がんになっても孤独にならないための安心安全な活動や情報提供を行っています。今回は、事務局スタッフの鈴木恵さんにインタビューをさせていただきました。
二人に一人ががんになるという今の日本にとって大切な活動なので、ぜひ、チェックしてくださいね。
1.チアーズビューティーとのかかわり
実は、2024年の5月まで、チアーズビューティーのことは知りませんでした。
当社、株式会社ディープインパクトでは、厚生労働省が推進している「がん対策推進 企業アクション」の推進パートナーとして参画していることから、事務局スタッフの高武 将邦(コウタケ マサクニ)さんから、ご連絡をいただき初めてチアーズビューティーのことを知りました。
「がん対策推進 企業アクション」は、がん検診受診率向上等を目指す国家プロジェクトです。
私(ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭)自身、42歳のときに初期の肺がんを健康診断で発見することで、短期の治療で抗がん剤治療無しで完治する経験がありました。そんなことから、当社としても「がん対策推進 企業アクション」に参画していました。
こうした私自身にバックグランドからも、がん患者のための生活情報サイトであるチアーズビューティーの活動に興味を持ちました。
そんな経緯から、今回、チアーズビューティー事務局スタッフの鈴木恵さんにインタビューさせていただきました。
今や日本では二人に一人ががんに罹患する時代です。
可能な限り予防に努めることは大切ですが、いざ、罹患すると治療や治療後の生活に不安が残ります。
チアーズビューティーはがん患者さんの日常生活の安心・安全のための活動を行っておられます。
ぜひ、本記事でその活動をご理解いただくとともに、ご賛同いただければ幸いです。
<参考情報>
EXクリニック梅田院で全身がんドック体験!結果や口コミ・評判は?
2.チアーズビューティー鈴木恵さんに聞く!
チアーズビューティー
事務局&営業&副編集長
チアーズビューティーはがんと向きあう方の希望につながる情報の場所でありたい。
がん患者さんの笑顔をまもり、人生の希望を灯すために、がんになっても孤独にならない あたたかい安心安全なコミュニティを目指します。
1)チアーズビューティーとは何でしょうか?
チアーズビューティーは、「がんと向きあうあなたに届けたい情報がある」をコンセプトに、
2023年8月に開設しましたWEB上のコミュニティです。
がんになっても孤独にならないための安心安全なコミュニティ運営を目的としています。
がん患者さん、医療機関、美容サロンなどを中心とした「チアーズフレンズ」の3つが関わっています。
チアーズビューティーには、がんの予防や検診、治療中、治療後などの生活上の悩みに対してサポートできる情報やがん拠点病院、がん患者さんをサポートしている全国のサロンのリストなども掲載しています。
がんの患者さんは、医療機関で手術や抗がん剤治療など受けることが可能です。しかし、治療期間の脱毛などの対策としてかつらのことや心理面の悩みをすべて医療機関で相談することはできません。
一方、美容サロンはかつらのことや毛髪、スキンケア・ネイルなどはサポートできますが、がん患者さんのそれ以外の部分では情報が不足していて、十分な支援ができないこともあります。
そこで、チアーズビューティーがその輪の中心に立ち、情報発信をベースとしたコミュニティとして、3つを有機的に結びつけるようにさまざまな活動を行っています。
また、行政機関にもチアーズビューティーの活動をお伝えして、協力を得られるようにはたらきかけています。
現在、福岡県や福岡市のホームページでもチアーズビューティーの活動を告知していただいています。
今後、より多くの行政機関にチアーズビューティーの活動を取り上げてもらえるようになればと積極的にアプローチを行っていきます。
さらに、薬局やエステサロン、託児所、整体院などがん患者さんの生活を支える上で大切な役割を果たしている全ての業種の方に関わっていただきたいと考えています。
<参考情報>
2)チアーズビューティーの具体的な活動について教えてください。
チアーズビューティーの具体的な活動内容は次のとおりです。
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この中で、「がん患者さんの座談会」は、数名のがん患者さんに参加いただき、テーマを決めて話をしていただく企画です。
話合っていただいた内容を記事としてチアーズビューティーに掲載します。
座談会の記事は、体験された方の生に声などが聴けるので皆さんがとても知りたい情報だと思います。
一方、参加者の方は自分の経験を記事として共有することで、誰かの役に立てていることも実感されます。
そのため、参加して良かったと言っていただけることが多いです。
アピアランスケア講習会は、ウィッグの扱い方やかぶり方など外見のケアの知識を深めたり、がん治療中の薬剤の副作用や注意事項の講習を行っています。
また、交流会は、がん患者さんだけでなくサロンや一般の方など色んな方が参加可能です。
さらに、サロン紹介では、全国のパートナーサロンを紹介しています。
対象は、いわゆる「サロン」だけではなく、理美容、エステサロン、整体院、ネイルサロン、ドラッグストア、ヘッドスパ、美容サロン、医療機関、医療美容クリニック、がん検診機関、託児所、家事代行業、キャリアカウンセリング、ジム、ヨガスクールなど、美容健康生活関連サービス全般です。
こちらはもっと紹介できるサロンを増やしたいと思います
ぜひ、チアーズビューティーのサイトをご覧ください
3)今後の展望
チアーズビューティーは、今後もこれまでにない新しい生活情報のプラットフォームとして、行政、医療機関、サロンと連携をし、がん患者の情報格差、希望格差を無くしていくための情報発信をしていきます。
また、がん治療や治療中の心身のケアに加えて、生理、妊娠、出産、産後ケア、更年期など女性のライフイベントの不安を解消する情報サイトとして、必要な医療情報、生活情報を発信したいと考えています。
それによって、ワークライフバランス、ビョーキライフバランスを叶えて女性の社会進出の応援をしていきたいと思います。
チアーズビューティー(がんと向きあうあなたに届けたい情報がある)
<参考記事>
女性のライフステージ別の健康のために婦人科かかりつけ医は大切
3.NPO法人ウィッグリング・ジャパンの活動について
NPO法人ウィッグリング・ジャパンは、2010年から現時点(2024年)で14年にわたり約3,000名以上の女性がん患者のサポートを行って参りました。
具体的には抗がん剤治療による脱毛や脱毛症などによる「外見の変化」に悩む多くの女性の方に、リユース(再活用)ウィッグを提供することで、経済的な負担と精神的な負担を減らし、外見のケアと心のケアを行うというサービスを行ってきました。
同じ経験をしたがんサバイバースタッフが患者対応するというピアサポートを取り入れ、がんという病気と将来の不安と闘う女性がん患者に寄り添うサービスを通じ、がんサバイバーの積極的雇用、社会復帰のサポートも行っております。
この活動で得られた経験や患者さんの要望を取り入れて、福岡県だけでなく広げるにはどうしたら良いかを考えてきました。
また、リユース(再活用)ウィッグ以外のがん患者さんに対するサポートのあり方についても考えてきました。
こうした中で行きついたのが、情報サイトでありコミュニティである「チアーズビューティー」です。
今後は、NPO法人ウィッグリング・ジャパンは従来の活動に加え、チアーズビューティーの活動も広げることを通して、がん患者さんが女性としての自信や喜びを取り戻していただきたいと私たちは願っています。
4.チアーズビューティー鈴木恵さんからのメッセージ
がんになっても孤独にならずに済むように、がんを乗り越えてからも自分らしく楽しく過ごせるように。同じ想いをもった方々と笑顔いっぱいのより良い社会を創っていけたらと思っております。
そのためには、がんをはじめ女性が様々なライフイベントを乗り越えるために、情報と仲間が集う場が必要です。
がん治療中の孤独をなくすために美容面、生活面、心のケアを社会全体でサポートしませんか?
また、誰もがいつがんになるかわかりませんし、それ以外の女性のライフイベントも心身に影響を与えます。
チアーズビューティーでは、定期的に勉強会やお茶会を開催しています。
今、ご自身ががん患者さんでなくても、お気軽に参加可能です。
さらに、パートナーサロン、パートナークリニック、年4回発行しているサイトのダイジェスト版【チアーズビューティーコミュニケーション通信】の配布先も募集しています。
少しでもご興味があれば、お問い合わせください。
チアーズビューティーの活動はまだ始まったばかりです。
もっともっとたくさんの方々にご協力いただければと思います。
私たちの想いにご共感いただける企業様、個人の方には何らかの形でご参画いただけますと幸いです。
5.編集後記
「がんと向きあうあなたに届けたい情報がある」をコンセプトとしたサイトを運営するチアーズビューティーについて、事務局の鈴木恵さんにインタビューをさせていただきました。
チアーズビューティーの活動は、がん患者さんのとても役立つものであり、社会のインフラとしても大切です。
私たちもチアーズビューティーの活動を応援させていただきます。
この記事が、がん患者さんをはじめ女性のライフイベントを上手に過ごすためのお役に立てれば幸いです。
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