レディエッセとは?効果や持続期間、ヒアルロン酸との違いについて解説

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シワ改善や鼻など輪郭形成に使われる「レディエッセ」。「聞いたことはあるけどヒアルロン酸と何が違うの?」「なぜ長期間効果が持続するの?」など、レディエッセをまだよく知らない人は必見です。レディエッセの注入は鼻筋を通したい人、フェイスラインが気になってきた人に特におすすめしたい治療法です。今回はそんなレディエッセについて徹底解説。さらに、よく比較されるヒアルロン酸との違い、施術のメリット・デメリット、実際に体験した人の口コミ・評価を紹介します。レディエッセを検討中の人は、ぜひ参考にしてくださいね!

この記事の監修医師
■経歴
長崎大学医学部卒業後、長崎大学形成外科入局
長崎大学病院・長崎医療センター・福岡徳洲会病院で形成外科勤務
福岡大学形成外科 レーザー外来・美容医療担当
2016年に形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック 開院

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1.長期持続型皮膚注入剤「レディエッセ」とは?

レディエッセとは、骨や歯を形成するカルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)が主成分です。米国FDAが、2006年に安全許可した長期持続型カルシウム製剤で、ほかでも、CE(ヨーロッパ販売承認)、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)承認の安全性・信頼性の高い製品で、世界10ヵ国以上で100万本以上が使用されています。

非毒性・非抗原性・非発がん性・非アレルギー性で、安全性の高さが特徴の1つです。

注入後すぐに効果実感があり、鼻や顎、頬の輪郭形成部分やほうれい線のしわに効果が期待できます。

また、ヒアルロン酸よりも硬さがあり、鼻筋を高くしたり顎をとがらすなどの骨の形成治療に向いています。 吸収速度もヒアルロン酸より遅いのが特徴です。

さらに、体内で分解される際にコラーゲンが生成される事が証明されていて、バイオスティミュレーター(コラーゲンブースター)としても使われています。

ただし、口唇に注入した場合、結節が出来るリスクがある為口唇には使用できません。また、まぶた周囲には使用できません。赤黒くなったり、凹凸が目立ってしまうからです。

ヒアルロン酸にはいくつかの種類がありますが、レディエッセには種類はなく、MERZ社で製造されたものが広く使用されています。

<レディエッセで可能な治療部位>

レディエッセが施術できる部位のイラスト
<レディエッセが得意な施術>

レディエッセが得意な部位のイラスト
<参考記事>

ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!

2.レディエッセは進化したフィラー治療の選択肢 価格やダウンタイムは?

1) レディエッセは進化したフィラー治療

フィラー治療とは、肌を切らないで充填剤をシワやたるみなどのくぼみに注射して、皮膚を盛り上げるなど改善する治療です。

充填剤のことをフィラーと呼びますが、「満たす」という意味です。

フィラー治療に使われる充填剤(フィラー)には、レディエッセ以外では、大きくヒアルロン酸製剤、コラーゲン製剤、PCL(ポリカプロラクトン)製剤の3つがあります。

かつては、コラーゲン製剤が主流で、シワを埋めるだけの治療が中心でしたが、最近ではヒアルロン酸製剤が主流となり、様々な種類のものが登場しています。

レディエッセも最新のフィラー製剤の1つですが、顔全体の輪郭を整える治療が可能です。

<参考記事>

フィラーとは?フィラー注射でメスを使わずシワ対策!

2)レディエッセの費用は0.1ccあたり9,000円~2万円程度

レディエッセの費用は、0.1ccあたり約9,000〜2万円です。施術部位や必要量で金額が異なり、クリニックによっても金額に幅があります。1ccあたり相場は5万円以上がほとんどです。ヒアルロン酸と比較すると、レディエッセの価格は高いと感じるでしょう。しかし1度の施術で18ヶ月かけてゆっくり吸収されると考えると、ヒアルロン酸は頻繁に注入する必要があるため、結果的にレディエッセの方が安く済むケースもあります。

3)レディエッセのダウンタイムは5日~2週間程度

レディエッセのダウンタイムは、個人差はあるものの、5日〜2週間程度とされています。

レディエッセの性質上、太い注射針を使用するため、注入した部分が赤く腫れることや、内出血が起こる可能性があります。



3.レディエッセとヒアルロン酸の違いは3つ

レディエッセとヒアルロン酸は、フィラー治療としてはどちらも人気が高い施術です。両者の最大の違いは、効果の持続期間にあります。ヒアルロン酸に比べて、レディエッセの方が長期間にわたり効果を持続させることが可能です。ここからは、レディエッセと一般的なヒアルロン酸の違いを3つ紹介します。

1)持続期間の長さ

レディエッセとヒアルロン酸は、持続期間の長さが異なります。それぞれの効果の持続期間の目安は以下の通りです。

レディエッセは、1種しかありませんが、効果の持続時間には個人差があります。

一方、ヒアルロン酸は多種多様なので、個人差に加えて種類による差があります。

  • レディエッセ 12〜24ヶ月
  • ヒアルロン酸 3〜12ヶ月

レディエッセはヒアルロン酸よりも、ゆっくりと時間をかけて吸収されます。そのため、ヒアルロン酸よりも持続時間が長くなる傾向にあります。ただし、施術直後と同様の効果実感としては、1年程度といわれています。これはレディエッセがある程度吸収されると、高さや輪郭形成の効果が減少するためです。

しかし、レディエッセは完全に無くなることはなく、2〜3割は自己コラーゲンが形成され残存します。詳しくは後述しますが、施術前の状態まで戻ることはほとんどありません。

2)1回あたりの注入量

レディエッセの注入量は最大で1.5ccが一般的。施術部位や顔の状態によって必要な注入量は異なります。他の注入剤に比べ、半分程度の注入量で施術ができるため負担の軽減が可能です。一方でヒアルロン酸は、ゴルゴラインでは1〜3cc、頬全体では2〜4ccなど多くの量を必要とします。

3)注入に使用する針の太さ

レディエッセに使用する針は、30Gという太さが一般的。注射針の太さは、ゲージ(G)という単位を使って表します。数字が小さいほど太く、数字が大きいほど細いです。美容クリニックでは細い針を使用することが多く、27〜32Gが一般的とされています。

レディエッセは粒子が粗いので、ヒアルロン酸よりも注入時の腫れや痛みが出てしまうケースがあります。

※針の太さではなく、粒子が粗いので注入時痛が出ることが原因です

4.レディエッセのメリット4選

レディエッセによるメリットは主に下記の4つです。

  • 効果の持続期間が長いこと
  • 安全性が高いこと
  • 輪郭形成がしやすいこと
  • 自己コラーゲンの形成ができること

効果の持続期間が長く、安全性が高いことは大きなメリットです。次に詳しく紹介します。

1)定着しやすく持続期間が長い

レディエッセは注入されると、その部位に定着し固定されます。ヒアルロン酸よりも粘性が高く、体内に吸収されるまでの期間が長いことが特徴です。個人差はあるものの、12〜24ヶ月は持続するといわれています。

2)非アレルギー性で安全性が高い

レディエッセは非アレルギー性・非毒性・非抗原性・非発がん性の注入剤です。さらにFDA(米国食品医薬品局)、EC(欧州地域における法的規制に対する適合性表示制度)、KFDA(韓国食品医薬品安全局)などの世界10カ国によって承認を得ている安全性の高い成分といわれています。生体適合性なので、アレルギーを起こす心配は少ないことが特徴です。

3)綺麗な輪郭形成がしやすい

ヒアルロン酸など他の注入剤では、難しいシャープな輪郭形成が可能です。レディエッセは固形物であるカルシウムハイドロキシアパタイトを、微細均一な粒子として注射器に充填しています。そのため高さを出す力や、形状にシャープさを出す力に優れています。また周囲への馴染みが良く、メスを使わずに綺麗な輪郭形成を行うことができる点は、レディエッセの強みでしょう。

4)自己コラーゲンの生成に期待できる

レディエッセは、注入した部位の周りのコラーゲン生成を促します。そのため、レディエッセが体内に吸収されてしまっても、生成されたコラーゲンが2〜3割程度残り、肌本来の肌再生効果によって、さらなる持続効果が期待できます。そのため施術から1年以上経過し、レディエッセのカルシウム成分が吸収された後でも、完全に元通りになるケースは少ないでしょう。

こうしたメリットからレディエッセは人気のフィラー治療の1つとなっています。また、多くの美容クリニックで採用されています。



5.レディエッセのデメリット4選

レディエッセのメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。しっかり理解した上で、施術を行うことをおすすめします。レディエッセのデメリットは下記の4つです。

  • レディエッセの仕上がりに満足できず、元に戻したい場合は修正が困難。
  • カルシウムが残ってしまう危険性がある
  • 局所麻酔が必要である
  • 注入するための注射針が太いので腫れや痛みを伴う

このようにレディエッセは、一度施術を行うとすぐに修正ができないというリスクや、しこりが残るなどの後遺症が生じるケースもあります。その他、副作用として、針の注入部の赤みや腫れ、内出血の可能性も考えられます。

1)溶解剤が無く戻したくても残ってしまう

ヒアルロン酸には溶解剤があることに対し、レディエッセには溶解剤がありません。

ヒアルロン酸の場合、注入後トラブルがあっても「ヒアルロニターゼ」という製剤で速やかに分解できます。

一方、レディエッセは、一度注入してしまうと、すぐに修正することができないため、吸収されることを待つしかありません。レディエッセは持続時間が長いことがメリットでありながら、その反面修正したい場合は、元に戻すのに時間がかかります。

2)カルシウムが残る危険性がある

レディエッセは時間の経過とともに、少しずつ体内に吸収されます。しかしレディエッセが吸収され、高さがなくなった後も、完全に溶けきることはほとんどありません。そのため、カルシウムが体の中に半永久的に残ってしまうリスクがあります。もし、レディエッセを注入した後に他の形成術をする場合、残ったカルシウムが邪魔になり、綺麗に仕上がらないケースもあるので注意が必要です。

3)局所麻酔が必須で注入のたびに腫れてしまう

レディエッセは、麻酔の成分が含まれていないので、そのまま注入すると強い痛みを伴います。そのため、レディエッセを注入する前に、局所麻酔の注射が必須です。しかし、局所麻酔の注射をすると、その部分が腫れてしまうことがあります。腫れた状態でレディエッセを注入しなければならず、場合によっては希望する形に仕上がらないこともあります。

4)注入時の痛みを感じやすい

前述した通りレディエッセは粒子が粗いので、ヒアルロン酸に比べると注入時の痛みを感じやすいです。

こうしたデメリットから、ヒアルロン酸製剤の方が優れていると判断している美容クリニックでは、レディエッセを使わないこともあります。

6.レディエッセを体験した人の口コミ・評判

レディエッセの施術を実際に体験した人の口コミ・評判を調査しました。全体的にやってよかったと思う人や、後悔しているという人が二極化している印象です。さらに医師の技量の違いにも言及している人が多く見られました。これはレディエッセ特有の「注入後、修正ができない。」という点も大きく関わっているようです。次に詳しく良い口コミと悪い口コミをご紹介します。

1)レディエッセの良い口コミ・評判

レディエッセの良い口コミを調査すると、

「聞いていたより、施術中の痛みがなかった」

「レディエッセは形を崩さないまま徐々に吸収されるから良い!」

という声が多々見られました。痛みに関しては個人差もありますが、施術部位や医師の技量もあるでしょう。またレディエッセの性質上、注入後はその形のまま固まるので、綺麗なラインを崩さないまま少しずつ吸収されていくという点は、ヒアルロン酸ではできないレディエッセならではの利点ではないでしょうか。

2)レディエッセの悪い口コミ・評判

次にレディエッセの悪い口コミを調査すると、

「1年ほどで効果を感じなくなった」

「思っていたより早く吸収してしまいコスパが悪い」

「不自然になり修正したいが、吸収を待つしか無いのでやらなければよかった」

「頬に入れたけれど、アンパンマンみたいになってしまった」

などの口コミが見られました。効果実感に関しては、1年未満で吸収されてしまった人がコスパの面で悪いと評価しています。さらに希望の形ではなかったり、不自然になったりなど見た目の面で不満を感じた人の多くは、修正できないことに後悔しているようでした。注入量は医師の技量によるところが大きく見た目に関わってきます。失敗しないためにも、クリニック選びも重要になることを覚えておきましょう。



7.レディエッセはどこで受ける?どの部位が良い?

レディエッセにはメリットとデメリットがあります。

また、良い口コミも悪い口コミもあります。

こうしたことから、レディエッセはその特性を生かす使い方と仕上がりのデザインに関して、カウンセリングで医師と事前にしっかり話し合っておくことが大切なことがわかります。

ここではレディエッセの施術を受ける際の3つポイントをご紹介します。

1)症例数や経験が豊富なクリニックで受けよう

レディエッセは、発売から15年以上経過しているので、使用経験が長かったり豊富な症例数をもっている美容クリニックがあります。

また、販売元のMERZ社(旧Bioform社)の日本でも適切な使用法の普及に努めている医師をAsian key doctorに指名したり、インストラクター資格証を発行するなどの活動も行っています。

レディエッセを検討する際は、ウェブサイトなどで症例数や経験、施術のマスターレベルなどをチェックしましょう。

2)レディエッセが得意な部位や肌悩みに使う

レディエッセが得意なのは、鼻筋やフェイスラインなど骨がある部位への注入です。

施術はレディエッセが得意な部位や肌悩みに行うことがおすすめです。

一方、唇やまぶたの周囲には使えません。また、その硬さのため、浅い層には注入できないので浅いシワには不向きです。さらに、鼻先なども過度に注入すると皮膚壊死のリスクがあります。

3)デザイン変更を望むならヒアルロン酸製剤がおすすめ

レディエッセとヒアルロン酸と比較した最大の欠点は溶かす製剤が無いことです。

事前にデザインが医師と共有できているかに少しでも不安があったり、自分の顔のデザインの好みが変わりやすい方は、レディエッセよりヒアルロン酸がおすすめです。

8.まとめ

レディエッセとヒアルロン酸の違いや費用、ダウンタイムについて解説しました。顔のたるみやフェイスラインを改善したい人、効果を長く実感したい人にはレディエッセがおすすめです!

しかし、レディエッセは効果期間が長いなどのメリットも多い反面、すぐに修正ができないことや注射針の太さによる痛みや腫れなどのデメリットもあります。しっかりとデメリットを理解した上で、施術されることをおすすめします。最後に口コミでもあったように医師の技量によるところも大きく、クリニック選びも重要になります。信頼できる医師を見つけて「やって良かった」と思える治療にしてください。

この記事が、レディエッセに興味がある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。

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