目立つ毛穴の悩みは、開きやたるみ、詰まりなどさまざま。その原因は皮脂の過剰分泌であったり肌老化、メラニン、乾燥など様々。時には、産毛で目立つことも。
だからこそ、自分の毛穴の開きや目立ちの原因が何を知ることが大切。
でも自分で見分けるのは難しいのが現実ですね。また、手ごわいタイプの毛穴はなかなかセルフケアでは改善しません、そこで、この記事では美容皮膚科で行う治療法9選をご紹介します。
内科,美容皮膚科,アレルギー科,アンチエイジング外来,女性外来,産業医
■経歴
ニューヨーク州バッファロー市生まれ
金沢医科大学 医学部 卒
金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設
■資格
日本内科学会 認定内科医
日本医師会 認定産業医
抗加齢医学会 専門医
*たるみ毛穴の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
- 1 1.毛穴が開く原因は主に3つ
- 2 2.毛穴開きは5種類に分かれる!症状と原因をご紹介
- 3 3.毛穴開きの治療は30分〜60分!全体の流れはたった4ステップ
- 4 4.【毛穴の種類別】おすすめ治療法9選!治療費・期間の目安と注意事項も紹介
- 4.1 1)うぶ毛毛穴に【医療レーザー脱毛】でうぶ毛を除去
- 4.2 2)角栓毛穴に【ケミカルピーリング】で溶かす施術
- 4.3 3)角栓毛穴に【ハイドロピーリング】美容液導入・オゾン殺菌を加えてトリプルケア
- 4.4 4)開き毛穴に【ダーマペン4】極細針で穴をあけて肌の再生能力を促進
- 4.5 5)開き毛穴に【レーザートーニング】微弱なレーザーを均一に照射して毛穴を引き締める
- 4.6 6)デコボコ毛穴【フラクショナルCO2レーザー】微細な穴をあけターンオーバー促進
- 4.7 7)デコボコ毛穴【ポテンツァ(POTENZA)】マイクロニードルで微細な穴で改善
- 4.8 8)たるみ毛穴【ジェネシス】表皮層に効くレーザーピーリングで肌質改善
- 4.9 9)たるみ毛穴【エレクトロポレーション】微弱な電流で美肌有効成分を深層部に浸透
- 5 5.毛穴の開きの治療受けてみた!美容医療体験レビュー
- 6 6.治療後のセルフケアで毛穴開きの再発予防を!
- 7 7.まとめ
1.毛穴が開く原因は主に3つ
多くの女性を悩ます毛穴の開き。
特に最近ではコロナ禍のマスク生活やストレスが原因で目立ってしまうことも増えています。
身体の中でも、顔の毛穴が大きいために目立ちやすいのが特徴です。
そんな毛穴は、開き以外でも詰まり、たるみ、すり鉢など色んな症状があります。
症状や原因で異なる毛穴ですが、毛穴の開きの主な原因は3つに集約されます。
1)皮脂の過剰分泌
皮脂が過剰に分泌することがさまざまな毛穴の原因のスタートになります。
なぜなら、皮脂が毛穴につまってしまうからです。
それが酸化して角栓になったり、毛穴の周りに皮膚が凹んだりして症状が進みます。
皮脂の過剰分泌は、思春期から20代のホルモンバランスの影響、脂性肌やインナードライ肌などの肌質、肌の乾燥・紫外線ダメージ・摩擦の多い洗顔などによるバリア機能低下に対する防御反応などさまざまな原因があります。
つまり、どんな原因であれ皮脂が過剰分泌するような状態に陥れば、毛穴が開いたり詰まるスタートラインに立ってしまうのです。
2)加齢による、顔のたるみ・弾力低下
肌はだれでも20代半ばくらいから衰え始めます。30代40代と年齢を重ねるごとに、真皮が衰え、コラーゲンやエラスチンが減って肌の弾力やハリも衰えます。また、ヒアルロン酸やセラミドなども減り、乾燥しやすくなっていきます。
その結果、毛穴のたるみは開きが進んでしまいます。
紫外線ダメージも光老化といってコラーゲンやエラスチンを破壊するので、毛穴の開きやたるみを進めます。
3)ターンオーバーの乱れ
加齢や誤ったスキンケア、季節の変わり目などが原因で、ターンオーバーが乱れることで毛穴が目立つことがあります。ターンオーバーが乱れると古い角質が肌から剥がれなくなり、酸化が進みます。それが角栓となって毛穴が詰まって目立つのです。また、ターンオーバーの乱れは、乾燥やニキビが目立つ原因にもなります。
<監修医からのメッセージ>
日本人女性の悩みの中で毛穴の開きはとても多いと感じています。実際、当院でもたくさんの方が毛穴の開きの治療を受けておられます。そんな方の多くは、セルフケアでなかなか改善しないことから、思い切って美容医療に頼ることを決められています。
毛穴が開いたり詰まったりなど目立つ原因は、1つではなく肌の内部の要素と外的な刺激が複雑に絡み合っています。だから、原因を特定したりセルフケアの改善を難しくしているのです。
そのため、セルフケアでなかなか根本的な改善が難しいのです。また、一度開いてしまったすり鉢毛穴やたるみ毛穴は、特にセルフケアでの改善は難しく、美容皮膚科などで治療が必要になることが多々あります。
だから、セルフケアでなかなか毛穴の開きが改善しないと感じたら、美容医療に頼るのが早道です。
私たち美容医療に携わる医師が、患者様の毛穴の悩みを真摯に向き合いますので、お悩みがある場合は、まずはお気軽にカウンセリングを受けてみましょう。
<参考記事>
改善が難しいすり鉢毛穴。原因と予防法や対策は?
毛穴の開き・黒ずみ・たるみの治療!費用と美容クリニックの選び方
毛穴ケアで黒ずみや開きをなくす!?目立つ毛穴の原因と対策
2.毛穴開きは5種類に分かれる!症状と原因をご紹介
毛穴開きの種類はおもに5つのタイプに分類できます。以下では、それぞれの症状や原因を解説します。
なお、毛穴の原因は完全に特定できているわけではありません。
また、種類ごとの呼び方も医学的な定義があるわけではありませんし、俗称もたくさんあります。
さらに、毛穴は進行すること症状が変わるので呼び方が変わることもあります。
ここでお伝えする種類も1つの参考であることを予めご了承ください。
1) うぶ毛毛穴:太く短いうぶ毛が黒ずみに見えるのが原因
太く短いうぶ毛が原因で、毛穴が黒ずんで見えることがあります。うぶ毛1本1本の色素は薄いものの、無色ではなく色がついているため顔に密集してうぶ毛が生えていると顔全体がくすんで見えてしまうのです。
また、うぶ毛に古い角質や皮脂などの汚れが絡まって毛穴の中に残ってしまうと、角栓ができて毛穴が塞がれることもあります。するとターンオーバーの際にうぶ毛がうまく抜け落ちずに角栓と混ざり合い、黒ずんで見えてしまいます。
なお、本来、うぶ毛で目立つ毛穴は本質的な毛穴の開きではありません。
2)角栓毛穴:余分な角質や皮脂の詰まりが原因で白から黒ずみへ
剥がれた古い角質や皮脂が混ざって固まると毛穴に角栓ができます。
これは、黒ずみ毛穴の前の状態で白いぶつぶつで毛穴が開いている状態です。
この状態は、詰まり毛穴とも呼ばれます。
それを放置すると、空気にさらされて酸化すると黒ずんできます。
これが黒ずみ毛穴で、鼻で目立つとイチゴ鼻と呼ばれることもあります。
ここまでなら、洗顔やクレンジングの見直しと改善、保湿ケアなどで改善が可能です。
しかし、さらに、硬くなった角栓にまで進むとは洗顔だけでは除去しにくいため、日に日に大きくなって毛穴を押し広げてしまいます。
こうなると、セルフケアでは改善が難しく美容医療に頼る必要があります、
角栓毛穴は皮脂の分泌量が多いTゾーンにできやすく、指で触るとザラザラしているのが特徴です。
3)開き毛穴:乾燥や加齢による皮脂の過剰分泌が原因
開き毛穴とは、毛穴が丸く開いたままの状態になっていることをいいます。
油性肌の方に多くみられ、額や鼻などで皮脂が過剰分泌されることがおもな原因です。また、乾燥や加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣などの影響で皮脂の分泌が過剰になるケースもあります。
原因が乾燥でまだ初期の状態は、毛穴の形状変化はない、または小さく、乾燥毛穴と呼ばれることもあります。
この状態なら、セルフケアによる保湿でも改善可能です。
しかし、症状が進めば毛穴の周りに炎症が起こり、すり鉢状の毛穴に進むことがあります。
こうなるとセルフケアでは改善が難しく美容医療に頼る必要があります。
4)デコボコ毛穴:ニキビ跡による炎症が長く続いたためできる毛穴
ニキビの炎症が肌の表皮層の奥にある「真皮層」にまで広がって毛穴周辺の組織が破壊されると、過剰なコラーゲン修復が起こり、治癒後にデコボコしたクレーター状のニキビ跡が残ってしまうことがあります。
ニキビ跡によってデコボコ毛穴ができてしまう原因は、「悪化したニキビの放置」や「潰すなどの間違ったケア」が挙げられます。真皮層はターンオーバーが行われないため、一度ダメージを受けてデコボコ毛穴になってしまうと、自力で改善するのは困難です。
なお、デコボコ毛穴は、クレーター毛穴やボコボコ毛穴と呼ばれることがあります。
また、すり鉢毛穴やたるみ毛穴でもデコボコ毛穴、ボコボコ毛穴と呼んだりする場合があります。
デコボコ毛穴は、セルフケアでは改善が難しく美容医療に頼るのはベターです。
5)たるみ毛穴:加齢に伴い涙状に目立つ毛穴
加齢によって肌が老化すると毛穴の形が重力によって楕円状、涙状に変形してしまって毛穴が開いた状態です。
これがたるみ毛穴でミカンの皮のように見えることから、ミカン毛穴と呼ばれることもあります。
それが進むと毛穴同士が繋がって見える「帯状毛穴」の状態になります。
たるみ毛穴の原因は、加齢に伴い真皮にある「コラーゲン」や「エラスチン」などが減少することで、肌のハリが失われることです。たるみ毛穴は頬やほうれい線の周辺に多く見られ、乾燥が進むとさらに毛穴が目立ちやすくなっていきます。
また、すり鉢状に見えたり凸凹、ボコボコに見えることがあります。
たるみ毛穴は、セルフケアでは改善が難しく美容医療に頼る方がベターです。
3.毛穴開きの治療は30分〜60分!全体の流れはたった4ステップ
毛穴開きの治療は30〜60分程度と短く、気軽に受けられるのが特徴です。ここでは、全体の流れを4ステップで解説します。
1)予約
まずはWebや電話でクリニックに予約を入れます。当日来院したら受付で問診票を渡されるので、現在の症状やこれまでの治療歴、治療に関する希望などを記入します。
2)カウンセリング&診察
カウンセリングは医師が担当するケースと他のスタッフが担当するケースがあります。
おすすめは医師がカウンセリングするクリニックです。
診察は、施術を担当する専門医が毛穴の状態を確認し、予算やライフスタイル、ダウンタイム、通院回数などを考慮したうえで適切な治療方法を提案します。不明点や不安な点があればこのときに質問し、納得したうえで治療を受けることが大切です。
クリニックによっては問診票を記入する際に本人確認が必要なケースがあるため、運転免許証や健康保険証などの公的身分証を持参しましょう。
3)洗顔やクレンジング
肌の状態がしっかり分かるよう、診察前にメイク落としと洗顔を行います。ほとんどのクリニックでは、専用のクレンジング剤や洗顔料が用意されています。
もちろん、手持ちに洗顔やクレンジングを持参しても大丈夫です。
4)施術
医師又は看護師が施術を行います。施術内容によっては麻酔クリームを使用して痛みを軽減するケースもあります。施術後は肌が敏感な状態になっているので、しっかりスキンケアを行いましょう。
5)クーリングやアフターケア
施術後は施術に応じてクーリングやアフターケアを行います。
毛穴の開きの治療にも施術がたくさんあるので、痛みの無いものからあるもの、ダウンタイムの無い物からあるものさまざまです。
4.【毛穴の種類別】おすすめ治療法9選!治療費・期間の目安と注意事項も紹介
ここでは、それぞれの毛穴開きの種類に応じたおすすめの治療法を9つ紹介します。
美容クリニックの方針や医師の考え方、施術を受ける方の毛穴の状態によってさまざまな選択肢がありますので、ここで紹介する治療法以外の施術が提案されることがあります。
1)うぶ毛毛穴に【医療レーザー脱毛】でうぶ毛を除去
治療費の目安 | 1万円~2万円(1回) |
治療期間の目安 | 1年〜1年半 |
ダウンタイム | なし |
注意事項 | 治療後に肌トラブルが発生することがある |
太く短いうぶ毛が原因で毛穴の黒ずみが目立っている場合は、医療レーザー脱毛を行うことで毛穴の目立たないつるつるのお肌を目指せます。医療レーザー脱毛をすれば気になるうぶ毛を除去できるだけでなく、化粧ノリがよくなってメイク崩れが起こりにくくなるのもメリットのひとつです。
顔は体に比べて毛が生え変わる周期が短いので1〜2ヶ月に1回のペースで通えます。ただ、顔にはレーザーが反応しにくいうぶ毛がたくさん生えているため、8〜10回は回数を重ねる必要があります。
なお、顔の皮膚はデリケートなため治療後に毛嚢炎(もうのうえん:ニキビに近い症状)などを発症するケースがある点に注意が必要です。毛嚢炎は医療レーザー脱毛によって起こるのではなく、治療後のバリア機能が弱まった肌に雑菌が侵入することが原因です。毛嚢炎などの肌トラブルを防ぐには肌を清潔に保ち、保湿ケアを重点的に行うことが大切です。
2)角栓毛穴に【ケミカルピーリング】で溶かす施術
治療費の目安 | 5,000円~20,000円(1回) |
治療期間の目安 | 半年~1年 |
ダウンタイム | ほぼなし |
注意事項 | ・一時的に肌荒れすることがある ・治療後は乾燥しやすい |
角栓によって毛穴が詰まっている場合は、ケミカルピーリングで角栓を溶かす治療が適しています。ケミカルピーリングとは、酸性のピーリング剤を塗布して肌のターンオーバーを正常化させる治療です。毛穴に蓄積した角栓や角質、皮脂汚れ、老廃物などを除去することで詰まりが解消し、肌の新陳代謝を促す効果があります。
ケミカルピーリングは1回のみの治療で効果が得られることは少なく、2〜4週間に1回のペースで5〜7回程度(半年〜1年)通うのが一般的です。
なお、ケミカルピーリングは薬剤で角質を溶かす治療のため、施術後約1週間はカサつきや乾燥を感じやすくなります。治療後は十分に保湿するとともに4週間はできるだけ紫外線を避け、外出時は必ず日焼け止めを塗りましょう。
<参考記事>
ケミカルピーリングの効果はいつから?ニキビ跡や毛穴にも効果ある?
3)角栓毛穴に【ハイドロピーリング】美容液導入・オゾン殺菌を加えてトリプルケア
治療費の目安 | 10,000円~20,000(1回) |
治療期間の目安 | 3~5ヶ月 |
ダウンタイム | 1~2週間 |
注意事項 | 治療後は発赤、熱感、痒み、ピリピリ感、乾燥などの症状が出ることがある |
ハイドロピーリングは専用の機器を使って水素とオゾン水を発生させ、水流を利用して毛穴の皮脂汚れや古い角質、老廃物を軟化して取り除く治療です。オゾン水には毛嚢内の細菌を殺菌する力があるため、ニキビ予防やお肌のターンオーバーの促進にも繋がります。
さらに、毛穴の汚れを除去すると同時に美容液も導入するため毛穴ケアだけでなく、くすみケアや保湿効果も期待できます。
ハイドロピーリングは1回の治療で効果を感じられるケースもありますが、月1〜2回のペースで5回ほど繰り返すとより効果を実感しやすいです。治療後は肌が敏感な状態になっているので、しっかりと紫外線対策や保湿を行いましょう。
4)開き毛穴に【ダーマペン4】極細針で穴をあけて肌の再生能力を促進
治療費の目安 | 15,000円~20,000円(1回) |
治療期間の目安 | 半年〜1年 |
ダウンタイム | 1~2日 |
注意事項 | ・金属アレルギーの方は施術不可 ・施術直後に赤みやひりつきが現れる |
ダーマペン4は髪の毛より細い針で皮膚に穴を開けて一時的に傷をつけ、肌の自然治癒能力を利用して毛穴の開きを改善する治療です。肌が再生する過程でコラーゲンやエラスチンなどが増えることで新陳代謝が促進し、肌のハリや弾力アップにも繋がります。
3~4週間に1回のペースで5回ほど治療を受けることで効果を実感できるケースが多いため、治療期間は半年〜1年程度を想定しておきましょう。
施術時に多少の出血がみられるケースもありますが、麻酔クリームを使用するため痛みはほとんどありません。ただ、針を使用するため金属アレルギーの方は施術できない点に注意が必要です。施術後の肌は軽い炎症を起こしている状態のため赤みやひりつきが現れますが、1〜2日で徐々に消えていきます。
<参考記事>
ダーマペン4の効果まとめ!値段やダウンタイムまで徹底解説
5)開き毛穴に【レーザートーニング】微弱なレーザーを均一に照射して毛穴を引き締める
治療費の目安 | 10,000~30,000円(1回) |
治療期間の目安 | 1ヶ月半〜3ヶ月 |
ダウンタイム | ほぼなし |
注意事項 | 治療後に赤みやかゆみが生じることがある |
レーザートーニングは、微弱なパワーでレーザーを均一に照射して肌へのダメージを抑えながら、開いた毛穴を引き締める治療です。照射回数を重ねればメラニンを徐々に減らせるため、毛穴の悩みだけでなくシミやそばかす、肝斑などの色素沈着を改善する効果も期待できます。
レーザートーニングは複数回の照射が必要で、1〜2週間おきに1回の治療を6〜8回ほど繰り返すと効果を実感しやすいでしょう。レーザーを照射した部分の皮膚は赤みやチクチクとした痒みが生じることがありますが、ほとんどは数時間でおさまります。
<参考記事>
レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムについても解説
6)デコボコ毛穴【フラクショナルCO2レーザー】微細な穴をあけターンオーバー促進
治療費の目安 | 1~2万円(1回) |
治療期間の目安 | 半年~1年 |
ダウンタイム | 7日~10日 |
注意事項 | 痛み、ザラつき、色素沈着が生じることがある |
クレータータイプのニキビ跡が原因のデコボコ毛穴を改善させるには、フラクショナルCO2レーザーの治療が向いています。レーザーで熱ダメージを与えて皮膚に微細な穴をあけ、皮膚の再生能力を利用してコラーゲンの再構築や増殖を促すことでデコボコ毛穴が目立ちにくくなります。
フラクショナルCO2レーザーは1ヶ月〜1ヶ月半ごとに1回のペースで5〜10回程度治療を続けると効果を実感しやすいです。
施術時は表面麻酔をしますが、施術中〜施術後数時間程度は熱を伴った痛みを感じることがあります。ダウンタイムのおもな症状は赤みや皮膚のザラつきなどで、赤みは3日程度、ザラつきは1週間程度でおさまります。一時的に色素沈着が生じることもありますが、徐々に消失するケースがほとんどです。
<参考記事>
毛穴治療でボコボコは改善できる?おでこや鼻など顔のパーツ別に解説
7)デコボコ毛穴【ポテンツァ(POTENZA)】マイクロニードルで微細な穴で改善
治療費の目安 | 3万円~7万円(1回) |
治療期間の目安 | 5ヶ月 |
ダウンタイム | 0~2日 |
注意事項 | 赤みや火照りが生じる |
ポテンツァはマイクロニードル(微小な針)を皮膚に刺入して微細な穴をあけ、RF(高周波)を照射することでデコボコ毛穴やニキビ跡を改善する治療です。「傷を治そうとする肌の自然治癒力を利用する」という原理はダーマペンやフラクショナルCO2レーザーと似ていますが、皮膚の表面に熱傷が生じないため副作用を抑えながら治療できるのがメリットです。
ポテンツァは1ヶ月に1回のペースで5回ほど繰り返すことで効果を実感しやすくなります。治療後は赤みや火照りが生じますが、1〜2日で軽快します。
<参考記事>
ポテンツァとは?効果やダウンタイム期間、部位ごとの値段を解説
8)たるみ毛穴【ジェネシス】表皮層に効くレーザーピーリングで肌質改善
治療費の目安 | 2万円~(1回) |
治療期間の目安 | 5ヶ月 |
ダウンタイム | なし |
注意事項 | ほてりや赤みが生じることがある |
ジェネシスはレーザーを肌に照射して角質から表皮層、真皮上層にまで熱刺激を与え、コラーゲンの増生を促すことでたるみ毛穴を改善する治療です。レーザーピーリング効果によって皮膚表面の古い角質も除去できるので肌質改善が期待でき、ハリ感アップや小ジワの改善にも効果的です。
低出力レーザーを肌から数cm離して照射するため、肌へのダメージや痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどありません。体質によっては照射後にほてりや赤みが生じることもありますが、数時間ほどで落ち着きます。1ヶ月ごとに1回のペースで5回ほど繰り返すと毛穴の開きが目立ちにくくなります。
9)たるみ毛穴【エレクトロポレーション】微弱な電流で美肌有効成分を深層部に浸透
治療費の目安 | 7,000円~8,000円 |
治療期間の目安 | 1ヶ月 |
ダウンタイム | なし |
注意事項 | 少しピリピリすることがある |
エレクトロポレーションは特殊な電流で一時的に皮膚の表面に隙間をあけ、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの美肌有効成分を皮膚深層まで導入することでたるみ毛穴を改善する治療です。
針を使用しないため痛みやダウンタイムがなく、加齢とともに気になるシミやソバカス、くすみ、小じわの改善も期待できます。エレクトロポレーションは1週間に1回のペースで4回ほど施術を受けると効果を実感しやすくなります。
なお、すり鉢状やクレーターのように毛穴が開いた状態、たるみで毛穴が開いた状態の場合は、1つの治療だけで改善することは難しい場合があります。
その場合は、いくつかの施術を組み合わせて改善をめざします。
また、ビタミンCやL-システィンなどの内服剤を使ったり、レチノールやグリシルグリシンなどの外用薬を使う場合もあります。
<参考記事>
エレクトロポレーションの効果はいつから?頻度や回数、間隔について解説
5.毛穴の開きの治療受けてみた!美容医療体験レビュー
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6.治療後のセルフケアで毛穴開きの再発予防を!
美容治療は毛穴の悩みの解決の終わりではなく始まりです。
治療を受けて毛穴の開きやたるみなどを改善したあとは、自宅での適切なセルフケアで再発を予防することが大切です。
そのためのポイントは、3つのスキンケアを正しく行うことです。
1)洗顔やクレンジング
毛穴の開きや詰まりを防ぐには、朝の洗顔と夜のクレンジングが大切です。
皮脂の分泌が活発で毛穴が詰まりやすいのがTゾーンの洗い残しやすすぎ不足に注意しましょう。
しかし、やりすぎると肌へ負担になります。肌のバリア機能が低下し、皮脂分泌が活発になってしまいます。
洗顔やクレンジングは優しく適度に行いましょう。
酵素洗顔やピーリング洗顔は毛穴の黒ずみ除去に役立ちますが、やりすぎはバリア機能低下の原因になるので注意しましょう。
2)保湿ケア
肌が乾燥すると肌のバリア機能が弱くなります。そうなると、肌を守るために皮脂が過剰分泌してしまいます。その結果、毛穴が詰まりやすくなってしまうため、乾燥肌対策はとても大切です。
グリセリン、アミノ酸、ナールスゲンなどの小さい分子の水溶性の保湿成分で角質の水分を吸着して保水すること、角質層のラメラ構造を守るためにセラミドなどに高い保湿力のある成分でしっかり保水することが大切です。
ほかにもターンオーバーの乱れを正すレチノール、バリア機能を守るナイアシンアミドもおすすめの成分です。
一方、脂性肌の方の場合は、皮脂の過剰分泌を抑えることも大切です。そんな場合は、ビタミンC誘導体などがおすすめです。
ほかにも、毛穴の開きのもとになる炎症を抑えるグリシルグリシンやアーチチョーク葉エキスなどもおすすめの成分です。
保湿成分やその他の成分をチェックした上で、化粧水や乳液、クリームなどを使った日々のスキンケアでしっかりと保湿しましょう。
なお、毛穴パックのやりすぎ、ピンセットでの角栓除去などは控えましょう。
3)紫外線対策
毛穴が目立つ予防には紫外線対策は必須です。
紫外線のUVAは肌の奥まで届くため、ハリを保つコラーゲンやエラスチンを破壊して毛穴トラブルを進行させるだけでなく、シワやシミ、たるみの原因にもなってしまいます。
UVBは乾燥やメラニンの蓄積の原因になったり、皮脂の酸化を進めます。だから毛穴の詰まりや角栓の原因になってしまいます。
どちらの紫外線もブロックすることが大切です。
日焼け止めは汗で落ちるため2~3時間に1回は塗りなおし、十分な量をムラなく塗りましょう。また、紫外線は5〜9月にかけて多くなりますが、それ以外の季節も降り注いでいます。
一年を通じて降り注いでいるため季節にかかわらず常に対策することが大切です。
また、毛穴の悩みの予防や再発防止には、生活習慣も大きく影響します。
栄養バランスの良い食事を摂ることや十分で質の高い睡眠で生活リズムを整えること、ストレスを溜めないことが大切です。
逆に、生活習慣に問題があれば、せっかく美容医療で改善しても、すぐに毛穴が開いてしまうことも。
生活習慣こそが毛穴の開きを防ぐ基本と心得ましょう。
7.まとめ
目立つ毛穴の開きやたるみ、詰まりなどの症状や原因からおすすめの美容医療の治療法まで幅広くご紹介しました。また、毛穴の開きの体験レビューもレポートしました。
いかがだったでしょうか。
毛穴の開きは原因がたくさんあって進んでしまうとセルフケアでは改善が難しいことが増えてします。
だから、早く改善したいなら美容医療に頼ることがおすすめです。今では治療法にはたくさんの選択肢があります。
セルフケアでは手ごわいと感じたら、美容クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
この記事が毛穴の開きに悩んでいて美容医療を検討している方のお役に立てば幸いです。
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