フラクショナルレーザーの効果は?治療期間とダウンタイムも解説

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フラクショナルレーザーとは、肌の自己再生を促し、ニキビ跡やクレーター、毛穴の開きなどを改善させる治療です。どんな施術なのか、種類はあるのか、治療期間やダウンタイムも気になりますよね。そこで今回は、フラクショナルレーザーの効果やダウンタイムの期間などについて解説します。また、よく比較される美肌治療の「ダーマペン」との違いも解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修医師
■経歴
初期研修終了後、麻酔科を専攻。
手術麻酔以外にもペイン•疼痛緩和を学び認定医を取得。
その後、美容皮膚科の某大手クリニックや脂肪吸引専門クリニックで経験を積み、現在BAUM MEDICAL CLINICで多くの患者様の美容医療に携わっています。
麻酔科の技術を活かし、より安全で痛みを最小限に抑えた治療を、そして女性ならではのセンスを活かし、最大限の効果が出る治療を提供しております。
目次

1.フラクショナルレーザーとは?ドット状に細かくレーザーを照射する美肌治療器

フラクショナルレーザーとは、レーザーを肌表面にごく微細なドット状に照射することで、意図的に肌を傷つけ、小さな点のような穴を開けるレーザー治療です。

このメカニズムによって、古い皮膚から新しい皮膚への再生(スキンリプレイスメントまたはスキンリサーフェシング)が促されます。

その過程で、コラーゲンやエラスチンの生成促進や、創傷治癒による肌の再生・入れ替わりを促すことで、美肌をもたらします。

フラクショナルレーザーによる熱エネルギーは真皮層にまで達し、コラーゲンやエラスチンの生産を促す線維芽細胞を活性化させるため、肌の弾力やハリ感アップ、ニキビ跡やクレーター、たるみ、開き毛穴や黒ずみなど、さまざまな肌の悩みを改善できます。また、くすみをなくして肌の透明感をもたらし、肌質改善も期待できます。

フラクショナルレーザーは、短期間でシワやたるみなど、さまざまなお肌の問題を改善する効果が期待でき、ダウンタイムが短いことも特徴です。

この記事では、フラクショナルレーザーの特徴や種類から効果、ダウンタイムの期間などについて解説します。

 

<監修医からのメッセージ>
今では美容医療で使うレーザーの種類はとても増えています。
そのため、一般の方にとっては、その特徴やメリット、デメリットを理解することがとても難しくなっています。
数多くあるレーザーの中で、フラクショナルレーザーは、マイクロドット状にレーザーを照射し、表皮に小さな穴を開けるという点でとても特徴的です。
フラクショナルレーザーで開けた穴が修復される過程で、新しい皮膚の再生を促し、シワやたるみ、ニキビ跡や毛穴の開きの改善などが期待できます。
一般的にレーザーといえば、「シミ取り」をイメージされる方も多いと思いますが、フラクショナルレーザーは、さまざまな肌老化の治療ができて効果の実感も早い点もメリットです。
また、多少、痛みを感じることはあっても、ダウンタイムが短いため、受けやすい施術の1つです。
しかし、メリットだけではなく、副作用もでるケースがあるので注意も必要です。この記事では、その点についても触れていますので、ぜひ、最後まで読んでいただけるとフラクショナルレーザーの多くが理解できる構成となっています。
フラクショナルレーザーを受けてみようかと思う方は、ぜひ、美容クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

 

2.フラクショナルレーザーは、大きく2種類

フラクショナルレーザーには、「アブレイティブフラクショナルレーザー」と「ノンアブレイティブフラクショナルレーザー」の2種類が存在します。

ノンアブレイティブタイプは、レーザーによる熱作用を利用した治療です。一方、アブレイティブタイプは、皮膚の剥脱を行うような治療です。

アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、ノンアブレイティブフラクショナルレーザーに比べると、レーザーの出力が高いためダウンタイムが長引きます。ただし、その反面、深い層にダメージが及ぶクレーターや傷跡なども改善しやすいのが特徴です。

また、フラクショナルレーザーで開けた表皮の小さな穴に、EGFやFGFなどのグロースファクター(成長因子)などを浸透させ、再生能力を高めるケースもあります。

一方、ノンアブレイティブフラクショナルレーザーは、マイルドな出力で回数をかけて治療していきます。アブレイティブタイプのフラクショナルレーザーに比べて効果は感じにくいですが、ダウンタイムが短いというメリットがあります。

 

<アブレイティブとノンアブレイティブの違い>

また、一口に「フラクショナルレーザー」といっても、さまざまな機種があります。ニキビ跡など肌の凹凸を改善させるのが得意な「フラクショナルCO2レーザー」や、小じわや肌質改善に効果的な「ピコフラクショナルレーザー」、たるみ改善にも効果を期待できる「フラクセルレーザー」などがあります。このように、機種によって期待できる効果が変わるため、医師と相談して治療を始めるとよいでしょう。

 

<ピコフラクショナルと従来のフラクショナルレーザー>

 

ピコフラクショナルレーザーのメカニズム

 

<参考記事>

ピコフラクショナルレーザーの効果はいつから?毛穴や小じわに効く?

 

アブレイティブノンアブレイティブ
治療法肌表面にダメージを与える肌深部に熱刺激を与える
効果高い

(クレーターや傷跡にも効果あり)

マイルド

(小じわの改善、ハリや弾力がアップしやすい)

ダウンタイム長い(1週間ほど)短い(3日ほど)
必要回数少ないやや多い
機種フラクショナルCO2レーザー

など

ピコフラクショナルレーザー

フラクセルレーザー

など




3.フラクショナルレーザーはこんな人におすすめ

フラクショナルレーザーは、主に以下に該当する人におすすめです。

 

  • 毛穴の開きやいちご鼻、黒ずみを改善したい
  • ニキビやニキビ跡を改善し凹凸のない肌にしたい
  • 深いニキビ跡やクレーターを改善したい
  • 肌のたるみや小じわを改善し、ハリのある肌にしたい
  • 肌質改善をし、全体的にキレイな肌になりたい
  • シミやくすみを改善しトーンアップしたい
  • イボやほくろ、小腫瘍(脂漏性角化症、汗管腫、稗粒腫など)を除去したい

 

ただし、種類によって少し得意・不得意があります。

 

<フラクショナルレーザーの種類別の比較>

機種得意な適応ダウンタイム1回あたりの価格
ピコフラクショナルレーザーくすみ・肌質改善に効果的

肌表面にダメージが少ない

ほとんどなし

当日よりメイク

可能

20,000円~60,000円
CO2フラクショナルレーザー毛穴の開き・ニキビ跡により効果的

施術に痛みをともなう場合あり

赤み:3日程度

肌のザラつき:1週間程度

10,000円~50,000円
フラクセルレーザーたるみ・小じわにも効果的

肌表面にダメージが少ない

赤み:1日程度

肌のザラつき:1週間程度

30,000円~80,000円

*ダウンタイムは個人差があります。

*価格は美容クリニックや照射部位、時間、使用する機器で異なります。

4.フラクショナルレーザーの効果

フラクショナルレーザーは、1つの治療でさまざまな肌トラブルを改善することができる施術です。ここからは、フラクショナルレーザーの効果について解説していきます。

1)ニキビ跡・クレーター・肌の凹凸を改善する

フラクショナルレーザーは、肌の深い層にまでダメージが及んでいるニキビ跡やクレーター、肌の凹凸を改善させる効果があります。

レーザーで肌を傷つけることで皮膚の自己再生作用を強制的にはたらかせ、肌のターンオーバーやコラーゲンの生成を促進。傷がついた古い肌を新しい肌へと入れ替え、凹凸のない滑らかな肌に導きます。

真皮にまでレーザーの熱が届くため、コラーゲンやエラスチンの再構築を促し、肌のハリや弾力を改善します。

 

<参考記事>

ニキビ痕の原因・種類と正しい治療法!キレイに消すには?

2)いちご鼻・毛穴の開きを改善する

フラクショナルレーザーは、いちご鼻や毛穴の開き・黒ずみが気になる人にもおすすめです。お肉に熱を通すとキュッと縮むように、レーザーを照射し肌に熱刺激を与えることでコラーゲン繊維が収縮します。コラーゲン繊維の収縮により、タイトニング効果が得られ、内側からも毛穴を引き締めることができます。毛穴が小さくなると、皮脂の分泌も減少し皮脂詰まりが改善されるため、毛穴の黒ずみやいちご鼻の解消が期待できます。

 

<参考記事>

ボコボコ毛穴を改善したい!おでこや鼻など顔のパーツ別の治療法

いちご鼻の原因と正しい治し方。噂の改善対策を検証する!

毛穴の開き・黒ずみ・たるみの治療!費用と美容クリニックの選び方

3)ほくろ・イボの除去ができる

ほくろ・イボの除去には「フラクショナルCO2レーザー」が使われるケースが多いです。

対象のほくろやイボにレーザーを照射すると、ほくろやイボの水分がレーザーの光を吸収して膨れ上がり、蒸散することでほくろやイボを取り除くことができます。

メスで切除するよりも傷跡が残りにくく、熱エネルギーによる血管の熱凝固作用により出血しにくいことがメリットです。

ただし、強い出力で照射するため、稀に炎症後色素沈着が起きてしまうことがあります。色素沈着は1年〜1年半かけて徐々に薄くなっていきます。色素沈着が起きてしまったときは、摩擦を避けて紫外線対策をし、悪化させないケアが必要です。

4)肌に弾力・ハリを与えてくれる

フラクショナルレーザーを照射することによって、肌のハリ感や弾力がアップします。フラクショナルレーザーの熱エネルギーは真皮まで到達します。真皮にはコラーゲンやエラスチンが存在します。これは肌のハリや弾力に欠かせない成分です。フラクショナルレーザーで、コラーゲンやエラスチンの生成を活性化させることで、肌のハリや弾力がアップし、小じわの目立たない肌を取り戻すことができます。

また、フラクショナルレーザーの熱エネルギーによって、真皮層のコラーゲン繊維が収縮するため、内側からキュッとたるみを引き締める「タイトニング効果」も得られます。

 

<参考記事>

肌のハリとは?弾力がなくなる原因と取り戻すための方法・対策



5.フラクショナルレーザーを受けるメリット

フラクショナルレーザーには高い治療効果のほかにも、さまざまなメリットがあります。

ここからは、フラクショナルレーザーのメリットについて詳しく解説していきます。

1)傷跡やニキビ跡、クレーターなど、従来では難しかった治療にも対応

傷跡やニキビ跡、クレーターは皮膚の深部にまで到達しているため、従来のレーザー治療では改善は難しいとされてきました。しかし、フラクショナルレーザーは皮膚の深いところまでレーザーが到達するため、傷跡やニキビ跡、クレーターの改善にも適しています。また、加齢で徐々に目立つ開き毛穴や、シワなどにも効果を発揮します。

2)効果を早く実感できる

フラクショナルレーザーを照射してから数日後、赤みやほてりが出現し、かさぶたが形成されます。かさぶたが剥がれ落ちるまでに必要な期間は、約1週間です。かさぶたが剥がれると、新しく生まれ変わった綺麗な肌が出現します。

効果を早く実感できる理由の1つに、レーザーの照射方法があります。レーザーをドット状に照射すると、照射部位に「傷ついた細胞」と「健常な細胞」が混在します。健常な細胞は、傷ついた細胞より活発にはたらき、傷の修復を促進してくれるので、より早く効果が実感できます。

3)さまざまな症状を改善できる

フラクショナルレーザーは、古い皮膚を新しい皮膚に入れ替える治療のため、ニキビ跡の改善やシミ・そばかすの除去など、肌質改善に関するさまざまな効果を期待できます。また、真皮にまで熱エネルギーが届くため、コラーゲンやエラスチンを増やし、たるみやシワの改善などにも効果を期待できます。フラクショナルレーザーは、一気にさまざまな症状を改善できる、優れた治療法です。

6.フラクショナルレーザーのデメリット・副作用・注意点

効果が高くメリットも多いフラクショナルレーザーですが、デメリットや副作用も存在します。「思っていた施術と違った」とならないように、デメリットや副作用を理解した上で、施術を受けることをおすすめします。ここからは、フラクショナルレーザーのデメリットや副作用について詳しく解説していきます。

1)痛みがある

個人差がありますが、フラクショナルレーザーの照射中は、日焼けしたときのようなヒリヒリ・ジンジンするような痛みがともないます。痛みが心配な人は、事前に麻酔の使用が可能か、医師やクリニックに相談しましょう。

また、施術後もヒリヒリとした痛みが続く場合があります。術後のヒリつきは、布に包んだ保冷剤や冷たいタオルなどでクーリングすると落ち着きやすいです。

2)ダウンタイムがある

フラクショナルレーザーには、施術方法や肌質によって個人差がありますが、1週間前後のダウンタイムがあります。施術直後から赤みや腫れ、ほてり、少しの皮むけが3日程持続し、その後はかさぶたが形成されます。

かさぶたは1週間程度で自然に剥がれ落ちます。施術部位によってはマスクなどで隠せますが、ドット状の跡や赤み、かさぶたは目立つため、心配な人はしっかり休日が取れる期間に施術するのがおすすめです。

また、術後は炎症の悪化を防ぐためにも、日焼け対策や保湿などのアフターケアが重要です。さらに、飲酒やサウナ、激しい運動など体温を上げる行為は、術後の赤みを悪化させる可能性があるので、1週間は控えましょう。

フラクショナルレーザーのダウンタイムは機械や施術内容によって異なるので、事前に医師やクリニックに確認しましょう。

3)炎症が起こる場合がある

フラクショナルレーザーは従来治療が難しいとされていた、深い傷跡やクレーターを治すことができる、優れた美肌治療法です。しかしその反面、リスクも大きくなります。フラクショナルレーザーの照射後は炎症が生じ、色素沈着を起こすことがあります。炎症後色素沈着は日にちの経過とともに自然に薄くなりますが、炎症が強いと、稀に色素沈着は残ってしまいます。

炎症や色素沈着を悪化させないためにも摩擦を避け、紫外線対策や保湿などのアフターケアをしっかり行うことが重要です。

また、レーザーのダメージによって肝斑が悪化する可能性もあります。肝斑の悪化が気になる人は、事前に医師に相談しましょう。



7.フラクショナルレーザーの効果の持続時間・施術回数・頻度は?

フラクショナルレーザーの効果はどれくらい持続するのでしょうか?また、何度くらい治療が必要でしょうか?

フラクショナルレーザーは、肌状態や肌悩みによって必要な施術回数が変わってきます。ここからは、効果の持続期間や施術回数、頻度の目安について詳しく解説します。

1)フラクショナルレーザーの効果の持続時間は半年〜1年ほど

フラクショナルレーザーの効果持続期間は半年〜1年です。1回の施術よりも5〜10回治療を受けるほうが効果は持続しやすくなります。治療を継続して受けることで、ふっくらとしたなめらかな肌を維持することができます。

2)1回目から効果が実感できる

「フラクショナルレーザーは何回受ければいいの?」「効果はいつから感じられる?」と疑問に思う人は多いでしょう。フラクショナルレーザーは、1回でも肌のハリやツヤを感じられることがあります。しかし、より良い効果を実感したい人や、肌ダメージが深部まで及ぶ深いニキビ跡や傷跡、クレーターがある場合は、最低でも2〜3回以上の施術が必要です。

フラクショナルレーザーは1回の施術で、10%〜20%肌を入れ替えることができます。どの程度治したいかや、肌の状態によって回数が異なるので、医師と相談の上治療計画をたてましょう。

3)1ヶ月に1回、5回継続する

フラクショナルレーザーは、施術後のダウンタイムや炎症が落ち着いてから、次の治療ができるようになります。フラクショナルレーザーは1回で10%〜20%の肌を入れ替える施術なので、5回セットの治療を用意しているクリニックもあります。その場合、1ヶ月に1回のペースで5回照射することが多いです。1回でも効果を実感しやすいものの、ニキビ跡や傷跡、クレーターなどの改善には、複数回施術を重ねる必要があります。

8.フラクショナルレーザーの施術の流れ

フラクショナルレーザーの施術の流れをご紹介します。

1)カウンセリング・診察

施術前にカウンセリングで肌悩みや改善方法、フラクショナルレーザーの効果やメリット、デメリットなどについて説明を受けます。

人によっては、必ずしも、フラクショナルレーザーが肌悩み改善に適しているわけではないので、別の治療法を提案されるケースもあります。

カウンセリングでは、ほかに不明点や不安なことを医師に聞きましょう。

最終的に、治療内容・施術後の注意・治療費・治療スケジュールなどの説明を受け、納得すれば、同意書にサインをします。

2)洗顔・クレンジング

施術前にクレンジング料や洗顔料で、メイクや汚れを落とします。

基本的には、美容クリニックで用意がありますが、自分のものを持参することも可能です。

3)麻酔(必要に応じて)

施術中の痛みは少ないですが、痛みが心配な方には麻酔を行います。

4)施術

施術前に麻酔クリームを塗布します。

20〜60分ほどで麻酔が効いてきます。

その後、照射部位に照射漏れがないようにマーキングを行い、保護めがねを装着し、テスト照射を行います。

施術部位に異常な反応がないことを確認後、レーザーを照射します。

施術時間は5〜15分程度です。

5)アフターケア

施術後、照射部分を冷やすクーリングを行います。

クーリングを行うことで、ダウンタイムを軽減することができます。



9.フラクショナルレーザー体験レポート〜動画で配信〜

ナールス美容医療アカデミー編集長の私、富本充昭は、ピコフラクショナルレーザーを体験しました。

施術を受けたのは、兵庫県尼崎市武庫之荘のRURI clinicです。

使ったピコフラクショナルレーザーは、FDA承認の「ピコシュア」です。

これは、アレキサンドライトレーザーの一種です。

今回は、動画で施術シーンをお見せしています。

実際の施術では、どのような機械でどのような施術をするのかを見ていただけると思います。

また、今回は麻酔なしでの施術となっております。

時間の問題で麻酔なしになったのですが、皆さんは時間の余裕のあるときに麻酔をして施術されることをおすすめいたします!

ちょっと痛かったです。

なお、幸いニキビ痕や毛穴の開きは最初からなかったので、施術後すぐに効果を実感することはできませんでしたが、施術後1ヵ月程度で肌のハリを感じることができました。

 

【施術映像】ピコフラクショナルレーザーの施術を体験!麻酔なしでの施術でしたので少し痛かったです!

https://www.youtube.com/watch?v=WTHMZBfYTiU

10.ダーマペンとの違い

フラクショナルレーザーとよく比較される施術としては、「ダーマペン」という施術があります。ダーマペンもフラクショナルレーザーと同じように、皮膚に小さな穴を開けて、皮膚の創傷治癒力を利用し、肌トラブルを改善させる治療です。ここからは、フラクショナルレーザーとダーマペンの違いを徹底解説します。どちらを選べば良いのかお悩みの人も、ぜひ参考にしてください。

1)レーザーで穴を開けるのがフラクショナルレーザー

ダーマペンとフラクショナルレーザーは、どちらも傷を治そうとする自然治癒力を利用して、肌トラブルを改善させる治療です。しかしこの2つでは、治療方法が異なります。ダーマペンは、髪の毛よりも細い針で肌表面に無数の小さな穴を開けます。ダーマペンは針を使いますが、フラクショナルレーザーはレーザーで皮膚に穴を開ける点に違いがあります。

2)より痛みが強く高い効果があるのがフラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、肌表面に穴を開けるだけでなく、同時に熱エネルギーを真皮の奥深くまで与えることができるので、ダーマペンよりも高い効果を期待できます。フラクショナルレーザーなら、内側から肌を引き締めるタイトニング効果やリフトアップ効果も得られるのが特徴です。

しかしその反面、ダーマペンよりもフラクショナルレーザーのほうが痛みが強く、ダウンタイムが長い傾向にあります。

ダーマペンのダウンタイムには赤みや熱感、ほてり感や皮むけなどがあり、4〜5日ほど続きます。一方、フラクショナルレーザーは赤みやヒリヒリ感があり、これらが落ち着くまで1週間ほどかかるケースもあります。

3)細かい場所の調整や痛みの軽減を求めるならダーマペン

フラクショナルレーザーは、熱エネルギーによって肌質改善を行うため、ジリジリとした熱さや痛みを感じるケースがあります。ダーマペンの痛みは、フラクショナルレーザーと比較すると控えめです。

また、ダーマペンは症状や部位によって、針を刺す深さを0.2〜2.5mmの間で細かく調整することができます。痛みが心配な人は、浅めの深度から行うとよいでしょう。人によっては、麻酔を使わずにダーマペンの施術を受けることもあります。

 

<参考記事>

ダーマペン4の効果まとめ!値段やダウンタイムまで徹底解説



11.フラクショナルレーザーのよくある質問

ここまでフラクショナルレーザーの魅力を紹介してきました。ここからは、フラクショナルレーザーについて、よくある質問をご紹介します。

Q1.ダーマペンとの併用は可能ですか?

どちらも肌ダメージの大きい施術のため、同日施術は不可能です。最低1ヶ月は期間を空ける必要があります。

Q2.フラクショナルレーザーは効果がないと聞きました。本当ですか?

フラクショナルレーザーの効き目には個人差があります。フラクショナルレーザーは、複数回治療を重ねることで徐々に効果が現れる施術です。1回の照射でもハリ感などは感じやすいですが、クレーターや傷跡などは、1回では劇的な変化はないため「効果なし」と感じる人もいるようです。

また、施術を受ける人の肌質だけでなく、施術者によっても効果が左右されます。スキルが乏しいクリニックで施術を受けてしまうと、効果が得られないどころか、肌悩みが悪化してしまうことがあります。

満足のいく施術を受けるためにも、実績豊富でカウンセリング時に悩みをしっかり聞いてくれるクリニックや医師を選びましょう。

Q3.施術後、すぐにメイクはできますか?

フラクショナルレーザー施術後のメイクは、基本的に当日にはできません。メイクができるまでの日数は、施術方法やクリニックによって異なります。自己判断でメイクをしてしまうと、思わぬ肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があるため、必ず医師の指示に従ってください。

Q4.フラクショナルレーザーにはどんな機種がありますか?

いくつかのメーカーから波長の違うものが販売されています。

フラクセル、フラクセル2、フラクセル3、モザイク、スマートサイド・ドットなどがあります。

また、ピコシュア、ピコウェイなどのピコレーザーにはフラクショナルモードがあります。

機種によってそれぞれ特徴があります。

採用されている機種は、美容クリニックで異なるので、詳しいことはそこで確認してください。

Q5.フラクショナルレーザーの施術が受けられないケースはありますか?

次のような方が、それにあたります。(禁忌)

 

  • 妊娠中・妊娠の可能性のある方
  • てんかん発作の既往歴のある方
  • 金製剤(抗リウマチ薬)の服用歴が一度でもある方
  • ロアキュタンほか、ビタミンA類似薬による治療中の方、および治療終了後6ヵ月以内の方
  • 施術部位に金の糸、そのほかの金属、プロテーゼの挿入がある方
  • 皮膚に炎症がある方
  • 紫外線アレルギー、極端な光過敏症のある方

12.まとめ

フラクショナルレーザーの効果や特徴、種類、メリット、施術の流れ、ダーマペンとの違いなどを幅広く紹介しました。また、体験レポートやデメリットやダウンタイムについても紹介しました。

いかがだったでしょうか。

フラクショナルレーザーとは、マイクロドット状にレーザーを照射し、表皮に小さな点の穴を開けることで肌悩みを治療します。

フラクショナルレーザーによる治療では、皮膚深部に意図的に熱ダメージを与えることで、古い皮膚から新しい皮膚を再生させるスキンリプレイスメント(またはスキンリサーフェシング)が行われます。皮膚の再生過程においてコラーゲン生成が促されるため、肌の弾力やハリのアップ、ニキビ跡や毛穴の開きの改善といった効果も期待できます。

また、短期間でシワやたるみなど、さまざまなお肌の悩みを改善する効果が期待でき、ダウンタイムが短いことも特徴です。

この記事が、フラクショナルレーザーに興味がある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。

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