二重まぶたになるために整形しようと決めたものの、埋没法と切開法のどちらで施術を受けるか迷っていませんか?どちらの施術法にも良さがあるため、調べれば調べるほどわからなくなってしまったという人も多いでしょう。
本記事では埋没法と切開法の施術法やメリット・デメリット、それぞれの施術法に合う人の特徴について紹介しています。
この記事を読めば自分にはどちらの施術が向いているかわかるようになりますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科で院長を務める。
平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設し、現在は院長として勤務している。
1.二重整形の埋没法と切開法。どっちが良いか迷っている方へ
二重整形で理想のまぶたを手に入れたいけど、切開と二重埋没法ではどっちが良いのか?
多くの方が迷っているのではないでしょうか?
施術によって、費用、時間、ダウンタイムが異なり、メリット・デメリットがあります。
しかし、決める要素はそれだけではありません。
それぞれの方のまぶたの特徴や自分が理想とするラインが何かでどっちが良いかが変わります。
この記事では、二重整形で理想のまぶたを手に入れたいと願っている方のために、埋没法と切開法の違いやメリット・デメリットをご紹介します。
また、二重の種類、それぞれの施術法に合う人の特徴について紹介しています。
<監修医からのメッセージ>
二重整形を初めて受ける場合、まだ美容医療や施術についての知識も少なく不安似なることも多いのではないでしょうか。
かつては、二重整形と言えば、切開法しかなかったため、どっちが良いかを考える必要はありませんでした。
しかし、今で施術法の登場によって悩ましい選択に迫られることもあります。
いずれの施術にも、メリットとデメリットがありますし、向く方、向かない方がいます。
そのため、施術を受ける前に、自分が合うのは埋没法か切開法かをある程度、考えておくことは大切です。
しかし、自分だけで決めてしまうより、信頼できる医師に相談することをおすすめします。
私たち二重整形に携わる医師は、患者様の求める理想の二重まぶたのために、精一杯、相談に乗らせていただきます。
カウンセリングは無料で行う美容クリニックも多いですし、カウンセリングを受けたからと言って、その美容クリニックで施術する必要はありません。
まずは、どこで二重整形を受けるかを決める前に、お住まいの 近くで信頼できそうなクリニックがあれば、相談してみてはいかがでしょうか。
<参考記事>
二重整形で知っておきたい基礎知識。方法やダウンタイムや病院選びまで。
二重整形のダウンタイム期間はどのくらい?ダウンタイムの過ごし方は?
<二重整形の美容クリニックを選ぶなら>
2.二重整形の基礎知識:4種類の二重の形から理想の仕上がりを選ぼう
二重の種類は大きく分けて4つあります。二重の形によって顔の雰囲気や相手に与えるイメージも変わるため、まずは目指したい二重の形から理想の仕上がりを選びましょう。
1)平行型二重:目頭~目尻にかけて平行な二重
目頭から目尻にかけて、二重の線が平行に入ったタイプです。すっぴんでも目元の印象が強くなり、メイクも映えて華やかな顔になります。蒙古ひだが少ない、またはない人におすすめの形です。
2)末広型二重:目尻に近いほど幅が広くなるキリッとした二重
末広型二重は、目尻に近いほど幅が広くなる二重です。目頭側の二重が蒙古ひだに入っているのが特徴で、日本人の二重の8割がこのタイプに当てはまると言われています。ナチュラルでかわいらしい印象を与え、日本人の顔に馴染みやすい二重の形です。
3)幅の広い二重:全体的に幅が広い形は外国人風の二重
二重の幅が全体的に広く、一番華やかな印象を与えるタイプです。欧米人に多い目の形で、顔立ちによってはハーフのように見せられます。もともと彫りの深い顔の人におすすめの形です。まぶたに脂肪が多い方やたるみがひどい方は埋没法だと成功しない場合があるので、カウンセリング時に相談しましょう。
4)奥二重:目尻だけが二重で整形がバレにくい二重
二重のラインが狭く、目尻だけが二重になっているタイプです。目頭側は二重のラインが狭いので、整形がバレにくく、自然に見えます。目元の印象を大きく変えずに少しだけ目の印象を強調させたい方におすすめです。
<参考記事>
3.二重整形の埋没法とは?手術の流れ・メリット・デメリットを紹介
埋没法とは、細い特殊な糸を使ってまぶたを数カ所(2か所から4か所程度)縫いとめることで二重を作る施術です。
二重埋没法には、「挙筋法(きょきんほう)」と「瞼板法(けんばんほう)」の2種類があります。挙筋法は、瞼板に糸を通さないで行うため、糸が瞼板上に露出せず、術後に眼球を傷つけるリスクが軽減されます。瞼板法は、瞼板に皮膚から糸を通して結び、二重のラインを形成します。比較的にダウンタイムが少ないのが特徴です。
また、糸の留め方には、点留めと線留めがあります。
小さな違いはありますが、大きな差はありません。
埋没法の手術の流れとメリット・デメリットを紹介します。
1)埋没法の流れ:前日・当日・ダウンタイム中の注意事項
埋没法で施術を受ける際の流れや、前日やダウンタイムの注意事項を紹介します。
前日の注意事項
むくみが少ない状態で施術を受けると、腫れの症状が出にくいと言われています。前日はお酒や塩分の摂りすぎを避け、冷えを予防しましょう。
施術の流れ
STEP1:医師と相談の上、二重の線を決めていきます。
STEP2:まぶたに麻酔処理をします。
STEP3:まぶたを医療用の細い糸で2,3箇所を縫い止め、二重を作ります。手術時間は両目で30分ほどです。
当日・ダウンタイム中の注意事項
当日はできればアイプチやアイテープで二重にするのはやめ、すっぴんの状態でクリニックに行きましょう。アイプチOKのクリニックもありますが、二重の跡がついて施術に影響を与える可能性があるため、やめておくのがベストです。
施術後はコンタクトやアイメイクはできません。多少痛みを感じる場合があるので、処方された鎮痛剤を飲んでゆっくり休みましょう。
ダウンタイム中は腫れや内出血の症状が出ます。症状を早く引かせるためには、血行が良くなる行動(激しい運動・飲酒・長風呂など)を避け、まぶたを掻いたり擦ったりして刺激することはやめましょう。
2)埋没法のメリット
埋没法を選ぶことによって得られるメリットを紹介します。
手術時間が短い:手術時間は20分ほど
埋没法の手術時間は20分ほどです。メスを使わずまぶたを縫いとめる手術のため、短時間で済みます。
ダウンタイムが短い:ダウンタイムは3日~1週間
埋没法のダウンタイムは3日〜1週間と比較的短めです。
ダウンタイム中はまぶたの腫れや内出血などの症状が起こる場合があります。
特にアレルギー体質の人やむくみやすい体質の人は、ダウンタイムが長引く傾向にある点に注意してください。
ダウンタイムを早く終わらせるために、手術後はアイシングをして、血行が良くなる行動(飲酒・長風呂・激しい運動など)は控えましょう。
施術費用が安い
美容クリニックによって異なりますが、一般的に埋没法は切開法と比べ、価格が安いというメリットがあります。
予算に限りがある場合には、埋没法がおすすめです。手術跡が目立たない:2~3点糸で結ぶだけなので跡が目立たない
埋没法はまぶたを2、3点糸で結ぶだけの手術のため、手術後すぐでも跡があまり目立ちません。二重のラインに小さな針穴が2、3箇所できますが、目を閉じなければ目立たない程度で済みます。切開法よりも周りにバレるリスクは低いでしょう。
元のまぶたに戻せる:再手術は糸をとって結びなおす
手術後に想像していた二重の形と違った場合は、糸をとって元のまぶたに戻せます。再度二重を作り直したい場合は、結び直すことでやり直しができる点は大きなメリットでしょう。
手術から1ヶ月以内は腫れや内出血の症状が残っているため、前回の手術から少なくても1ヶ月以上経ってからクリニックに相談しましょう。
3)埋没法のデメリット
埋没法は元のまぶたに戻せるため人気の施術ですが、いくつかデメリットも。埋没法のデメリットについて解説します。
人により持続しない:アイプチの多用・加齢などまぶたにたるみがある場合持続しないこともある
まず、そもそも糸に頼る方法なので、糸が取れる、緩むことがあります。また、長くても10数年以内で再手術が必要なことが多く、人によって数年しか二重の効果が持続しないことがあります。広い二重のラインを作った方や、アイプチの多用や加齢によってまぶたにたるみがある人は、糸が取れやすい傾向にあるようです。埋没法の手術の効果は永久的でないことを覚えておきましょう。
デザインが少ない:自由が利きにくいためデザインが少ない
埋没法は、二重のデザインに限りがあります。一人ひとりのまぶたの皮膚を見て、もともとある溝に沿って二重のラインを決めていくため、二重の幅やデザインには限界があるのです。その分違和感のない二重を作れますが、自由に二重の幅を決めたい方は切開法を選ぶと良いでしょう。
そもそもできない場合もある
埋没法での施術を希望していても、脂肪が厚く、たるみが強いまぶたでは糸の力で持ち上げることが無理で、施術が向かない方もいます。
4.二重整形の切開法とは?手術の流れ・メリット・デメリットを紹介
切開法とは、二重を作るラインにメスを入れ、縫い合わせることによって二重を作る施術です。切開法の手術の流れ、メリット・デメリットを紹介します。
1)切開法の流れ:前日・当日・ダウンタイム中の注意事項
前日の注意事項
埋没法と同じくむくまない行動を心がけましょう。むくみが少ないと施術がしやすくなり、施術後の腫れの症状も少なくなる可能性が高くなります。お酒や塩分の摂りすぎを避け、冷えを予防しましょう。
施術の流れ
STEP1:医師と相談の上、二重のラインを決めます。
STEP2:まぶたに麻酔処理をしていきます。
STEP3:二重の線に沿ってメスを入れ、眼輪筋(がんりんきん)と呼ばれる筋肉を切除。脂肪も取り出した後に皮膚を再び縫い合わせて終了です。施術時間は両目で30〜60分ほどかかります。
当日・ダウンタイム中の注意事項
当日はできればアイプチやアイテープで二重にするのはやめて、すっぴんの状態でクリニックに行きましょう。アイプチOKのクリニックもありますが、二重の跡が残り、施術に影響を与える可能性があるためやめておくのがベストです。
施術後はメスを使う手術のため、埋没法よりも腫れや内出血の症状が目立ちます。施術後5日〜1週間ほどで抜糸のために来院する必要がありますが、抜糸までの数日間はゆっくり休めるようにしておくと良いでしょう。
抜糸後は腫れや内出血などの症状が徐々に落ち着きますが、血行が良くなる行動を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
2)切開法のメリット
切開法を選ぶことによって得られるメリットをご紹介します。
自由なデザイン:くっきり・ぱっちり・幅広など希望の二重に近い仕上がりにできる
切開法では、自由なデザインの二重を作れます。
埋没法はもともとその人が持つまぶたの皮膚の癖や溝に沿って二重を作りますが、切開法は重いまぶたやたるみのある人でも、くっきりぱっちりとした幅の広い二重を自由に作ることができるのです。
同時施術:切開と同時に脂肪やたるみが取り除ける
切開法では、二重手術と同時にまぶたの脂肪やたるみを切除できます。
まぶたに脂肪やたるみがある方は、埋没法で手術が受けられない場合や、不自然な二重になってしまうことがあるでしょう。切開法は脂肪やたるみがある方にもおすすめでき、すっきりとした目元が作れます。
持続効果:半永久的に二重が持続する
切開法の効果は半永久的に持続します。埋没法の効果は平均して3〜5年程度継続するのに対して、切開法は半永久的に二重が持続するため、再手術の必要がありません。
3)切開法のデメリット
切開法は半永久的に効果が持続するだけでなく二重のデザインも自由なため、継続して二重の効果を得たい人にとても人気の施術ですが、デメリットもあります。
ダウンタイムが長い:ダウンタイムは3週間前後
切開法はダウンタイムが3週間前後と、埋没法と比較して長くかかります。これはまぶたにメスを入れているため。腫れや内出血の症状がまぶたの縫い目にしっかり現れることが多いでしょう。施術後5日程度で抜糸し、その後は徐々に症状が落ち着きます。
症状を早く落ち着かせるためにも施術後数日はアイシングをおこない、血行が良くなる行動は避けましょう。
元に戻せない:再手術はできるが、元の形には戻らない
切開法は、思ったようなデザインにならなかった場合でも元の形には戻りません。
まぶたに皮膚に余りがあれば、ラインを整えることや目の開き具合を多少調節することはできますが、大幅な修正は不可能です。
費用:埋没法より切開法の方が費用が高い
切開法は埋没法よりも時間や工程の多い手術となるため、費用が高くなります。費用相場は20〜30万円ほどで、埋没法よりも10〜20万円ほど高い価格です。
しかし、埋没法は効果の継続期間が3〜5年ほどと短いため、二重を継続するためには再手術の必要があります。どちらが自分にとってメリットを感じられるのか考えて受けるようにしてください。
5.埋没法・切開法はどっちがいい?2つの違いからおすすめな人を紹介
二重整形には埋没法と切開法があり、どちらが良いかは人によって違います。埋没法と切開法、それぞれの施術法をおすすめしたい人は以下の通りです。
<埋没法と切開法の比較!どっちが良いかチェックしよう>
埋没法 | 切開法 | |
初めての二重整形 | ◎ | |
傷跡が目立つのが嫌 | ◎ | |
休みがあまりとれない | ◎ | |
予算が限られている | ◎ | |
デザインを修正する可能性がある | ◎ | |
自然な二重が好み | ◎ | |
幅広が好み | ◎ | |
デザインは自由に決めたい | ◎ | |
メンテナンスが嫌 | ◎ | |
まぶたが分厚い | ◎ | |
経年劣化をできるだけ避けたい | ◎ | |
老後も同じデザインでいたい | ◎ |
1)埋没法がおすすめな人:元に戻すことも考える人におすすめ
埋没法をおすすめしたいのは下記の人です。
- 初めて二重整形を受ける人
- 元に戻すことも考える人
- 費用をできるだけ安く抑えたい人
- 自然な二重が好みな人
- ダウンタイムの期間を長く取れない人
埋没法は切開法と違い、糸を取れば元通りの目元に戻せます。思った通りにならなかった時や、年齢を重ねて自然な目元にしたい時などに元通りにできるのは大きなメリットです。
また、仕上がりが自然な二重になりやすいです。
費用やダウンタイム期間も切開法より抑えられるため、予算がない方や、仕事で長期の休みが取れない方におすすめです。
2)切開法がおすすめな人:埋没法に失敗もしくは埋没法ではできない二重を希望する人
切開法をおすすめしたいのは下記の人です。
- 埋没法に失敗した人
- まぶたが厚く埋没法が適さない人
- 埋没法ではできない二重を希望する人
- ダウンタイムが長く取れる人
- 幅広のデザインが好みな人
- 二重の効果を半永久的に継続させたい人
- 経年劣化をできるだけ避けたい人
切開法は埋没法よりも二重のデザインが自由なため、まぶたのデザインにこだわりがある人は切開法を選びましょう。
また、目元のたるみや脂肪が多く、埋没法では二重にできないと言われてしまった人も、切開法であれば施術ができます。
二重の効果は半永久的に続きますが、その分ダウンタイムは3週間程度必要です。埋没法よりも施術後は跡が残りやすいため、休みが長く取れる人に向いています。
さらに、費用も埋没法より高いことが多いので、予算の余裕がある方におすすめです。
6.知っておきたい!目に優しいのは埋没法?切開法?
今までの埋没法と切開方のメリットとデメリットを理解すると、「目に優しいのは埋没法」と思ってしまいますよね。
確かに、施術そのものの侵襲、傷跡の小ささなどまぶたへの負担が小さく優しいのは、埋没法です。
しかし、目の粘膜(結膜)にダメージで考えると、逆で切開法の方が優しいのです。
なぜなら、埋没法は、糸が原因で目に障害をもたらす可能性があるからです
目へのダメージは、目の粘膜(結膜)にダメージが加わることで生じます。
埋没法は糸を目の粘膜に貫通させる施術であるためダメージがあるのです。
挙筋法という方法で埋没法を行えば、目へのダメージは小さくなりますが、それでも0にはなりません。
一方、二重切開法は、皮膚を切るためそのダメージはあっても、目の粘膜に障害をもたらすことはないのです。
このように目の粘膜に対する優しさは、二重切開法が勝るのです。
7.どっちの施術を受ける場合も美容クリニック選びは重要!おすすめ10選をご紹介
二重整形の埋没法と切開法のどちらを選ぶにしても、失敗を防ぐためには、豊富な症例経験、実績が あるクリニックを選ぶことが大切です。
また、カウンセリングで真摯な姿勢で相談に乗ってくれることも大切です。
なぜなら、人によって好みやまぶたの状態によっておすすめする施術が異なるからです。
さらに、好みやまぶたの状態を正確に判断するには、カウンセリングに加えて、診察も必要です。
だからこそ、埋没法と切開法のどっちが良いかに加えて、どの美容クリニックで施術を受けるかが大切です。
ここでは、おすすめの美容クリニックを10選ご紹介します。
<ただいま準備中>
<参考記事>
東京の二重整形クリニックおすすめ10選!病院選びで失敗しない!
8.まとめ
二重整形は埋没法と切開法のどっちがいいのかについて、幅広く解説しました。
いかがだったでしょうか。
二重整形には埋没法と切開法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
また、向く人、向かない人がいます。
どっちが良いかの答えは1つではなく、好みや条件で変わってくるのです。
埋没法は施術が上手くいかなかった際に元通りの目に戻すことができ、手術跡がほとんど残らない一方、人によって効果が持続しないことや、デザインの幅が少ないことがデメリットです。
切開法はぱっちりとした二重が半永久的に続きますが、やり直しが効かず、元の目元に戻すことはできません。
二重整形を受ける際には、それぞれのメリット・デメリットを理解し、後悔のない選択をすることが大切です。
医師の技量によっても効果の持続性や、自然な目元に見えるかどうかは変わります。施術を受けると決めた際にはカウンセリングは妥協せず、ご自身の希望や不安をしっかり伝えるようにしてくださいね。
この記事が、二重整形の埋没法と切開法でどっちが良いか迷っている方のお役に立てば幸いです。
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