初期のニキビの治し方!毛穴の詰まりを解消する効果的なスキンケア

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ニキビと毛穴の悩みありませんか?自宅でパックや化粧水を使っても、皮脂汚れはなかなか落ちないなどで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では初期段階の軽いニキビや毛穴の詰まりを解消する効果的なスキンケアからその他の対策までご紹介します。でも、ひどくなる前に皮膚科へ行くことも大切です。

この記事の監修医師
■経歴
藤田保健衛生大学卒業後、橋本市民病院で初期研修、湘南美容クリニックにて勤務後、梅田ビューティークリニックで勤務
2021年6月Bella Beauty CLINIC開業
■保有資格
医師免許
■資格・所属学会
日本美容外科学会
日本美容皮膚科学会
日本化粧品学会
アラガンボトックスビスタ認定医
アラガンジュビダームビスタ認定医
■メディア出演実績
カスタムライフ
週刊女性
MRB
anan
ボーチェ

1.ニキビや毛穴をスキンケアで何としたい方へ

ニキビと言えば思春期に多い肌悩みですが、20代以降でも大人ニキビに悩まされることも少なくありません。

そんなニキビと毛穴には深い関係があります。

  • 時々できるニキビが気になっている
  • 自宅で毛穴ケアパックや毛穴を使っているが、ニキビになってしまった
  • 毛穴の皮脂汚れはなかなか落ちなくて困っている

といった方はいませんか?

実はニキビも毛穴にも大きく関係している皮脂。

皮脂の過剰な分泌が、毛穴の詰まりやニキビの原因になります。

だから、それを抑えることは大切です。

しかし、無理に落とそうとするスキンケアでは改善しないことも多いのです。
だからこそ、ニキビや毛穴の悩みの原因をしっかり理解した上で、正しいスキンケアを行うことが大切です。

この記事では、初期段階の軽いニキビや毛穴の原因からスキンケアによる予防や解消法をご紹介します。
といっても、ニキビで炎症が起きたり、すり鉢毛穴になってしまうとセルフケアだけでは改善は難しくなります。
その場合は、皮膚科や美容クリニックを受診しましょう。

<監修医からのメッセージ>

ニキビとは医学用語で尋常性痤瘡と呼びます。
主に、思春期の男女に発症し、顔面、前胸部、上背部などに生じる毛包脂腺系の慢性炎症性疾患です。
日本では、ニキビは約90%の人が経験していると言われ、大人の男女でも悩むことがあります。

そんな状況の中、日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡治療ガイドライン」の策定や改訂によって、治療は大きな躍進を遂げています。
そのため、皮膚科を受診することで、医薬品を使った治療で改善できるケースが増えています。

しかし、一度、ニキビが治っても再発する方が少なくありません。
それは、毎日のスキンケアや日常生活のあり方の問題であることが多いのです。
逆に言えば、日々の正しいスキンケアや日常生活でニキビは予防することができるのです。

この記事では、初期段階のニキビ改善や予防のためのスキンケアや日常生活について詳しく紹介しています。
ぜひ、皆様の日々のスキンケアにお役立てくださいね。

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2.ニキビの原因は毛穴の詰まりも関係している

ニキビができる原因を解説します。
ニキビができる原因は皮脂分泌の増加、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖の3つが関係しています。

1)皮脂分泌の増加

遺伝的な脂性肌であったり、思春期のホルモンバランスの乱れに加えて、気温の上昇や食生活の乱れ、疲れ、ストレス、睡眠不足などが原因で性ホルモンが過剰になると、真皮にある皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されます。皮脂は肌の健康を維持するために必要なものですが、大量に分泌されるとスムーズに排出されずに毛穴が詰まってしまいます。
これがニキビのきっかけになります。

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2)毛穴の詰まり

通常、肌は細胞が一定の周期で生まれ変わる「ターンオーバー」によって古い角質が剥がれ落ちていきます。
しかし、生活習慣の乱れや紫外線の影響、乾燥、間違ったスキンケアなどでターンオーバーのリズムが乱れると、毛穴の出口の角層が剥がれずに厚くなっていきます。その結果毛穴の出口を塞いでしまい、皮脂や老廃物が詰まりやすくなるのです。
皮脂や古い角質だけでなく、洗顔で落としきれなかったメイク汚れも混ざりあって角栓ができると毛穴は完全に詰まってしまいます。

3)毛穴詰まりによるアクネ菌の増殖

毛が皮膚に埋まっている部分の「毛包」にはアクネ菌が存在しています。アクネ菌は人間の肌にもともと住み着いている皮膚常在菌で、通常は肌を弱酸性に保つなど肌を守る働きをしています。
ところが、毛穴が詰まり皮脂が多くなると、酸素が嫌いなアクネ菌が好む環境になります。
そのため、過剰に増殖し、炎症を引き起こしてニキビを発生させてしまうのです。

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3.ニキビの種類

ニキビの種類は状態によってさまざまあり、それぞれ呼び方が異なります。ここでは、5種類のニキビを段階ごとに解説します。

1)炎症のないニキビ

まだ炎症が起こっていないニキビは、以下の3種類があります。

  1. マイクロコメド:目に見えない毛穴の詰まり始め

    マイクロコメド(微小面ぽう)とは、毛穴の出口が狭くなって皮脂が詰まり始めている状態です。まだ肉眼では見えませんが、皮膚の内部ではすでにニキビができはじめています。

  2. 白ニキビ:初期段階のニキビ

    白ニキビはニキビになりたての段階です。
    肌のターンオーバーが乱れると皮脂や古い角質、メイク汚れなどが混ざって角栓を形成します。すると排出できなくなった皮脂や角栓によって毛穴の出口が詰まり、白ニキビ(コメド)に至ります。ニキビの患部は薄い皮膜で覆われていて毛穴は閉じていますが、手で触れるとザラザラしているのが特徴です。
    白ニキビの段階ではまだ炎症を起こしていないものの、放置すると症状が進行して赤ニキビになります。そのため、白ニキビの段階から治療を開始することが大切です。

    ニキビの初期段階

  3. 黒ニキビ:白ニキビの酸化状態

    黒ニキビとは、白ニキビが悪化すると毛穴が開き、空気にさらされた皮脂や古い角質などが酸化して黒ずんだ状態のことをいいます。炎症は起こっていないため赤みや痛みはありませんが、シミやほくろのように見えて目立つため、気になる人も多いでしょう。

    ニキビ第一段階

2)炎症を起こしたニキビ

白ニキビを放置すると炎症を起こし、以下のような赤ニキビや黄ニキビに発展します。

  1. 赤ニキビ:コメドが悪化したニキビ

    赤ニキビとは、コメド(白ニキビ)が悪化して毛包内でアクネ菌が増殖し、炎症が起きた状態をいいます。炎症を起こした赤ニキビは皮膚が盛り上がり、痛みや痒みを感じることもあります。赤ニキビは早急に炎症を抑えないと悪化してニキビ跡になってしまうこともあるため、皮膚科や美容皮膚科を受診して適切な処置を受けましょう。

  2. 黄ニキビ:化膿したニキビの最終段階

    黄ニキビは、赤ニキビがさらに進行して黄色ブドウ球菌まで増殖し、クリーム色の膿ができている状態です。赤ニキビと同様、痛みやかゆみを感じることがあります。透けて見えている膿を出そうとしてニキビを無理に潰すと患部に雑菌が入り、悪化して治りが遅くなってしまいます。

ニキビ 第二段階

しかも、炎症が真皮にまで到達するとさらに強い炎症を引き起こし、デコボコとしたクレーター状のニキビ跡になってしまうおそれもあります。一度クレーター状のニキビ跡ができると、セルフケアでの改善はほとんど見込めないため注意が必要です。

ニキビ 第三段階

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4.毛穴の詰まりとニキビの深い関係

毛穴の詰まりや過剰な皮脂分泌がおこると、それらを分解するために分解酵素が分泌されます。これは、皮膚常在菌の1つであるアクネ菌が出すリパーゼなどのことです。
リパーゼによって皮脂が分解され、オレイン酸などの遊離脂肪酸に変わる際に、活性酸素が増えます。

この活性酸素は肌にダメージを与えニキビの原因になります。このように、毛穴の詰まりがニキビの原因を作るのです。

一方、毛穴の中でアクネ菌が増えるとキャンプファクターという毒素を出します。この毒素が、肌を攻撃しようとします。

活性酸素とキャンプファクターの2つが毛穴の中や付近の肌を攻撃すると、肌はそれをなんとかしようと免疫反応を起こします。
その結果、白血球の好中球からサイトカインというたんぱく質が分泌され、アクネ菌を退治しようとします。
ここで、サイトカインとアクネ菌の戦いが起こるのですが、これが毛穴で炎症が起こった状態で赤ニキビなのです。
その後、激しい戦いが終わると好中球の死骸が膿となって黄色く肌に溜まります。これが黄ニキビです。
さらに、周囲の肌へのダメージが大きいと色素沈着を起こして、ニキビ跡になるのです。もし、炎症が真皮まで達してしまうとクレーターのようなニキビ跡になります。
このように毛穴の詰まりを放置すると、ニキビへ進んでいくのです。

5.ニキビをセルフケアで治すにはどうしたらいい?

ここでは、セルフケアでニキビを治す方法を5つ紹介します。

ニキビは予防や早期の段階で対策することが大切です。

ここで紹介している方法は、コメドなど炎症の無いニキビの早期段階での改善法、悪化させないためのセルフケアです。

セルフケアでは炎症を起こしたニキビやニキビ痕までは治せません。その場合は、早期受診が大切です。

1)適切で優しい洗顔

ニキビをコメド段階のうちに早く治すには、過剰な皮脂を落としてしっか洗顔することが重要です。
毛穴に余分な皮脂やほこり、洗い残しのメイクが残っているとニキビが悪化する原因になるため、クレンジングや洗顔でしっかり落としてください。
ただし、洗顔時に指や手の平で顔をこすると刺激を与えてしまうため、しっかり泡立てた洗顔料を顔に乗せ、なでるように優しく洗いましょう。まずはTゾーンにいったん泡を乗せ、頬、おでこ、フェイスラインを洗った後、最後にTゾーンを洗うのがポイントです。
その後はぬるま湯ですみずみまで泡を洗い流し、清潔なタオルで軽く押さえるようにして水気を拭き取ります。

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2)スキンケアアイテムで保湿

洗顔後は化粧水や乳液、クリームなどでしっかり保湿しましょう。
ニキビの方は、保湿を控えたり油分が含まれた保湿クリーム保湿剤を避ける方もいます。
しかし、乾燥肌もニキビの原因なので、保湿のスキンケアはとても大切です。なぜなら、適切な保湿ケアでターンオーバーが整い、バリア機能が守られ、過剰な皮脂もコントロールされるからです。

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3)栄養バランスを整える

食生活を改善して栄養バランスを整えるのも、ニキビの改善に有効です。

毛穴対策に良い食べ物はニキビにもおすすめです。

一方、毛穴の目立ちを悪化させる食べ物ば、ニキビにもNGです。
脂肪分や糖分を摂りすぎると、代謝のためにビタミンB群が大量に消費されます。しかし、ビタミンB群が不足すると皮脂分泌のコントロールが乱れてニキビが悪化する原因になってしまいます。たとえば、ジャンクフードや甘いスナック菓子、インスタント食品などの食べ過ぎには注意が必要です。
とはいえ、カロリーを気にして極端なダイエットをすると肌に栄養が行き渡らずにニキビができやすくなってしまうため、1日3食バランスのよい食事を摂ることが大切です。

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4)睡眠をしっかり取る

皮膚は睡眠中にダメージを修復して生まれ変わるため、しっかり睡眠をとることも大切です。
夜寝ている間に分泌される成長ホルモンには、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。しかし、睡眠不足の状態が続くと肌のターンオーバーが乱れ、毛穴に古い角質が残ったままになりニキビが悪化しやすくなります。
不規則な睡眠も成長ホルモンの分泌を低下させる要因になるため、できるだけ決まった時間に就寝し、早寝早起きを心がけましょう。

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5)室内の乾燥に気をつける

ニキビを改善するには、室内を適度な湿度に保って肌を乾燥させないことが重要です。
乾燥すると、肌が水分を補おうとして皮脂を過剰分泌させてしまうことがあります。その結果、大量に分泌された皮脂によって毛穴が詰まり、ニキビが悪化してしまうのです。
室内を加湿するには加湿器を使うのが便利ですが、「沸騰させたお湯をコップに入れて置いておく」「濡れタオルや洗濯物を室内に吊るす」などの方法も有効です。

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6)肌に触れるものも清潔に

枕やタオルなど、肌に直接触れるものは常に清潔に保ちましょう。
枕には、寝ている間に分泌された汗や皮脂が付着しているため、多くの雑菌が繁殖しやすい状態になっています。雑菌が毛穴に侵入すると炎症を起こしてニキビが悪化してしまうため、枕は必ず定期的に洗うようにしましょう。

また、メイク時に使用するパフや化粧筆も洗わずに使い続けると雑菌だらけになってしまうため注意が必要です。

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7)皮膚に刺激を与えない

肌へのダメージもニキビを悪化させたり、改善を遅らせる要素です。
顔や体を洗うときにゴシゴシ擦る、髪が顔に当たる、化粧水のパッティングで強くたたくなど皮膚への刺激は避けましょう。もちろん、むやみにニキビをさわらないことやつぶさないことが大切です。

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6.ニキビ予防のスキンケア方法は?

ニキビを予防するために日頃からできるスキンケアの実践方法を紹介します。

1)肌に適したメイク落としや洗顔料を選ぶ

ニキビだからといって、「誰にとっても絶対にこれ!」といった洗顔料やクレンジングはありません。
肌質によってニキビができる原因が違うため、自分の肌に合うメイク落としや洗顔料を選んで使うことが大切です。
皮脂の過剰分泌が原因でニキビができている場合、油分の少ないさっぱりしたタイプの洗顔料やメイク落としを選びましょう。
つまり、クレンジングオイルよりもクレンジングローションなどが向いています。
一方、乾燥肌でニキビができた場合などは。洗顔料やクレンジングは刺激の少ない弱酸性やアミノ酸系がおすすめです。30代以上のエイジングケア世代の方にもおすすめです。
また、物理的な刺激を避ける意味では、クレンジングジェルなどがおすすめです。

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2)保湿化粧品を選ぶ

ニキビができやすい方は、乳液や保湿クリームなど油分の入ったスキンケア用品を避けがちです。しかし、化粧水の使用だけでは肌のうるおいを保てないため、ニキビ肌に適した保湿剤を組み合わせるようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れや乾燥が原因でターンオーバーが乱れてニキビが出来ている場合は、肌の水分を保持できるセラミドやアミノ酸を配合した保湿アイテムを使うことをおすすめします。
おすすめは、ニキビ肌向けに開発された保湿化粧品。
ニキビのもとになりにくいことを確認する「ノンコメドジェニックテスト済み」という表記があるものが特におすすめです。
ノンコメドジェニックテストとは、皮脂腺の多い人の背中に化粧品サンプルを繰り返し塗布し、検査によってコメドが形成されているかを確認する試験です。
化粧品の使用によってニキビの初期段階である「コメド」ができやすくなる可能性がありますが、「ノンコメドジェニックテスト済」の表示がありコメドを誘発しにくいという証明がされている製品を選べば、ニキビを予防しやすくなるでしょう。
また、低刺激性、パッチテスト済み、アレルギーテスト済みなどがおすすめです。
特に、敏感肌の人はシンプルな成分構成で刺激が少ないスキンケア用品を使うことをおすすめします。

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3)紫外線対策を行う

ニキビを防ぐには、毎日の紫外線対策も重要です。
肌には、体内の水分をキープして乾燥を防ぎ、異物の侵入を防いでくれる「バリア機能」が備えられています。しかし、紫外線を浴びると肌の水分が蒸発して乾燥し、バリア機能が低下してしまいます。
その結果、肌のターンオーバーが乱れて毛穴が詰まり、ニキビができやすくなるのです。
さらに、アクネ菌が分泌する「ポルフィリン」という物質が紫外線に当たると大量の活性酵素が発生し、ニキビをさらに悪化させてしまいます。

紫外線の多い夏だけでなく一年中日焼け止めを使用し、必要に応じてサングラスや日傘、帽子を使用して紫外線対策を行いましょう。

なお、日焼け止めは肌に優しいノンケミカル処方がおすすめです。

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7.毛穴詰まりのスキンケア方法

毛穴が詰まるとニキビの元になってしまうため、早い段階で汚れを除去する必要があります。ここでは、毛穴が詰まったときのスキンケア方法を紹介します。

1)酵素入り洗顔を使う

酵素入り洗顔は古い角質を分解して落としてくれるので、毛穴詰まりの改善が期待できます。古い角質を除去すればターンオーバーが正常化し、ニキビの改善や予防ができます。

ただ、赤ニキビや黄ニキビができて炎症を起こしている肌に酵素入り洗顔を使うと、刺激によってニキビを悪化させてしまう可能性があります。逆に、マイクロコメドや白ニキビ、黒ニキビの状態なら酵素洗顔が効果的です。

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2)オイルマッサージ、オイルパックをする

皮脂との親和性が高いオイルを使ってマッサージやパックをすると皮膚が柔らかくなり、硬くなった角栓がゆるんでとれやすくなります。

  1. オイルマッサージのやり方

    綿棒にベビーオイルもしくはオリーブオイルをしみ込ませる
    毛穴が気になる部分を綿棒でくるくると優しくマッサージする
    泡洗顔でオイルを落とす

  2. オイルパックのやり方

    ベビーオイルもしくはオリーブオイルを顔全体に塗る
    ラップで顔を覆い、鼻の部分に切り込みを入れて呼吸穴を作る
    ぬるめのお湯に20分ほど浸かる
    ラップをはがしていつも通り洗顔をする

お風呂上りは冷えた化粧水や冷水を顔につけると、きれいになった毛穴が引き締まりやすくなります。

3)毛穴ケアに良い成分が入った化粧品を選ぶ

毛穴ケアに良い成分としては、次のようなものがあります。

  • ビタミンC誘導体
  • ビタミンA(レチノール)
  • ビタミンB3(ナイアシンアミド)
  • ナールスゲン
  • グルタチオン
  • ビタミンB6(ピリドキシン)
  • ライスパワーNO.6
  • ビタミンE
  • グリシルグリシン
  • アラントイン
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • アーチチョーク葉エキス
  • PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル
  • ウィルブライドS-753

これらが入った化粧品をチェックしましょう。

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8.毛穴ケアでやってはいけないこと

間違った毛穴ケアをすると、ニキビが増えたり悪化してしまう原因になります。ここでは、毛穴ケアでやってはいけないことを2つ紹介します。

1)指で角栓を無理やり押し出す

毛穴に詰まった角栓を指で無理に押し出すと皮膚に強い刺激が加わり、炎症を起こしてしまう可能性があります。皮膚が炎症を起こすと角層が厚くなり、さらに毛穴が詰まりやすくなってしまいます。そのうえ、角栓を押し出す刺激によって皮脂の分泌が活性化され、症状が悪化してしまうこともあります。

2)毛抜きで角栓を抜く

毛抜きやピンセットで角栓を抜くと肌がダメージを受けて炎症を起こし、ニキビの悪化を招きます。それだけでなく、皮膚に負担がかかることでシミや色素沈着、シワの原因にもなってしまいます。
したがって、角栓ができたときは蒸しタオルやオリーブオイルなどで汚れを浮かせ、肌の負担を抑えながら徐々に取り除きましょう。

毛穴が詰まっていても、角栓を指で押し出す・毛抜きで除去するなどの間違ったセルフケアを行わず、適切なスキンケアや生活習慣の改善などで徐々に改善することが大切です。

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9.ひどくなる前に皮膚科へ

炎症したニキビを放置すると、クレーター状のニキビ跡が残ったり色素沈着してしまったりする可能性があるため、悪化する前に皮膚科で治療を受けましょう。

現在、ニキビは皮膚科では保険診療で使える医薬品も増えています。より早いニキビに改善を望むならセルフケアを行いつつ、皮膚科を受診することがおすすめです。

また、ニキビがひどくなった場合は、自由診療で使えるイソトレチノインという薬剤もあります。

 

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10.まとめ

ニキビや毛穴の詰まりの治し方、詰まりを解消する効果的なスキンケア方法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
毛穴の詰まりを放置すると、ニキビへ進むリスクが高くなります。
だから、毛穴の詰まりを感じたらできるだけ早い段階で改善することが大切です。また、そうなる前に予防することも大切です。
といっても、一旦、ニキビになってしまっても自分できるスキンケアもあるので、正しい方法で実践しましょう。
しかし、炎症がある場合は、できるだけ早く皮膚科へ行きましょう。

また、ニキビ痕は保険診療では治療できないので美容医療を受けることが必要です。
この記事が、初期段階のニキビの改善や毛穴の詰まりの予防や改善の手助けになれば幸いです。

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