美容内服薬は美白&シミ改善を!種類・効果と使い方の注意・副作用

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美容内服薬とはクリニックで処方してもらう医薬品です。内側からアプローチでき、直接的な肌への負担が少ないことがメリットです。シミ改善や美白目的が代表的ですが、いくつかの種類があります。この記事では、シミ改善・美白のための美容内服薬の種類や効果、使い方の注意点・副作用についてご紹介します。

1.美白やシミ改善の美容内服薬とは?

美白やシミ改善の美容内服薬は、主に美容クリニックや美容皮膚科で処方される医薬品です。

最近では、オンライン診療でも処方が可能になったため、入手が簡単で便利になりました。

また、一部の美白・美容内服薬は、市販での購入も可能になっています。

美白やシミ改善の美容内服薬にはいくつかの種類がありますが、老人性色素斑やそばかす(雀卵斑)、肝斑などの色素沈着に対して、体の内側から薬効・薬理を発揮することで、改善を促します。

具体的には、メラニンの抑制や還元(できたメラニンを薄くする作用)、肌のターンオーバーの改善、炎症の軽減、酸化の防止などの効果を発揮します。

医薬品であるため、医薬部外品や化粧品、サプリメントよりも高い効果が期待できます。

また、レーザーなどによるシミ治療と比べて、肌へのダメージが小さいため、敏感肌など肌が弱い方でも使えたり、ダウンタイムがないなどのメリットがあります。

一方、少ないとはいえ副作用のリスクはあります。また、効果に即効性がないなどのデメリットがあります。

それでも、継続して服薬すれば効果は期待できますし、また、重篤な副作用はないので、過度の心配は不要です。

そのため、美容内服薬は、美容クリニックで施術を受けるのはハードルが高くても、しっかりとシミを改善したい方におすすめの治療法です。

美白やシミ改善の美容内服薬は、次のような人に向いています。

 

  • 痛みやダウンタイムなくシミを改善したい
  • レーザーや光治療には抵抗がある
  • シミ改善に時間がかかっても良い
  • 大きなシミではなく肝斑やそばかすが気になる
  • 美白化粧品より効果の高い医薬品を使いたい

 

この記事では、シミ改善・美白のための美容内服薬の種類や効果、使い方の注意点・副作用をご紹介します。

 

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2.美白&シミ改善の美容内服薬のメリットとデメリット

1)メリット

  1. 効能・効果がある

    美白&シミ改善の美容内服薬には、厚生労働省が効果を認めた有効成分が配合されています。

    そのため、老人性色素斑やそばかす、肝斑などに対して、一般的な市販薬やサプリメントより高い治療効果が期待されます。

    医療用医薬品市販薬
    メリット・医師が最適な種類を選び、組み合わせの提案を行う

    ・治療効果が高い

    ・入手が簡単

    ・医療用医薬品より安全生が高い

    デメリット・処方には診察が必要

    ・市販薬より副作用のリスクが大きい

    ・治療効果は緩やか

    ・診察なしで選ぶので最適かどうかが不明

  2. 肌が弱くても使える

    美容内服薬は、肌に直接触れてダメージを与えることがないので、医師の指導の下、敏感肌などの肌が弱い方も使えることがメリットです。

  3. 肝斑の悪化リスクや炎症後色素沈着のリスクが低い

    レーザーやIPL(光治療)は、肝斑の悪化のリスクがあります。また、炎症後色素沈着のリスクもあります。

    一方、美容内服薬には、効果があっても肝斑悪化や炎症後色素沈着のリスクはほとんどありません。

  4. ダウンタイムや痛みがない

    シミ取りレーザーや光治療などのように、痛みや火傷などのリスクはありません。

    また、ダウンタイムもない点もメリットです。

  5. クリニックへ通う必要がないこともある

    最近では、オンライン診療で美白&シミ改善の美容内服薬を処方し、自宅へ送り届けるサービスもあります。

    そんなサービスを受けると、クリニックへ通う必要がありません。

     

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2)デメリット

  1. 即効性が期待できない

    美白&シミ改善の美容内服薬は、飲んですぐ効果を期待できるものではありません。個人差や症状によって異なりますが、効果発現に3カ月程度は必要です。

  2. 使えない人がいる

    病気がある場合、服用している内服薬がある場合は、美容内服薬が使えないことがあります。また、妊娠している方や授乳中の方は、慎重に投与を考える必要があります。

  3. 副作用がある

    美容内服薬は医薬品であるため、副作用が生じるリスクがあります。

    医師の指導を守って正しく服薬することが大切です。

    もし、副作用が発現したり、体調に変化が現れた場合には、すぐに医師に相談しましょう。

3.美白やシミ改善の美容内服薬の種類と効果・用法・用量

美白やシミ改善の美容内服薬の種類と効果、用法・用量を解説します。

これらの多くは、医療用医薬品として保険診療で美容に関係のない病気の治療にも使われます。

ここでは、主に美容内服に関する情報を中心に紹介します。

1)シナール

効能・効果・シミの改善

・そばかすの改善

・美肌効果

主成分ビタミンC(アスコルビン酸) 200mg/錠

ビタミンB5(パントテン酸カルシウム) 3mg/錠

剤型錠剤、顆粒

美容内服で使われるのは主に錠剤。

用法・用量(飲み方)<錠剤>

通常、成人には1回1~3錠を1日1~3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

<顆粒>

通常、成人には1回1~3gを1日1~3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用胃不快感、悪心・嘔吐、下痢など
禁忌(使えない場合)
費用相場【1カ月分】1,000~2,500円程度
  1. シナールとは?

    シナールとは、ビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンB5(パントテン酸カルシウム)を配合した医薬品です。

  2. 効果

    ビタミンCは、水溶性のビタミンです。メラニン色素の生成を抑制するはたらきやメラニン色素を還元(無色化)するはたらきがあります。

    そのため、シミの改善・予防に効果的です。特に肝斑の治療に用いられることが多く、トラネキサム酸が主成分のトランサミンと併用することにより、さらに効果が高まるとされています。

    また、ビタミンCは、コラーゲンを増やしたり、貧血予防にも効果を発揮します。

    パントテン酸カルシウムも水溶性ビタミンです。薬物の解毒作用や副腎皮質ホルモンの合成により、免疫を高め抗ストレス作用を促します。そのため、抗ストレスビタミンとも呼ばれます。

    また、ビタミンCの吸収を促す作用や動脈硬化を予防するなど、さまざまな効果が期待できます。

  3. 副作用や注意点

    ビタミンCやビタミンB5は、体内にもあるため、シナールの服用で副作用が起こることはほとんどありません。

    ただし、稀に嘔吐や下痢、悪心、胃の不快感を訴える人もます。しかし、体外に排泄されるのが早いため、副作用が重篤化することや長く続くことはほとんどありません。

  4. 市販でも買える?

    シナールは市販や通販でも購入することは可能です。ただし、市販薬と医療機関で処方される医療用医薬品とでは、成分の配合量が異なります。

  5. ジェネリック医薬品はある?

    シナールは、販売開始から50年以上経過している長期間使用されてきた医薬品です。そのため、シーピー顆粒・デラキシー顆粒などのジェネリック医薬品が販売されています。

    シナールの場合は、先発品とジェネリック医薬品で金額の差がなく、価格面でのメリットはありません。

     

    <参考記事>

    コラーゲンを増やすにはビタミンCのチカラが必要!

2)トランサミン

効能・効果・シミの改善

・肝斑の改善

主成分トラネキサム酸

250mg/錠

500mg/錠

剤型錠剤、カプセル、散剤
用法・用量(飲み方)1日750~2000mgを3~4 回に分けて内服する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用胃不快感、悪心・嘔吐、下痢など
禁忌(使えない場合)
費用相場【1カ月分】1,500~3,500円程度
  1. トランサミンとは?

    トランサミンは、人工的に合成されたアミノ酸の一種で、医薬品としての一般名はトラネキサム酸です。

  2. 効果

    トランサミンの効果は、抗炎症や止血ですが、美容医服薬としては、特に肝斑の治療薬として処方されています。また、老人性色素斑、炎症後色素沈着にも効果を発揮します。

    トラネキサム酸には、メラニンを生成する細胞を活性化させるプラスミンのはたらきを抑える作用があるため、シミやそばかすにも効果を発揮します。

    トランサミンは、皮膚科の保険診療では、咽頭炎や扁桃炎、アレルギーの炎症抑制などに用いられています。

    トランサミンには、錠剤・カプセル・シロップなどの剤型があります。

    どの剤型が良いかや服用量については、年齢や症状によって変わるため、医師から説明を受けたうえで服用しましょう。

  3. 副作用や注意点

    トランサミンの副作用は少なく、安全性が高い薬といえます。ただし、まれにですが食欲不振や悪心、嘔吐や胸やけなどの症状を引き起こす場合があります。異変を感じたらすぐに服用をやめて、医師と相談しましょう。

    また、止血効果のあるトランサミンと、血液の凝固を引き起こす可能性のあるピルは飲み合わせが悪く、血栓症を起こす恐れがあります。

    ピルを服用している方は、トランサミンの処方時に医師と相談をしてください。加えて、脳梗塞や心筋疾患などの持病がある方も注意が必要です。

  4. 市販でも買える?

    トラネキサム酸は薬局でも購入できます。薬局で販売されている肝斑治療薬は、トランシーノⅡという製品で、医療用と比べてトラネキサム酸の含有量が少ないです。

    トランサミンのトラネキサム酸の含有量は、医療用医薬品の場合は2,000mgまで、市販薬の場合は750mgまでです。

    トランサミンの効果が現れるまでには、最低でも3カ月かかるといわれており、費用コストもそれだけかかります。長期的に考えると病院で処方してもらうほうが、効果面でも費用面でもベストといえるでしょう。

  5. ジェネリック医薬品はある?

    トランサミンは、トラネキサム酸としてジェネリック医薬品が販売されています。

    先発品とジェネリック医薬品で金額の差がほとんどなく、価格面でのメリットはありません。

     

    <参考記事>

    トラネキサム酸の効果は?肝斑などのシミ、出血性疾患の治療薬

3)ユベラ

効能・効果・色素沈着の改善

・美肌効果

主成分トコフェロール酢酸エステル
剤型錠剤50mg、100mg

カプセル100mg(ジェネリック医薬品)

用法・用量(飲み方)通常1回1~2錠(トコフェロール酢酸エステルとして50~100mg)を1日に2~3回服用する。

服用回数や服用量については、年齢や症状によって変わるため、医師の指示通りに服用する。

副作用胃不快感、悪心・嘔吐、下痢など
禁忌(使えない場合)
費用相場【1カ月分】1,000~3,000円
  1. ユベラとは?

    ユベラには、トコフェロール酢酸エステルであるビタミンEが主成分として含まれています。

  2. 効果

    シミ、肝斑などの改善に効果的です。

    ビタミンEは、抗酸化作用やターンオーバーの改善、血行促進などの効果があります。肌のターンオーバーが改善されると、シミ、肝斑などのメラニン色素の排出、新たなシミの抑制などの効果が期待できます。また、血行促進効果のため、冷えや肩こりの改善も期待できます。さらに、抗酸化作用により、シワをはじめとしたさまざまな肌老化の予防も期待できます。

    ユベラは、美容に関して多くのはたらきをするため、気になる箇所以外の改善も見込めまる点が大きな特長です。

  3. 副作用や注意点

    ユベラは、副作用の報告は1%未満と少なく、安全性の高い薬といえます。

    ただし、ユベラのビタミンEは脂溶性のビタミンで、水に溶けにくい性質を持ちます。排泄されにくく体内に溜まりやすいため、過剰に摂取すると便秘や下痢、発疹などが現れる恐れがあります。そのような症状が出た時は、すぐに服用を中止しましょう。

  4. 市販でも買える?

    ユベラは薬局でも購入可能です。錠剤やカプセル、軟膏などの種類があります。

    市販薬として購入できるユベラは、症状に応じて使い分けが可能です。ユベラNは、シミやそばかすに加えて、高血圧症や高脂血症に、軟膏はしもやけやかかとの乾燥に効果があります。

  5. ジェネリック医薬品はある?

    ユベラは、トコフェロール酢酸エステルとしてジェネリック医薬品が販売されています。

    先発品とジェネリック医薬品で金額の差がほとんどなく、価格面でのメリットはありません。

4)ハイチオール

効能・効果・色素沈着の改善

・シミの改善

・そばかすの改善

主成分L-システィン
剤型錠剤 40mg 80mg
用法・用量(飲み方)成人は1回1錠(主成分として80mg)を1日2~3回服用。

服用回数や服用量については、年齢や症状によって変わるため、医師の指示通りに服用する。

副作用悪心 下痢、口渇、軽度の腹痛など
禁忌(使えない場合)
費用相場【1ヶ月分】1,500~2,000円
  1. ハイチオールとは?

    ハイチオールは市販薬としても有名な薬です。ハイチオールCという商品名に聞き覚えがある方も多いでしょう。ハイチオールは、「L-システイン」を主成分とした医薬品です。一方、市販薬であるハイチオールCには「L-システイン」に加え、「アスコルビン酸」「パントテン酸カルシウム」が含まれています。

  2. 効果

    ハイチオールは美白や毛穴詰まり、疲労回復に効果があります。シミや肝斑の改善だけでなく、コラーゲンの生成もサポートされます。

    L-システインは、たんぱく質をつくり出すアミノ酸の一種で、美肌作りをサポートするはたらきがあります。

    アスコルビン酸はビタミンCの別名で、メラニン生成の抑制とコラーゲン生成の促進を行います。抗酸化作用や皮脂をコントロールするはたらきがあります。

    パントテン酸カルシウムは、パントテン酸とカルシウム塩が加わった栄養素です。脂質や糖質、たんぱく質の代謝に欠かせない栄養素で、副腎皮質ホルモンの分泌を促進するはたらきもあります。また、副腎皮質ホルモンには、ストレスを抑える効果があります。

    ハイチオールは、1日に160ml~240mlの服用が効果的です。最低でも3カ月は飲み続けましょう。

  3. 副作用や注意点

    ハイチオールの副作用の報告は少ないといえます。ただし、ゼロではありません。人によっては症状が出てくる恐れもあります。副作用として悪心や下痢、軽い腹痛などがあげられます。

    ハイチオールの服用後、違和感を覚えたら医師や薬剤師へ相談してください

  4. 市販でも買える?

    市販薬のハイチオールCは、種類が豊富です。気軽に購入できる点がメリットといえます。シミ対策を主効能とするハイチオールCホワイティア、シミ対策に加え疲れやだるさの軽減にはハイチオールCプラス2、低カロリーでコラーゲンも配合された美容ドリンクのハイチオール コラーゲンブライトなど、目的に合わせて使い分けが可能です。

    一方、病院で処方されるハイチオールは、L-システインのみを含有しており、余分な成分は含まれていません。純粋にL-システインの効果を得たい方や、医師の指導のもと服用したい方は病院での処方がおすすめです。

  5. ジェネリック医薬品はある?

    ハイチオールにジェネリック医薬品はありません。

5)タチオン

効能・効果肝斑、そばかす、炎症後色素沈着
主成分グルタチオン
剤型錠剤 50mg  100mg

顆粒 20%

用法・用量(飲み方)美容内服薬は主に錠剤100mgが処方される。

成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日2~3回服用。

服用回数や服用量については年齢や症状によって変わるため、医師の指示通りに服用する。

副作用食欲不振、悪心・嘔吐、発疹など
禁忌(使えない場合)
費用相場【1カ月分】1,000~2,500円
  1. タチオンとは?

    タチオンは、主成分に「グルタチオン」が配合されている医薬品です。

    グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンという3種類のアミノ酸が結合したトリペプチドです。

    ペプチドとは、たんぱく質より小さなアミノ酸の塊で、皮膚や肝臓に含まれ生命維持に欠かせない物質の1つです。

  2. 効果

    タチオンには、解毒や抗酸化作用、メラニン抑制の効果があります。

    タチオンの抗酸化作用とメラニン抑制は、美白や美肌に効果があります。活性酵素を抑え、肌のターンオーバーを正常化する効果をもちます。

    また、タチオンは体外から摂取したビタミンCやEの抗酸化物質と結合し、そのはたらきをサポートするといわれています。

    タチオンは、疲労回復や二日酔いにも効果的です。解毒作用があり、疲れや倦怠感を改善します。また、肝臓のサポートも行います。

    グルタチオンは本来、体内でつくられる栄養素です。しかし、老化や紫外線の影響により減少する傾向があります。グルタチオンの減少は、疲労や代謝の低下、老化促進を引き起こします。

    必要に応じてタチオンを摂取すれば、美容だけでなく健康面へもアプローチが可能です。

  3. 副作用や注意点

    グルタチオンは人間の体内に元々存在する成分であるため、タチオンによる副作用は出

    にくく、安全性は高いといえます。副作用の症状としては、食欲不振や悪心、嘔吐や発疹などがあげられます。これらの症状が現れたら、医師と相談しましょう。

  4. 市販でも買える?

    錠剤のタチオンは、病院でのみ購入できる医療用医薬品です。手に入れるには医師の診察と処方箋が必要です。オンライン診療が可能な病院を選べば、オンラインで購入できます。

    お酒を飲む予定がある日は、飲酒の30分前に2錠、寝る前に1錠服用すると二日酔いの防止に効果的です。

    グルタチオンは錠剤や注射、点滴で摂取できます。注射や点滴と錠剤との違いは成分の届け方です。錠剤は、服用後さまざまな臓器を通過して毛細血管内に届きます。一方、注射や点滴は血管内に直接成分を届けられます。成分を効果的に取り入れたい場合は、注射や点滴がおすすめです。

  5. ジェネリック医薬品はある?

    タチオンは、グルタチオンとしてジェネリック医薬品が販売されています。

    先発品とジェネリック医薬品で金額の差があまりなく、価格面でのメリットは大きくありません。

  6. タチオンは販売中止に

    タチオン及びグルタチオン製剤は、各製薬会社においてグルタチオン製剤の原材料の確保が難しくなり、製造・販売が中止となりました。

    そのため、現在では入手が困難な状況です。

     

    <参考記事>

    グルタチオンの効果は抗酸化!医薬品や化粧品に活用

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    抗酸化物質グルタチオンとナールスゲンのとても不思議な関係 

4.美白・美容の内服薬の飲み方の注意

1)飲み方の基本

美白(美容)の内服薬の飲み方は、多くの場合、1回1〜2錠を、1日2〜3回服用するのが一般的です。

飲む量や回数は、年齢や症状によって、クリニックで指導されます。

指示された服用方法を守ってください。

2)飲み忘れた場合はどうする?

内服薬を飲み忘れた場合は、その日のうちに気がつけば、できるだけ早く飲みましょう。

しかし、1日2回の服用で朝忘れた場合は、夜に倍量飲むなどは止め、1回分の量を飲みましょう。

3)いつまで飲み続ける?止め時は?

シミ治療の美容内服薬は、1年以上続けることは珍しくありません。また、シミの再発防止目的で、定期的に内服を続けている方も多いものです。

シミ治療のための美容内服薬をいつまで続けるか、いつ止めるかは自己判断せず、主治医と相談して決めましょう。

気をつけたいのは、トランサミンなどのトラネキサム酸製剤です。

ドラッグストアで買えるOTC薬のトランシーノⅡは、8週間の臨床試験で効果と安全性を評価した結果に基づき、その期間である8週間を継続の制限としています。

しかし、医師にトラネキサム酸製剤を処方してもらう場合は、8週間の制限はありません。

必要な継続期間は主治医と相談しましょう。

4)2剤併用は良いの?

美容内服薬は、有効成分や薬効・薬理の違うものを併用することで高い効果を発揮することがあります。

たとえば、肝斑には、シナールとトランサミンはよく併用されます。

また、ユベラを加えた3剤を併用することもあります。

むやみに併用することをおすすめするものではありませんが、主治医と相談しましょう。

5.美容内服はオンライン診療がおすすめ

オンライン診療は、かつては僻地や離島などの過疎地における医療支援を想定していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が契機となって、都市部でも身近な診察方法として広がりました。

保険診療だけではなく、美容医療でも同様で、美容内服薬や外用薬の処方のためにオンラインで受診し、自宅に薬が届くという便利なシステムが利用できるクリニックが増えています。

オンライン診療は、待ち時間や通う必要がなく、LINEなどでいつでもできる点がクリニックと患者双方にメリットがあることから、人気の診療手段となっています。

6.美白・美容内服薬のよくある質問

Q1.美容内服薬はどんなシミにも効きますか?

いいえ。後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)や脂漏性角化症には内服薬による治療効果は見込めません。

ADMは、Qスイッチレーザーなどを使います。

脂漏性角化症は、液体窒素や炭酸ガスレーザー、手術での切除、電気メスでの切除で治療します。

 

<参考記事>

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療

脂漏性角化症とは?症状・原因・診断と治療を一挙公開

Q2.シミ治療の内服薬は保険適用にはならないのでしょうか?

シミを薄くしたり、消したりする「美容」を目的とした治療は保険適用外です。

しかし、太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着などのアザは、保険適応になります。

また、それ以外でも保険が適用される場合があります。

保険適応の可否は、受診予定の皮膚科やクリニックに確認しましょう。

Q3. 内服薬の服用をやめたらシミは再発することがありますか?

はい。その可能性は否定できません。

たとえば、肝斑の原因はプラスミンのはたらきによるメラニンの活性化です。トラネキサム酸はプラスミンを抑えるはたらきがありますが、服用を中断するとプラスミンによってメラニンが活性化して肝斑が再発することがあります。

シミが薄くなっても、美容内服薬の服用を継続するか中止するかは自己判断せず、医師と相談しましょう。

Q4.大きなシミは美容医服薬よりレーザーのほうが早く治療できますか?

美容内服薬は、そもそもシミをゆっくりと改善するものです。

大きな老人性色素斑のようなシミは、レーザーのスポット照射による治療のほうが即効性に勝ります。

最近では、肌へのダメージの少ないピコレーザーのスポット照射が人気の施術になっています。

 

<参考記事>

ピコレーザーはシミ取りに効果ある?種類やダウンタイムも解説

ピコスポットの効果と経過・ダウンタイムのかさぶたの防ぎ方

Q5.美白化粧品でシミを改善することはできませんか?

美白化粧品は、医薬品ではなく医薬部外品です。

その効能は、「日焼けによるシミ・そばかすの予防」であって、改善ではありません。

薄いシミが目立たなくなることはありますが、そもそもシミ改善を目的とするものではありません。

 

<参考記事>

美白化粧水のランキングは不要?選び方と使い方のコツ!

7.まとめ

シミ改善・美白のための美容内服薬の種類や効果、使い方の注意点・副作用についてご紹介しました。また、費用やジェネリック医薬品の有無なども紹介しました。

美容内服薬は、レーザー治療などと比べるとシミ改善の効果の即効性は劣りますが、ダウンタイムや痛みがない点がメリットです。また、肝斑の悪化や炎症後色素沈着などのリスクもほとんどありません。

しかし、継続して服薬しないと効果が十分に期待できませんし、途中で止めるとシミが再発するリスクもあります。

シミを美容内服薬で治療する際は、主治医の指導をしっかり守りましょう。

この記事が、シミやそばかす、肝斑などを美容内服薬で治療したい方のお役立てば幸いです。

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