東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームXの特徴・効果から料金・口コミまで解説

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東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームXは、極細針から高周波を届けるフラクショナルマイクロニードルRF治療です。この記事では、肝斑・赤ら顔・毛穴・ニキビ跡・目元への効果、看護師施術と医師施術で選べる料金、施術の流れ、ダウンタイム、口コミまで、根拠と限界を交えて解説します。

 

<看護師アドバイザー>

美容看護師中川ゆう子さん

中川ゆうこさん

<執筆>

ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭

富本充昭

 

東京八丁堀皮膚科・形成外科は、JR・東京メトロ「八丁堀」駅B4出口から徒歩6分、メディカルプライム新川4階にある、一般皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科・形成外科から美容皮膚科・美容外科までを一つの窓口で診るクリニックです。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本形成外科学会・日本美容外科学会認定専門医といった女性専門医が常勤し、保険診療に加えて自由診療の美容医療も相談できる体制が特徴です。
肝斑やくすみ、赤ら顔、毛穴、ニキビ跡といった悩みは、それぞれ別の治療で対応すると費用も時間もかさみます。とくに肝斑は、従来のレーザーや光治療で悪化することがあり、「シミ治療をあきらめた」という方も少なくありません。本記事で紹介するシルファームX(SYLFIRM X)は、髪の毛より細いマイクロニードルを皮膚に刺し、その先端から高周波(RF)を直接届けるフラクショナルマイクロニードルRF機器です。表皮へのダメージを最小限に抑えながら、基底膜から真皮層にアプローチできる点に特徴があります。

一方で、シルファームXは「針を刺す治療」であり、完全な非侵襲治療ではありません。ダウンタイムは比較的短いとされますが、赤み・腫れ・痂皮(かさぶた)が生じることがあり、効果の実感には複数回の施術が必要になるケースが一般的です。また、シルファームXは日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器であり、肝斑に対する臨床試験も症例数の限られたものが中心で、「万能の切り札」と表現できる段階ではありません
本記事では、こうしたメリットとデメリットの両面を、査読論文も参照しながら整理し、東京八丁堀皮膚科・形成外科でのシルファームXの特徴・効果・適応・料金・ダウンタイム・口コミ・評判までを詳しく解説します。肝斑や毛穴、目元の悩みで治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

シルファームXとは?

シルファームXの機器写真

1)フラクショナルマイクロニードル高周波(RF)機器

シルファームX(SYLFIRM X)は、髪の毛よりも細い「マイクロニードル」と呼ばれる極細の医療用針を皮膚に刺し、その針から高周波(RF)を直接流して熱凝固を起こす医療機器です。韓国VIOL社が製造し、日本国内ではマーベラスビューティージャパンが取り扱っています。
RF(ラジオ波)は、レーザーのようにメラニンなど特定の色に反応するのではなく、組織の電気抵抗によって熱を生みます。そのため、肌の色(スキンタイプ)を選びにくいという特性があります。シルファームXは、このRFを皮膚の表面から当てるのではなく、針の先端から狙った深さに直接届けることで、表皮へのダメージを抑えながら基底膜〜真皮層にアプローチします。

シルファームXの仕組み

針で開けた微細な穴は創傷治癒の反応を引き起こし、そこにRFの熱刺激が加わることで、真皮では線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの新生が促されます。マイクロニードルRFがコラーゲン・エラスチンの新生(neocollagenesis/neoelastogenesis)を誘導することは、組織学的・免疫組織化学的にも報告されています【1】。

2)8つのCW/PWモード(連続波&パルス波)

シルファームXの特徴は、8つの異なるCW(連続波)/PW(パルス波)モードを搭載し、目的に合わせて切り替えながら、さらに出力レベルを細かく設定できる点にあります。

CW(連続波)とPW(パルス波)の違い

連続波(CW)モードパルス波(PW)モード
主なターゲット表皮上部〜真皮深部基底膜〜真皮上部
主な作用コラーゲン・エラスチンの新生、引き締めターンオーバーの正常化、異常な毛細血管への作用
主な適応ハリ・毛穴・小じわ・たるみ・ニキビ跡肝斑・赤ら顔・酒さ・色ムラ

針の深さは、0.3〜4.0mmの範囲で調整できます。東京八丁堀皮膚科・形成外科の公式サイトでは、300ミクロン(0.3mm)の針チップを搭載することで、従来のマイクロニードルRFより精密な深度をねらえるようになったと説明されています。基底膜のある浅い層から真皮の深層まで、肌悩みと治療部位に応じて照射する深さを設定できる点が特徴です。

3)レーザー・光治療との根本的な違い

シルファームXとレーザー・光治療(IPL)の最大の違いは、「色素そのものを壊す」のか「色素をつくらせている土台を整える」のかという点にあります。
レーザーやIPLは、メラニン色素に光エネルギーを吸収させて破壊する治療です。老人性色素斑(いわゆるシミ)には高い効果を発揮しますが、肝斑に対しては刺激が引き金となって悪化することがあり、慎重な出力設定が求められてきました。
一方、肝斑の病態研究では、病変部において表皮と真皮の境界にある基底膜が破壊され、メラノサイトが真皮側に落ち込むことが、レーザー抵抗性・難治性の原因になると整理されています【2】。さらに、肝斑病変部では非病変部に比べて毛細血管の数とサイズが有意に増加し、VEGF(血管内皮増殖因子)の発現も亢進していることが組織学的に示されており、肝斑が単なる色素異常ではなく血管新生を伴う病態であることが明らかになっています【3】。

肝斑に関わるメラニン・基底膜・血管成分と治療の考え方

シルファームXは、この基底膜の周辺や血管成分という、メラニンとは別の領域にRFの熱で働きかけることを目的とした設計になっています。これが、従来のレーザー・光治療とは異なるアプローチと位置づけられる理由です。ただし、施術によって基底膜が修復された、異常な血管が除去されたといった変化が、ヒトで直接確認されているわけではありません。後述する臨床試験も、肝斑の重症度スコアやメラニン指数といった臨床指標で評価されたものである点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

東京八丁堀皮膚科・形成外科とは?

東京八丁堀皮膚科・形成外科のバナー

1)クリニックの特徴

① 保険診療から美容医療までワンストップ

一般皮膚科・小児皮膚科・アレルギー科・形成外科(いずれも保険診療)と、美容皮膚科・美容外科(自由診療)を併設しています。「これは保険で治せるものなのか、美容医療の領域なのか」という判断を、同じクリニックの中で受けられる点が特徴です。肝斑のように、トラネキサム酸の内服など、保険外の標準的な治療と機器治療を組み合わせて考える必要がある悩みでは、この体制が活きます。

② 女性専門医が常勤

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医2名と、日本形成外科学会・日本美容外科学会(JSAPS/JSAS)認定専門医で医学博士でもある医師1名が在籍しています。いずれも女性医師です。

③ 肝斑・シミ治療の選択肢が広い

シルファームXのほか、ピコレーザー(ピコウェイ)、レーザートーニング(スペクトラ)、イーロスプラス(IPL+RF)を導入しています。肝斑に対して単一の機器で押し切るのではなく、状態に応じて組み合わせを検討できる体制です。

④ 完全予約制・当日予約も可能

美容診療は完全予約制ですが、電話での当日予約にも対応しています。

⑤ 八丁堀駅から徒歩6分

JR武蔵野線・京葉線・東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅B4出口より徒歩6分。複数回の通院が前提となるシルファームXでは、通いやすさも選択の要素になります。

東京八丁堀皮膚科・形成外科の受付

2)医師プロフィール

氏名主な資格・経歴
平山 真奈(ひらやま まな)先生

平山 真奈(ひらやま まな)先生

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/保険医/東京都難病指定医。

2009年 東京女子医科大学医学部卒業。同大学病院皮膚科学教室にてアトピー専門外来(生物学的製剤を含む全身治療)、乾癬外来、外科手術専門外来に従事。2018年 同大学病院助教。2019年 東京八丁堀皮膚科・形成外科入職。

望月 香奈(もちづき かな)先生

望月 香奈(もちづき かな)先生

医学博士。日本形成外科学会専門医/日本美容外科学会専門医(JSAPS・JSAS)。

2009年 東京女子医科大学医学部卒業。東京大学病院形成外科・美容外科入局、帝京大学病院、関東中央病院、都立墨東病院などを経て、2015〜2020年 大手美容外科で本院副院長。2020年 入職。バスト・婦人科形成・目元手術の実績多数。

大日方 夏美(おびなた なつみ)先生

大日方 夏美(おびなた なつみ)先生

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

2011年 東京女子医科大学医学部卒業。同大学病院皮膚科にてざ瘡(ニキビ)専門外来、外科手術専門外来などを担当。2018年 同大学病院助教。2019年 入職。

3)基本情報

東京八丁堀皮膚科・形成外科の院内写真

医院名東京八丁堀皮膚科・形成外科
住所〒104-0033 東京都中央区新川2-28-2 メディカルプライム新川4階
アクセスJR武蔵野線・京葉線・東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅B4出口より徒歩6分/東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅1番出口より徒歩11分/東京メトロ有楽町線「新富町」駅7番出口より徒歩11分
診療時間午前 9:00〜13:00(受付12:30まで/初診12:00まで) 午後 14:00〜18:00(受付17:30まで/初診17:00まで)
美容皮膚科の診療日月・火・水・木・金・土・日
休診日祝日、その他不定休あり
電話番号03-5543-1112
診療形態美容診療は完全予約制・自由診療(自費)/当日予約も電話にて可能

シルファームXの肝斑治療の漫画

シルファームXの効果・治療部位と料金

1)期待できる効果

シルファームXで効果が期待できる肌悩み・部位

シルファームXで期待される効果は、モードと針の深さの組み合わせによって多岐にわたります。

  • 肝斑の改善(基底膜の周辺や血管成分への作用を目的としたアプローチ)
  • 赤ら顔への効果(酒さ症状への応用も検討されています)
  • ニキビ・ニキビ跡(凹み・クレーター)の改善
  • 毛穴の開き・小じわ・肌のハリ、顔全体や首のタイトニング
  • まぶた・目の下のたるみや目元のシワ(アイリフト)

これらの根拠を整理します。まず、マイクロニードルRFが真皮でコラーゲン・エラスチンの新生を誘導することは組織学的に示されており【1】、毛穴・小じわ・ハリ・ニキビ跡への作用はこの機序に基づきます。
肝斑については、シルファームXが用いるパルス型・非絶縁マイクロニードルRFを、肌色の濃い方(Fitzpatrick分類III〜V)の肝斑患者30名に2週ごと計3回照射したスプリットフェイス二重盲検ランダム化比較試験で、メラニン指数・肌の粗さ・mMASI(肝斑の重症度スコア)などの改善が報告されています【4】。また、難治性肝斑30名を対象に、同型のRFとシステアミン外用(院内+在宅)の併用を検討したスプリットフェイス試験でも、mMASIときめの有意な改善が示されました【5】。ただし、いずれも数十例規模の試験であり、長期成績はこれから蓄積されていく段階です。
赤ら顔・酒さについては、フラクショナルマイクロニードルRFを12週間・左右比較したランダム化試験で、紅斑指数の減少をはじめとする臨床的・組織学的改善が確認されています【6】。

ニキビ跡については、アジア人の萎縮性ニキビ瘢痕を対象に、フラクショナルRFとフラクショナルレーザーを比較したメタ解析があり、改善度はおおむね同等で、RFのほうが炎症後色素沈着(PIH)が少ない傾向が示されています【7】。日本人を含むアジア人にとって、この「PIHが起きにくい」という点は実用上の利点です。
目元については、韓国人11名の眼周囲に、別のマイクロニードルRF機器を適用した研究があり、しわの評価スケール、皮膚のバリア機能(経表皮水分喪失量)、弾力性の指標の改善が、最終照射から6か月後にも一定程度みられたと報告されています【8】。ただし、少数例の研究であり、シルファームX固有の効果を検証したものではありません。シルファームXはアイガードが不要で目のキワまで照射できるため、東京八丁堀皮膚科・形成外科ではこの部位に「アイリフト」というメニューが設けられています。
一方で、効果の程度には個人差があります。肝斑は再発しやすい病態であり、内服治療や遮光といった日常のケアと組み合わせて、長期的に付き合っていく前提で考える必要があります。

2)料金

東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームXは、看護師施術と医師施術で料金が分かれています。トライアル・1回・5回・10回のコース設定があり、継続を前提とした価格設計になっています。
<シルファームX> ※麻酔代別途

治療部位回数看護師施術医師施術
全顔(目周り除く)トライアル26,400円37,400円
1回33,000円44,000円
5回148,500円203,500円
10回264,000円374,000円
両頬+鼻トライアル22,000円33,000円
1回27,500円38,500円
5回123,750円178,750円
10回220,000円330,000円
顎下トライアル22,000円33,000円
1回27,500円38,500円
5回123,750円178,750円
10回220,000円330,000円
トライアル22,000円33,000円
1回27,500円38,500円
5回123,750円178,750円
10回220,000円330,000円
アイリフト(眉毛から眼窩まで)トライアル26,400円
1回33,000円
5回148,500円
10回264,000円

※アイリフトは医師施術のみの取り扱いです。
※麻酔クリーム代は別途かかります。
※表示価格は公式サイト掲載時点のものです。最新の料金は公式サイトまたはカウンセリングでご確認ください。

3)施術のリスク・副作用

痛み、腫れ、ほてり、ひりつき、膨疹や炎症、やけど、痂皮(かさぶた)、乾燥、かゆみ、色調変化、色素沈着、肝斑の増悪など。
シルファームXは表皮へのダメージが比較的少ない治療とされていますが、針の穿刺を伴う以上、これらのリスクはゼロではありません。とくに肝斑に対しては、出力設定によっては増悪の可能性があるため、医師による適応判断と経過観察が重要です。

こんな方におすすめ

シルファームXの適応の簡易版フローチャート

1)肝斑と、ほかのシミ・くすみが混在している方

肝斑と老人性色素斑、そばかすが同時に存在するケースは珍しくありません。この場合、老人性色素斑にはピコレーザー、肝斑にはシルファームXやレーザートーニングというように、悩みごとに機器を使い分ける発想が必要になります。複数の機器を導入しているクリニックであれば、その組み立てを一つの窓口で相談できます。

2)レーザーや光治療で肝斑が悪化した経験のある方

「シミ取りのつもりで受けたら、かえって濃くなった」という経験をお持ちの方は少なくありません。シルファームXはメラニンを直接狙うのではなく、基底膜の周辺や血管成分への作用を目的とした設計のため、こうした方の選択肢になり得ます。

3)赤ら顔・酒さが気になる方

酒さに対するフラクショナルマイクロニードルRFのランダム化試験では、紅斑の改善が報告されています【6】。ただし酒さは慢性疾患であり、まずは皮膚科での診断と保険診療での治療が基本となります。この点、保険診療と美容診療の両方を持つクリニックは相談しやすい環境といえます。

4)まぶた・目の下のたるみを切らずに治療したい方

アイガードが不要なため、目のキワまで照射できます。アジア人の眼周囲に対するマイクロニードルRFの研究もありますが、少数例であり、シルファームX固有の効果を検証したものではない点には留意が必要です【8】。東京八丁堀皮膚科・形成外科ではアイリフトを医師施術のみとしており、繊細な部位への配慮がうかがえます。

5)ダウンタイムを比較的短くしたい方

赤みが生じることがありますが、多くは数日で落ち着き、仕事や運動の制限は特にありません。ただし、メイクを再開できる時期については案内が分かれているため、施術前に確認しておくと安心です。

<参考記事>

シルファームXの効果は?ダーマペンやポテンツァとの違いも解説
肝斑の美容医療|レーザー・内服・RF治療の選び方と注意点
ポテンツァとは?効果やダウンタイム期間、部位ごとの値段を解説

東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームXのこだわり

東京八丁堀皮膚科・形成外科の施術室

1)看護師施術と医師施術を選べる料金設計

シルファームXは、1回で完結する治療ではありません。効果を実感するには月1回程度の継続が前提となり、そのぶん総額が積み上がります。東京八丁堀皮膚科・形成外科が看護師施術と医師施術で料金を分けているのは、継続しやすさと専門性のどちらを優先するかを、患者さん自身が選べるようにするためです。一方で、繊細な判断を要するアイリフトは医師施術のみとしており、線引きが明確です。

2)肝斑を「単独治療」で終わらせない

肝斑は、機器治療だけで完結する病態ではありません。東京八丁堀皮膚科・形成外科ではピコレーザー(ピコウェイ)、レーザートーニング(スペクトラ)、イーロスプラス(IPL+RF)に加え、ケアシス(エレクトロポレーション)やイオン導入でトラネキサム酸・ビタミンCを導入するメニューを揃えています。実際、マイクロニードルRFと外用薬を組み合わせる方法は臨床試験でも検討されており、システアミン外用を併用した試験では、併用側でmMASIや肌のきめの改善が報告されています【5】。ただし、この試験は院内での塗布に加えて在宅使用も含むもので、マイクロチャネルを介した導入効果だけを切り分けた結果ではありません。また、併用すれば必ず上乗せが得られるわけでもなく、薬剤によっては明確な差が出なかったという報告もあります。何を足すかは、医師の判断に委ねるのが現実的です。

3)チップは毎回新品

針を用いる治療では、衛生管理が安全性の前提になります。東京八丁堀皮膚科・形成外科ではチップの使い回しを一切行わず、施術ごとに新品を使用することを公式に明示しています。

4)保険診療の目で肌を診る

美容医療に特化したクリニックとは異なり、東京八丁堀皮膚科・形成外科は一般皮膚科・アレルギー科の診療を日常的に行っています。赤みの原因が酒さなのか、脂漏性皮膚炎なのか、接触皮膚炎なのか。シミが肝斑なのか、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)なのか。この鑑別は、美容機器を選ぶ前段階として欠かせません。皮膚科専門医が診断から入れる体制は、地味ですが本質的な強みです。

他の治療との違い

主要な美肌治療の比較図

1)ダーマペンとの違い|針で穴を開けたあとに熱を加えるか

ダーマペンとシルファームXは、どちらも極細の針で皮膚に微細な穴を開ける治療です。決定的な違いは、針穴を開けたあとにRF(高周波)を流すかどうかにあります。
ダーマペンはRFを使わず、針で穴を開けること自体が引き起こす創傷治癒反応を利用する治療です。施術内容によっては、あわせて薬剤を導入することもあります。一方、シルファームXは針から直接RFを流し、狙った深さで熱を発生させます。また、肝斑は刺激によって悪化することがあるため、ダーマペンでは肝斑部への施術に慎重な適応判断が求められます。シルファームXが肝斑を適応として掲げている点は、両者の位置づけの違いといえます。

2)ポテンツァとの違い|ドラッグデリバリー機能の有無

ポテンツァもシルファームXと同様、針からRFを照射できるマイクロニードルRF機器です。ポテンツァは複数のチップを使い分ける設計で、専用チップを用いる場合には薬剤導入を組み合わせることができます(すべての施術で薬剤を導入するわけではありません)。シルファームXは、薬剤を届けたい場合は照射後に塗布・導入する形になります。
肝斑については、シルファームXがCWとPWの両モードを備え、肝斑や赤みへの使用を想定したパルス型RFを特徴としています。ただし、両機器を直接比較して優劣を示した質の高い試験は見当たらず、どちらが適しているかは症状、使用するモードや設定、施術者の判断によって異なります。なお、ポテンツァは機能性が高いぶん、費用も高くなる傾向があります。

3)ピコトーニング・レーザートーニングとの違い|色素を壊すか、土台を整えるか

ピコトーニング(ピコウェイ)やレーザートーニング(スペクトラ)は、低出力のレーザーを繰り返し照射してメラニン色素を少しずつ壊していく治療です。効果はマイルドに積み重なり、10回以上の継続が推奨されます。
対してシルファームXは、色素そのものではなく、その背景にあると考えられている基底膜の周辺や血管成分に、熱で働きかけることを目的とします。両者は競合ではなく補完関係にあり、併用を提案するクリニックも増えています。東京八丁堀皮膚科・形成外科でもピコレーザーとの併用が可能です。

4)イーロスプラス(IPL+RF)との違い|表層の色ムラか、基底膜へのアプローチか

イーロスプラスは、光(IPL)と高周波(RF)を同時に照射する機器で、国内で美容目的のRF治療器として厚生労働省の承認を受けています。しみ・そばかす・くすみ・色ムラといった表層の色調改善と、産毛の脱毛、化粧ノリの改善が主な守備範囲です。シルファームXとは狙う層とメカニズムが異なります。

 

<主な治療の比較>

治療アプローチ主な適応ダウンタイム目安
シルファームX針から真皮・基底膜へRFを直接照射肝斑、赤ら顔・酒さ、ニキビ跡、毛穴、小じわ、目元まれに赤み(数日)
ダーマペン針で穴を開け薬剤を導入(RFなし)ニキビ跡、毛穴、肌質改善(肝斑は不可)数日
ポテンツァ針からRF+薬剤導入ニキビ跡、毛穴、たるみ、肝斑にも用いられるほぼなし〜数日
ピコ/レーザートーニング低出力レーザーでメラニンを段階的に破壊肝斑、しみ、くすみ、色ムラほぼなし
イーロスプラス(IPL+RF)光+高周波を表層〜真皮に照射しみ、そばかす、くすみ、赤ら顔、ハリほぼなし

<参考記事>

ダーマペンは効果なし?毛穴やたるみにいつから効果でる?
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムについても解説

口コミ・評判をチェック|良い点と気になる点を紹介

クリニックの口コミを調べる女性

東京八丁堀皮膚科・形成外科は、保険診療と美容診療の両方を行っているため、口コミも皮膚科としての評価と美容医療としての評価が混在しています。美容医療の口コミサイト「キレイレポ」では、2026年7月時点で11件の口コミが投稿され、平均スコアは4.5でした。
なお、シルファームX単独の口コミは、現時点では見つかりませんでした。ここでは、クリニック全体の評価傾向を良い面・気になる面の両方から整理します。

1)良い口コミ・評判の傾向

  • 皮膚科専門医・形成外科専門医の女性医師が診てくれる安心感を評価する声
  • 保険診療から美容医療まで相談でき、治療の押し売りがないという声
  • 予算や手間を踏まえた提案をしてくれるという声
  • 駅から徒歩圏で通いやすいという声

2)気になる評判の傾向

  • 完全予約制でも待ち時間が生じることがあるという声
  • 自由診療のため費用負担が大きいと感じる声
  • カウンセリングをもっと比較検討してから決めればよかった、という振り返りの声

3)口コミ・評判の分析

口コミ全体を通じて見えてくるのは、「専門医が診断から入る」というクリニックの性格です。美容医療専門のクリニックと比べると、施術のバリエーションや華やかさよりも、診断と説明の堅実さが評価されている印象があります。肝斑や酒さのように、そもそも診断がつかないと治療方針が決まらない悩みを抱えている方とは相性が良いといえるでしょう。
一方で、口コミの母数はそれほど多くありません。また、シルファームX単独の口コミが見当たらない以上、口コミだけで効果を判断することはできません。
口コミを見るときは、星の数だけでなく、「どの施術を受けたのか」「説明は十分だったか」「不満点が具体的に書かれているか」を確認しましょう。とくにシルファームXのように継続が前提となる治療では、1回あたりの満足度だけでなく、通いやすさ、料金体系のわかりやすさ、途中で方針を変更できる柔軟さまで含めて判断することが、後悔を防ぐポイントです。

シルファームXの症例

施術前後の写真

施術内容シルファームX
施術回数・時間1回・20分程度
料金26,400円〜44,000円(税込)
考えられるリスク・副作用痛み、腫れ、ほてり、ひりつき、膨疹や炎症、火傷や瘡蓋、乾燥や痒み、色調変化、痂皮化、色素沈着、肝斑の増悪 など

※上記はあくまで目安であり、個人差があります。
※症例写真は、施術による変化の一例であり、全てのお客様に同等の効果をお約束できるものではございません。
※こちらはメーカー様から東京八丁堀皮膚科・形成外科様に提供いただいたものです。

 

平山 真奈(ひらやま まな)先生
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東京八丁堀皮膚科・形成外科 平山 真奈 先生 コメント

東京八丁堀皮膚科・形成外科

平山 真奈(ひらやま まな)先生

シルファームXは、肝斑に、メラニンとは違う角度から働きかけられる機器です。レーザーで悪化した経験があり、シミ治療そのものをあきらめてしまった方にこそ、一度ご相談いただきたいと考えています。 ただし、1回で劇的に変わる治療ではありません。月1回のペースで半年ほど続けていただき、その間の紫外線対策や内服も含めて全体で管理していくことで、はじめて安定してきます。また、赤みやシミのすべてが肝斑というわけではなく、酒さやADMなど別の病態が隠れていることもあります。当院ではまず皮膚科専門医として診断を行い、そのうえで機器を選ぶという順番を大切にしています。気になることは遠慮なくご質問ください。

シルファームX施術の流れ

シルファームXの施術の流れ

1)STEP1:カウンセリング・診察

医師が肌の状態を確認し、悩みと希望をうかがったうえで、最適な治療方法を提案します。シルファームXが適しているか、ほかの機器や内服と組み合わせるべきか、リスク・ダウンタイム・費用についても説明を受けます。

2)STEP2:洗顔

メイクや汚れを落とします。アクセサリー類もこのときに外します。

3)STEP3:麻酔

麻酔クリームを塗布します。効果が出るまで30分ほどかかります(麻酔代は別途)。

4)STEP4:照射

肌の状態と目的に合わせてモードとレベルを設定し、照射します。照射時間は30〜60分程度が目安です。必要に応じて薬剤を塗布・導入します。

5)STEP5:アフターケア

照射後は若干の赤みが生じることがあります。肌が敏感になっているため、紫外線対策は欠かせません。ただし、メイクや日焼け止めを再開できる時期については、公式サイトでも「スキンケアを含むメイクは6時間後より可」という記載と、「照射直後24時間は日焼け止めを含むメイクはご遠慮ください」という記載があり、案内が分かれています。当日の具体的な指示は、施術時に必ずご確認ください。術後の注意点について説明を受けます。

 

中川ゆう子さん
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美容看護師中川ゆう子さんコメント

美容看護師

中川ゆう子さん

シルファームXは、針を刺してから高周波を流す治療なので、「まったく痛くない」わけではありません。麻酔クリームを塗る時間も含めると、来院から帰宅まで1時間半ほどはみておくと安心です。
美容看護師として現場で感じるのは、「1回で変わると思っていた」というギャップがいちばん多いということです。とくに肝斑は、照射のたびに少しずつ土台を整えていく治療で、途中で「効いていないのでは」と不安になる時期があります。最初に回数と期間の見通しを聞いておくと、その時期を乗り越えやすくなります。また、施術後の肌は敏感になっています。日焼け止めと保湿は、施術そのものと同じくらい仕上がりを左右します。そこを面倒に感じそうな方は、通う頻度も含めて、無理なく続けられるかどうかを先に相談してみてください。
※中川ゆう子さんは、ナールス美容医療アカデミーの看護師アドバイザーです。東京八丁堀皮膚科・形成外科に所属する看護師ではなく、第三者の立場からのコメントです。

施術後の注意・ダウンタイムの目安

1)施術後の注意

  • メイクは、照射直後24時間は控えてください。また、施術時に必ず医師にご確認ください。
  • 治療前後は刺激と紫外線を避けてお過ごしください。日焼け止めによる紫外線対策を必ず行ってください。
  • 肌が敏感になっているため、保湿ケアを十分に行い、乾燥させないよう注意してください。
  • 入浴・シャワーは当日から可能ですが、長時間の入浴は控えてください。赤みや腫れが強い場合は当日の入浴を避けましょう。
  • 痛み、腫れ、ほてり、ひりつき、膨疹や炎症、やけど、痂皮(かさぶた)、乾燥、かゆみ、色調変化、色素沈着、肝斑の増悪などが生じる可能性があります。

2)施術を受けられない場合

  • ペースメーカー、除細動器、そのほかの埋め込み型電気機器を使用している方
  • 妊娠中または授乳中の方
  • 血液凝固障害のある方
  • 過去10日間に抗凝固薬を服用または注射した方
  • シリコンアレルギーのある方
  • そのほか、医師が不適切と判断した場合

上記以外でも、既往歴や治療中の病気、服用中の薬がある方は、施術前に必ず医師にご相談ください。

3)ダウンタイム・効果実感の目安

項目目安
治療時間麻酔30分+施術30〜60分程度
赤みまれに生じるが、多くは数日で消失
メイク施術時に要確認(公式サイトに「6時間後より可」「24時間は控える」の両記載あり)
仕事・運動特に制限なし
効果実感の目安1回でも実感できる場合があるが、月1回・半年程度の継続で持続が期待される
富本充昭
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ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭 コメント

ナールス美容医療アカデミー

編集長 富本充昭

シミ治療の取材を続けてきて、肝斑ほど「治療の考え方そのものが変わった」領域はないと感じています。かつては触らないことが最善とされ、トラネキサム酸などの内服がメインの治療でした。次にレーザートーニングという低出力照射が登場し、そして今、基底膜と異常血管という“土台”に働きかけるシルファームXのような発想が出てきました。 ただし、機器が新しいことと、エビデンスが十分であることは別の話です。シルファームXの肝斑に対する臨床試験は、現時点では数十例規模のものが中心で、長期成績も蓄積の途上にあります。だからこそ、期待できることと、まだわかっていないことの両方を率直に説明してくれる医師のもとで受けることが大切だと考えています。
その点は、東京八丁堀皮膚科・形成外科へ相談する際に確認したいポイントの一つです。

東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームXに関するよくある質問

Q1. 痛みはありますか?

シルファームXは、極細とはいえ針で皮膚に穴を開ける治療のため、チクチクとした痛みや熱感を伴います。ただし、ほかのレーザー治療と比べると痛みは大幅に軽減されているとされます。痛みが心配な方には麻酔クリームの用意があります(別途料金)。感じ方には個人差がありますので、不安があれば事前に相談しましょう。

Q2. 1回で効果は出ますか?

1回の治療でも肌のハリやトーンアップを実感できる場合があります。ただし、シルファームXの本来の変化は、創傷治癒とコラーゲン再構築が進むことで数週間かけて現れます。効果を持続させるには、月1回の目安で半年ほど継続することが推奨されています。

Q3. 何回くらい必要ですか?また、施術間隔は?

肌悩みの種類によって異なります。一般的には2〜4週間の間隔で、肝斑は5回以上、赤ら顔・ニキビ・肌質改善は3〜5回以上、ニキビ跡やクレーター毛穴は5〜10回以上が目安とされます。東京八丁堀皮膚科・形成外科では月1回・半年の継続が案内されています。実際の回数と間隔は、診察のうえで決定されます。

Q4. 肝斑が悪化することはありませんか?

シルファームXは、レーザーで悪化しやすい肝斑に対しても照射できる設計の機器ですが、リスク・副作用として「肝斑の増悪」が挙げられていることも事実です。出力設定や照射深度が適切でなければ、刺激となって悪化する可能性は残ります。そのため、肝斑の診断を受けたうえで、経過を見ながら設定を調整できる医療機関で施術を受けることが重要です。

Q5. 目元・まぶたにも照射できますか?

はい。シルファームXはアイガードが不要なため、まぶたや目の下のキワまで照射できます。東京八丁堀皮膚科・形成外科では「アイリフト(眉毛から眼窩まで)」というメニューが用意されており、こちらは医師施術のみの取り扱いです。アジア人の眼周囲に対するマイクロニードルRFの研究もありますが、少数例であり、シルファームX固有の効果を検証したものではありません【8】。

Q6. 看護師施術と医師施術、どちらを選べばよいですか?

東京八丁堀皮膚科・形成外科ではどちらも選択できます。継続回数が必要な治療のため、費用面から看護師施術を選ぶ方もいれば、繊細な部位や難治性の悩みでは医師施術を選ぶ方もいます。なお、アイリフトは医師施術のみです。どちらが適しているかは、肌の状態と治療の目的によって変わりますので、カウンセリングで相談されることをおすすめします。

Q7. ほかの治療と併用できますか?

シルファームXは、ピコレーザーとの併用が可能とされています。肝斑では、基底膜の周辺に働きかけるシルファームXと、色素にアプローチするトーニングを組み合わせる考え方があります。また、施術後にケアシス(エレクトロポレーション)やイオン導入でトラネキサム酸・ビタミンCを導入するメニューもあります。マイクロニードルRFと外用薬を組み合わせる方法は臨床試験でも検討されていますが、導入経路だけを切り分けて評価した研究は限られ、薬剤によっては明確な差が出なかったという報告もあります。何を組み合わせるかは医師の判断が必要です。

Q8. 保険は使えますか?

シルファームXによる肝斑・毛穴・ニキビ跡などの治療は自由診療(自費)です。ただし、東京八丁堀皮膚科・形成外科は保険診療も行っているため、酒さやニキビなど保険適用となる疾患については、まず保険診療で治療方針を立てたうえで、自費治療を検討するという流れも可能です。

まとめ

本記事では、東京八丁堀皮膚科・形成外科のシルファームX(SYLFIRM X)について、仕組み・効果・適応・料金・施術の流れ・ダウンタイム・口コミ、そしてほかの治療との違いまで解説しました。
シルファームXは、極細のマイクロニードルから高周波を直接届けるフラクショナルマイクロニードルRF機器です。メラニンを壊すのではなく、肝斑に関与すると考えられている基底膜の周辺や血管成分への作用を目的とする点が、従来のレーザー・光治療との大きな違いです。マイクロニードルRFによるコラーゲン・エラスチンの新生や、肝斑・赤み・ニキビ跡・眼周囲への効果は、いずれも査読論文で報告されています。ただし、基底膜が修復された、異常な血管が除去されたといった変化が、ヒトで直接確認されたわけではありません。

一方で、シルファームXは日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器であり、肝斑に対する臨床試験も数十例規模のものが中心です。針の穿刺を伴うため痛みや赤み、まれに痂皮化や色素沈着などのリスクもあり、効果には個人差があります。また、1回で完結する治療ではなく、月1回・半年程度の継続が前提となる点も、費用面から事前に理解しておく必要があります。
東京八丁堀皮膚科・形成外科は、皮膚科専門医・形成外科専門医の女性医師が常勤し、保険診療から美容医療までを一つの窓口で診るクリニックです。シルファームXについても、看護師施術と医師施術を選べる料金設計、ピコレーザーやレーザートーニングとの組み合わせ、チップの毎回交換など、継続しやすさと安全性の両面に配慮した体制が整えられています。
肝斑や赤ら顔、毛穴、目元の悩みでシルファームXを検討される方は、まずカウンセリングで、ご自身の肌に適しているか、限界も含めて相談することをおすすめします。

*本記事の情報は執筆時点のものです。料金・メニュー・機器の取り扱いなどは変更される場合があります。最新情報は公式サイトまたはクリニックに直接ご確認ください。

参考文献(エビデンス)

本記事の科学的根拠として、以下の文献を参照しています。
【1】Hantash BM, Ubeid AA, Chang H, Kafi R, Renton B. Bipolar fractional radiofrequency treatment induces neoelastogenesis and neocollagenesis. Lasers Surg Med. 2009;41(1):1-9.
PMID: 19143021 DOI: 10.1002/lsm.20731
日本語要旨:微細な針からRFエネルギーを真皮内に直接照射する低侵襲RF装置の創傷治癒反応を、ヒト皮膚で組織学的・RT-PCRにより最長10週間追跡した研究。コラーゲンのシャペロンHSP47に駆動される活発な真皮再構築が起こり、治療部位は10週後までに新生コラーゲンへ置き換わった。免疫組織化学・PCRにより、RF治療後の顕著な新生エラスチン形成(neoelastogenesis)も初めて示された。マイクロニードルRFがハリ・毛穴・ニキビ跡に働く機序の基礎となる論文。
【2】Lee AY. Recent progress in melasma pathogenesis. Pigment Cell Melanoma Res. 2015;28(6):648-660.
PMID: 26230865 DOI: 10.1111/pcmr.12404
日本語要旨:肝斑の病態形成メカニズムに関する包括的レビュー。慢性的な紫外線曝露や炎症により真皮の老化細胞から分泌されるサイトカインがMMP(-2/-9)を活性化し、表皮・真皮境界の基底膜を破壊する過程を詳述。基底膜の破綻がメラノサイトの真皮下垂(色素失調)を招き、レーザー抵抗性の「難治性肝斑」の根本原因となることを解説した。シルファームXが基底膜を標的とする理由の理論的裏づけ。
【3】Kim EH, Kim YC, Lee ES, Kang HY. The vascular characteristics of melasma. J Dermatol Sci. 2007;46(2):111-116.
PMID: 17363223 DOI: 10.1016/j.jdermsci.2007.01.009
日本語要旨:肝斑病変部の血管特性を組織学的・免疫組織化学的に解析した研究。病変部では非病変部に比べて毛細血管の数とサイズが有意に増加し、VEGF(血管内皮増殖因子)の発現が顕著に亢進していることを示した。肝斑が単なる色素異常ではなく、真皮の血管新生を伴う病態であることが広く認知される契機となった論文。
【4】Gulfan MCB, Wanitphakdeedecha R, Wongdama S, Jantanapornchai N, Yan C, Rakchart S. Efficacy and safety of using noninsulated microneedle radiofrequency alone versus in combination with polynucleotides for the treatment of melasma: a pilot study. Dermatol Ther (Heidelb). 2022;12(6):1325-1336.
PMID: 35538360 DOI: 10.1007/s13555-022-00728-8
日本語要旨:Fitzpatrick分類III〜Vの肝斑患者30名に、非絶縁・バイポーラのパルス型マイクロニードルRF(シルファームXが用いる技術)を2週ごとに計3回照射したスプリットフェイス二重盲検ランダム化比較試験(タイ・マヒドン大学シリラート病院)。片側にポリヌクレオチド、対側に生理食塩水を塗布して比較し、メラニン指数・肌の粗さ・mMASI(肝斑重症度スコア)などの改善が示された。シルファームXが用いる技術の肝斑に対する直接的なエビデンス。ただしパイロット試験で症例数が限られ、ポリヌクレオチド併用による上乗せ効果の解釈は報告により分かれる点に留意。
【5】Tsai YW, Lin JH, Lai YJ, Liu TL, Ng CY. Efficacy and safety of combination therapy of microneedling radiofrequency, in-office and home-based topical cysteamine in refractory melasma: a split face, vehicle-control, randomized control trial. J Cosmet Dermatol. 2025;24(2):e16661.
PMID: 39574411 DOI: 10.1111/jocd.16661
日本語要旨:難治性肝斑(Fitzpatrick分類III〜IV)30名を対象に、非絶縁パルス型マイクロニードルRF(シルファーム)とシステアミン外用(院内+在宅)の併用と、RF+生理食塩水を比較したスプリットフェイス・ベヒクル対照ランダム化比較試験(台湾・長庚記念病院)。システアミン併用側でmMASI・肌のきめが有意に改善した。ただしシステアミンは院内での塗布に加えて在宅使用も含まれており、マイクロチャネルを介した薬剤導入の効果のみを切り分けて示した研究ではない点に留意。
【6】Park SY, Kwon HH, Yoon JY, Min S, Suh DH. Clinical and histologic effects of fractional microneedling radiofrequency treatment on rosacea. Dermatol Surg. 2016;42(12):1362-1369.
PMID: 27608206 DOI: 10.1097/DSS.0000000000000888
日本語要旨:酒さに対しフラクショナルマイクロニードルRFを12週間・左右比較したランダム化試験(ソウル大学)。紅斑指数13.6%、a*値6.8%の減少という中等度の臨床的・組織学的改善を示し、炎症・血管新生関連マーカーの低下も確認された。赤ら顔・酒さへのマイクロニードルRF応用の根拠となる論文。
【7】Dai R, Xie H, Hua W, Li XH, Li L. The efficacy and safety of the fractional radiofrequency technique for the treatment of atrophic acne scar in Asians: a meta-analysis. J Cosmet Laser Ther. 2017;19(6):337-344.
PMID: 28388236 DOI: 10.1080/14764172.2017.1314507
日本語要旨:アジア人の萎縮性ニキビ瘢痕に対するフラクショナルRFとフラクショナルレーザーを、MEDLINE/EMBASE/Cochrane/CNKIから収集して比較したメタ解析。両者の改善度はおおむね同等である一方、RFのほうが炎症後色素沈着(PIH)が少ない傾向を示した。日本人を含む有色人種におけるRFの安全性上の利点を示す高次のエビデンス。
【8】Kim KE, Park JH, Seul TW, Kim IH, Ryu HJ. Periorbital skin rejuvenation of Asian skin using microneedle fractional radiofrequency. Ann Dermatol. 2023;35(5):360-366.
PMID: 37830418 DOI: 10.5021/ad.22.217
日本語要旨:30〜75歳の健康な韓国人11名の眼周囲しわに、新規のフラクショナルマイクロニードルRF機器を適用した研究。Fitzpatrickしわ評価スケール、メラニン指数・紅斑指数、経表皮水分喪失量(TEWL)、弾力性の3指標で評価し、最終照射から6か月後にも一定の改善がみられたと報告。マイクロニードルRFの眼周囲への応用を支持する研究だが、11名と少数例であり、シルファームX固有の効果を検証したものではない点に留意。

※未承認医療機器について

シルファームXは、日本国内では医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器です。国内での入手経路や諸外国における承認状況については、施術を受ける医療機関でご確認ください。
治療にあたっては、以下の点もあわせてご理解ください。

未承認医療機器である旨シルファームXは、薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
入手経路施術を受ける医療機関でご確認ください。
国内の承認医療機器の有無同一の性能・効果を有する国内承認医療機器はありません。
諸外国における安全性等に係る情報報告されているリスクとして、火傷、擦り傷、発赤、痛み、水ぶくれなどがあります。そのほかの重大なリスク・副作用が明らかになっていない可能性があります。諸外国における承認状況の詳細は、施術を受ける医療機関でご確認ください。

未承認だから直ちに危険という意味ではありませんが、国内承認機器とは有効性・安全性の評価の枠組みが異なります。また、万一副作用や健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度などの公的救済制度の対象外となる可能性があります。治療前に、使用機器、入手経路、リスク、代替治療について説明を受け、納得したうえで判断することが大切です。
※本記事は美容医療に関する情報提供を目的としたものであり、診断・治療方針の決定は必ず医療機関での診察に基づいて行ってください。

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