メソガンとは、マシンガンのような機器を使い効果的に美肌成分となる薬剤をお肌に注入する施術です。毛穴の悩みシワ、ニキビ痕などさまざまな肌悩みを改善します。この記事では、メソガンの効果やメリット、ダウンタイムを解説します。また、似た施術であるダーマペンや水光注射との違いも解説します。
平成15年 日本医科大学 卒業
平成16年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
平成21年~31年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
令和元年5月 Alohaさおり自由が丘クリニック 院長
■保有資格
日本内科学会認定内科医
日本透析医学会、日本腎臓学会
点滴療法研究会
日本美容皮膚科学会
1.メソガンとは?
メソガンとは、マシンガンのような注射器を使ってさまざまな肌悩みに改善効果のある美肌成分(薬剤)を高速で注入する施術のことです。
1952年にフランスで開発された薬剤を皮下に注射することにより目的とする効果を得ようとする治療方法を「メソセラピー」と呼びますが、メソガンはその1つです。
ほかで良く知られたメソセラピーには、水光注射があります。
メソガンに使うマシンには、「MPガン」や「U225」と呼ばれるものがあります。
<「MPガン」と「U225」>
メソガンでは、使う薬剤の種類を変えることで、毛穴やシワ、ニキビ痕などのさまざまなお悩みに効果が期待できます。
また、肌のキメを整えたり、肌質を改善するなどの効果も期待できます。
さらに、目の周りや小鼻の周りなどの細かい部分への注入も可能なので多くの肌悩みにも対応可能です。
加えて、痛みや出血は少ないためダウンタイムも短く麻酔も不要であるというメリットもあります。
そのため最近では導入するクリニックが増えつつあり、少しずつ知名度や人気も高まってきています。
そんなメソガンは、次のような方におすすめです。
- 毛穴の開きが気になる
- シワを改善してハリのある肌を取り戻したい
- シミやくマが気になる
- ニキビ痕をなんとかしたい
- お肌のたるみが気になる
- 肌再生によるアンチエイジングを行いたい
- 痛みやダウンタイムの少ない施術を受けたい
ただし、メソガンはクリニックによって使う薬剤の種類が異なったり、メインターゲットとする肌悩みが異なることがあります。また、機器の種類が違うので、理解するのがやや難しい美容医療の施術です。
この記事では、そんなメソガンの特徴や効果、メリット・デメリット、副作用やダウンタイム、使う薬剤や機器の種類などを幅広く解説します。
また、良く似た施術である水光注射やダーマペンなどとの違いにも触れます。
<監修医からのメッセージ>
メソガンとは、皮膚の下に美容効果が期待できる薬剤を注入する機器を使った施術です。
ダーマペンや水光注射ほど知名度は高くありませんが、じわじわと人気が高まりつつあります。
その理由は、使える薬剤の種類が豊富でさまざまな肌悩みにアプローチできることと、水光注射などと比較して、痛みが少なく、広い範囲にまんべんなく薬液を注入できます。
一方、注入する薬剤によって期待できる効果が異なるというメリットは、適切に薬剤を選ばないと期待外れになるリスクもあるということです。
だからこそ、メソガンの施術を受ける場合は、カウンセリングでしっかりと肌悩みを伝え、どんな効果を期待するかなどを相談しましょう。
その際に、真摯に耳を傾けしっかりと相談に乗ってくれるクリニックで施術を受けましょう。
2.メソガンはこんなお悩みの方にオススメ!その効果は?
メソガンは、従来の施術機器では届かなかったような皮膚の薄い目元や小鼻の際までも薬剤を均一に注入できるのが最大の魅力です。
さらに、悩みに合わせて薬剤を変えられるため、さまざまな悩みを解決できます。
ここではメソガンとさまざまな薬剤や再生医療を組み合わせることで発揮できる代表的な効果をご紹介します。
1)潤いアップで肌ツヤ改善
加齢とともに真皮にあるヒアルロン酸が減ると、肌は十分な水分量を保つことができなくなり、肌内部の潤いが減って乾燥します。
その結果、肌ツヤが無くなったり、小じわが目立ちします。
メソガンによってヒアルロン酸を増やす薬剤を注入すれば、乾燥肌が改善し、肌ツヤが出て小じわが目立たなくなります。
2)シワの改善
加齢や紫外線による光老化で、コラーゲンやエラスチンが減ると真皮ジワが目立ってきます。
メソガンでペプチドや成長因子などコラーゲンやエラスチンを増やす薬剤を注入するとシワの改善が期待できます。
例えば、首や目の下のシワ・ハリ感・たるみが気になる方には、メソガンでPRPを注入するのがおすすめです。
PRPとは、Platelet Rich Plasma(多血症板血漿)のことで、血液中で血小板をより多く含む血漿成分です。さまざまな成長因子が含まれています。
PRPを注入する施術は、PRP皮膚再生療法と呼ばれます。
PRP皮膚再生療法のメリットは、血小板に含まれる成長因子がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成・増殖させるため、肌の若返りを期待できることにあります。
メソガンによってPRPを注入することで、気になるシワやハリの無さを効率的に改善できます。
<参考記事>
PRP注射とは?美容効果や施術費用、ダウンタイムなど徹底解説
3)毛穴の開き・たるみを改善
毛穴の開き・たるみの主な原因は、皮脂の過剰分泌に始まる炎症やコラーゲンなどの減少です。
メソガンで、ペプチドやビタミンなどを注入することで毛穴の開きやたるみの改善が可能です。
また、ボツリヌストキシン製剤を加えてメソガンで注入することも毛穴の開きの改善が期待できます。
<参考記事>
ボツリヌストキシン注射の効果まとめ!ボトックスの種類の違いも解説
4)シミ・色素沈着を無くしてくすみを改善
シミ・色素沈着・くすみを改善して美白を目指す方には、メソガンでグルタチオンを配合した薬剤の注入がおすすめです。
グルタチオンは美白効果や抗酸化作用があるため、皮下に直接注入することで肌に透明感を与え、印象も明るくなります。シミ治療はダウンタイムが長くなる施術の多いなか、メソガンは翌日からメイクOKなのも魅力の一つです。
<参考記事>
5)肌の赤み
アトピー性皮膚炎などで肌に赤みがある方は、メソガンでヒト乳歯幹細胞培養上清液の注入がおすすめです。
肌の状態に合わせて治療を行うことで、肌の赤みへの効果が期待できるでしょう。
<参考記事>
6)抜け毛・薄毛が気になる方
抜け毛・薄毛・生え際など頭皮が気になる、また育毛がしたい方には、メソガンでミノキシジル薬剤の注入を行うのがおすすめです。
メソガンでの育毛治療は、皮下に直接薬剤が注入できるため高い効果を感じやすいとされています。
また、内服薬で治療しようとすると有効成分が全身に効いてしまう場合もあるのですが、メソガンの場合は気になる患部だけに直接注入できます。
AGAや薄毛に対するメソガンを使った治療は、AGAメソセラピーと呼ばれます。
最近で、最先端の再生医療を応用したAGA治療であるHRAG+®(ハーグプラス®)療法治療にもメソガンが使われます。
<ナールス美容医療アカデミー編集長のメソガン体験> 金沢のメンズ専門クリニック「Gran Clinic1」で、メソガン(U225)を使ったHRAG+®(ハーグプラス®)療法治療を体験させていただきました。 施術前には院長の小倉慶雄先生から、ある程度の痛みがあると聞いていました。 たしかに、少しは痛みがありましたが、耐えられない範囲ではありませんでした。 また、小さな出血がありましたは、気になるレベルではありませんでした。 薬剤の浸透効果を考えればメソガンを使った施術がおすすめだと思います。 |
<参考記事>
Gran Clinic 小倉慶雄先生にメンズのアンチエイジングについてインタビュー
AGA治療は効果がない?効果なしと言われる理由とともに実態を紹介
3.メソガンの施術の流れと料金
1)メソガンの施術の流れ
カウンセリングから施術終了までおおむね1時間~1時間30分です。
受診予約
電話やメール、公式Lineなどクリニックが用意している予約手段でカウンセリングや診察の予約を行います。
カウンセリング・診察
カウンセリングや医師の診察で症状やお肌状態を確認します。医師に希望を伝え、施術内容を決めます。
ここでメソガンに対する不明点や不安があれば確認しましょう。
なお、肌状態によっては他の施術を提案されたり、メソガンが受けられないことがあります。
施術準備
メイク落としや洗顔を行います。
施術
メソガンで薬剤を注入します。
施術後
何もしないクリニックもありますが、ヒト幹細胞培養液配合フェイスマスクを使うクリニックもあります。メイクや入浴は翌日から可能です。
施術当日は、飲酒や汗をかくような運動は控えましょう。
ホームケア
保湿と紫外線対策をしっかり行いましょう。
2)メソガンの料金
メソガンの料金は、クリニックで異なります。
また、使うマシンの種類や薬剤などでも異なります。
シミ治療の薬剤の場合は、3万円以内で受けることができることがあります。
シワ野改善などアンチエイジング効果を期待する場合は、3万円~7万円程度です。
一方、幹細胞培養上清液やPRPなどは10万円以上になります。
多くのクリニックでは公式ホームページに薬剤の種類別で料金が掲載されているのでチェックしましょう。
4.メソガンの3つのメリット
ここではメソガンのメリットをご紹介します。他の施術と見比べて気になる方はぜひチェックしていってください。
1)肌深部まで悩みに合わせた薬剤を注入できる
メソガンは、肌悩みに合わせてさまざまな薬剤を選定することが可能です。そのため、さまざまな肌悩みや肌老化の改善が可能です。
また、MPガンを使う場合は、施術時のスピードや針の深さを細かく設定できるため、気になる部位によってモードを使い分けることが可能です。
2)痛みが少なくダウンタイムが短い
メソガンは、水光注射など他のメソセラピーよりもダウンタイムの期間が短いのが特長です。
薬剤の注入スピードが速く、機器の設定を調節しながら施術を行うため、痛みやダウンタイムを最小限に押さえることが可能です。
そのため、麻酔なしでも施術が行えます。
施術当日は刺激による赤みや肌のほてりを感じることもありますが、数時間〜3日ほどで落ち着きます。
洗顔時は摩擦を避ける必要がありますが、メイクは翌日からOKです。
まれに、内出血が出る場合もありますが、1週間ほどで落ち着くことがほとんどです。
ただし、痛みには個人差があるため、肌がチクチクするように感じる方もいらっしゃいます。心配な方は医師に相談してみるといいでしょう。
3)施術できる部位の範囲が広い
メソガンでは、水光注射では打てない目元や鼻横など細かい箇所にも施術することが可能です。また、皮膚の浅い層や深い層のどちらにも施術が可能です。
5.メソガンの効果はいつから実感できる?持続効果は?
メソガンの効果はいつから発現するのでしょうか?
また、持続期間はどのくらいなのでしょうか。
施術後の効果の発現時期や持続期間は、肌悩みの種類や深さ、肌状態によって個人差があります。
また、薬剤の種類によっても異なるので一概に言うことは難しいのが実際です。
1)1回の施術でも効果を実感できる
メソガンは、早く効果を実感できるのがポイント。
多くの方が、1回の施術で2,3日以内で効果を実感しています。
初回で肌のハリやツヤ感が出たり、毛穴が引き締まったりする美肌効果を感じる方がほとんどです。
2)メソガンの効果が持続するのは1~約3ヶ月
メソガンの効果持続期間は、施術後の1ヵ月から3ヶ月くらいです。より美肌効果を高め、キープするなら効果が薄れたタイミングで次の施術を受けることをおすすします。
3)4週間に1回位の頻度で3〜5回ほど施術を受けると効果的!
メソガンの理想の施術間隔は4週間に1回。1ヶ月1回の間隔で、3ヶ月以上続けることでより効果の持続を実感できます。
6.メソガンのデメリットや副作用、ダウンタイムは?場合によっては受けられないことも
メソガンは、肌の状態やアレルギーの有無によっては施術できない場合も。事前に確認するようにしましょう。
ここではデメリットや副作用についてご紹介します。
1)使用する薬剤によっては高額になることも
メソガンは、希望する薬剤によって料金が大きく変動する施術です。クリニックによっても異なりますが、薬剤の違いの影響が大きく3~16万円程度と範囲が広くなります。
より効果を実感するためには、定期的に複数回にメソガンを受ける必要なこともあるため、より料金が高くなってしまうことがあります。
2)妊娠中・授乳中やケロイド体質の方は施術NG
メソガンは次のような方は、施術を受けることができません。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 授乳中の方
- 治療部位に炎症や傷、火傷がある方
- 皮膚トラブルが起きている方
- ケロイド体質の方
- てんかん発作がある方
- 心疾患、重度の糖尿病、出血性疾患の方
- 感染性皮膚炎の方
- 重度のアレルギーの方
また、神経・筋疾患をお持ちの方も医師にご相談しましょう。
これら以外でも既往歴屋治療中の病気があったり、服薬中の薬がある方は、カウンセリングや診察の際に医師に相談しましょう。
3)ダウンタイムは1日~3日で日赤みが出る程度
メソガンの特徴はダウンタイムが少ないことで、施術直後は肌の赤みやほてりを感じる程度。大体が数時間〜3日程度で落ち着きます。
まれに内出血が起こる場合もありますが、1週間ほどで落ち着くでしょう。
7.メソガンの施術で使う薬剤
ここではメソガンの施術で使うことができる主な薬剤の種類について解説します。
薬剤にはたくさんの種類があり、クリニックによって扱いが異なります。
また、使える薬剤はメソガンで使うマシンによっても異なります。
さら、オリジナルで薬剤を調合しているところもあります。
どの薬剤が使えるかは、クリニックにご確認ください。
1)ベネヴ
成長因子やヒアルロン酸、ペプチド、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類が豊富に配合されています
小ジワやシワの改善、ハリアップなどが期待できる薬剤です。
2)ミラクルH
溶ける糸の成分PCL (ポリカプロラクトン)と、ヒアルロン酸が配合されています。
PPCLは肌に注入されると、コラーゲン生成を強力に活性化し、肌にハリや弾力を与えます。
PCLは、1年以上かけて体内に吸収されていくので効果の持続期間が長いメリットがあります。
小ジワやシワの改善、ハリアップなどが期待できる薬剤です。
3)シャネル注射
ヒアルロン酸、アミノ酸、美白効果のあるグルチオン、ビタミン、コエンザイムQ10、ミネラルなどが高濃度で配合されています。
肌の保水力を高めの潤いをアップさせることで肌理を整えたり、ツヤを出します。
また、グルタチオンによる美白効果でシミやソバカスの改善も期待できます。
さら、コエンザイムQ10の効果でシワの予防などが期待できます。
4)ホワイトパール注射
オリゴペプチド-34やビタミンC、グルタチオンなどが配合されています。
その名のとおり美白効果が高く、色素沈着や加齢に伴うシミなどの肌の変化を改善します。
また、紫外線による光老化を防ぎます。
5)PGDF-11
ヒト臍帯血管細胞由来のGDF11を豊富に含んだ薬剤です。ほかにもHGF、EGF、PDGF、FGF-2、TGF-β、VEGFなど70種類以上の成長因子を含んでいます。
また、ヒアルロン酸、マンニトール、ブチレングリコール、ベタイン、トレハロース、ツボクサエキスなども付近でいます。
GDF11は、「Science」や「Cell」などの一流の医学雑誌誌に取り上げられている若返り成分とし注目されています。
肌の再生やアンチエイジング効果が期待できます。
6)ハイドロブースター
ヒアルロン酸・グルタチオン・PDRN・ペプチド・EGF&FGF・ビタミン・17種類のアミノ酸、パルミトイルペンタペプチド-4・パルミトイルトリペプチド-1・パルミトイルテトラペプチド-7など52種類の成分を配合した薬剤です。
豊富で多彩な薬剤によって、シワ改善などアンチエイジング、保湿、抗炎症、美白などさまざまな効果を発揮します。
*ハイドロブースターは、MPガンのペンモードのみでの施術となります。
8.メソガンと似ている3つの施術との違いを解説
メソガンと同じメソセラピーに水光注射があります。また、ダーマペンやポテンツァなども似た施術です。ここではそれぞれの違いを解説します。
1)水光注射
水光注射とは、皮膚の真皮層へ直接成分を注入できる施術です。水光注射には薬剤で名前が変わることがあります。たとえば、薬剤がフィロルガ社製の施術をシャネル注射といいます。
真皮へ薬剤を届けコラーゲン生成や肌の自己再生力を高めるのが魅力で、注入する美容成分を選ぶことも可能。
ダウンタイムはメソガンより長く、まれに内出血を起こすことがあります。
メソガンとの違いは主に5つです。
- 注入できる薬剤の種類
- 薬剤の注入法
- 目元や鼻の際などの細かい部位への施術ができない
- 施術中に痛みがあるため麻酔が必要
- 注入モードが無い
水光注射ではヒアルロン酸やアミノ酸などの注入がほとんどですが、メソガンはボツリヌス製剤もカクテル剤として注入できます。
また、水光注射は皮膚の薄い目元や鼻の際には注射ができません。
一方、メソガンはフランスで開発されたメソセラピーの一種で、針を刺す深さや薬剤の注入量を設定できます。
薬剤を高速で注入するため施術中の痛みが少なく、皮膚の薄い目元や鼻の際などにも施術が可能です。
<メソガンと水光注射の違い>
メソガン | 水光注射 | |
施術方法 | MPガンまたはU225で高速注入 | お肌を吸引しながら9本の針で注入 |
注入箇所 | 目の下などを含め皮膚の薄い箇所も可能 | 目の周りや口元などで皮膚の薄い箇所は避ける |
注入深度 | 真皮の浅い層から深い層まで調節が可能 | 真皮の浅い層のみ |
痛み・麻酔 | 痛みが少なく麻酔不要 | メソガンより痛みが強く麻酔が必要 |
出血 | 少ない | ある |
ダウンタイム | 1日~3日程度 | 3日~7日 |
<参考記事>
2)ダーマペン
ダーマペンは、髪の毛よりさらに細い超極細の針で肌表面に小さな穴をつくり、肌の回復力を向上させる治療法です。
肌が回復する際にコラーゲンやエラスチンが生成されるので、毛穴の開きやたるみの引き締め、ニキビ跡の改善などの美肌効果があります。
メソガンとダーマペンの違いは主に3つ。針を刺す速さ・施術中の痛みの有無・ダウンタイムがあるかないかが挙げられます。
ダーマペンはメソガンの「ペンモード」と同様に肌表面に小さな穴をあけますが、メソガンにはさらに「注入モード」という種類があります。
「注入モードは」針を刺す深さが変えられるため、目的に合わせた薬剤を患部に直接注入できるのです。
メソガンの場合は、注入スピードが速いため施術中の痛みがほとんど無く、麻酔無しでも耐えられることがほとんど。ダウンタイムも短いのが特徴です。
しかし、ダーマペンは施術中に痛みを伴うため、ほとんどの方が麻酔をして行い、施術後は肌の赤みが出やすいのです。術後およそ2~7日間は肌の赤み・かゆみ・皮むけが出る場合もあります。
<参考記事>
3)ポテンツァ
ポテンツァは、RF(高周波)による熱エネルギーをマイクロニードル(極細の針)から出力した後に、薬剤を塗布して皮膚の深部まで浸透させることで、多様な肌タイプに合わせた効果を出す施術です。ニキビ・ニキビ跡・赤ら顔に効果があり、ダーマペンの進化版ともいわれています。
メソガンとの大きな違いは、ポテンツアがRF(高周波)を使うことです。
ポテンツァは、肌悩みの中でもとくにクレーター状になってしまったニキビやニキビ跡に効果が期待できる施術として人気が高いものです。
一方、メソガンは、毛穴の引き締め、小じわの改善が得意。ボツリヌス製剤やヒアルロン酸などの薬剤を肌悩みに合わせて、気になる患部に直接注入できるのも魅力の一つです。
それぞれお悩みに合わせて使い分けましょう。
<参考記事>
ポテンツァとは?効果やダウンタイム、費用、ダーマペンとの違い
9.メソガンに関するよくある質問
Q1.メソガンに使う注入器の種類と違いを教えてください。
メソガンに使う注入器には、「MPガン」と「U225」があります。
その違いは主に次の3つです。
ショット数
MPガンは700ショット/分、U225は425ショット/分です。つまり。MPガンの方が高速で施術時間が短く、痛みを軽減できます。
モード
MPガンには、通常のガンモード(注入するモード)に加えて、ペンモードといってダーマペンのようなモードもあります。ペンモードでは、1500ショット/分とかなりの高速で肌に穴を開けるので、ダーマペンと同じく創傷治癒による肌再生効果を発揮します。
設定法
MPガンは、デジタル操作でメモリー機能もあるので、正確な治療が出来ます。薬剤の出る量、針の速度、針の深さがデジタルで正確です。一方、U225は設定が手動操作なのに対し、施術者にスキルが求められます。
Q2.メソガンはエステでも施術OKでしょうか?
一部のエステサロンでは、針を使わない「エステティック注射」としてメソガンというメニューを用いているところもあります。
しかし、クリニックで行うメソガンと施術ではありません。
エステは医療資格が無いため、美容医療と同じ機器を使った施術ができません。医療資格がないため、エステで使用できる機器やハンドトリートメントによるリラクゼーション効果で、肌や体を整えることを目的としています。
つまり、エステではメソガンの施術はできません。
Q3.メソガンの施術は本当に痛くないのでしょうか
メソガンの施術は、水光注射などと比較すると痛みは小さいです。
しかし、痛みの感じ方には個人差があります。そのため、メソガンの施術で痛みを感じる方もいます。
痛みに弱い方は、クリニックで相談して麻酔クリームを塗ってもらいましょう。
Q4.メソガンの施術直後はどうなる?
メソガンの施術直後は、個人差はありますが赤みや腫れが生じることがあります。 ただし、ほとんどの場合は、1時間程度で落ち着きます。
Q5.メソガンで色素沈着は起こりますか?
メソガンの施術後に日焼けをした場合や摩擦などで肌ダメージを与えた場合、色素沈着が起こる場合があります。
紫外線対策をしっかり行うとともに肌ダメージをあたえないようにしましょう。
10.まとめ
メソガンの特徴や効果、メリット・デメリット、副作用やダウンタイム、使う薬剤や機器の種類などを幅広く解説しました。
また、良く似た施術である水光注射やダーマペンなどとの違いにも触れました。
メソガンは、メソセラピーとしてフランスで開発された施術の1つです。
最新のマシンを使うため薬剤の注入速度が速く、ダウンタイムや痛みが少ないメリットがあります。
肌のお悩みに合わせて薬剤を変えることで、さまざまな肌悩みを改善して美肌を導きます。
また、メソガンは顔全体を均一に施術でき、皮膚の薄い目元や小鼻の際もまんべんなく薬剤を注入できるのが特長です。
毛穴のお悩みだけでなく、過剰な皮脂分泌の軽減・肌のハリや弾力アップ・小じわの改善・育毛治療など、さまざまな肌悩みをメソガンで効果的に改善できます。
この記事がメソガンの施術に興味のある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。
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