AGAの治療薬に副作用はある?多毛症やむくみの可能性を解説

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AGAは初期の段階で治療薬などで適切な治療をすることで、薄毛症状の改善や精神的な苦痛から解放されている方も多くいます。その反面、治療薬を使用したことによる副作用などの可能性がないのか心配になり、リスクを恐れて治療に二の足を踏む方がいるのも事実です。この記事では、AGA治療薬を使用することで考えられる副作用や症状・その対策について解説していきます。

この記事の監修医師
■診療科
内科,美容皮膚科,アレルギー科,アンチエイジング外来,女性外来,産業医
■経歴
ニューヨーク州バッファロー市生まれ
金沢医科大学 医学部 卒
金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設
■資格
日本内科学会 認定内科医
日本医師会 認定産業医
抗加齢医学会 専門医
目次

1. AGA治療薬の副作用が気になる方へ

AGA治療薬には、大きく分けて飲む内服薬と患部に塗布する外用薬があります。適切に使用することで薄毛が改善された方が多くいる一方で、薬剤である以上副作用のリスクがあるのではないかと心配する人もいます。

「AGA治療薬の副作用で余計に薄毛が進むって本当?」
「治療薬を使いたいけどリスクやデメリットは?」
「どんな治療薬が危ない?」
等が気になることもありますね。

また、AGA治療を始めたのに副作用で後悔したくないですね。

では、本当にAGA治療薬には副作用のリスクがあるのでしょうか。

本記事では、AGA内服薬や外用薬の副作用について解説します。また、副作用が起きた時の対処法や副作用が起きる確率、中断すべき時などについても触れます。

薄毛や抜け毛で悩む方が、AGA治療を受ける際に、ぜひ、治療薬の副作用について知っておきましょう。

<監修医からのメッセージ>
薄毛や抜け毛で悩んでいる方が、AGA治療薬で副作用も気にならず、治療を継続して、改善したり、症状の進行が止まったというケースが多くあります。
しかし、これからAGA治療を開始したいと考えている方にとっては、副作用が心配ですね。
確かに、AGA治療薬には、副作用がありますが、起きる確率は低いので、過度に心配する必要はありません。
また、もし副作用や体調の変化が表れた場合でも、私たち医師に相談してもらえば、適切な対処法を提案させて頂きます。

AGAの治療を始めたいけれども、治療薬の副作用が気になるという方は、ぜひ、この記事をチェックして見てくださいね。

<参考記事>
AGA治療薬の種類一覧。ジェネリック医薬品はある?
AGAの初期症状とは?いつから脱毛が始まるのか段階ごとに解説!

2.AGA治療薬を使うと副作用のリスクがあるのは本当?

1)AGA治療薬で副作用が出る人がいるのは本当!

AGA治療薬のデメリットとして、副作用のリスクがあるのは事実です。医師の診断によって処方された治療薬を適切に使用していても、体質的に合わず、副作用が出る人が一定数います。

しかし、副作用はAGA治療薬に限らず市販薬を含めた薬剤すべてに程度の差はありますが発生するため、過度に警戒する必要はありません。処方できる薬剤は複数ありますので、副作用が出た場合は変更することで問題なく治療できるケースが大半です。

2)AGA治療薬で副作用が起こる確率は1%~5%とかなり低い

AGA治療薬で副作用が起こる可能性はどれくらいあるのかというと、報告されている確率は1〜5%と決して高い確率ではありません。服薬している人の中には副作用なく、治療によって薄毛が改善したという方も多くいます。

AGA治療薬を服薬後、副作用が出ないという保証はできません。しかし、医師の処方に従って適切に治療を行い、変化があればすぐ相談するようにすることでリスクを防ぐことは可能です。

<AGA治療薬の副作用情報>
国内長期投与試験期間中における副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は1.1%(4/374例)であり、前相を含め96週間にわたり1mgが投与された症例の長期投与試験期間中における副作用の発現割合は1.6%(2/124例)であった。
※リビドー減退に関しては1~5%未満
引用:KEGG DRUG Database

3.AGA治療薬で起こりうる副作用は主に9種

AGA治療薬を服用することで起こりうる副作用は、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。現在、日本では薬剤で副作用が発生すると医師を通じて国に報告され、共有される仕組みとなっています。
AGA治療で生じる可能性のある副作用は服用する薬や治療法によって異なります。
一般的な内服薬や外用薬を使った治療のほかに、レーザー治療があります。
ここでは、AGA治療薬として代表的なフィナステリド・プロペシア・ザガーロ・デュタステリド・ミノキシジルなどで内服薬と外用薬で報告されている副作用の症状について紹介します。

1)多毛症・体毛が濃くなる

AGA治療薬の副作用の症状の1つ目は、多毛症・体毛が濃くなるという報告です。治療薬として使われているミノキシジルには、発毛を促進する作用があります。
毛髪だけに働きかけてくれるといいのですが、身体から生える全ての毛に作用するため、見えない部分の毛が多くなる多毛症や、脱毛しても太くてしっかりとした毛が生えてくるという症状も報告されています。
ミノキシジルには、内服薬と外用薬がありますが内服薬のほうが浸透率が高く、より効き目が強く出るとされています。男性にとっては嬉しい作用ですが、女性が飲んだ場合は鼻の下の毛や眉毛が濃くなることもあります。
だから、体毛や髭が濃く今以上に濃くなりたくないという方には、デメリットが大きいです。

しかし、人によっては気にならない程度の場合もありますし、体毛だけが濃くなり頭髪は薄くなることはありません。
また、治療薬の服用を中断すると、体毛は薄くなり改善されます。
それでも、気になる方はAGA治療に際して、あらかじめ医師と対処法などを相談しましょう。

2)頭皮のかゆみ・かぶれ・赤み

AGA治療薬の副作用の症状の2つ目は、頭皮のかゆみやかぶれ、赤みです。
ほかにも、湿疹、フケが出る、毛包炎の発症なども起こります。
外用薬は患部に直接塗布するため、体質などでどうしても合わないという人も一定数いるためです。

副作用の発現率は高くありませんが、万が一、頭皮に皮膚トラブルが起こった場合、放置するとAGAとは別の脱毛症が発症することもあるので注意しましょう。
もし、頭皮が荒れた場合、医師に相談の上、使用継続の可否を判断してください。
また、アレルギー体質などにより皮膚が弱い方は、医師と相談の上、事前にパッチテスト等で耐性をチェックしたり、内服薬など外用薬以外の治療法についても相談しましょう。

なお、頭皮は、紫外線をはじめとする外気や体調による発汗・皮脂の分泌などさまざまな刺激にさらされています。治療中は清潔にして気を付けていても、これらの刺激によって頭皮がかゆくなったり、かぶれたりするリスクは常にあることは忘れてはいけません。
AGAの治療中は、医師のアドバイスに従い正しい頭皮ケアを心がけましょう。

3)むくみ

AGA治療薬の副作用の3つ目は、むくみです。内服薬のひとつ、プロペシアを服用すると、血管が拡張して血流が良くなる半面、むくみを引き起こす作用もあります。

むくみといっても、服用する人の体質によって程度は様々です。一概にむくみが出たと言っても、気になるレベルの人もいれば、さほど気にならずそのまま服用を続けても問題ない場合もありますので、気になる場合は医師に相談してみましょう。

4)肝機能障害による食欲不振・吐き気

AGA治療薬の副作用の症状の4つ目は、肝機能障害による食欲不振・吐き気です。一般的に、薬を内服すると、肝臓で分解されます。

肝臓には、栄養素を吸収しやすい形に変化させ貯蔵する代謝機能、毒物やアルコール成分などの有害物質を無害なものへ処理する解毒・分解機能、脂肪の消化を助ける胆汁を合成・分泌機能の3つのはたらきがありますが、内服薬で肝臓にかかる負担が大きくなってしまうことがあります。

その結果、食欲があまりなくなる、食べても吐き気をもよおすといった形で副作用が出ることもあるのです。また、極めて稀ではありますが、「肝不全」という重篤な副作用もあります。もし服用後に、食欲不振や吐き気などの症状が出た場合はすぐに医師に相談してください。

しかし、肝臓に異常が生じたとしても自覚症状は無いことほとんどで、しらない間に肝機能障害が進むことがあります。

AGA治療薬を継続して服用する際は、肝臓の状態を確認するために、医師に指導に従い、定期的に血液検査を行いましょう。

5)全身の倦怠感

AGA治療薬の副作用の症状5つ目は、全身の倦怠感です。先ほどもお伝えしましたが、肝臓では、薬物をはじめ、アルコールなどを分解する働きをしています。しかし、薬を服用することで肝臓での処理が上手くいかず血圧が上昇したり、分解が追いつかずに全身がだるく身体が重いといった症状に見舞われることもあります。
服用後にこのような症状が現れた場合は、いったん服用を中止してすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

6)EDなど男性機能の低下

AGA治療薬の副作用の症状の6つ目は、EDをはじめとする男性機能の障害です。AGA治療薬は、男性ホルモンに影響を与えるため、勃起不全や性欲の減退といった機能障害を引き起こすことがあります。

副作用の発生率は、次の通りです。

  • リビドー減退(性欲減退):1~5%
  • 勃起不全(ED)・射精障害・精液量減少:1%未満

この数値からは、男性機能の低下に関しては、過度に心配する必要が無いことがわかります。

それでも、30代で服用している場合、子どもをつくる予定がある場合はこうした副作用を心配される方もいるでしょう。
内服薬のひとつ、プロペシアの場合製造販売元であるMSD株式会社の資料では「男性型脱毛症患者にフィナステリド1mgを1日1回6週間経口投与した時の精液中への移行量は極めて微量(投与量の0.00076%以下)であった」とされており、胎児への影響は気にすることのないレベルだとわかります。
気になるという場合は事前に医師へ相談しておくことをおすすめします。

参考:プロペシア錠ドラッグインフォメーション
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF1021_3_01

7)うつ症状

AGA治療薬の副作用の7つ目はうつ症状です。
AGA治療薬には男性ホルモンに関わる作用があります。そのため、ホルモンバランスが乱れ、精神不安やうつ症状が現れることがあります。
うつ病まで進行する1%未満と低いですが、見逃すと深刻な状態になるリスクがあります。

次のような症状が発症した際は、すぐに医師に相談し、治療継続の可否判断を仰ぎましょう。

  • 眠れない
  • 物事に興味がなくなる
  • 不安やイライラ
  • 悲観的に考える
  • いろんなことが面倒
  • 気分がすぐれない
  • 食欲不振

8)動悸や息切れ

AGA治療薬の副作用の症状の8つ目は、動悸や息切れです。ミノキシジルを服用すると、血流を促進する効果が強いことから心臓にかかる負担が大きく動悸や息切れが引き起こされます。外用薬であれば、内服薬よりは効果が押さえられる傾向があるものの、こうした副作用が出にくくなるメリットもあります。

9)頭痛

AGA治療薬の副作用の症状の9つ目は、頭痛です。
ミノキシジルの血管を拡張させる作用で血流がよくなり、硬くて広がりにくい頭蓋骨に血管が圧迫されることが原因です。

頭痛の種類は次の2種です。

  • 偏頭痛(片頭痛):頭の片側が痛む
  • 群発性頭痛:目の奥、周囲がズキンズキンと痛む

頭痛が出た際は、自己判断で頭痛薬を飲むのではなく、すぐに医師に相談しましょう。
なぜなら、薬の組み合わせによっては、相互作用によって他の副作用を引き起こす可能性があるからです。

10)めまい

AGA治療薬の副作用の最後の9つ目は、立ちくらみやめまいです。内服薬で血圧が下がる作用が発生するのが理由です。ただ、症状としてはそこまで重くない場合が大半で、服用を続けていくと徐々にめまいの症状が出なくなってきたという報告もあります。
気になる場合は、医師と相談しながらの服用をおすすめします。

<内服薬と外用薬の副作用の違い>

治療薬の種類副作用症状
AGA内服薬の副作用性欲低減(リビトー減退)

ED

精液減少

肝機能障害(食欲不振や吐き気、全身倦怠感)

うつ症状・抑うつ症状

AGA外用薬の副作用頭皮のかゆみやかぶれフケ

塗布した部位の痛みやしびれ

頭痛・めまい

手足や顔のむくみ

皮膚がつっぱったようになる

3.AGA治療薬で副作用が起こる原因は?

AGA治療薬で副作用が起こるのはなぜでしょうか?もちろん、体質に合わなかったという例もありますが、それ以外の原因がある可能性もあるのです。

1)AGA治療薬の作用が強く出過ぎている

まず考えられるのは、AGA治療薬の作用が強く出過ぎた場合です。薬剤の効果はその人の体質によって同じ量を服用していても成分が効きすぎることがあります。
薬剤は複数の種類がありますので、正しく服用しているのに副作用が現れるという場合は医師と相談して他の薬に切り替えるなどの治療で対応します。

2)AGA治療薬の使い方を間違えている

せっかくAGA治療薬を服用していても、医師から指示・処方された通りに服用しなければ効果ではなく副作用が強く出るリスクが高まります。
服用や塗布のタイミング・量を医師の処方通りに守らなければせっかくの薬剤も毒となります。
いま一度、医師の説明通りに服用しているか見直してみましょう。

3)一時的な体調の変化や生活習慣が原因の場合も

一時的な体調の変化や生活習慣が原因となる場合もあります。治療薬を飲み始めたタイミングで急に仕事が忙しくなったり、何か他の病状で体調を崩すなどしていませんか?成分が上手く作用していないかもしれません。
他の体調不良と重なったり、一時的な生活習慣の変化なら、それらの原因が収まれば改善することが大半です。もちろん、体調が悪い場合は一度治療薬の服用を中止し、他の病状を治してからAGAの治療を再開しましょう。

4.AGA治療薬で副作用が出たらやるべきこと

では、副作用が出た場合はどうしたらいいのでしょうか。

1)まずはクリニックで医師に相談する

まずは、クリニックで医師に症状を相談しましょう。薬剤を変えることで症状が治まる可能性があります。自分で服用を中断したりせず、まずは早期に医師に相談するようにしてください。
そのさい、いつ、どのような症状が出たのかメモして持っていくといいでしょう。

2)薬の量や使い方の変更

医師と相談して、薬の量や使い方を変更するのも解決策のひとつです。人によっては、体質によって合わなかったり、成分が効きすぎて強く作用することもあります。まずは、医師と相談して処方を見直してもらいましょう。

3)薬の種類を変更する

医師と相談して、処方を変更してもらうのも一案です。AGA治療薬は内服薬・外用薬と複数の種類があります。ある薬とは合わなくても、別の薬であればその人の体質に合うということは他の病気では珍しいことではありません。医師と相談して、薬剤を変更できないか聞いてみるといいでしょう。

4)勝手に治療を中断するのはNG!

自己判断で治療を中断するのは非常にリスクがあり、危険です。「副作用かもしれない」と思った時はすぐに医師の診察を受けるようにしてください。
自己判断で治療を中断すると、せっかくの効果も見込めなくなります。

5.薬剤別、副作用一覧

ここでは、AGA治療薬別の副作用を表にまとめます。

AGA治療薬の名前主な副作用
プロペシア抑うつ症状

性欲減退、勃起不全などの性機能障害

肝機能障害

フィナステリド(プロペシアのジェネリック医薬品)抑うつ症状

性欲減退、勃起不全などの性機能障害

ザガーロ勃起不全や性欲減退、性液量の減少など性機能障害

食欲不振、吐き気

アボルブ性機能障害

肝機能障害、食欲不振

初期脱毛

ミノキシジル動悸や息切れ

顔の毛細血管が透けて赤ら顔に見える

初期脱毛

ロゲイン湿疹・じんましん・かゆみ
アロビックス皮膚の過敏症状

発汗や発熱

吐き気、悪寒など

6.AGA治療薬の副作用に関するよくある質問

Q1.AGA治療の副作用で薄毛が進行することはある?

AGA治療薬の副作用が原因で薄毛や抜け毛が進行することはありません。

AGA治療を開始してから少し経つと、少し抜け毛が増えたように感じる「初期脱毛」があります。これを副作用と勘違いする方がいますが逆で、薬の効果が出始めている証拠です。

AGA治療薬は、ヘアサイクルの乱れを整え、髪の毛を健康に育てるはたらきがあります。
ヘアサイクルとは、成長期(早期・中期・後期)、退行期、休止期があり、発毛と脱毛を繰り返すサイクルのことです。
AGAでは、アサイクルが乱れていますが、治療薬でそれを整える過程で、細くて弱い抜けやすい毛が抜けます。これが初期脱毛で、その後に太くて強い抜けにくい健康な毛が生え始めます。
初期脱毛は、個人差がありますが、AGA治療を開始して2週間から1か月あたりで起こりやすく、2か月ほどで終わるのが一般的です。

そのため、AGA治療開始後の初期脱毛を治療薬の副作用と勘違いしないようにしましょう。

Q2.AGA治療薬の副作用の症状が出やすい人はどんな人ですか?

AGA治療薬の副作用は、服用する方の体質や年齢、既往歴などが関係します。
次のような方は、副作用のリスクが高くなります。

  • アレルギーのある人
  • 肝臓、腎臓など薬の分解や排泄に関係する臓器に疾患がある人
  • 高齢の方などの薬を分解、排泄する力が弱い人

Q3.副作用で治療を止めるとどうなりますか?

AGA治療薬の副作用は気にならなくなりますが、今までの治療の効果は消失し、元の薄毛・抜け毛状態に戻ります。
また、それが進行してしまうことがあります。
薄毛予防や発毛効果を持続させるためにもAGA治療薬で副作用が出た場合も、医師と相談の上、適切な対処法を講じて、治療を継続することをおすすめします。

なお、1年間治療しても効果が出ない場合や激しい副作用が起きた場合などは、医師に相談したうえでAGA治療を中断することを検討しましょう。

Q4.AGA治療の副作用は子作りや妊娠に悪影響を与えますか?

AGA治療薬の副作用には、性欲低減や勃起不全(ED)、造精機能障害や精液減少などによる精子への影響があります。
しかし、子作りや妊娠への影響は0ではありませんが、大きな心配は不要です。
性欲低減や勃起不全が原因でうまく性行為がうまくできないことがありますが、に副作用が起きる確率はごくわずかで、多くの場合、性行為への悪影響はありません。

また、胎児や母体に悪影響を及ぼすことはないと言われています。
これは、AGA治療薬が精液へ移行するかどうかの実験で証明されています。

AGA治療をしながら子作りをしても、胎児や母体に悪影響を及ぼすことはないと言われています。

男性型脱毛症患者にフィナステリド1mgを1日1回6週間経口投与した時の精液中への移行量は極めて微量(投与量の0.00076%以下)であった13) (外国人データ)。

引用元:
プロペシア添付文書

これは、AGA治療薬が精液へ移行するかどうかの実験で証明されています。

海外臨床試験において、18〜52歳の健康成人(デュタステリド群:27例、プラセボ群:23例)を対象に、52週間の投与期間及び24週間の投与後追跡期間を通して、デュタステリド0.5mg/日の精液特性に対する影響を評価した。投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23、26及び18%であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められなかった。

引用元:
ザガーロ添付文書

動物実験の結果で、精液がメスの子宮や膣に接触しても、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性が低いことも証明されています。

以上のことから、AGA治療薬が子作りや妊娠に悪影響を及ぼす可能性は極めて低いと判断されます。

しかし、可能性がゼロと言い切ることができないため、子作りを考えている場合は、服用を中断するという選択肢もあります。

一方、妊娠中の女性の方がAGA治療薬を服用すると、男性胎児の生殖器に異常を引き起こす可能性があります。

また、授乳中の女性もAGA治療薬を服用することは避けるべきです。なぜなら、母乳中に薬の成分が移行し、赤ちゃんが母乳を通じて薬の成分を摂取してしまうからです。

Q5.AGA治療のレーザー治療の副作用にはどんなものがありますか?

AGAのレーザー治療にも、次のような頭皮への副作用があります。

  • 頭皮の乾燥
  • 頭皮のかゆみ
  • 頭皮のひりつき

もし、レーザー治療を行って、副作用が起きた場合は、すぐに医師に相談しましょう

7.まとめ

AGA治療薬の副作用や、副作用が出た場合の対策について解説してきました。副作用のリスクをゼロにすることはできませんが、副作用の発現率が低いことや、クリニックでしっかり相談して医師の処方通りに服用していれば過度に恐れるものではないことが分かっていただけたのではないでしょうか。

もし、症状に少しでも不安や疑問が出てきた時は、すぐにクリニックで医師に相談してください。医師と一緒に自分に合った最適な治療を行えるよう、ベストな方法を模索していくようにしましょう。我慢は禁物です。くれぐれも自己判断で服用をやめたり、服薬のタイミングを変更することのないようにしてくださいね。

この記事が、AGA治療を始めたい方や治療を継続中の方のお役に立てば幸いです。

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