1.終活としての美容医療やスキンケアのニーズが高まっている
最近では「終活美容」という言葉が登場しています。
「終活」とは、自分の人生を整理して、遺された家族に負担をかけないように、人生の終わりに向けて準備をすることを指します。
では、「終活美容」とはどのようなものなのでしょうか?
人生の半ばを過ぎた50代以上の女性では、将来介護施設などですっぴんで過ごすことを想定し、素肌を若々しく保ったり、美しい素顔や体で死を迎えるための美容医療の施術を検討したり、また美しい生前写真を撮って残したいといったニーズが顕在化しています。そのため、終活美容プランを提供する美容クリニックも登場しています。
また、50代は親を介護することが多い年代ですが、そこで実際にVIOの毛が邪魔だと感じることから、自分自身が将来介護される時のために介護脱毛の施術を受ける方も増えています。
そのため、介護脱毛は終活脱毛とも呼ばれることがあります。
こうした背景から、美容や美容医療が終活とも関わってくる時代になってきたのです。
この記事では、終活のための美容医療やスキンケアについてご紹介します。
2.終活の美容医療のプランは?
終活のために美容医療のプランを提供しているクリニックでは次のようなメニューがあります。
多くはエイジングケアに関するもので、たるみやシワを改善し、肌のハリ・ツヤを取り戻す施術が多いようです。
また、ヘアメイクをセットにして提供している美容クリニックもあります。
1)アートメイク
眉アートメイクは、専用の針を使用して、皮膚の真皮上層部に色素を注入する施術で、麻酔を使用するケースもある医療行為です。
眉アートメイクを受けると、自然な美しい眉を演出できるとともに、毎日の眉のメイクが不要になる点で便利です。
60代前後からは、加齢で目が見えづらくなるにつれ、眉を描くのがわずらわしいと感じている方が増え、メイクをしなくても美しい眉を保つことができる眉のアートメイクのニーズが高まっているようです。
また、自分が人生を終えた際の眉を美しいままの状態に保ちたいというニーズから、終活メイクとして眉のアートメイクを受ける方もいるようです。
高齢化が進み、人生100年時代ともいわれる現代では、今後、高齢の方のアートメイクや終活としてのアートメイクのニーズがさらに高まりそうです。
<参考記事>
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2)ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射とは、肌トラブルやシワ、たるみなどの気になる部位に直接ヒアルロン酸を注入し、即効でボリュームアップや輪郭を整えます。また、肌の保水力がよみがえり、肌のハリや弾力が改善されることにより美容効果が期待できます。
即効性がある以外でも治療時間が短く、ピンポイントで治療できるといったメリットがあります。
そのため、高齢の方であっても終活目的でも、ヒアルロン酸注射は適応可能です。
<参考記事>
ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!
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3)ボトックス注射
ボトックス注射は、ボツリヌストキシン製剤を筋肉に注入することで、筋肉をリラックスさせて表情ジワを軽減したり、筋肉の張りを改善したりする治療です。
施術時間やダウンタイムも少なく、効果も数日後から現れます。
また、ボトックス注射は、年齢を理由に受けられないことはありません。
そのため、高齢の方でも終活美容として施術を受けることが可能です。
<参考記事>
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4)糸リフト
糸リフトとは、顔のこめかみあたりから糸を挿入し、輪郭を整えるとともにリフトアップを図る施術です。
また、フェイスラインや頬のたるみがスッキリとし、小顔効果や若見え効果が期待できます。
糸リフトは年齢制限がないため、70代や80代の高齢の方でも施術を受けることができます。
切開リフトに抵抗がある場合でも、糸リフトなら手軽にリフトアップできるので、終活美容として施術を受けることが可能です。
<参考記事>
糸リフト(スレッドリフト)で失敗しないために知っておきたいメリット・デメリット
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医師本人も体験!糸リフトがたるみ治療に良い理由は?
3.介護脱毛は終活脱毛
1)介護脱毛とは?
介護脱毛は、医療脱毛の一つで、高齢化社会における介護のニーズに沿って、介護する側と介護される側の負担を軽減することを目的として行われる脱毛のことです。
具体的には、Vライン、Iライン、Oライン(VIO)の毛を脱毛することです。
2)終活脱毛としての介護脱毛が増えている理由
終活脱毛が増えている理由の一つは、介護者の負担を少しでも軽くしたいという思いです。
1日に何度も行う必要がある排泄の介助は、介護者にとって特に負担を感じやすいことが介護されている本人もわかります。
そのため、脱毛をすることによって、相互の心身の負担を減らそうという意図で介護脱毛を行うケースが増えています。
また、介護脱毛は、局部を清潔に保ち、炎症や感染症などのリスクから身を守ることができます。
3)介護脱毛は40代や50代のうちに
介護脱毛は、60代を超えてからでは脱毛効果が低くなるリスクがあります。
なぜなら、脱毛に含まれるメラニン色素、つまり黒色に反応して脱毛するレーザーを使用するため、アンダーヘアが白髪になると効果を発揮しないためです。
そのため、アンダーヘアが白髪になる前の40代や50代に行うことがおすすめです。
<参考記事>
医療脱毛が安いおすすめクリニック13選!選び方のコツもご紹介
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4.終活美容としてのスキンケアやエイジングケア
1)終活としてのスキンケアやエイジングケアの意識の高まり
今では、「キレイな素肌のままで亡くなりたい」、「死に顔をキレイに見せたい」と考える高齢の方が増えているようです。
それは、自分を看取ってくれる人たちに、葬儀や告別式に来る人たちに恥ずかしい姿を見せたくない、美しい死に顔を見せたいといった思いを持つ方が増えているからです。
現在、日本人の女性の平均寿命は、87歳まで伸びています。(2023年厚生労働省調べ)
寿命が長くなることで、死後につい考える時間も増え、その中で自分自身の美しさや姿について気になることが増えているからではないでしょうか。
2)高齢になると乾燥や肌老化が進む
70代や80代になると、表皮の角質層の水分量や天然保湿因子、セラミドが一層減ってしまうことで、肌の乾燥が進みます。
また、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少し、肌のハリが失われ、肌老化が進みます。
その速度を少しでも遅くするために、スキンケアやエイジングケアはとても大切です。
具体的には、年齢を重ねれば重ねるほど、優しい洗顔やクレンジング、保湿ケア、紫外線対策が大切です。
つまり、終活美容としてのスキンケアやエイジングケアは、この3つを正しく行うことが大切なのです。
<参考記事>
3)70代や80代でも使えるナールスエイジングケア化粧品
ナールスは、人が持つ本来の美しさを引き出すため、“健やかで美しい素肌”をコンセプトに開発したエイジングケア化粧品です。
京都大学と大阪市立大学で共同開発されたナールスゲンをはじめ、皮膚科学に基づいたエイジングケア化粧品成分を厳選配合しています。
そして、うるおいとハリに満ちた、素肌本来の美しさへと導きます。
一方、合成香料や合成着色料、アルコール、界面活性剤など、肌への刺激となる成分を可能な限り使わないようにしています。
そのため、70代や80代でも安心してお使いいただけるエイジングケア化粧品です。
もちろん、終活美容にもおすすめです。
<参考記事>
5.まとめ
終活のための美容医療やスキンケア、エイジングケアについて解説しました。
今や女性の美を追求する気持ちは、亡くなる直前や亡くなった後へも続く時代になってきました。
そんな時代の中、美容医療はどんどん進化し、70代や80代でも受けることができるエイジングケア美容医療も増えています。
実際にそんなニーズに応えて、「終活美容」プランを提供する美容クリニックも登場しています。
また、エイジングケア化粧品も高品質で刺激が少ないものが登場し、高齢の方が使えるものもたくさんあります。
こうした時代では、今後ますます、終活美容は活発になるのではないでしょうか?
この記事が終活美容の参考になれば幸いです。
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