山参（サンサム）注射（高麗人参注射）は、体の一部分の脂肪だけをピンポイントに短時間で落とせる脂肪細胞溶解注射。自然由来の成分が使用されているため安全性が高いことが特徴です。また、痩身効果だけでなく、美肌効果の他、血流改善、代謝促進、免疫力アップなどの様々な効果があります。今回は山参注射の成分とその効果、メリット＆デメリット、価格、口コミについて詳しくご紹介します。
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「Japan Brand Collection 2020」（メディア・パル）「PREMIUM WELLNESS LIFE 」という特集で取材を受けました。
1.山参（サンサム）注射（高麗人参注射）とは？脂肪溶解注射の一種
山参とは、高麗人参の中でも山奥で生しているものをいいます。高麗人参にはさまざまな健康促進効果があるため、古くから不老長寿の薬として扱われてきました。
山参（サンサム）注射は山参と生薬エキス複合体を黄金比率で配合した肥満治療に最適な脂肪溶解注射の1種です。薬剤を注入した部分の脂肪細胞を溶解し、部分痩せに効果があります。
脂肪細胞の数は成年を迎えた後は、ほとんど増加することがないため、太ったり痩せたりするのは脂肪細胞の大きさが変化することによります。
運動や食事制限によるダイエットは脂肪細胞の大きさが小さくなり痩せるため、とリバウンドの可能性が高いというデメリットがあります。
一方、山参注射は、脂肪細胞の数そのものを減らす脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンドしにくいというメリットがあります。
この記事では、山参注射の成分の特徴、効果発現のタイミング、メリット＆デメリット、価格について詳しくご紹介します。
また、他の痩身注射や痩身の美容医療との違いについても紹介します。
＜監修医からのメッセージ＞
山参注射は、最近、知名度が高まりつつある脂肪溶解注射のひとつです。
希少な高麗人参「山参」と生薬のブレンドで、脂肪細胞の数自体を減少させる治療です。
BNLS注射やカベリン、ネオベラなど脂肪溶解注射は、注入した部分の脂肪を減少させることが主な効果でした。
一方、山参注射は、脂肪減少以外にも基礎代謝アップや食欲抑制効果、健康増進効果も期待できます。
また、顔でも体でも注入可能、ダウンタイムが短い、痛みが小さい、リバウンドのリスクも少ないといったメリットもあります。
そのため、定期的な注射で痩せやすい体質を手に入れることが可能です。
しかし、人によっては痛みやダウンタイムがあったり、施術を受けられない場合もあります。
最近の美容医療ではさまざまな痩身治療が登場していますが、それぞれの施術のメリットやデメリットを十分に理解した上で、施術を受けるかどうかを慎重に検討しましょう。
2.山参注射の主な成分を解説
ダイエットに効能があるとされる山参（サンサム）注射。
大韓免疫薬鍼学会が研究開発し、韓方肥満学会と大韓免疫薬鍼学会が２年間共同で臨床試験を実施しました。
その結果、人体への安全性および肥満治療効果が立証された信頼性の高い痩身治療です。
秘密は、山参注射に含まれる主な成分とその効能です。
ここでは自然の中で育った山参と生薬について解説します。
1)自然の中で育った山参
自然環境の中で育った山参（サンサム）は人の手をかけずに厳しい条件のもと育っているため、人工的に栽培された高麗人参よりもより生命力が強く、有効成分が多くエキスの中に配合されています。
山参に含まれている主要な有効成分であるサポニンは、疲労回復や免疫力の向上、ストレスの軽減、脳機能の改善、生殖機能の向上などの効果があるとされています。
痩身効果としては、その界面活性作用により脂肪細胞溶解を促し、老廃物の排出を促進するため肥満予防効果があります。
またサポニンには血中の中性脂肪やコレステロールを排出する作用や小腸における脂肪吸収を抑制する作用などがあり、脂肪の蓄積を予防する効果もあります。
体内に取り込むことで抗酸化、コラーゲン産生、代謝促進、血行促進、免疫力アップといった美肌・美容効果も期待できます。
2)漢方が含まれる生薬
山参注射は高麗人参とゴオウをはじめとする生薬のエキスの複合体を組み合わせていることが一般的です。
ゴオウは脂肪分解を促進し、食欲を抑制する効果があります。体内の熱を下げ、抗炎症作用、解毒作用とともに、肝機能を改善する効能もあります。
肝臓は体内でももっとも基礎代謝が高い臓器であるため、肝機能が改善すると基礎代謝量も上昇します。基礎代謝はとくに運動をしなくても体内で消費されるエネルギーであるため、肝臓がしっかり働くくことで太りにくい体質へと変化します。
3.山参注射で得られる4つの効果
山参注射は脂肪細胞を溶解するため、リバウンドしにくいことが特徴です。また、従来の脂肪溶解注射で効果が実感できなかったという方にもおすすめです。痩身効果だけではなく、美肌効果や、血流改善・代謝促進・免疫力アップなど身体にうれしい様々な効果があります。
ここでは山参注射によって得られる主な3つの効果について説明します。
1)気になる箇所の部分痩せ
山参注射は、皮下脂肪層に直接成分を注入することで、その部位の脂肪細胞を溶解します。溶解された脂肪細胞は代謝されて排出されるため、運動やダイエットではなかなか叶わなかった部分痩せをしたいという方におすすめです。
基本的に脂肪がある部位であればどこでも打つことが可能です。鼻やあごなどの小顔効果はもちろん、二の腕やお腹などのボディの痩身まで幅広く使える点が魅力です。
2)顔のたるみ解消と美肌効果
山参注射は、お肌のコラーゲン産生促進・ターンオーバー促進・血行促進といった肌にうれしい作用をもったサポニンという成分が含まれています。そのため、肌のハリツヤアップ、吹き出物などの肌トラブルの改善、しみ・くすみの改善、ほうれい線や、しわ、二重あごなどのフェイスラインのたるみの改善など様々な効果が期待できます。
3)コントロールが難しい食欲を抑えられる
運動や食事制限をしても、ストレスになったりなかなか続かないという悩みにも山参注射はおすすめです。他の脂肪溶解注射と違う点として、山参注射には食欲抑制効果があります。
サポニンがなぜ食欲抑制作用を持つのか？という点で茶花の作用を研究した医学論文もあり、サポニン自身が食欲亢進に関与するmRNAの発現を有意に抑制することや、食欲抑制に関する伝達物質に影響を与えるというデータも見られました。(*)
したがって、こうしたサポニンを含んだ山参注射を定期的に受けることによって、体質を根本から変えて痩せやすい身体へと導くことが可能です。
(*)＜参照文献＞
P-45 メディシナルフラワー研究 : 茶花(Camellia sinensis,花部)サポニン成分の食欲抑制作用と作用機序(ポスター発表の部)
4)健康増進
山参に含まれるサポニンには、抗疲労作用、ストレス抑制作用、鎮痛作用があります。また、生薬には抗炎症作用、解毒作用、肝機能の改善作用があります。
そのため、痩身やダイエット目的に加えて、疲労回復や健康増進を期待することができます。
4.山参注射はどのくらい打つ？｜手のひら1枚分で原液2.5cc
山参注射は打つ部位によって必要な注入量が異なります。1本（原液2.5cc）で手のひら1枚分程度の範囲が目安です。何本打つのかを例に挙げますと、二の腕は片側で2本（5cc）、太ももは片側で4本（10cc）、腹部全体で8本（20cc）が目安です。
打つ部分の脂肪の厚み（何ミリ）や脂肪の量によっても左右されるので、個人差はありますが、脂肪の量が多いほど追加投与が必要になります。
施術時間としては、顔なら2.5cc〜5ccで10分ほどで終了しますが、本数が多くなるとその分所要時間も長くなります。部位や注入量によっては、1回の施術で満足行く結果が出る場合もありますが、脂肪吸引とは異なり1回の施術で効果が得られるわけではなく、脂肪溶解注射は数回の施術が一般的です。
理想のフェイス、ボディラインの目標や施術部位の脂肪の量などより一般的に3〜5回の施術がおすすめされており、場合によってはそれ以上必要となる場合もあります。施術の頻度は様子を見ながら2～3週間の間隔を空けて行うのが良いとされています。
5.山参注射の効果はいつからでる？持続期間は？
山参注射の効果をいつから実感しはじめるのか、その効果が何日後まで持続するのか、どのような変化がもたらされるかについて説明します。
1)効果が出るまで長いと1週間
山参注射などの脂肪溶解注射の効果は、元々の脂肪量や体型などの個人差に左右されます。効果の発現は緩やかで自然な変化であるため、効果がいつから出ていたのかよく分からないこともあるそうですが、多くの場合は施術より2〜3日程度、長い人では1週間で山参注射の効果による変化を実感することができます。
比較的短期間で自然な仕上がりになるため、忙しい方や結婚式や成人式などイベント前の施術にもおすすめです。早く効果を感じたい場合は、医師と相談の上注入量を多くすることを検討してください。
2)体重が増加しなければ持続する
山参注射は脂肪細胞を溶解するため、脂肪細胞の数自体を減少させ、リバウンドしにくいことが特徴です。したがって運動療法や食事療法で効果なしだった方にもおすすめです。
山参注射をはじめとする脂肪溶解注射の効果は、一時的なものではなく半永久的に持続することが特徴です。注射した後は食事量を大幅に増やしたり、運動量を激減させたり、生活リズムが乱れないようにすることを心がけてください。生活習慣の乱れや変化が無ければ、効果は持続します。
6.山参注射のデメリット
山参注射は自然由来の成分であるため、脂肪溶解注射の中でもとくに安全性が高いことが特徴です。そのため、注射後の副作用やリスクはあまり報告されておらず、基本的にダウンタイムはありません。メイク・スキンケア・入浴はいずれも当日から可能です。
そんな山参注射ですが、挙げられるデメリットとして、
- 脂肪が多い箇所には不向き
- ダウンタイムについて
- 注入時の痛みがある
- 施術を受けられないことがある
があります。これらについて説明します。
1)脂肪が多い箇所には不向き
脂肪溶解注射は注入部位の脂肪細胞を溶解するため部分痩せには大変効果的ですが、山参注射は部位や脂肪量によっては不向きであったり効果が無い場合があります。
痩身効果は他の脂肪溶解注射と比べて緩やかです。施術時、特に脂肪が多い部位に関しては薬剤がまんべんなく行きわたるように注入したとしても、均一に効果を発揮するとは限りません。ある程度はムラが出てしまうことがあります。
さらに脂肪吸引であれば、脂肪を取るか残すかは施術者のさじ加減にゆだねられますが、脂肪溶解注射の場合は薬剤がどれぐらい効果を発揮してくれるかは体質との相性もあり、個人差があります。場合によっては結果に左右差が出てしまうこともありますので注意が必要です。
2)ダウンタイムはほぼなし、長くて1週間
山参注射には脂肪細胞を溶解させる作用がありますが、脂肪吸引術を受けた時のようなダウンタイム（1〜2週間）の心配はなく、副作用や施術後の安静などのデメリットもほとんどありません。
個人差はありますが、注入部位によっては内出血や痛み、施術後の腫れや熱感が起きることもあります。一般的に腫れは2〜3日程度で落ち着き、内出血が生じた場合は長くて1週間程度でおさまることがほとんどです。
内出血を予防するには、注射後に患部をもまないことが大切です。患部をもむと内出血が起こりやすくなるだけでなく、薬剤が定着せず効果が薄くなることにも繋がります。
顔に内出血が起こった場合でも、メイクで隠せる程度であることが一般的です。また施術当日は激しい運動や過度の飲酒を控えてください。施術当日は、分解された脂肪細胞を排出するために多めに水分を摂るようにしましょう。
3)注入時の痛み
山参注射は脂肪吸引に比べると少ないのですが、注射という特性上、注入時に痛みを感じる可能性があります。
痛みの感じ方には個人差もあります。施術の際は基本的には麻酔は行いませんが、希望すれば笑気麻酔や表面麻酔クリームをオプションで追加（有料）できるクリニックもあるようです。施術後に赤みやつっぱり感、熱感などの副作用も出る可能性がありますので、何か気づいたことがあればすぐにクリニックに相談しましょう。
4)施術を受けられないことがある。
高麗人参や漢方薬にアレルギーがある方は、副作用のリスクがあるため施術が受けられない可能性があります。食物アレルギーがある方は、山参注射を打つ前にアレルギー検査を受けるようにしましょう。
7.山参注射を受けた人の口コミをチェック！
山参注射は、もともとの脂肪の量や理想とするフェイスライン、ボディラインの違いなどにより、満足度や効果の実感には個人差があります。ここでは実際に施術を受けた方の口コミについてご紹介します。
※費用は一例で、施術当時の価格です。モニター価格などの適用や麻酔オプションの有無、使用する器具や施術方法により異なり、現在とは異なる可能性があります。
50代女性
フェイスライン 22,500円 施術時間15分
痛みは注射針を刺すときだけ痛かったけれど、施術後は痛みも晴れもなく普段通り過ごせた。
40代女性
背中の脂肪 39,000円 施術時間 不明
針を入れるときに痛みました。施術後の痛みや内出血は無かった。1回で効果の実感は難しいので数回の施術が必要。
30代女性
二の腕 106,500円 施術時間 6箇所の注射で10分
痛みは無かったが、腫れが数日続いた。日が経つごとにほっそりしてきた印象。
山参注射は、注射時の痛み以外は大きなダウンタイムがなく、施術後も普段通り過ごせるために気軽に受けられる注射です。やはり、痛みや腫れについては個人差があり、単発で注入するよりは複数回を定期的に注入した方が効果の実感があるようです。ぜひこうした口コミも参考にしてみてください。
8.山参注射ができる人気のクリニック3選
山参注射は最新の治療法のため、全国でも一部のクリニックでしか扱われていません。施術を受ける際は、症例経験と知識が豊富で高い技術がある医師が在籍しているクリニックをおすすめします。
人気の医師はなかなか予約が取れないかもしれませんが、山参注射は医師なら誰でもできる施術ではありません。山参注射はお薬自体にしっかりと脂肪を溶解する能力はありますが、特にお顔の脂肪を減らす治療をする際には、治療前デザインが大切となります。
ぜひ他の脂肪溶解注射やメディカルダイエットなど他の施術とのメリット、デメリットを比較しながら、ご自身の理想のフェイスラインや、通う頻度など最適なプランを相談できる医師を探してみてください。
以下に、山参注射ができる人気のクリニック3選をご紹介します。
1)100院以上展開している湘南美容クリニック
湘南美容クリニックは東京・大阪・福岡といった大都市を含めて国内国外に100院以上を展開するクリニックです。それだけ多数の症例事例と実績があると言えます。
顔・体ともに施術メニューが豊富で、注入治療症例の経験豊富な医師も多数クリニックに在籍しています。人気の医師は予約が取りにくいかもしれませんが、信頼性が高く、臨床試験でも効果を実証された施術を行なっているところがおすすめです。
湘南美容クリニックで使用されている山参注射は、山奥で自然に育った山参と、ゴオウをはじめとする生薬配合エキスを黄金比率で配合したオリジナル処方が特徴です。価格は1本（原液2.5cc）22,000円です。
2)より低価格で受けたいなら東京中央美容外科
TCB東京中央美容外科は美容整形クリニックの中でも二重整形、顔痩せクリニックとして有名で、新宿を拠点に全国80院以上あります。
TCBでは山参注射にデオキシコール酸を加えたVFDI人参注射がおこなわれています。デオキシコール酸は、日本の厚生労働省に当たるFDA（アメリカ食品医薬品局）により承認されており、安全性と効果が高い脂肪溶解の有効成分です。
効果が山参の有効成分だけの場合よりも高いため、VFDI人参注射は1回でも効果を感じやすい特徴があります。料金も1ccあたり3,980円と低価格です。TCBには注入治療症例の経験豊富な医師が多数在籍しているとのことです。
3)CHRISTINA clinic GINZA
CHRISTINA clinic GINZAは2018年に東京の銀座でOPENした、「小顔・痩身に特化した美容クリニック」です。
山参注射で使われている薬剤は、高麗人参と複数の漢方を処方したオリジナル処方で、価格は1ccあたり12,100円です。症例数も多く、クリニックの人気メニューの一つとなっています。また、口コミでもクリニックのHPの症例動画が分かりやすいと評判です。
院長先生は女性医師で、施術後にホームケアでも使える美肌に特化したドクターズコスメの販売もあります。
9.山参注射に関するよくある質問
Q1)1回でも痩身効果はありますか？
ある程度の効果はあります。
気になる部位に対して、医師と相談の上、適切な量を打てば1回でも効果が実感できます。
Q2) BNLS注射との違いは何でしょうか？
従来の脂肪溶解注射は注入した部分の脂肪を減少させることが主な効果であったのに対して、山参注射は基礎代謝アップや食欲抑制効果があります。
BNLS注射は、顔への施術に特化して、丸顔や二重あご、団子鼻が気になる人におすすめの施術です。
＜参考記事＞
Q3)ダイエット点滴とはどう違いますか？
ダイエット点滴は、部分瘦せではなく体脂肪の増加を抑え、効率よく燃焼させる薬剤をメインにした施術です。
一方、山参注射の主な目的は部分瘦せです。
＜参考記事＞
10.まとめ
山参注射は部分痩せをかなえる脂肪溶解注射です。脂肪細胞そのものを溶解する作用があるため、これまで食事制限や運動などダイエットがうまくいかなかった方でも効果が期待できます。また、
さまざまな種類がある脂肪溶解注射の中でも、安全性が高く体への負担が少ないことも特徴で、ダウンタイムや副作用は少ないです。脂肪吸引などの施術に比較すると気軽に施術を受けることができます。
ぜひこれまでダイエットにチャレンジして、なかなか効果がでずにあきらめていた方も、山参注射で部分痩せを目指してみてください。
とはいっても、注射時の痛みやダウンタイムがあり得る、脂肪が多い箇所には不向き、施術を受けられない場合があるなどデメリットもあります。
山参注射を受ける場合は、メリットとデメリットの両方を理解しておきましょう。
この記事が、山参注射に興味のある方や施術を検討している方のお役に立てば幸いです。
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