今回は、美容内科や予防医療、再生医療などに取り組む望月先生の考え方や姿勢、RURI clinicの特徴などを細部にわたりお聞かせいただきました。
美容内科の受診を検討されている皆さまにはとても参考になります。
メディカルダイエットやサプリメントの選び方、薄毛の治療などが気になる方は、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
兵庫医科大学卒業
大阪警察病院勤務
大阪大学医学部附属病院勤務
一般財団法人住友病院勤務
医学研究所北野病院勤務
一般財団法人住友病院勤務
某美容皮膚科クリニック勤務
RURI clinic開院
1．RURI clinic院長|望月瑠璃子先生へのインタビューに際して
「RURI clinic院長|望月瑠璃子先生に美容内科の考え方などをインタビュー」をお届けします。
RURI clinic院長|望月瑠璃子先生とは、2022年10月15日（土）～16日（日）に開催された『自費研フェスティバル2022』に参加した際に、展示ブースを訪ねてお知り合いになることができました。
RURI clinicのブースでは、AGEs糖化測定を実施されていましたので、私自身もその場で測定していただき、望月先生ともいろいろとお話させていただきました。
望月先生は、もともと内科の専門医で、大阪の病院に勤務されていたご経験を活かし、現在は兵庫県尼崎市武庫之荘でRURI clinic院長として、美容内科や予防医療、再生医療に取り組まれています。
今回は、先生の美容医療に取り組む考え方をはじめ、女性の薄毛の治療やメディカルダイエットを中心にお話を聞かせていただきました。
体の健康と美しさは根本的に同じであるという考えに基づくアプローチは、すべての方にとってとても役立つ考え方だと思います。
美容内科や予防医療、再生医療にご興味のある方は、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
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2．RURI clinicの特徴や治療
1）RURI clinicの特徴について教えていただけますでしょうか。
RURI clinicは、いつまでも健康で若々しい生活が送れることを目的とした、安心感のある医療サービスを提供することを心がけています。
その柱として、
- 栄養療法や予防医療などの内面治療
- 自己再生で時間を巻き戻す最新のエイジング治療
- 現在の表面トラブルに対し、最新の機器でアプローチ
の3つを実践する美容内科クリニックです。
また、RURI clinicでは完全予約制にすることで、お一人おひとりの患者さんと向き合える時間を十分に取れるように心がけています。
クリニックというよりサロンのようなイメージで、気軽に患者さんが来院できるような場所であることを目指しています。
2）RURI clinicの患者様の年齢層や性別の比率はどのような状況ですか？
また、どのような治療をされる患者様が多いのでしょうか？
患者さんの年齢層は、10代〜80代と幅広いです。
その中で多いのは、30代〜50代です。
男女の比率は、女性7割、男性3割となっています。
女性で多いのは、シミの治療やメディカルダイエットです。
また、私自身が内科医であり、分子栄養学を学んでいることもあって、栄養相談や予防医療の相談も多くあります。
これが当院の大きな特徴です。
男性で多いのは、メディカルダイエット、薄毛治療、脱毛の順です。
3）女性の薄毛の再生医療とはどのような治療でしょうか？
薄毛治療において重要なことは、髪の毛が生えることができる頭皮環境を整えることです。
RURI clinicではミノキシジル、ミネラル、ビタミン、微量元素などの内服薬で頭皮の栄養環境を整えたり、頭皮の状態を良くする塗り薬で治療します。
しかし、女性の薄毛の場合、男性の薄毛であるAGA（男性型脱毛症）と違って、使える治療薬が少ないことや、成長因子が不足していることがよくあります。
そのためRURI clinicでは、育毛を促すサイトカイン（成長因子）がたくさん含まれた幹細胞培養上清液療法も行っています。薬物や異物を使わずに、体の内側と外側の両面から育毛を叶える新しい治療法です。
組織の再生を助ける生理活性物質を豊富に含んだ幹細胞培養上清液を頭皮に直接導入することで、脱毛症の改善をサポートしています。
幹細胞培養上清液はたくさんの種類がありますが、品質によって信頼性が異なります。またサイトカインの種類や数で効果が異なります。
RURI clinicでは、大学の研究機関から信頼性の高い幹細胞培養上清液を提供していただいています。
＜美人女医がおすすめ！女性の薄毛治療最前線の動画はこちら＞
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4）予防美容を考えたサプリメントの選び方のコツを教えていただけますでしょうか。
まず、自分自身の体の状態をしっかり知っておくことが大切です。
流行にとらわれてサプリメントを選ぶのではなく、自分自身に不足している栄養素が何かを明確にした上で、それを補っていくことが必要です。
そのため、RURI clinicでは、血液検査やオリゴスキャン(体内ミネラル&有害金属検査)などを行い、患者さんの体の状態を測定値で「見える化」します。
その数値をもとに、お一人おひとりの患者さんに合ったサプリメントを選んでもらうようにアドバイスを行っています。
RURI clinicの患者さんは、ビタミンBやビタミンD、鉄、たんぱく質が不足しているケースが多く、疲れやすい、めまいがする、朝がつらい、熟睡できないといったお悩みの方がおられます。
多くの場合、いくつかの種類のサプリメントを組み合わせて飲んでいただきます。
その結果、3ヶ月〜4ヶ月で症状が改善することが多いです。
また、症状が改善するだけでなく、前向きな気持ちになられる方もたくさんおられます。
RURI clinicでは、サプリメントを飲んだ後、3ヶ月を目安に2度目の血液検査を行い、数値のチェックも行っています。
また、お一人おひとりの事情に合わせて、サプリメントを飲む期間や費用もあらかじめしっかり説明して納得していただくようにしています。
このように治療を始める前に、患者さんにしっかり説明し、納得いただくことで、安心して治療を受けていただけると考えています。
＜予防美容を考えたサプリメントの選び方の動画はこちら＞
3．望月瑠璃子先生のご経歴や経験、仕事への取組み、スキンケアなど
1）内科医から美容医療への転身を図られたのはなぜでしょうか？また、美容医療を志すようになったのはいつからでしょうか？
今やSNSなどで美容に関する情報がたくさん発信されています。玉石混交の情報の中で、表面的な美しさを追求されているような方も少なからず見受けられます。
私自身は、美しさは体の健康の上に成り立つものだと考えています。
だからこそ、体の内面を整え、根本的な改善ができる医療を提供したいと考えています。
日本内科学会専門医の資格を取得した後、さまざまな患者さんを診療するようになりました。その際、何となく体が疲れやすい、だるいといった不定愁訴のある患者さんが多かったのですが、血液検査をしても大きな問題が見つからず、病気と診断できないケースが多くありました。
こうした場合、現行の保険診療では、治療を行うことはできません。
しかし、患者さんが不調を訴える以上、原因があるのではないかと考えていました。そんな頃、分子栄養学に出会い、未病段階でアプローチできるのはないかと思ったのです。
保険診療は、診断名がついた病気に対しては治療薬をだすことができるので、患者さんにとって費用負担が少なくて済むなどメリットがあります。
一方、病気の手前の未病の方には、介入することはできません。
このように、実際に診療現場で多い訴えに対して、手を打つことができないという保険診療の限界に直面したことで、美容内科を志すようになりました。
もう1つは、病気を治療している患者さんが、健康を取り戻すにしたがって、美しくなられるケースも見てきました。
それなら、病気になる前からのケアをサポートすることができれば、もっと良いのではと感じていました。
こうした気持ちが強くなって、美容内科で自分が目指す診療を行うようになったのです。
2）望月先生が得意とされている治療法について教えていただけますか？
1つには、メディカルダイエットです。
メディカルダイエットといえば、治療薬を使うことが真っ先に頭に浮かぶと思いますが、それだけではありません。
私自身、内科専門医なので体の内面を整えるアプローチが得意です。
まず、肥満のある方の代謝の悪い原因を多方面から考えます。
たとえば、ホルモンバランスに問題はないか、生活の中で知らず知らずに溜め込んでいる有害金属はないか、糖化は進んでいないかなどをチェックします。
その上で、ひとり一人の患者さんの肥満の原因を考え、最も適切な治療法を提案します。
そうすることで体質が改善し、リバウンドの少ないダイエットが可能になります。
3）具体的な患者さんのケースとして、どんな効果がみられますか？
メディカルダイエットのケースでは、多くの方が2〜3ヶ月で10kgくらい痩せられます。
また、肌質も改善されることが多いですし、性格的にも明るくなる方が多くみられます。
治療薬として、GLP-1受容体作動薬を使いますが、それ以外にもその方に合ったサプリメントや
ミネラル系点滴、脂肪燃焼系点滴なども体調に応じて組み合わせます。
どの患者さんにも、無理なく健康を維持できるような治療を行えるように努めています。
＜GLP-1ダイエットの動画はこちら＞
4）美容医療の提供に際して、患者様と向き合う上で一番重視していることは何でしょうか。
まず、患者さんにどうありたいかの目標を明確にしていただくことが大切だと思います。
カウンセリングでは、ていねいに話し合って目標を明確にしていただいた上で、治療計画を一緒に作ります。
患者さんは一人ひとり、目標や経済事情、使える時間などが異なります。そのため、オーダーメイドで一人ひとりに合った計画を作って、共有することが大切だと考えています。
5）望月先生の美容医療に取り組む際の姿勢やモットーについてお聞かせいただけますか？
内科医の経験や分子栄養学の知識を活かして、根本的な治療を行うことを目指しています。
たとえば、シミに対して美容医療を行えば、ほとんど改善します。また、ニキビも同じです。しかし、アフターケアを怠ったり、間違ったスキンケアを続けると再発してしまいます。
こうしたことのないように、肌質の改善や体の内側から改善するためのアドバイス、必要な予防医療を提供することが私にできることだと考えています。
6）美容医療の経験値アップや知識の研鑽はどのようにされているのでしょうか？
勉強することは好きなので、東京で開催される勉強会に参加したり、海外の学会にも積極的に参加するようにしています。
日常でも、すき間時間を活かして勉強しています。
私生活では5歳と1歳の子供の母ですが、朝のお弁当を作る前の時間や子供を寝かしつけた後など、工夫してすき間時間を作り、勉強を続けています。
4．先生ご自身の日常生活や美容、スキンケアで気をつけている点などを教えていただけますか？
私自身も血液検査を行って、その結果に基づいてサプリメントを飲んでいます。
食べ物については、仕事もあるので万全というわけにはいきません。
それでも、できるだけバランスを意識して摂るようにしていましたが、思った以上にいろんな栄養素が不足していました。
そのため、鉄、ビタミンＢ、ビタミンC、ビタミンＤ、ビタミンＥ、亜鉛、セレン、マグネシウム、プロバイオティクス、食物繊維などのサプリメントを1日15粒くらい飲んでいます。
今では、とても体調も良いですし、疲れを感じることはありません。
また、子供の栄養にも気を付けていて、鉄、たんぱく質などが豊富な食べ物を意識して食べさせたり、おやつ替わりにサプリメントも摂らせるようにしています。
最近では、土壌が痩せているなどの理由で、野菜の栄養素も減っているように感じます。
だから、食事だけで栄養素を十分に摂ることは難しいと思っています。
また、食事ですべての栄養素を摂ろうと意識しすぎると、ストレスになってしまいます。
だから、私自身は、食事はある程度の栄養素が摂れれば良いと考え、楽しく食べる方を優先しています。
そして、不足する栄養素は、サプリメントで補えば良いと考えています。
スキンケアは大好きで、クリニックでもスキンケア化粧品を取り扱っています。
取り扱っている化粧品は、すべて自分自身で試してみて、納得できるものだけを揃えています。
＜参考記事＞
5．先生からの患者様へのメッセージ
今では、美容医療が広く普及してきました。これによって美しくなられる方が増えるのはとても良いことだと思います。また、精神的にもハッピーになられる方が多くいらっしゃいます。
しかし、まだ美しさと健康を切り離して考えておられる方も少なからず見受けられます。
本来、美しさと健康は緒のものなので、切り離して考えるのではなく、体全体の健康やケアにも目を向けていただきたいと思います。
健康のための知識は、自分のためだけでなく、家族の健康や美しさにも役立ちます。
それが健康と美しさの輪として広がって欲しいですね。
6．編集後記
今回は、RURI clinic院長望月瑠璃子先生から、美容内科の考え方やメディカルダイエット、女性の薄毛治療、サプリメントの選び方などをお話いただきました。
望月先生は、内科の専門医としてのご経験を活かして、美容内科や予防医療、再生医療に取り組まれています。
また、体の健康と美しさは根本的に同じであるとの考えに基づき、内科的なアプローチによる美容医療にも取り組まれています。
美容内科や予防医療、再生医療にご興味のある方には大いに役立つ内容のお話をしていただけたと思います。
この記事「RURI clinic院長|望月瑠璃子先生に美容内科の考え方などをインタビュー」が、ナールス美容医療アカデミーの読者の皆様にとって参考になれば幸いです。
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