フォトシルクプラスの効果はいつから?回数や持続期間について解説

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フォトシルクプラスは、進化したIPL(光治療)機器です。フォトフェイシャルと比べて、メラニン粒子の分解作用に優れています。そのため、シミへの高い効果が期待できる美容医療の施術です。また、ニキビ跡や毛穴の開き、小じわなどにも効果が期待できます。
この記事では、フォトシルクプラスの効果やメリット、必要な施術回数、持続期間や費用、デメリットについても解説します。

この記事の監修医師
■経歴
藤田保健衛生大学卒業後、橋本市民病院で初期研修、湘南美容クリニックにて勤務後、梅田ビューティークリニックで勤務
2021年6月Bella Beauty CLINIC開業
■保有資格
医師免許
■資格・所属学会
日本美容外科学会
日本美容皮膚科学会
日本化粧品学会
アラガンボトックスビスタ認定医
アラガンジュビダームビスタ認定医
■メディア出演実績
カスタムライフ
週刊女性
MRB
anan
ボーチェ
目次

1.フォトシルクプラスが気になる方へ

フォトシルクプラスという名前を聞いたことがある方は、それほど多くないのではないでしょうか。

一方で、フォトフェイシャルなら知っているという方は多いのでは?

フォトフェイシャルは光治療(IPL)を行う機器で、レーザー治療とは違ったはたらきがあります。

 

レーザーとIPLの違い

フォトシルクプラスとは、同じく光治療を行う機器で簡単にいえば、フォトフェイシャルの進化版です。だから、フォトフェイシャルをアップグレードした効果が期待できる美容医療の施術なのです。

「シミのない透明感のある、キメの細かい肌になりたい」

「そばかすやニキビ跡を何とかしたい」

「柔らかくてもっちりしたすべすべ肌になれたら…」

「肌のハリが足りない気がする」

「最近、顔がくすみがち」

など、さまざまなお肌悩みを1つの手段で解決したいと思う人にとって、期待できる美容医療の施術がフォトシルクプラスです。

今回は、フォトシルクプラスの効果や特徴、メリットどんなお悩みに効果的なのかを紹介します。

また、デメリットやダウンタイム、副作用などについてもご紹介します。

 

<監修医からのメッセージ>
フォトシルクプラスは、フォトフェイシャルと同じく光治療(IPL)の1つです。
光治療は、1998年にアメリカでフォトフェイシャルが登場しましたが、痛みやダウンタイムがほとんどなく、シミの治療をはじめさまざまな肌悩みに効果が期待できることから急速に普及しました。また、すぐに日本でも導入され、2000年代から現在にかけて、とても人気の施術となっています。
その過程の中で光治療機器も進化し続けていますが、その1つがフォトシルクプラスです。
フォトシルクプラスは、UPL(U-Shape Pulse Light)という幅広い波長の光を使って照射することで、従来のIPLでは効果が不十分だったシミにも効果が期待できるようになった点がメリットです。
また、もともとダウンタイムや副作用が少なかったIPLですが、火傷のリスクなどはさらに低くなっています。
その点では、初めて美容医療を受ける方にとってもハードルが低い治療です。
とはいえ、デメリットや注意点もあるので、施術を受ける際には慎重になることが大切です。
私たち美容医療に携わる医師は、患者様のために効果やメリットだけではなく、デメリットや注意点もお伝えした上で、ご納得して施術を受けていただきたいと考えています。
フォトシルクプラスにご興味のある方は、まずは美容クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

 

2.フォトシルクプラスとは?さまざまな波長の強い光を照射する光治療

 

1)フォトシルクプラスとは?

フォトシルクプラスは、波長の強い光を肌に照射する施術です。フォトフェイシャルやフォトRFと同様に、広域の波長をもつIPL((Intense Pulsed Light)で光治療を行う治療機器の1つです。

イタリアDEKA社の最新美白治療器で、強力光美白ともいわれています。

 

<IPLは多くの波長に対応>

 

IPL(光治療)はたくさんの波長に対応

 

シミ・そばかすをはじめとするいろいろな肌悩みに効果があり、施術も肌にやさしいので、初めて美容医療の施術を受ける方にもおすすめです。ダウンタイムがほとんどなく、副作用も少ないことから、人気のある美容医療の施術の1つとなっています。

 

2)フォトシルクプラスとフォトフェイシャルの違いは?

フォトシルクプラスとフォトフェイシャルの最大の違いは、UPLという光エネルギーを照射しているという点です。

UPL(U-Shape Pulse Light)とは、メラニンへの反応が高い500nm~950nmの波長域をもつ光です。

フォトフェイシャルが照射できるIPLよりも、メラニン粒子の分解作用に優れています。

そのため、IPLでは反応しにくかったメラニンが原因となるシミへの効果が高くなっています。

 

IPLは、フォトフェイシャルが1998年に登場した急速に普及しましたが、その後も機器は進化し続けました。

そして、今ではフォトシルクプラスやBBLなどの進化したIPL治療機器がいくつか登場してきているのです。

 

<参考記事>

BBL光治療とは?美容効果やデメリットについて徹底解説

 

3)フォトシルクプラスはどんな人に向く施術?

フォトシルクプラスは、次のような肌悩みを一度の施術で痛みやダウンタイムなく改善したい方に向く治療です。

 

  • シミやそばかすを改善したい
  • 繰り返すニキビが出なくなるようにしたい
  • ニキビ跡の赤みが気になる
  • 毛穴の黒ずみや開きが気になる
  • 肌全体がくすんでいるので透明感を取り戻したい
  • 肌のハリが減ってきたのを取り戻したい
  • 赤ら顔をなんとかしたい

 

4)一目でわかるフォトシルクプラスの作用・効果・詳細

 

<フォトシルクプラスの肌への効果>

 

フォトシルクプラスの肌への効果を説明したイラスト

 

  • フォトシルクプラスの作用メカニズムと治療効果

<フォトシルクプラスの作用メカニズムと治療効果>

作用メカニズム効果
メラニン色素の破壊シミ・そばかすの改善(フォトフェイシャル以上)

茶色く色素沈着したニキビ跡の改善

毛細血管の収縮赤ら顔の改善

赤くなったニキビ跡の改善

ターンオーバー促進隠れシミの改善

くすみの改善

肌質改善によりキメを整える

線維維芽細胞活性化肌のハリアップ

浅いシワ(小ジワ)の改善

たるみ毛穴や毛穴の開きの改善

熱作用による殺菌殺菌によりニキビの炎症を鎮める

 

  • フォトシルクプラスの施術の詳細

<フォトシルクプラスの施術内容のまとめ>

項目詳細
施術時間顔全体で30分程度
痛み施術中・施術後もなし
洗顔当日からOK
メイク当日からOK
入浴・シャワー当日からOK
ダウンタイムほとんどなし(個人差があるので1日、2日くらいの場合も)
施術回数美容クリニックや肌悩み・症状で異なるが、3週間~4週間に1回、4~6回の治療をワンクールとしているケースが多い。ワンクールの治療終了後は、メンテナンスとして3ヵ月~6ヵ月ごとに1回の治療を推奨されるケースが多い
副作用メラニンが一時的に表面に出ることがある

水ぶくれやかさぶたになることもある

ただし、数日で綺麗に剥がれる

 

5)フォトシルクプラスの予約から施術の流れ

  1. カウンセリングや診察の予約

    電話、メール、ラインなど、美容クリニックが用意している手段でカウンセリングや診察の予約を行います。

  2. カウンセリング・診察

    医師からフォトシルクプラスについての詳しい説明を受けます。ここでメリットとデメリットをしっかり理解しましょう。また、不明点や不安な点はすべて確認しましょう。

    フォトシルクプラスが肌悩みに合わないことや肌状態によって施術が受けられないこともあります。

    その場合は、ほかの治療法が提案されることがあります。

    いずれの場合も、説明に納得できなかったり、不安が残る場合は、施術を受ける必要はありません。

    必ず、理解して納得した上で施術を受けましょう。

    施術前には、美容クリニックが用意する同意書への署名が求められます。

  3. 施術準備

    クレンジング料でメイクを落としたり、皮脂や汚れを取るために洗顔を行います。その後、お肌を守るための冷却ジェルをお顔または器械に塗ります。

    ジェルの厚みは調節することもできます。

  4. 施術

    ゴーグルで目を保護し、IPL(カメラのフラッシュのようなイメージです)をあてていきます。

  5. 施術後

    施術後には、お顔のほてりを落ち着かせるため、冷却を行う場合もあります。その後、すぐに洗顔やメイクが可能です。

    問題がなければ、そのまま帰宅できます。

    なお、メイクをしない場合も日焼け止めは必要です。

<参考記事>

IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説

フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから効果出る?

 

3.フォトシルクプラスの特徴やメリッット

フォトシルクプラスを受けるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、5つのメリットを挙げてご紹介します。

 

1)1つの治療でさまざまなお肌悩みを改善

フォトシルクプラスの施術では、シミ・くすみ・毛穴の開き・ニキビ跡など、さまざまなお肌悩みを1つの治療で改善できることや、肌質を全体的に改善できることが最大の特徴でありメリットです。また、治療の手間や費用の負担を軽減できます。

 

2)薄いシミにも効果アップ

先に触れましたが、フォトシルクプラスが照射するUPLはメラニン粒子の分解機能に優れているため、従来の光治療では改善が難しかった薄いシミにも効果を発揮します。

 

3)ニキビ跡や赤ら顔改善にも最適

フォトシルクプラスは、ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌効果もあるため、今できているニキビ治療にも適しています。

 

4)肌に負担が少なく火傷リスクも抑えている

もともと、IPL治療は肌への負担が小さい施術です。

レーザー治療などでは、施術時に痛みを感じることもあり、施術箇所が腫れたり、赤みが出るとも珍しくありません。しかし、フォトシルクプラスは腫れや赤みをともなう炎症もなく、施術効果もすぐに出やすいので、美容施術が初めての方にとっても受けやすいものとなっています。

その上、フォトシルクプラスは水分吸収が高いといわれる950nm以上の波長をカットしているため、火傷などのリスクを抑えることが可能になりました。

 

5)照射直後からメイクも可能

フォトシルクプラスに限りませんが、IPL治療後はダウンタイムがほとんどないため、メイクが可能です。

また、施術を受けてから、通常の生活に戻るまでの期間のことをダウンタイムといいますが、美容医療の施術を受けるとメイクが一定期間できない、施術箇所が腫れるなどの症状が出ることがあります。

フォトシルクプラスは、このようなダウンタイムがほとんどないため、当日そのままメイクをして帰ることができます。また、洗顔や入浴も施術当日に行っても問題ありません。

もちろん、しっかりとした保湿ケアなどのスキンケアは必要です。

 

4.フォトシルクプラスで同時に改善できる4つの悩み

フォトシルクプラスを顔全体に照射することによって、改善できる肌悩みにはどのようなものがあるのでしょうか。レーザーのようなピンポイントのお悩みに効果を発揮するのとは違い、総合的に肌の美白や透明感を高めることができます。特に効果が見込まれる4つのお悩み(毛穴の開きの改善・シミやそばかす・ニキビ・赤ら顔やニキビ跡)について、詳しくご紹介します。

 

1)毛穴

年齢とともにたるんだり、開いてしまったお肌の毛穴に効果があります。フォトシルクプラスを照射することで、コラーゲン産生を促し、お肌のハリがよみがえるのが特徴です。

結果的にアンチエイジングにもなります。肌への照射に関しては、水分吸収の高い950nm以上の波長をカットしているため、熱は感じません。そのため、やけどなどのリスクも非常に低く、安全性がとても高いので安心です。もし、何か不安があれば、必ず事前に医師へ申し出るようにしましょう。

 

2)シミ・そばかす

薄いシミや色素沈着にとても効果的です。治療直後は、メラニンに反応してシミやそばかすが黒浮きしますが、2~3日後にはかさぶたができます。この時、かさぶたは無理にはがさないのがポイントです。

1週間程度経過する頃には、自然にかさぶたがはがれ落ちてキレイな肌になります。また、フォトシルクプラスはフォトフェイシャルの進化版ともいわれており、フォトフェイシャルでは失敗のリスクとされていたやけどなどのリスクもフォトシルクプラスでは非常に低く、肌にやさしい施術といえるでしょう。

さらに、フォトフェイシャルでは表皮近くにある薄いシミにはあまり効果を発揮できませんでしたが、フォトシルクプラスは薄いシミにも対応できるようになっています。

ただし、既にある程度濃いシミとなっている場合は、レーザー治療のほうが効果を発揮することもあります。医師と相談してみましょう。

 

3)ニキビ

フォトシルクプラスはニキビにも効果があります。そもそもニキビは、アクネ菌が増殖して起こりますが、フォトシルクプラスを照射することでアクネ菌を殺菌し、ニキビの予防にもつながります。

ニキビ治療で悩んでいた人にとっては、とても楽に改善できることも特徴。定期的にフォトシルクプラスを照射してニキビ予防につなげている人もいます。

ニキビといえば思春期というイメージがあるかもしれませんが、大人になっても悩んでいる人は意外に多いもの。フォトシルクプラスはそんなお悩みにも効果的です。

 

4)赤ら顔・ニキビ跡

赤ら顔やニキビ跡にも効果を発揮します。赤ら顔は、頬に細い血管が見えるなどして顔が赤みを帯びている状態が続く症状。表皮の毛細血管が拡張している場合や、乾燥によりバリア機能が低下したお肌が炎症を起こして現れる場合、ニキビなどの炎症により肌そのものが赤くなる場合などがあります。フォトシルクプラスを照射すると、血管が収縮して赤みが改善するという効果があります。

赤ら顔やニキビ跡は、高価なスキンケアを使ってもなかなか改善しにくいのが現状です。そんな時にフォトシルクプラスを利用すると、手軽で、なおかつ短期間でお悩みが解消します。

 

5)肌のハリアップ

フォトシルクプラスで光照射することによって、真皮の線維芽細胞が活性化します。そのため、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの産生が増えます。その結果、施術後に少しずつお肌のハリや潤いがアップします。

しかしながら、フォトシルクプラスではたるみや深いシワ、ほうれい線が劇的に改善するまでの効果は期待できません。

 

5.フォトシルクプラスの効果発現はいつ?回数や持続期間は?

1)フォトシルクプラスは1回目から効果を実感できる?

フォトシルクプラスは、何回の施術で効果が実感できるのか、お財布との兼ね合いもあって気になるところです。

フォトシルクプラスは、肌悩みの症状にもよりますが、早い人であれば1回目から効果を実感できることもあります。しかし、基本的にはマイルドな治療なので、何回かの施術を受けることで、徐々に効果を実感できる施術です。

多くの場合は、2回目の施術くらいから効果を実感し始めます。そして、施術が5回を数える頃になると、施術を受ける前と比べシミ・そばかすなどが明らかに薄くなって、はっきりとわかるくらいの効果を実感できます。

 

2)フォトシルクプラスの効果持続期間は約1ヶ月

フォトシルクプラスの効果が持続する期間は約1ヶ月です。肌には、ターンオーバーというサイクルがあり、20代では約28日となっています。メラニンなどもこのターンオーバーによって徐々に表皮へと押し出され、排出される仕組みです。

施術を受けてからこのターンオーバーが行われる28日間、約1ヶ月が効果の持続期間と考えられます。もちろん、効果の持続には多少の個人差はありますので、あくまでも目安として考えてください。

 

3)どれくらいの頻度で通えば良い?

フォトシルクプラスは、1回で効果があったからといって、もう通う必要がないというわけではありません。

施術の回数を重ねるごとに効果をしっかり感じることができますので、ぜひ定期的な施術をおすすめします。

肌悩みの状態や仕事の都合などもあるかと思いますが、ここでは2つのパターンをご紹介します。

 

1 <通常のケア>1ヶ月に1回の施術を5回

フォトシルクプラスの効果を持続させるには、通常のケアで考える場合、1ヶ月に1回の間隔で5回の施術を受けましょう。シミやそばかすといった色素沈着、メラニンは、先ほども説明したとおりターンオーバーで排出されます。ターンオーバーの期間は、エイジングで遅くなっても1ヶ月程度です。おおむね1ヶ月に1回の間隔で5回施術を受ければ、色素沈着やメラニンもきれいに表皮に排出されます。

そのため、フォトシルクプラスの施術を受ける前と比べて、しっかりと効果を実感することができるでしょう。

ただし、シミやそばかすの程度は個人差があるので、多少効果に差があることも理解しておいてください。

 

2 <短期集中ケア>2ヶ月に3〜4回くらい

短期間で集中ケアしたいという方は、2ヶ月に3〜4回くらいの間隔でクリニックに通うことも可能です。約15〜20日に一度通うことになります。1回あたりの効果がより高まり、期間も短く済むのがメリットです。

しかし、注意点もあります。

短期間に続けて肌に照射を行うことにはリスクがあり、必ずしも肌にダメージがないとはいい切れません。たとえ、リスクが低く、安全性の高いフォトシルクプラスだといっても、肌にまったく負担がかからないというわけではないのです。負担がどの程度出るのかということについては個人差もあるので、医師と相談して施術間隔を決めましょう。

 

4)メンテナンスはどうする?

フォトシルクプラスの治療のワンクールは、3〜5ヶ月で5〜6回程度の施術が一般的です。

この回数で取れないシミは、レーザーなどの別の施術を受けることをおすすめします。

一方、美肌や全体的な肌質・肌状態を維持するためにフォトシルクプラスでのメンテナンスを望まれる方には、月に1度や年に数回のペースで行うことがおすすめです。

 

効果を維持させるためには、メンテナンスで月に1回程度通うのが理想です。しかし、アンチエイジングの目的でそこまで効果の維持にこだわらないということであれば、年に数回でも十分維持することはできます。

予算や仕事などの忙しさによっても通える頻度は変わってくると思いますが、できるだけ同じくらいの期間を開けて定期的に通うことがフォトシルクプラスの効果を維持することにつながります。

もし、通う頻度などで疑問や不安がある時は、クリニックの医師と相談してみてみましょう。

 

5) 過度な回数はNG!やりすぎはかえってマイナス

フォトシルクプラスのワンクールの治療が終了した後は、1ヶ月に1回以上の回数での施術を受けるのは控えたほうがベターです。

効果よりもダメージが大きくなるリスクがあるからです。

ワンクールの治療を受けても改善が見込めない肌悩みは、フォトシルクプラスを続けても改善の可能性は低いと考えられます。

その場合は、クリニックで医師と相談して別の治療法を提案してもらいましょう。

 

6.フォトシルクプラスの費用相場はどれくらい?

フォトシルクプラスの施術では、1回あたりの費用はどれくらいなのでしょうか。

フォトシルクプラスは自由診療であるため、美容クリニックによって価格が異なります。

また、施術部位の大きさでも価格が違います。

さらに、医師が施術するのか、看護師が施術するのかによっても技術の面で費用が変わってくることもあります。

ほかにも、複数回通うことを前提にパッケージがある場合や、初回限定価格として、通常料金よりも安く受けることができる場合もあります。

 

そのため、ここではある程度の費用相場を示すことはできても、確かなことはいえません。

費用については、カウンセリングの際に、しっかりと確認しましょう。

なお、どのクリニックで受けるかは、複数を比較し、医師や看護師の対応、施設の清潔感、施術者の信頼感なども総合的に判断したうえで決めましょう。

 

施術部位費用相場
8,000~16,000円程度
顔全体8,000(初回限定)~30,000円程度
あご下~首6,000~20,000円程度

 

7.フォトシルクプラスのデメリット

フォトシルクプラスに限らず、どんなに気軽に受けられる施術にも、デメリットや副作用、注意すべき点があります。

ここでは、フォトシルクプラスのデメリットや副作用をご紹介します。

ただし、フォトシルクプラスの治療にともなうリスクはとても少ないです。

医師がお肌の状態を把握した上で、適切に機器を扱って丁寧な施術を行えば、避けることのできるリスクがほとんどです。

また、施術を受ける側が施術後のアフターケアをしっかり行うことも大切です。

 

1)施術中のリスクや副作用

  1. 火傷の可能性

    フォトシルクプラスは火傷のリスクは極めて低い施術ですが、その可能性が0ではありません。

    原因としては、高過ぎる出力を設定してしまうことや、明らかに日焼けをしている肌へ照射してしまうことです。

  2. 光アレルギー症状

    光線過敏症のある方、光線過敏症を起こす薬剤を服用中の方などが治療を受けた際に起こり得えます。

    ただし、もともと光線過敏症の方はフォトシルクプラスの施術はできませんし、服用中の薬剤に関しては診察時に確認するため、可能性は極めて低いです。

2)施術後のリスクや副作用

  1. 肝斑が濃くなる

    フォトシルクプラスは、フォトフェイシャル(IPL)と比べて肝斑が濃くなる危険性は低いですが、可能性は0ではありません。

    もしそうした副作用が出た場合は、すぐに施術を受けたクリニックの医師に相談しましょう。

    フォトシルクプラスの施術を止めて、レーザートーニング治療やトラネキサム酸の内服で肝斑の治療を行うことがベターな場合があります。

  2. かさぶたができる

    シミが改善する過程でかさぶたができることがあります。

    かさぶたが剥がれたあとはシミが薄くなるので、必ずしも悪いことではありません。

    また、数日でかさぶたは剥がれるので大きな心配はいりません。

    しかし、事前に知らされていなかったり、人に会う約束がある場合には困ってしまいます。

    こうしたトラブルを回避するためには、施術後にかさぶたができても問題のないタイミングを選びましょう。

  3. ホクロが薄くなったり濃くなる

    フォトシルクプラスは、メラニン粒子の分解機能に優れているため、ホクロが薄くなったり濃くなったりすることがあります。また、稀に取れることもあります。

    それを期待していた場合は問題ありませんが、残しておきたい場合はデメリットになります。施術前に医師に伝えれば、ホクロの部分にテープを貼って照射を行ってもらえます。

3)施術後の注意点

  1. 日焼けに注意する

    フォトシルクプラス後は、肌の感光性が非常に高まって光に敏感になっています。だから、紫外線対策は必須です。

    帽子や衣類で紫外線をブロックしたり、ノンケミカル処方の優しい日焼け止めを使いましょう。

    フォトシルクプラスの施術を冬に受けた場合でも紫外線対策は必要です。

  2. 肌を擦ったりたたいたりしない

    先ほども触れたとおり、照射後は肌が敏感になっていて、バリア機能が低下しています。そのため、刺激によって色素沈着を起こすことがあります。

    肌をたたいたり、擦ったりすることは控えましょう。

    ゴシゴシ洗顔や化粧水のパッティングなどはNGです。

    また、かさぶたができても、無理にはがさずに自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

  3. 保湿もしっかり行う

    施術後は、しっかり保湿ケアを行うことが大切です。

    セラミドなどを配合した高保湿で低刺激の化粧水、美容液、保湿クリームを使いましょう

    また、エイジングが進んでいる方は、アルコールフリーや敏感肌向けの化粧品がおすすめです。

8.フォトシルクプラスに関するQ&A

フォトシルクプラスを受ける際、医師にどんな相談をしたらいいのかなど、よくあるフォトシルクプラスに関する質問と回答をまとめました。ちなみに、フォトシルクプラスを受けられる診療科は、美容皮膚科や美容外科です。ぜひ参考にしてみてください。

 

Q1.回目はできたかさぶたが2回目はできない!効果がない?

フォトシルクプラスを初めて施術した後、1回目はかさぶたができたのに2回目以降にかさぶたができなかったら治療効果がないのではないか…と、不安になる方がいます。

決して治療効果がないのではなく、基本的に2回目以降はかさぶたができにくいものだと考えてください。きちんと施術を受け、日々のスキンケアを怠っていないのであれば、効果はありますのでご安心くださいね。

ただし、効果の現れ方は個人差がありますので心配な方は医師に相談してみることをおすすめします。

 

Q2.フォトシルクプラスを受けられない人もいる?

フォトシルクプラスは、誰でも受けられるというものではありません。光線過敏症のある方やてんかんの既往歴がある方などは施術が受けられません。また、妊娠中や授乳中の方も安全性が確立されていないので、施術を断るクリニックが多いです。

ほかにも、服薬中や何らかの病気を持っている方など、状態によっては施術が受けられない方もいます。詳しいことについては、クリニックで医師に確認することをおすすめします。

くれぐれも、施術を受けたいからという理由で症状などを隠すことなく申告するようにしましょう。隠したまま施術を受けた場合に、何らかの副作用が起こってしまっても取り返しがつきません。

 

Q3.施術を受けたら黒くなった!

フォトシルクプラスを受けて、肝斑が悪化するのではないかと心配する人もいます。確かに、フォトシルクプラスを照射すると、肝斑のメラニンが反応し、一時的に色が濃くなることもあります。肝斑の状態によっては、フォトシルクプラスの施術を断るクリニックもあります。

肝斑は、ホルモンバランスが影響しているといわれていますが、はっきりとしたことはまだわかっていない部分もあります。濃さのコントロールなどは難しいですが、肝斑がある場合は注意深い施術が必要となりますし、クリニックによってほかの治療をすすめられることがあります。施術前に医師としっかりと相談したうえで受けるようにしてください。

 

Q4. フォトシルクプラスとフォトRF(オーロラ)の違いは何ですが?

フォトRF(オーロラ)は光による発熱に加えて、 RF(高周波エネルギー)による発熱の2つを使った施術です。

光は主に組織の色(メラニンやヘモグロビン)に反応して作用しますが、RFは組織の水分に反応して作用します。

そのため、フォトRFは真皮にもよくはたらき、コラーゲンの生成を促進する効果が高い点がメリットです。

一方、同じ熱量(波長)を当てた場合、フォトシルクプラスのほうがよりシミに反応します。

だから、たるみやシワの改善を重視するならフォトRF(オーロラ)が、シミ改善を重視するならフォトシルクプラスがおすすめです。

 

<参考記事>

フォトRFとは?効果やフォトフェイシャルとの違いについて解説

 

Q5.フォトシルクプラスとレーザートーニングの違いは?

フォトシルクプラスの光治療では、レーザーとは異なり複数の波長を照射することで、シミ・そばかす・毛穴・ニキビ跡など、さまざまな症状に広範囲にはたらきかけることができます。

一方、レーザー治療は、1つの波長を増幅して照射する治療です。

レーザートーニングとは、医療用レーザーを弱めの出力で照射する施術です。肌に過度の刺激を与えないことから、従来のレーザーでは治療が難しいとされていた肝斑にも照射ができるようになりました。

さらに、シミ・そばかす、毛穴の開き、ニキビ跡などの色素沈着にも効果が期待でき、施術後にかさぶたや炎症性色素沈着ができにくいのも特徴です。

そのため、レーザーの中では、光治療と似ています。

しかし、フォトシルクプラスは肌の浅めの層へアプローチするのに対し、レーザートーニングはさらに肌の深層までアプローチすることが違いです。

 

効果面でいえば、フォトシルクプラスは、シミ・そばかす、赤ら顔、くすみ、キメなど、幅広い肌悩みに効果を発揮し、レーザートーニングはシミ・そばかす、肝斑、毛穴などを集中ケアするといったイメージです。

それぞれ特徴と効果が違いますので、自分が望む効果と照らし合わせて、クリニックで医師に相談して、より効果が得られるほうを選びましょう。

 

<参考記事>

レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムについても解説

 

9.まとめ

フォトシルクプラスの施術の特徴をはじめ、どんな症状の改善に効果的なのかを説明してきました。また、デメリットや注意点、副作用などについてもご紹介しました。

 

フォトシルクプラスは、顔や首など幅広い範囲に照射でき、複数のお悩みや症状を改善できるだけでなく、ダウンタイムがほとんどない点では美容医療が初めての方でも比較的受けやすい施術です。

「受けてみたいけど、大丈夫?」と気になるのであれば、まず美容クリニックのカウンセリングで医師の話を聞くところから始めてみてはいかがでしょうか。

信頼できるクリニックや医師を見つけて、安心してフォトシルクプラスの施術を受けられることを願っています。

この記事が、フォトシルクプラスに興味がある方や施術を検討している方にとってお役に立てば幸いです。

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