医療ダイエット薬の種類と選び方|リベルサス・マンジャロ・ウゴービを徹底比較

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リベルサス・マンジャロ・ウゴービなど医療ダイエット薬の種類・仕組み・効果・費用・副作用を医師監修で徹底比較。注射か飲み薬か、保険か自由診療か。あなたに合った薬の選び方を、最新エビデンスに基づいてわかりやすく解説します。

<看護師アドバイザー>

美容看護師中川ゆう子さん

中川ゆうこさん

<執筆>

ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭

富本充昭

 

「リベルサス・マンジャロ・ウゴービ……種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」
医療ダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)に関心を持ったとき、多くの方がこの壁にぶつかります。同じ「GLP-1受容体作動薬」でも、注射か飲み薬か・週1回か1日1回か・糖尿病適応か肥満症適応か・保険が使えるかどうか、それぞれ異なります。「自分に合う薬はどれか」を正しく判断するには、各薬の特徴を横断的に比較する視点が必要です。
本記事は、GLP-1受容体作動薬の各薬剤の実践的な比較と選び方にフォーカスした記事です。
また、GLP-1受容体作動薬とは異なる作用機序で体重管理に活用されるメトホルミンとの比較も盛り込み、「どの薬が自分に合っているか」の判断を支援します。
医療ダイエットに関心をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

医療ダイエット薬とは何か:GLP-1受容体作動薬の基本をおさらい

医療ダイエット薬として現在最も注目されているのが、GLP-1受容体作動薬です。GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)とは、食後に小腸から分泌されるホルモンで、食欲抑制・胃排出遅延・血糖調整の3つの作用を通じて体重減少と血糖管理をもたらします。
GLP-1受容体作動薬はもともと2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、大規模臨床試験で強力な体重減少効果が確認され、日本では2023年以降にマンジャロと同成分のゼップバウンドやウゴービなどが肥満症治療薬としても承認され、医療ダイエットの主役となっています。

■ GLP-1受容体作動薬の3つの主な作用

・食欲抑制:脳(視床下部)に作用し満腹感を高め、自然に食事量が減る

・胃排出遅延:胃の内容物が小腸へ送られるスピードを遅らせ満腹感を持続させる

・血糖調整:インスリン分泌を促進し食後血糖の急上昇を抑える(低血糖リスクが低い)

 

なお、医療ダイエットに活用される薬剤はGLP-1受容体作動薬だけではありません。糖尿病治療薬として長年使用されてきたメトホルミンも、代謝改善・体重管理の観点から注目されています。GLP-1受容体作動薬との違いについても本記事で取りあげます。
なお、「GLP-1受容体作動薬とは?仕組み・種類・副作用・日本で使える薬一覧を医師監修で徹底解説」も参考にしてください。

日本で使える医療ダイエット薬:種類と基本スペック

GLP-1受容体作動薬のポジショニング

2026年5月時点で日本において承認されている主なGLP-1受容体作動薬を一覧にします。本記事ではリベルサス・マンジャロ・ウゴービを中心に詳しく解説し、その他の薬剤は概要のみ紹介します。

薬剤名一般名剤形主な適応承認状況体重減少率(試験値)
リベルサスセマグルチド経口錠(1日1回)2型糖尿病承認済み約4.6%(PIONEER-4)
マンジャロチルゼパチド注射(週1回)2型糖尿病(※肥満症はゼップバウンド)承認済み約21%(SURMOUNT-1)
ウゴービセマグルチド注射(週1回)肥満症承認済み約15%(STEP-1)
オゼンピックセマグルチド注射(週1回)2型糖尿病承認済み約6〜7%(糖尿病適応)
オルフォルグリプロンオルフォルグリプロン経口錠(1日1回)肥満症申請中(2026年2月)約12.4%(ATTAIN-1)

※2026年5月時点の情報。承認状況は今後変わる可能性があります。

1)リベルサス(経口セマグルチド):唯一の飲み薬GLP-1

リベルサスの服用ルール

リベルサスは世界初の経口GLP-1受容体作動薬で、ノボノルディスク社が開発しました。日本では2型糖尿病の適応で承認されており、肥満症への適応拡大は審査中です(2026年5月時点)。
最大の特徴は「注射が不要な飲み薬」であること。注射に抵抗がある方や、職場・外出先での投与が難しい方に向いています。一方、服用ルールが非常に厳格な点がデメリットです。

■ リベルサスの服用ルール(必ず守る必要があります)

・起床後すぐ、空腹の状態で服用する

・水はコップ半分(120mL以下)のみ。それ以外の水分・食事・他の薬は30分間禁止

・これはSNAC吸収促進剤によって胃酸から薬を守るための仕組みによるもの

・ルールを守らないと吸収率が著しく下がる

 

PIONEER-4試験での体重減少率は平均約4.6%で、注射型と比較するとやや劣りますが、「注射なし」という利点は大きな意義を持ちます。
費用は月1〜2万円程度(自由診療)と、他のGLP-1受容体作動薬より比較的低コストです。

比較項目内容
一般名セマグルチド
剤形経口錠(1日1回)
用量展開3mg→7mg→14mg(段階的に増量)
体重減少率平均約4.6%(PIONEER-4試験・26週)
主な適応2型糖尿病(肥満症は審査中)
保険適用2型糖尿病治療として適用可
自由診療費用月1〜2万円程度
最大の利点注射不要・飲み薬
最大の注意点厳格な服用ルール(30分飲食禁止)

2)マンジャロ(チルゼパチド):現時点で最大の体重減少効果

マンジャロのパッケージと注射

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、イーライリリー社が開発した週1回投与の注射型薬剤です。GLP-1受容体とGIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド)受容体の両方に作用する「デュアル受容体作動薬」であり、GLP-1単独作動薬と比較してより強力な体重減少効果を示します。
日本では2型糖尿病の適応で承認済みです。なお、同成分チルゼパチドの肥満症専用製品「ゼップバウンド」が2024年12月に別ブランドで承認・2025年4月に発売されており、保険診療での肥満症治療に用いられるのはゼップバウンドに限定されます。この点は。「マンジャロとゼップバウンドの違いを医師監修で徹底解説|同じ成分なのに何が違う?保険適用・効果・適応・価格を比較」を参照してください。

SURMOUNT-1試験では最高用量(15mg)72週間投与で平均約21%の体重減少が報告されており、現時点で公開データ上最も高い体重減少率を示す薬剤です【3】。「最大限の効果を求める方」には最有力の選択肢となります。

比較項目内容
一般名チルゼパチド
剤形注射(週1回・自己注射)
用量展開2.5mg→5mg→7.5mg→10mg→12.5mg→15mg
体重減少率平均約21%(SURMOUNT-1試験・72週・最高用量)
作用機序GLP-1+GIP デュアル受容体作動
主な適応2型糖尿病(※肥満症はゼップバウンド)
保険適用2型糖尿病治療として適用可(肥満症はゼップバウンドで BMI≥35、またはBMI≥27+2疾患以上)
自由診療費用月3〜8万円程度
最大の利点現時点で最高水準の体重減少効果
最大の注意点冷蔵保存必要・費用が高め

詳しくは「マンジャロは最新のGLP-1ダイエット!効果・メリットとリスクは?」をご参照ください。

3)ウゴービ(セマグルチド2.4mg):肥満症適応の注射型スタンダード

ウゴービは、リベルサス・オゼンピックと同じセマグルチドを有効成分とする週1回投与の注射型薬剤です。ノボノルディスク社が開発し、日本では肥満症の適応で承認されています。オゼンピック(糖尿病適応)と区別されますが、成分は同一で用量が異なります(ウゴービは最大2.4mg)。
STEP-1試験では平均約15%の体重減少が68週間で報告されており【2】、糖尿病がない肥満症患者への保険処方が可能な数少ない薬剤のひとつです。体重減少効果・安全実績のバランスが取れた「スタンダードな選択肢」と位置づけられます。

比較項目内容
一般名セマグルチド
剤形注射(週1回・自己注射)
用量展開0.25mg→0.5mg→1mg→1.7mg→2.4mg
体重減少率平均約15%(STEP-1試験・68週)
主な適応肥満症
保険適用肥満症(BMI≥35、またはBMI≥27+2疾患以上)で適用可
自由診療費用月3〜6万円程度
最大の利点糖尿病なしでも肥満症として保険処方の可能性あり
最大の注意点冷蔵保存必要・注射への心理的抵抗

4)その他の薬剤(概要)

上記3薬以外に、現在日本で使用できるまたは近く使用可能になるGLP-1受容体作動薬を簡単に紹介します。

  • オゼンピック(セマグルチド注射):2型糖尿病適応で承認済み。ウゴービと同成分だが用量が異なる。糖尿病治療の文脈で処方される
  • オルフォルグリプロン(Foundayo):2026年2月に承認申請中。食事・水分制限なしで服用できる初の低分子経口GLP-1受容体作動薬として注目。ATTAIN-1試験で平均約12.4%の体重減少が報告されている。詳しくは「オルフォルグリプロンは飲むGLP-1!効果・副作用とリベルサス・マンジャロとの違い」をご参照ください

体重減少効果の比較:臨床試験データで見る

GLP-1受容体作動薬の体重減少率比較グラフ

各薬剤の体重減少効果を臨床試験データで比較します。ただし試験の対象・期間・用量が異なるため、単純な優劣比較ではなく「目安」としてご参照ください。

薬剤名試験名対象期間体重減少率
マンジャロ(チルゼパチド15mg)SURMOUNT-1【3】肥満・過体重(糖尿病なし)72週平均約21%
ウゴービ(セマグルチド2.4mg)STEP-1【2】肥満・過体重(糖尿病なし)68週平均約15%
オルフォルグリプロン(36mg)ATTAIN-1【4】肥満・過体重(糖尿病なし)72週平均約12.4%
リベルサス(セマグルチド14mg)PIONEER-4【1】2型糖尿病患者26週平均約4.6%

 

数字だけで選ばないことが重要です

「最も体重が減る薬=自分に最適な薬」ではありません。

副作用への耐性・投与方法の継続しやすさ・費用・禁忌の有無によって、

「自分が長期的に続けられる薬」が最善の選択です。

 

1)効果と継続性のバランスで考える

臨床試験上の体重減少率が最も高いのはマンジャロですが、注射型であり費用も高めです。リベルサスは効果がやや劣りますが、飲み薬であるため心理的・物理的に続けやすい側面があります。
また、GLP-1受容体作動薬は服用をやめると食欲抑制効果がなくなり、生活習慣の改善が伴わなければリバウンドするリスクがあります。「服用中に食習慣・運動習慣を整える」ことが長期的な体重管理の鍵です。

2)個人差が非常に大きい

臨床試験でも「体重が15%以上減少する患者」から「5%も減らない患者」まで個人差が大きいことが示されています。「最も効く薬」より「最も自分に合う薬」を担当医師と相談しながら選ぶことが重要です。
【医師監修】医療ダイエット(GLP-1)で痩せないのはなぜ?考えられる原因と解決策を徹底解説」も参考にしてください。

注射 vs 経口:剤形で選ぶポイント

注射型と経口型の違いと選び方

同じGLP-1受容体作動薬でも「注射型」と「経口型」では、使いやすさ・効果・保存方法が大きく異なります。自分のライフスタイルに合った剤形を選ぶことが、継続のカギとなります。

1)注射型(マンジャロ・ウゴービ・オゼンピック)の特徴

注射型は週1回の自己注射で投与します。専用のオートインジェクター(ペン型)を使用するため、注射操作自体は比較的簡単です。

項目メリットデメリット
効果体重減少効果が高い傾向(特にマンジャロ)
利便性週1回で済むため「飲み忘れ」がない注射への心理的抵抗がある方には継続困難
保存冷蔵保存(2〜8℃)必須・旅行時の管理が手間
副作用吸収が安定しており効果にムラが出にくい注射部位の皮膚反応(赤み等)が起こることがある

2)経口型(リベルサス・オルフォルグリプロン)の特徴

経口型は飲み薬であるため、注射への抵抗がなく日常の習慣に組み込みやすいのが最大の利点です。ただし現時点(2026年5月)では日本で使用できる経口GLP-1受容体作動薬はリベルサスのみで、服用ルールの厳守が必要です。

項目リベルサスオルフォルグリプロン(承認後)
服用制限あり(空腹時・30分飲食禁止)なし(いつでも服用可)
保存室温保存可・携帯しやすい室温保存可
体重減少率約4.6%約12.4%
使用可否現在使用可現在は原則困難(承認申請中)

3)剤形の選び方:判断フロー

  • 注射が苦手・飲み薬希望 → リベルサス(現在)またはオルフォルグリプロン(承認後)
  • 最大限の体重減少効果を求める → マンジャロ
  • 効果と使いやすさのバランスを重視 → ウゴービ
  • 費用をできるだけ抑えたい → リベルサス(月1〜2万円程度)

保険適用 vs 自由診療:費用の現実

1)保険適用の条件

GLP-1受容体作動薬の保険適用は、適応疾患と処方目的によって異なります。2型糖尿病治療としての処方(オゼンピック・リベルサス・マンジャロの糖尿病適応)は一般的な糖尿病治療と同様に保険適用となります。
肥満症治療としてのゼップバウンド・ウゴービは、保険適用の条件が設定されています。

■ 肥満症治療での保険適用条件(2026年5月時点)

・BMI ≥ 35、または

・BMI ≥ 30 + 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病など肥満関連疾患が2つ以上

すべての肥満患者に保険が適用されるわけではありません。

かかりつけの内科・肥満症専門外来に相談することをおすすめします。

2)自由診療の費用目安(2026年5月時点)

薬剤名月額費用目安(自由診療)備考
リベルサス月1〜2万円程度最も低コスト
ウゴービ月3〜6万円程度肥満症適応・保険適用可能なケースあり
マンジャロ月3〜8万円程度用量により変動
オルフォルグリプロン未定(承認後)

※価格はクリニックにより異なります。各医療機関にご確認ください。

3)費用を理由に個人輸入を検討している方へ

「正規処方は費用がかかるから個人輸入で」という判断は非常に危険です。GLP-1受容体作動薬の個人輸入・個人売買には品質保証のなさ・偽造品リスク・薬機法上の問題・副作用への対応困難など深刻なリスクがあります。
詳しくは「GLP-1受容体作動薬の個人輸入は絶対NG?リスク・危険性・安全に医療ダイエットを始める正しい方法」をご参照ください。

副作用プロファイルの比較

GLP-1受容体作動薬クラス全体に共通する主な副作用

GLP-1受容体作動薬クラス全体に共通する副作用と、薬剤ごとの特徴的な点を整理します。詳細な副作用の説明・対処法はクラスター記事「GLP-1受容体作動薬とは?」をご参照ください。

1)共通する主な副作用

副作用頻度特に出やすいタイミング
悪心(吐き気)最多増量期・服用開始〜数週間
下痢多い増量期
便秘多い継続使用中
嘔吐やや多い高脂肪食・過食後
膵炎まれ使用期間中(腹痛・背部痛に注意)
心拍数の軽度上昇一部の薬で報告継続使用中

2)薬剤ごとの副作用の特徴

  • マンジャロ:GIP受容体にも作用するため、GLP-1単独薬と比較して消化器症状のプロファイルが若干異なる場合がある。ただし全体的な安全性は同等
  • リベルサス:経口薬のため吸収率の個人差があり、消化器症状の出方に差が生じることがある。服用ルール違反による吸収不良も副作用様症状を引き起こすことがある
  • ウゴービ:注射部位の皮膚反応(赤み・かゆみ)が出ることがある

3)使用を避けるべきケース(禁忌・注意)

  • 妊娠中・妊娠計画中・授乳中
  • 膵炎の既往歴がある方
  • 甲状腺髄様癌・MEN2の既往・家族歴がある方
  • 重度の腎障害・肝障害がある方

副作用の詳細・対処法・禁忌については「GLP-1受容体作動薬とは?」で詳しく解説しています。

GLP-1受容体作動薬 vs メトホルミン:あなたはどちらが向いているか

自分に合うメディカルダイエット薬を選ぶフローチャート

医療ダイエットを検討する際、GLP-1受容体作動薬とメトホルミンのどちらが自分に向いているかという疑問を持つ方が増えています。両者はまったく異なる薬剤ですが、体重管理・代謝改善という目的で比較されることがあります。

比較項目GLP-1受容体作動薬(リベルサス・マンジャロ・ウゴービ)メトホルミン
主な作用食欲抑制・胃排出遅延・血糖調整肝臓での糖新生抑制・インスリン感受性改善
体重減少効果大きい(4〜21%)緩やか(1〜2kg程度)
投与方法注射(週1回)または経口(1日1回)経口錠(1日2〜3回・食後)
費用月1〜8万円(自由診療)月数千円〜1万円程度
保険適用糖尿病・肥満症適応あり2型糖尿病で適用。ダイエット目的は適応外
副作用消化器症状(吐き気・下痢)が多い消化器症状(吐き気・下痢)・乳酸アシドーシス(まれ)
アンチエイジング効果研究段階AMPK活性化・TAME試験で研究中
使用歴・実績比較的新しい(2020年代〜)70年以上の使用実績

1)GLP-1受容体作動薬が向いている方

  • 強力な食欲抑制・体重減少効果を求める方
  • 肥満症(BMI≥27以上)でより積極的な医療介入を希望する方
  • 2型糖尿病の血糖管理も同時に改善したい方
  • 費用よりも効果を優先できる方

2)メトホルミンが向いている方

  • コストを抑えながら体重・代謝管理をしたい方
  • アンチエイジング目的での使用に関心がある方(TAME試験が提唱されているが安価なジェネリック薬ゆえ資金調達が難航中。医師と相談の上)
  • 注射・厳格な服用ルールが難しい方
  • 長期的・緩やかな体重管理をGLP-1受容体作動薬との比較で考えたい方

3)GLP-1受容体作動薬とメトホルミンの併用について

GLP-1受容体作動薬とメトホルミンは、医師の判断により併用されることがあります(特に2型糖尿病患者での血糖管理)。ただし、自己判断での併用は禁物です。必ず担当医師にご相談ください。
メトホルミンのメディカルダイエットとアンチエイジング目的での効果・安全性の詳細は、「メトホルミンのメディカルダイエットとアンチエイジング目的での効果と安全性」をご参照ください。

また、使い方は「メトホルミンの正しい飲み方|用量・タイミング・副作用対策を医療視点で解説」をご参照ください。

あなたに合う薬の選び方:4つの判断軸

「どの薬を選ぶべきか」を判断するための4つの軸を整理します。これらを整理した上で、担当医師と相談してください。

1)投与方法:注射 vs 飲み薬

  • 注射が問題ない → マンジャロ・ウゴービが選択肢に
  • 注射が苦手・飲み薬希望 → リベルサス(または承認後オルフォルグリプロン)

2)体重減少効果の優先度

  • 最大効果を求める → マンジャロ(平均約21%)
  • 効果と使いやすさのバランス → ウゴービ(平均約15%)
  • 飲み薬で始めたい → リベルサス(平均約4.6%)

3)費用・保険適用

  • 費用をできるだけ抑えたい → リベルサス(月1〜2万円程度)
  • 保険適用を確認したい → BMI条件を確認の上、肥満症専門外来へ(ゼップバウンド・ウゴービ)
  • GLP-1受容体作動薬よりさらに低コスト → メトホルミンも選択肢(7章参照)

4)目的・既往症

  • 体重減少と血糖管理を同時に → GLP-1受容体作動薬(適応があれば保険も)
  • アンチエイジングも視野に → メトホルミン(TAME試験など)との比較検討を
  • 糖尿病の既往あり → 処方医に適応外使用の可否を確認

信頼できるクリニックの選び方

肥満が気になる患者に丁寧な診察を行う医師

医療ダイエット薬を安全に使用するには、適切な医療機関での処方・管理が前提です。「処方してくれれば何でもいい」ではなく、以下のポイントを確認してください。

確認ポイント内容
医師の専門性内科・肥満症専門医・美容内科など経験豊富な医師が在籍しているか
適応の丁寧な確認禁忌・既往症・他の薬との相互作用を丁寧に確認してくれるか
検査体制処方前に血液検査(血糖・HbA1c・肝腎機能など)を実施するか
モニタリング定期的な体重・副作用確認・用量調整を行ってくれるか
正規品のみ処方承認された正規品を処方しているか(未承認薬・個人輸入品でないか)
費用の明示診察料・薬剤費・管理費など料金が明確に提示されているか

 

「今すぐ処方できます」「検査なし」「オンラインで完結・即日発送」を売りにするクリニックには特に注意が必要です。安全なクリニックの見分け方の詳細については「GLP-1受容体作動薬の個人輸入は絶対NG?」もあわせてご参照ください。

 

中川ゆう子さん
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美容看護師中川ゆう子さんコメント

美容看護師

中川ゆう子さん

医療ダイエット薬は「どれが一番効くか」より「どれを安全に続けられるか」が大切です。副作用の出方・生活スタイル・費用・投与方法の好みは人それぞれ。この記事の比較を参考に、必ず医師とともに「自分に合う薬」を選んでください。自己判断での開始は避けましょう。

<参考記事>

【医師監修】本気で痩せたい人へ!医療ダイエットおすすめクリニック厳選|種類別の効果も解説
【医師監修】医療ダイエットをオンラインで始める完全ガイド|安い・おすすめクリニックの選び方からやり方まで徹底解説
【医師監修】安い医療ダイエットで賢く痩せる方法とは?費用相場・おすすめクリニック徹底解説【全国・オンライン対応】
【医師監修】表参道メディカルクリニックの医療ダイエット口コミは本当?効果・料金・体験・失敗例まで解説
ゴリラクリニックのGLP-1ダイエットの効果は?口コミ・評判も調査
クリニックフォアの肥満治療(医療ダイエット)のプランや効果、口コミ・評判は?

メディカルダイエット薬に関するよくある質問(FAQ)

Q1. リベルサスとマンジャロはどちらが効きますか?

臨床試験データではマンジャロの体重減少率(約21%)がリベルサス(約4.6%)を大きく上回ります。ただし、マンジャロは週1回の注射・冷蔵保存が必要で費用も高めです。「どちらが効くか」より「どちらを継続できるか」で選ぶことが重要です。

Q2. ウゴービとマンジャロの違いは何ですか?

ウゴービはGLP-1受容体のみに作用するセマグルチド、マンジャロはGLP-1とGIPの両方に作用するチルゼパチドです。体重減少効果はマンジャロ(ゼップバウンドと同成分)の方が高い傾向がありますが、肥満症の保険適用があるのはウゴービと同成分のゼップバウンドです。マンジャロ自体は2型糖尿病のみの適応となります。費用・個人の反応を見ながら医師と選択してください。

Q3. 糖尿病がない場合、どの薬を選べばいいですか?

糖尿病がない肥満症(BMI≥27以上)の方には、肥満症適応のゼップバウンド・ウゴービが選択肢となります。保険適用の条件(BMI基準・肥満関連疾患の有無)を肥満症専門外来で確認することをおすすめします。飲み薬を希望する場合はリベルサスも選択肢ですが、現状は肥満症への正式な適応は審査中です。

Q4. 費用が一番安いメディカルダイエット薬はどれですか?

GLP-1受容体作動薬では自由診療で月1〜2万円程度のリベルサスが最も低コストです。保険が適用されれば注射型でも費用を大幅に抑えられるケースがあります。また、GLP-1受容体作動薬より低コストな選択肢として、メトホルミン(月数千円〜)があります。

Q5. メトホルミンとGLP-1受容体作動薬を併用できますか?

医師の判断により併用可能な場合があります(特に2型糖尿病患者)。ダイエット・アンチエイジング目的での組み合わせも研究されていますが、自己判断での併用は禁物です。必ず担当医師にご相談ください。

Q6. オルフォルグリプロンはいつから使えますか?

2026年2月に日本で薬事承認申請が完了しています(2026年5月時点)。承認・発売時期は今後の審査次第ですが、承認されれば「食事・水分制限なしで飲める唯一の経口GLP-1受容体作動薬」として大きな選択肢となります。

まとめ:最も大切なのは「継続できる薬を選ぶこと」

GLP-1受容体作動薬の比較早見表

医療ダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)は、薬剤によって投与方法・体重減少効果・費用・副作用プロファイルが大きく異なります。「どの薬が最も効くか」だけで選ぶのではなく、「どの薬を安全に・長期的に継続できるか」が最も重要な判断基準です。

■ 各薬剤の特徴まとめ

【リベルサス】

・唯一の飲み薬GLP-1受容体作動薬(現在)。費用が低め。服用ルールが厳格

・体重減少率約4.6%。注射が苦手な方の最初の選択肢として有効

【マンジャロ】

・現時点で最大の体重減少効果(約21%)。GLP-1+GIPデュアル作動

・週1回の注射。費用高め。最大効果を求める方に

【ウゴービ】

・肥満症適応の注射型スタンダード(約15%)。保険適用の可能性あり

・週1回の注射。効果と安全実績のバランスが取れた選択肢

【メトホルミン(参考)】

・低コスト・長年の安全実績。体重減少効果は緩やか

・アンチエイジング研究(TAME試験)でも注目。GLP-1受容体作動薬との比較検討を

詳細:https://aestheticmedicine.nahls.co.jp/30681/

ナールス美容医療アカデミーでは、医療ダイエットに関する情報を医療的エビデンスに基づいてわかりやすくお届けしています。
正しい知識を持って、安全に医療ダイエットに取り組みましょう。
ただし、個別の治療の選択は必ず担当医師にご相談ください。

参考文献

本記事の科学的根拠として、以下の査読済み論文を参照しています。
【1】 Pratley R, Amod A, Hoff ST, et al.; PIONEER 4 investigators. Oral semaglutide versus subcutaneous liraglutide and placebo in type 2 diabetes (PIONEER 4): a randomised, double-blind, phase 3a trial. Lancet. 2019;394(10192):39-50.
PMID: 31186120 DOI: 10.1016/S0140-6736(19)31271-1
日本語要旨:経口セマグルチド14mgを、注射型リラグルチド1.8mgおよびプラセボと比較したPIONEER 4試験。2型糖尿病患者を対象に、HbA1c改善と体重減少を評価し、経口セマグルチドの有効性を示した第IIIa相試験です。本文中のリベルサスの体重減少データの根拠として適しています。
【2】 Wilding JPH, Batterham RL, Calanna S, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. N Engl J Med. 2021;384(11):989-1002.
PMID: 33567185 DOI: 10.1056/NEJMoa2032183
日本語要旨:ウゴービ(セマグルチド2.4mg週1回)のSTEP-1試験。肥満または過体重の成人1,961名を対象に68週間評価し、平均14.9%の体重減少を示しました。ウゴービの体重減少効果を説明する主要論文です。
【3】 Jastreboff AM, Aronne LJ, Ahmad NN, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387(3):205-216.
PMID: 35658024 DOI: 10.1056/NEJMoa2206038
日本語要旨:チルゼパチドのSURMOUNT-1試験。肥満または過体重の成人2,539名を対象に72週間評価し、最高用量15mgで平均20.9%の体重減少を示しました。チルゼパチドの高い体重減少効果を示した重要論文です。
【4】 Wharton S, Aronne LJ, Stefanski A, et al. Orforglipron, an Oral Small-Molecule GLP-1 Receptor Agonist for Obesity Treatment. N Engl J Med. 2025;393(18):1796-1806.
PMID: 40960239 DOI: 10.1056/NEJMoa2511774
日本語要旨:糖尿病のない肥満成人を対象としたATTAIN-1試験。オルフォルグリプロンを72週間投与し、36mg群でプラセボを上回る体重減少を示しました。低分子・経口GLP-1受容体作動薬の有効性を示す第III相試験です。

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