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メスを使わないたるみ治療の美容医療施術「ハイフ(HIFU)」。効果もあってダウンタイムがないことから大人気ですが、実は機器にはたくさんの種類があって、特徴や効果、痛みが異なります。
この記事では、ハイフの10種類の機器の特徴や効果の違いからおすすめまでを幅広く解説します。
1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業
同大学皮膚科学教室
国立大蔵病院皮膚科
臨床研究部を経て
2000年 用賀ヒルサイドクリニックを開院
2017年9月23日六本木スキンクリニックを開院
■資格・所属学会
医学博士、日本皮膚科学会正会員、日本抗加齢医学会、日本赤十字医療センター登録医、日本医師会スポーツ認定医、日本温泉気候物理医学会 温泉療法医、日本旅行医学会認定医、トータルアンチエイジング、研究会副会長、日本アンチエイジング外科、美容再生研究会登録医
1.ハイフ(HIFU)の機器は種類がたくさん
たるみで悩む方は、ハイフという美容医療の施術の名前を聞いたことがあることが多いのではないでしょうか?
「切らずにたるみが改善できる!」
「ダウンタイムがないので受けやすい!」
「二重あごも改善できる!」
といった口コミなどもあって、興味を持つ方もたくさんいます。
しかし、ハイフの機器は、種類がたくさんあります。
ハイフの機器の基本的な機能は同じですが、機器によって特徴があり、効果や痛みなどが異なります。
だから、たるみが気になるので、ハイフをこれから受けようとする方は、その種類や特徴を知っておくと、どれが良いかがある程度わかるようになります。
また、ハイフの機器は美容クリニックでは、多くの場合1機種〜2機種くらいしか置いていないため、受けたい機器が決まれば美容クリニックを選ぶことも簡単になります。
この記事では、ハイフのメジャーな10種類の機器の特徴や効果の違いから、どんな場合におすすめなのかまでを幅広く解説します。
また、よく知られている美容クリニックにどの種類のハイフの機器があるかについても、あわせてご紹介します。
<監修医からのメッセージ>
ハイフの機種は大きく分けて医療用ハイフと美容ハイフ(エステハイフ)に分類されます。
医療用ハイフは、医療従事者のみが扱うことでできる機器で、照射力が強く、皮膚の4.5mmのSMAS層に超音波を届けることができます。
そのため、顔のたるみに効果が高いというメリットがあります。
一方、効果が高い分、慎重に扱う必要があります。
今ではそんな医療ハイフは、メスを使わないたるみ治療の機器として、美容医療を受ける方には、人気施術となっています。
そんなトレンドの中、ハイフに使う機種に種類が増え、今では10種以上が登場しています。
たくさんのハイフ機器は、いずれも基本的なメカニズムは同じであるものの、それぞれ特徴を持っています。
具体的には、焼灼の強さ、照射深度、照射範囲、照射方法などに違いがあるのです。
そのため効果が違ったり、得意な部位が違うこともあります。
この記事では、ハイフの機器の種類別に特徴を紹介しています。
ハイフの施術を受けた方も、これから検討する方も、ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
<参考記事>
HIFU(ハイフ)の効果はいつからいつまで?持続期間を施術回数を解説
2.ハイフとは?何が効果や痛みに影響する?
1)ハイフとは?
ハイフ(HIFU)とは、「High Intensity Focused Ultrasound」の略です。
日本語では、「高密度焦点式超音波」と呼ばれます。
その名のとおり、高密度の超音波を肌の内側へ当て、たるみを改善してリフトアップができたり、引き締めによって小顔を目指す美容医療の施術です。
クリニックで行える「医療用ハイフ」の施術と、エステサロンなどで行う「非医療用(エステ用)ハイフ」がありますが、この記事では、医療用ハイフにフォーカスを当てて解説します。
ハイフの施術には、医療機器メーカー各社が販売している専用の美容機器を使用します。
施術は簡単で、機器の先端にある超音波が出る部分の「カートリッジ」を肌に当てるだけです。
カートリッジは、機器ごとに違いますが何種類かあり、それを変えることで、肌の表層、脂肪層、SMASと言われる筋膜層といった3つのパーツに熱を届けることが可能です。
また、従来は、ハイフは超音波を点状に照射するだけでしたが、最近では線状に照射できるカートリッジを持つ機種も登場しています。
効果を発揮しながら痛みをコントロールするには、照射する肌の層やパーツごとに超音波の強さや当て方の調節が必要です。
これを巧みに使い分けることで、それぞれの方の肌老化に合わせた幅広い施術が可能です。
<ハイフのカートリッジの種類>
2)ハイフの効果や痛みに影響を及ぼす要素は?
焼灼の強さ
焼灼を強くすれば高い効果が期待できますが、痛みが強くなります。たとえば、痛みに強い方に強めに照射すると一時的にむくみや腫れがでますが高い効果を得ることがあります。しかし、強すぎるとやけどなどの肌トラブルを招くおそれがあります。
効果と安全のバランスを取るためには、焼灼の適切な強さについて医師とよく相談することが大切です。
焼灼の深さや密度の正確性
深い深度で照射して超音波が骨の近くに達すると、強い痛みを感じやすいです。また、高密度で打つことでも痛みが強くなり、やけどやむくみのリスクが上がります。
3)ハイフの効果
ハイフには、カートリッジの使い分けで主に次の4つの効果が期待できます。
肌質改善効果
肌の表層に超音波を当てることで、熱エネルギーによって肌のターンオーバーや血行が促されます。そのため、表皮から真皮の比較的浅い層で起きている小ジワや毛穴の開き、肌のくすみなどの改善が期待できます。
肌のハリアップ効果
肌の真皮層に超音波を当てると、熱エネルギーによって真皮線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの産生がアップします。
その結果、肌のハリがアップします。
引き締めによる小顔効果
皮下組織に超音波を当てることで、脂肪細胞を破壊して排出する効果を発揮します。その結果、顔が引き締まり小顔効果が期待できます。
リフトアップ・たるみ改善効果
皮膚の奥で基盤的な役割を果たすSMAS筋膜層に超音波を当て、熱エネルギーを加えると、比較的大きな引き締め効果が期待できます。その結果、肌のゆるみを改善することで、ほうれい線などたるみの症状にリフトアップ効果が現れます。
<参考記事>
たるみの症状・原因とエイジングケア対策|エイジングケア化粧品ナールス
顔のたるみの改善法!頬・目の下・口元・顎下・フェイスライン対策
3.ハイフの機器の種類と特徴・効果・痛みの違い
今ではハイフが人気治療となったため、20種以上の機器が市場に出回っています。
今回は、その中から美容クリニックでよく使われている10種について、それぞれの特徴や効果、痛みなどを詳しくご紹介します。
ウルセラ、ウルトラフォーマーⅢ、ウルトラフォーマーMPT、ウルトラセルQ+、ソノクイーン、スマートソニック、コントレックス、ウルチェ、ウルトラセル、ベロハイフ、ウルトラハイフダブロ、ダブロ(シーライン)、ダブロゴールド、ウルトラリフトダブル、エクシリスエリート、ミルフィーユリフト、エクストラスマートソニック、ウルトラリフト2、スマスセラ、ハイパーSリフト、サーマソニック、スーパーハイフプロ、リフテラ、ウルチェリフトα、ウルトラスキン、第3世代タイタン |
1)ウルセラ
特徴
パワーが大きいため強い痛みを感じやすいが、出力を弱めることで痛みを抑えながらの施術も可能。ほかの機器に比べてリフトアップ効果が高い。アメリカFDAにリフトアップ効果が認められている。照射温度が65℃〜75℃と高い機種のため、肌の引き締め効果だけでなく、コラーゲンを増殖する高い効果も期待できる。
照射範囲
全顔
販売元
アメリカ・ウルセラ社
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
1.5mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
65℃〜75℃
施術時間(全顔)
45分〜60分
効果の持続期間
約1年〜1年半
認可
FDA(アメリカ食品医薬品局)
<参考記事>
2)ウルトラセルQ+
特徴
4種類の点状照射カートリッジが搭載されている。小さいカートリッジを使用すれば狭い範囲や皮膚が薄い箇所にも適した深度で照射でき、たるみが気になる部分に集中的な施術も可能。また、大きいカートリッジなら脂肪の厚い部分にもアプローチしやすい。MFDS(韓国食品医薬品安全庁)によって認可されているほか、ヨーロッパCEマークも取得。
2 照射範囲
全顔
販売元
韓国Jeisys社
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
1.5mm/ 2.0mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
60℃〜65℃
照射時間(全顔)
10分〜20分
効果の持続期間
約6ヶ月〜1年
認可
MFDS(食品医薬品安全処)
3)ウルトラセルQ+リニア(ハイフリニア)
特徴
ウルトラセルQ+を線上に照射する機種。あご周りやあご下、フェイスラインなどの皮下脂肪の多い箇所に高い効果を発揮し、顔だけでなく体の脂肪が多い部分にも使用可能。二重顎の改善や引き締めによって小顔効果が期待できる。照射温度が58度と低いので痛みが少ない。一度に広範囲への施術が可能なため、ほかの機種に比べて施術時間も短い。
照射範囲
顔・体中の広範囲(脂肪がついた部位)
販売元
韓国Jeisys社
照射方法
線状(リニア状)
照射深度
顔:2.0mm / 4.5mm、体:6.0mm / 9.0mm / 11.0mm / 13.0mm
照射温度
58℃
照射時間(全顔)
5分〜10分
効果の持続期間
脂肪細胞破壊によって半永久的に持続する可能性がある
認可
MFDS(食品医薬品安全処)
4)ウルトラフォーマー3
特徴
目の際や目尻のシワ、まぶたのたるみ、口周りの小じわなど、狭い部分にもギリギリまで照射可能。2.0mmのカートリッジを使用して肌の浅い層のみに連続照射する「ハイフシャワー」ができ、肌のハリ・ツヤアップや毛穴の引き締めなどの美肌効果が期待できる。目元のシワや垂れ下がったまぶたは「ハイフアイシャワー」でケア可能。
照射範囲
顔、体
販売元
韓国CLASSYS社
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
顔:1.5mm / 2.0mm / 3.0mm / 4.5mm、体:6.0mm / 9.0mm / 13.0mm
照射温度
65℃〜75℃
照射時間(全顔)
20分〜30分
効果の持続期間
約3ヶ月〜6ヶ月
認可
なし
<参考記事>
5)ウルトラフォーマーMPT
特徴
ウルトラフォーマー3の次世代機器で、痛みが少なくさらに高いリフト効果を発揮。点状照射のほか、「MPモード」に切り替えることで線状照射も可能。高密度な線状照射によってコラーゲン・エラスチンの生成率が上昇し、ハリ感や引き締め感をすぐに実感しやすい。
照射範囲
顔、体
販売元
韓国CLASSYS社
照射方法
ドット状(点状)/ 線状(リニア状)
照射深度
1.5mm / 2.0mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
65℃~75℃
照射時間(全顔)
15分〜20分
効果の持続期間
約3ヶ月〜6ヶ月
認可
なし
6)ダブロ
特徴
高密度の超音波を広く均一に照射することでエネルギーが分散され、痛みを感じにくい。出力の微調整もでき、痛みを抑えた施術が可能。
照射範囲
顔、体
販売元
韓国Hironic社
照射方法
線状(リニア状)
照射深度
顔:1.5mm / 3.0mm / 4.5mm、体:13.0mm
照射温度
55℃〜60℃
照射時間(全顔)
約40分
効果の持続期間
約3ヶ月
認可
MFDS(食品医薬品安全処)
7)ダブロゴールド
特徴
ダブロの進化版で、8分間300ショットの速さで連続照射できる。双方向に照射を継続することで治療時間を大幅に短縮し、ムラのない均一な照射が可能。高密度集束超音波をSMAS層にピンポイントで直接加熱することでたるみ治療を行う。
照射範囲
顔、体
販売元
韓国Hironic社
照射方法
線状(リニア状)
照射深度
顔:1.5mm / 3.0mm / 4.5mm、体:13.0mm
照射温度
55℃〜60℃
照射時間(全顔)
10分〜15分
効果の持続期間
約3ヶ月〜6ヶ月
認可
MFDS(食品医薬品安全処)
8)ソノクイーン
特徴
柔らかい熱エネルギーによって施術時の痛みを大幅に軽減。ダウンタイムも少ない。先端には直径5mmのトランスデューサーによって、眉の上下や目の下などの狭い部分にも照射できる。
照射範囲
顔、目元
販売元
韓国Newpong社
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
2.0mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
60℃〜70℃
照射時間(全顔)
約30分〜40分
効果の持続期間
約3ヶ月〜6ヶ月
認可
MFDS(食品医薬品安全処)
<参考記事>
9)ユーティムスA3
特徴
トランスデューサーがセンターレス(真ん中が空洞)になっており、皮膚表面が受ける過剰な熱負担が解消され、痛みややけどのリスクが軽減される。熱エネルギーが安定しているのでターゲットに強いエネルギーを照射でき、高い治療効果が期待できる。
照射範囲
顔、体
販売元
韓国KORUST社
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
1.5mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
60℃〜70℃
照射時間(全顔)
30分〜60分
効果の持続期間
約6ヶ月〜1年
認可
なし
10)コントレックス
特徴
4種類のカートリッジから皮下脂肪の厚みに合うものを選んで施術できる。照射パワーが弱いため痛みが少ない。治療が難しい口元のたるみにもアプローチできる。
照射範囲
顔
販売元
韓国
照射方法
点状(ドット状)
照射深度
1.5mm / 3.0mm / 4.5mm
照射温度
不明
照射時間(全顔)
30分~40分
効果の持続期間
半年〜1年
認可
なし
4.ハイフの機器別おすすめのクリニック
1)品川美容外科
採用しているハイフ機器
品川美容外科は大手の中でも多種のハイフ機器を揃えています。
- ダブロ
- ダブロゴールド
- ダブロS+
- ソノクイーン
- 第3世代タイタン
おすすめポイント
品川美容外科では、第3世代タイタンの施術が顔全体1回29,800円という低価格で受けられます。痛みが少なく施術時間も顔全体で20分と短いのもうれしいポイントです。
また、ほかにも選択肢が多いので目的や予算に応じて、自分に合うものを選ぶことが可能です。
<参考記事>
2)湘南美容外科
採用しているハイフ機器
- ウルトラセルQ+
機械の側面(ボディ部分外装)のみをオリジナルカスタマイズしていますが、施術効果・出力の強さなどの機械の性能は流通しているウルトラセルQ+の機械と同じです。
- ウルセラ
おすすめポイント
湘南美容外科のハイフはウルトラセルQ+を導入し、皮膚の2.0mm、3.0mm、4.5mmの深さに重ね打ちする「トリプル照射」によって全顔1回650ショットが可能です。
価格は、29,800円なので、1ショットあたりなんと45円です。また、2回目以降も同じ価格で受けられます。
さらに、通常価格より安い「ウルトラリフトプラスHIFUプレミアムセット」なら90日間で最大3回分の施術が受けられます。
ウルセラに関しては、次のような価格設定です。
もともと高価格ですが、価格は抑えられています。
顔(頬、頬骨、あご下) | 130,370円(税込) |
顔(頬、頬骨、あご下)+眼周囲 | 160,920円(税込) |
顔+眼周囲+首 | 211,850円(税込) |
<参考記事>
3)東京美容外科
採用しているハイフ機器
- ウルトラセルQ+
おすすめポイント
東京美容外科のハイフはスピーディな施術が特徴で、顔全体でも10~12分程度で完了します。痛みを抑えた施術が可能ですが、不安な場合は麻酔の使用も可能です。目の下やこめかみ、眉上などの細かい部分にも照射でき、アフターケアが充実している点も安心です。
4)共立美容外科
採用しているハイフ機器
- スーパー『ハイフ』プロ(オリジナル)
おすすめポイント
共立美容外科が導入している機器スーパー『ハイフ』プロは、出力を0.05単位(ジュール)で調整でき、ほうれい線や頬のたるみはもちろん、口周りや眉間、目の上下、額、目尻など細かい部分のたるみも改善できます。
また、高周波(RF)と高密度焦点式超音波(HIFU)の両方を用いて、メスを使わずにお肌をリフトアップできます
5)クリニックフォア
採用しているハイフ機器
- ソノクイーン
- ウルトラセルQ+
おすすめポイント
クリニックフォアのハイフは、初回限定のトライアルが用意されています。トライアルなら通常より安い料金で施術を受けられるので、まずは試してみたい人にもおすすめです。皮膚が薄い部分は痛みを感じやすいですが、不安な場合は麻酔も使用できます。
6)ルシアクリニック
採用しているハイフ機器
- ウルトラセルQ+
おすすめポイント
ルシアクリニックでは、1ショットごとに痛みの状況や肌反応を確認しながら可能な限り最高設定のパワーで照射するため、リフトアップやハリ感アップ効果を実感しやすいのが特徴です。
7)聖心クリニック
採用しているハイフ機器
- ウルトラセルQ+
- ウルセラシステム
- ウルトラセル[zíː]
おすすめポイント
聖心クリニックでは看護師ではなく、解剖学を熟知した医師が施術を担当します。ハイフの機械はウルトラセルQ+のさらに進化機種であるウルトラセル[zíː]が導入され、1つのカートリッジで0.5mm単位の深度変更が可能です。医師が一人ひとりの脂肪の厚みやたるみの状態に合わせて深度を調整することで、高いリフトアップ効果が期待できます。
8)TCB
採用しているハイフ機器
- ソノクイーン
おすすめポイント
TCBは、施術前のていねいなカウンセリングと施術後のアフターケアが魅力のクリニックです。腫れや赤みなどのダウンタイムが少ないソノクイーンを導入しているので、ハイフが初めてでも受けやすいです。
<参考記事>
5.ハイフを実際に受けた体験談
1)ナールス美容医療アカデミー編集長のハイフ体験
ナールス美容医療アカデミー編集長である富本充昭のほうれい線治療体験記です。
体験したのは、ウルトラフォーマーMPTと第3世代タイタンです。
主にほうれい線が気になっていましたが、いずれも顔全体に施術を行いました。
施術中の痛みはありましたが、麻酔なしでも耐えられるほどでした。
ウルトラフォーマーMPTに関しては、おでこのあたりに少し強い痛みを感じましたが、ほかの部位はそれほどでもありませんでした。
一方、第3世代タイタンは顎周りに強い痛みを感じましたが、それ以外は大きな痛みはありませんでした。
効果に関しては、フェイスラインがシャープになったこととほうれい線がやや改善した点です。
<参考記事>
男性のほうれい線を美容医療でどう治す!皮膚科専門医加藤雄一郎先生に聞いた
2)そのほかの体験の声
効果に関する体験談
- 1回の施術で顔全体が引き締まり、フェイスラインがスッキリして頬のお肉が引き上がった
- 1回目はあまり変化を感じなかったものの、2回目の施術で顔が引き締まったのがよくわかった
- 目元のハイフをした後は目がパッチリ開きやすくなった
痛みに関する体験談
- 基本的に痛みは少なかったものの、下顎のラインはキーンとした強い痛みを感じた
- 全体的にほとんど痛みがなかったが、骨に近い場所やフェイスライン付近は少しだけ痛かった
- チクチクした痛みを感じたものの、耐えられる程度だった
6.医療用ハイフとエステ用ハイフの違い
ハイフは、医療機関でのみ施術を受けられる「医療用ハイフ」のほかに、医療機関以外で受けられる「エステ用ハイフ」もあります。
どちらもたるみ治療のメカニズムは同じですが、エステ用ハイフは医療資格を保有しない施術者が照射するため、医療行為に当たらない範囲で出力を抑えた機器のみが使用可能です。医療機関以外では超音波を一点に絞って照射する「焦点式」の機器は使用できず、「蓄熱式」の機械で徐々に熱エネルギーを与え、肌内部の温度を上げていきます。
【エステ用ハイフで使用される機械の例】
ウルフィット、ウルトラシーリフト、ウルトラハイフ、フォーカスネオ、V-MAX(ハイックス)、ジーショット、ダブロ(シーライン)、ディアーガ、ディーフォーカス、ハイキューなど |
医療用ハイフは、皮膚奥深くのSMAS層まで熱エネルギーが届きますが、出力が弱めのエステ用ハイフはSMAS層までは届きにくいです。エステ用ハイフは、医療用ハイフより1回あたりの料金は安く抑えられるものの、トラブルが起こっているケースもあります。
より高い効果と安全性を求めるなら、国家資格を持つ医師や看護師が施術を行う医療用ハイフを選ぶことをおすすめします。
<参考記事>
エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-(国民生活センター)
7.ハイフに関するよくある質問
Q1.ハイフはどれくらいで効果が出る?
ハイフは施術直後から肌の引き締め効果を実感できます。ただし、施術直後は赤みや腫れなどが出ることもあるため、肌の状態が落ち着いた施術数日後に効果を実感する人もいれば、施術1ヶ月後に効果を感じる人もいます。
多くの場合、肌内部でコラーゲンが生成されるピークの施術後1~2ヶ月にはしっかりと引き締め効果を実感できることが多いでしょう。
Q2.ハイフの効果が持続する期間は?
ハイフの効果が持続する期間は、機種や肌質、施術部位などによって異なるものの、およそ3ヶ月~1年間です。ハイフは1回の施術でも効果を実感できますが、定期的に施術を受けることで効果を持続させやすくなります。ただ、短期間で何度も施術を受けると肌への負担が大きくなるため、適切な施術間隔に関しては医師に相談して決めましょう。
Q3.ハイフの痛みはどれくらい?
ハイフ施術中の痛みは「皮膚の奥の痛み」「骨に響くような痛み」と表現されることが多いです。ハイフは超音波によって皮膚の内部組織に熱エネルギーを与える施術のため、肌の内側で熱さによるチクチクとした痛みを感じることがあります。
また、骨に近い部分に照射すると骨に響くズキズキとした痛みを感じることもあります。
ほとんどの場合は我慢できる程度の痛みですが、強い痛みを感じた場合は施術者に出力を下げてもらうことも可能です。不安な場合は、痛みが少ない機器を採用しているクリニックをあらかじめ選んでおくことをおすすめします。
Q4.ハイフの施術後の注意点は?
ハイフ施術後は肌がデリケートな状態で乾燥しやすくなっているため、いつも以上にていねいに保湿を行いましょう。施術後に血行がよくなる行為をすると赤みや腫れ、内出血などの症状が出やすく、ダウンタイムが長引いてしまうことがあります。そのため、施術当日は長時間の入浴やサウナ、激しい運動、マッサージ、過度の飲酒を控えましょう。
施術後1ヶ月間程度は、日焼け止めや帽子、サングラスなどを使用して紫外線のダメージから肌を守ることも大切です。
Q5.ほかの治療と組み合わせての施術は可能?
場合によってはハイフとほかの施術を組み合わせることもできますが、内容によっては施術間隔を空ける必要もあります。ハイフとほかの施術を同時に受けたい場合は、「どの施術を受けるのか」「ハイフの前後どちらに受けるのか」などを必ず医師に相談しましょう。
8.まとめ
ハイフの機器の種類と特徴を紹介しました。
また、大手を中心に美容クリニック別にどの種類のハイフ機器が採用されているのかも紹介しました。
ハイフはどんな種類のものでも、超音波を照射することによる熱エネルギーでたるみやシワを改善するというメカニズムは同じです。
しかし、どれを選ぶかで効果や痛みの程度、打ち方、施術時間、費用などが異なります。クリニックによって扱いのあるハイフの機械が違うので、希望の機械に合わせて選ぶのがポイントです。「どの機械がいいか分からない」という場合、複数の機械を導入しているクリニックのカウンセリングを受けてみるのもひとつの方法です。医師に肌の状態を確認してもらいながら、肌に合う機械を選んでみてはいかがでしょうか。
この記事が、ハイフに興味がある方やこれから施術を検討する方のお役に立てば幸いです。
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