ピンクグロー注射とは?効果・成分・副作用・ダウンタイムを医師監修で解説

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ピンクグロー注射は、グルタチオンやビタミン、非架橋ヒアルロン酸などを配合した肌育注射です。くすみ、色ムラ、ハリ、うるおいへの効果が期待されますが、副作用やダウンタイム、未承認製剤の注意点も理解しましょう。

<看護師アドバイザー>

中川ゆうこさん

美容看護師中川ゆう子さん

<執筆>

富本充昭

ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭

肌のくすみ、色ムラ、肝斑、ハリ不足、乾燥、小じわなどが気になる方に注目されている美容医療の一つが「ピンクグロー注射」です。グルタチオン、ビタミン、アミノ酸、ペプチド、非架橋ヒアルロン酸、コエンザイムなどを組み合わせ、肌の透明感・うるおい・ハリ・ツヤ・肌質改善を目指す肌育注射(スキンブースター)の一種です。

一方で、医療機関で行う注入治療であるため、赤み・腫れ・痛み・内出血・針跡などのダウンタイムが生じることがあり、国内で承認された医薬品ではない製剤に該当する可能性もあります。効果だけでなく、安全性・リスク・治療後の注意点を理解したうえで検討することが大切です。

この記事では、ピンクグロー注射の特徴、主な成分、期待できる効果、向き不向き、施術の流れ、副作用・ダウンタイム、回数の目安、ほかの治療との違い、料金相場、受ける前の確認点を、医師監修のもとでわかりやすく解説します。

ピンクグロー注射とは?

ピンクグローのパッケージ・製品写真

ピンクグロー注射は、複数の美容成分を肌の浅い層へ注入し、くすみ・色ムラ・乾燥・ハリ不足・ツヤ不足などの改善を目指す肌育注射です。ほうれい線や頬をふっくらさせる「ボリューム形成」を主目的とするヒアルロン酸注入とは異なり、肌全体のコンディションを整えるスキンブースター系の治療に位置づけられます【1】。

配合される主な成分は、グルタチオン、ビタミンCを含む各種ビタミン、アミノ酸、ペプチド、非架橋ヒアルロン酸、コエンザイム、ミネラルなどです。「50種類以上の美肌成分を含む注入製剤」と紹介されることもあり、抗酸化・保湿・キメを整えるなど、複数の肌悩みへの複合的なアプローチを目的としています。

そのため、ピンクグロー注射は次のような悩みを持つ方に検討されることがあります。

  • 肌のくすみが気になる、肌のトーンを明るく見せたい
  • 肝斑や色素沈着、乾燥による小じわが気になる
  • ハリやツヤが低下してきた、毛穴の目立ちやキメの乱れが気になる
  • 肌全体のコンディションを底上げしたい

ただし、「シミが必ず消える」「肝斑が治る」「1回で美白できる」といった治療ではありません。肌質、色素沈着の種類、肝斑の有無、紫外線対策、スキンケア、内服・外用治療の併用状況などによって、効果の出方には個人差があります。

特に肝斑は、レーザー・摩擦・紫外線・ホルモンバランスなどの影響を受けやすいデリケートな症状です。ピンクグロー注射を検討する場合も、まず医師が老人性色素斑、炎症後色素沈着、肝斑、そばかすなどを見分け、適応を判断することが大切です。

ピンクグロー注射の主な成分と期待される働き

ピンクグローの主成分と期待できる効果の図

ピンクグロー注射は単一成分ではなく、複数の美容成分を組み合わせた製剤です。ただし、各成分に期待される働きと、ピンクグロー注射そのものの臨床効果は分けて考える必要があります。ここでは代表的な成分を整理します。

1)グルタチオン

体内にも存在する抗酸化物質で、酸化ストレスから細胞を守る働きに関わる成分です。肌は紫外線、喫煙、睡眠不足、ストレス、炎症などによって酸化ストレスを受け、これがくすみや老化、バリア機能の低下に関わると考えられています。グルタチオンはメラニンの生成過程にも関与するとされ、美白点滴や白玉点滴などでも用いられます。

グルタチオンの美白作用や肝斑への応用を検討した系統的レビューでは、メラニン指数や肝斑重症度の改善を報告した研究がある一方、研究規模や投与方法にばらつきがあり、効果の断定には慎重さが必要とされています【2】。ピンクグローに含まれるグルタチオンも「透明感やくすみケアを目指す成分の一つ」と理解するのが適切です。

白玉点滴・注射のビフォーアフター!肌が白くなる効果はいつから?」や「話題の白玉点滴の主成分「グルタチオン」の効果に迫る!」、「グルタチオンの効果は抗酸化!医薬品や化粧品に活用」も参考にしてください。

2)ビタミンC・各種ビタミン

ビタミンCは、抗酸化作用に加え、メラニン生成に関わる酵素への働きかけやコラーゲン合成のサポートが知られ、くすみ・ハリ・小じわ・毛穴ケアの観点から皮膚科・美容皮膚科領域でよく取り上げられる成分です【3】。外用・内服・点滴・注射など使い方によって体内での届き方が異なり、ピンクグローではほかの成分と組み合わせて肌へ注入されます。

また、ビタミンB群(肌荒れ・皮脂バランス)、ビタミンE(抗酸化・血流)、ビタミンA関連成分(ターンオーバー・ハリ)など各種ビタミンも、肌の代謝やバリア機能に関わり、肌の土台を整える補助的な役割が期待されます。

高濃度ビタミンC点滴の効果はいつから?即効性はある?」や「マイヤーズカクテル点滴とは?効果・副作用・費用を医師監修で徹底解説」も参考にしてください。

3)非架橋ヒアルロン酸

水分を保持する性質をもち、肌になじみやすく、うるおい感やツヤ感を高める目的で使われます。ボリュームを出す硬いヒアルロン酸とは異なり、肌の浅い層へ注入して質感改善を目指す成分です。注入用ヒアルロン酸が顔の肌質(水分量・ハリ・明るさ・質感・弾力)の改善に有望な結果を示した系統的レビューもありますが、研究デザインや製剤の種類にばらつきがあり、さらなる大規模試験が必要とされています【4】。

5)アミノ酸・ペプチド・コエンザイムなど

アミノ酸はコラーゲンや天然保湿因子などに関わり、ペプチドはハリ・弾力・エイジングケアの観点で用いられます。コエンザイムやミネラルは、肌の代謝や抗酸化に関わる補助成分です。ただし、成分が多いことと効果が高いことは必ずしも一致しません。実際の効果は、注入量、注入深度、施術方法、回数、肌状態、併用治療、生活習慣、紫外線対策などによって変わります。

ピンクグロー注射で期待できる効果

ピンクグローの期待効果と限界の表

1)くすみ・色ムラ・透明感への効果

肌のくすみには、メラニンの蓄積、乾燥、血行不良、ターンオーバーの乱れ、摩擦、炎症後色素沈着、紫外線ダメージなど複数の原因があります。原因が一つではないため、美白化粧品だけでは変化を感じにくいこともあります。ピンクグローに含まれるグルタチオンやビタミンCは抗酸化やメラニン生成への関与が知られ、肌の透明感を目指す治療として用いられます【2】【3】。次のような方が対象になる可能性があります。

  • 顔全体がくすんで見える、肌のトーンが均一でない
  • 乾燥によって肌が暗く見える、透明感が低下してきた
  • 炎症後の色素沈着が気になる

一方で、境界がはっきりした老人性色素斑、そばかす、ADM、深い色素沈着などは、レーザーや光治療のほうが適している場合があります。また肝斑は刺激で悪化することがあるため、まず医師が色素トラブルの種類を診断し、適応を判断することが重要です。

2)ハリ・ツヤ・うるおい・肌質改善への効果

非架橋ヒアルロン酸は水分を保持し、肌の浅い層に注入することで、乾燥感・キメの乱れ・乾燥による小じわなどの質感改善を目指します【4】。乾燥が強い肌はキメが乱れて光の反射が不均一になり、くすんで見えることがありますが、うるおい感が高まると肌表面のなめらかさやツヤ感の変化を実感する方もいます。アミノ酸やペプチドは、ハリ・弾力・バリア機能に関わる補助成分です。期待される肌質改善のイメージは次のとおりです。

  • 肌の乾燥感をやわらげ、ツヤのある印象を目指す
  • キメを整え、ハリ不足をケアする
  • 乾燥による小じわを目立ちにくくし、肌全体のコンディションを底上げする

ただし、深いシワ、強いたるみ、明らかなボリュームロス、深いニキビ跡の凹みなどを一度に解決する治療ではありません。これらが主な悩みであれば、HIFU、高周波治療、糸リフト、ヒアルロン酸注入、ダーマペン、ポテンツァ、ジュベルックなど別の治療が適している場合があります。自分の悩みが「肌質」「色素」「たるみ」「凹凸」のどれなのかを医師と確認することが大切です。

しわの美容医療おすすめ完全ガイド|種類別の治療法・効果・費用・選び方を医師監修で解説」も参考にしてください。

富本充昭
MESSAGE
執筆者のメッセージ

ナールス美容医療アカデミー

編集長 富本充昭

私はピンクグロー注射のついては未体験です。一方、私は高濃度ビタミンC点滴、グルタチオン点滴、マイヤーズカクテルなどを体験しています。ピンクグロー注射は、これらに含まれる複数の美容成分を肌の浅い層へ注入する興味深い施術です。成分特性と注入部位からは表皮の肌育的な目的が向いている施術だと思います。
個人的にも体験してみたいです。

ピンクグロー注射が向いている人・向いていない人

ピンクグローが適している肌悩み

ピンクグロー注射は、肌全体の質感やトーンを整えたい方に向いた肌育注射です。具体的には次のような方が検討しやすいでしょう。

  • 顔全体のくすみ・色ムラ・ツヤ不足・乾燥感・ハリ不足が気になる
  • 透明感のある肌や、キメの整った肌を目指したい
  • レーザー治療に抵抗がある、ダウンタイムが比較的短い治療を探している
  • 見た目を大きく変えず、定期的に肌をメンテナンスしたい

1回で劇的な変化を目指すというより、複数回でうるおい・ツヤ・ハリ・透明感を少しずつ整えるイメージです。一方で、深いシワや強いたるみ、濃くはっきりしたシミが主な悩みの方は、ピンクグロー注射だけでは満足できない可能性があります。また、次に当てはまる方は、施術前に必ず医師へ相談しましょう。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 注射製剤の成分や薬剤にアレルギーがある方
  • 施術部位に強い炎症や感染がある方、炎症性ニキビが多い方
  • ケロイド体質の方、出血しやすい方、抗凝固薬を服用中の方
  • 大切な予定を数日以内に控えている方、1回で劇的な変化を期待している方

肝斑や色素沈着が気になる場合も、自己判断ではなく、医師の肌診断を受けて適応を判断することが大切です。

ピンクグロー注射の施術の流れと注意点

ピンクグロー注射は医療機関で行う注入治療で、顔全体や両頬、肝斑・色素沈着が気になる部位などに製剤を細かく注入します。医師が手打ちで注入する方法、極細針を使う方法、水光注射の機器を使う方法などがあり、肌悩み・部位・痛みへの不安・ダウンタイムの許容度によって選択されます。一般的な流れは次のとおりです。

  • カウンセリング → 医師の診察・肌診断
  • 施術範囲と治療方針の決定 → 洗顔・クレンジング
  • 必要に応じて表面麻酔 → 消毒 → ピンクグローの注入
  • 冷却・アフターケア → 施術後の注意点の説明

注入自体は比較的短時間で終わることが多いとされますが、注射を伴うため、施術前の診察と説明が重要です。カウンセリングでは、現在の肌悩み、過去に受けた美容医療、内服薬や外用薬、アレルギー歴、日焼け止めの使用状況や摩擦の習慣なども確認されます。くすみやシミは見た目が似ていることがあるため、まず色素トラブルの原因を見極める必要があります。

施術後の肌は細かな針穴がある状態です。当日は肌をこすらず、長時間の入浴、サウナ、激しい運動、飲酒、強いマッサージ、ピーリング、スクラブ洗顔などを避けましょう。施術後の肌は一時的に敏感になっているため、紫外線対策と保湿を徹底し、レチノールや高濃度ビタミンC、ピーリング剤などの刺激の強いケアは、医師の指示に従って再開します。

ピンクグロー注射のダウンタイム・副作用・リスク

ピンクグロー注射のダウンタイム・副作用・リスクの一覧表

比較的起こりやすいダウンタイムは、赤み、腫れ、ほてり、針跡、軽い痛み、内出血、かゆみ、むくみ、一時的な肌の敏感さなどです。多くは数時間〜数日で落ち着きますが、内出血は注射針が細い血管に当たることで起こり、青紫色から黄色へ変化しながら1〜2週間程度かかることもあります。結婚式、撮影、旅行、会食などの直前は避け、余裕を持って施術日を決めると安心です。

一方で、次のような症状がある場合は、自己判断で放置せず、施術を受けた医療機関へ相談してください。

  • 赤みや腫れが数日たっても悪化する、強い痛みが続く
  • 膿が出る、発熱や強い熱感がある
  • 強いかゆみやじんましん、息苦しさ、めまい、気分不快がある
  • しこりや硬さが長く残る、色素沈着が目立ってきた

なお、ピンクグロー注射は国内未承認医薬品等に該当する可能性があります。未承認医薬品等とは、日本国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医薬品や医療機器などを指します。未承認であること自体が直ちに危険という意味ではありませんが、国内で承認された医薬品と同じように有効性・安全性が審査されているわけではなく、重い副作用が起きた場合に医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

ピンクグロー注射の効果はいつから?回数・頻度の目安

うるおいやツヤ感は、施術後数日〜1、2週間程度で変化を感じる方もいます。一方、くすみ、色ムラ、肝斑、炎症後色素沈着などは1回で大きく変わるとは限らず、複数回の施術で少しずつ評価する治療と考えるとよいでしょう。効果の出方の目安は次のとおりです。

  • うるおい感・ツヤ感:数日〜1、2週間程度で感じることがある
  • 化粧ノリ・キメの変化:1〜2週間程度で感じることがある
  • くすみ・色ムラ:複数回の施術で少しずつ変化を感じることがある
  • 肝斑・炎症後色素沈着:内服・外用・紫外線対策などとの併用が必要な場合がある

一般的には、2〜4週間に1回程度の間隔で3〜5回ほど継続するプランが提案されることがありますが、必要回数や頻度は一人ひとり異なります。間隔が短すぎると針刺激の負担が重なり、空きすぎると変化を感じにくいことがあるため、医師と相談して決めましょう。施術だけに頼らず、日焼け止め、保湿、こすらないスキンケア、十分な睡眠などの日常ケアを併せることも大切です。

ピンクグロー注射とほかの肌育注射・治療との違い

ピンクグロー注射と他の肌育注射とのとの違い

肌育注射・スキンブースターには、ピンクグローのほかにリジュラン、ジュベルック、スネコスなどがあります。どれも「肌質改善」を目的に使われますが、主成分も得意とする悩みも異なり、名前だけで選ぶと目的とずれることがあります。まずは大まかな違いを整理します。

  • ピンクグロー:くすみ、透明感、色ムラ、うるおい、ツヤ
  • リジュラン(ポリヌクレオチド/PN製剤):ハリ、小じわ、キメ、肌修復
  • ジュベルック(PDLLA+非架橋ヒアルロン酸):毛穴、ニキビ跡、小じわ、コラーゲン生成
  • スネコス(非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸):うるおい、ハリ、小じわ、目元・口元の質感

1)リジュランとの違い

リジュランは、サケ由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とする肌育注射です。ポリヌクレオチドは組織の修復や再生をサポートする成分として知られ、肌のハリ、小じわ、キメ、弾力、肌全体のコンディションを整える目的で用いられます。透明感やくすみケアを主眼とするピンクグローに対し、リジュランは「肌の土台や修復力にアプローチしたい」場合に検討されやすい治療です。注入時の痛みやダウンタイムの感じ方は製剤や注入方法によって異なります。

リジュラン注射とは?効果やメリット、ダウンタイムやデメリット」も参考にしてください。

2)ジュベルックとの違い

ジュベルックは、PDLLA(ポリ乳酸)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた注入治療です。PDLLAは、注入後に自身のコラーゲン生成を促す働きが期待される成分で、毛穴の開き、浅いニキビ跡、小じわ、肌のハリなどを目的に使われることがあります。くすみ・色ムラ・透明感を主目的とするピンクグローに比べ、ジュベルックは「毛穴や凹凸、肌のハリ」を意識する方に向いた選択肢といえます。コラーゲン生成を介するため、変化を実感するまでに一定の期間がかかることがあります。

ジュベルックの効果とは?メリット・デメリット・リスクを美容医療の専門視点で解説」も参考にしてください。

3)スネコスとの違い

スネコスは、非架橋ヒアルロン酸と複数のアミノ酸を組み合わせた注入製剤です。皮膚が薄くハリが低下しやすい目元や口元のうるおい、ハリ、小じわのケアに用いられることが多く、肌の質感を底上げする点ではピンクグローと方向性が近い一方、アミノ酸による弾力・ハリのサポートに特徴があります。目元・口元の乾燥小じわが気になる方が検討しやすい治療です。

これらの治療は明確に線引きできるものではなく、ピンクグローでもうるおいやハリのケアは期待でき、リジュランやスネコスでも肌の調子は整います。重要なのは、治療名で選ぶのではなく、自分の一番の悩み(くすみ・色素なのか、毛穴・凹凸なのか、ハリ・小じわなのか)に対して、どの成分・どの作用が合っているかを医師と相談することです。なお、これらの肌育注射も自由診療であり、国内未承認製剤に該当する場合があります。複数の悩みがある場合は、時期をずらして組み合わせることもあります。

スネコス注射は目の下のクマに効果あり!持続期間やデメリットは?」も参考にしてください。

4)水光注射・美白点滴・レーザー治療との違い

また、よく混同される治療との違いは次のとおりです。水光注射は「注入方法(専用機器で浅い層へ均一・細かく注入する施術)」を指す言葉で、ピンクグローは「注入する製剤・成分」を指します。そのため、ピンクグローを医師が手打ちで注入することも、水光注射の機器で注入することもあります。美白点滴・白玉点滴は、グルタチオンやビタミンCを血管内へ投与して全身的に補う治療であるのに対し、ピンクグローは気になる部位へ直接注入する治療です。レーザー治療はシミ・毛穴・たるみ・赤みなどに目的別に照射する治療で、境界がはっきりした濃いシミの除去にはレーザーや光治療が適していることがあります。全身的な抗酸化ケアなのか、顔の質感改善なのか、特定のシミの除去なのか、目的によって適した治療は変わります。

水光注射の効果とメリット!ダウンタイムはどのくらい?」や「美容点滴・注射がおすすめのクリニック15選!口コミもチェック!」も参考にしてください。

ピンクグロー注射の料金相場

ピンクグロー注射は自由診療(自費診療)で、保険は適用されず、費用は全額自己負担です。料金は、施術範囲、注入量や使用する製剤量、注入方法(医師の手打ちか機器注入か)、麻酔の有無、クリニックの方針などによって幅があります。範囲別のおおよその目安は次のとおりです。

1)部位・範囲別の料金目安

  • 狭い範囲(部分的なくすみ・色ムラ):1回2万円台から
  • 両頬・肝斑が気になる部位:3万円台〜4万円台
  • 顔全体:5万円台〜6万円台
  • 複数回コース:1回あたりの料金が割安になる場合がある

施術範囲が狭いほど料金は抑えられる傾向がありますが、注入量が少ない分、顔全体のくすみや肌質改善は実感しにくいこともあります。逆に、同じ「顔全体」という表示でも、使用する製剤量、注入の細かさ、麻酔の有無によって総額は変わります。表示価格が安く見えても、注入量が少なかったり麻酔代が別途だったりするケースもあるため、価格だけでなく内容を確認することが大切です。

また、ピンクグロー注射は1回で完結する治療というより、複数回でじっくり肌質を整える肌育治療です。1回あたりの料金だけでなく、総額で考えることが大切で、たとえば1回5万円の施術を3回受ければ15万円、5回受ければ25万円が目安になります。コース契約は1回あたりが割安になることがある一方、肌に合わなかった場合や通院が難しくなった場合の解約・返金条件、有効期限も事前に確認しておきましょう。なお、美容・審美を目的とした自由診療は、原則として医療費控除の対象外とされています。

2)料金だけで選ばないための注意点

料金は大切な判断材料ですが、安さだけで選ぶのは避けたほうが安心です。ピンクグロー注射は肌に美容成分を注入する医療行為であり、注入の深さ・量・範囲の調整や、診察の丁寧さによって、仕上がりや安全性が左右されます。多くのクリニックでは初回にカウンセリングを行うため、自分の肌悩みに必要な範囲・回数と、それに対する総額の見積もりをその場で確認しておくと、あとから費用が想定外に膨らむのを防げます。表示価格を見るときは、次の点もあわせて確認しましょう。

  • 施術範囲・使用する製剤量が明確か
  • 手打ち注射か機器注入か、医師が施術するか看護師が施術するか
  • 麻酔代・診察料・再診料・針代・処置料・アフターケア費用が含まれるか
  • コース料金の場合、途中解約や有効期限はどうなるか

特に、「必ず白くなる」「肝斑が治る」「シミが消える」「1回で劇的に変わる」といった表現を強調するクリニックには注意が必要です。複数回を検討する場合も、初回から高額なコースを契約するのではなく、まず1回受けて肌の反応や効果の感じ方を確かめる方法もあります。料金が高ければ必ず効果が高い、安ければ悪いというものではなく、診察・説明の丁寧さ、副作用への対応体制まで含めて総合的に判断することが大切です。

ピンクグロー注射を受ける前に確認したいポイント

ピンクグロー注射を受ける前に確認したい5ポイント

最も大切なのは、医師による診察と肌診断です。顔全体が暗く見える原因が乾燥なのか、色素沈着なのか、肝斑なのかによって、適した治療は異なります。治療の選択を誤ると、効果が得られないだけでなく症状が悪化することもあります。カウンセリングでは、次の点を確認しましょう。

  • 自分のくすみやシミの原因は何か、肝斑があるかどうか
  • ピンクグロー注射が適しているか、レーザーや光治療のほうが適していないか
  • 内服薬や外用薬の併用が必要か、施術によって悪化するリスクはないか
  • 何回程度で変化を評価するのか

肝斑がある場合は特に注意が必要です。肝斑に対しては「治る」と断定せず、トラネキサム酸などの内服・外用、紫外線対策、摩擦を避けるスキンケアを含めた総合的な管理が基本とされます【5】【6】。レーザーや光治療は照射条件によって悪化するリスクもあるため、自己判断で治療を選ばないことが大切です。

あわせて、使用する製剤名・成分、国内承認の有無、入手経路、期待できる効果と限界、副作用が起きた場合の対応、必要回数と費用、アフターケア体制を確認しましょう。料金や症例写真だけで判断せず、診察・説明・製剤情報・副作用対応を総合的に確認することが、安心して受けるためのポイントです。

中川ゆう子さん
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アドバイザーのメッセージ

美容看護師

中川ゆう子さん

美容看護師として施術に立ち会う立場からお伝えすると、多くの方がまず気にされるのは「痛み」と「内出血」です。多くのクリニックでは極細針や冷却、注入スピードの調整などで負担をやわらげていますが、内出血の出やすさには体質や生理周期、服用中のお薬も関係します。抗凝固薬を飲んでいる方などは事前に相談しましょう。。また、肌の変化の感じ方は、施術そのものだけでなく、施術後の保湿・日焼け止め・こすらないスキンケアを続けられているかでも差が出る印象です。1回で判断せず、肌の様子を一緒に確認しながら、無理のないペースで続けていきましょう。不安な点や過去に内出血が出やすかった経験などは、カウンセリングで相談しましょう。

ピンクグロー注射のよくある質問

Q1.ピンクグロー注射は肝斑に効果がありますか?

「肝斑が治る」と断定できる治療ではありません。肝斑は紫外線・摩擦・ホルモンバランス・炎症など複数の要因が関係し、刺激で悪化することもあります。トラネキサム酸の内服・外用、紫外線対策などの標準的治療との比較・併用を前提に、まず自分のシミやくすみが本当に肝斑なのかを医師に診断してもらいましょう【5】【6】。

肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法」も参考にしてください。

Q2.1回で効果を感じますか?何回くらい必要ですか?

うるおいやツヤ感、化粧ノリは1回でも変化を感じる方がいますが、くすみや色素沈着は複数回で少しずつ評価します。2〜4週間に1回程度の間隔で、3〜5回ほど継続するプランが提案されることがあります。

Q3.痛みは強いですか?

チクチクした痛みや注入時の圧迫感、軽くしみる感覚を覚えることがありますが、表面麻酔クリームで軽減できる場合があります。完全に無痛になるとは限らず、施術後に軽い痛みや内出血が出ることもあります。

Q4.ピンクグロー注射と水光注射は同じですか?

水光注射は「注入方法」、ピンクグローは「注入する製剤・成分」を指します。ピンクグローを医師が手打ちで注入する場合も、水光注射の機器で注入する場合もあります。

Q5.ダウンタイムはどのくらいですか?

赤み・腫れは数時間〜数日程度で落ち着くことが多いですが、肌質や注入量によっては長引くこともあります。内出血が出た場合は、青紫色から黄色っぽく変化しながら1〜2週間程度で自然に目立ちにくくなるのが一般的です。施術当日は、長風呂、サウナ、激しい運動、飲酒、強いマッサージなどを避け、紫外線対策と保湿を徹底しましょう。

Q6.シミ取りレーザーの代わりになりますか?

ピンクグローがシミ取りレーザーとはメカニズムが違う施術で代わりにはなりません。境界がはっきりした濃いシミやそばかすには、レーザーや光治療が適している場合があります。一方で、レーザー後の肌コンディションを整える目的や、強いレーザーに抵抗がある方の肌育治療として併用・検討されることはあります。

シミ取りレーザーの種類と効果は?失敗しない選び方や料金相場を解説」も参考にしてください。

Q7.未承認製剤ですか?施術後にメイクはできますか?

国内未承認医薬品等に該当する可能性があり、製剤名・成分・国内承認の有無・副作用時の対応を事前に確認しましょう。メイクは針穴があるため当日は控えるよう指示されることが多く、再開時期や方法は施術を受けた医療機関の指示に従ってください。再開する際も、強くこすらず、清潔なスポンジやブラシを使うことが大切です。

まとめ

ピンクグローのまとめの図

ピンクグロー注射は、グルタチオン、ビタミンCを含む各種ビタミン、アミノ酸、ペプチド、非架橋ヒアルロン酸、コエンザイムなどを組み合わせた肌育注射・スキンブースターです。肌の浅い層へ美容成分を届け、くすみ・色ムラ・乾燥・ハリ不足・ツヤ不足に対して、うるおい・ツヤ・キメ・透明感など肌全体のコンディションを整えることを目指します。

一方で万能な治療ではなく、濃いシミ、深いシワ、強いたるみ、ニキビ跡の凹みなどは別の治療が適している場合があります。肝斑や色素沈着がある場合は自己判断を避け、内服・外用・紫外線対策などを含めた管理が必要になることがあります。赤み・腫れ・痛み・針跡・内出血などの副作用やリスクがあり、国内未承認医薬品等に該当する可能性もあります。料金や症例写真だけで判断せず、医師による肌診断を受け、自分の肌悩みに合った治療かどうかを確認したうえで、無理のない治療計画を立てることが大切です。

参考文献

本記事は、以下の公的機関・製造販売元の公表情報および査読済み論文を参照しています。

【 1 】Rho NK, Kim HS, Kim SY, Lee W. Injectable “Skin Boosters” in Aging Skin Rejuvenation: A Current Overview. Arch Plast Surg. 2024 Nov 13;51(6):528-541.

PMID: 39544509 DOI: 10.1055/a-2366-3436

【日本語要旨】 加齢肌に対する注入型スキンブースターの種類、作用機序、臨床応用を整理した総説です。ヒアルロン酸、ポリヌクレオチド、アミノ酸、成長因子関連製剤など、さまざまな注入治療が取り上げられています。ピンクグロー注射を、肌のハリ、乾燥、くすみ、ツヤ低下などを対象とする肌育注射の一種として位置づける際に参考になります。

【 2 】Sarkar R, Yadav V, Yadav TPJ, Mandal I. Glutathione as a skin-lightening agent and in melasma: a systematic review. Int J Dermatol. 2025 Jun;64(6):992-1004.

PMID: 39444151 DOI: 10.1111/ijd.17535

【日本語要旨】グルタチオンの美白作用および肝斑への応用について検討した系統的レビューです。経口・外用・注入など複数の投与経路に関する臨床研究が整理されており、メラニン指数や肝斑重症度の改善が報告された研究がある一方、研究規模や投与方法にばらつきがあるため、効果の断定には慎重さが必要であることが示唆されます。ピンクグロー注射に含まれるグルタチオンを「透明感やくすみケアを目指す成分」と説明する根拠として参考になります。

【 3 】Al-Niaimi F, Chiang NYZ. Topical Vitamin C and the Skin: Mechanisms of Action and Clinical Applications. J Clin Aesthet Dermatol. 2017 Jul;10(7):14-17.

PMID: 29104718 DOI: なし

【日本語要旨】ビタミンCの皮膚における作用機序と臨床応用を整理したレビューです。ビタミンCには抗酸化作用、光老化対策、メラニン生成への関与、色素沈着への応用可能性があると解説されています。ピンクグロー注射に含まれるビタミンCを、くすみ、透明感、ハリ、肌質改善を支える成分として説明する際の基礎文献として有用です。

【 4 】Ghatge AS, Ghatge SB. The Effectiveness of Injectable Hyaluronic Acid in the Improvement of the Facial Skin Quality: A Systematic Review. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2023 Apr 6;16:891-899.

PMID: 37038447 DOI: 10.2147/CCID.S404248

【日本語要旨】 注入用ヒアルロン酸が顔の肌質改善に与える効果を検討した系統的レビューです。ヒアルロン酸製剤は、肌の水分量、ハリ、明るさ、質感、弾力などの改善に関して有望な結果が報告されています。一方で、研究デザインや製剤の種類にはばらつきがあり、さらなる大規模試験が必要とされています。ピンクグローに含まれる非架橋ヒアルロン酸を、ボリューム形成ではなく、うるおい・ツヤ・肌質改善を目的とする成分として説明する際に参考になります。

【 5 】González-Molina V, Martí-Pineda A, González N. Topical Treatments for Melasma and Their Mechanism of Action. J Clin Aesthet Dermatol. 2022 May;15(5):19-28.

PMID: 35642229 DOI: なし

【日本語要旨】 肝斑に対する外用治療とその作用機序を整理したレビューです。ハイドロキノン、トリプルコンビネーション、アゼライン酸、トラネキサム酸、ビタミンCなど、色素沈着に関わるさまざまな成分が解説されています。ピンクグロー注射の本文では、肝斑に対して「治る」と断定せず、内服・外用・紫外線対策・摩擦対策などを含めた総合的管理が必要であることを説明する根拠になります。

【 6 】Calacattawi R, Alshahrani M, Aleid M, Aleid F, Basamih K, Alsugair G, Alqahtani R, et al. Tranexamic acid as a therapeutic option for melasma management: meta-analysis and systematic review of randomized controlled trials. J Dermatolog Treat. 2024 Dec;35(1):2361106.

PMID: 38843906 DOI: 10.1080/09546634.2024.2361106

【日本語要旨】肝斑治療におけるトラネキサム酸の有効性を、ランダム化比較試験を対象に検討したメタ解析・系統的レビューです。経口、外用、注入など複数の投与経路に関する研究が含まれ、肝斑治療におけるトラネキサム酸の有用性が示されています。ピンクグロー注射の記事では、肝斑に対してピンクグロー単独でなく、トラネキサム酸内服・外用など標準的治療との比較や併用を考える必要があることを示す文献として使えます。

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