たるみ治療におすすめの施術はどれ?種類や特徴を比較して解説!

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顔のたるみの治療には、HIFU(ハイフ)やサーマクール、糸リフト、ヒアルロン酸注入、フェイスリフトなどがあります。どれが今のあなたにおすすめなのでしょうか?また、人気が高いのはどれ?この記事では、たるみ治療におすすめの施術の種類・特徴を、部位別で比較して解説します。気になる人気ランキングもご紹介します!

この記事の監修医師
■経歴
順天堂大学医学部・同大学大学院卒業。
都内美容クリニックで勤務した後、PICO BEAUTY CLINIC新宿院院長、
東京中央美容外科福島院院長、IDGクリニック日本橋院長を経て、
現在はYou’s clinic Aoyama院長として勤務。

たるみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
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顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策の目次

1.顔のたるみを美容医療の施術で改善したい方へ

 

顔のたるみは、年齢を重ねるにつれて多くの方が悩む問題です。

特に、顔でたるみが起こりやすいのは、頬と目元や口元です。

頬はフェイスラインがたるんだり緩みます。

また、ゴルゴライン(ミッドチークライン)で悩む方も。

口元では、ほうれい線やマリオネットラインがよくある悩みです。また、2重あごが気になる方も。

さらに、目元ではまぶたのたるみ、目の下のたるみが気になる方もたくさんいます。

<たるみやすい顔のパーツ>

顔のたるみのイラスト

エイジングケア化粧品などを使ってセルフケアでたるみを改善しようとしても、なかなか効果が出なくて悩んでいませんか?残念ながら、どんな良いエイジングケア化粧品を使っても、顔のたるみを改善することはできません。

なぜなら、化粧品はたるみの原因にアプローチできないからです。

だから、本格的にたるみケアをするなら美容医療を受ける必要があります。

そんなたるみ治療の施術方法は、HIFU(ハイフ)や高周波、レーザーなどのエネルギーを使う切らない施術、糸リフト、ヒアルロン酸注入などのフィラー治療、フェイスリフトなどのメスを使う施術といったたくさんの種類があります。

一般の方にとっては、多すぎてどれを選んだら良いのかわかりづらいですよね。

また、自分のたるみにピッタリの施術はどれなのか気になりますよね。

そこでこの記事では、たるみ解消におすすめの施術方法や特徴を部位別で徹底解説します。

また、おすすめの施術の口コミや人気ランキングもご紹介します。

最後まで読めばあなたのたるみに合った治療法が見つかりますので、ぜひ、続きをチェックしてください。

 

<監修医からのメッセージ>
たるみは、加齢にともなって誰もが直面する老化現象の1つです。特に、40代を迎えると、多くの方が顔や体のたるみを感じ始めます。
また、多くの場合は、膚(肌)、筋肉、皮下組織(皮下脂肪)、靭帯、骨といった組織の衰えが複合的に重なり合うことで生じます。
スキンケアやエイジングケアによるセルフケアは、表皮の角質層までしかアプローチできないため、たるみを改善することは極めて困難です。

そのため、たるみを改善しようとする場合は、美容医療が最も適切な選択肢となります。
今では、美容医療によるたるみ治療は、HIFU(ハイフ)などエネルギーデバイスによる照射系治療、ヒアルロン酸などによる注入系治療、スレッドリフト(糸リフト)、メスで切開するリフトアップ治療など、たくさんの選択肢があります。
だから、患者様のたるみの進行度合い、希望などに応じて、最適なものが提案できるようになりました。

たるみの治療を受ける場合には、まずはカウンセリングで自分が目指す状態、希望を伝えて、自分に合ったたるみの治療を選びましょう。
もちろん、どの施術にもメリットとデメリットがあるので、両方を理解して納得した
上でたるみの治療を受けてくださいね。

 

たるみ治療の名医からのメッセージ

美容外科・美容皮膚科フローラクリニック池袋院

院長 さくちゃん先生

美容外科、・美容皮膚科フローラクリニック池袋院 院長 さくちゃん先生

顔のたるみの改善の美容医療の施術は今ではたくさんあります。

一番効果が高い治療法は、手術によるリフトアップ(切開リフト)です。

メスを入れて切開する手術なので、見た目の改善効果が最もよくわかります。

しかし、費用が高くダウンタイムも長い点がデメリットです。

また、術後の組織の癒着が強く、二回目の切開が困難になります。

その上、糸リフト等の施術の際にも悪影響を与えますので若い時の切開リフトはおすすめしません。

 

顔のたるみ取りは、メリット・デメリットのバランスを考えた選択が大切だと思います。

その点で効果も高く即効性もあり、ダウンタイムもそれほど大きくないという点から、糸リフトとヒアルロン酸注入がおすすめだと考えます。

エイジングケアを目指す場合の輪郭形成には、糸リフトが一番効果的です。

 

しかし、糸リフトはあくまでもたるみを引き上げて、本来ある位置に戻していく施術ですので、脂肪や筋肉等の軟部組織のトータルボリュームそのものは変わりません。

そこで、ボリュームが多いことでたるみが目立つ場合は、同時に脂肪や筋肉のボリュームを減らす施術も同時に行うと良いでしょう。

エラボトックスや脂肪溶解注射、脂肪吸引、骨切り等様々な方法がありますので、適切なものを選択することが重要です。

 

逆にボリュームが足りない場合は、ヒアルロン酸や脂肪注入、FGF注入などが選択肢にあがります。

<参考記事>

たるみの症状・原因とエイジングケア対策|エイジングケア化粧品ナールス

たるみの改善方法3選!頬・まぶた・口元など顔のパーツごとに解説

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2.たるみを引き起こす6つの原因

 

たるみを引き起こすのは、主に6つの原因によるといわれています。

それをもたらす大きな要因は、加齢と紫外線ダメージです。

加齢は皮膚、脂肪、筋肉、骨など、すべての老化の原因です。

 

また、紫外線もたるみを引き起こす要因です。肌は、紫外線によるダメージが蓄積すると、肌の弾力組織であるコラーゲンとエラスチンが変性したり、少なくなっていきます。これは光老化と呼ばれ、たるみやシワをもたらします。

ほかにも、肌の糖化や酸化もたるみをもたらす要因です。

これらが次の6つの原因のもととなります。

 

1)肌弾力の低下

たるみを引き起こす原因の一つは、肌弾力の低下です。肌の真皮にはコラーゲンやエラスチンと呼ばれる弾力成分があります。これらの成分が加齢や紫外線の影響で減っていくと、顔の脂肪を支えきれなくなり、たるみが生じます。

 

<肌の断面図>

肌の断面図

 

2)筋力の低下

顔の筋肉が衰えることでたるみが進行します。加齢による筋力の衰えはもちろんのこと、マスク生活で人と話す機会が減った方も要注意。表情筋を動かす機会が減ると筋力が低下するため、たるみの原因になります。

 

<表情筋の種類>

顔にあるさまざまな表情筋

3)リガメント

リガメントとは、靭帯のことです。靭帯は足や手などだけではなく、顔にもあります。

細いひも状になっていて、脂肪を支える役割を果たしています。

リガメントは加齢によって徐々に衰えていきます。そうなると、脂肪を支えることができなくなります。

つまり、リガメントの衰えは、顔のたるみやシワにつながるのです。

リガメントは顔の骨と表情筋や皮膚をつないでいる

顔の6つのリガメントの説明

 

4)皮下脂肪の下垂や増加

皮下脂肪の下垂もたるみの原因です。若い頃は、皮下脂肪が多い人でも肌にハリがあるため、たるみは起こりません。しかし、年齢を重ねると筋力や皮膚の衰えによって皮下脂肪を支えきれなくなり、たるみが生じてしまいます。特に顔に脂肪が多い人、あごが小さい人は、皮下脂肪が原因でたるむことがあります。

また、急激に太ると顔の皮下脂肪が増え、相対的に皮膚や筋肉を支える力が低下します。

その結果、たるみの原因となってしまいます。

逆に急激に痩せることも皮下脂肪が減ってたるみ原因になることもあります。

 

<参考記事>

皮下組織と皮下脂肪の構造と役割。たるみ・ほうれい線を意識!

 

5)むくみ

むくみや脂肪の増加もたるみの原因となります。

むくみは、血流やリンパの流れが滞ってしまうことで生じます。その結果、真皮層の組織の機能低下を招き、肌のたるみを進めてしまうのです。

 

<参考記事>

ほうれい線の意外な敵!むくみによるたるみの対策とは?

 

6)骨代謝の低下による骨量減少・萎縮

骨代謝が低下すると、骨密度が低下します。

その結果、お顔に凹みがあらわれ、顔の筋肉を支えるじん帯(リガメント)が緩んでしまうことがあります。それが顔のたるみをもたらします。

また、眼窩と呼ばれる眼球が入っているくぼみの骨密度低下で、目の下のたるみが目立つことがあります。

 

<参考記事>

ほうれい線は骨粗鬆症で目立つ!更年期のエイジングケア

たるみの原因と対策まとめ!顔のパーツごとに対処法をチェック

 

3.【最新2023】たるみ治療のランキングTOP5 

 

たるみ治療にはいろいろな施術方法がありますが、ここでは最新の人気たるみ治療ランキングをご紹介します。人気の治療法はそれだけ効果があることのあらわれなので、ぜひ検討してみてくださいね!

 

1)1位:HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)とは、正式名称High Intensity Focused Ultrasoundの略称です。日本語では、「高密度焦点式超音波治療法」と呼びます。

「リフトアップ治療」や「痩身治療」の医療機器で、皮下組織やSMAS筋膜に超音波を照射して、熱によって皮下組織を引き締めコラーゲンの生成を促します。

皮膚表面へダメージを与えることなく、顔のたるみ改善やリフトアップなどの美容効果が期待できます。

 

<ハイフの効果>

HIFUの超音波が届く深さと改善できる肌悩みの図

 

<ハイフ機器(ウルトラフォーマーMPT)>

ウルトラフォーマーMPT

 

効果が比較的しっかり感じられる点に加え、皮膚表面に傷がつかず、ダウンタイムがほぼないことも人気の理由です。施術直後から効果を感じられる人もいますが、施術後1〜2ヶ月程度かけて段々と効果を実感する方が多いようです。個人差はありますが、効果は6ヶ月〜1年程度続きます。

ダウンタイムが少なくタイトニング効果に優れた施術です。

今では、ウルトラフォーマー、ウルセラリフト、ウルトラセルQ+、ソノクイーン、タブロゴールドなどたくさんの種類のHIFU機器が登場しています。

機器によって、効果の強さや持続期間、痛み、施術できる部位などが少し異なります。

 

施術にかかる時間は、15分~40分程度です。

 

費用は、美容クリニック、使う機器、照射するショット数で異なりますが、おおむね5~80万円です。

しかし、今では大手美容クリニックなどでは3万円以下で受けられる施術もあり、ますます人気が高くなっています。

 

<参考記事>

美容医療ハイフとは?効果や期間、副作用についても全解説

HIFU(ハイフ)の効果はいつからいつまで?持続期間を施術回数を解説

ハイフにデメリットはある?将来的な顔への影響や副作用を解説

ソノクイーンの効果はいつから?持続期間や目元への効果を解説

 

2)2位:サーマクール

サーマクールは、高周波エネルギー(RF)を肌の真皮やや浅い脂肪層に当てて軽い火傷を起こし、たるみを引き締める医療機器です。施術後は、肌の再生過程においてコラーゲンを増やすことでたるみを改善します。

HIFUとの違いは、照射するエネルギー、ターゲットとする皮膚の層などです。

サーマクールは、治療効果を比較的早く感じられる点が人気の秘訣です。肌表面を傷付けないため、ダウンタイムもほぼありません。痛みに関しては、HIFUより痛いといわれています。そのため、痛みに弱い人は医師に相談して、麻酔クリームを塗ってから施術を受けると安心です。照射直後から効果を感じやすく、その後1〜2ヶ月かけて徐々に効果を実感できます。効果は6ヶ月〜1年程度続きます。

リフトアップ効果よりも引き締め効果に優れた施術です。

 

<サーマクールのターゲットは真皮の奥まで>

施術別の肌へのアプローチの違い

 

従来は第3世代の『サーマクールCPT』が中心的な機器でしたが、第4世代『サーマクールFLX』がついに登場しました。

この最新機器は、CPTに比べて、熱のボリュームが1.3倍、深達度が180%(深さ4.3mm)アップしています。

そのため、施術直後の引き締め効果が高くなりました。

また、痛みが少なく、より治療時間が短くなっています。

 

施術にかかる時間は、15分〜40分程度です。

 

費用は、美容クリニックや照射する範囲、CPTとFLXのどちらの機器を使うかでも異なりますが、おおむね6~30万円です。

 

<参考記事>

サーマクールとは?効果やデメリット、ハイフとの違いについて解説

HIFU(ハイフ)とサーマクールの違い!たるみにおすすめは?

 

3)3位:糸リフト

糸リフトはスレッドリフトとも呼ばれます。

顔の皮下組織にとげのついた糸を埋め込み、引っ張り上げることで移動してしまった皮下組織を元の位置に戻していく施術です。

メスを使わないため、傷跡が目立たない点がメリットです。

また、糸を入れるので、施術後すぐにリフトアップ効果を実感でき、治療効果はHIFUやサーマクールよりも持続します。

 

<糸リフトの効果>

糸リフトの施術部位の説明図

 

 

糸リフトのビフォーアフター
糸リフトのビフォーアフター

 

1週間程度のダウンタイムを必要とし、多少の痛みや口の開けづらさ、引きつっている感じがすることがありますが、徐々に違和感は消えていきます。効果は1年〜2年程度続きます。

 

糸リフトに使用されている糸には、「溶ける糸(吸収性)」と「溶けない糸(非吸収性)」があります。

溶けない糸では、老化が進んだ際に皮膚が薄くなって糸の線が出る、不自然な引きつれを起こす、などの可能性があることから、今では吸収糸(溶ける糸)を使う美容クリニックが多くなっています。

 

施術にかかる時間は、糸の本数でも変わりますが、30分~1時間程度です。

費用は、美容クリニックや入れる糸の種類で異なりますが、1本3万円~5万円程度です。

 

<参考記事>

糸リフトで失敗しないために知っておきたいメリット・デメリット

 

4)4位:ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、凹みのある部分や骨・皮下組織のボリュームが足りない部分等に注入し、顔の凹凸をなくすことでリフトアップして見せる施術方法です。特にほうれい線への注入は人気です。即効性があり、ダウンタイムが少ない点も人気の理由です。効果は3ヶ月〜2年程度続きます。

 

<ヒアルロン酸の種類>

ヒアルロン酸の種類別比較マップ

 

 

ほうれい線やあご、目元のシワにヒアルロン酸を直接注入することで、皮下組織のボリュームアップを目指す治療です。メスを使わないので傷跡が残らず、ダウンタイムもほとんどありません。さらに、直後から注入効果が期待できます。

 

ただし、注入量が多すぎると、仕上がりが不自然になることがあります。

また、内出血が起こるケースやチンダル現象のリスクもあります。

チンダル現象とは、ヒアルロン酸の量が多すぎたり打つ場所を誤ったりすることで、皮膚から透けて見えるような現象です。

こうしたリスクを避けるためには、ヒアルロン酸注射などのフィラー治療が得意な美容クリニックを選びましょう。

 

施術にかかる時間は、10~15分です。

 

費用は、クリニックや使うヒアルロン酸の種類で異なりますが、おおむね3~15万円です。

 

<参考記事>

ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!

フィラーとは?フィラー注射でメスを使わずシワ対策!

 

5)5位:フェイスリフト

フェイスリフトは、耳周辺の皮膚にメスを入れて筋膜を持ち上げ、余った皮膚を切り取ることでたるみを解消する施術です。顔全体を引き上げて若々しい印象のお顔に近づけられます。皮膚の余りが多くたるみが強い場合に有効なたるみ治療で、持続期間も10年と長く続くことがメリットです。

 

しかし、顔にメスを入れる手術のため腫れや内出血が起こりやすく、ダウンタイムは1ヶ月ほど必要です。周りに気づかれずに施術を受けるには、長期間の休暇が必要です。

施術には、5~6時間を要し、費用も30~100万円と高額です。

かつては、たるみ治療といえば、フェイスリフトが定番でしたが、今では切らないたるみ治療の選択肢が増えたため、施術を受ける人は減っています。

 

<たるみ治療TOP5を比較>

ご自身に合った施術方法は見つかりましたでしょうか。治療を選択しやすいように一覧で比較したいと思います。

 

順位施術名効果が出る部位痛み効果持続期間ダウンタイム
1位HIFU(ハイフ)頬・目の下・顎多少あり6ヶ月〜1年ほぼなし
2位サーマクール頬・目の下・上瞼・顎あり6ヶ月〜1年ほぼなし
3位糸リフト多少あり1年〜2年1週間程度
4位ヒアルロン酸注入頬・目の下・上瞼ほぼなし6ヶ月〜1年ほぼなし
5位フェイスリフト上瞼あり10年2週間程度

 

<参考記事>

フェイスリフトは失敗する?糸リフトと切開の失敗例と回避する方法!

4.まだある!たるみ治療の美容医療

 

1)レーザーによるたるみ治療

たるみやシワに対しては、ロングパルスYAGレーザーやロングパルスアレキサンドライトレーザーが使われることもあります。痛みも少なく、ノーダウンタイムなしの若返り治療として非常に手軽ですが、即効性が少なくリフトアップ効果も大きくはありません。

また、フラクショナルレーザーやピコレーザーのフラクショナル照射もたるみに使われることがあります。

 

ピコフラクショナルレーザーのメカニズム

 

さらに、QスイッチYAGレーザーの中には、照射モードを変えてたるみ治療ができるものもあります。

ただし、エビデンスは少なく治療効果にばらつきがあります。

 

<たるみ治療にも使えるQスイッチYAGレーザー「スペクトラ」>

YAGレーザーの1種「スペクトラ」

 

<参考記事>

ピコフラクショナルの効果はいつから?何回で毛穴やシミに効果が出る?

フラクショナルレーザーの効果とは?期間やダウンタイムについても解説

 

2)タイタン

タイタンは、赤外線を採用したIPLによるたるみ治療機器です。

真皮層全体の水分を加熱して、即時に真皮層にあるコラーゲンを熱変性により収縮し、引き締め効果をもたらします。

また、施術後も線維芽細胞を刺激して真皮のコラーゲンを増やします。

引き締め効果は高いですが、真皮までしかアプローチできないため、HIFUやサーマクールに比べるとたるみの改善効果は小さい機器です。

 

IPLの波長を示す図

 

<参考記事>

IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説

 

3)高周波機器

サーマクール以外にも、いくつかの高周波によるたるみ治療機器があります。

    1. サーマジェン

      サーマジェンは、サーマクールと似ていますが、真皮層やより皮膚表面に近い脂肪層にアプローチします。そのため、痛みは小さいですが、効果も緩やかです。

    2. イントラジェン

      イントラジェンは、GFR(Grid Fractional Radio frequency)という新しいラジオ波照射テクノロジーを用い、照射面を格子状にしてラジオ波の熱エネルギーを照射する機器です。

      サーマクールから、冷却機能などいくつかの機能をそぎ落としているため、費用が安い点がメリットです。しかし、やけどのリスクが上がっています。

       

      イントラジェンの2つの効果

       

      <参考記事>

      イントラジェンのGFRとは?効果やデメリット、サーマクールとの違い

 

  1. エンディメッド・プロ

    エンディメッド・プロは、イスラエル製の美容機器で、特許技術「3DEEPテクノロジー」を搭載した最新の高周波(RF)治療機です。

    皮膚表面にダメージを与えず、皮下深部まで効率的に加熱し、たるみを強力に引き締めることができます。

    「痛くない、心地よい、安全で高い効果」のたるみ治療が可能です。

    しかし、サーマクールより効果は緩やかです。

  2. インモードMini FX

    インモードMini FXは、頬とあご下のたるみを治療する機器です。

    IREと呼ばれる不可逆的電気穿孔という先端技術を使い、脂肪細胞を減少させる効果とスキンタイトニング(皮膚の引き締め)を同時に行うことを実現しました。

    また、高周波を照射することで、脂肪細胞だけを選んで攻撃します。

    そのほかの組織をほとんど傷つけず、痛みも小さい点がメリットです。

    しかし、HIFUやサーマクールより効果は緩やかです。

 

4)ベビーコラーゲン

コラーゲンはその型によってⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型というように分かれています。

肌では、その多くはⅠ型コラーゲンですが、最近ではⅢ型コラーゲンが肌の若さや柔らかさを保つ上で大切なことがわかってきました。

そのため、Ⅲ型コラーゲンを多く含んだ人由来のプラセンタから抽出した、アレルギーのリスクの低いコラーゲンが美容医療のフィラー治療で使われるようになりました。

それが、Ⅰ型:Ⅲ型を50:50で配合したベビーコラーゲンです。

 

ベビーコラーゲンは、ヒアルロン酸が得意ではない浅いシワなど細かな凸凹改善が得意です。だから、目の下のクマなどに効果的です。

また、肌の新生や再生を促し、自然な効果を得ることができます。

時間の経過とともに体内に吸収され、持続期間は半年~約1年程度です。

 

<参考記事>

Ⅲ型コラーゲンは赤ちゃん肌の源!肌のハリと柔らかさの源

 

5.【部位別】たるみの症状とおすすめ治療法 

 

顔のたるみといっても頬のたるみや目元のたるみなど、種類はさまざま。顔の部位によっておすすめの治療法が変わるため、部位別にたるみの症状と5つのたるみ治療法の向き、不向きや注意点などを紹介します。

 

1)頬のたるみ

頬は顔の印象を大きく変えてしまう部分。頬がたるむと「ブルドッグ顔」などと呼ばれ、実年齢よりも老けて見られてしてしまうことも。

  1. HIFU(ハイフ)

    ダウンタイムなしでリフトアップ効果を求める人に向いている治療法です。

    今では機種がたくさんあり、効果や痛みなどが違うので、どのクリニックで施術を受けるかがポイントです。

  2. サーマクール

    リフトアップ効果より顔全体を引き締めて小顔になりたい方に向いた治療です。HIFUより痛みを感じやすいのですが、照射直後から効果を感じやすい点がメリットです。

  3. 糸リフト

    すぐにたるみの改善効果を感じたい方で、皮膚を切らずに治療したい方に向いています。

    また、皮膚が柔らかい人は、糸リフトで引っ張った際に上がりやすいので向いている治療法です。

    また、皮下脂肪が適度な人も糸リフトに向いています。

    一方、糸リフトが向いていないのは、皮下脂肪が多い人です。なぜなら、皮下脂肪の量が多いと、糸にかかる負担が大きくなり、効果が十分得られないことがあります。

  4. ヒアルロン酸注入

    頬にヒアルロン酸を注入することで凹凸をなくし、頬が引き上がったように見せる施術です。頬は加齢とともにたるみ、脂肪の位置が下がっていきます。一方で頬の上部の脂肪は減るため、ヒアルロン酸を注射して凹凸を少なく見せることが重要なのです。

  5. フェイスリフト

    皮膚の余り、たるみが強く、1度の施術で劇的にたるみを改善したい方やHIFUやスレッドリフトなどのたるみ治療では物足りない方に向いています。

 

2)目の下のたるみ

目の下がたるむと、顔がどんよりしてお疲れ顔に見えてしまうことも。美容医療でハリのある若い目元を取り戻しましょう。

 

<正常な目の下とたるみのある目の下>

正常な目の下とたるみのある目の下の説明図

 

  1. HIFU(ハイフ)

    目の下のたるみには、HIFU(ハイフ)の中のソノクイーンがおすすめです。目元ガードを使用するため、目のキワまで均一に照射ができます。ダウンタイムもほぼないため、周りにばれずに施術をしたい人にも最適です。効果は6ヶ月〜1年程度続きます。

  2. サーマクールアイ

    目元専用の「サーマクールアイ」を使用した施術です。眼球に熱が伝わらないように熱の発生深度を浅くし、高周波を当てていきます。施術後は48時間以内に効果を感じ、2〜3ヶ月後により効果を感じられるでしょう。効果は6ヶ月〜1年程度続きます。

  3. ヒアルロン酸注入

    目の下の皮膚内、皮下にヒアルロン酸を注入し、肌を持ち上げる治療法です。たるみだけでなく目の下クマの改善にも効果があります。ダウンタイムもなく、打った跡も数日で消失するため、比較的気軽に受けられる施術です。効果は6ヶ月〜1年程度続きます。

 

3)上瞼のたるみ

上瞼がたるむと目が細く見え、ひどくなると視界が狭く感じてしまうことも。マスク生活で目元の印象は特に大事になっているため、気になる人は以下の治療法を受けるのも良いでしょう。

  1. ヒアルロン酸注入

    上瞼にヒアルロン酸を注入することでたるみを改善する施術です。加齢が原因で上瞼が凹んでいる場合、ヒアルロン酸で肌にハリを取り戻せます。注射跡が残る場合がありますが、数日で消失することがほとんど。効果は6ヶ月〜1年程度持続します。

  2. 額フェイスリフト

    頭髪内または髪の毛の生え際の皮膚を切開して筋膜を持ち上げ、余った皮膚を切り取ることで額のしわを取るだけではなく、眉毛やまぶたのたるみを引き上げる施術です。

  3. サーマクール

    目元専用の「サーマクールアイ」を使用した施術です。瞼の皮膚は非常に薄いため、ヒアルロン酸注射をした場合には不自然に膨らんで見えてしまうことがあります。サーマクールアイは、肌の表面ではなく深部にはたらきかける治療法のため、自然なたるみの改善が可能です。

4)顎の下のたるみ

顎がたるむと顔が大きく見えてしまいます。若い時よりも顔が大きくなったと感じたら、それは顎の下のたるみが原因かもしれません。

  1. HIFU(ハイフ)

    顎下のたるみにもHIFU(ハイフ)がおすすめです。顎には脂肪が多いため、ハイフを当てて脂肪細胞を破壊することで高い効果を実感できます。一度破壊された脂肪細胞は再結成しないため、再度たるみにくいのもメリットです。

  2. 糸リフト

    糸リフトは顎下のたるみの引き上げにも使います。顎の皮下組織にとげのついた糸を埋め込み、引っ張り上げることでたるみ持ち上げます。

  3. サーマクール

    サーマクールは、広範囲に照射できるので、顎下のたるみにも効果があります。

6.たるみ治療は効果ある?口コミを紹介 効果、口コミ

 

実際にたるみ治療を受けた人は、効果を感じているのでしょうか?たるみ治療を受けた人の口コミを紹介します。

 

<良い口コミ>

  • 「たるみが気になりHIFUを受けに行きました。骨部分に打つときはピリッとしますが我慢できるほどの痛みでした。私は即効性も感じましたが、術後1ヶ月ぐらいは更に効果が感じられるようなのでとても楽しみです」(20代女性)
  • 「糸リフトの施術で来院しました。施術の効果は終わった直後だとまだ麻酔が残っていて顔が腫れているのですが、横顔はピンと上がっていて腫れが引くのが楽しみになります」(30代女性)
  • 「ヒアルロン酸2本(6.6万円)を使用しました。自然なリフトアップで5歳は若返ったのではと思います!」(30代女性)

 

<1回では効果を感じづらかった人も>

  • 「施術直前の写真を見返しても、あまり変化は感じられません。サーマクールはそもそも1回で大きく変わるわけではないと事前に説明を受けていたので、続けていこうと思います」(40代女性)
  • 「2ヶ月経ちましたが、久しぶりに会った友人にも気づかれず、何より自分で変化を感じることができずにがっかりしています。もう少ししたら効果が出るのでしょうか?それとも継続しなくてはいけないのでしょうか?」(50代女性)※具体的な施術名があった方がいいのではないでしょうか。

引用:美容医療の口コミ広場

 

たるみ治療を受けた人は概ね効果を感じていますが、1回で効果を感じられないこともあるため、多くの場合継続して施術を受けることが大切です。また、施術の際に多少の痛みを感じる人もいます。痛みに弱い人は麻酔を受けられる場合もありますので、医師に相談してみましょう。

 

7.まとめ

 

たるみ治療におすすめの施術の種類・特徴を、部位別で比較して解説しました。また、人気ランキングも掲載しました。

顔のたるみは、加齢などで皮膚、表情筋、靭帯、皮下脂肪、骨など、内部の組織の複合的な衰えが原因で起こります。

そのため、スキンケアやエイジングケアなどのセルフケアだけで改善するのは難しいのです。

だから、改善を目指すなら美容医療を受ける必要があります。

たるみの治療には、HIFU(ハイフ)やサーマクール、糸リフト、ヒアルロン酸注入、フェイスリフトなどがあります。

そんなたるみ治療の人気ランキング1位は、切らないたるみ治療の「HIFU」でした。

しかし、たるみ治療にはほかの選択肢もあり、それぞれメリットとデメリットがあります。どの程度持続させたいのか、ダウンタイムが取れるのかによって適した治療は異なるため、自分が重視するポイントを決めてからカウンセリングを受けましょう。

また、部位によって効果が出やすい施術方法が変わるため、治療を検討している方は、まずクリニックで医師によるカウンセリングの際に相談しましょう。

この記事が、たるみの改善のために美容医療の施術を検討している方のお役に立てば幸いです。

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