藤田保健衛生大学卒業後、橋本市民病院で初期研修、湘南美容クリニックにて勤務後、梅田ビューティークリニックで勤務
2021年6月Bella Beauty CLINIC開業
■保有資格
医師免許
■資格・所属学会
日本美容外科学会
日本美容皮膚科学会
日本化粧品学会
アラガンボトックスビスタ認定医
アラガンジュビダームビスタ認定医
■メディア出演実績
カスタムライフ
週刊女性
MRB
anan
ボーチェ
- 1 1.医師に聞くシリーズ「ヒアルロン酸注射は種類がいっぱい!石川佳奈先生に聞く使い分け」
- 2 2.ヒアルロン酸注射について、石川佳奈先生に聞いた
- 2.1 Q1.ヒアルロン酸注射を一言で言えばどんな施術ですか?
- 2.2 Q2.そもそもヒアルロン酸ってどんな成分なんですか?
- 2.3 Q3.ヒアルロン酸注射はどんな肌悩みに向いていますか?
- 2.4 Q4.色んな場合に使えるんですね。どんな方に向いていますか?
- 2.5 Q5.ヒアルロン酸注射のメリットをまとめて頂けますでしょうか?
- 2.6 Q6.ヒアルロン酸注射の効果の持続期間はどれくらいでしょうか?
- 2.7 Q7.定期的に施術が必要なんですね。また、ヒアルロン酸の種類ってどれくらいあるんですか?
- 2.8 Q8.ヒアルロン酸のデメリットや注意点はありますか?
- 2.9 Q9.ボトックス注射とはどう違うのでしょうか?
- 2.10 Q10.最後に、気になる費用についてはいかがでしょうか?
- 3 3.編集後記(まとめ)
1.医師に聞くシリーズ「ヒアルロン酸注射は種類がいっぱい!石川佳奈先生に聞く使い分け」
ナールス美容医療アカデミーでは、美容医療に携わる現役の医師に、施術や医療機器、肌老化や肌悩みについてお話を伺った内容を動画や記事としてお届けしています。
今回は、Bella Beauty CLINIC大阪心斎橋院院長の石川佳奈先生に、ヒアルロン酸注射の効果やメリット、ダウンタイム、副作用などについてお話を伺いました。
ヒアルロン酸注射の製剤にはさまざまな種類があり、お悩みによって使い分けられています。また、製剤によって持続期間も異なります。
ヒアルロン酸やコラーゲンなど皮膚組織に親和性のあるジェル状の成分を、注射器を用いて皮膚の一定の深さに注射する治療をフィラー治療と呼びますが、今ではその代表がヒアルロン酸注射です。
そんなヒアルロン酸の種類や使い分けについても詳しくお聞きしました。
本記事については、動画でもお届けしていますので、ぜひ、そちらもご覧くださいね。
<石川佳奈先生ご出演:ヒアルロン酸注射は種類がいっぱい!ピッタリの肌悩みは?>
<石川佳奈先生からのメッセージ>
ヒアルロン酸注射は注入剤なのですが、デザインや量が施術後の状態に大きく影響しますので、カウンセリングをしっかりしてくれるクリニックで、自分の思っている希望の仕上がりをしっかり伝えることが大切です。
当院では、ヒアルロン酸をはじめ数多くの注入剤を取り揃えていますので、患者様の理想の仕上がりとご予算に合わせて使い分けております。
ヒアルロン酸の注入治療で美しくなりたい方は、ぜひご来院ください。
<参考記事>
2.ヒアルロン酸注射について、石川佳奈先生に聞いた
Q1.ヒアルロン酸注射を一言で言えばどんな施術ですか?
気になる部位にヒアルロン酸を注射で注入することで、自然なイメージでボリュームアップができる施術です。
今では色んなタイプのヒアルロン酸があるので、患者様の肌悩みやお肌の状態、仕上がりのご希望に合わせて使い分けすることが可能になっています。
ヒアルロン酸注射は誰もがその名前を知っている施術ですが、どんどん進化しているんです。
Q2.そもそもヒアルロン酸ってどんな成分なんですか?
ヒアルロン酸とは、もともと人間の体内にも存在し、皮膚・軟骨・眼の硝子体にあるゼリー状の物質です。
化学的には、糖とアミノ酸でできていて「ムコ多糖類」と呼ばれています。
お肌の保湿や保水のはたらきがあり、肌の柔軟性や弾力性をもたらす成分です。
また、1gで4~6リットルもの水を保持できる高い保水力があり、その特性から医薬品や化粧品などに幅広く利用されています。
<参考記事>
ヒアルロン酸化粧品の保湿にはデメリットがあった!秘密と安全性
Q3.ヒアルロン酸注射はどんな肌悩みに向いていますか?
ヒアルロン酸はかなり幅広い肌悩みに使えますが、大きく3つの目的で使います。
1つ目は、肌老化によるシワやたるみを目立たなくする治療です。
ほうれい線、マリオネットライン、眉間やおでこのシワ、口周りや目元の小ジワなどに使います。
2つ目は、くぼんだ個所全般の盛り上げです。
目元のくぼみや頬のくぼみによく使います。
3つ目は美しい形をつくる場合に使います。
鼻筋をすっきりさせたり、唇にボリュームを持たせたりすることに使います。
<参考記事>
Q4.色んな場合に使えるんですね。どんな方に向いていますか?
今挙げたようなさまざまな部位のたるみやシワで悩んでいる場合、それらに対してすぐにはっきりとした効果が欲しい方や、ダウンタイムがなかなか取りづらいという方に向いています。
また、鼻を高くしたい方の場合は、
- 切らない治療をしたい
- 目と目の間隔が離れて見える
- ダウンタイムに時間を取りたくない
- 初めて鼻の施術をする
という方におすすめの治療法です。
Q5.ヒアルロン酸注射のメリットをまとめて頂けますでしょうか?
大きく4つのメリットがあります。
比較的短時間で施術が終わる
ヒアルロン酸注射は治療時間が短く、だいたい1個所にあたり30分程度の施術時間になります。
短時間で治療が終わる上に即効性があるため、忙しい方、すぐに結果を出したい方におすすめです。
ダウンタイムがほとんどない
ヒアルロン酸注射はダウンタイムがほとんどありません。
メイク、洗顔、入浴・シャワーは施術当日から可能です。
施術後に多少の赤みや腫れが出ることがありますが、唇は1週間、他の部位は2、3日で消失します。
まれに注射針による内出血の症状が出るケースがありますが、1〜2週間で目立たなくなります。施術直後からメイク可能なので、赤みや注射跡をメイクで隠すこともできます。
施術後すぐに効果を実感できる
ヒアルロン酸注射は施術後すぐに効果を実感できます。ヒアルロン酸は、注入してから安定するまで時間が短いので、施術直後から効果を実感できます。すぐに肌トラブルを改善したい人におすすめです。
自然なイメージで仕上がる
ヒアルロン酸注射は上手に施術すれば、自然なイメージに仕上がります。
そのため、周りにも気づかれず理想のお肌に近づけます。
Q6.ヒアルロン酸注射の効果の持続期間はどれくらいでしょうか?
ヒアルロン酸の効果の持続期間には個人差があり、注入する製剤の種類や注入する場所、注入量によって少しずつ変わってきます。
短いもので1か月程度のものから、長いもので2年程度のものとさまざまです。
ヒアルロン酸注射の効果は永久ではありません。
なぜなら、注入したあとは徐々にお肌に吸収されていくからです。
そのため、効果を持続させるには、繰り返し施術を受ける必要があります。
ただ、全部が溶けてなくなるということもあまりなく、一部はお肌に残ります。
なかには5年、10年経っても残っているという方も結構いらっしゃいます。
そのため、施術回数を重ねると効果の持続期間が延びることがあります。
Q7.定期的に施術が必要なんですね。また、ヒアルロン酸の種類ってどれくらいあるんですか?
メーカーによりますが、ヒアルロン酸の粘度の違い(硬さの違い)によって何種類かの製剤が出ています。
リフトアップに向いているものや、涙袋形成などのポイント注射に向いているものなどさまざまな種類があります。
例えば、当院で扱っているアラガン社のヒアルロン酸でしたら、硬い順に次のようなものがあります。
ボラックスXC
硬いヒアルロン酸製剤で、形を保つ力が強く、1年半以上効果が持続するのが特徴です。鼻や顎、輪郭などの形を整える治療に向いています。
ボリューマXC
硬いヒアルロン酸製剤で、注入場所に留まる力が強いため、リフトアップ治療やシワ治療に使われます。
効果の持続期間は1〜2年です。
ボリフトXC
軟らかい製剤で注入後の肌馴染みがよく、違和感が起こりにくい製剤です。ふくらみを出すのが得意なため、ほうれい線のシワや窪んだ頬などのボリュームアップに適しています。
額のようにポコつきが出やすい部分も、滑らかに仕上がります。
終わった直後から自然にということであれば、ボリフトを使うことが多いです。
効果の持続期間は1年程度です。
ボルベラXC
柔らかくぷるんとしたふくらみを作るのに適しているため、唇や涙袋のふくらみを作るのに適しています。
効果の持続期間は最大1年程度です。
また、最近ではボライトXCやスネコス、プロファイロといった、従来と違うタイプのヒアルロン酸が登場して、バリエーションが増えています。
<ヒアルロン酸の種類と特徴>
Q8.ヒアルロン酸のデメリットや注意点はありますか?
はい。頻度は多くありませんが、いくつかのデメリットがあります。
1つめは内出血です。
ヒアルロン酸注の注入は、注射針を使用するため内出血が起こることがあります。しかし、1〜2週間程度で自然と消えていきます。
血行が良くなる行動をすると内出血が起こりやすくなるため、施術当日は入浴や激しい運動、アルコールの摂取は控えましょう。
2つめはチンダル現象です。
注入されたヒアルロン酸は時間が経つと徐々にお肌に吸収されていきますが、ヒアルロン酸の量が多すぎたり打つ場所を誤ったりすると、肌から透けて、お水を入れた風船みたいに見えることがあります。
これを、「チンダル現象」と呼びます。
もしも症状が出た場合は、施術を受けたクリニックを受診しましょう。
ヒアルロニダーゼと呼ばれるヒアルロン酸溶解注射を打てば、ヒアルロン酸が溶けて、何もなかったかのようなきれいな状態に戻ります。
3つめはやりすぎの問題です。
ヒアルロン酸の打ちすぎや注入個所を見誤ったことが原因で、しこり・凹凸感などの不自然さや異物感が出ることがあります。
体内に吸収されるのを待つ方法もありますが、すぐに症状を改善したい場合は、ヒアルロニダーゼで溶かすことが可能です。
最後に注意点ですが、施術後2週間ほどは。お顔への強いマッサージは避けてください。
また、美容医療を受けた後もセルフケアは大切です。
紫外線対策や保湿は、毎日しっかり行いましょう。
Q9.ボトックス注射とはどう違うのでしょうか?
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線など、お顔を動かさなくてもできるシワの溝部分をふっくらさせるのに有効です。
一方、ボトックス注射は、筋肉の動きでできるシワ、例えば笑った時にできる目じりのシワや、額を上げた時にできる額の横ジワなど、こういったものに効果があります。
ボトックス注射は、シワの原因となる部分の筋肉の動きを止めることによってシワを改善する治療法ですが、筋肉の動きが止まるとシワができづらくなるため、シワ予防の効果もあります。
肌の老化やたるみなどが原因の深いシワを目立たなくさせるには、ヒアルロン酸注射がおすすめです。
<参考記事>
Q10.最後に、気になる費用についてはいかがでしょうか?
ヒアルロン酸注射は、施術する部位、ヒアルロン酸の種類や量などで価格に幅があります。
また、メーカーによっても違いますし、美容クリニックごとで価格設定が異なります。
だから、1本1ccあたり3万円程度のものから、10万円を超えるものまでさまざまです。
当院のヒアルロン酸注射の価格を下記にご紹介しますので、参考にしてください。
<参考価格>
Bella Beauty CLINIC大阪心斎橋院のヒアルロン酸注射
3.編集後記(まとめ)
Bella Beauty CLINIC大阪心斎橋院院長の石川佳奈先生をお迎えして、ヒアルロン酸注射の種類や使い分けについてお話をお伺いました。
ヒアルロン酸注射は、即効性があり、施術時間も比較的短く、ダウンタイムもほとんどありません。また、肌悩みや目的に合わせて、色んな種類を使い分けることが可能です。
さらに、もしも希望の仕上がりと異なる状態になったとしても、ヒアルロニダーゼで溶かすことができるので、美容医療初心者の方でも、比較的気軽に受けられる施術です。
シワやたるみにお悩みの方や、プチ整形に興味のある方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が、ヒアルロン酸注射に興味がある方のお役に立てば幸いです。
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