるかを確認しましょう。
<参考記事>
ヴェルベットスキンとは?効果が出る回数やダウンタイムについて解説
マッサージピールとは?たるみへの効果やダウンタイムについて解説
3)無料カウンセリングがあるクリニックを選ぼう
一般的に男性は女性と比較すると美容医療の知識が少なく、施術を受けるハードルが高いケースが多いでしょう。
そんな場合、無料カウンセリングがあると安心です。
施術を受ける前に、まず話を聞いてから判断したいと考えている男性も多いはず。
そんな男性には、無料カウンセリングがあるクリニックがおすすめです。
ただし、一方でしっかりカウンセリングを行うために、あえて有料にしているクリニックもあるので、無料カウンセリングがあるクリニックが必ずしも良いとはいえないこともあります。
4)料金は適切か?お得に受けることができる?
ダーマペンは、費用の幅は1回10,000円〜30,000円で、15,000円〜20,000円程度が相場です。
クリニックによっては、初回限定の安いお試し料金が設定されていることもあります。また、回数割引、キャンペーン、クーポンがあるクリニックもあります。
ダーマペンを受けたいと思うクリニックのホームページで料金をチェックしたり、メールやLine、電話で問い合わせるなど、事前に価格をチェックしましょう。
また、カウンセリングでは、診察料やオプションを含む費用の総額を確認しましょう。
5)通いやすいか?
ダーマペンは、定期的に複数回の施術を受けることがおすすめの施術です。
特に、ニキビ痕やクレーターなどは数回以上の通院が必要なこともあります。
そのため、自宅からクリニックへは通いやすいことが大切です。
距離も大切ですが、最寄り駅からのアクセスの利便性や駐車場の有無などもチェックして、自分が通いやすいクリニックを選びましょう。
また、診療を行っている曜日や時間帯も自分のライフスタイルに合っていることが大切です。
たとえば、平日の受診が難しい方にとっては、土日・祝日に診療しているクリニックがおすすめです。
また、仕事帰りに受診したいなら、通勤エリアで夜間でも診療しているクリニックをおすすめします。
6)口コミや評判
今では美容クリニックの評判は、ウェブサイトやアプリ、SNSなどの口コミでもチェックすることができます
あくまで個人の意見なので鵜吞みにすることは危険ですが、好意的な口コミが多いクリニックを選ぶことをおすすめします。
<参考記事>
5.男性の肌の特徴と肌トラブル
1)男性は皮脂分泌が多く毛穴で悩む方が多い
男性の肌は女性に比べ、皮脂の分泌量が多いことが特徴です。そのため、男性のお肌は脂性肌に傾きがちで、キメが粗くなります。だから、額や鼻が脂ぎった男性が多いのです。理由としては、男性ホルモンが多く分泌されることが挙げられます。
男性ホルモンには、皮脂腺のはたらきを活発化して、皮脂分泌を促進するはたらきがあるのです。
<毛穴と皮脂腺>
女性では、20代をピークに30代、40代と年齢を重ねるにつれて皮脂分泌が少なくなりますが、男性は女性ほど年齢による変化がなく、40代や50代のエイジングケア世代でも皮脂の分泌が多いのです。
そのため、男性では毛穴の黒ずみや開き毛穴で悩む方が少なくありません。
<年齢と皮脂分泌量の関係>
<参考記事>
メンズ(男性)にもエイジングケアが必要な3つの理由と5つの対策
2)乾燥による小じわが目立つ
男性のお肌は、皮脂の量が女性より多い一方で、角質層の水分量は女性より少ない傾向にあります。
女性に比べると、男性のお肌の水分量は6~7割程度と考えられています。
皮脂分泌が多いのは、少ない水分がお肌から蒸散するのを防ぐためとも考えられていますが、保水力に関わる角層細胞面積が女性より少ないという特徴もあります。
そのために、男性のお肌は水分量が少なく、かつ、水分蒸散量が多いという報告もあります。
だから、男性のお肌はかたく、カサつきがちで、乾燥肌になりやすいのです。
その結果、小じわで悩むこともあります。
<参考記事>
しわの4種類(小じわ・真皮じわ・表情じわ・たるみ)の症状・原因・対策
3)紫外線への意識が低く肌老化が進む
紫外線には、主にシミや日焼けの原因になるUVBとしわ、ほうれい線、たるみなどの原因となるUVAがあります。特にUVAは、知らず知らずのうちにお肌を老化させます。
<さまざまな太陽光線と波長>
紫外線によるお肌の老化を光老化といいますが、これは活性酸素によるお肌の酸化でもあるのです。
まだ、日焼け止めを使う男性は少数派であるため、紫外線ダメージは大きくなります。また、メイクをしない分、むき出しの状態で外出する男性のほうが紫外線ダメージは深刻です。
紫外線ダメージ = 紫外線の強さ × 紫外線を浴びている時間 |
<参考記事>
男性も紫外線対策は重要!老け顔を防ぐ日焼け止めとエイジングケア
6.男性の肌トラブルにマッチするダーマペンの効果
1)毛穴の黒ずみ・開きを改善する
ダーマペンで肌に穴を開けると、ターンオーバーが促されて肌の水分量がアップし、角栓ができにくくなって毛穴の詰まりや開きが改善されていきます。
さらに、ダーマペン4によって傷をつけた肌が回復する過程で、コラーゲンの生成が活発になります。その結果、肌にハリが出て、加齢によるたるみ毛穴も目立ちにくくなるのです。
改善が難しいすり鉢毛穴(クレーター毛穴、ボコボコ毛穴)も、施術回数を重ねることで効果が期待できます。
<参考記事>
ボコボコ毛穴を改善したい!おでこや鼻など顔のパーツ別の治療法
2)ニキビ痕・クレーターを改善する
ニキビが悪化して皮膚の奥深くにある真皮層にまでダメージが広がると、ニキビ痕やクレーターが残ります。ダーマペン4の針は皮膚内部3mmの深さまでアプローチして壊れた肌細胞を再生できるため、ニキビ痕やクレーターが改善してふっくらとした肌になります。
また、ダーマペンの施術によって肌のターンオーバーが促進されると、メラニンも一緒に排出されるので、色素沈着も改善できます。
<参考記事>
3)肌にハリや弾力を与えてくれる
加齢とともに肌内部にある「線維芽細胞」という細胞のはたらきが鈍くなり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成が減少してしまいます。
また、男性の場合は、紫外線による光老化でダメージを受けることも多いのです。
そこで、ダーマペン4で肌に微細な穴を開けて線維芽細胞を刺激すると、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が促され、肌のハリや弾力がアップします。
<参考記事>
7.ダーマペン4を受けるメリット
最新型のダーマペン4の3つのメリットを紹介します。
1)細かい部分や顔以外でも施術可能
ペン型のダーマペン4は微調整がしやすいため、目元の小じわやちりめんじわのほか、小鼻の毛穴など細かい部分にも行き届きます。また、顔だけでなく、背中や二の腕、首なども施術できます。
男性で顔以外のパーツに施術を受けたい場合も対応可能です。
2)痛みに弱い男性も受けることができる
ダーマペン4の針は髪の毛よりも細く、一定の圧力で均等に肌に当てられるため、従来の機器ダーマペン3より痛みや腫れが軽減されています。また、針の長さも細かく変えられるため、痛みに合わせて施術レベルを調整することも可能です。
もちろん、麻酔で痛みを抑えることもできます。
そのため、痛みに弱い男性にとっても受けやすい施術となりした。
3)ほかの施術との組み合わせ治療も可能に
ダーマペン4とコラーゲンピール(マッサージピール)を組み合わせたヴェルベットスキンの施術では、肌のツヤやキメが出やすくなり、肌質の改善を実感しやすいでしょう。
また、ダーマペン4とPRP再生療法を組み合わせたヴァンパイアフェイシャルなら、より高い肌の再生効果が期待できます。
8.ダーマペン4の持続期間・施術回数・頻度は?
ダーマペン4の持続期間や必要な施術回数、頻度をご紹介します。
1)ダーマペン4の持続期間は半年ほど
ダーマペン4の効果が続く期間は個人差があるものの、毛穴の開きやハリ・弾力アップ効果は半年以上続くケースが多いです。一方、ニキビ痕やクレーターなどは、ダーマペン4で治療した後に元に戻ることは少ないでしょう。
2)3回以上から効果を実感しはじめる
ダーマペン4は、複数回の施術を重ねることで効果を発揮する治療です。効果が実感できる回数は一人ひとりの肌の状態や肌悩みによって異なるものの、毛穴の黒ずみ・開き、ハリなどはおよそ3回程度で変化がみられるケースが多くなっています。
一方、ニキビ痕やクレーターなどは、5回以上施術が必要なこともあります。
3)施術間隔は3~4週間程度開ける
ダーマペン4の施術を短いサイクルで受けると、肌に負担がかかるため、3〜4週間程度開ける必要があります。3〜4週間以上間隔を開けたからといって効き目が弱くなることはないため、生活スタイルに合わせて無理のないペースで受けましょう。
ただ、3〜4週間に1回の施術を重ねれば、肌の再生力が向上している状態をキープしやすく、効果を実感しやすくなります。
4)3カ月~4カ月ごとに継続すると効果が持続する
ダーマペン4の効果は永久ではないため、効果を実感できた後もメンテナンスとして施術を継続することをおすすめします。3〜4カ月に1回程度のペースで施術を続けると効果を持続できます。
9.ダーマペン4のデメリットや副作用
ダーマペン4のデメリットや副作用を5つ解説します。施術を受ける前には、効果やメリットだけでなく、注意点もしっかり確認しておきましょう。
1)痛みがある場合も
ダーマペン4の施術では微細な針を皮膚に刺して穴を開けるため、施術時はヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
痛みの感じ方は個人差があるものの、骨や神経に近い部位や皮膚が柔らかい部位、深く針を刺した部位などは強い痛みを感じるケースもあります。多くのクリニックで麻酔が用意されているため、気になる場合はカウンセリングなどで麻酔の有無や料金を確認しておきましょう。
2)ダウンタイムがある
ダーマペン4は、肌に小さな傷をつけて自然治癒力を高める施術のため、平均で3日程度(2〜7日間)のダウンタイムがあります。ダウンタイムの長さは使用する針の長さや肌質によって異なりますが、肌質に合う長さの針を使用すれば、早めに肌の状態が落ち着くでしょう。
3)赤みや腫れが生じる
ダウンタイムに見られる症状は、主に肌の赤みや腫れですが、多くの場合は数日~1週間程度で軽快します。ヒリヒリとした痛みを感じる際は、タオルに包んだ保冷剤などで冷やすと症状が落ち着きます。
4)禁止事項が多い
ダーマペン4は、施術直後〜数日間の禁止事項が多い点もデメリットのひとつです。
まず、施術後、強く擦るなどは、肌が炎症を起こす場合がありますのでご控えましょう。
また、施術直後に血行が促進される行為をすると、赤みや腫れなどの肌トラブルが起こりやすいので、数日間は入浴や激しい運動、飲酒、温泉、サウナなどを避ける必要があります。
施術直後は日焼け厳禁ですが、当日は日焼け止めが使用できません。マスクやサングラス、つばの深い帽子などを持参して紫外線対策をしましょう。
さらに、施術前後1週間は、ピーリング剤、ビタミンA(レチノール)やハイドロキノンなどを含むスキンケア製品の使用を控える必要があります。
なお、洗顔やスキンケアは施術後12時間後、メイクは24時間後から可能です。
5)金属アレルギーだと施術を受けられない
ダーマペン4では金属の針を使用しているため、金属アレルギーがある人は施術を受けられません。ただ、医療用のステンレス針でできている機器を使用しているクリニックでは施術可能なケースもあるため、金属アレルギーの人は事前に確認しましょう。
そのほか、男性でダーマペンの施術が受けられない方は次のとおりです。
- 出血傾向のある方(抗血小板凝固薬内服など)
- 局所麻酔アレルギーの方
- ケロイド体質の方
- 炎症性ニキビの方
- 皮膚疾患(湿疹、深刻な日光角化症、乾癬、皮膚ガン、隆起したイボ・ホクロ、皮膚硬化症、強皮症、酒さ)のある方
- 感染症、HIV感染の疑いがある方
- 糖尿病、ヘルペス、透析中、悪性腫瘍のある方
ほかにも既往歴や治療中の病気がある場合は、クリニックで医師に相談しましょう。
10.まとめ
ダーマペンの施術を受けることができる男性におすすめのクリニックを10施設紹介しました。また、クリニックの選び方とともに、ダーマペンの効果や男性が受けるメリットなども解説しました。
ダーマペンは、毛穴の開きや凸凹、ニキビ痕に悩む男性におすすめの美容医療の施術です。
ダウンタイムがあるのがデメリットですが、回数を重ねることで毛穴の開きやニキビ痕の改善、また肌質の改善が期待できます。
男性の皆さんがダーマペンを受ける場合は、ぜひ、自分に合う良い美容クリニックで施術を受けていただければ幸いです。
SNS Share
\ この記事をシェアする /