美容クリニックとはどんな医療施設?医師はどんな人がいる?

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美容クリニックとは、医師や看護師が美容施術を行う医療機関です。ヒアルロン酸やボトックスによる注入治療、レーザーやハイフなどの医療機器による治療、たるみのリフトアップなどの外科手術を行います。この記事では、美容クリニックがどんなところなのかについて、実際に「サカイクリニック62」をご紹介しつつ解説します。
坂井万里先生 プロフィール

岩手医科大学歯学部卒業後、都内歯科矯正施設で矯正歯科医として表側・裏側矯正や小児の顎骨成長発育誘導多数から成人矯正まであらゆる矯正治療を習得。
その後、矯正と審美歯科、美容皮膚科、美容外科、再生医療、免疫療法を組み合わせた日本で初めてのトータルビューティを実現できるクリニック「医療法人社団 サカイクリニック62」を開業。
歯と美容医療を組み合わせたパイオニアとしてドクター向け講師として活躍する稀有な存在として有名。
得意分野は、口元と肌の若返り美容。美容マシンに関する目利きがずば抜けており、世界でも安全・安心で効果の高いマシンを毎年数台導入するなど、常に患者さまにとって満足度の高い施術を行えるよう心がけている。

1.美容クリニックとは?

美容クリニックとは、医師やその監督下で看護師が美容医療を行う医療機関です。

そのため、医療機器や医薬品などを使ったより効果の高い施術を行うことができます。

また、肌トラブルなどがあった場合も、医師が対応します。

 

しかし、一般的な皮膚科や内科、外科とは異なる特徴があります。

ここでは、そんな美容クリニックの3つの特徴を解説します。

 

1)「キレイ」になってQOLを高める

美容クリニックは、病気を治す医療機関ではありません。

たとえば、エイジングサインを改善するなど、美容医療によって若返り(アンチエイジング)やコンプレックスの解消を目指します。

今よりもキレイになることで、QOL(生活の質)を高め、患者様(お客様)が自信を持って前向きに人生を歩むお手伝いをすることを目的としています。

 

2)自由診療が中心のクリニック

美容クリニックが治療の対象とするたるみやシワ、シミなどは病気としては認められていないため、ごく一部を除き保険診療が適用できません。

治療では、二重整形、シミのレーザー治療、ニキビ痕を治すダーマペン、美肌のためのイオン導入、ケミカルピーリングなどの施術を行いますが、これらはすべて自由診療です。

そのため、美容クリニックによって料金設定が異なり、費用は全額を患者様(お客様)が負担します。

 

3)患者様ではなくお客様ということが多い

美容クリニックを受診する方は、病気ではないため患者様ではなくお客様と呼ばれることも多くあります。

 

<参考記事>

美容医療って何ですか?

初めて美容医療を受ける方へ

美容クリニックの選び方

 

2.診療内容で考える美容クリニックの種類

美容クリニックは、いくつかの種類があります。

もっともよく聞くのは、美容外科と美容皮膚科です。また、最近では美容内科を掲げるクリニックもあります。

ここでは、その特徴や違いを解説します。

ただし、多くの場合は、1つのクリニックで複数の診療科を併設しています。

 

一方、男性専門の美容クリニックや脱毛専門のクリニック、矯正歯科専門、薄毛やAGA治療専門のクリニックもあります。これらも美容クリニックの一つです。

 

1)美容外科

美容外科は、手術など形成外科的なアプローチを行います。

フェイスリフトや二重まぶた整形、鼻の整形手術、脂肪吸引、豊胸手術などがあります。

大きく見た目を変えることができる点がメリットです。

一方、治療後に傷が残るなどが多く、手術を受けたことがばれやすい点やダウンタイムが長い点がデメリットです。

 

<関連学会>

日本美容外科学会(JSAS)

日本美容外科学会(JSAPS)

 

2)美容皮膚科

シミ取りレーザーを使ったシミ治療やハイフ、高周波治療など、メスを使わない施術を行います。皮膚の構造や役割を理解して、肌の見た目を美しくする治療です。

ダーマペンやフラクショナルレーザーによる毛穴やニキビ痕の治療、ケミカルピーリングやエレクトロポレーションによる肌質改善なども美容皮膚科の治療です。

美容外科ほど見た目の変化が顕著ではありませんが、傷などがつくことは少なく、ダウンタイムが短いこともメリットです。

 

<関連学会>

美容皮膚科学会

 

3)美容内科

美容内科とは、手術や医療機器を使わず、医薬品の服用や注射・点滴、サプリメントなどを用い、体の内側からケアすることで健康や美肌、アンチエイジングを目指します。

内科的な治療によって、代謝や免疫力を高め、心身の若々しい状態を目指します。

医薬品によるメディカルダイエットやNMN、高濃度ビタミンC、グルタチオン、幹細胞培養液、エクソソーム、プラセンタ、ホルモンなどを使った注射・点滴などがあります。

効果は内側からゆっくり現れるため、変化をすぐに実感できないことも多いですが、徐々に心身の状態がよくなる点がメリットです。

 

<関連学会>

日本美容内科学会

 

3.規模による美容クリニックの違い

1)大手美容クリニック

湘南美容クリニックや品川美容外科、東京中央美容外科、聖心美容クリニック、東京美容外科、TAクリニックなどが大手美容クリニックです。

また、ゴリラクリニックのような男性専門の美容クリニックもあります。

大手美容クリニックは、それぞれ特徴がありますが、美容医療のメニューが豊富であること、比較的料金がリーズナブルな設定であること、同じクリニック間で医療の質に大きな差がないことなどが特徴です。

 

品川美容外科
美容整形

 

湘南美容クリニック
二重

 

東京中央美容外科
TOP

 

聖心美容クリニック
美容整形のこと何でもご相談ください_アンバー

 

東京美容外科
サイトトップ

 

TAクリニック
TAクリニック

 

ゴリラクリニック
ゴリラクリニック

2)小規模・個人経営のクリニック

1院で経営していたり、数院までの美容クリニックがあります。

日本ではこちらの数が圧倒的に多いです。

施術や料金が個人の裁量によるので、クリニックによって個性が出ます。

カウンセリングが丁寧であったり、時間をかけて親身に話をきいてくれるといった美容クリニックもたくさんあります。

一方、医療機器の種類が限られていたり、施術メニューが多くないなどの場合もあります。

 

4.美容クリニックの実際

今回、東京都渋谷区道玄坂の「サカイクリニック62」様にご協力をいただき、院内の写真をご提供いただきました。

美容クリニックの雰囲気がご理解いただけると思います。

 

1)玄関

サカイクリニック62の玄関

2)受付

サカイクリニック62の受付

3)診察室

サカイクリニック62の診察室

4)パウダールーム

サカイクリニック62のパウダールーム

5)施術室

①矯正歯科診療

サカイクリニック62の施術室

②シンデレラルーム

サカイクリニック62のシンデレラルーム

6)医療機器

①Qスイッチルビーレーザー

サカイクリニック62のQスイッチルビーレーザー

②ハイフ(ウルトラセルQ+)

サカイクリニック62のハイフ

 

5.どんな医師がいるの?出身科は

美容クリニックの医師はどんな診療科の医師でしょうか。

日本の大学の医学部には、最初から「美容医療」といった診療科はありません。

そのため、大学医学部で最初から美容医療を学んだ医師はいません。

現在、日本の美容クリニックの医師のもともとの出身科は、形成外科や外科系、皮膚科が多くなっています。一方、最近では内科系の医師も増えています。所属学会も皮膚科系、アンチエイジング系、外科系などさまざまです。

 

当社でお世話になっている美容クリニックの医師の方々のプロフィールをご紹介しますので、その違いが判ると思います。

1)皮膚科出身の医師

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/日本医師会認定 産業医

【所属学会】日本皮膚科学会 会員/日本美容皮膚科学会 会員/日本皮膚悪性腫瘍学会 会員/日本美容外科学会(JSAS) 会員

【診療外実績】アラガン・ジャパン株式会社 ボトックスビスタ® 認定医

【経歴】東京医科大学病院 皮膚科勤務を経て、大手美容外科の院長となる。令和5年7月に『東中野皮フ科クリニック』を開院。

2)外科系出身の医師

 

■経歴

2012年 国保直営総合病院君津中央病院

2014年 千葉大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科入局

2017年 東京中央美容外科 同年 東京中央美容外科 浜松院院長就任

2019年9月 プルージュ美容クリニック初代院長(立ち上げ)

2020年6月 南越谷メディカルクリニック院長

2021年2月 フローラクリニック院長

3)内科系出身の医師

 

◆経歴

昭和62年 愛媛大学医学部卒業

平成7年 愛媛県立中央病院 内科医長

平成14年 愛媛大学医学部 (肝癌チームチーフ)

平成16年 松山市民病院 内科部長

平成18年 医誠会病院 肝臓センター所長

平成20年 広島市立広島市民病院 内科部長

平成22年 広島ステーションクリニック 開院

令和5年1月 美容皮膚科 MILKY CLOUD Well-being Center開設

◆保有資格

日本美容皮膚科学会会員

日本肝臓病学会専門医

日本超音波医学会専門医

日本消化器内視鏡学会専門医

日本消化器病学会専門医

日本内科学会認定内科専門医

医学博士

オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター(OND)

日本コスメティック協会 スキンケアマイスター・コスメマイスター

肝臓病学会西部会評議員

日本消化器病学会中国支部評議員

日本消化器内視鏡学会中国支部評議員

日本オーソモレキュラー医学会会員

点滴療法研究会マスターズクラブ会員

CBDオイル研究会会員

「Dr’s gym 健人」代表

マイフローラ(野村乳業)顧問医師

 

◆著作物

人生を好転させる2-week 鉄活(幻冬舎)

6.美容クリニックの看護師は何をする?

美容クリニックでは、看護師がさまざまなシーンで医師をサポートしています。

施術前に、患者様(お客様)のカウンセリングを行うこともあります。悩みやどう変化したいか、今の肌状態、予算などを聞きます。

 

また、看護師は、医師の監督下で、脱毛レーザーやシミ取りレーザー、ケミカルピーリングなどの施術を行ったり、シミ取りレーザー後の保護テープを貼るなどの処置を行うこともあります。

 

さらに、フェイスリフトやヒアルロン酸注射などの介助を担当することもあります。

 

美容クリニックでは医師だけでなく、看護師も大きな役割を担っています。

 

7.美容クリニックに関するよくある質問

Q1.美容クリニックとエステはどう違いますか?

美容クリニックとは、医師が美容施術を行う医療機関です。

一方、エステでは医療行為を行うことはできません。

たとえば、脱毛の場合は、美容クリニックでは脱毛レーザーを使った医療脱毛を行うことができます。

一方、エステでは光治療器を使った光脱毛しか行えません。

 

Q2.皮膚科と美容皮膚科の違いは?

皮膚科とは、保険診療で皮膚の病気を治す診療科です。

アトピー性皮膚炎、乾皮症、ニキビ(褥瘡)、帯状疱疹、皮膚疾患、乾癬などの疾病を、主に医薬品などで治療します。

一方、美容皮膚科は、自由診療でシワやシミ、ニキビ痕などを治療します。

 

Q3.美容整形とは何ですか?

かつては、美容クリニックの施術の多くは外科的な手術でした。

そのため、美容クリニックよりも美容整形という呼び方が多かったのです。

しかし、現在は美容整形という呼称は使われることが減り、美容外科と呼ぶことが増えています。

 

Q4.ハイフは美容クリニックとエステのどちらがおすすめですか?

ハイフを使った施術は医療行為です。

ハイフは、エステではなく美容クリニックで受けましょう。

 

Q5.ピアスの穴あけはクリニックでないとできないと聞いたのですが、本当ですか?

はい。ピアスの穴開けは、美容クリニックなど医療機関以外が行うことは認められていません。

ピアスの穴あけは、医療機関で受けましょう。

 

8.まとめ

美容クリニックとは何か、その特徴や種類を解説しました。

また、どんな医師が治療を行なっているのか、どんな施術があるのかなどについても触れました。

さらに、サカイクリニック62坂井万里理事長のご協力を得て、院内の様子を写真で紹介させていただくことができました。

美容クリニックとはどのような医療機関なのかがイメージできたのではないでしょうか。

この記事が、美容医療に興味のある方と美容クリニックの良い出会いに役立てば幸いです。

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