EDオンライン診療は、「①予約・問診入力 → ②ビデオ診察 → ③処方・決済 → ④自宅配送」の4ステップで完結します。本記事では、各ステップの所要時間・準備するもの・注意点を順を追って図解的に解説します。特に、問診での既往症や服用薬の正確な申告(硝酸薬との併用は絶対禁忌)、ビデオ診察での本人確認、そして厚生労働省の最新の整理(2026年4月改訂)を踏まえたオンライン処方の考え方について、初めての方が安心して受診できるよう誠実に整理します。

EDオンライン診療は、受診の心理的ハードルを下げる有用な方法です。ただし、安全に治療を受けるためには、問診で持病や服用中の薬を正確に伝えることが欠かせません。特に硝酸薬を使用中の方は、PDE5阻害薬との併用ができません。薬を早く受け取ることだけを目的にせず、医師の確認を受けながら、ご自身に合った治療方法を選ぶことが大切です。
| <執筆者>
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「オンライン診療に興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない」
「問診ではどんなことを聞かれるの?準備しておくものは?」
「申し込んでから薬が届くまで、どのくらい時間がかかるのだろう」
EDオンライン診療は、スマートフォンがあれば自宅で完結します。とはいえ、初めてだと流れが見えず不安に感じる方も多いはずです。本記事では予約から薬の到着までの全プロセスを、ステップごとに具体的に解説します。オンライン診療そのものの仕組みや安全性については、「オンライン診療とは?仕組み・安全性の解説」を、EDという疾患の全体像は、「ED治療の完全ガイド」もあわせてご覧ください。
受診の全体像(ステップ早見表)

まずは全体の流れと所要時間の目安をつかんでおきましょう。クリニックによって細部は異なりますが、基本的な構成は共通しています。
| ステップ | 所要時間の目安 | 主にやること |
| ①予約・問診入力 | 約5〜10分 | Web予約・問診票の入力(スマホで完結) |
| ②オンライン診察 | 約5〜15分 | 医師とビデオ通話・本人確認・既往症の確認 |
| ③処方・決済 | 約3〜5分 | 処方内容の確認・オンライン決済 |
| ④自宅配送 | 最短即日〜数日 | 無地梱包で自宅へ配送・受け取り |
申込みから診察完了までは早ければ20〜30分程度、薬の到着は最短で即日〜翌日というクリニックもあります。ただし、これはあくまで目安です。
1)STEP1:予約・問診票の入力
クリニックの公式サイトやアプリから、希望日時を選んで予約します。多くの場合、予約と前後して問診票をオンラインで入力します。問診票では、症状の状況に加えて、持病・服用中の薬・アレルギー・既往歴などを尋ねられます。
| ■ 問診で正確に申告すべき重要項目 ・現在服用中のすべての薬(特に狭心症・心臓病の薬=硝酸薬は最重要) ・高血圧・糖尿病・心疾患・脳卒中などの既往や治療中の病気 ・過去にED治療薬で副作用が出た経験の有無 |
ここでの申告内容が、後の診察で医師が処方の可否を判断する土台になります。面倒に感じても、正確に・正直に記入することが安全な治療の前提です。
2)STEP2:オンライン診察(ビデオ通話)
予約時間になると、医師とビデオ通話で診察を行います。電話やチャットだけで完結するのではなく、医師が顔を見て診察するのが原則です。
①本人確認
診察の冒頭で、運転免許証や健康保険証などによる本人確認が行われます。スムーズに進めるため、顔写真付きの身分証を手元に準備しておきましょう。
②既往症・服用薬の最終確認(最重要)
医師は問診票の内容をもとに、持病や服用薬を口頭でも確認します。ここで申告漏れがあると、危険な飲み合わせを見逃すおそれがあります。

| 【絶対禁忌】必ず医師に伝えてください ・硝酸薬(ニトログリセリン等)や一酸化窒素(NO)供与剤を服用中の方は、PDE5阻害薬との併用で急激な血圧低下を起こし、生命に関わる危険があります【3】。 ・心筋梗塞・脳卒中の既往、重度の低血圧や管理されていない高血圧がある方も、必ず申告してください。 |
なお、厚生労働省のオンライン診療に関する最新の整理(2026年4月改訂のQ&A Q18)では、医師がビデオ通話と問診により、症状・既往歴・服用薬を十分に把握し、禁忌がないと医学的に判断できる場合には、初診からオンラインで処方される場合もあります【2】。ただし、心血管系の既往がある方、硝酸薬を服用中の方、医師が対面での確認を必要と判断した方では、対面受診や循環器内科の受診を案内されます。これは安全のための正しい対応です。処方される薬の種類については、「バイアグラ・レビトラ・シアリスの違い」もご参照ください。
3)STEP3:処方・オンライン決済
診察で処方が適切と判断されると、薬剤の種類・数量・プランを確認し、オンラインで決済します。支払い方法はクレジットカード・代金引換・後払いなどクリニックによってさまざまです。定期便(サブスク)やまとめ買いを選ぶと1錠あたりの単価が下がる場合があります。
料金の内訳や、定期便・まとめ買いで総額がどう変わるかは、「ED治療の費用の全相場(薬代・診察料・定期便の比較)」で詳しく解説しています。
4)STEP4:自宅への配送(梱包・プライバシー)

決済が完了すると、治療薬が指定先へ配送されます。多くのクリニックでは、外装からは内容物がわからない無地梱包が用いられ、差出人名にもクリニック名を伏せるなどの配慮がなされています。発送スピードはクリニックや在庫状況により異なり、最短即日〜翌日のところもあれば、数日かかる場合もあります。
受け取り方法は、自宅配送のほか、コンビニ受け取りや宅配ボックス指定に対応するクリニックもあります。同居家族に知られたくない場合は、受け取り方法の選択肢が豊富なクリニックを選ぶとよいでしょう。
受診前に準備しておくものチェックリスト
| ■ スムーズな受診のための準備 □ 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等) □ 現在服用中の薬がわかるもの(お薬手帳など) □ ビデオ通話ができる静かな環境とスマホ・PC □ 決済用のクレジットカード等 □ 持病・既往歴・アレルギーの情報 |

初めてEDオンライン診療を受ける方にとって、もっとも不安なのは「何を聞かれるのか」「薬はどう届くのか」「家族に知られないか」といった具体的な点だと思います。受診前に本人確認書類やお薬手帳を準備し、問診で正確に情報を伝えることで、診察はスムーズになります。便利さだけでなく、安全確認の手順も理解したうえで利用することが大切です。
受診の流れに関するよくある質問
Q1. 診察にどのくらい時間がかかりますか?
ビデオ診察自体は5〜15分程度が目安です。予約・問診入力を含めても、申込みから診察完了まで30分前後で終わるケースが多くあります。
Q2. 診察で薬を処方してもらえないこともありますか?
あります。禁忌に該当する場合や、対面での確認が望ましいと医師が判断した場合は、処方を見送り対面受診を案内されることがあります。これは患者の安全を守るための適切な判断です。
Q3. 薬はいつ届きますか?
最短で即日〜翌日発送のクリニックもありますが、在庫やプランによって変わります。急ぎの場合は、発送スピードを公式サイトで確認しておくと安心です。
そのほかの疑問は、「ED治療・オンライン診療のよくある質問Q&A(30の疑問)」にまとめています。クリニックごとの受診の進めやすさは「おすすめクリニックの徹底比較」もご覧ください。
まとめ

・EDオンライン診療は「予約・問診 → ビデオ診察 → 処方・決済 → 自宅配送」の4ステップ
・申込みから診察完了まで30分前後、薬の到着は最短即日〜翌日が目安(クリニックにより変動)
・問診・診察では既往症と服用薬を正確に申告する。硝酸薬との併用は絶対禁忌
・最新の厚労省の整理(2026年4月改訂のQ&A Q18)では、医師が問診で禁忌を除外できると判断すれば初診のオンライン処方も可能。ただし心血管系の既往がある方などは対面確認が案内される場合がある
・本人確認書類とお薬手帳を準備しておくとスムーズ
・梱包・差出人・受け取り方法に配慮のあるクリニックならプライバシーを守って継続できる
参考文献
本記事の根拠として、以下の公式ガイドライン・査読済み論文を参照しています。
【1】日本性機能学会・日本泌尿器科学会 編『男性性機能障害診療ガイドライン2025年版』(メディカルレビュー社、2025年9月、ISBN 978-4-7792-2928-2)
日本語要旨:EDを含む男性性機能障害全般の定義・診断・治療を体系化した最新の国内ガイドライン。問診による評価と、推奨グレードA・第一選択薬であるPDE5阻害薬の処方方針を整理。2018年の『ED診療ガイドライン(第3版)』を全面改訂したもの。本記事の問診・診察プロセスの前提として参照。
【2】厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2018年策定、2026年4月一部改訂)およびそのQ&A
日本語要旨:オンライン診療の適切な実施に関する国の指針。2026年4月改訂のQ&AのQ18において、医師が問診で禁忌を除外できると医学的に判断した場合はオンライン診療による問診のみで禁忌の確認を行うことを禁止する趣旨ではないと明記。本記事のビデオ診察・処方判断の根拠。
【3】Montague DK, Jarow JP, Broderick GA, et al. Chapter 1: The management of erectile dysfunction: an AUA update. J Urol. 2005;174(1):230-239.
PMID: 15947645 DOI: 10.1097/01.ju.0000164463.19239.19
日本語要旨:米国泌尿器科学会(AUA)によるED診療管理ガイドライン更新版。PDE5阻害薬の絶対禁忌(硝酸薬との併用)を体系的に整理。本記事の診察時申告事項の根拠として参照。
※本記事は医師監修のもと作成されていますが、個別の医療アドバイスを提供するものではありません。治療の適応・薬剤の服用については必ず医師にご相談ください。
※2026年6月時点の情報に基づいています。各クリニックの受診プロセスや所要時間は変更される場合があるため、受診前に公式サイトでご確認ください。
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