肌のクレーターは、皮膚が損傷することで肌表面が凹んでしまった状態です。
医学的には「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」といいます。
多くは、ニキビの強い炎症が原因で生じるクレーター状のニキビ痕ですが、水疱瘡や外傷が原因となることもあります。この記事では、今、注目のクレーターの再生医療をご紹介します。
また、おすすめのクリニックもご紹介します。
さまざまな治療を試しても消せないクレーターに悩んでいる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
1.クレーターの再生医療を検討している方へ
クレーターは肌内部の真皮層や皮下組織が破壊されている状態です。
多くはニキビによるひどい炎症の痕、つまりニキビ痕です。
そのため、クレーターは、ニキビができやすい部位で目立つことが多いです。具体的には、皮脂が多く毛穴が詰まりやすい鼻やこめかみ、眉間、Tゾーン、おでこ、あご、フェイスラインなどです。
軽度のクレーターは、セルフケアによってある程度改善が可能ですが、ひどくなると難しいため、医療による治療が必要です。
しかし、クレーターは保険診療の適用がなく、美容皮膚科・美容外科での自由診療による治療が必要になります。
治療の選択肢には、マイクロニードル治療やフラクショナルレーザー治療、皮膚移植などがあります。
しかし、これらでもクレーターを完全に消すことが難しく、最近では再生医療が選択肢の一つとなっています。
クレーターの再生医療は、次のような方におすすめです。
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クレーターの再生医療では、「線維芽細胞治療」をはじめ「PRP皮膚再生療法」、「幹細胞治療」、「自家培養表皮移植」などがあります。
これらの施術を受ける上で大切なことは、その効果や安全性を正しく理解することや、上手にクリニックを選ぶことです。
この記事では、クレーターの症状や原因から、再生医療の種類や特徴、ほかの治療法との違い、おすすめクリニックなどを詳しく解説します。
クレーターの再生医療を受けようと考えている方はぜひ、参考にしてください。
2.クレーターの種類は4種類
クレーターには、大きく分けて、ローリングタイプ、アイスピックタイプ、ボックスタイプの3つのパターンがあります。 また、これらに加えてケロイドが残ることもあります。
<ニキビ痕の種類>
1)ローリングタイプ
ローリングタイプのクレーターは、皮下に瘢痕組織がつくられ、それが下に皮膚を引っ張るためにくぼんだニキビ痕です。
くぼみは大きいですが、くぼみ方が滑らかです。
また、表皮が保たれていることが多く、深在性のニキビが原因と考えられています。
2)アイスピックタイプ
ニキビ痕が見えている皮膚表面は点状で小さいのですが、奥に深いタイプです。
ニキビによる炎症で毛穴が変形し、開いた状態が続いているクレーターです。
3)ボックスタイプのニキビ痕
箱のように表面が90度に近い角度でくぼみ、底面は平坦なクレーターで最も多いタイプです。
4)ケロイドタイプのニキビ痕
炎症が真皮にまで達すると、皮膚の再生能力の異常でコラーゲンが過剰に増え、硬いしこりとなってしまったクレーターです。
<参考記事>
ニキビ跡は4種類!炎症後の色素沈着はどう治す?望月瑠璃子先生に聞いた
3.クレーターの原因はニキビの進行による炎症
クレーターができる主な原因は、ニキビが悪化して炎症を起こすことです。ニキビは、正式には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気の一種です。
毛穴が詰まり皮脂が過剰に分泌されることで、毛穴内でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こします。また、顔に住み着いている「ニキビダニ」が原因になることもあります。
ニキビは通常、次の5つの段階を経て悪化していきます。
【ニキビの進行】①マイクロコメドニキビができる最初の段階では、毛穴の入り口が狭くなって皮脂が詰まり始めます。これを「マイクロコメド(微小面皰)」と呼びます。 この段階では、皮脂が毛穴に詰まっているものの、まだ肌の表面からは見えないほど小さいので、ニキビができているかどうかはわかりません。 ②白ニキビ白ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まることで発生する初期段階のニキビです。別名「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」ともいいます。痛みやかゆみなどの自覚症状を感じることはなく、触るとザラザラした感触があります。 この段階ではセルフケアが可能です。皮脂や汚れが毛穴に残らないように、しっかりと洗顔し、保湿や角質ケアを行いましょう。また、早めに皮膚科を受診してください。 ③黒ニキビ黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や汚れが空気に触れて酸化し、ほくろのように黒く見えるニキビのことです。毛穴の入り口が開いているため、皮脂が空気にさらされて酸化し、黒く変色します。別名「開放面皰(かいほうめんぽう)」とも呼ばれます。 白ニキビと同じように、黒ニキビも自覚症状はありません。セルフケアで改善を試みることは可能ですが、毛穴が開いたまま黒く見える状態を放置すると症状が悪化する可能性があります。早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。 ④赤ニキビ赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが悪化し、炎症を起こした状態のニキビです。別名紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)とも呼ばれます。 アクネ菌が皮脂を栄養に繁殖し、炎症を引き起こすことで赤く腫れあがります。これにより、痛みやかゆみが生じます。炎症を防ぐためには、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診し、薬物療法やケミカルピーリングなどの治療を受けましょう。 ⑤黄ニキビ赤ニキビがさらに悪化し、黄色ブドウ球菌が増えて膿ができた状態のニキビを「黄ニキビ」または「膿疱(のうほう)」と呼びます。赤ニキビと同じように痛みやかゆみがありますが、さらに強い炎症が起こります。 黄ニキビの膿を無理に潰そうとすると、ニキビがさらに悪化するだけでなく、ニキビ痕が残るリスクも高くなります。黄ニキビまで進行すると、セルフケアでは難しくなるので、早めに皮膚科や美容皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。 |
このように、ニキビは症状が進行するにつれて炎症が強くなります。特に膿がたまった黄ニキビを放置すると、皮膚の深い部分にある真皮層までダメージが及び、クレーター状の凹みが残ってしまう場合があります。
また、ニキビを無理に潰すことも、クレーターができる原因の一つです。したがって、クレーターを予防するためには、ニキビの早期段階で適切な治療を行い、炎症を抑えることが何より大切です。
<参考記事>
初期のニキビの治し方!毛穴の詰まりを解消する効果的なスキンケア
4.ニキビ以外のクレーターの原因は?
クレーターや肌の凹凸の原因は、ニキビ以外にもあります。
1)重度のヤケドやケガ
重度のヤケドやケガが原因で、真皮まで損傷が及んだ場合は、回復しても肌のクレーターが目立つ可能性があります。
2)顔のたるみ
加齢や紫外線ダメージなどで肌のハリや弾力が低下すると、たるみが生じます。
また、たるみ毛穴や帯状毛穴もたるみの一種です。
これらの原因で毛穴が目立ち、クレーターのように凹んで見えることがあります。
3)肌の乾燥が続く
肌の乾燥が続くとバリア機能の低下した状態が続きます。そのため、外部からの刺激を受けると、炎症や湿疹のリスクが高くなります。炎症や湿疹を上手に治療できない場合は瘢痕が残ってクレーターが目立つことがあります。
5.再生医療でクレーター消せる?種類と特徴
肌のクレーターは、再生医療によって改善が期待できます。再生医療とは、幹細胞や成長因子を使って、傷ついた組織や臓器を修復・再生させる医療技術のことです。
クレーターの治療には、ダーマペンやレーザー治療、皮膚移植などがありますが、これらは完全に治せる治療法ではありません。特に深いクレーターの場合、皮膚移植以外ではほとんど効果がなく、皮膚移植でも手術後の副作用のリスクがあります。
そのため、従来の治療法で十分な効果が得られない場合、再生医療が選択肢の一つとして考えられます。再生医療の中でも、以下の4つの治療法がクレーターに効果的だと注目されています。
- PRP皮膚再生療法
- 線維芽細胞療法
- ACRS療法
- 自家培養表皮移植
再生医療は根本的な治療を目指すため、効果が長期にわたって持続することが期待できます。また、患者自身の肌細胞や血液を使うので、副作用のリスクが低く、安全な治療法であることもメリットです。
それぞれの治療法の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
1)PRP皮膚再生療法
①特徴
PRP皮膚再生療法(PlateletRich Plasma:多血小板血漿療法)は、患者自身の血液から抽出した血小板をより多く含む血漿成分を使用し、肌の再生を促す治療法です。
PRPには成長因子(人の体内で特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称)が豊富に含まれており、これが肌の再生を促進します。血小板から放出される成長因子が、肌の細胞にはたらきかけてコラーゲンやエラスチンの生成を助けます。
また、ヒアルロン酸などの異物を使用せず、患者自身の血液を利用するため、アレルギー反応や感染のリスクが低いことも特徴です。
効果には個人差がありますが、2週間〜2カ月ほどかけて徐々に現れます。施術は短時間で即日行えるため、入院の必要はありません。
②費用
治療を受けるクリニックや治療部位によって異なりますが、一般的な費用の目安は以下のとおりです。
- 目の下(両側):10万円弱~20万円
- ほうれい線:10万円弱~30万円
- 顔全体:20万円~50万円
③副作用
治療後に赤み・腫れ・かゆみ・内出血が生じることがありますが、数日から1週間程度で治まります。
なお、小児や心臓病・脳梗塞の既往歴がある方、血液が固まりにくくなる薬を服用している方、肝臓疾患をお持ちの方は施術を受けられません。
2)線維芽細胞療法
①特徴
線維芽細胞療法(真皮線維芽細胞療法)は、患者自身の肌細胞を使用して肌の再生を促す治療法です。
主に患者の耳の裏側から採取した真皮線維芽細胞を培養し、増殖させた後、気になる部位に移植します。これにより、肌の再生を促進し、クレーターを解消する効果が期待できます。
異物を使用せず、患者自身の細胞を利用するため、アレルギー反応や感染のリスクが低く、自然な仕上がりが期待できます。
②費用
治療を受けるクリニックや治療部位によって異なりますが、一般的な費用の目安は500,000~1,500,000円前後です。
③副作用
治療後に内出血・腫れ・痛みなどが生じることがありますが、一時的なものなので、数日から1週間程度で治まります。
3)ACRS療法
①特徴
ACRS療法(Autologous Cytokine Rich Serum療法)は、患者自身の血液から抽出した成長因子と抗炎症性サイトカインを使用して、肌の再生を促す治療法です。「自己血サイトカインリッチ血清」や「炎症免疫療法」とも呼ばれます。
血液を特殊な技法で処理し、成長因子と抗炎症性サイトカインを高濃度に増幅させます。これにより、肌の再生やコラーゲン産生が促進される仕組みです。
ニキビ痕はもちろん、シワやたるみ、アトピー性皮膚炎、赤ら顔など、さまざまな肌トラブルの改善に効果が期待できます。ACRSもほかの再生医療と同じく、患者自身の血液を使用するため、アレルギー反応や感染のリスクが低く、安全性が高い治療法です。
②費用
治療を受けるクリニックや治療部位によって異なりますが、一般的に1回あたり約160,000円~200,000円程度です。
③副作用
治療後に赤み・内出血・腫れが生じることがありますが、数日から1週間程度で収まります。
4)自家培養表皮移植
①特徴
自家培養表皮移植は、患者自身の皮膚を採取し、体外で培養して増やしたあと、再び体内に移植する治療法です。この治療法は、重度のやけどや外傷・ニキビ痕・潰瘍など、広い範囲の皮膚にダメージがある場合に特に効果的です。
治療の手順は、まず傷ついた真皮層を薄く削り取ります。次に、その上に培養した新しい表皮を移植することで、皮膚の再生を促します。この真皮層を薄く削り取る方法は、レーザー治療でも改善が難しかったニキビ痕やクレーター肌の改善に効果が期待できます。
自家培養表皮移植は、少量の皮膚から大きな表皮シートをつくれるので、患者の身体への負担が軽減されることが特徴です。患者自身の皮膚を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応が少なく、移植後の見た目も自然で、色や質感が周りの皮膚と調和しやすいというメリットもあります。
②費用
自家培養表皮移植の費用は、自家培養表皮の作成費用が1枚あたり約10万円です。病院で移植を受ける場合、入院診療費や表皮採取料などがかかり、最終的には100万円以上かかることがあります。また、作成する枚数によっては、200万円を超えることもあります。
ただし、一度移植すれば何度も治療を繰り返す必要が少ないため、長期的には追加の費用がかからないというメリットもあります。
③副作用
施術箇所に、痛み・赤み・腫れ・傷痕・感染・色素沈着・生着の悪さが生じることがあります。また、体質によっては仕上がりが希望と異なる場合もあります。
最初に皮膚を削る治療を行うため、術後は施術部位を約2週間ガーゼで保護します。さらに、移植した皮膚の色合いが馴染むまでに1~2カ月のダウンタイムが必要です。
6.クレーターの再生医療は認可された医療機関で受けよう
再生医療は、2014年に「再生医療新法」の改正、2016年に「再生医療等安全性確保法」の改正が行われる以前は、肌再生医療に対しての法律の縛りが緩かったのです。
そのため、自由に再生医療が行われ、無許可で治療を行う医療機関が増えました。
そんな影響もあって、一部の医療機関では高額な医療費を請求したり、安全面のトラブルを起こしたケースも散見されました。
こうした問題点を改善するために、2014年、2016年の法改正で、再生医療は事前に手続きをし、認可が下りた指定医療機関でなければ診療できないようになりました。
また、手続きをせずに無断で再生医療を提供した医療機関は法律違反となり、罰則が適用されるようになりました。
クレーターの再生医療を受ける際には、少なくとも厚生労働省のホームページにある「再生医療等提供機関一覧(治療)」に登録された医療機関と再生医療の名称を確認しましょう。
また、医師からの十分な説明を受け、理解・納得した上で治療を検討しましょう。
<参考記事>
7.クレーターの再生医療のおすすめクリニック
クレーター治療におすすめのクリニックとして、幹細胞治療や再生医療、美容医療に特化した「TOKYOひまわりクリニック」をご紹介します。
専門性が高く実績・症例が豊富なクリニックです。
1)TOKYOひまわりクリニックとは?
TOKYOひまわりクリニックは、東京の銀座にある、幹細胞治療や再生医療、美容医療に特化したクリニックです。主に以下の治療を提供しています。
脂肪や骨髄、歯などの組織から分離した幹細胞を使用し、脂肪や骨、神経などに分化させます。高い安全性が確認されており、国内外でさまざまな医療用途に応用されています。
NK細胞やNKT細胞を増やし、自然免疫を向上させる治療法です。
最新の設備や液体窒素を用いて細胞を長期冷凍保存します。半永久的に細胞を保存・共有することが可能です。
幹細胞を培養する際に使用した培養液の上澄み(幹細胞培養上清液)を用いて、シミ・シワ・たるみなどの総合的なアンチエイジング治療を行います。 |
【基本情報】
初回カウンセリング料金 | 無料 |
営業時間 | 10:00~19:00(完全予約制) |
定休日 | なし |
住所 | 東京都中央区銀座8-9-1 銀座中央通りMMビル3F |
【院長紹介】
TOKYOひまわりクリニックの黒木良和院長は、九州大学医学部を卒業し、同大学院を修了後、神奈川県立こども医療センターで遺伝科医長・病院長・所長を歴任しました。また、聖マリアンナ医科大学の客員教授も務めています。
遺伝医療や臨床遺伝研究、障害児者医療の分野で多くの実績を持ち、日本の遺伝医療や障害者医療の草分け的存在です。新川・黒木病の発見者としても知られています。
2)TOKYOひまわりクリニックがおすすめの理由
TOKYOひまわりクリニックがおすすめの理由は、以下の2つです。
①再生医療に特化した専門治療TOKYOひまわりクリニックは、病気や事故で失われた体の組織や臓器を根本的に元通りにすることを目指す再生医療に特化しています。最新かつ先進的な医療技術や設備を用いて、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。 治療内容や処方薬については、詳しくわかりやすく説明し、検査の際も丁寧な対応を心がけています。患者様の体に最適な治療を行うために、十分な時間をかけて治療を進めています。 ②開業20年の実績と信頼性TOKYOひまわりクリニックを運営する医療法人ひまわり会は、保険医療機関として20年間で延べ65万人もの豊富な臨床実績を持っています。また、世界で300施設、日本で5施設のみが選ばれる治験実施医療機関にも選ばれました。 また、薬の開発を通じた社会貢献にも積極的に取り組んでいます。治験実施医療機関として、厚生労働省の定期監査に適合し、各製薬メーカーの社内調査や治験後の監査にもすべて適合しています。再生医療においては、国内外のパイオニアとの連携により、最先端の治療を患者様に提供できるよう尽力しています。 |
このような理由から、TOKYOひまわりクリニックは再生医療に特化し、信頼性が高く、安心して治療を受けられるクリニックとして評価されています。
8.クレーターの治療は自由診療!どんな方法がある?
ここでは、再生医療以外のクレーター治療を紹介します。
1)ダーマペンなどのマイクロニードル治療
ダーマペンに代表されるマイクロニードル治療は、超極細な針を使用して肌表面に小さな穴をあけ、真皮層まで刺激を与える美容施術です。肌の再生過程で線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、クレーターの改善を目指します。
クレーターやニキビ痕の改善には複数回の施術が必要です。また、深いクレーターにはあまり効果はありません。
<参考記事>
2)ポテンツァやエリシスセンスなどのマイクロニードルRF治療
マイクロニードルRF治療は、ダーマペンなどのマイクロニードル治療の進化版です。
極細の針から高周波(RF)を照射し、肌の深層部を加熱することでマイクロニードル治療以上のクレーターへの効果が期待できます。
また、ドラッグデリバリーシステムによって薬剤をしっかり肌内部へ届けることが可能です。
治療機には、ポテンツァやエリシスセンス、シルファームXなどがあります。
クレーターの改善にはマイクロニードルRF治療も複数回の施術が必要です。また、深いクレーターの改善は難しいことがあります。
<参考記事>
ポテンツァとは?効果やダウンタイム、費用、ダーマペンとの違い
エリシスセンスは最新のマイクロニードルRF!効果や副作用は?
シルファームXの効果は?ダーマペンやポテンツァとの違いも解説
3)フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、レーザーで肌に小さな点状の穴をあけ、真皮層にエネルギーを送り込んで治癒力を高め、コラーゲンやエラスチンの生成を促す医療レーザーです。
炭酸ガスレーザーやピコレーザーを使ったピコフラクショナルという照射方法があります。
フラクショナルレーザーでは、複数回の照射でクレーターの改善が期待できますが、効果は限定的なこともあります。
<参考記事>
フラクショナルレーザーの効果は?治療期間とダウンタイムも解説
ピコフラクショナルレーザーの効果はいつから?毛穴や小じわに効く?
4)サブジション
サブジションとは、針を皮下に刺して表皮と筋膜の癒着を剥がす新しい美容医療の施術です。
顔面に広い範囲でクレーターがある場合や、マイクロニードル治療でも改善しないクレーターへの効果が期待できます。また、ローリング型や深いボックス型には効果が期待できます。
しかし、アイスピック型の場合はあまり効果がありません。
5)ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌の表面の古い角質を取り除くことで表皮のターンオーバーを促進する治療です。
真皮まで及んだクレーターの改善は難しいですが。軽度のクレーター肌であれば改善が期待できます。
<参考記事>
ケミカルピーリングの効果はいつから?ニキビ跡や毛穴にも効果が?
9.クレーターは自力のセルフケアで改善できる?
1)クレーターのセルフケア法
クレーターは、セルフケアで改善しませんが、ひどくなるのを防ぐには正しいスキンケアやエイジングケア、生活習慣の見直しが大切です。
ここでは、クレーターをひどくさせないためのセルフケアをご紹介します。
①クレンジング・洗顔
正しいクレンジングや洗顔は、肌へのダメージを抑えることにつながります。
自分の肌タイプに合ったクレンジング料や洗顔料を使って、優しく、またどちらも短時間(1分30秒以内)ですすぎまでを終えましょう。
また、すすぎはぬるま湯がおすすめです。
②保湿ケア
肌のバリア機能を守るとともに肌のターンオーバー正常化するために、スキンケアの基本である保湿をしっかり行いましょう。
セラミドやヒアルロン酸、プロテオグリカン、アミノ酸など、高保湿で低刺激の保湿ケア化粧品を使いましょう。
また、年齢や季節に応じて、化粧水や美容液、乳液、クリームなどを組み合わせて使いましょう。
③紫外線対策
紫外線は肌にダメージを与え、肌のバリア機能の低下や光老化によるたるみの原因になり、クレーターを悪化させるリスクになります。
日焼け止めや日傘、帽子などでしっかり紫外線対策を行いましょう。
2)少しでもクレーターを改善したい場合は機能性の高い成分を使う
セルフケアで少しでもクレーターの改善を期待したい場合は、高機能な成分を配合したエイジングケア化粧品を使うことがおすすめです。
具体的には次のような成分があります。
成分 | 特徴・はたらき |
レチノール |
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ペプチド |
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ビタミンC誘導体 |
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ナイアシンアミド |
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ナールスゲン |
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ヒト幹細胞培養上清液 |
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プラセンタエキス |
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3)何に注意すれば良い?
クレーターのスキンケアは優しく行うことが大切です。
洗顔、保湿、紫外線対策は、肌に優しく触れ、刺激を与えないようにしましょう。
また、スキンケアアイテムは、年齢や肌質に合ったものを選びましょう。
もう1つ注意すべきは、医療機関以外で販売されている肌に針を刺すタイプの美容器具は症状の悪化や感染症のリスクが考えられるため、使用を控えましょう。
セルケアでは正しいスキンケアを心がけ、ほかの治療まがいの方法は控えましょう。
4)生活習慣の見直しも大切
また、生活習慣の見直しも大切です。
十分な睡眠が取れているか、栄養バランスの取れた食事ができているかなどもチェックしましょう。
10.クレーターに関するよくある質問
Q1.クレーター毛穴と開き毛穴の違いは?
クレーター毛穴と開き毛穴は、似ているので区別がつかない場合があります。
クレーター毛穴は、ニキビの強い炎症によって皮膚の深い層で組織の一部が凹んでしまった状態です。
一方、開き毛穴は、過剰に分泌された皮脂の酸化による炎症で毛穴が押し広げられて開いたように見えたり、すり鉢状に凹んでしまった状態です。皮膚の深い部分に凹むことは少なく、ひどい状態でなければ、正しいスキンケアでも改善可能です。
Q2.再生医療ならクレーターは完治しますか?
再生医療はその名のとおり、肌を再生させることでクレーターを治療する方法です。
機器や薬剤による治療より高い効果が期待できますが、クレーターが完治するかどうかには状態や個人差があります。
Q3.線維芽細胞治療はクレーター以外にも効果がありますか?
線維芽細胞治療は、クレーター以外にもたるみやシワの改善にも効果が期待できます。
11.まとめ
肌のクレーターの再生医療の種類や効果、費用、副作用などを幅広く解説しました。
また、おすすめの専門クリニックもご紹介しました。
肌のクレーターは、皮膚が損傷することで肌表面が凹んでしまった状態です。ニキビ痕が主な原因で、セルフケアでは改善しません。
また、ダーマペンやフラクショナルレーザーなどの治療法では効果が限定的なこともあります。
そのため、肌のクレーター治療には再生医療が選択肢の一つになります。
しかし、再生医療は万能ではありません。また、費用も高額となることが多いことから、クリニックを上手に選ぶことも大切です。
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