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GLP-1受容体作動薬は食欲抑制・血糖調整・胃排出遅延の3つの作用で体重減少と血糖改善をもたらすホルモン製剤。注射型・経口型があり日本ではマンジャロ・リベルサスなどが使用可能。副作用・適応・選び方を専門家監修で解説します。
| <看護師アドバイザー>
<執筆>
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「GLP-1」という言葉を、ここ数年でメディアやSNSで目にする機会が急増しました。芸能人の体型変化との関連が話題になったり、画期的なダイエット薬として注目されたり、一方で「危険では?」と心配する声も聞こえてきます。
GLP-1受容体作動薬は、もともと2型糖尿病の血糖管理を目的として開発された薬剤です。しかし複数の大規模臨床試験で強力な体重減少効果が確認されたことから、肥満症治療薬としても世界で急速に普及しました。日本でも2023年以降、マンジャロ・リベルサス・ウゴービなどが相次いで承認・処方開始となり、肥満診療や美容医療の現場でも大きな変化が起きています。
しかし「GLP-1って何をする薬なのか」「種類がたくさんあって何が違うのか」「本当に安全なのか」という基本的な疑問を、正確に理解している方はまだ多くありません。誤った情報や誇張された広告に惑わされず、適切な判断をするための正確な知識が重要です。
本記事では、GLP-1受容体作動薬の仕組み・種類・日本で使える薬の一覧・副作用・選び方まで、専門家監修のもと、わかりやすく徹底解説します。「GLP-1の基礎をきちんと理解してから治療を検討したい」という方に、まず読んでいただきたい一記事です。
GLP-1とは何か?体内での役割と分泌の仕組み

1)GLP-1の正体
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1:Glucagon-Like Peptide-1)は、食事をとった後に小腸のL細胞から分泌されるホルモンです。「インクレチン」と呼ばれるホルモン群の一つで、主に食後の血糖値を安定させる役割を担います【1】。
GLP-1は食事の刺激を受けて分泌されますが、体内では「DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ4)」という酵素によって数分以内に急速に分解されます。このため、体内でのGLP-1の作用時間は非常に短く、持続的な効果を得るには薬剤として補う必要がありました。
2)体内でGLP-1が行う3つの主な作用
GLP-1はGLP-1受容体に結合することで、体のさまざまな部位で以下の作用を発揮します。
- 膵臓:インスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで食後の血糖値を安定させる(グルコース依存性)
- 脳(視床下部):食欲中枢に作用して食欲を抑制し、満腹感を高める
- 胃:胃の内容物が小腸に送り出されるスピードを遅らせ(胃排出遅延)、食後の満腹感を持続させる
「グルコース依存性」という点が重要で、血糖値が正常なときにはインスリン分泌を促進しないため、単独使用では低血糖が起きにくいという比較的安全なメカニズムが特徴です【1】。
3)なぜGLP-1薬が体重減少に効くのか
GLP-1受容体作動薬は、DPP-4による分解を受けにくい構造に改良されているため、天然のGLP-1よりも長時間作用します。これにより、食欲抑制・胃排出遅延・血糖安定の3つの作用が持続的に発揮され、結果として食事量の自然な減少と体重減少につながります。
重要なのは「強制的に食事を制限する」のではなく、「脳と消化管に働きかけて自然に食欲・食事量が落ち着く」という点です。このため、多くの患者が「無理なく食事量が減った」「空腹感がなくなった」と体感することが報告されています【2】。
<参考記事>
GLP-1ダイエットは本当に効果的?忙しい女性におすすめの理由も解説
GLP-1ダイエットの効果!やめるとどうなるか望月瑠璃子先生に聞いてみた
日本で使えるGLP-1受容体作動薬一覧

現在、日本で承認され処方可能なGLP-1受容体作動薬および近未来に承認予定の薬剤を以下にまとめます。
| 薬剤名(一般名) | 商品名 | 剤形 | 主な適応 | 日本承認状況 | 作用機序 |
| セマグルチド | オゼンピック | 注射(週1回) | 2型糖尿病 | 承認済み | GLP-1受容体作動 |
| セマグルチド | ウゴービ | 注射(週1回) | 肥満症 | 承認済み | GLP-1受容体作動 |
| セマグルチド | リベルサス | 経口錠(1日1回) | 2型糖尿病 | 承認済み | GLP-1受容体作動 |
| チルゼパチド | マンジャロ | 注射(週1回) | 2型糖尿病 | 承認済み | GLP-1+GIP受容体作動 |
| リラグルチド | ビクトーザ | 注射(1日1回) | 2型糖尿病 | 承認済み | GLP-1受容体作動 |
| オルフォルグリプロン | Foundayo | 経口錠(1日1回) | 肥満症 | 申請中(2026年2月) | GLP-1受容体作動(低分子) |
※2026年4月時点の情報です。承認状況は今後変わる可能性があります。
1)セマグルチド注射(オゼンピック・ウゴービ)
セマグルチドはノボノルディスク社が開発したGLP-1受容体作動薬で、週1回の皮下注射で投与します。オゼンピックは2型糖尿病、ウゴービは肥満症を適応として承認されています。
STEP-1試験では、ウゴービ最高用量(2.4mg)で68週間に平均約15%の体重減少が報告されており、注射型GLP-1薬の中でも高い効果が確認されています【2】。冷蔵保存が必要で、週1回の注射操作が必要な点がデメリットです。
2)チルゼパチド注射(マンジャロ)
チルゼパチド(イーライリリー社)はGLP-1受容体とGIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド)受容体の両方に作用する「デュアル受容体作動薬」です。週1回の皮下注射で投与します。
SURMOUNT-1試験では最高用量(15mg)で72週間に平均約21%の体重減少が報告されており、現時点で最も高い体重減少効果を示す薬剤とされています【3】。日本では「マンジャロ」として2型糖尿病の適応で承認されています。肥満症治療薬としては同成分の「ゼップバウンド」が2024年12月に別ブランドで承認・2025年4月に発売されており、保険診療での肥満症治療に用いられるのはゼップバウンドに限定されます。詳しくは、「マンジャロは最新のGLP-1ダイエット!効果・メリットとリスクは?」をご覧ください。
3)経口セマグルチド(リベルサス)
リベルサスは世界初の経口GLP-1受容体作動薬で、ノボノルディスク社が開発しました。日本では2型糖尿病の適応で承認されています(肥満症への適応拡大は審査中)。
最大の特徴は飲み薬であること。ただし「起床後すぐ空腹時に、コップ半分の水のみで服用し、その後30分は飲食・他の薬も禁止」という厳格な服用ルールがある点が、服薬上のデメリットです。これはペプチド型のセマグルチドを胃酸から守るための仕組み(SNAC吸収促進剤)に由来します【4】。
PIONEER-4試験(Lancet 2019)での体重減少は平均約−4.4kgで、注射型と比較するとやや劣りますが、「注射なし」という利点は大きな意義を持ちます【4】。
4)リラグルチド注射(ビクトーザ)
リラグルチドは1日1回の注射型GLP-1薬で、ノボノルディスク社が開発。日本では2型糖尿病の適応で承認されています。セマグルチドが普及する以前の標準的なGLP-1薬でしたが、週1回注射のセマグルチド・チルゼパチドの登場により、新規処方は減少傾向にあります。
5)オルフォルグリプロン(Foundayo):承認申請中

中外製薬が創製しイーライリリーが開発した非ペプチド型低分子GLP-1受容体作動薬。2026年4月に米国FDAが承認し、日本では2026年2月に薬事承認申請が完了しています。食事・水分制限なしでいつでも服用できる唯一の経口GLP-1薬として注目されています。ATTAIN-1試験では72週で、治療遵守者解析(Efficacy Estimand)において最高用量(36mg)群で平均約12.4%、全ランダム化対象者解析(Treatment-Regimen Estimand)では平均約11.2%の体重減少が報告されています【5】。現在、日本での正規処方はまだ難しい状況ですが、承認後は新たな選択肢として注目されます。詳しくは「オルフォルグリプロンは飲むGLP-1!効果・副作用とリベルサス・マンジャロとの違い」をご覧ください。
また、「医療ダイエット薬の種類と選び方|リベルサス・マンジャロ・ウゴービを徹底比較」も参考にしてください。
注射型 vs 経口型:剤形の違いと選び方

1)注射型のメリット・デメリット
【メリット】
- 体重減少効果が高い傾向がある(特にチルゼパチド)
- 週1回の投与で済むため「飲み忘れ」が生じない
- 吸収が安定しており効果にムラが出にくい
【デメリット】
- 注射に対する心理的抵抗がある方には継続が難しい
- 冷蔵保存が必要で旅行・出張時の管理が手間
- 皮膚への局所反応(注射部位の赤みなど)が起こることがある
2)経口型のメリット・デメリット
【メリット】
- 針を使わないため注射への抵抗感がない
- 室温保存が可能で携帯しやすい
- 飲み薬として日常の習慣に組み込みやすい
【デメリット】(リベルサスの場合)
- 厳格な服用ルール(空腹時・30分飲食禁止)が守りにくい
- 注射型と比較すると体重減少効果がやや劣る傾向
※オルフォルグリプロン承認後は「服用制限なし」の経口薬という新たな選択肢が加わります。
副作用と安全性

GLP-1受容体作動薬の副作用プロファイルは、薬剤によって多少の差はありますが、クラス全体として共通した傾向があります。
| 副作用 | 頻度の目安 | 対処のポイント |
| 悪心(吐き気) | 最多・特に増量期 | 高脂肪食を避ける・少量ずつ食べる |
| 下痢 | 多い | 水分補給を十分に |
| 便秘 | 多い | 食物繊維・水分を増やす |
| 嘔吐 | やや多い | 空腹時の服用を避ける |
| 低血糖(他剤との併用時) | 稀 | スルホニル尿素薬等との併用に注意 |
| 膵炎 | まれ | 腹痛が強い場合すぐ医師へ |
| 心拍数の軽度上昇 | 一部の薬で報告 | 心疾患の既往がある方は要注意 |
1)消化器症状への対処
最も多い副作用は悪心(吐き気)・下痢・便秘などの消化器症状です。これらは特に増量期(服用開始〜数週間)に多く見られ、多くの場合は継続とともに改善します。以下の対策が有効です。
- 段階的な増量プロトコルを守り、急に用量を上げない
- 脂肪分の多い食事(揚げ物・脂身の多い肉)を避ける
- 少量ずつゆっくりと食べる
- 十分な水分補給を心がける(1日1.5〜2L目安)
- 辛い場合は自己判断でやめず、必ず担当医師に相談する
2)膵炎・甲状腺への注意
GLP-1受容体作動薬クラス全般で、膵炎リスクが報告されています。膵炎の既往歴がある方は使用前に必ず医師に申告してください。また、甲状腺髄様癌や多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の既往・家族歴がある方については、日本国内の電子添文では「禁忌」ではなく「安全性が確立していない」として注意喚起が行われており、専門医への相談と投与中の甲状腺症候(首の腫れ・しこり・声のかすれ等)の観察が求められています。なお、米国添付文書ではBoxed Warningとして扱われますが、日本の電子添文とは規制上の区分が異なります。
急激な腹痛・背中への放散痛が現れた場合は膵炎を疑い、速やかに医療機関を受診してください。
3)低血糖リスクについて
GLP-1受容体作動薬単独では低血糖は起こりにくい(グルコース依存性)ですが、スルホニル尿素薬(グリベンクラミドなど)やインスリンと併用する場合は低血糖リスクが高まります。他の糖尿病薬を使用している方は、必ず担当医師に相談したうえで開始してください。
効果はいつから出る?また持続性は?期待値と個人差

GLP-1受容体作動薬の効果は、「飲んだ瞬間に急激に痩せる薬」ではありません。
多くの場合、数週間〜数か月かけて徐々に食欲や食事量が変化し、それに伴って体重減少が進んでいきます。
また、効果の出方には個人差が大きく、同じ薬・同じ用量でも減量幅は大きく異なります。
1)効果を感じ始める時期の目安
一般的には以下のような経過をたどるケースが多いです。
開始〜4週間前後
- まだ「導入・増量期」
- 吐き気・胃もたれなど副作用が出やすい時期
- 「食欲が少し落ちた」「間食が減った」と感じ始める方もいる
- 体重変化はまだ小さいことが多い
1〜3か月
- 食事量が自然に減り始める
- 空腹感の変化を実感しやすい
- 体重減少が徐々に見え始める時期
3〜9か月
- 最も体重減少が進みやすい時期
- 食習慣・生活習慣の改善が伴うと減量効果が安定しやすい
9か月〜1年以降
- 体重が新しいレベルで安定しやすくなる
- 「減量」より「維持」が重要になる
特にマンジャロ(チルゼパチド)やウゴービ(セマグルチド高用量)は、臨床試験でも半年〜1年以上かけて体重減少が進行しています【2】【3】。
「1〜2週間で急激に痩せる」というより、“長期的に体重を下げていく治療”と理解することが大切です。
2)どのくらい痩せる?期待値と個人差
GLP-1受容体作動薬は高い減量効果が期待される一方、反応には大きな個人差があります。
臨床試験でも、
- 15〜20%以上体重が減少する人
- 5%未満しか減少しない人
の両方が存在します。
個人差に影響する要因としては、
- 元々のBMI・内臓脂肪量
- 食習慣
- 運動習慣
- 睡眠不足
- ストレス
- 糖尿病やインスリン抵抗性の有無
- 用量調整の速度
- 副作用への耐性
などが関係すると考えられています。
また、「食欲が大きく落ちる人」と「そこまで変化を感じない人」でも反応が異なります。
重要なのは、“短期間で何kg痩せるか”だけを見るのではなく、
- 食べ過ぎが減った
- 間食が減った
- 血糖値が安定した
- リバウンドしにくくなった
といった長期的な変化を評価することです。
3)効果はずっと続く?持続性について
GLP-1受容体作動薬は、継続中は食欲抑制・満腹感増強・胃排出遅延などの作用が持続しやすく、多くの方で体重維持効果が期待できます。
一方で、肥満症は「慢性的な代謝疾患」と考えられており、高血圧や糖尿病と同様、“治ったら終わり”というより「管理していく病態」に近い側面があります。
そのため、GLP-1薬も、
- 一定期間で終了するケース
- 長期維持療法として継続するケース
の両方があります。
特に急激な減量だけを目的に短期間で中止すると、食欲が戻りやすく、リバウンドのリスクが高まることがあります。
4)やめるとどうなる?リバウンドの可能性

GLP-1受容体作動薬を中止すると、薬による食欲抑制作用は徐々に消失します。
その結果、
- 食欲が戻る
- 食事量が増える
- 体重が再増加する
可能性があります。
実際、STEP-1試験の追跡研究では、セマグルチド中止後に体重の再増加が認められたことが報告されています【6】。
ただし、すべての方が大きくリバウンドするわけではありません。
服用中に、
- 食事内容の改善
- タンパク質摂取
- 運動習慣
- 睡眠改善
- アルコール・間食コントロール
などを身につけられた方は、中止後も体重維持しやすい傾向があります。
GLP-1薬は「薬だけで痩せる治療」というより、“生活習慣を改善しやすくするサポート薬”として活用する視点が重要です。
GLP-1受容体作動薬が向いている方・向いていない方

1)適している方
- 肥満症(BMI ≥ 30)または過体重(BMI ≥ 27+体重関連疾患)がある方
- 2型糖尿病の血糖管理が不十分な方
- 食欲コントロールが難しく、従来の食事制限だけでは減量できなかった方
- 心血管リスクを抱えており、体重管理が特に重要な方
2)使用に注意が必要な方・禁忌
- 妊娠中・妊娠計画中・授乳中の方
- 1型糖尿病の方
- 膵炎の既往歴がある方
- 甲状腺髄様癌・MEN2の既往・家族歴がある方(日本の電子添文上は安全性未確立として注意喚起、要専門医相談)
- 重度の腎障害・肝障害のある方
- 他の糖尿病薬(特にスルホニル尿素薬・インスリン)を使用中の方(低血糖に注意)
費用・保険適用・クリニック選びのポイント
1)保険適用の条件
GLP-1受容体作動薬の保険適用は、適応と処方目的によって異なります。2型糖尿病の血糖管理を目的とした処方(オゼンピック・リベルサス・マンジャロの糖尿病適応)は、一般的な糖尿病治療と同様に保険適用となります。
一方、肥満症治療薬としてのゼップバウンド・ウゴービは、保険適用の条件が設定されており、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない肥満症患者であって、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有する患者のうち「BMI ≥ 35、またはBMI ≥ 27 + 肥満関連健康障害2つ以上」を満たす方が対象となります。なお、欧米基準(BMI≥30)とは異なり、日本の保険適用基準はBMI≥27からとなっている点にご注意ください。すべての肥満患者に保険が適用されるわけではありません。
2)自由診療の場合の費用目安
自由診療(保険適用外)で処方を受ける場合の費用目安(2026年4月時点)は以下の通りです。ただしクリニックによって価格は異なります。
- リベルサス(経口):月1〜2万円程度
- オゼンピック・ウゴービ(注射):月3〜6万円程度
- マンジャロ(注射):月3〜8万円程度
※価格は変動します。各医療機関にご確認ください。
3)信頼できるクリニックの選び方
- 内科・肥満症専門医・美容内科の経験豊富な医師が在籍しているか
- 適応・禁忌の丁寧なカウンセリングを行ってくれるか
- 定期的なモニタリング(体重・血糖・心拍数など)体制があるか
- 副作用が出た場合の迅速な相談窓口があるか
- 個人輸入品・未承認薬を処方していないか(安全なクリニックは正規品のみ処方)

<参考記事>
GLP-1受容体作動薬の個人輸入は絶対NG?リスク・危険性・安全に医療ダイエットを始める正しい方法を医師監修で解説
【医師監修】本気で痩せたい人へ!医療ダイエットおすすめクリニック厳選|種類別の効果も解説
【医師監修】医療ダイエットをオンラインで始める完全ガイド|安い・おすすめクリニックの選び方からやり方まで徹底解説
【医師監修】安い医療ダイエットで賢く痩せる方法とは?費用相場・おすすめクリニック徹底解説【全国・オンライン対応】
【医師監修】表参道メディカルクリニックの医療ダイエット口コミは本当?効果・料金・体験・失敗例まで解説
ゴリラクリニックのGLP-1ダイエットの効果は?口コミ・評判も調査
クリニックフォアの肥満治療(医療ダイエット)のプランや効果、口コミ・評判は?
よくある質問(FAQ)
Q1. GLP-1薬は「痩せ薬」として使ってもいいですか?
適切な適応(肥満症・過体重+体重関連疾患)があり、医師が適切と判断すれば、体重管理目的での使用は正当な医療行為です。ただし「美容目的だけのダイエット」として乱用することは医療倫理上問題があるケースもあります。正規の医療機関で正確な適応判断を受けることが重要です。
Q2. GLP-1薬をやめるとリバウンドしますか?
服用をやめると食欲抑制効果がなくなり、生活習慣が元に戻れば体重が再増加するリスクがあります。これはGLP-1薬全般に共通する課題です。服用中に食習慣・運動習慣の改善を習慣化することで、中止後のリバウンドを抑えやすくなります。また、一部の医師は長期継続使用による体重維持を推奨しています。
Q3. 糖尿病でなくても処方してもらえますか?
肥満症(BMI ≥ 30)または過体重(BMI ≥ 27+体重関連疾患)であれば、糖尿病がなくても適応となる薬剤があります(ゼップバウンド・ウゴービの肥満症適応など)。自由診療クリニックではより幅広く処方されているケースもありますが、適応の判断は必ず医師が行います。
Q4. 注射が怖いのですが、飲み薬はありますか?
現在日本で承認されている経口GLP-1薬はリベルサスのみです(2026年4月時点)。ただし服用ルールが厳格なため続けにくいという方が一定数います。承認申請中のオルフォルグリプロン(Foundayo)が日本で承認されれば、「食事制限なしで1日1回」の新しい経口選択肢が加わります。
Q5. どのGLP-1薬が最も体重を減らせますか?
現時点の公開データでは、チルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンド)が最も高い体重減少率(平均約21%:SURMOUNT-1試験)を示しています。ただし、どの薬が「自分に合うか」は体質・既往症・生活スタイル・副作用への耐性によって異なります。「最も効く薬」より「最も継続できる薬」を選ぶことが長期的な成功の鍵です。
Q6. GLP-1薬は美容に効果がありますか?
体重管理・血糖管理が改善することで、肥満に伴う慢性炎症や糖化ストレスの軽減を通じて、肌の老化予防に間接的に貢献する可能性があります。肥満に伴うコラーゲン破壊・くすみ・たるみの改善が期待されます。ただし「直接の美肌効果」を示すエビデンスはまだ限定的であり、美容目的での単独使用は適切ではありません。
なお、「肥満と肌老化の関係|内臓脂肪・慢性炎症が肌に与える影響を解説」も参考にしてください。
まとめ
GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制・胃排出遅延・血糖調整という3つの作用を通じて、体重減少と血糖改善をもたらす革新的な薬剤クラスです。注射型・経口型があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
注射型のチルゼパチド(ゼップバウンド・マンジャロ)やセマグルチド(ウゴービ)は最も高い体重減少効果を示しており、経口型のリベルサスは「注射なし」の利点がある一方で服用ルールが厳格です。承認申請中のオルフォルグリプロンは、承認後に服用制限なしの経口薬という新たな選択肢となることが期待されます。
最も重要なのは、「どの薬が最も効くか」ではなく「どの薬を安全に・長期的に継続できるか」です。副作用への対処・禁忌の確認・定期的なモニタリングを含む専門医のサポートのもとで治療を進めることが、安全で効果的な体重管理への近道です。
参考文献
本記事の科学的根拠として、以下の査読済み論文・臨床試験を参照しています。
【1】 Holst JJ. The Physiology of Glucagon-like Peptide 1. Physiol Rev. 2007;87(4):1409-1439.
PMID: 17928588 DOI: 10.1152/physrev.00034.2006
日本語要旨:GLP-1の生理学的役割(分泌・作用・分解)を包括的に解説したレビュー論文。L細胞からの分泌、膵臓・脳・消化管への作用、DPP-4による急速な分解などを整理しており、GLP-1受容体作動薬の基礎理解に適した文献です。
【2】 Wilding JPH, Batterham RL, Calanna S, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. N Engl J Med. 2021;384(11):989-1002.
PMID: 33567185 DOI: 10.1056/NEJMoa2032183
日本語要旨:ウゴービ(セマグルチド2.4mg週1回)のSTEP-1試験。肥満または過体重の成人1,961名を対象に68週間評価し、生活習慣介入にセマグルチドを併用することで平均14.9%の体重減少を示しました。消化器症状は比較的多いものの、多くは軽度〜中等度と報告されています。
【3】 Jastreboff AM, Aronne LJ, Ahmad NN, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387(3):205-216.
PMID: 35658024 DOI: 10.1056/NEJMoa2206038
日本語要旨:マンジャロ(チルゼパチド)のSURMOUNT-1試験。肥満または過体重の成人2,539名を対象に72週間評価し、最高用量15mgで平均20.9%の体重減少を示しました。GIP/GLP-1受容体作動薬による高い体重減少効果を示した重要論文です。
【4】 Pratley R, Amod A, Hoff ST, et al.; PIONEER 4 investigators. Oral semaglutide versus subcutaneous liraglutide and placebo in type 2 diabetes (PIONEER 4): a randomised, double-blind, phase 3a trial. Lancet. 2019;394(10192):39-50.
PMID: 31186120 DOI: 10.1016/S0140-6736(19)31271-1
日本語要旨:経口セマグルチド14mgを注射型リラグルチド1.8mgおよびプラセボと比較した第IIIa相無作為化試験(PIONEER 4)。2型糖尿病患者711名を対象に52週間評価し、経口セマグルチド群の平均体重減少は−4.4kg(リラグルチド群:−3.1kg、プラセボ群:−0.5kg)であり統計的に有意な差を示した。SNAC吸収促進剤による経口GLP-1製剤の臨床的有効性を確立した重要な第III相試験。
【5】 Wharton S, Aronne LJ, Stefanski A, et al. Orforglipron, an Oral Small-Molecule GLP-1 Receptor Agonist for Obesity Treatment. N Engl J Med. 2025;393(18):1796-1806.
PMID: 40960239 DOI: 10.1056/NEJMoa2511774
日本語要旨:糖尿病のない肥満成人3,127名を対象としたATTAIN-1試験。オルフォルグリプロンを72週間投与し、36mg群でプラセボを上回る体重減少を示しました。非ペプチド型・経口GLP-1受容体作動薬としての有効性と消化器系副作用プロファイルを示した第III相試験です。
【6】 Wilding JPH, Batterham RL, Davies M, et al. Weight regain and cardiometabolic effects after withdrawal of semaglutide: The STEP 1 trial extension. Diabetes Obes Metab. 2022;24(8):1553-1564.
PMID: 35441470 DOI: 10.1111/dom.14725
日本語要旨:STEP-1試験の延長解析。セマグルチド2.4mgを68週間投与後に中止した参加者を1年間追跡し、減少した体重の約3分の2が再増加したことを報告しました。肥満症の慢性疾患としての側面と、治療中止後の体重維持対策の重要性を示す文献です。
※本記事は美容看護師による専門家監修のもと作成されていますが、個別の医療アドバイスを提供するものではありません。治療の選択は必ず担当医師にご相談ください。
※2026年4月時点の情報に基づいています。承認状況・価格は随時更新します。
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