「最近薄毛や抜け毛が気になり、AGAの治療薬について知りたい」「治療薬はどんなものがあるのだろう」
このようにAGAの治療薬について具体的に知りたいといったお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
今回は、AGAの治療薬であるミノキシジルをはじめとした内服薬や外用薬について詳しく解説します。また、AGAのよくある質問をまとめたので、クリニックや病院で診察を受ける前にチェックしてみてくださいね。
昭和大学医学部卒業後、大学病院所属の形成外科専門医として勤務をしつつ、美容外科医としても銀座マイアミ美容外科で活躍している。
顔から足までの皮膚、脂肪、筋肉、神経、血管など、体表面における知識、技術をすべて身につけた上で、美容医療を提供している。二重整形やAGAの治療も豊富な経験がある。
カウンセリングの際に丁寧に悩みを聞くことで患者様に安心をもたらすことを心がけている。
■保有資格
日本形成外科学会専門医
1.AGAとは?原因や治療法は?
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」とも呼ばれています。
その名の通り、男性に発症し、徐々に薄毛・抜け毛が進行する疾患です。
特徴は、生え際か頭頂部、あるいはその両方の髪の毛が薄くなっていくことです。
AGAの発症にはさまざまな原因がありますが、遺伝による影響が大きいと考えています。
また、年齢を重ねるごとにAGAを発症する可能性が高くなり、日本皮膚科学会によれば、50代の約40%はAGAを発症しています。
<参照元>
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版|日本皮膚科学会ガイドライン
AGAは、額の生え際から後退していくタイプと頭頂部から薄毛になるタイプ、その両方が同時に進行するタイプがあり、それぞれの進行度合いによって以下9つに分類されます。
AGAの治療法には、以下5つの方法がありますが、この記事では内服薬と外用薬といった医薬品を使った治療について掘り下げます。
- 内服薬
- 外用薬
- 注入療法
- 自毛植毛
- 光・LED治療
<参考記事>
AGAの初期症状とは?いつから脱毛が始まるのか段階ごとに解説!
AGAの原因には何がある?ストレスや生活習慣による影響と対策
AGA治療は効果がない?効果なしと言われる理由とともに実態を紹介
2.AGAの治療薬は内服薬と外用薬の2種類!医薬品はどこで買える?
AGAの治療薬には内服薬と外服薬の2種類があります。片方のみで治療することもあれば、併用して治療を進めることもあります。
これらは、皮膚科や美容クリニックなどで処方してもらうことが可能ですが、いずれの場合も保険は適用されず、AGAを改善させるための治療はすべて自由診療として取り扱われます。
稀にクリニックに行くのが恥ずかしいから、あるいは安く買えるからと言って海外の通販サイトなどから個人輸入する方がいますが、粗悪な薬や偽物、詐欺など様々な危険性があるので注意してください。
医薬品は基本的にクリニックや病院で処方してもらうものです。医師から適切な薬を処方してもらうことで最低限の副作用で済むうえに、マイクロスコープ検査や血液検査なども受けられます。
AGAで治療を考える場合は、診療可能で医薬品を取り扱っている医療機関を受診することを強くおすすめします。
3.AGA治療薬の選び方:症状・体質・費用にあったものを選ぼう
AGAの治療薬は症状・体質・費用などを加味して自分に合ったものを選ぶことが大切です。
抜け毛を防ぐ治療をしたいのか、それとも発毛を促す治療をしたいのかによっても治療法が変わってくるので、希望の治療範囲を決めておくのがおすすめです。
といっても、自分でAGAのタイプを分類したり、治療方針を考えるのは一般の方にはハードルが高過ぎますね。
だから、ある程度、自分自身でAGAについての知識を身につけた上で、医師のカウンセリングを受けることが大切です。
今では、日本皮膚科学会から「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」が出されているので、それに準じた治療を受けることが可能です。
なお、治療薬によっては肝機能障害がある方は服用できないことがあるので、そうした点などもカウンセリングの際に、医師としっかり相談の上、治療方針や治療薬を決めましょう。
4.AGAの内服薬5種類:効果・費用・副作用・ジェネリック薬まで徹底比較
ここからはAGAの治療薬4種類を効果・費用・副作用・ジェネリック薬まで徹底比較していきます。
事前に費用やジェネリック薬品の有無を知っておくと、治療の予算が立てやすくなるのでチェックしてみてくださいね。
1)プロペシア
プロペシアは、「フィナステリド」という抜け毛を抑える有効成分を主成分として作られた日本初のAGA治療薬です。
世界60カ国以上、日本でも厚生労働省から認可されています。
AGAは、テストステロンという男性ホルモンに5αリダクターゼという酵素が結びつくことで発症します。
プロペシアは5αリダクターゼを抑制し、ジヒドロテストステロン(DHT)という強力な男性ホルモンの生成を抑えることで薄毛の進行を予防するもの。効果を実感するまでに6ヶ月ほどかかります。
健康な男性は、毛が成長して抜け落ちるまでのヘアサイクルが3〜6年といわれていますが、AGAを発症するとヘアサイクルが半年〜1年まで短縮されてしまいます。
プロペシアには乱れたヘアサイクルを整える効果がありますが、効果を実感するまではある程度時間が必要であるということを覚えておきましょう。
また、服用を始めた3ヶ月間は薬の効果によって毛母細胞の動きが活発になり、’’初期脱毛’’が起こることがあります。「わざわざ治療を始めたのに抜け毛が増えてしまった」と不安を感じるかもしれませんが、ヘアサイクルを整えるために必要な症状なので過度に心配しなくて大丈夫です。初期脱毛の症状は薬の服用から早ければ10日で始まり、1ヶ月程度で収まるのが一般的といわれています。
プロペシアは1箱8,000円〜10,000円程です。
安全性が高いとされていますが、副作用として、性欲減退・肝機能障害・うつ症状などが報告されています。万が一体に異常を感じた場合は速やかに医師に相談しましょう。
<プロペシアのDrug Information 等>
商品名 | プロペシア錠 1mg |
効果・効能 | 5α還元酵素II型を阻害する。 テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)への変換を抑制し、男性型脱毛(AGA)の進行を遅延させる。 |
服用方法 | 成人男性は1日1回1錠服用 |
服用の際の注意点 | 効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要。(3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もある)本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。 |
副作用 | 肝機能障害、勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、睾丸痛、発疹など |
禁忌 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性、小児、肝機能に障害のある人。また、錠剤の分割・粉砕不可。 |
ジェネリック | 東和薬品、沢井製薬、武田テバなどから発売 |
2) フィナステリド錠
プロペシア錠のジェネリック医薬品が、フィナステリド錠です。
先発医薬品とジェネリック医薬品は、薬効を発揮する主成分が同じで、かつ含有量も同じです。また、同じ経口投与の錠剤なので、期待される効果や副作用も同様であると考えられます。
ただし、製造する製薬メーカーが違っていて、添加物が違うことがあります。
また、価格も異なります。
フィナステリド錠の場合は、富士化学工業、ヴィアトリス製薬、ファイザー、東和薬品、沢井製薬などから販売されています。1箱3,500円〜8,000円程で、プロペシア錠と比べて安いので経済メリットがあります。
一方、製薬メーカーによって、医薬品の品質管理や製品管理、製造工場の場所が異なります。後発品フィナステリド錠を販売している製薬メーカーは多く、企業間で信頼性は異なります。また、添加物の違いもあり100%効果が同じとは言い切れません。
どちらが良い悪いという判断は患者様に委ねられますが、信頼性や安心感を重視するなら、先発品のプロペシア錠を、コストメリットを重視するなら後発品のフィナステリド錠を選ぶことになります。
<フィナステリドのDrug Information 等>
商品名 | フィナステリド錠 1mg |
効果・効能 | 5α還元酵素II型を阻害する。 テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)への変換を抑制し、男性型脱毛(AGA)の進行を遅延させる。 |
服用方法 | 成人男性は1日1回1錠服用 |
服用の際の注意点 | 効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要。(3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もある)本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。 |
副作用 | 肝機能障害、勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、睾丸痛、発疹など |
禁忌 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性、小児、肝機能に障害のある人。また、錠剤の分割・粉砕不可。 |
3)ザガーロ
ザガーロは、有効成分であるデュタステリドが5αリダクターゼを抑制し、AGAの原因物質ジヒドロテストステロン(DHT)濃度を大幅に減少させることで薄毛の進行を抑える効果があります。また、DHT濃度を大幅に減少させることで、毛髪数を増やす効果も期待できます。つまり、薄毛の予防と発毛の促進どちらにも効果があるのです。
その理由としては、AGAの原因物質であるDHTの生成に必要な5α還元酵素のⅡ型しか阻害しないフィナステリドに対してザガーロはⅠ型とⅡ型の両方を阻害することが考えられます。
薬によっては、発毛したけれど細い髪の毛でボリュームアップに繋がらないことがありますが、ザガーロは毛髪が固く強く成長するのでボリュームアップが期待できます。
また、AGAは前頭部から頭頂部の薄毛が進行しやすいといわれていますが、その部分の発毛が期待できるのもザガーロの特徴です。
だから、プロペシアで効果が不十分な場合に使いたい医薬品です。
費用は、ザガーロは、1箱10,000円~です。同じAGA治療薬であるプロペシアよりは少し高額です。
副作用は性欲減退・男性機能の低下・肝機能障害・全身の倦怠感・食欲不振が報告されていますが、副作用が出る方は全体の1割程度と多くありません。
なお、ザガーロ服用中は服用してから血中濃度が低下するのに時間がかかる薬なので、献血が禁止されています。服用中は注意しましょう。
なお、ザガーロもジェネリック医薬品があります。
東和薬品のデュタステリドカプセル0.5mgZA「トーワ」と沢井製薬のデュタステリドカプセル0.5mgZA「サワイ」、日新製薬のデュタステリド錠0.5mg「NS」です。
これらは、1箱6,000円から7,000円程度です。
<ザガーロのDrug Information 等 >
商品名 | ザガーロ カプセル0.5mg |
効果・効能 | 5α還元酵素I型およびII型両方とも阻害する。 テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)への変換を抑制し、男性型脱毛(AGA)の進行を遅延させる。 |
服用方法 | 成人男性は1日1回1カプセル服用 |
服用の際の注意点 | 服用のタイミングは前回の服用から24時間の間隔を空ければいつでも良い。飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲む。ただし、次の服用時間がせまっている場合は1回分とばし、次の服用時間に1回分のみ飲む。絶対に2回分を一度に飲まない。 |
副作用 | 勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、食欲不振、全身倦怠感、肝機能障害、黄疸など |
禁忌 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、女性、小児、肝機能に障害のある人。また、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤への皮膚接触不可。 |
ジェネリック | 東和薬品、沢井製薬、マイランEPD合同会社などから発売 |
4)アボルブ
アボルブ錠は、デュタステリドを主成分とする前立腺肥大の治療薬です。
デュタステリドは、ザガーロ錠の有効成分でもあり、5αリグクターゼを抑制し、ジヒドロテストステロンの生成を抑えることで薄毛の進行予防に効果があります。
また、価格を安くできることから、AGAの治療薬としても使用されるようになりました。
しかし、アボルブはAGA治療薬として厚生労働省から承認されておらず、万が一、重大な服用が生じた際に国が定める救済処置が受けられません。そのため、アボルブをAGA治療薬として取り扱っていないクリニックも多いのです。
アボルブはAGA治療には使わないことをおすすめします。
<アボルブのDrug Information 等 >
商品名 | アボルブカプセル0.5mg |
効果・効能 | 5α還元酵素I型およびII型両方とも阻害する。 前立腺を強く肥大させるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、肥大した前立腺を縮小させ排尿障害を改善する薬 |
服用方法 | 通常、成人にはデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口投与する (用法及び用量に関連する注意)投与開始初期に改善が認められる場合もあるが、治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要である |
服用の際の注意点 | 服用のタイミングは前回の服用から24時間の間隔を空ければいつでも良い。飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲む。ただし、次の服用時間がせまっている場合は1回分とばし、次の服用時間に1回分のみ飲む。絶対に2回分を一度に飲まない。 |
副作用 | 勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、食欲不振、全身倦怠感、肝機能障害、黄疸など |
禁忌 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、女性、小児、肝機能に障害のある人。また、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤への皮膚接触不可。 |
5)ミノキシジルタブレット(ミノタブ)
ミノキシジルはプロペシアやザガーロとは違い、毛髪を作り出す毛母細胞を刺激して頭皮の血流を促し細胞を活性化させることで、発毛を促す効果があります。
もともと高血圧の薬ということもあり、血管を拡張して血行を促進する効果が期待できます。血流が良くなることで、頭皮に必要な栄養分が行き渡り、毛髪環境が整う、太く丈夫な髪が育つといった効果がみられるのです。
効果を実感するまでは早い方で3ヶ月、平均で6ヶ月といわれています。
費用は正規品のみで5,000円〜13,000円程です。内服薬のジェネリック品は存在せず、外用薬のみジェネリック品が存在します。
副作用は血圧低下・動悸や息切れ・手足のむくみ・体重増加といったものが報告されています。もとは血圧に作用する薬ということもあり、血圧が低下し、めまいや立ちくらみを起こすことも。副作用が頻発することは稀なので、比較的安全に飲める治療薬です。
ジェネリック医薬品はありません。
<ミノキシジルのDrug Information 等 >
商品名 | ミノキシジル錠5mg、10mg |
効果・効能 | 毛髪を作り出す毛母細胞を刺激して頭皮の血流を促し細胞を活性化させることで、発毛を促す 壮年性脱毛症における発毛,育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 |
服用方法 | 日1回1錠を水またはぬるま湯で服用 |
服用の際の注意点 | 1日1回1錠を水またはぬるま湯で服用します。 成分の血中濃度を一定に保つため、なるべく毎日決まった時間に服用することがポイントです。 ミノキシジルの含有量が男性用・女性用で異なります。 男性用:5mg 女性用:2.5mg この分量を超えて服用しても効果が増えるわけではなく、かえって副作用の危険性が増すため、これ以上は服用してはいけません。 心配な場合は、最初のうちは半分に割って飲むことをおすすめします。 |
副作用 | 初期脱毛、多毛症、頭痛、胸痛、動悸・息切れ、立ちくらみ、むくみなど |
禁忌 | 未成年者、高齢者、妊娠・授乳中の方、妊娠の予定がある方、心臓や肺、血管などの循環器系に既往や疾患のある方、腎臓や肝臓に異常がある方など |
4.AGAの外用薬2種類:効果・費用・副作用・ジェネリック薬まで紹介
ここからはAGAの外用薬2種類について紹介します。外用薬と内服薬が併用されることもよくあるので、大まかな予算や効果などを理解しておきましょう。
1)ロゲイン(ミノキシジルローション)
ロゲインは、ミノキシジルローションです。
毛母細胞を刺激してヘアサイクルを整える効果が期待できます。
ヘアサイクルが整うと髪1本が長く太く成長し、毛量が増加。また、頭皮環境が整うことで薄毛の進行予防にもなるのです。
内服薬より効果はゆるやかですが、4ヶ月ほどで毛髪に変化が見られる方が多いようです。
費用は1ヶ月あたり3,000円〜13,000円程です。ロゲインは、ミノキシジルローションとして多くのジェネリック品が市販で販売されているので、購入しやすいのがメリットといえるでしょう。
頭皮に直接塗布するため、副作用としてかゆみやかぶれがあらわれることも。また、めまいや頭痛を誘発する方もいます。
しかし、重篤な副作用は報告されておらず、幅広い方に使いやすい治療薬です。
なお、大正製薬が販売するリアップ(X5)はロゲインと同じくミノキシジルローションです。
2)フロジン外用薬
フロジン外用液は、塩化カルプロニウムを5%配合する医療用の塗布脱毛治療薬です。
塩化カルプロニウムは頭皮の血管拡張作用があります。毛根の血行が改善され、頭皮の毛母細胞に栄養を行きわたらせる作用があります。その結果、発毛を促すとともに、発毛後の成長も促進します。
使い方は、頭皮に適量を塗布して軽くマッサージしてください。ただし、流れやすいので頭頂部から塗りましょう。しばらくすると頭皮がホカホカしてきたり、汗ばんでくるので血行が促進しているのが実感できます。また、塩化カルプロニウムは皮膚への浸透性が高く、血管への拡張作用が長時間持続します。目に入るとやや痛むので注意が必要です。
プロペシアやザガーロとの併用で相乗効果が期待できるので、内服薬との併用も検討してみてください。
副作用としては、入浴直後に使用するとめまいや立ちくらみが起こる可能性があります。また、頭皮に直接塗布するため、かゆみやかぶれなどが副作用として報告されています。
フロジン外用液には、ブランド名がついたアロビックスというジェネリック医薬品があります。
フロジン外用液は、医師の処方のもと3,000円程で購入可能です。
手軽に購入したい方は、ドラッグストアでカルプロニウム塩化物が配合されている治療薬を購入することも可能です。
<AGA治療薬のまとめ表>
名称 | 種類 | 効果 | 副作用 |
プロペシア | 内服薬 | 5αリダクターゼII型を抑制 | 性欲減退 肝機能障害 |
プロペシアのジェネリック医薬品 | 内服薬 | 5αリダクターゼII型を抑制 | 性欲減退 肝機能障害 |
ザガーロ | 内服薬 | 5αリダクターゼI型・II型を抑制 | 勃起不全・性欲減退・精液減少 |
アボルブ | 内服薬 | 5αリダクターゼI型・II型を抑制 | 勃起不全・性欲減退・精液減少 |
ミノキシジルタブレット | 内服薬 | 毛母細胞を活性化・頭皮への血流を促す | 脱毛・かゆみ・動悸・頭痛・発熱・吐き気・浮腫 |
ロゲイン | 外用薬 | 毛母細胞を活性化・頭皮への血流を促す | 発疹・じんましん・皮膚炎・かゆみ |
フロジン外用液 | 外用薬 | 血行を促す | 発汗・悪寒・かゆみ・皮膚炎 |
5.AGAの治療薬のよくある質問
ここからは、AGAの治療薬の効果や費用以外のよくある質問をまとめました。
どれも治療を受けるにあたって知っておきたい知識なので、クリニックや病院で診察を受ける前に知識として頭に入れておきましょう!
Q.1男女同じ薬が使えるの?
女性はプロペシア錠(フィナステリド)やザガーロ錠(デュタステリド)、アボルブ錠(デュタステリド)の使用は禁止されています。
女性がフィナステリドやデュタステリドを服薬すると、胎児が男児の場合に生殖器に異常を起こす可能性や、ホルモンバランスの乱れが起こる可能性があるとされているのです。
また、触ることで皮膚からも吸収されてしまうので、パートナーなど近くの人が使用している場合も注意しましょう。
ミノキシジルに関しては、男女ともに使用していただける治療薬です。
Q2.髪の毛が生えたら薬をやめていいの?
AGA治療薬は、髪の毛が生えたからといって中止してしまうと毛髪を維持できず、いずれは薄毛に戻ってしまいます。
現在はAGAを完治させることは難しく、AGA治療をしない状態で薄毛になることは防げません。
毛髪を維持したい方は医師と相談しながら治療薬の服用を続けましょう。
Q3.どれくらいで薬が効いてくるの?
個人差はありますが、内服薬を服用し始めてから早い人で3ヶ月、平均6ヶ月程度で効果を実感する方が多いようです。
髪が生え揃うまでは1年程度かかるといわれているので、最低でも1年は治療を続けていきましょう。
また、途中で治療をやめてしまうと薄毛に戻ってしまうので、定期的に医師の診察を受けながら治療を続けることが大切です。
Q4.薬を飲み忘れてしまったが1回で進行するの?
1度の飲み忘れで大きな変化があるわけではないものの、何日も薬を飲み忘れてしまうと症状が進行する可能性があります。
しかし、飲み忘れたからといって多く飲めばよいというわけではありません。飲み忘れに気づいた日から用量・用法を守って服用を再開しましょう。
Q5.何歳から薬を飲んでいいの?
AGA治療は原則20歳以上を対象にしています。
AGAの治療薬は男性ホルモンを抑制する働きがあるので、未成年には処方ができません。
6.おすすめのAGA治療のクリニック
<参考記事>
<AGA治療のクリニックを探すなら>
7.まとめ
AGAの治療薬の種類やそれぞれの効果、副作用、費用について紹介しました。
いかがだったでしょうか。
AGAには、日本皮膚科学会の治療ガイドラインがあるので、治療薬もその中でエビデンスや使い方が示されています。
医師としっかり相談して自分のAGAのタイプや目に合った治療法を選択することがおすすめです。
また、今では先発医薬品だけでなくジェネリック医薬品も存在しますので、治療費を抑えたい方には選択肢が増えています。経済性を重視するならメリットもあります。
そんなAGA治療薬は、薬によっては女性が触ること自体を禁止されている薬もあるので、ご家族と同居している方は扱いに注意しましょう。
AGA治療は自由診療なので、クリニックによって料金設定が取り揃えている医薬品が異なります。また、クリニックによってはカウンセリングや初診、検査などを無料で行っているので、ぜひいろいろなクリニックでの治療法をホームページなどでチェックしてみてください。1つに絞り切れない場合は、複数の病院やクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめです。
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