20〜60代女性111名に調査。夏に気になる体の悩み1位は「お腹まわり」70.3%。GLP-1ダイエットの認知は57.7%だが、内容まで知る人は23.4%、経験者はわずか2.7%。不安は副作用64.0%・費用55.9%が上位で、約半数が医師の説明や効果とリスクの正直な提示を求めた。関心の高まりに、正確な理解と安心が追いついていない現状が浮き彫りになりました。
| <看護師アドバイザー>
<執筆>
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「夏が近づくと、去年より体型が気になる」
「ダイエットはしたいけれど、何から始めればいいのか分からない」
「GLP-1って最近よく聞くけれど、本当のところはどうなの?」
薄着になる夏は、毎年こうした「体の悩み」が表面化する季節です。ナールス美容医療アカデミーは2026年6月、20〜60代の女性111名を対象に、夏の体型意識と、GLP-1などの医療ダイエットへの関心・不安を尋ねる意識調査を実施しました。本記事では、その結果を読み解きながら、関心が高まる医療ダイエットと、どう冷静に向き合えばよいのかを考えます。
| ■ 調査の概要 調査名:夏のボディ・痩身と医療ダイエットに関する意識調査 2026 調査対象:20〜60代の女性/有効回答数:111名 調査期間:2026年6月8日〜6月22日 調査方法:インターネット調査 調査主体(実施):株式会社ティーエフエー 編集・発表:ナールス美容医療アカデミー(運営:株式会社ディープインパクト) ※構成比は小数第2位を四捨五入。 複数回答の設問は合計が100%を超えます。 |
- 1 回答者は30代・40代が中心(69.3%)
- 2 夏に気になる体の悩み、1位は「お腹まわり」70.3%
- 3 「ゆるく意識」が過半数──行動できない“予備軍”が25.2%
- 4 試した方法は食事・運動が中心、医療ダイエットは2.7%
- 5 GLP-1ダイエット、認知57.7%でも“正しく理解”は23.4%
- 6 医療ダイエットへの不安、核心は「副作用」64.0%と「費用」55.9%
- 7 情報源はSNS・Googleが同率トップ、AIで調べる人も18.9%
- 8 行動を後押しするのは“信頼”と“正直さ”
- 9 GLP-1ダイエットと向き合う前に、知っておきたい3つのこと
- 10 「クリニック選び」が、納得への分かれ道
- 11 この調査・医療ダイエットに関するよくある質問
- 12 調査のポイント
- 13 まとめ:魔法のように見える治療ほど、エビデンスと限界を正直に
回答者は30代・40代が中心(69.3%)

今回のアンケート調査の回答者は30代が23.4%、40代が45.9%とこの2世代で69.3%でした。
夏に気になる体の悩み、1位は「お腹まわり」70.3%

薄着・露出が増える夏に向けて気になる体の悩みを複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「お腹まわり・ぽっこりお腹」で70.3%。次いで「二の腕のたるみ・太さ」60.4%、「顔まわり・フェイスライン」53.2%が続きました。体重そのもの(50.5%)と並んで、二の腕や顔まわりといった“部分”への意識が高いのが特徴です。
| 夏に気になる体の悩み(複数回答, n=111) | 割合 |
| お腹まわり・ぽっこりお腹 | 70.3% |
| 二の腕のたるみ・太さ | 60.4% |
| 顔まわり・フェイスライン | 53.2% |
| 体重そのもの(増加・落ちにくさ) | 50.5% |
| 太もも・脚の太さ | 43.2% |
| 背中・はみ肉 | 36.0% |
| セルライト・むくみ | 33.3% |
「ゆるく意識」が過半数──行動できない“予備軍”が25.2%

ダイエットや体型管理の現状を尋ねると、「ゆるやかに意識している」が53.2%で最多。「積極的に取り組んでいる」は6.3%にとどまりました。注目すべきは「必要は感じるが行動できていない」が25.2%に上ること。何らかの形で体型を意識している人は8割を超える一方、本格的に行動できている人は1割に満たず、関心と行動のあいだに大きな“温度差”があることがわかります。
試した方法は食事・運動が中心、医療ダイエットは2.7%

これまでに試したダイエット・痩身方法は、「食事制限・カロリー管理」69.4%、「運動・筋トレ・ジム」64.0%が中心で、「市販のサプリ・ダイエット食品」45.9%、「エステ・痩身サロン」24.3%が続きました。一方、「医療ダイエット(医療機関での施術・薬)」の経験は2.7%にとどまりました。関心は高まっているものの、実際の利用はまだごく一部であり、医療ダイエットは普及の“萌芽期”にあるといえます。
GLP-1ダイエット、認知57.7%でも“正しく理解”は23.4%

マンジャロ・ウゴービなどの名称で知られるGLP-1を用いた医療ダイエットについて、「名前は聞いたことがある」34.2%と「内容まで知っている」23.4%を合わせると、認知は57.7%に達しました。半数以上が言葉としては知っている一方、内容まで理解しているのは4人に1人未満。「知らなかった」も42.3%にのぼり、認知と理解のあいだにギャップがあります。まずは薬の仕組みと種類を知ることが出発点です。
医療ダイエットへの不安、核心は「副作用」64.0%と「費用」55.9%

GLP-1などの医療ダイエットに感じる不安を尋ねると、「副作用が心配」64.0%が最も多く、「費用・料金が高い」55.9%、「本当に効果があるか分からない」「医薬品を使うことへの抵抗がある」がともに42.3%と続きました。「やめた後にリバウンドしないか」34.2%、「信頼できるクリニックの選び方が分からない」31.5%も無視できません。
| 医療ダイエットへの不安(複数回答, n=111) | 割合 |
| 副作用が心配 | 64.0% |
| 費用・料金が高い | 55.9% |
| 本当に効果があるか分からない | 42.3% |
| 医薬品を使うことへの抵抗がある | 42.3% |
| やめた後にリバウンドしないか心配 | 34.2% |
| 信頼できるクリニックの選び方が分からない | 31.5% |
これらは、いずれも“情報の空白”から生まれる不安です。副作用やリバウンド、費用、クリニック選びについては、それぞれ次の記事で具体的に解説しています。
情報源はSNS・Googleが同率トップ、AIで調べる人も18.9%

医療ダイエットの情報をどこで集めるかを尋ねると、「Instagram・TikTokなどSNS」と「Google検索」がともに39.6%で同率トップ。「クリニックの公式サイト」36.9%、「家族・友人・知人の口コミ」34.2%が続きました。注目したいのは、「AIチャット(ChatGPT・Geminiなど)」を挙げた人が18.9%にのぼること。医療ダイエットの情報をAIで調べる人が、すでに約5人に1人いる時代に入っています。
行動を後押しするのは“信頼”と“正直さ”

医療ダイエットを始める際に最も背中を押してくれるものは、「実際に体験した人のリアルな口コミ」32.4%と「信頼できる医師・専門家からの説明」31.5%が拮抗。さらに「費用・施術内容の明確な提示」18.0%、「効果とリスクを正直に説明してくれる情報」13.5%が続きました。「医師の説明」「効果とリスクの正直な提示」「専門メディアの解説」を合わせると約半数(49.5%)に達します。女性が求めているのは、効果を誇張する言葉ではなく、リスクや限界まで含めて正直に語る情報でした。

GLP-1ダイエットは、関心の高まりとは裏腹に、「内容まで知っている」人が23.4%、経験者が2.7%という結果でした。製薬会社や医療メディアの仕事を通じて強く感じるのは、治療が“魔法のように”見えるときほど、その効果と限界を正直に伝える責任があるということです。今回、不安の核心が副作用・費用・効果の不確かさにあり、多くの方が「正直な情報」を求めていたことは、私たちの編集姿勢そのものを後押ししてくれる結果でした。広告の華やかさではなく、ご自身の状態に合った一手を、医師と一緒に選んでいただきたいと思います。
GLP-1ダイエットと向き合う前に、知っておきたい3つのこと
1)「医薬品である」という前提を理解する。
GLP-1受容体作動薬などは、食欲や血糖に作用する医薬品です。吐き気・下痢などの副作用や、やめた後のリバウンドの可能性もあり、効果と同じくらいリスクを理解しておくことが欠かせません。
<参考記事>
糖尿病患者のマンジャロ完全ガイド|保険適用・血糖効果・担当医への相談方法を医師監修で解説
GLP-1受容体作動薬とは?仕組み・種類・副作用・日本で使える薬一覧
マンジャロの副作用はいつまで続く?吐き気・下痢・脱毛の対処法と「受診すべき症状」
マンジャロをやめたらどうなる?リバウンドの現実と「やめ方」の正解
ウゴービとマンジャロの比較
ゼップバウンドとマンジャロの違い
2)個人輸入・自己判断は避け、必ず医師の診察のもとで。
不安の上位にあった「費用」を理由に、個人輸入や安さだけで選ぶのは危険です。偽造薬や用量の誤りといったリスクがあり、医師の管理下で使うことが安全の前提になります
<参考記事>
GLP-1受容体作動薬の個人輸入は絶対NG?リスク・危険性・安全に医療ダイエットを始める正しい方法
マンジャロの費用はいくら?用量別料金・保険適用の条件・自由診療の総額
3)薬だけに頼らず、生活習慣と組み合わせる。
今回「試した方法」は食事制限69.4%・運動64.0%が中心でした。GLP-1ダイエットも、食事・運動と組み合わせてこそ効果が活き、筋肉量の維持も課題になります。
<参考記事>
マンジャロの効果を最大化する食事・運動の組み合わせ|薬だけに頼らない生活習慣
GLP-1薬で筋肉は落ちる?マンジャロ使用中の筋力低下を防ぐ筋トレ・タンパク質戦略
「クリニック選び」が、納得への分かれ道
調査では、約3人に1人(31.5%)が「信頼できるクリニックの選び方が分からない」と回答しました。料金体系・診察体制・副作用への対応・医師の説明の丁寧さなど、安さ以外の基準で見極めることが、後悔しないための鍵になります
<参考記事>
マンジャロを処方するクリニックの正しい選び方|安さだけで選ぶと危険な理由と7つのチェックリスト
オンライン診療でマンジャロがおすすめのクリニック13選|料金・安全性・選び方を医師監修で比較
医療ダイエット薬の種類と選び方|リベルサス・マンジャロ・ウゴービを徹底比較

今回の調査で副作用や費用への不安が上位に並びましたが、美容クリニックの現場でも同じ声をよく耳にします。患者さんの「すぐに変わりたい」という気持ちと、体の反応とのギャップに戸惑う方が少なくないことです。GLP-1のお薬は飲み始めに吐き気などが出ることもあり、「この使い方で合っているのかな」と一人で抱え込んでしまう方もいます。そんなときに大切なのは、気になる変化を遠慮なく医療スタッフに相談していただくこと。私たち看護師は、体調や生活リズムの小さな変化に寄り添いながら、無理なく続けられるようサポートします。効果を焦るよりも、ご自分のペースで安心して取り組むことが、一番の近道だと感じています。
この調査・医療ダイエットに関するよくある質問
Q1. GLP-1ダイエットは、誰でも受けられますか?
いいえ。GLP-1受容体作動薬は医薬品であり、持病や体質によって向き・不向きがあります。妊娠中・授乳中の方や一部の疾患のある方は対象外となる場合もあります。まずは医師の診察で適応を確認することが前提です。
Q2. 調査で不安1位だった「副作用」とは、どのようなものですか?
吐き気・下痢・便秘などの消化器症状が中心で、多くは使い始めや増量時にみられます。症状の程度や続く期間には個人差があります。気になる症状がある場合は、すぐに医療機関に相談してください。
Q3. 個人輸入なら費用を抑えられると聞きました。問題ありませんか?
おすすめできません。偽造薬や品質・用量の不確かさといったリスクがあり、健康被害につながるおそれがあります。必ず医師の診察を受け、正規のルートで処方を受けてください。
調査のポイント
- 夏に気になる体の悩み1位は「お腹まわり」70.3%、次いで二の腕60.4%・顔まわり53.2%
- 体型を意識する女性は8割超だが、積極的に取り組む人は6.3%。行動できない予備軍が25.2%
- 医療ダイエットの経験は2.7%にとどまり、普及はまだ萌芽期
- GLP-1ダイエットの認知は57.7%だが、内容まで知る人は23.4%と理解は追いついていない
- 不安の核心は「副作用」64.0%・「費用」55.9%・「効果の不確かさ」42.3%
- 情報源はSNS・Googleが同率トップ、AIチャットで調べる人も18.9%
- 行動の後押しは“信頼”と“正直さ”。約半数が誠実な情報・医師の説明を重視
- 医療ダイエットは医薬品。自己判断や個人輸入を避け、必ず医師に相談を
まとめ:魔法のように見える治療ほど、エビデンスと限界を正直に
今回の調査が映し出したのは、「関心は高いのに、正確な理解と安心が追いついていない」という現実です。GLP-1ダイエットの認知は57.7%まで広がり、体型を意識する女性は8割を超えました。それでも、内容まで理解している人は23.4%、経験者は2.7%にとどまり、不安の中身は副作用・費用・効果の不確かさ・クリニック選びと、いずれも情報の空白から生まれていました。医療ダイエットを始める後押しとして約半数が「信頼」と「正直さ」を選んだことは、効果の誇張ではなく誠実な情報こそが求められていることを示しています。
GLP-1を用いた医療ダイエットは、適切に使えば体重管理の選択肢になり得る一方、れっきとした医薬品であり、誰にでも・どんな使い方でも安全というわけではありません。本調査の結果を、関心を煽るためではなく、正しく選び、納得して始めるための一歩として役立てていただければと考えています。
※本記事は個別の医療アドバイスを提供するものではありません。GLP-1を用いた医療ダイエットの適応・薬剤の選択については、必ず医師にご相談ください。
※GLP-1受容体作動薬を用いた医療ダイエットには、ウゴービのように肥満症への適応を持つ薬と、自由診療(保険適用外)で用いられる場合があり、適応・費用は薬剤や医療機関によって異なります。最新情報は各医療機関でご確認ください。
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