ベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液療法)の効果とリスク

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ベビースキンとは、臍帯血から抽出した「臍帯血幹細胞培養上清液」のことです。近年、美容医療領域においても再生医療が応用されています。中でもベビースキンは、即効性に優れ、かつダウンタイムが少なく、多くの美容効果が注目の的となっています。
本記事ではベビースキンの効果やメリット・デメリット、副作用のリスク、よく似た施術であるグロースファクターやPRP療法、プラセンタ注射との違いを解説します。
アンチエイジング効果を得たい方や肌のハリつやを取り戻したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

この記事の監修医師
Original Beauty Clinic GINZA 院長 佐藤 玲史 先生

Original Beauty Clinic GINZA

院長佐藤 玲史 先生

世界一優しいドクターを目指して!をモットーに、皆様から信頼される「美容のかかりつけ医」になるべく日々診療に励んでおります。

■免許・資格
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
日本美容外科学会会員(JSAS)
日本美容皮膚科学会会員
日本抗加齢医学会会員
国際抗老化再生医療学会会員
日本再生医療学会会員
■メディア実績
「Japan Brand Collection 2020」(メディア・パル)「PREMIUM WELLNESS LIFE 」という特集で取材を受けました。
目次

1.ベビースキンとは?へその緒の血液を応用する美肌治療

ベビースキンとは、へその緒に流れる血液(臍帯血)から抽出した薬剤である「臍帯血幹細胞培養上清液」のことです。

または、それを使った施術「臍帯血幹細胞培養上清液療法」を示すこともあります。

母親と胎児をつなぐ「へその緒」に流れる血液には、胎児の内臓や筋肉などのすべての組織をつくるための成長因子をはじめとする栄養素が豊富に含まれています。

そのため、臍帯に存在する幹細胞はとても高い再生能力を発揮します。

その成長因子が多く含まれた臍帯血から臍帯血幹細胞を培養して、上清液を製剤化したものがベビースキンです。

美容クリニックでは、ベビースキンをイオン導入やエレクトロポレーション、ダーマペンなどを使って肌へ届けることで、美肌効果や肌老化、肌悩みの改善を図ります。

 

IPLで改善できる肌悩み

ベビースキンは、次のような方におすすめです。

  • 年齢とともに目立つシワやシミを改善したい
  • 肌にハリやツヤが欲しい
  • 薄毛が気になる
  • ダウンタイムや痛みなく美しい肌がほしい
  • 全体的にアンチエイジングをしたい

ベビースキンはダウンタイムもほとんどない治療方法であるため、肌へのダメージが心配な方も安心して施術を受けることが可能です。

 

<監修医からのメッセージ>
エイジングとともに気になるたるみ、しわ、毛穴の開き、くすみなど・・・。
多くのエイジングケア世代の女性にとって、さまざまな肌老化に一度でアプローチできて、痛みや副作用が少ないといった美容医療の施術があれば良いとは思いませんか?

そんな施術の1つが、ベビースキンです。
ベビースキンとは、臍帯血幹細胞培養上清液のことです。
「臍帯」とは、「へその緒」のことで、再生能力や増殖能力に優れた細胞が豊富に含まれています。
ベビースキンは、そんな臍帯に含まれる細胞の培養液から抽出された薬剤で、その中には、成長因子と呼ばれるタンパク質が、多種類、高濃度で含まれています。
そして、成長因子は、さまざまなアプローチで皮膚や組織の再生を促します。

つまり、ベビースキンには、さまざまな肌老化や皮膚のトラブルの改善する効果が期待できるのです。

もちろん、他の美容医療の施術と同じくデメリットや副作用はありますが、大きな問題となることは殆どありません。

そのため、初めて美容医療の施術を受ける方にもおすすめの施術の1つです。

ベビースキンが気になる方は、ぜひ、美容クリニックのカウンセリングで医師にお話を聞いてみてはいかがでしょうか?

<参考記事>

肌の再生医療とは?効果や種類からメリット・デメリットを解説

ヒト幹細胞とは?各部位ごとの美容効果について簡単に解説

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2.ベビースキンのメリットと5つの効果

ベビースキンのメリットは、さまざまな美肌効果や肌質改善効果が期待できる一方で、ダウンタイムが短く、副作用もほとんどないことです。

さらに、イオン導入などの導入施術にベビースキンを追加するため、ベビースキン単体の費用がそれほど大きくならない点もメリットです。

そんなベビースキンによって期待できる効果は以下のとおりです。

  • ニキビ・ニキビ跡を改善できる
  • 毛穴を引き締める効果がある
  • 小じわ・たるみを改善できる
  • 薄毛治療ができる
  • 肌荒れを防いでくれる

それぞれ詳しく解説します。

1)ニキビ・ニキビ跡を改善できる

ベビースキンは、ニキビやニキビ跡、肌荒れなどの症状の改善におすすめです。

ベビースキンの成分である成長因子がもつ再生能力は、炎症を抑える作用(抗炎症作用)や傷の修復を改善させる作用(創傷治癒作用)があります。

ニキビの炎症が起こると毛細血管が増殖することで、赤みがあるニキビ跡(炎症後紅斑)ができます。

そのため炎症を抑える効果をもつベビースキンを使用することで、炎症によって起こるニキビやニキビ跡を改善することが可能です。

また、創傷治癒作用は、細胞がダメージを負ったときに自然と回復しようとする効果を発揮します。

例えば、やけどや切り傷などで顔にできた傷跡によって、赤みのある肌荒れができてしまいます。ベビースキンを使うと創傷治癒作用により回復を早めることで、肌荒れ症状を改善することができます。

 

<参考記事>

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2)毛穴を引き締める効果がある

ベビースキンは、開き毛穴の改善が期待できます。

毛穴が開く原因には様々なものがあります。

  • 皮脂の過剰分泌
  • 皮脂や汚れの蓄積
  • 肌の乾燥
  • 肌のたるみ
  • ストレスや不規則な生活

なベビースキンを使用することで改善が期待できるものは、肌のたるみやストレス・不規則な生活による開き毛穴です。

ストレスや不規則な生活は、肌の再生を促す成長ホルモンの分泌が減り、皮膚のターンオーバーが乱れることで毛穴が開きます。また血流も減ってしまうことで、毛穴のくすみも目立つようになります。

ベビースキンにはIGF-1(インスリン様成長因子1)やEGF、FGFなどコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増加させる成長因子が含まれています。ベビースキンを肌に浸透させることで、毛穴とその周囲の細胞が活性化されハリが戻り、開き毛穴を改善させることが可能です。

それ以外にもベビースキンには肌の再生を促す成長因子が多く含まれており、効果的に毛穴を引き締めることができます。

 

<参考記事>

毛穴の開き・たるみを引き締めたい!美容皮膚科で行う治療法9選

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3)小じわ・たるみを改善できる

ベビースキンは、小じわやたるみの改善にも効果的です。

先述した通り、ベビースキンにはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増加させる成長因子が含まれています。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、肌の真皮にあって肌のハリやツヤに大切な成分です。ベビースキンを使用することで小じわやたるみを改善することができます。

また、目元の小じわや口元のほうれい線の改善にも効果を発揮します。

 

<参考記事>

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乾燥による小じわの原因と改善するための10の対策

4)薄毛治療ができる

ベビースキンを使用することで、薄毛治療を行うことが可能です。

なぜなら、ベビースキンにはVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が含まれているためです。

毛根には成長をコントロールする細胞(毛包)が存在します。毛包は指令を受けることで増殖し、髪の毛が生える仕組みです。VEGFは、この毛包周囲の血行を改善させることで発毛を促すことが期待されています。

よって、ベビースキンは頭皮育毛・薄毛治療におすすめの治療方法です。

 

<参考記事>

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5)肌質改善や美肌効果

ベビースキンには、肌再生の効果があるため、肌のターンオーバーの正常化やバリア機能の低下を回復させます。

この2つは美肌のためにとても大切な役割で、表皮や角質層で起こる多くの肌悩みとかかわっています。

例えば、乾燥肌、シミやくすみ、肌のゆらぎ、アトピー性皮膚炎の症状悪化などが挙げられます。

ベビースキンは、肌のターンオーバーとバリア機能に働きかけることで、これらの肌悩みの症状を改善したり、全体の美肌効果や肌質改善効果、アンチエイジング効果を発揮します。

その結果、肌のキメを整え透明感のある肌をもたらします。

 

<ダイエット治療の現場から>

サカイクリニック62(渋谷)

理事長 坂井万里先生

再生医療を利用した美容医療の治療は進化しています。

線維芽細胞移植による再生医療のような根本治療もありますし、注射や点滴が可能で比較的、手軽な幹細胞培養液点滴・注射も普及しています。

 

今回のテーマであるベビースキンもその1つです。

ベビースキンは、ヒト臍帯血由来の幹細胞培養液を使っていることからその名前がついています。

 

また、ヒト幹細胞培養液注射・点滴はエクソソーム点滴・注射と呼ばれることもあります。

いずれもよく似た施術ですが、一般の方には理解が難しい点もありますね。

 

簡単に言えば、ベビースキンもエクソソームもヒト幹細胞培養液と同じだと思って差しつかえありません。

しかし、いまではたくさんの種類の人幹細胞培養液があり、同じ名前でもクリニックによって使う種類や質が違います。

人幹細胞培養液やベビースキンといっても、有効成分の量や質が違うため、効果の違いをもたらすのです。

人幹細胞培養液やベビースキンは効果を期待するなら、料金の安さだけに注目するのではなく、その内容もしっかり確認しましょう。

といってもわからないことも多いと思います。

再生医療やヒト幹細胞培養液、ベビースキンなどについて興味がある方は、ぜひ、お気軽に当院にご相談くださいね。

 

サカイクリニック62の再生医療メニュー

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湘南美容外科クリニック

3.ベビースキンの副作用と3つのデメリット

成長因子の働きにより多くの美容効果があるベビースキン。せっかくの治療を失敗させないためにも副作用やデメリットについても理解しておきましょう。

1)かゆみ・赤みが出る場合がある

ベビースキンを使用した治療で重篤な副作用が起こることはほとんどありませんが、稀にアレルギー反応やかゆみ、赤みなどが生じることがあります。

ベビースキンはダウンタイムがほとんどないことが特徴のひとつですが、もしこのような症状が強かったり長引いたりする場合には、施術したクリニックの医師に相談しましょう。

2)施術を受けることができない場合がある

他の美容医療の施術と同じく、以下のような方は、施術を受けられない可能性があります。

  • アレルギー体質
  • ケロイド体質
  • 妊娠中・授乳中
  • 金の糸が入っている人

そのほかの場合でも、既往歴があったり、治療中の病気がある方、体調や肌の症状によっては施術が受けられないこともあります。

何か不安がある場合は、カウンセリングや診察の際に、医師と相談しましょう。

3)凹みをふくらませる効果はない

ベビースキンにはヒアルロン酸などの肌のハリを改善させる成長因子が含まれています。また色味を改善する効果もあることから、目の下のたるみによって生じるクマなどをある程度目立たなくすることは可能です。

しかし、ヒアルロン酸注入などのフィラー治療と比べると、凹みそのものを大きく改善させる効果は期待できません。

 

<参考記事>

フィラーとは?フィラー注射でメスを使わずシワ対策!

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4.臍帯血幹細胞培養上清液の成長因子の種類

ベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液)に含まれる主な成長因子と効果、はたらきをご紹介します。

ベビースキンの効果は、中に含まれる成長のはたらきによるものです。

1)EGF(上皮増殖因子)

  1. 特徴

    肌では主に表皮のサポートをする成分です。

  2. 効果

    • 表皮細胞の活性化
    • ターンオーバーの正常化

 

<参考記事>

EGF(ヒトオリゴペプチド-1)の化粧品としての効果と安全性

2)FGF(線維芽細胞増殖因子)

  1. 特徴

    線維芽細胞を増やす因子で、血管新生、創傷治癒、胚発生に関係する成分です。

  2. 効果

    • 線維芽細胞増殖・活性化
    • コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン産生

 

<参考記事>

FGF(Fibroblast Growth Factor=線維芽細胞増殖因子)とは?特徴とはたらき

3)IGF-1(インスリン様成長因子1)

  1. 特徴

    インスリンとよく似た分子構造を持っています。

    大人の成長を支えます。

  2. 効果

    • 皮膚を新たに創生してしわの予防と解消
    • コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生アップ
    • 皮膚感触を良化
    • 顔や身体の無駄な脂肪を燃焼
    • 毛根を刺激し髪の毛を強化

4)IGF-2(インスリン様成長因子2)

  1. 特徴

    インスリンとよく似た分子構造を持っています。

    胎児の成長を支えます。

  2. 効果

    • 細胞の再生、修正
    • 筋肉の質向上
    • 骨密度のアップ

5)IGFBP(インスリン様成長因子結合蛋白質)

  1. 特徴

    インスリン様成長因子(IGF)に特異的に結合しているたんぱく質です。

  2. 効果

    • 細胞の成長促進
    • 新しい皮膚の細胞創生

6)MCP-1(単球走化活性因子)

  1. 特徴

    単球の活性化因子として発見されたたんぱく質です。

  2. 効果

    • マクロファージの増殖刺激と細胞活性化
    • 老化細胞、異物、過剰生成メラニン色素等の除去

7)IL-8(インターロイキンファミリー)

  1. 特徴

    「ケモカイン」と呼ばれる分類に属しており、白血球に対する遊走活性を示します。

    分子量が数千~1万程度で、多くのインターロイキンよりも分子が小さいことが特徴です。

  2. 効果

    • 皮膚細胞の増殖
    • 抗炎症作用に起因する創傷治癒の向上

8)M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)

  1. 特徴

    単球、線維芽細胞、および内皮細胞により産生され、細胞の増殖を支えます。

  2. 効果

    • 細胞分化・増殖
    • 細胞活性

5.ベビースキンの施術方法は主に3通り!併用は?

さまざまな効果を発揮するベビースキンですが、個々の悩みに合わせて、肌へ浸透させるための治療方法を選ぶことができます。

ベビースキンの施術方法は以下の3つです。

  • 注射
  • イオン導入
  • エレクトロポーション

それぞれ詳しく解説します。

また、一緒に薬剤を導入できる併用施術もあります。

1)注射

ベビースキンを注射で行う場合は静脈注射で行います。

静脈注射は直接静脈の中に注射する方法であり、静脈を通して全身をかけめぐるため注射のなかでも最も即効性があります。

静脈にダイレクトにベビースキンを注入できるため、顔への効果は薄まりますが全身に効果を波及させることが可能です。

注射で行うため、施術時間が短いのも特徴の一つです。

2)イオン導入

イオン導入はベビースキンをゆっくりと浸透させるのにおすすめの方法です。

イオン導入では、イオン導入器を使用して皮膚に微弱電流を流すことで、薬剤の有効成分を肌の奥深くまで浸透させることが可能です。

肌は本来、体の外から異物や有害物質から体を守るために肌バリアという機能を持っています。その反面、美容に有効な成分も防ぐというデメリットも存在します。

しかしイオン導入は浸透率が高く、塗布の30倍の浸透力があるとも言われており、肌バリアによる壁をクリアして有効な成分を届けることが可能です。

そのため、ベビースキンを肌の奥まで届けることが可能です。

 

<参考記事>

イオン導入の効果まとめ!シミやたるみに効果が出るまでの期間はどのくらい?

イオン導入器の美容効果とエイジングケアから考える注意点

3)エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、電流を使用して有効成分を肌の深部に浸透させる方法です。パルス電流を使用して皮膚に一時的に穴を開け、そこから有効成分を真皮層まで浸透させます。

有効成分を肌の深部に届けるという点ではイオン導入と共通しています。しかしその浸透率はイオン導入の約20倍とも言われており、よりダメージが少ないことが特徴です。

また、ベビースキンは、ダーマペンや水光注射などと併用されることもあります。

 

<参考記事>

エレクトロポレーションの効果はいつから?頻度や回数、間隔は?

水光注射の効果とメリット!ダウンタイムはどのくらい?

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4) お肌の回復力のためにベビースキンを併用

①シルファームX

シルファームXとは、肝斑・赤ら顔・毛穴・ニキビ跡・色素沈着を改善に導く最新マイクロニードルRFです。

術後にベビースキンを塗布することで、相乗効果を期待できます。

②ダーマペン

ダーマペンは、微細な針で肌に穴を開けて、自然治癒力の働きでニキビ跡や毛穴の改善を図る人気施術です。

ベビースキンを併用することで、施術後の肌の回復力を高めます。

③ピコフラクショナル

ピコフラクショナルとはピコレーザーの照射方法の1つで、皮膚細胞の再生力によっってニキビ痕や開き毛穴などを改善する治療です。術後に併用治療としてベビースキンを塗布することができます。

美容整形

6.ベビースキンの施術の流れと費用

1)施術の流れ

  1. 受診予約

    電話、メール、Lineなど美容クリニックが用意している予約方法でカウンセリングや診察の予約を行います。

  2. カウンセリング・診察

    カウンセリングや医師による診察で、希望を伝えたりベビースキンに関する不安や不明点などを確認します。

    場合のよっては、ベビースキンの施術が受けられないこともあります。

  3. 施術準備

    顔に施術する場合は、メイク落としや洗顔を行います。

    その後、必要な場合は麻酔クリームを塗布します。

  4. 施術

    注射、イオン導入、エレクトロポレーションなどでベビースキンを導入します。

  5. アフターケア

    施術後は、クーリングのためにフェイスマスクやパックで冷やすクリニックがあります。

    その後、問題なければ帰宅します。

  6. 帰宅後のケアや注意

    帰宅後、治療当日からシャワー、洗顔が可能です。ただし、激しい運動、サウナ、入浴は避け、飲酒も控えて下さい。

2)ベビースキンの費用

ベビースキンは自費診療であるため、美容クリニックによって費用が異なります。

また、施術や導入方法によっても費用が変わります。

ベビースキンの薬剤としての費用は、1回5,000円~6,000円程度が相場です。

7.ベビースキンの効果はいつから出る?効果期間は?

ベビースキンの効果はいつごろから実感できて、いつまで持続するのでしょうか。

気になるその2つのポイントについて詳しく解説します。

1)施術後すぐに効果を実感できる

ベビースキンは即効性がある治療方法で、早い場合は施術した翌日から効果を感じることができます。

ニキビ跡や毛穴の引き締め、しわやたるみなど、多くの肌トラブルに対して効果があるベビースキンですが、ダウンタイムがほとんどないのも特徴のひとつです。

即効性に優れ、かつダウンタイムはほとんどない治療方法であるため、特別な日の前のケアにもおすすめです。

2)1~2週間が効果持続期間

ベビースキンは即効性がある治療方法ですが、個人差はあるものの、1〜2週間後で効果の持続期間です。

ただし、回数を重ねるとある程度、効果の持続期間が伸びることが期待できます。

3)ベビースキンの施術頻度は施術方法によって異なる

ベビースキンは1回で即効性が高い分、効果の持続時間は短い傾向にあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

ベビースキンは繰り返すことでより効果が発揮される治療のため、継続して施術を受けるようにしましょう。

ベビースキンの施術頻度は、施術する方法によって間隔が異なります。

  • 注射:週1~2回
  • イオン導入:週1回
  • エレクトロポレーション:2~4週間に1回

以上の頻度で5回1クールとして継続することで高い効果が得られます。即効性に優れているため1回でも効果を感じる方もいますが、効果を持続させるには定期的なメンテンナンスを受けるとより満足のいく結果が得られます。

8.ベビースキンとグロースファクター、PRP療法、プラセンタ注射の違い

ここでは、ベビースキンと似た特徴をもつ両者の違いについて解説します。

1)ベビースキンとグローススファクターの違い

グロースファクターは、人間の幹細胞で作られるタンパク質の一種の総称で、体内に元々存在しているものです。別名、細胞増殖因子とも呼ばれています。

ベビースキンはへその緒の血液から抽出した「血幹細胞培養上清液」ですが、グロースファクターはヒトの幹細胞から抽出して生成しています。

体の中に存在するグロースファクターは、年齢を重ねるごとに減少するのが大きな特徴です。グロースファクターが減っていくと、ターンオーバーが乱れるようになり、肌のハリを保つために必要なコラーゲンの生成なども減少します。

そのためグロースファクターを使用した治療をすることで、ほうれい線やニキビ跡などの改善が期待できます。また、成長因子の種類や濃度を組み合わせることが可能です。

似た特徴をもつベビースキンとグロースファクターですが、即効性が高いのはベビースキンです。

グロースファクターは肌にハリやつやを取り戻すのに有効ですが、効果出現はベビースキンより遅いのが一般的です。

一方、効果の持続力ではグロースファクターが優ります。

2)ベビースキンとPRP皮膚再生療法の違い

PRPとは、多血小板血漿にことです。

PRP皮膚再生療法は、自分自身の血液から作ったPRPを患部に注射する施術です。血小板に含まれるさまざまな成長因子の役割により、アンチエイジングや肌老化の改善が期待できる施術です。

効果がでるまで2ヶ月~3ヶ月くらいかかりますが、その後半永久的に効果が持続します。

また、厚生労働省からの認可を受けたクリニックでしか施術できません。

1回の施術で長い効果を期待する場合は、PRP皮膚再生療法がおすすめです。

一方、即効性を期待する場合や施術を定期的に受けても良いという方は、ベビースキンがおすすめです。

 

PRP療法による再生医療

 

<参考記事>

PRP注射とは?美容効果や施術費用、ダウンタイムなど徹底解説

3)ベビースキンとプラセンタ注射の違い

プラセンタ注射は、母体の胎盤から抽出した成分を注射する治療です。

プラセンタにはビタミン・ミネラル・たんぱく質・脂質・糖質といった5大栄養素が豊富です。

また、新陳代謝をサポートする成長因子と新陳代謝に必要な核酸、酵素やヒアルロン酸など約100種類もの成分が贅沢に凝縮されています。

これらの成分のはたらきで、美肌効果やシミの改善、更年期障害、自律神経失調症、肩こり、頭痛、生理不順などにも効果を発揮します。

一方、ベビースキンはアンチエイジングが得意です。

全身の健康と美肌効果を同時に得たい場合は、プラセンタ注射がおすすめです。

一方、アンチエイジングや薄毛への効果を得たい場合は、ベビースキンがおすすめです。

 

<参考記事>

プラセンタ注射の効果が出るまではどれくらい?効果的な打ち方も解説

 

4)ベビースキンと幹細胞培養液注射との違い

ベビースキンも幹細胞培養液ですが、臍帯血由来のものだけを使います。

一方、幹細胞培養液注射は、脂肪細胞や骨髄細胞由来のものもあります。

つまり、ベビースキンは幹細胞培養液注射の1種です。

 

5)ベビースキンとエクソソーム点滴との違いは?

エクソソームは、細胞内で形成された直径50〜150nm程のとても小さな物質です。

幹細胞培養液にも含まれ、核酸やタンパク質などを壊さずにほかの細胞へ届ける役割があります。

エクソソーム点滴とは、エクソームを含む点滴ですが、ほぼ幹細胞培養液注射と同じ意味です。

ベビースキンにもエクソームが含まれます。

 

<参考記事>

エクソソーム(幹細胞培養上清液)点滴の効果とデメリットや費用

9.ベビースキンのよくある質問

ベビースキンの施術を受ける上で気になる、の質問についてお答えします。

Q1.レーザーと併用することはできますか?

ベビースキンは、レーザーと併用が可能です。

レーザー治療は皮膚に熱を与えて行う治療であるため、術後は乾燥など皮膚の炎症が起こりやすい状態です。

そのため成長因子を多く含んだベビースキンを術後に使用することで、レーザーによってダメージを負った肌の再生を早めて術後の回復をサポートしてくれます。

またイオン導入やエレクトロポレーションでベビースキンを導入することで、皮膚の深層まで薬剤を届けることができるため、より効果が発揮しやすくなります。

Q2.ベビースキンとダーマペンの併用のメリットは何ですか?

ダーマペンは肌に微小な穴をあけることで、ニキビ跡や肌質改善を促す施術です。

施術時にベビースキンを一緒に導入することで、効果が高まります。

また、ベビースキンには炎症を抑える効果もあるため、ダーマペンによる赤みや腫れなどのダウンタイムを短くすることも期待できます。

Q3.ベビースキンにはどんな効果があるのですか?

ベビースキンは、たくさんの成長因子が含まれています。そのため、細胞の成長促進、抗炎症作用、コラーゲンの生成促効果等があります。

薬剤の組み合わせで、毛穴やニキビの改善や肌質改善、小じわの改善、ほうれい線の改善、肌荒れ改善など幅広い効果が期待できます。

Q4.ベビースキンはどのくらい施術を受けたら効果を実感しますか?

個人差はありますが、ベビースキンの施術は1回でも潤いアップや肌のツヤなどが実感できます。

しかし、ニキビや毛穴の改善、肌質改善のためには、継続して定期的に施術を受けることがおすすめです。

Q5.ベビースキンは敏感肌でも受けられますか?

ベビースキンは、アトピー性皮膚炎や敏感肌でも施術を受けることが可能です。

ただし、事前にクリニックで医師と相談の上、肌状態を確認してもらうことが必要です。

Q6.ベビースキンのリスクは?

ベビースキンには、大きなリスクはありません。

使う機器や薬剤によるアレルギー反応によって、発赤、熱感、痒み、痛み、ヒリヒリと熱く感じる状態、腫れ、発疹を生じる可能性があります。

Q7.ベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液)の施術を受けられないことはありますか?

何らかの持病や既往歴がある方、薬物治療を受けている方、アレルギーがある方、妊娠中・授乳中に方、他施術部位に感染がある方、ケロイド体質の方などはベビースキンの施術を受けられないことがあります。

これらの当てはまる場合は、必ず施術前に医師に相談しましょう。

Q8.ベビースキンで効果が無いと言われる理由は?

ベビースキンで肌悩みを改善するには、一定の回数の施術が必要です。

ネットやSNSで「ベビースキン効果なし」などの書き込みを見ることがありますが、施術回数が不足していたり、日常生活に問題がある、スキンケアやエイジングケアが不十分などのケースが多いのではないでしょうか。

10.まとめ

ベビースキンのメリットや効果、デメリットや副作用などについて解説しました。また、グロースファクターやプラセンタ注射との違いなどについて解説しました。

ベビースキンは、即効性がありアンチエイジングほか多くの美容効果が期待できる美容医療の施術です。また、痛みやダウンタイムが少ない点もメリットです。

そのため、美容医療の施術が初めての方や他の施術との併用にもおすすめです。

しかし、少ないながらもデメリットや副作用のリスクがありますので、その点も理解しておきましょう。

この記事が、ベビースキンに興味のある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。

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