しわの美容医療7つの治療法|効果・持続期間・ダウンタイムと選び方

本ページはPRを含みます。

しわを「消したい」と思っても、種類と原因に合った治療を選ばなければ十分な効果は得られません。本記事ではボトックス・ヒアルロン酸・肌育(スキンブースター)・ピーリング・レーザー・高周波・HIFU・再生医療まで、しわの美容医療を種類別に網羅し、効果・費用相場・ダウンタイム・おすすめの選び方を、エビデンスと医師監修のもと正直に解説します。

東中野皮フ科クリニック 院長 加藤 雄一郎先生
MESSAGE
監修医のメッセージ

東中野皮フ科クリニック

院長 加藤 雄一郎先生

しわの治療は、種類の見極めが何より大切です。表情の動きでできるしわにはボツリヌストキシン、たるみによる溝にはヒアルロン酸やリフト系、肌質に伴う浅いしわには肌育や光・レーザーと、原因によって最適解が変わります。『一つの施術ですべてを消す』のではなく、原因ごとに組み合わせる発想が、自然で満足度の高い結果につながります。効果には個人差があり、ダウンタイムやリスクもゼロではありません。気になる施術があれば、診察で肌の状態を確認したうえで、無理のない計画を立てましょう。

アドバイザー・執筆者
<看護師アドバイザー>
美容看護師中川ゆう子さん
中川ゆうこさん
<エステシシャンアドバイザー>
元エステシシャン村上清美
ナールスコム店長の村上清美さん
<執筆>
ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭
富本充昭

目元や口元のしわが気になり鏡を見る女性

鏡を見るたび気になる、目尻や額、ほうれい線のしわ。「セルフケアでは限界かもしれない」と感じて、美容医療を調べ始めた方も多いのではないでしょうか。
しわは、できてからでは予防的なスキンケアで劇的に改善することは難しく、特に真皮や表情筋が関わる深いしわは、化粧品だけで“消す”ことはできません。だからこそ、目立つしわを本気で改善したいなら、美容医療が有力な選択肢になります。
ただし、しわは「種類・深さ・できる部位」によって適した治療がまったく異なり、効果の持続期間・費用・ダウンタイム・リスクもそれぞれです。この記事では、“できること”と“できないこと”を正直にお伝えしながら、あなたのしわに合う治療を見極める地図を示します。
※本記事は治療の選択肢を解説するものです。効果には個人差があり、美容医療の多くは自由診療です。最終的な治療方針はクリニックの医師の診察にもとづいてご判断ください。

しわは美容医療で「消せる」のか?まず知っておきたい前提

しわの種類(小じわ・真皮じわ・表情じわ・たるみじわ)の比較図

結論から言えば、しわの種類によって「改善しやすいもの」と「完全には消せないもの」があります。まずは自分のしわがどのタイプかを知ることが、治療選びの第一歩です。

しわの4タイプ

  • 小じわ(ちりめんじわ)…表皮の乾燥が主因の浅いしわ。保湿などのスキンケアで目立たなくできることが多い。
  • 真皮じわ…真皮のコラーゲン・エラスチンの減少や変性で刻まれた深いしわ。紫外線による光老化が大きく関わり、化粧品で元に戻すのは困難です【1】【2】。
  • 表情じわ…表情筋の繰り返しの動きでできるしわ。最初は無表情で戻りますが、加齢とともに定着します。
  • たるみじわ…皮膚や皮下組織、表情筋が重力に従って下垂し、ほうれい線やマリオネットライン(口角から下に伸びる線)などとして現れるシワです。

つまり、真皮じわ・定着した表情じわ・たるみによるしわは、セルフケアでは“消せない”しわであり、美容医療の出番です。
しわの根本的な原因・予防・スキンケアは、エイジングケアアカデミーのしわが目立つ7つの原因と5つのプロセスしわ対策の化粧品の選び方で解説しています。

【一覧表】しわの種類・部位別/適した美容医療

額・目元・ほうれい線・首のしわに合う美容医療の治療マップ

「どのしわに、どの治療が向くのか」を先に俯瞰しましょう。あくまで一般的な傾向で、最適な治療は診察で決まります。

しわの種類・部位第一に検討したい治療補助・併用の候補
額・眉間・目尻の表情じわボトックス(ボツリヌストキシン)ヒアルロン酸、レーザー
目の下・目尻の小じわレーザー、ダーマペン、外用薬ピーリング、肌育(スキンブースター)
ほうれい線・マリオネットライン(溝・たるみ由来)ヒアルロン酸注入糸リフト、HIFU、ボトックス(口角)
頬・フェイスライン全体のたるみじわHIFU・高周波(RF)・糸リフトエネルギーデバイス、フェイスリフト
首(ネックライン)の横じわ高周波(RF)、スレッド+ヒアルロン酸ボトックス、外用
肌全体のハリ低下・乾燥小じわ肌育(スキンブースター)・光治療ダーマペン、ピーリング、PRP

まずはセルフチェック:あなたのしわはどのタイプ?

  • 表情を動かしたときだけ出る → 動的なしわ(第一選択:ボトックス)
  • 無表情でも刻まれている深い溝 → 静的な溝じわ(第一選択:ヒアルロン酸)
  • 全体的なもたつき・たるみが土台 → たるみじわ(HIFU・RF・糸リフト)
  • ハリ低下・乾燥による浅い小じわ → 肌質型(肌育・光・レーザー・ピーリング)

しわの美容医療の種類と効果【治療法の選択肢リスト】

しわタイプと施術のチェック表

作用のしかたで大きく6タイプに整理できます。まず早見表で全体像をつかんでください。

1)施術タイプ早見表

タイプ代表的な施術主に向くしわ即効性持続ダウンタイム
注射・注入系ボトックス/ヒアルロン酸/リジュラン表情じわ・溝じわ数カ月〜2年短い
肌育・スキンブースター系ピンクグロー/水光注射/プロファイロハリ・乾燥小じわ△〜○半年〜1年ほぼなし〜軽度
外用・ピーリング系トレチノイン/従来型・浸透型ピーリング小じわ・肌質△〜○継続前提ほぼなし〜軽度
光・レーザー系IPL/フラクショナルレーザー/ダーマペン小じわ・肌質半年〜軽度〜中等度
エネルギー・リフト系RF/HIFU/糸リフト/新デバイスたるみじわ全般半年〜1年半軽度
再生医療系PRP/培養上清液/エクソソーム小じわ・ハリ約半年〜1年軽度

2)注射・注入による治療

①ボトックス(ボツリヌストキシン注射)

製剤を注射して表情筋の動きをやわらげ、額・眉間・目尻などの表情じわを目立たなくします。無作為化プラセボ対照試験のメタアナリシスでも眉間じわへの有効性・安全性が確認されています【5】。施術は10〜15分、効果は数日後から、持続は約4〜6カ月が目安。肌質改善目的に浅く広く打つマイクロボトックスもあります。
詳しくは、「ボツリヌストキシン注射とは?」をご覧ください。

また、「おでこのしわはボトックスとヒアルロン酸どっち?」も参考になります。

<参考記事>

東京のマイクロボトックス

大阪のマイクロボトックス

②ヒアルロン酸注入

ジェル状のヒアルロン酸でしわの溝やボリュームロスを補います。ほうれい線・口元などの溝じわに適応が広く、注入刺激でコラーゲン新生を促す働きも報告されています【6】。ほうれい線への有効性は無作為化二重盲検試験でも示されています【7】。持続は約6カ月〜2年。
詳しくは、「ヒアルロン酸注射の効果・持続期間・ボトックスとの違い」をご覧ください。また、「フローラクリニックでヒアルロン酸治療を体験!口コミや効果を検証」も参考にしてください。

③リジュラン注射(サーモン注射)

サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)で肌の再生をうながし、小じわ・ハリを改善する注入治療です。
詳しくは、「 リジュラン注射とは?」をご覧ください。

④コラーゲン注入

真皮の不足したコラーゲンを直接補う方法。皮膚が薄い部位の浅いしわに使われますが、持続はヒアルロン酸より短めの傾向があります。

中川ゆうこさん
MESSAGE
アドバイザーからのメッセージ

美容看護師 中川ゆうこさん

私自身、ボトックス注射やショッピングリフトほかさまざまな施術を体験しています。その様子は、「ずっと気になっていたエラボトックスを初体験!効果やリスクは?」や「本当に施術後買い物できる?ショッピングスレッドリフト初体験」で詳しく紹介しています。患者様で相談が多いのはボトックス注射です。ボトックスは『効きすぎて表情が不自然にならないか』というご不安が多いですが、量と位置の調整で自然な仕上がりは十分可能です。
また、ショッピングリフトも最近、人気です。ショッピングリフトは一本一本が細く、ハリ感の底上げに向きますが、たるみが強い場合はコグ糸やリフト系との組み合わせが必要になることもあります。仕上がりは医師・看護師の経験で差が出やすいので、カウンセリングでしっかり相談しましょう。

<ボツリヌストキシンを受けられないケース(禁忌)と妊活中の注意>

ボツリヌストキシン(ボトックス)は安全性の高い治療ですが、神経終末でのアセチルコリン放出を抑える筋弛緩作用という性質上、受けられないケースや、妊活中に注意すべき点があります。以下はボトックスビスタの添付文書等に基づく代表的な注意で、製剤により異なる場合があります。

対象禁忌・待機期間理由
神経筋疾患の既往重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、ALSなどは投与不可全身性の筋力低下や呼吸障害を悪化させるおそれがあるため
妊娠中・授乳中投与不可(禁忌)胎児への影響や乳児への移行に関する安全性が確立していないため
妊活中の女性最終投与後「2回の月経を経るまで」避妊薬剤が体内から十分に排出されるまでの期間を確保するため
妊活中の男性最終投与後「少なくとも3カ月間」避妊精子形成への潜在的な影響を避けるため

妊娠・妊活の予定がある場合は、施術前に必ず医師に申告し、スケジュールを相談しましょう。

3)肌育・スキンブースター(水光注射)による治療

水光注射(スキンブースター)を受ける女性

近年は、しわを“消す”というより、肌そのもののコンディションを底上げする「肌育(はだいく)」治療が広がっています。美肌成分を真皮浅層に届けることで、ハリ・乾燥小じわの改善が期待でき、予防やメンテナンスにも向きます。代表的なものを6つ紹介します。

① ピンクグロー(PINKGLOW

Koru Pharma社の肌育カクテル製剤(Mesoheal PINK GLOW)。非架橋ヒアルロン酸・グルタチオンに加え、メーカー・販売元の公開資料によると、23種のアミノ酸・13種のビタミン・5種の核酸など計55種類の美肌成分を配合するとされます。2025年末から日本で普及し、ハリ・透明感・乾燥小じわに用いられます。
詳しくは、「ピンクグロー注射とは?効果・成分・副作用・ダウンタイムを医師監修で解説」をご覧ください。

② 水光注射(スキンブースター)

ヒアルロン酸やビタミンなどを専用の極細針で真皮浅層へ均一に注入し、うるおいとハリを与える施術の総称。「水光注射の効果とメリット!ダウンタイムはどのくらい?」や「美容点滴・注射がおすすめのクリニック15選!口コミもチェック!」も参考にしてください。

③ プロファイロ(Profhilo)

高濃度ヒアルロン酸を数カ所に注入して肌全体をバイオリモデリングし、ハリ・小じわの改善を目指します。
プロファイロの効果や持続期間は?メリット・デメリットも解説!」も参考にしてください。

④ ジャルプロ(JALUPRO)

ヒアルロン酸とアミノ酸を配合し、線維芽細胞を刺激してコラーゲン産生をサポートするスキンブースター。

⑤ スネコス(SUNEKOS

ヒアルロン酸と複数のアミノ酸を組み合わせ、目元など皮膚の薄い部位の小じわ・ハリにも用いられます。
スネコス注射は目の下のクマに効果あり!持続期間やデメリットは?」も参考にしてください。

⑥ ジュベルック/レニスナ

PLLA・PDLLA(生体吸収性ポリマー)を含み、コラーゲン誘導により中長期的なハリ・肌質改善をねらう注入。
ジュベルックの効果とは?メリット・デメリット・リスクを美容医療の専門視点で解説」も参考にしてください。

このほか、エクソソームやベビーコラーゲン、NCTFなども肌育系として用いられます。肌育は1回で劇的に、というより、複数回の継続で効果を“育てる”のが基本です。肌質・毛穴も含む美肌治療全般は、「美肌治療とは?毛穴・シミ・ニキビ跡に効果がある施術」もご覧ください。

※一部のクリニックではピンクグローの成分を「PDRN(サーモンDNA)」と表記する例がありますが、メーカー公式の成分表示は「5種の核酸」であり、サケ由来PDRNを主成分とすると断定することは公式見解と異なります(PDRN主体は同社の別シリーズ)。本記事はメーカー公式仕様に基づいて記載しています。

4)肌育製剤の3タイプ(作用機序で選ぶ)

肌育製剤は「どれもハリ・小じわに良い」と一括りにされがちですが、作用するしくみと届く層が異なります。大きく3タイプに分けると、自分の悩みに合うものを選びやすくなります。

タイプ代表製剤作用機序向くしわ・適応
PN(ポリヌクレオチド)系リジュラン などDNA合成をサポートし線維芽細胞を活性化。血管新生・抗炎症作用も持つ表皮〜真皮浅層の再生。目周りの繊細な小じわ、肌の菲薄化、全体の質感の底上げ
PDLLA(ポリ乳酸)系ジュベルック/レニスナ分解過程でマクロファージ・線維芽細胞を持続的に刺激し、自己コラーゲンを増生ニキビ跡・毛穴、コラーゲン減少による頬のコケや深いしわの自然なボリューム回復
ECMリモデリング系プロファイロ/スネコス/ジャルプロ特殊結合ヒアルロン酸やアミノ酸で真皮を中心とした細胞外マトリックスを広範に再構築顔全体のたるみじわ、首の横ジワ、広範囲のハリ・弾力低下

ざっくり言えば、PN系は「再生・質感」、PDLLA系は「自己コラーゲンのボリューム回復」、ECM系は「広範囲のリモデリング」が得意分野です。リジュランは肌育の代表格として、注入セクションでも紹介しています。
【独自採点83.7点】湘南美容クリニックの女優注射・肌育注射の口コミ・評判を10項目で徹底評価!効果・料金・ダウンタイムまで解説」も参考にしてください。

5)外用薬による治療

トレチノイン(レチノイン酸) ビタミンA誘導体で、ターンオーバー促進と線維芽細胞の刺激により小じわの改善が期待できます。外用トレチノインが光老化皮膚のしわを改善することは古くから二重盲検試験で示されています【3】。刺激性が強く赤み・皮むけが出やすいため、医師の指導下で慎重に使うことが前提です。
トレチノインとは?効果と副作用」も参考にしてください。

近年は、レチノールと同等のしわ・色素改善効果を持ちながら刺激が少ないバクチオールなどの代替成分も検討されています【4】。

6)セルフケアとの併用:厚労省承認の「シワ改善」有効成分(医薬部外品)

真皮の深いしわはセルフケアだけで消すのは難しい一方、近年は「シワを改善する」効能効果が承認された医薬部外品の有効成分が複数登場しています。施術で深いしわや溝をリセットしたあと、これらをホームケアに取り入れると、効果の維持や浅い小じわのケアに役立ちます(クリニックの構造的アプローチ+ホームケアの生化学的サポートの組み合わせ)。

承認有効成分主な作用メカニズム主な適応
純粋レチノール(資生堂・2017承認)表皮のヒアルロン酸産生を促進し、角層の水分量を増やす。安定化配合技術で配合浅い〜やや深めの乾燥小じわ、目尻・目周り
ニールワン(NEI-L1/ポーラ)好中球エラスターゼを阻害し、真皮コラーゲン等の過剰分解を抑えるやや深めの真皮性のしわ
ナイアシンアミド表皮セラミド合成と真皮コラーゲン産生を促進。メラニン抑制も併せ持つ浅い〜やや深めのしわ、色素・肌荒れを伴う複合悩み
ライスパワー No.11+MMP-2活性を抑えて基底膜を保護し、コラーゲン合成・水分保持能を改善表皮〜真皮性のしわ、乾燥でバリアが低下した肌
VEP-M(メナード)抗酸化作用のあるビタミンE誘導体で、酸化ストレスを軽減しわ・エイジングサイン全般

(各成分は医薬部外品の承認・公表資料に基づきます。化粧品成分の詳しい選び方は「しわ対策の化粧品の選び方」も参考にしてください。)

7)ピーリングによる治療(従来型と浸透型)

ピーリングは、作用する深さによって従来型(表層)浸透型(真皮へ)に分けられ、効き方が異なります。

①従来型ピーリング(表層に作用)

グリコール酸(AHA)やサリチル酸(BHA)などの酸で、皮膚表面の古い角質をやさしく剥がし、ターンオーバーを促す方法です。作用するのは主に角質〜表皮の浅い層で、浅い小じわ・くすみ・肌質の改善に向きます。施術後はバリア機能が低下するため、紫外線対策と保湿が欠かせません。

②浸透型ピーリング(真皮まで作用)

“剥がす”のではなく、薬剤を肌の奥へ浸透させ、真皮にまで作用してコラーゲン産生をうながすタイプです。代表がコラーゲンピール(PRX-T33/マッサージピール)で、高濃度TCA・過酸化水素・コウジ酸の働きにより、表層を大きく傷つけずに真皮のハリ・小じわにアプローチします。ミラノリピールやウーバーピール、ダーマペンと組み合わせるヴェルベットスキンなどもあります。従来型が「表層」、浸透型が「真皮」に届く点が、効き方の大きな違いです。
浸透型ピーリングの種類と効果・デメリット」も参考にしてください。

8)光治療(IPL/フォトフェイシャル)

IPL(インテンス・パルス・ライト)など複数波長の光を顔全体に照射し、シミ・くすみ・赤みなど複合的な肌悩みにアプローチしながら、コラーゲン産生を促してハリ・浅いしわの改善も期待できる治療です。代表的な機器にフォトフェイシャル(ステラM22)、フォトシルクプラス、ライムライトなどがあります。レーザーより低ダメージでダウンタイムが少ないのが特徴です。
フォトフェイシャルM22の体験レビュー」や「フォトシルクプラスとコラーゲンピール」も参考にしてください

9)レーザー治療

レーザーで皮膚に微細な熱刺激を与え、ターンオーバーとコラーゲン産生をうながします。表皮を削らないノンアブレイティブは低リスクで小じわ向き、表皮・真皮の一部を入れ替えるアブレイティブ(フラクショナル炭酸ガス等)は1回の改善幅が大きい反面ダウンタイムが長くなります。代表的な機器にはフラクショナルCO2レーザー(フラクセル等)、ピコフラクショナル(ピコレーザー)ジェネシス(ロングパルスNd:YAG)などがあります。いずれも照射後の紫外線ケアが重要です。

フローラクリニックのピコフラクショナル体験!効果や口コミは?」も参考にしてください。

村上清美
MESSAGE
アドバイザーからのメッセージ

元エステティシャン 村上清美

年齢とともに「しわを完全に消したい」というより、「今より自然に目立ちにくくしたい」「肌全体の印象を整えたい」は多くの女性の願いです。もちろん、私も同じです。そこで美容医療が選択肢となりますが、ピーリングやレーザー、肌育系の施術は、1回で大きく変えるというより、肌の状態を少しずつ整えていく治療と考えると受け入れやすいと思います。
コラーゲンピールのような浸透型ピーリングは、表面を大きく剥がす従来型のピーリングとは違い、ハリ感やなめらかさを目指す方に選ばれることがあります。一方、フラクショナルレーザーなどはダウンタイムを伴うこともあるため、仕事や予定との兼ね合いを考えて選ぶことが大切です。
しわ治療は「一気に消す」よりも、「無理なく育てる・整える」という視点で考えると、自然な変化を目指しやすいと思います。不安がある場合は、施術名だけで決めず、肌状態・生活スタイル・希望する変化をカウンセリングで丁寧に相談してみてください。

シワ治療の皮膚到達深度の違い

10)高周波(RF)治療

高周波(Radio Frequency)の電気エネルギーを真皮〜皮下に伝え、熱でコラーゲンの収縮と再構築をうながす治療です。代表的な機器にはサーマクール、ボルニューマ、オリジオなどがあり、たるみ由来のしわやハリ低下に用いられます。首の横じわに対し、皮内高周波で真皮コラーゲンの再構築を促した報告もあります【8】。
ルラ美容クリニックのオリジオKISSの特徴や口コミは?最新RFでたるみ改善!」も参考にしてください。

11)マイクロニードルRF(ポテンツァ)

極細の針を刺し、その先端から高周波を流して、真皮のねらった深さにピンポイントで熱を加える治療です。毛穴・ニキビ跡・小じわ・ハリの改善に用いられます。代表的な機器はポテンツァ、シルファームX、モルフェウス8など。
ルラ美容クリニックのポテンツァ」や「ルナビューティークリニック銀座院のポテンツァ」も参考にしてください。

12)HIFU(ハイフ)

高密度の超音波を一点に集束させ、皮膚の深部(SMAS筋膜層など)に熱を与えてリフトアップを図る治療です。メスを使わずにたるみ・フェイスラインのもたつきにアプローチでき、たるみ由来のしわの改善が期待できます。代表的な機器にはウルセラ、ウルトラセルQ+、ダブロなどがあります。→ HIFUの記事一覧

13)最新のエネルギーデバイス

  • オンダリフト…マイクロ波で皮下脂肪にもアプローチし、たるみ・もたつきの改善を目指す。

オンダリフトの効果は?」も参考にしてください。

  • ソフウェーブ…非侵襲の超音波で真皮の深さ約1.5mmに熱を与え、コラーゲン再生でたるみ・しわを改善。

ソフウェーブとは?」も参考にしてください。

  • エムフェイス…表情筋へアプローチする新しいデバイス。

エムフェイスとは?」も参考にしてください

14)ダーマペン

極細針で肌に微細な穴をあけ、自己治癒力(創傷治癒)を利用してコラーゲン生成をうながす治療です。小じわ・毛穴・ニキビ跡などの肌質改善に用いられます。
品川美容外科ダーマペン4の治療効果」も参考にしてください。

15)糸リフト(スレッドリフト)

医療用の糸を皮下に挿入して物理的に引き上げ、たるみ由来のしわ・もたつきを改善する治療です。とげ状の突起がついたコグ糸はリフト力が高く、突起のないショッピングスレッド(ショッピングリフト)は細く、ハリ感や肌質の底上げに向きます。たるみが強い場合は、HIFUやヒアルロン酸との組み合わせも検討します。
糸リフトを30代女性がフローラクリニックで体験!効果・口コミも紹介」も参考にしてください。

また、「ルラ美容クリニックのルメッカ口コミ・評判・料金・効果を徹底解説【2026最新】」も参考にしてください。

16)再生医療による治療

①PRP(多血小板血漿)療法

自分の血液から抽出した血小板を注入し、成長因子の働きで肌の再生をうながします。自分由来のため、アレルギーや拒絶反応のリスクは比較的低いとされます。

PRP再生療法とは?」も参考にしてください。

②線維芽細胞療法・幹細胞培養上清液

自分の線維芽細胞を培養して注入する方法や、幹細胞培養上清液を用いる方法。エクソソーム療法は、細胞間の情報伝達物質であるエクソソームで肌の再生・ハリをサポートする比較的新しいアプローチです。いずれも即効性より、数カ月かけた自然な改善が特徴です。

※PRP・幹細胞培養上清液・エクソソームなどの再生医療の多くは、国内未承認の自由診療として行われています。製剤の品質管理や有効性・安全性の評価基準は標準化の途上にあり、効果や持続期間には大きな個人差があります。受ける際は、提供体制・費用・リスクについて十分な説明を受けたうえでご判断ください。
富本充昭
MESSAGE
執筆者からのメッセージ

ナールス美容医療アカデミー

編集長 富本充昭

私自身、ハイフ(HIFU)やRF(高周波)、幹細胞培養上清液など、いわゆる予防・肌育系もひととおり試してきました。大きなしわがないぶん、たるみが出る前の引き締めやコラーゲン産生のサポートを目的に、定期的なメンテナンスとして取り入れています。1回で劇的に、というより、続けることでハリ低下の進行を緩やかにする実感があります。しわの美容医療をはじめ施術は期待値を正しく持つことが、満足度につながります。

17)部位別・しわのおすすめ治療

  • 額・眉間…表情じわが中心。第一選択はボトックス。深い溝にはヒアルロン酸を併用することも。
  • 目尻・目の下…皮膚が薄く繊細。浅い小じわはレーザー・ダーマペン・外用・肌育、表情じわ要素にはボトックス。
  • ほうれい線・口元…たるみ由来の溝にはヒアルロン酸が基本。土台のたるみが強ければHIFUや糸リフトを併用。
  • 首(ネックライン)…横じわには高周波(RF)【8】や、非架橋ヒアルロン酸+吸収性スレッドの組み合わせの報告があります【9】。

失敗しないクリニック・治療の選び方

1)目的別の選び方

  • 即効性重視…ボトックス(表情じわ)、ヒアルロン酸(溝じわ)。
  • 自然さ重視…注入量を控えめに、または肌育・エネルギーデバイスで“じわじわ”改善。
  • 持続重視…ヒアルロン酸(製剤選択)、エネルギーデバイス、糸リフトを組み合わせる。
  • 予算を抑えたい…外用薬・ピーリングから始め、効果を見ながら段階的に。

2)クリニック・医師を見極めるポイント

  • しわの種類を診断したうえで、複数の選択肢と限界を正直に説明してくれるか
  • 効果だけでなく、リスク・ダウンタイム・再治療の必要性まで提示してくれるか
  • 料金体系(麻酔・薬剤・再診費を含む総額)が明確か

3)リスク・副作用・ダウンタイムの理解

どの治療にも内出血・腫れ・赤み・左右差などのリスクがあり、注入治療では血管塞栓などのまれで重大な合併症の可能性もゼロではありません。「効果が大きい治療ほど、リスクとダウンタイムも伴う」前提で、納得いくまで相談しましょう。

4)施術後のアフターケアと注意点

ピーリング(従来型・浸透型)やレーザー、ダーマペンなど、微小な刺激や創傷治癒を利用する施術の直後は、角質層のバリア機能が一時的に低下し、肌が敏感になります。この時期の紫外線曝露は炎症後色素沈着(PIH)の大きな原因になるため、徹底した紫外線対策と高保湿ケアが欠かせません。また、純粋レチノールや酸を含むホームケア製品は、ダウンタイムが落ち着くまで使用を控えましょう。

5)複合治療(コンビネーション治療)という考え方

顔の加齢は、骨の萎縮・靭帯のゆるみ・脂肪の下垂・皮膚弾力の低下が重なって進みます。だからこそ『一つの施術ですべてを消す』のではなく、原因ごとに組み合わせる発想が有効です。たとえば、土台のたるみを糸リフトで引き上げたうえで、残った溝に最小限のヒアルロン酸を足すと、過剰注入(オーバーフィルド)を避けて自然に仕上がります。眉間の深いしわなら、ボトックスで原因となる筋肉の動きを抑えてから、すでに刻まれた折り目を肌育注射や少量のヒアルロン酸で整える二段構えが効果的です。

費用相場まとめ

美容医療の多くは自由診療で、料金はクリニック・製剤・範囲によって大きく異なります。下表は一般的な目安です。

施術1回あたりの費用目安
ボトックス(1部位)約1万〜7万円
ヒアルロン酸(1本/1cc)約5万〜10万円
肌育・スキンブースター(水光・ピンクグロー等)約2万〜8万円
従来型ピーリング約5千〜1.5万円
浸透型ピーリング(コラーゲンピール等)約1万〜3万円
光治療(IPL・フォトフェイシャル)約1.5万〜4万円
フラクショナルレーザー約2万〜5万円
高周波(RF・サーマクール)約10万〜30万円
マイクロニードルRF(ポテンツァ)約3万〜10万円
HIFU約5万〜20万円
糸リフト約1万〜5万円/本
PRP・培養上清液約5万〜10万円

しわの美容医療に関するよくある質問(FAQ)

Q1. しわは美容医療で完全に消えますか?

浅い小じわは大きく目立たなくできることが多い一方、真皮じわや定着した深い表情じわ、たるみによるしわは「完全に消す」のは難しく、「目立たなくする・改善する」のが現実的なゴールです。また、どんな施術にも効果には個人差があります。

Q2. 肌育(スキンブースター)とヒアルロン酸はどう違いますか?

ヒアルロン酸は溝やボリュームを“埋める”のに対し、肌育は美肌成分を真皮浅層に届けて肌全体のハリ・うるおいを“底上げ”するイメージです。乾燥小じわやハリ低下には肌育、深い溝にはヒアルロン酸が向きます。

Q3. ボトックスとヒアルロン酸、どちらを選べばいい?

動きでできる表情じわ(額・眉間・目尻)はボトックス、溝やボリューム不足のしわ(ほうれい線・口元)はヒアルロン酸が基本です。両者を組み合わせることもあります。

Q4. 従来型と浸透型ピーリングの違いは?

従来型は表層(角質〜表皮)に作用してターンオーバーを促し、浸透型(コラーゲンピール等)は薬剤が真皮まで届いてコラーゲン産生をうながします。届く深さが違うため、効き方も異なります。

Q5. 効果はどのくらい持続しますか?

ボトックスは約4〜6カ月、ヒアルロン酸は約6カ月〜2年、エネルギーデバイスは半年〜1年半が目安。肌育やピーリングは継続が前提です。いずれも定期的な再治療が基本になります。

Q6. 保険は使えますか?

美容目的のしわ治療は原則自由診療で、保険適用外です。

まとめ|あなたのしわに合った一歩を

しわ治療のまとめの図

しわの美容医療には、ボトックスやヒアルロン酸といった注入治療から、肌育・ピーリング・光・レーザー・高周波・HIFU・糸リフト・再生医療まで、多くの選択肢があります。大切なのは、自分のしわの「種類・深さ・部位」に合った治療を選ぶこと、そして“消せること”と“消せないこと”を正しく理解したうえで納得して受けることです。
しわは、目立ってからの改善よりも予防が基本。そのうえで、セルフケアで消えないしわには、信頼できる医師とよく相談しながら、美容医療を上手に活用してください。

参考文献

本記事は、以下の査読済み論文を参照しています。
ただし、各文献は効能効果や安全性を断定するものではなく、治療メカニズムや有効性の裏づけとして引用しています。
【1】Fisher GJ, Datta SC, Talwar HS, et al. Molecular basis of sun-induced premature skin ageing and retinoid antagonism. Nature. 1996;379(6563):335-339.PMID: 8552187 / DOI: 10.1038/379335a0

日本語要旨:ヒト皮膚に低線量UVBを照射すると、紅斑を生じない量でも数時間でコラーゲンやエラスチンを分解するMMPが誘導されると報告。レチノイン酸の事前塗布がこの誘導を抑制。シワ形成の分子機構とレチノイドの予防的役割を示した古典的論文。
【2】Fisher GJ, Wang ZQ, Datta SC, Varani J, Kang S, Voorhees JJ. Pathophysiology of premature skin aging induced by ultraviolet light. N Engl J Med. 1997;337(20):1419-1428. PMID: 9358139 / DOI: 10.1056/NEJM199711133372003

日本語要旨:光老化の病態生理を解明したNEJM論文。長期の紫外線曝露がMMPを誘導して真皮コラーゲンを分解し、シワやハリ低下を招く機序を59名のヒト皮膚試験で実証した。
【3】Weiss JS, Ellis CN, Headington JT, Tincoff T, Hamilton TA, Voorhees JJ. Topical tretinoin improves photoaged skin. A double-blind vehicle-controlled study. JAMA. 1988;259(4):527-532.

PMID: 3336176 / DOI: 10.1001/jama.1988.03720040019020
日本語要旨:外用トレチノインが光老化皮膚のシワや色素斑を改善することを示した二重盲検プラセボ対照試験。レチノイド外用の有効性を初期に確立した古典的臨床研究。
【4】Dhaliwal S, Rybak I, Ellis SR, et al. Prospective, randomized, double-blind assessment of topical bakuchiol and retinol for facial photoageing. Br J Dermatol. 2019;180(2):289-296.

PMID: 29947134 / DOI: 10.1111/bjd.16918
日本語要旨:0.5%バクチオールと0.5%レチノールを比較した二重盲検試験。バクチオールはレチノールと同等のシワ・色素改善効果を示しつつ副作用が有意に少なく、レチノール代替成分の根拠となる。
【5】Guo Y, Lu Y, Liu T, et al. Efficacy and safety of botulinum toxin type A in the treatment of glabellar lines: a meta-analysis of randomized, placebo-controlled, double-blind trials. Plast Reconstr Surg. 2015;136(3):310e-318e.

PMID: 26313835 / DOI: 10.1097/PRS.0000000000001544
日本語要旨:無作為・プラセボ対照・二重盲検試験のメタアナリシス。20単位のA型ボツリヌス毒素注射が眉間ジワを有意に改善し、安全性も許容範囲と確認。表情ジワへのボトックス治療を支持する。
【6】Wang F, Garza LA, Kang S, Varani J, Orringer JS, Fisher GJ, Voorhees JJ. In vivo stimulation of de novo collagen production caused by cross-linked hyaluronic acid dermal filler injections in photodamaged human skin. Arch Dermatol. 2007;143(2):155-163.

PMID: 17309996 / DOI: 10.1001/archderm.143.2.155
日本語要旨:架橋ヒアルロン酸フィラーの注入が真皮を物理的に伸展して線維芽細胞を活性化し、新たなⅠ型コラーゲン産生を促すことを実証。HA注入が単なる充填でなくコラーゲン新生を誘導する機序を示した。
【7】Li XZ, Chiang CF, Lin YH, Chen TM, Wang CH, Tzeng YS, Cui HY. Safety and efficacy of hyaluronic acid injectable filler in the treatment of nasolabial fold wrinkle: a randomized, double-blind, self-controlled clinical trial. J Dermatolog Treat. 2023;34(1):2190829.

PMID: 37694979 / DOI: 10.1080/09546634.2023.2190829
日本語要旨:架橋ヒアルロン酸フィラー(MBI-FD)の安全性・有効性をほうれい線で検証した無作為・二重盲検・自己対照試験。95名で評価し、重篤な有害事象なくほうれい線のシワを軽減した。
【8】Hyun MY, Li K, Kim BJ, et al. Novel treatment of neck wrinkles with an intradermal radiofrequency device. Ann Dermatol. 2015;27(1):79-81.

PMID: 25673937 / DOI: 10.5021/ad.2015.27.1.79
日本語要旨:頸部の横ジワに対し、皮内高周波(RF)針を真皮内に挿入し熱エネルギーを与えてシワを改善した報告。熱による真皮コラーゲンの再構築を誘発する、ダウンタイムの短いアプローチを示す。
【9】Liao ZF, Yang W, Lin FC, Wang SW, Hong WJ, Luo SK. A case study: comprehensive approach for treating horizontal neck wrinkles using hyaluronic acid injections and thread-lifting. Aesthetic Plast Surg. 2022;47(2):765-771.

PMID: 36008497 / DOI: 10.1007/s00266-022-03071-7
日本語要旨:頸部の横ジワに、非架橋ヒアルロン酸注射と吸収性PPDOスレッドリフトを組み合わせた包括的アプローチの有効性を検証。深刻な副作用なく、6カ月後も高い改善スコアと満足度を維持した。

SNS Share

\ この記事をシェアする /