• 2009年 鳥取大学医学部医学科卒業
• 2009~2011年 豊橋市民病院初期研修医
• 2011年~2019年 名張市立病院消化器内科、循環器内科入職後、内科指導医、循環器内科医長
• 2019年 大手美容外科入職後、宇都宮院院長兼技術指導医
• 2021年 大手美容皮膚科 名古屋院院長
• 2022年 まゆりなclinic名古屋栄開院
【資格・所属学会】
• 日本美容外科学会正会員
• 日本内科学会内科認定医、総合内科専門医
• 日本循環器学会循環器専門医
• 日本抗加齢医学会専門医など
1.まゆりなclinic名古屋栄の院長加藤成貴先生へのインタビューに際して
まゆりなclinic名古屋栄は、2022年のご開業された新しいクリニックです。
名古屋市栄駅より徒歩5分、矢場町駅から徒歩2分と駅近でとても便利な立地です。
今回は、院長の加藤成貴先生にまゆりなclinic名古屋栄の特徴やモットー、シミを中心にお得意の治療、患者さんとのコミュニケーションで意識されていることなどをお聞かせいただきました。
名古屋や愛知県で美容医療に興味・関心のある方、施術を受けたいと考えている方は、ぜひ、チェックしてみてください。
2.まゆりなclinic 名古屋栄について
Q1.クリニック名の「まゆりな」とはどんな意味でしょうか?また名前の由来は?
私と家族の名前の頭文字を1つずつとってクリニック名にしました。
私の名前が、「成貴(まさき)」なので、「まゆりな」の「ま」に使っています。
残り3文字の「ゆりな」は、妻と娘2人の名前の頭文字です。
Q2.クリニック特徴や魅力、アピールポイントを教えていただけますでしょうか。
患者様お一方お一方に、丁寧なカウンセリングと診察、的確な治療を心がけていることが第一の特徴だと思います
料金はリーズナブルに設定していますが、クオリティは最高峰を目指しております。
また、美容医療では、常に新たな治療法や最新機器が登場します。そのため、私だけではなくスタッフ全員が深い知識を持つことが、高いクオリティにつながります。
ですから、院内では毎日のようにスタッフ全員が知識の確認、勉強会などを行い切磋琢磨しています。
今では、クリニック全体の美容の知識はかなり充実していると思います。
さらに、カウンセリングや診察、施術は完全個室なので患者様のプライバシーの保護は徹底しています。
ほかには、駅近であることや近隣の治安も良いので、便利でかつ安心してご来院いただける点もアピールポイントの1つです。
<まゆりなclinic 名古屋栄>
〒460-0008
名古屋市中区栄3-27-1 SAKAE PLACE 3階
TEL: 052-238-0731
診療時間
11:00~20:00
休診日:火曜日
▲…水・木・日曜日は10:00〜19:00
3.加藤成貴先生に関して
Q3.加藤先生は、内科医ご出身と聞いていますが、美容医療を目指されたきっかけは何でしょうか?
私は、もともと循環器内科医です。
カテーテル治療や心臓ペースメーカーの手術をしておりました。
1mmの1/5程度(0.2mm)の精度が必要な手術でした。
患者様の命を預かっている責任が伴う手術で、24時間、寝る間も惜しんで治療をしておりました。
一生懸命に手術に努め、治療回数が多くなるなど経験を積むことで、手技のレベルも上がりました。
その一方で、手技の伸びしろが少なくなったとも感じていました。
そこで、新たな分野をしてみたくなり、興味のあった美容外科に入職しました。
その時点までご教授頂いた先輩の先生方には、申し訳ない気持ちもありましたが、循環器内科で培った医師としての患者様への向き合い方や、細かい治療技術は他分野でも使えるものと思いました。
医学生のころから医学的なこと全てに興味があり、美容医療の分野もその1つでした。
また、内科医時代から内科以外の他科のドクターとも詰めた話ができるぐらいの知識はあったので、医学的なことは何でも挑戦したいという気持ちがあったんだと思います。
Q4.先生の美容医療に取り組むモットーやミッションについてお聞かせいただけますでしょうか?また、診療全全般で意識されていることはあるのでしょうか?
どんなお悩みでも、必要な治療のみを最短で効率よく、かつ長期的な視点で治療をすることをモットーにしています。
また、患者様のお話をしっかり聞いて、可能な限り期待に応えたいと思っています。
一方で、医師としての立場から患者様が気づかない点をカバーしてそれを治療に活かすことも大切だと思います。
例えば、シミの治療ひとつとっても奥深いものがあります。今では、試行錯誤してかなり洗練されていますが、今でも難治性のシミと戦う毎日です。シミの病態も様々で、案外、病名と治療が1対1対応でない場合もあります。患者様の年齢、性別、生活スタイルなども考慮すると、無限のシミの状態があることとなり、無限の治療方針があることになるわけです。ただ、そんなことを言っていたらキリがありません。
患者様にとっての正解が何かを意識しながり、今できるベストと考える治療を行うようにしています。
将来的には、症例経験を今以上に積むことで、現在、なんとなく存在する治療指針を最終的には、様々な場合分けをして、初心者のドクターでもある程度しっかりした治療ができるガイドラインに載るような洗練された治療法を作り上げたいと思っています。
Q5.得意な治療を1つ挙げるとしたら何でしょうか?
今も例として挙げましたが、シミ治療です。
シミ治療は、外から見た大きさという側面を考慮する必要があります。また、肌のどの深さでできているのかといった点も考慮しないといけません。
つまり、シミ治療は、シミの平面構造ではなく立体構造の3次元を意識することが大切です。
さらに、どのような経緯でシミができて現状に至っているのか、これまでどんな治療をうけてきたのかといった過去の時間への意識も大切だと思います。そして、自分が治療を行う際には、どのような経過でどの治療が効いたのかを観察しながら治療していきます。
つまり、シミに対しては、4次元を意識した治療が必要になります。
これは、長年従事してきた内科診療に似ています。内科医は、常に2歩以上先を考える癖があります。
自分自身が内科医として培ってきた経験をシミ治療に応用することで、結果的に得意になってしまったということでしょうか。
<参考記事>
紫外線によるシミがあると見た目が10歳も老ける!ケアや対策は?
4.シミ治療に関して
それでは、シミ治療に関して詳しくお聞かせください。
Q6.シミの治療で大切なのは鑑別診断だと思いますが、どのように診断されておられますか?
はい。シミの鑑別診断は治療方針を決める上でとても大切です。
そのため、NeoVoir1(ネオヴォワールワン)という診断機器を使用して鑑別診断をします。
この機器では、肉眼で見えない隠れシミが見えたり、見逃しがちなシミ、特に肝斑がはっきり分かります。
老人性色素斑(いわゆるシミ)やそばかすに隠れて肝斑があるということは日常茶飯事です。
肝斑はシミの中で特に鑑別診断が大切です。
なぜなら、老人性色素斑とは異なりメラニンを作る細胞(メラノサイト)が活性化して、肌内部で炎症が起こっている状態だからです。ですから、治療にはより慎重な対応が必要で、いきなり光治療やレーザー治療を行うと悪化する恐れがあるのです。
火に油を注ぐ治療をやってはいけないのです。
しかし、現実には他院で光治療をして肝斑が悪化したり、メラノサイトの活性化を起こし、まゆりなclinicに来院される方も多くいます。
シミが悪化したと言って来院されること自体で、肝斑の可能性を疑いますが、最終的には診断機を使って鑑別診断を行います。
肝斑があれば基本的に薬剤の内服からスタートするなど肝斑優先の治療を開始します。ですから、肝斑かそれ以外かの鑑別は非常に重要になってきます。
「後医は名医」という言葉あるように、前医の治療を参考に治療方針を決めることもあるので、当院で劇的に改善する場合もあります。
<参考記事>
Q7.シミにはどんな治療の選択肢がありますか?
シミの治療には、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬やトラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEなど内服薬を使うこともありますが、医療機器を使うケースも多々あります。
ここでは、当院で使っている3つの主な機器をどのようにシミ治療に使っているかや機器の特徴をご紹介します。
1)エレクトロポレーション(C-OPERA)
エレクトロポレーションとは、専用の美顔器を使い電気の力で肌の奥まで美容成分を行き届かせる美容施術です。イオン導入では浸透させることができない美容成分まで肌の奥へ届けることが可能です。
当院では、「C-OPERA」という機種を採用しています。
レーザー治療後の鎮静や保湿に用いられ、シミの治療後の色素沈着や再発予防や修復が良くなります。また重症な肝斑の場合は、C-OPERAからはじめて肌環境を整えてからレーザー治療をする場合もあります。
C-OPERAは、エレクトロポレーション以外にもSono・Phoresis(ソノフォレーシス=超音波治療)とCryo (クライオ=温冷治療)の2つの異なる施術ができる機器です。
ソノフォレーシスは、超音波による微細な振動を与えることで、皮膚の細胞と細胞の間に空洞化現象を起こし、一時的に構造的な変動を起こします。
そのため、有効成分が深部まで浸透しやすくなります。
また、超音波の刺激で血流が良くなって肌のハリをだすなどの効果も期待できます。
クライオは、皮膚の機能回復を早める治療としてその効果が認められています。
<イオン導入のエレクトロポレーションの違いを表した図>
<参考記事>
エレクトロポレーションの効果はいつから?頻度や回数、間隔は?
2)IPL(ライムライト)
IPLとは、広範囲の比較的弱い光を照射することで、シミなどのさまざまな肌悩みに効果を発揮する美容医療の施術です。また、肌へのダメージが少ないメリットもあります。
<IPLの肌への作用と改善される肌悩み>
「フォトフェイシャル」という機種が有名ですが、当院では日本人向けに作られた「ライムライト」という機種を採用しています。
ライムライトを使うことで、肌質を改善するとともに、シミを改善します、特にそばかすには絶大な効果を認めます。また、日本人向けに作られたIPLなので、色素沈着を起こしにくく、取れることが特徴です。
また、いわゆるシミ(老人性色素斑)をピコレーザーで取る前に数回でもライムライトで施術をしておくと、最終的な仕上がりや除去率は大幅に改善します。
遠回りに見えて、近道、言わば、「急がば回れ」のような治療戦略ですが大変有効です。
<IPLを照射するとメラニンが老廃物として排出される図>
<参考記事>
IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説
3)ピコレーザー(エンライトンSR)
シミのレーザーといえば、現代においては、ピコレーザーが第一選択だと思います
ピコレーザーとは、従来よりもとても短い時間だけレーザーを当てることができるレーザーです。
従来はナノ秒単位、10億分の1秒だったのですが、照射時間がその1000分の1のピコ秒単位(1兆分の1秒)に短縮されました。
レーザーは照射時間が短くなるほど、皮膚組織へのダメージを少なく、色素を破壊できるのです。
<エンライトンSR>
従来のQスイッチレーザーでのシミ取りでは、多くが色素沈着を起こしますが、ピコレーザーによるシミ取りは色素沈着率がかなり少なくなっています。
<従来のレーザーとピコレーザーの違い>
今では、いろいろな機種のピコレーザーがあります。
当院では、米国のキュテラ社が開発したエンライトンSRを採用しています。
日本で厚生労働省の認可を受けている一流のNd:YAGレーザーの1つです。
ピコより長いナノ秒単位のパルス幅でも照射できるため、他のピコレーザーの機種よ出力の調整に幅が広いという特徴があります。
そのため、表皮内のメラニン顆粒の破壊だけではなく、タトゥーなど真皮層にある色素を除去したい場合まで、幅広い治療に対応可能です。
エンライトン1台で、レーザー照射のバリエーションが豊富なので、シミや肝斑を優しく除去したい場合から、タトゥーを強力に除去したい場合まで、幅広い治療に対応可能です。
一方で、エンライトンの多様な機能を十分に活かすには、経験が必要です。こまめにシミの反応を見ながらレーザー出力を変更して色素沈着をなるべく起こさないように、シミ取りを行います。
また、肝斑や色素沈着やくすみなどは、ピコレーザーによるピコトーニングをする場合もあります。ピコトーニングは弱いレーザーを顔全体に照射して、徐々に色を薄くする施術方法です。
<参考記事>
YAG(ヤグ)レーザーは3種類!シミへの効果やダウンタイムは?
Q8.シミの種類別の治療方針について教えていただけますでしょうか。
細かく分類するともっとたくさんありますが、ここではシミを4つに大別して治療方針をご紹介します。
1)いわゆるシミ(老人性色素斑)
ピコレーザーによるピコスポットが最適ですが、肌質があまり良くなければ、前段階としてピコトーニングや、ライムライトを数回行う場合があります。前処理をしておいた方が、後々の治りも良いからです。
<ピコスポットとピコトーニングの違い>
<参考記事>
ピコスポットの経過とダウンタイム。かさぶたにならない過ごし方は?
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
2)そばかす
そばかすはまずは、ライムライトを行います。何度か施術して気にならない程度に薄くなればそれで終了します。もし、まだ残っているならばピコスポットで治療します。とにかく早く治したい方は一度のピコスポットで治療します。
<参考記事>
3)ADM
ADMとは、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれる通常のシミよりも皮膚の深い真皮層に存在する色素沈着のことです
ADMの治療は、ピコスポットになります。奥深くにメラニンがあるため、治療回数を要します。
ADMは、ピコスポットでも1回で治らないことが多いので、3回~4回必要になります。
<参考記事>
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療
4)肝斑
シミの中では、一番難易度が高い治療となります。もともと肝斑の原因として女性ホルモンや、物理的な摩擦などが関与していると言われていますがはっきりしないものも多くあります。トラネキサム酸などの内服治療に加え、ピコトーニングやリバースピールなどを組み合わせて、丁寧に治療していくことになります。
リバースピールとは、コラーゲンピール(マッサージピール)に肝斑に効果的な成分を加えて工夫した最新の浸透型ケミカルピーリングです。
しかし、肝斑は治療に難渋する場合もあり、経過を診ながら治療方法やレーザーのエネルギー数を変えながら治療していきます。
<参考記事>
肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法
Q9.シミを治療したあとのメンテナンスや予防でおすすめに方法はありますか?
シミの予防は、まずは紫外線に当たらないことだと思います。しっかり日焼け止めを塗る必要があります。夏に野外に出る時はもちろん、冬も紫外線がないわけではないので油断せずに日焼け止めを塗る必要があります。たくさん汗をかく場合は、汗で日焼け止めが流れてしまうこともあるので、汗をかいたら塗り直しをする必要もあります。
また、最近では、飲む日焼け止めもありますので塗る日焼け止めに加え、内服すると、日焼け止めの騒擾効果も期待できます。
また、ビタミンCなどのビタミン剤も有効です。抗酸化作用があり、シミの再発や、色素沈着なども予防できます。
そして保湿も重要になってきます。乾燥しているとシミの再発もしやすくなります。
<参考記事>
紫外線ブロックの指標SPFとPAを知って正しく日焼け止めを選ぼう!
Q10.シミ治療を含め患者さんとのコミュニケーションやカウンセリングで意識されていることは何でしょうか?
シミの治療は、医療従事者と患者様の共同作業で治すという意識をもっていただいております。
せっかく高い治療費をお支払いいただき、治療をしているのに日焼け止めや保湿などのホームケアをしていないと効果が半減してしまいます。
こちらも真剣勝負です。患者様も真剣に治るように取り組んでもらいたいです。そのため、患者様には、治療後にシミのケア方法もしっかり説明させていただいております。
5.加藤成貴先生からのメッセージ
Q11.これから患者様になるかもしれない方、また読者へメッセージをお願いします
今回は、シミ治療のお話が中心だったので、その例をもとにメッセージを送らせていただきます。
ひとことでシミといってもいろいろなシミがあります。
いわゆるシミと言われる老人性色素斑や、そばかす、肝斑、ADM、色素沈着などがありますが、まずは、しっかりした診断が必要です。そして診断から治療経過を診るためにbeforeやafterの写真を見てしっかり経過をチェックすることが必要です。
その場合、デジカメの写真でもいいのですが、できれば、当院のようにNeoVoir1のようなしっかりした写真装置が必要と考えます。
細かく分析できるため、治療効果判定が客観的に分析できます。写真データをもとに効率よく治療できるのです。それでも診断がはっきりしない場合もあります。特にいろいろなシミが合併している場合、または、重なっている場合は、「肝斑と老人性色素斑の合併の可能性あり」「老人性色素斑とADMの合併の可能性」などの評価になりますが、こういった場合は特に写真による治療の効果判定が重要で治療方針にも関わってきます。
また、重要になってくるのが、患者様もどの治療をしてどれに効果があったかの治療経過と治療方針をご理解いただくことです。
ご理解いただけないと途中で治療を断念し、治療できるシミも治せない場合もあるからです。難治性のシミの場合、時間もかかりますが辛抱強く治す必要があるのです。
本来簡単に治せるシミでもはじめのシミに対する評価が甘く、適切な治療を行わなければ、その後の治療に難渋することもしばしばあります。どんなシミでも真剣勝負で治療するまゆりなclinicに是非お任せください。
6.編集後記
今回は、まゆりなclinic 名古屋栄院長加藤成貴先生にクリニックの特徴からシミ治療を中心に患者さんとコミュニケーションなどのについて詳しくお話をお聞かせいただきました。
加藤先生は、内科医としてキャリアをスタートされました。
今回、シミ治療のお話を聞いて、そのキャリアや経験がとても生かされていると感じました。
先生のお話のとおり、シミにはたくさんの種類があり、それらが合併するケースも多いようです。
その際に大切なことは、的確な診断ですが、加藤成貴先生はその点に対してとてもこだわっておられます。
また、治療のついてもさまざまな選択肢を用意して、患者さんの肌状態に応じて最適なものを選ぶべく取り組んでおられます。
この記事が、ナールス美容医療アカデミーの読者の皆様にとって参考になれば幸いです。
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