皆さんはエラボトックスを体験したことがありますか?私はずっと気になっていましたが、これまで施術後のたるみの不安から受けることためらっていました。でも、今回、しっかりとカウンセリングを受けた上で思い切って試してみることに。そんな私のエラボトックス体験の効果やリスクをご紹介します。
<この記事のの2章から4章までの執筆者>
中川 ゆう子さん
助産師、美容看護師の傍らミセスモデルでありタレントとして、関西発のファッションブランドのモデルやイメージモデル、雑誌等のモデルを務める。TV、CM出演。
ウルセラサポートプログラム認定看護師
22歳と、18歳の高校生の母。
一族医療系という環境から,各世代にあった様々な角度からの美容医療を勉強中。
1.エラボトックスとは?
エラボトックスとは、ボツリヌストキシン製剤を張り出したエラの筋肉(咬筋)に注射する治療の俗称です。
ボツリヌストキシン製剤が、咬筋を緩ませて萎縮させることで、エラの張りが目立たなくなり、小顔効果を発揮する治療です。
ボツリヌストキシン製剤とは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、アセチルコリン分泌阻害のために一過性の筋肉麻痺を起こすことで以前から、眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に用いられてきました。
最近では、表情ジワなどの治療や今回のようなエラ張りの治療に使われます。
芸能人などがこの美容医療の施術を受けたことをメディアで公開するなどで今ではとても有名になりました。
ボツリヌストキシン製剤の中で代表的なブランドは、米国アラガン社の「ボトックスビスタ®」です。この名前が有名なために、ボツリヌストキシン製剤の注射のことを「ボトックス注射」と呼ぶことが多いのです。
また、エラへのボツリヌストキシン製剤の注射を「エラボトックス」と呼ぶことが多いのです。
この記事もわかりやすさを優先して「ボトックス」という言葉を使って進めます。
さて、エラボトックスのメリットですが、次のようなことがあります。
- 注射による簡単で短時間で終わる治療
- 手術を行わない治療なのでダウンタイムや副作用がリスクが高くない
- エラボトックスによる治療後3日~7日目くらいで筋肉の動きに変化を感じる
- 筋肉の縮小作用、たるみ改善作用は、治療後1ヶ月程度で実感できる。
- 殆どの方に麻酔は必要ない
今回は、ナールスのエイジングケアケア化粧品でモデルなどをお願いしている中川ゆう子さんにエラボトックスの初体験をレポートしていただきます。
<参考記事>
ボツリヌストキシン注射の効果まとめ!ボトックスの種類の違いも解説
<中川ゆう子さん関連記事>
京大卒モデル&作家ななせさんと中川ゆう子さんのスキンケア対談
2.中川ゆう子のエラボトックス初体験レポート
施術の流れや痛み、効果についてレポートします。
今回の施術に使用した薬剤は韓国製の薬剤を使用していますが、通称として“ボトックス”と書かせていただいております。本来ボトックスはアラガン社の商品名です。
1)エラボトックスのカウンセリング・診察
①カウンセリング
先生に歯の食いしばりで悩んでいること、そしてエラボトックスを今までも考えてカウンセリングを受けてきたこと、施術後のたるみの方が心配で施術まで至らなかったことを懇々とお話し、実際に私の咬筋を診ていただきました。
②触診
触診では、「歯をグッとかみしめてみて下さい~。はい、もどして」と数回繰り返します。その際、先生は両咬筋を確かめていきます。先生「う~ん、なかなか噛む力が強いですね。たるみも気になるとのことでしたので、注入する量を調整して一度チャレンジしてみるのもいいかもしれません。」
ほぼこの時点、で先生からたるみについて絶対に触れられるので、今までの私は「やっぱりやめようかな~」と思いとどまっていたのですが、今回は「一度やってみる!」と心に決めていたので、即「お願いします!!」と二つ返事でした。
③同意書
次に、同意書を書きます。
やはり医療行為なのでしっかりと説明を読み、不明点はお聞きして、同意したらサインします。(特に、使用する薬剤の種類や、効き目、副作用といった感じです)
クリニックには2種類の薬剤があり、一つは厚労省承認のアラガン社の「ボトックス」、もう一つは国内未承認薬ですが、韓国のヒューゲル社の「リジェノックス」という薬剤です。今回私は「リジェノックス」でお願いしました。こちらの薬剤の選択も、部位によっても違うので不明点は先生、にしっかり確認できます。
2)実際の施術
施術は、再度、先生が私の両咬筋を確かめて注射部位にマーキングをしていきます。(左右で各4カ所くらいだったでしょうか)
看護師さんが「こちらからお冷やししていきますね~」と冷やして、
先生が「では注射していきます。」
チク。チク。こちらも3カ所くらい、その後反対を冷やして同様に注射していきます。
痛みは、刺されるときの痛みよりも、顎の所にじわ~っと薬剤が入る感じはしてきます。
ただ、想像より痛くなかった!
こちらのクリニックでは注射針の太さもなるべく細いものを使用されているそうです。
針を刺す周囲の部分は、消毒や冷却でメイクは少し崩れますが、全体のメイクオフはなく、施術後のダウンタイムもほぼありません。(針を刺した部分が内出血することもあるそうですが、私は全く大丈夫でした)
クリニックには洗顔、メイクブースもあるためメイク直しも可能です。(私は、エラの部分でマスクで隠れるためメイク直しせずに帰宅しました)
3)アフターケア
こちらのクリニックでは、治療後1か月以内なら1,000円でもう一度治療してもらえるというアフターサービスが用意されていました。
今回のエラボトックスをすることでたるみやほうれい線が気になってくるかもと心配していたので、注入の量を調節していました。そのため、効き目など1ヶ月以内にアフターケアとして先生、に診察していただけるとのこと。
必要に応じて追加で治療などもできるのはとても安心だと思います。(私は今回の施術でとても満足だったため、再診することは今回ありませんでした)
アフターケアはクリニックによって様々で、使用する薬剤によっても保証が違いますので、カウンセリング時に事前に確認しておくことをお勧めします。
3.エラボトックスの施術後の効果
注射当日の変化は、わかりません(笑)!
エラボトックスの場合、効果が現れるまでは1ヶ月程かかるそうです。
1)施術直後から翌日
施術翌日は、咬筋がふとした時にだるい感じもしましたが、食事など全く支障はありません。
2)1週間後
1週間後、顔の大きさも見た目の変化もわかりませんが、グッとかみしめたときに触れる咬筋の感じが小さくなったように思います。
3)2週間後
2週間後、見た目は少しだけ違うかな~(気のせいかも?)といった感じ。ただ集中したときに噛みしめる癖があったので、後でかなり疲れることがあったのですが、その症状が改善されている!! 肩の凝り方も違う気がする!なかなか自分では2週間でこの効果はかなりありがたかったです。
問題のたるみに関しては、実はすこし口角について「ん??」という感じで感じ始めました。
ただ、こちらも自分が気にしすぎているからか。周囲にそのことを伝えると、全くたるんでないと思うとのこと。
4)1か月後
1ヶ月経過するくらいから、お会いする方に「やせた??」と言われることが多くなりました。毎日自分の顔は鏡で見ているので気が付かないだけかもしれませんが、以前より少しは横顔のラインがシュッとなったのかもしれません。
そして、私の最大の目的だった、歯の食いしばり。明らかに顎の疲れ方には効果が出ています。首筋のコリがスッと楽になったのも筋肉の緊張が取れているからかもしれません。顎が疲れにくくなったのもかなり実感しています。歯を食いしばったときの咬筋の感じも触ってみて小さくなっているように思います。
これから続けて行く頻度などについて、私の場合はたるみとの兼ね合いを相談しながら適量を適切な時期を考えていこうと思っています。
4.エラボトックスの施術前後から治療を受けて時間を経た感想
ボトックス注射は、額のシワや目じりのシワ、眉間のたてジワ、顎のシワ、いわゆる梅干しジワなど表情筋が関与しているシワに効果的なことは知っていました。
また、腋臭症や、ワキガ、多汗症などの治療にも広く利用されています。
私自身、これまで目尻,眉間,肩こりに関してはボトックス注射を経験してきました。
しかし、エラボトックスに関しては、今回、初体験でした。
今まで気になりながらも躊躇してきたエラボトックスでしたが、実際に施術してみるとメリットの方が大きかったように思います。不明点はしっかりと先生、に確認し、的確な単位を使用してもらえたのも良かったのかもしれません。
ボトックスの効き目は一般的に3~4ヶ月。ダウンタイムも少ないので気になっている方は一度試してみてはいかがでしょうか?
<参考記事>
5.エラボトックスでたるみが出るのは本当?
エラボトックスに限らずボトックス注射の打ち方によっては、皮膚がたるみやすくなる可能性があります。
それは過度な量のボツリヌストキシン製剤の注入で、筋肉が緩みすぎてしまって、余った皮膚がたるんでしまうからです。
特に高齢の方や肌の弾力性が低い方は、たるみにつながる可能性が高いです。
また、皮膚の薄い方もたるみのリスクが高くなります。
もちろん、経験が豊富で技量もある施術者は、ボトックス注射は術後の変化を想定して、たるみが生じないような打ち方や注入量を決定します。
そのため、患者さんの希望に沿ったデザイン通りのきれいな仕上がりが期待できることが多いです。
しかし、患者さんの肌の状態や施術者の知識や技術が十分でない場合、たるみのリスクが高くなることがあるのです。
6. 韓国製ボツリヌストキシンとボトックスはどう違う?
ボツリヌストキシン製剤は、眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に用いられており、基本的には安全性に問題がある医薬品ではありません。
また、ボツリヌストキシン製剤は、日本で未承認であっても多くの場合は、生産地各国での認可を受けていることは殆どです。
そのため、安全性に問題があるケースは稀です。
今回、中川ゆう子さんが使った韓国製ボツリヌストキシン「リジェノックス」は、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)で認可され、安全性はすでに確立しています。
一方、アラガン社のボトックスビスタは、国内唯一の厚生労働省承認で、高品質な治療です。
また、日本以前にアメリカでは、FDA(米食品医薬品局)で認可され、その安全性はすでに確立しています。
さらに、欧米では、表情ジワに対する美容医療のために、10年以上の歴史があります。
こうした点からは、ボトックスビスタの方がより安心できるとは言えます。
とはいっても、韓国製のリジェノックスに問題があることはありません。
<ボトックス注射が受けられるクリニックをチェック>
*「若返り・注射治療」の項目からボトックス注射が受けられる!!湘南美容外科クリニック
*お顔悩みの「若返り・エイジングケア」からボトックス注射が受けられる!!品川美容外科
7.まとめ
中川ゆう子さんのエラボトックス注射体験を綴ってみました。
中川さんは、ボトックス注射の経験者ですが、たるみのリスクからエラボトックスには不安があり、これまで施術を受けることを躊躇されていました。
しかし、今回の初体験では、ダウンタイムや副作用に悩むことなく、良い結果を得ることができました。
今や美容医療のハードルはかつてに比べて低くなっていますが、それでも初めてのケースや何らかの不安がある方は多いのではないでしょうか。
また、中川ゆう子さんのように、美容医療に豊富な経験や知識があっても同じです。
今回、医師との十分なカウンセリングを通して、良い結果を得たケースですが、メリットとデメリットを施術前に理解しておくことの大切さを実感いただけたのではないでしょうか。
この記事が、エラボトックスに興味があってこれから試してみたいといった方の参考になれば幸いです。
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