美容医療メディア「ナールス美容医療アカデミー」を運営する株式会社ディープインパクトは、「美容医療の施術に対する満足度と意識」に関するアンケート調査を行いました。
調査では満足度や不満点、美容医療の効果を左右する決め手は何かなどを聞きました。
今回は、その調査結果を公開するとともに、医療法人社団サカイクリニック62の理事長坂井万里先生にコメントをいただきました。
・Bio Sience社 歯科ヒアルロン酸 RUREDENT公認指導医
など数多くの認定資格を取得。歯科医師では世界初のヒアルロン酸注入指導医として認定され、セミナー講演ほか、さまざまなメディアで活躍中。
また、現在は美容医療だけに頼らないアンチエイジングや美肌、健康のために、高品質な高麗人参ドリンクを開発中。
1.美容医療に関するアンケート調査の背景と概要
ほとんどの女性は、年齢とともに何らかの肌悩みがあるのではないでしょうか?
そして、肌悩みに対して、スキンケアやエイジングケアを行ったり、美容医療による治療を受けるケースもあるでしょう。
最近では、美容医療に対するハードルが下がり、20代の方から50代以上の方まで幅広い年代で美容医療を経験する方が増えてきました。
たとえば、シミのレーザー治療をはじめ、ハイフによるたるみ治療、二重整形などの美容医療の施術を経験したことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方、美容医療は未体験という方の中にも、今後美容医療の施術を受けてみたいとお考えの方も多くおられるのでなないでしょうか。
まだ美容医療の施術を受けたことがない方は、施術を受ける上での注意点や経験者の満足度など気になるポイントも多いと思います。
そこで、株式会社ディープインパクトでは、美容医療の施術経験者を対象に「美容医療の施術に対する満足度と意識」について、アンケート調査を実施しました。
また、アンケート結果に対して、医療法人社団サカイクリニック62の理事長坂井万里先生にコメントをいただきました。
今回の記事では、アンケート調査結果を公開するとともに、坂井万里先生のコメントをご紹介します。
また、ナールス美容医療アカデミーアカデミー編集部の見解なども掲載します。
<調査概要>
調査概要:「美容医療の施術に対する満足度と意識」に関する調査
調査期間:2023年9月8(金)~9月12日(火)
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:全国の20代以上の美容医療経験のある女性
調査人数:300人
2.美容医療を受けようと思ったきっかけについて
1)調査結果
はじめに、美容医療を受けようと思ったきっかけを伺ったところ、「老化・劣化を感じたから(51%)」「より魅力的になりたいから(47%)」という結果となりました。
多くの方は、「老化や劣化を感じたから」、「より魅力的になりたい」といった自発的な願望がきっかけのように見受けられますが、一部の方は「他者から勧められたから」、「結婚式などイベントに向けて」といった、外的要因がきっかけという方もいらっしゃるようです。
2)編集部の見解
結果はおおむね予想通りで、自分自身が老化・劣化を感じたり、魅力的になりたいという想いが、美容医療を受けるきっかけの多数を占めました。 最近では、美容医療の施術はメスを使わずにアンチエイジングができる治療法が増えているため、選択肢の幅が広がっています。 ポイントは、自分自身の肌悩みの改善のために、どんなクリニックでどんな施術を受けるかではないでしょうか。 |
<参考記事>
3.美容医療の具体的な施術について
1)調査結果
美容医療の施術を行ったきっかけが明らかになりましたが、では、具体的にどのような施術を受けた方が多いのでしょうか?
最も多かったのは「レーザー治療(30.3%)」という結果となりました。
また、「光治療(フォトフェイシャル)(24.7%)」、「HIFU(ハイフ)(24.3%)」、「二重まぶた(23.7%)」といった回答も多いことがわかりました。
2)編集部の見解
この結果もおおよそ予想通りで、多くの方がシミのレーザー治療を経験されているものと思われます。
多くの美容クリニックで行われている「レーザー治療」の施術は、機器や照射方法による違いや個人差はありますが、痛みも強くなく、ダウンタイムもそれほど長くないため、経験した方は比較的多いようです。
また、ダウンタイムがない光治療や切らないたるみ治療として人気のHIFU(ハイフ)についても、経験者が多いのは予想通りでした。
二重瞼の整形は、大手美容クリニックのTVCMなどで認知度が高まり、増えているとは思っていましたが、ヒアルロン酸注射やボトックス注射を上回ったのは予想外でした。
最近では、多くの美容クリニックで行われている「二重まぶた」の施術ですが、埋没法であればダウンタイムも数日間で済むため、経験した方が予想以上に多かったようです。
コロナ渦からのリモートワーク推進によって、まぶた施術のほかにも数日のダウンタイムで済む施術内容であれば、比較的取り入れやすくなったのかもしれません。
<参考記事>
シミ取りレーザーの種類と効果は?失敗しない選び方や料金相場を解説
HIFU(ハイフ)の効果はいつからいつまで?持続期間と施術頻度を解説
二重整形の全て!施術方法・ダウンタイムから病院選びまで解説!
4.施術に関しての情報源について
1)調査結果
それらの美容医療の施術に関して、どこから情報収集をしているのか伺ったところ、「インターネット検索(56.7%)」、「クリニックの公式サイト(40.7%)」、「SNS(YouTube,Facebook, Twitter, Instagram, TikTokなど)(35.7%)」がTOP3という結果になりました。
WEB上から情報収集をしている方の割合が圧倒的に多いことがわかりました。
2)編集部の見解
自分の肌や体に関わることだからこそ、自発的にWEBから情報収集している方が多いことが見受けられます。
また、他者からおすすめされた場合でも、納得のいく施術が受けられるよう、事前にインターネット検索やSNSなどで調べている方も多いのかもしれません。
最近では美容医療のアプリも増えていますが、まだインターネット検索やSNSほどは活用されていないようです。
5.美容医療の情報収集で困ったことについて
1)調査結果
情報収集する上で困ったことを伺ったところ、「情報の信憑性が不安(60%)」という方が最も多いことがわかりました。
WEBで気軽に情報収集ができるようになった分、疑わしい情報も出回っていることから、情報の信憑性に不安を感じている方は半数以上に上っています。
2)医師コメント
医療法人社団サカイクリニック62 坂井 万里 理事長 クオリティの高い情報もあれば、そうでないものまで美容医療に関するメディアがたくさんあります。 信用できるメディアの基準として、1つのポイントは、医師監修の記事や医師が執筆した記事であるかどうかです。 また、施術やクリニックのおすすめ記事も増えていますが、評価基準が明確でかつ納得感があるかどうかもポイントです。 |
3)編集部の見解
今ではたくさんの美容医療メディアがありますが、医師監修の下に記事が作成されているものがおすすめだと思います。
また、口コミだけでは不十分なことも調査結果から読み取れます。
その点では、リアルな体験談が役に立つのではないでしょうか。
<参考記事>
6.施術の満足度について
1)調査結果
次に、施術満足度について伺ったところ、約8割の方は満足いく結果になったと回答しました。
一方で、残り2割の方は不満足と回答しています。
事前に情報収集を行っている方も多いと思いますが、なぜ不満足だと感じているのでしょうか。
2)編集部の見解
予想していたより満足度は高かったです。
美容医療は、必ずしも期待通りの効果が出ませんが、それに対して80%を超える満足度は高いといえます。
多くのクリニックでのカウンセリング実施をはじめ、患者側の知識なども増えたことから、施術前の期待値がマネジメントできているのではないでしょうか。
7.満足と言い切れなかった点について
1)調査結果
満足と言い切れなかった点について伺ってみました。
「施術の効果が期待より低かった(41%)」、「費用が想定以上にかかった(34%)」という回答が上位を占める結果となりました。
施術を受ける上で、効果は最も期待するポイントの一つだと思いますが、想定以上に費用がかさんでしまったという意見も目立ちました。
2)編集部の見解
不満の最大要因が、期待した効果が得られないことに起因するのは予想通りです。
これについては、美容クリニックでのカウンセリング時に、しっかりと効果の範囲や限界、個人差があることなどを伝えることによって、かなり改善されると思います。
美容医療の施術は、数千円のものから数百万円のものまで費用の幅もさまざまです。
そのため、想定していた金額と理想を叶えるための金額が乖離してしまうこともあるのかもしれません。
また、追加オプションなどが実際には必要で、結果的にWEB上でチェックした金額よりも高くなってしまった、という声もあるようです。
最近では、診察料やオプションも含めた費用をホームページで提示している美容クリニックもあります。
施術の費用の明朗性は患者さんにとってとても重要なことなので、今後は納得性や透明性が今以上に求められるのではないでしょうか。
8.医師やクリニックの対応で改善してほしい点について
1)調査結果
満足とは言い切れなかった点に続いて、医師やクリニックの対応で改善してほしいと感じたポイントはあったのでしょうか?
「金額の説明を明瞭にしてほしい(43%)」、「施術に関する説明を細かくしてほしい(40%)」、「事前カウンセリングを丁寧にしてほしい(40%)」という回答が多く集まる結果となりました。
いずれも、施術前段階に改善ポイントが多くあるようです。
また、施術後のケアに関しては、「アフターケアや施術後のモニタリングをしてほしい(35%)」、「施術前後の日頃のケアについてアドバイスがほしい(24%)」という声も挙がっています。
美容医療は、施術したからすべてが良くなるというわけではなく、施術以外の日常のケアを行うことも重要なことなのかもしれません。
2)医師のコメント
医療法人社団サカイクリニック62 坂井 万里 理事長 美容医療に携わる医師として、患者様に最善の医療を提供することを考え、丁寧なコミュニケーションを心がけていますが、それでも患者様が本当に納得されているかどうかを100%理解することはできません。 カウンセリングでは患者様も気になることや不安はすべて確認してみてはいかがでしょうか。 多くの医師は、真摯に応えてくれるはずですし、もし納得感が得られない場合は、施術を受けないという選択肢もあります。 |
3)編集部の見解
患者さんの不満の多くは、医師とのコミュニケーションに起因するようです。」
まカウンセリング時の事前の説明も大切ですが、施術後のアフターケアや日常生活の指導に注力していただくと、患者さんの満足度が向上するのではないでしょうか。
9.美容医療の効果を最大化するために重要だと思うものについて
1)調査結果
美容医療の効果を最大化するために重要だと思うものについて伺いました
重要度が高いものから順に回答してもらった結果、美容医療において最も重要度が高い要素として、「医師の経験や技術(57%)」、「悩みに合った施術内容の選択(17%)」、「機械の新しさや機能(13%)」、「日常的なスキンケア(洗顔・クレンジング、保湿)(10%)」という結果となりました。
2)編集部の見解
予想通り、美容医療は良くも悪くも医師の経験や技術によると感じている方は多いようです。
その反面、日常的なスキンケアは重要度としては低く捉えられる傾向が見られました。
10.美容医療を受ける前後でのスキンケアの見直しについて
1)調査結果
美容医療を受ける前後で、スキンケアの見直しを行ったかどうかについて伺ったところ、41%の方が「施術する前、後ともに見直した」と回答しました。
また、「施術前のみ見直した」方と「施術後のみ見直した」方を加えると、実に73%の方がスキンケアの見直しを行ったことがわかりました。
やはり、日頃のケアも重点的に行っている方は多く、美容施術の効果の満足度にもつながってくることなのかもしれません。
2)医師のコメント
医療法人社団サカイクリニック62 坂井 万里 理事長 私自身がどの患者様にも誠心誠意で施術を行っても、人によって効果が異なることはあります。個人差として片付けるのは簡単ですが、美容医療の効果は、施術の巧拙だけではなく、日常の生活習慣やスキンケアの土台の上に成り立っていると考えているからです。 美容医療の効果を最大限に引き出すには、スキンケアやエイジングケア、食生活をはじめとする正しい生活習慣が重要です。私のクリニックに通うタレントさんやモデルさんたちも、美容医療だけに頼るのではなく、日常のケアをしっかり実践されています。 |
3)編集部の見解
坂井万里先生のコメントのとおりだと思います。
ともすれば美容医療に即効性を求めたり、それに頼り切ってしまう可能性があります。
ヒアルロン酸注射や糸リフト、ボトックス注射など、比較的、即効性があって変化を確実に感じられる施術もあります。
これらは仕上がりの良さで満足度が決まります。
一方、ハイフや光治療などは、効果を実感できるまである程度の期間が必要です。また、日々の生活習慣、スキンケアやエイジングケアの影響によって、得らえる効果が変わってくるのではないでしょうか。
さらに、シミ取りレーザーでシミを取っても、紫外線対策を怠ったり、栄養素バランスが良くない食事などで、再発することがあります。
そのため、紫外線対策など施術後のアフターケアと生活習慣がとても大切です。
その点では、多くの方が美容医療前後でスキンケアの見直しされているのは、とても良いことだと思います。
<参考記事>
レーザーでシミ取り後の再発を防ぐコツを望月瑠璃子先生に聞いた
<参考動画>
レーザーで取ったシミ!再発を防ぐコツは?
11.美容医療によって理想の姿になれたらやってみたいこと
1)調査結果
最後に、美容医療によって理想の姿になれたら何をしたいか伺ってみました。
「好きなメイクやスタイルを楽しみたい(62%)」、「新たな人間関係や恋愛を楽しみたい(38%)」といった回答が集まりました。
今まで行ってきたこととは少し違う、新しいことを楽しむという意味で、美容施術に期待している様子が読み取れます。
納得のいく施術を受けて、理想の姿を目指してみてはいかがでしょうか。
2)医師コメント
医療法人社団サカイクリニック62 坂井 万里 理事長 美容医療で理想の姿を手に入れた後は、日ごろのスキンケアやエイジングケアも大切です。 洗顔やクレンジングには、アミノ酸系洗浄成分など刺激の少ない成分配合のものや、摩擦の小さいジェルタイプなどを選ぶことがおすすめです。 化粧水や美容液には、施術後に相性の良いヒト幹細胞培養液配合のフェイスマスクなどエイジングケアに効果的な成分を配合したものを選ぶと良いです。 日焼け止めは、刺激の小さなノンケミカル処方でSPAやPAが高いものを適量使用し、定期的に塗り直すことが大切です。 できれば、かかりつけの美容クリニックを決めて、日頃のケアから医師と二人三脚で美容に取り組むことがおすすめです。 |
3)編集部の見解
美容医療の目的は、直接的に見た目が美しくなることに加え、それによって自信を持てたり、前向きに生きられるようになることではないでしょうか。
その点では、理想の姿を手に入れた後の女性たちは、十分にそれを意識されている結果となったようです。
良いクリニックで自分に合う美容医療の施術を受けること、日々の良い生活習慣、正しいスキンケアやエイジングケアの3つを実践し、理想の姿を目指していただければ幸いです。
12.美容医療に関するよくある質問
Q1.美容医療は医療行為ですか?
美容医療は、国家資格である医師免許を持つ者が、サービスを提供する医療行為です。
医療機器による注射や手術、医薬品の処方などがあります。
Q2.美容医療の目的は何ですか?
美容医療の目的は、医療機関で医師が行う二重整形、脱毛、フェイスリフト、再生医療、脂肪吸引、ハイフ、シミ取り、審美歯科などの美容を目的とした医療サービスを受けることで、外見を美しくすることです。また、若く見えるようになることも目的として含まれます。
その結果、自信をもって前向きに生きれるようになることです。
Q3.美容医療と美容整形の違いは何ですか?
美容医療と美容整形に本質的な違いはありません。
かつては、美容医慮はメスを使う施術が多く、美容整形という言葉使われていました。
つまり、美容医療と美容整形が同義でした。
しかし最近でが、外科的な施術を伴う美容医療は、美容整形という表現ではなく美容外科という言葉を使うことが多くなっています。
この場合は、美容外科は美容医療の一部です。
13.まとめ
今回、美容施術経験者の女性300名に対してアンケート調査を行い、施術満足度や意識について明らかにしました。
また、一部の回答には、医療法人社団サカイクリニック62理事長の坂井万里先生にコメントをいただきました。
調査結果からは、施術に対して満足している方は全体の8割と非常に高いということがわかりました。
一方、残り2割の方は「施術効果」や「費用の明朗性」で不満要素が残っているようです。
付随して医師やクリニックに改善してほしい点を伺ったところ、金額や施術の詳細説明など、事前のやり取りを改善してほしいという声と、術後のアフターケアや日常のケアについてアドバイスが欲しいという声が集まりました。
このような回答から、美容施術は施術が完了すればすべて終わるわけではなく、むしろ術後のケアこそ、重要であることが経験者の声から読み取れます。
実際に施術を受ける前後で、約7割の方がスキンケアを見直したという結果も出ています。
今後、美容施術を受けられる方や日々のケアに力を入れる方は、今回の調査結果や坂井万里先生のコメントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
SNS Share
\ この記事をシェアする /