高周波治療(RF治療)は、たるみ改善・小顔効果・肌質改善を目的とした美容医療の人気施術です。サーマクールを筆頭に、現在では18種類以上の高周波治療器が登場しており、モノポーラ式・バイポーラ式・マイクロニードルRFなど方式によって効果や特徴が異なります。この記事では、各機器の周波数・方式・適応・特徴を詳しく比較し、自分に合う機器の選び方を解説します。

高周波治療(RF治療)は、メスを使わずにたるみや肌質の改善を目指せる非常に優れた治療ですが、「どの機器が一番良いか」という単純な比較だけでは適切な選択はできません。
実際には、年齢、皮膚の厚み、脂肪量、たるみの程度、過去の施術歴によって適した治療は異なります。また、高周波治療だけで十分な方もいれば、HIFU(ハイフ)やヒアルロン酸注入などを組み合わせた方が良いケースもあります。
大切なのは人気機器を選ぶことではなく、ご自身の肌状態に合った治療計画を立てることです。まずは経験豊富な医師による診察を受け、期待できる効果や限界について十分に説明を受けた上で治療を選択しましょう。
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<執筆>
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高周波治療(RF治療)は、たるみ改善や小顔効果、肌質改善などを目的とした美容医療の施術として広く普及しています。
サーマクールの特許切れ以降、国内外から多くの機器が登場し、現在では18種類以上の高周波治療器が医療機関で使用されています。
機器によって照射方式・周波数・到達深度・適応症状が大きく異なるため、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。
本記事では、各機器の特徴と効果の違いを体系的に解説し、あなたの肌悩みに合う機器選びの参考にしていただけます。
高周波治療(RF治療)とは?

高周波とは、RF(Radio Frequency)とも呼ばれる非常に高い周波数の電磁波です。電磁波にはレントゲンで使う放射線、太陽光線である光、テレビ・ラジオに使われる電波などがあり、高周波もその一種です。
美容医療の高周波治療では、高周波エネルギーを皮膚に照射して皮膚組織内の水分子を振動させ、摩擦熱を発生させます【1】。この熱が真皮の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの産生を促進するほか、熱タンパク変性によるタイトニング(引き締め)効果をもたらします。
また、リガメント(支持靭帯)の再構築や代謝改善、脂肪細胞への熱ダメージによる小顔効果・部分痩せ効果も期待できます。
表皮の水分量は10〜20%と低いため、高周波エネルギーの影響をほとんど受けません。そのため、メラニンやヘモグロビンへの影響がなく、光治療やレーザー治療とは異なるアプローチが可能です【1】。
高周波治療がおすすめの方

- 顔全体の軽度のたるみ・シワが気になる方
- 肌のハリ感・弾力を取り戻したい方
- タイトニング(引き締め)効果を求める方
- ダウンタイムが少ないたるみ治療を希望する方
- 部分痩せ・セルライト改善を目指したい方
- 毛穴の開き・ニキビ跡の改善をしたい方(マイクロニードルRF)
深刻なたるみや深部の強力なリフトアップを目指す方には、HIFU(ハイフ)との組み合わせがおすすめな場合もあります。
高周波治療のメカニズム

1)基本メカニズム
高周波照射により皮膚内の分子が振動し、摩擦熱が生じます。水分量が約70%と高い真皮層では最も多くの熱が発生し、コラーゲン・エラスチンの産生と真皮のタイトニングが起こります【2】。水分量が20〜30%の脂肪層にもある程度の熱が伝わり、脂肪燃焼・引き締めを促します。その結果、軽度のたるみやシワの改善が期待できます【3】。
一方、水分量の低い表皮にはほとんど影響がないため、肌表面へのダメージが少なく、ダウンタイムを最小限に抑えられます。
得られる主な効果:
- 真皮コラーゲン・エラスチンの産生促進
- 熱タンパク変性によるタイトニング(即時引き締め)
- リガメント(支持靭帯)の再構築
- 脂肪燃焼・代謝促進
2)照射アプローチの種類

①モノポーラ式
1つの電極と対極板の間に高周波を流す方式。皮膚の深部(真皮深層〜皮下脂肪)まで熱エネルギーが届き、65〜75℃の高温で加熱されます。強力なタイトニング・リフトアップ効果が得られますが、痛みを伴う場合があります。代表機器:サーマクール、ボルニューマ、デンシティ、オリジオX、オリジオKISS、ザーフ
②バイポーラ式
2つの電極間に高周波を流す方式。到達深度は比較的浅く、真皮〜浅層皮下組織がターゲットです。連続照射が可能で、顔全体の軽度たるみ改善やハリ改善に適しています。モノポーラ式より痛みが少なく安全性が高い傾向があります。代表機器:インモード(FORMA)、テノール、サーマジェンなど
②マルチポーラ式(3DEEP技術)
3つ以上の電極を用いて表層部に高密度なエネルギーを照射する方式。線維芽細胞の活性化を通じてコラーゲン・エラスチンを産生し、肌のハリ維持やたるみのメンテナンスに適しています。代表機器:エンディメッドプロ
③マイクロニードルRF
極細の針を皮膚に刺入し、針先端から高周波を真皮に直接照射する方式。表皮を傷つけずに真皮深部にエネルギーを届けられるため、ニキビ跡・毛穴・小じわ・肌質改善に優れた効果を発揮します【4】。代表機器:インモード(Morpheus8)、シルファームX、ポテンツア、ブレッシング
④マイクロ波(2.45GHz)
厳密にはRFではなくマイクロ波を使用する方式。電子レンジと同じ2.45GHzという高振動数で、より強力な熱作用を起こし肌の深部まで届きます。代表機器:オンダリフト
<参考記事>
顔のたるみにおすすめのRF治療はどれを選ぶ?サーマクール・ボルニューマ・オリジオ・デンシティ・ザーフ・インモードを比較
高周波治療器の種類一覧と特徴・効果の違い

現在、美容医療で使用される主な高周波治療器を方式別にまとめました。方式別の比較表も参考にしてください。
| 方式 | 代表機器 | 到達深度 | 特徴 |
| モノポーラ式 | サーマクール、ボルニューマ、デンシティ、オリジオX、オリジオKISS、ザーフ | 真皮深層〜皮下脂肪 | 強力なタイトニング・リフトアップ。痛みやや強め(※デンシティはモノポーラ+バイポーラ併用式) |
| バイポーラ式 | インモード、テノール、サーマジェン 他 | 真皮〜浅層皮下 | 安全性高・痛み少。ハリ改善・軽度たるみに適する |
| マルチポーラ式 | エンディメッドプロ | 表層部 | 高密度エネルギーで線維芽細胞活性・肌ハリ維持向き |
| マイクロニードルRF | インモード(Morpheus8)、シルファームX、ポテンツア、ブレッシング | 真皮直接 | 針先端から直接照射。毛穴・ニキビ跡・肌質改善に優れる |
1)モノポーラ式機器
①サーマクール(Thermage FLX)
周波数: 6.78MHz
方式: モノポーラ式
特徴: モノポーラ式RFの元祖ともいえる機器。深部まで熱エネルギーが到達し、強力なリフトアップ・タイトニング効果が期待できます。第三世代CPT(400/600/900ショット)と第四世代FLX(300/600/900/1200ショット)があり、FLXは照射直前に局所インピーダンスを自動測定・調整するAccuREP™テクノロジーを搭載し、より均一で安定した照射が可能です。振動と冷却システムの併用により表皮への熱ダメージを軽減します。
適応: 顔全体のタイトニング・リフトアップ、ボディの引き締め
「 サーマクールとは?効果やデメリット、ハイフとの違いについて解説」も参考にしてください。
② ボルニューマ(Volnewmer/海外名:EVERESSE)
周波数: 6.78MHz(サーマクールと同水準の高出力帯域)
方式: モノポーラ式
特徴: サーマクールと同水準の高出力モノポーラ式RF機器。真皮層・脂肪層への深部加熱を得意とし、表皮へのダメージを抑えながら引き締めとコラーゲン産生を促します。独自の冷却・振動システムにより、従来のモノポーラ式よりも痛みが比較的少ない設計です。
適応: フェイスリフト、ボディコンタリング、たるみ・ハリ改善
「最新たるみの高周波治療「ボルニューマ」の効果・メリットと副作用」も参考にしてください。
③デンシティ(DENSITY)
周波数: 6.78MHz
方式: シーケンシャル モノポーラ+バイポーラ式(High Tip使用時)
特徴: Jeisys社が開発した次世代RF機器(Jeisys Medical製、FDA承認済み)。周波数6.78MHz、最大出力400Wを誇り、1回のショットシーケンス内でモノポーラRF(真皮深層〜皮下脂肪・筋膜付近まで加熱)とバイポーラRF(表皮直下〜真皮浅層の精密加熱)を順番に照射するシーケンシャルデュアルモードが最大の特徴(High Tip使用時)。RAC(リアルタイムオートキャリブレーション)によるインピーダンスフィードバックと5段階調整可能なガス冷却システム(SAC)を搭載し、高出力でも安全な照射を実現します。臨床研究(Shin JMら、2024年)では、シーケンシャル照射がモノポーラ単独より2.4倍のコラーゲン密度向上を示しました。
適応: 顔・首のタイトニング、たるみ・小じわ改善
「湘南美容クリニックのデンシティは効果ある?口コミ・症例・エビデンスで徹底解説【2025】」も参考にしてください。
④オリジオX(Orgio X)
周波数: 6.78MHz(モノポーラRF)
方式: モノポーラ式
特徴: 韓国WONTECHが開発したモノポーラRF機器。初代オリジオから大幅進化し、最大出力を400Wに引き上げ、冷却機能も従来比2.25倍に強化。独自のOSCA(Optimal Shot Control Algorithm)技術によりショットごとにリアルタイムでインピーダンスを測定・自動調整し、安全かつ均一な深部加熱を実現。GXGデュアルモード(Gモード:広範囲浅層加熱、Xモード:強力深層加熱)の使い分けで多層的なアプローチが可能です。
適応: フェイスリフト、フェイスライン引き締め、目元・頬のたるみ
「オリジオXは高周波(RF)たるみ治療機器!サーマクールとの違いは?」も参考にしてください。
⑤オリジオKISS
周波数: 6.78MHz(モノポーラRF)+HIFU
方式: モノポーラRF+HIFU ハイブリッド式
特徴: オリジオXの上位互換として設計された、RFとHIFU(高密度焦点式超音波)を1台に搭載したハイブリッド型たるみ治療機器。RFはT・G・Xの3モード(トリプルモード)を使い分け、表皮〜真皮浅層から脂肪層まで多層的にアプローチ。HIFUはRFでは届かないSMAS層(筋膜層)までエネルギーを到達させ、深部からのリフトアップを実現します。冷却機能も従来機種から強化されており、痛みを抑えた快適な施術が可能です。コンパクトなチップ設計で目元・口元・首など細部にも対応します。
モード: Tモード(表皮〜真皮浅層:肌質・小じわ・毛穴改善)、Gモード(真皮層:コラーゲン産生・ハリ改善)、Xモード(真皮深層〜脂肪層:タイトニング・小顔)、HIFUモード(SMAS層:深部リフトアップ)
適応: 顔全体のたるみ・リフトアップ、フェイスラインのもたつき、小じわ、毛穴改善、目元・首のたるみ
「オリジオKISSの効果は?RFとHIFUを組み合わせた最新機」も参考にしてください。
⑥ザーフ
周波数: 6.78MHz+2MHz(デュアル周波数)
方式: モノポーラ式(デュアル周波数)
特徴: 世界初の「デュアル周波数モノポーラRF」機器で、高周波(6.78MHz)は真皮コラーゲン組織を、低周波(2MHz)は皮下脂肪深部まで同時に照射することで、従来の単一周波数機器では難しかった多層一括アプローチを実現します【5】。各組織の伝導率や誘電率に応じてエネルギーを自動最適化する設計で、低出力でも高い効果を発揮。3段階の照射深度(Shallow/Middle/Deep)と10段階のエネルギーレベルを組み合わせ、患者の肌状態に合わせたオーダーメイド治療が可能です。リアルタイム・インピーダンスモニタリングにより安全性も高く確保されています。
適応: 顔のたるみ・リフトアップ、フェイスライン・頬・目元のたるみ、小じわ・ハリ改善、深部(脂肪層)へのアプローチ
「ザーフ(XERF)とは?世界初デュアル周波数RFの特徴・効果・他のRF機器との違いを徹底解説」も参考にしてください。
また、「【独自採点86.2点】湘南美容クリニックのザーフ(XERF)の口コミ・評判は?10項目で徹底評価!特徴・料金・効果を解説【2026年最新】」も参考にしてください
⑦オリジオ(Orgio)初代
周波数: 6.78MHz
方式: モノポーラ式
特徴: WONTECH社によるモノポーラRF機器の初代モデル。6.78MHzの高周波を採用し、真皮深層〜皮下脂肪層まで体積加熱を行います。OSCA技術(独自インピーダンスフィードバック)とガス冷却システムを搭載し、深部への均一な熱伝達と痛みの軽減を両立。2020年のリリース以降、サーマクールの有力な代替機として国内外で普及しました。
適応: フェイシャルリフティング、ハリ改善、軽度たるみ
「オリジオは進化するRF治療!初代、X、KISSの違いは?」も参考にしてください。
2)バイポーラ式機器
①インモード(InMode FORMA)
周波数: 1MHz
方式: バイポーラ式(FORMA)/ マイクロニードルRF(Morpheus8・Fractora)
特徴: インモードは複数のアプリケーター(治療チップ)を持つ多機能RFプラットフォームです。FORMAは温熱RF照射で真皮のコラーゲン産生を促す非侵襲タイプ。Morpheus8とFractoraはマイクロニードルRFで、針先端から直接高周波を照射します。BodyFX・MiniFXは高周波と高電圧電気刺激(HVP)を組み合わせた脂肪溶解機能を持ちます。
モード: FORMA(ハリ・たるみ改善)、Morpheus8(リフトアップ・肌質改善)、Fractora(美肌・フラクショナル)、BodyFX/MiniFX(部分痩せ)
適応: 顔全体のたるみ改善・小顔効果・ニキビ跡・毛穴・小じわ・脂肪減少
「インモードのたるみや小顔効果と安全性!ハイフとの違いや併用は?」も参考にしてください。
②モフィウス8(Morpheus8)
周波数: 2MHz
方式: バイポーラ式マイクロニードルRF(インモードのアプリケーター)
特徴: インモードプラットフォームのマイクロニードルRFアプリケーター。24本または40本の超極細針を皮膚に刺入し、針先端から高周波を直接真皮に照射します。針の刺入深度(1〜7mm)を調整できるため、表在から深部まで多層的にアプローチ可能です。
適応: 顔・首のたるみ改善、ニキビ跡、毛穴、小じわ、フェイスラインの引き締め
③テノール(Tenol)
周波数: 40.68MHz
方式: バイポーラ式
特徴: 40.68MHzという高周波数帯のバイポーラ式RF機器。高周波数により組織内での熱分布が均一で、表皮にダメージを与えにくい特性があります。非侵襲的で痛みが少なく、ダウンタイムを気にする方に適しています。
適応: フェイシャルタイトニング、ハリ・弾力改善、セルライト軽減
「テノールは高周波治療!美肌効果の持続期間・施術回数・副作用は?」も参考にしてください。
④サーマジェン(Thermagen)
周波数: 4MHz
方式: バイポーラ式
特徴: 韓国製のバイポーラRF機器。モノポーラ式ほどの深部到達性はありませんが、比較的低コストで導入されているクリニックが多く、繰り返し施術によるコラーゲン産生促進に適しています。
適応: 顔のリフトアップ、ハリ・弾力改善
⑤エンディメッドプロ(EndyMed PRO)
周波数: 1MHz(3DEEP技術)
方式: マルチポーラ式(3DEEP)
特徴: 3DEEP技術を採用したマルチポーラRF機器。複数の電極が連動して最適な深度に熱エネルギーを集中させ、表皮を保護しながら真皮から皮下脂肪にかけて均一に加温します。痛みが少なくダウンタイムがほとんどないため、繰り返し施術によるコラーゲン産生維持に向いています。
適応: 顔・ボディのタイトニング、ハリ改善、たるみのメンテナンス
⑥re:vive(リヴァイブ)
周波数: 1MHz
方式: バイポーラ式(日本製)
特徴: 株式会社ジェイメックが開発した日本製バイポーラRF機器。日本人の肌質に合わせた出力設定が特徴で、比較的マイルドな治療によるハリ改善・若返り効果が期待できます。
適応: フェイシャルリジュビネーション、ハリ・弾力改善
3)フラクショナルRF機器(マイクロニードルRF)
①シルファームX(Sylfirm X)
周波数: 2MHz
方式: フラクショナルマイクロニードルRF
特徴: パルス波(PW)とコンティニュアス波(CW)を切り替えられる独自技術を持つフラクショナルマイクロニードルRF機器。パルス波は血管性病変(赤ら顔・肝斑)、コンティニュアス波は毛穴・ニキビ跡・ハリ改善に使い分けられます。肝斑へのアプローチができる数少ないRF機器のひとつです。
適応: 肝斑、赤ら顔、毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、肌質改善
「シルファームXの効果は?ダーマペンやポテンツァとの違いも解説」も参考にしてください。
②ポテンツア(POTENZA)
周波数: 1MHz / 2MHz(デュアルモード)
方式: フラクショナルマイクロニードルRF
特徴: マイクロニードルRFの先駆け的存在で、チップの種類が豊富(シングル・マルチ・コーティング針など)。薬剤の経皮導入にも対応しており、ヒアルロン酸・PLLA・PCLなどを組み合わせたコンビネーション治療が可能です。1MHzと2MHzを組み合わせたデュアルモードで浅層・深層を同時にアプローチできます。
適応: ニキビ跡、毛穴の開き、美白・肌質改善、小じわ、薬剤導入
「ポテンツァとは?効果やダウンタイム、費用、ダーマペンとの違い」も参考にしてください。
③エリシスセンス(ElaCare Sense)
周波数: 2MHz
方式: バイポーラ式(冷却機能付き)
特徴: バイポーラ式RFに冷却機能を統合した機器。リアルタイム冷却により表皮の熱ダメージを防ぎながら真皮を均一に加温します。施術中の不快感が少なく、連続した治療がしやすい設計です。
適応: フェイシャルタイトニング、ハリ・弾力改善
「エリシスセンスは最新のマイクロニードルRF!効果や副作用は?」も参考にしてください。
④ブレッシング
周波数: 非公表(マイクロニードルRF帯域)
方式: マイクロニードルRF(DSR:傾斜刺入テクノロジー)
特徴: 韓国Cellah社が開発した次世代マイクロニードルRF機器。ポテンツアの開発陣が手がけた後継機として位置づけられます。最大の特徴は、従来の垂直刺入に対し、世界初の特許技術「DRS(Diagonal needle RF & Injection System)」により針を斜め(約45°)に刺入する点です。斜め刺入により①より広範囲にRFエネルギーを照射、②サブシジョン効果(癒着した線維組織の物理的剥離)、③針先端からの薬剤(スキンブースター)直接注入、の3つの効果を同時に実現。出血を抑えながら高密度にエネルギーを届けられるため、ダウンタイムが少ない点も特徴です。
適応: ニキビ跡・クレーター、毛穴の開き・肌質改善、小じわ、深いしわ(額・ほうれい線)、肝斑、くすみ改善
「ブレッシングとは?効果・ダウンタイム・評判口コミを徹底調査|医師監修2026年版」も参考にしてください。
4)その他
①オンダリフト(Ondalift)
周波数: 2.45GHz(マイクロ波)
方式: マイクロ波(厳密にはRFではない)
特徴: 電子レンジと同じ2.45GHzのマイクロ波を使用するため、厳密には高周波(RF)とは異なります。より高い振動数により組織深部への浸透力が高く、ボディの引き締めやセルライト改善に優れた効果を発揮します。
適応: ボディの引き締め、セルライト改善
②イントラジェン(Intragen)
周波数: 1.7MHz / 2MHz
方式: 非侵襲フラクショナルRF(GFRテクノロジー)
特徴: Jeisys社のGFR(Grid Fractional Radiofrequency)テクノロジーを採用した非侵襲フラクショナルRF機器。針を一切使用しない完全非侵襲デバイスであり、格子状(グリッド状)の突起チップを皮膚表面に当てることで、表皮への熱ダメージを最小限に抑えながら真皮層でコラーゲン変性・再構築を促します。施術後ダウンタイムがなく直後からメイクアップ可能。マイクロニードルRFとは異なり、出血・内出血・感染リスクを伴いません。インピーダンスリアルタイム監視機能で温度を自動調整します。
適応: 皮膚のタイトニング・ハリ改善、小じわ、毛穴の開き、肌質改善(ダウンタイムなし)
「イントラジェンのGFRとは?効果やデメリット、サーマクールとの違い」も参考にしてください。
③サブライム(Sublime)
周波数: 2MHz
方式: RF+光エネルギーの複合治療
特徴: Syneron-Candela社が開発したRF(高周波)と光エネルギー(IR:赤外線)を組み合わせた複合治療器。RFによる真皮加温と光エネルギーによる肌表面へのアプローチを同時に行い、相乗効果で肌質改善と引き締めを実現します。
適応: 美肌・引き締め・ハリ改善
高周波治療器の選択ポイント
1)方式別の特徴まとめ
高周波治療器は照射方式によって効果・ダウンタイム・痛みが大きく異なります。以下の点を考慮して選ぶことが重要です。
- モノポーラ式:深部到達性が高く、強力なリフトアップ・タイトニング効果が期待できます。ただし、痛みが強めの場合があります。顔のたるみが強い方・強い引き締め効果を求める方に向いています。
- バイポーラ式:安全性が高く痛みが少ない。効果はモノポーラ式よりマイルドですが、ダウンタイムが少なく繰り返し施術しやすいため、ハリ維持・メンテナンスに向いています。
- マイクロニードルRF:針を使った侵襲的治療のため、表皮ダメージなしに真皮へ直接アプローチ可能。毛穴・ニキビ跡・肌質改善に最も適しています。
- マルチポーラ式:比較的マイルドで繰り返しやすく、たるみのメンテナンスや肌ハリ維持に向いています。
2)症状・悩み別おすすめ機器

顔のたるみ・リフトアップ:サーマクール、ボルニューマ、オリジオX(モノポーラ式が最も効果的)
毛穴・ニキビ跡の改善:シルファームX、ポテンツア、ブレッシング、モフィウス8(マイクロニードルRF)
肝斑・赤ら顔の改善:シルファームX(パルス波モード)
ダウンタイムを抑えたい:テノール、エンディメッドプロ、インモード(FORMA)
ボディの引き締め:サーマクール(ボディ用)、オンダリフト、インモード(BodyFX)
<参考記事>
たるみ治療におすすめの施術はどれ?種類や特徴を比較して解説!
顔のたるみに一番効果がある治療法!種類・タイプ別おすすめは?
高周波治療とHIFU(ハイフ)の違い

高周波(RF)は真皮層〜皮下組織中部を加温してコラーゲン産生とタイトニングを促す施術。「ハイフ(HIFU)とは?効果・特徴・安全性から機種まで大公開!」で詳しく解説していますが、HIFU(高密度焦点式超音波)は超音波を焦点集中させてSMAS筋膜(表在性筋膜)にまで届き、深部からのリフトアップを目的とします【8】。
| 高周波(RF) | ハイフ(HIFU) | |
| エネルギー源 | 高周波(ラジオ波) | 高密度焦点式超音波 |
| ターゲット層 | 真皮層~皮下組織中部 | 真皮層~SMAS筋膜 |
| 主な効果 | タイトニング・顔全体の軽度たるみ・肌ハリ改善 | 深部リフトアップ・皮膚や脂肪が厚いたるみへのアプローチ |
| 効果の発現 | 比較的早く実感できる | ゆっくり現れる(数週間〜数か月後) |
| 効果の持続 | 3か月〜半年 | 3か月〜1年 |
| 痛み・ダウンタイム | 比較的少ない(機種による) | やや強い場合もある |
機種や個人差によって効果・持続期間は異なります。RFとHIFUは競合ではなく補完関係です。肌のハリやタイトニングはRF、深部のリフトアップはHIFUが得意であり、症状によって併用が選択されることもあります。【8】
「HIFU(ハイフ)とサーマクールの違い!たるみにおすすめは?」も参考にしてください。
高周波治療の費用・回数の目安
1)費用の目安
高周波治療は保険適用外(自由診療)のため、クリニックや機器、照射範囲によって費用が大きく異なります。以下はおおよその目安です。
・モノポーラ式(サーマクール・ボルニューマ等):顔全体で3〜25万円程度
・バイポーラ式(テノール・サーマジェン等):顔全体で3〜10万円程度
・マイクロニードルRF(シルファームX・ポテンツア・ブレッシング等):顔全体で3〜12万円程度
費用はクリニックの立地・医師の技術・機器のグレードによっても異なります。複数クリニックで無料カウンセリングを受け、比較検討することをおすすめします。
2)推奨施術回数・メンテナンス間隔の目安
高周波治療の効果を維持・向上させるには、以下の間隔での施術が一般的に推奨されます。
・モノポーラ式:6か月〜1年に1回(効果が比較的持続するため)程度です【6】。
・バイポーラ式:1〜3か月ごとに1〜5回(複数回で効果が累積する)です。
・マイクロニードルRF:4〜6週ごとに3〜5回(ニキビ跡・毛穴改善には複数回推奨)です。
効果の持続期間・推奨回数は機器・個人差によって異なります。担当医師と相談しながら治療計画を立てることが重要です。
適切に使えば、高周波治療は多くの患者で満足度の高い治療です。特にモノポーラRFでは患者満足度が高いことも報告されています【7】。
高周波治療に関するよくある質問
Q1.高周波治療で一番おすすめの機器はどれですか?
一概に「一番良い機器」はありません。顔全体のたるみ改善やリフトアップを重視する場合はサーマクール・ボルニューマ・デンシティ・オリジオX・ザーフなどのモノポーラ式RFが選択肢になります。一方、毛穴やニキビ跡の改善にはポテンツアやシルファームXなどのマイクロニードルRFが適しています。年齢、皮膚の厚み、脂肪量、たるみの程度によって適した機器は異なるため、医師と相談して選ぶことが大切です。
Q2.痛みが強いほど効果が高いですか?
必ずしもそうではありません。強い熱感や痛みは患者様への負担となるだけでなく、火傷などのトラブルリスクも高まります。近年は冷却システムや振動機能を搭載した機器が増え、痛みを抑えながら高い効果を実現できる機器が多数登場しています。
Q3.効果はマシンの違いだけで決まりますか?
いいえ。高周波治療の効果は機器の種類だけでなく、施術者の技術・照射方法・ショット数・個人差(肌質・たるみの程度)など、多くの要素が関係します。信頼できる医師・クリニックで適切な施術を受けることが最も重要です。
Q4.高周波治療のメリットは?
- 非侵襲性:針やメスを使わないため痛みが少なくダウンタイムがほとんどない(マイクロニードルRFは侵襲あり)
- 即効性と持続性:施術後すぐに引き締め効果を実感でき、コラーゲン再生が数か月かけて進む
- 多用途:たるみ改善だけでなく毛穴・肌質改善・脂肪分解にも対応
- 安全性:温度管理・照射深度が精確で、表皮表面へのダメージを与えにくい
Q5.高周波治療のデメリット・副作用は?
一時的な赤み・腫れ・熱感・火傷・色素沈着・しびれ・内出血・しこりなどが起こることがあります。その他のデメリットは以下の通りです。
- 効果に個人差があり、維持のために複数回の施術が必要
- 機器や施術範囲によっては費用が高額になることがある
- 施術中に痛みを感じることがある
- 熱エネルギーにより皮膚にダメージを与える可能性がある(特に高温照射の場合)
Q6.施術後の注意点は?
保湿ケア:施術後の肌は乾燥しやすいため、十分な保湿が必要です。
紫外線対策:施術後の肌はデリケートなため、日焼け止めを必ず使用してください。
刺激を避ける:施術後1〜2日は強い刺激(スクラブ・熱いお風呂・激しい運動)を避けてください。
Q7.高周波治療が受けられない場合は?
以下のいずれかに該当する場合は、施術を受けられないことがあります。
| 妊娠中・授乳中の方 |
| 施術部位に金属糸・金属プレートなどを入れている方 |
| 心臓ペースメーカーなどの埋め込み型医療機器を体内に有する方 |
| 心臓に疾患がある方 |
| 皮膚悪性腫瘍・前癌病変またはその疑いがある方 |
| 出血性疾患を発症している方 |
| 施術部位に重篤な皮膚疾患・感染症がある方 |
| ケロイドを有する部位またはケロイド体質の方 |
これら以外でも、既往歴・治療中の病気・服薬中の薬がある方は必ず医師に相談してください。
Q8. 高周波治療とHIFUはどちらを選ぶべきですか?
肌のハリや小じわ、軽度のたるみ改善を重視する場合は高周波治療(RF)が向いています。一方、フェイスラインの下垂や深いたるみにはHIFUが適する場合があります。実際には競合する治療ではなく補完関係にあり、症状によっては併用が選択されることもあります。
まとめ

高周波治療器は、モノポーラ式・バイポーラ式・マルチポーラ式・マイクロニードルRFなど複数の方式があり、それぞれ到達深度・効果・痛み・ダウンタイムが異なります。
たるみ・リフトアップが目的ならモノポーラ式(サーマクール・ボルニューマ・オリジオX)がおすすめです。深部へのアプローチにはデュアル周波数のザーフ、浅層〜深層の同時加熱にはデンシティ、RFとHIFUの複合治療にはオリジオKISSも有力な選択肢です。毛穴・ニキビ跡・肌質改善が目的ならマイクロニードルRF(シルファームX・ポテンツア・ブレッシング)、痛みを抑えたい方はバイポーラ式(テノール・インモード)がおすすめです。
ただし、最終的な効果は機器だけでなく施術者の技術・ショット数・個人差によっても異なります。まずは信頼できる美容クリニックで医師に相談し、自分の肌状態と悩みに合った治療を選んでください。
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参考文献
【1】Sadick NS, Makino Y. Selective electro-thermolysis in aesthetic medicine: a review. Lasers Surg Med. 2004;34(2):91-97.
PMID: 15004818 DOI: 10.1002/lsm.20013
日本語要旨:RFは光と異なり、組織の電気的特性に依存して熱作用を生じることを整理したレビュー。美容医療におけるRFの基本原理を理解する上で参考になります。
【2】Zelickson BD, Kist D, Bernstein E, Brown DB, Ksenzenko S, Burns J, et al. Histological and ultrastructural evaluation of the effects of a radiofrequency-based nonablative dermal remodeling device: a pilot study. Arch Dermatol. 2004;140(2):204-209.
PMID: 14967794 DOI: 10.1001/archderm.140.2.204
日本語要旨:ThermaCoolによる非侵襲的RF照射後の組織変化を検討。コラーゲン収縮やI型コラーゲンmRNA増加が示され、引き締め効果の機序を支える基礎的研究です。
【3】Alster TS, Tanzi EL. Improvement of neck and cheek laxity with a nonablative radiofrequency device: a lifting experience. Dermatol Surg. 2004;30(4 Pt 1):503-507.
PMID: 15056138 DOI: 10.1111/j.1524-4725.2004.30164.x
日本語要旨:頬・首の皮膚弛緩に対する非侵襲RF治療の安全性と有効性を評価した臨床研究。RFによる顔・首のタイトニングを説明する根拠として有用です。
【4】Hantash BM, Ubeid AA, Chang H, Kafi R, Renton B. Bipolar fractional radiofrequency treatment induces neoelastogenesis and neocollagenesis. Lasers Surg Med. 2009;41(1):1-9.
PMID: 19143021 DOI: 10.1002/lsm.20731
日本語要旨:バイポーラ・フラクショナルRFが新生エラスチン形成と新生コラーゲン形成を誘導することを示した研究。マイクロニードルRFや肌質改善の説明に適します。
【5】Hwang JK, Lee HJ, Kim YS, et al. Evaluation of the Clinical Safety and Efficacy of a Noninvasive Dual-Frequency Monopolar Radiofrequency System for Facial Laxity. Med Lasers. 2025.
DOI:10.25289/ML.24.035
日本語要旨:デュアル周波数モノポーラRFによる顔面たるみ治療の安全性と有効性を評価した研究です。顔面輪郭や皮膚弾力性の改善が認められ、疼痛についても良好な結果が報告されました。ザーフの記事では最重要論文です。
【6】Shin JM, Kim YJ, Lee JH, et al. Efficacy and Safety of Monopolar Radiofrequency for Facial Skin Laxity. Cosmetics. 2024;11(3):71.
DOI:10.3390/cosmetics11030071
日本語要旨:モノポーラRFによる顔面たるみ改善効果を評価した研究。中下顔面の引き締めや皮膚弾力性の改善が確認され、24週まで効果の持続が認められました。
【7】Hwang Y, Kim J, Lee S, et al. Subjective Evaluation of Monopolar Radiofrequency Treatment by Patients. Skin Res Technol. 2024.
PMID:38217494 DOI:10.1111/srt.13585
日本語要旨:モノポーラRF治療後の患者満足度を評価した研究です。多くの患者がたるみ改善や肌質改善を実感し、高い満足度を示しました。患者視点の評価を示す重要な報告です。
【8】Alam M, White LE, Martin N, Witherspoon J, Yoo S, West DP. Ultrasound Tightening of Facial and Neck Skin: A Rater-Blinded Prospective Cohort Study. J Am Acad Dermatol. 2010;62(2):262-269.
PMID:20137815DOI:10.1016/j.jaad.2009.06.037
日本語要旨:高密度焦点式超音波(HIFU)による顔面および頸部のたるみ改善効果を評価した前向き研究です。治療後90日で眉毛位置の上昇や下顔面の引き締めが認められ、評価者による改善判定でも有意な結果が得られました。HIFUによる非侵襲的なたるみ治療の有効性を示した代表的な論文です。
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