後悔しないクリニック選びを考える!APOLLO BEAUTY CLINIC鬼沢正道理事長インタビュー

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美容医療は自由診療であり、患者さんを集めるためのマーケティングやSNSでの活動が大切です。

多くの患者さんは、そうした情報をきっかけに受診されることが多いです。

しかし、それらを妄信することで、結果的に後悔されるケースも多々あります。

実際、口コミなどでもクリニック選びに失敗したという話も少なくありません。

 

そこで、この記事では元整形外科医で大手美容クリニックの勤務経験を経てAPOLLO BEAUTY CLINICを開業された鬼沢正道理事長に後悔しないクリニックの選び方やご自身の美容医療に取り組むポリシーについてインタビューさせていただきました。

 

鬼沢 正道 先生

<インタビューした医師>

APOLLO BEAUTY CLINIC

理事長

鬼沢 正道 先生

<経歴>

2012年 日本大学医学部を卒業 慶應義塾大学病院にて初期臨床研修を行う

2014年 慶應義塾大学整形外科学教室に入職

2016年 大手美容外科クリニックに勤務

2020年 APOLLO BEAUTY CLINICを開業

2023年 医療法人社団賢叡会設立、同法人理事長に就任

現在に至る

 

<保有資格・所属学会>

日本整形外科学会

日本靴医学会

東日本整形災害外科学会

日本美容外科学会

 

1.保険診療と自由診療の違いで感じること

保険診療と自由診療の違いを説明する女医

私は、もともと整形外科医なので保険診療を経験したのち、自由診療である美容医療の世界へとキャリアをシフトしました。

保険診療では、患者さんの多くは病気の治療のために、マイナスを解消するためにどちらかと言えば、仕方なく受診します。

料金は国が定めた診療報酬に基づき、患者は原則3割(高齢者は1〜2割)の自己負担で診療を受けられます。私が保険診療に携わっていたときは、マーケティングやSNSを使った集患などは考えることはなく、いかに医師としての技能を磨くかのみを考えていました。

 

一方、美容医療は病気ではない方が、「より美しくなりたい」「コンプレックスを解消したい」といった思いで、自ら望んで受診されます。

また、自由診療で健康保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。料金は各医療機関が独自に設定するため幅があります。

美容医療においては、クリニックはマーケティングやSNSを使った集患を積極的に行う必要があります。

 

また、医師も自らがInstagramやTikTokなどの動画に出演するなど医療の技術向上以外の活動を行うケースが増えています。

保険診療は「必要な医療を低負担で公平に提供する」制度的医療であり、自由診療は「患者の個別ニーズに応じた選択肢を広げる」付加価値型医療といえます。

このように両者に構造やシステムの違いがあり、経営活動に違いがあることは当たり前のことです。

しかし、過度のマーケティングや広告によって、美容医療の負の側面が顕在化し、業界に身を置く医師にとっても、患者さんにとっても良くないことが増えつつあります。

 

そこで、今、美容外科医の立場、美容クリニックの経営者の立場で、美容医療や美容クリニックが直面する課題について整理するとともに、患者さんが後悔しないクリニックの選び方について自分なりの考えをお話したいと思います。

2.美容医療や美容クリニックが直面する課題

技術の高いベテラン医師と未熟な若手医師

美容医療業界は急速な成長を遂げる一方で、様々な課題に直面しています。

元整形外科医として保険診療を経験し、現在美容クリニックを経営する立場から、業界が抱える深刻な問題について率直にお話しします。

1) 過度なマーケティング志向

美容医療は自由診療であるため、患者さんを集めるためのマーケティング活動が不可欠です。私自身もマーケティング活動自体は経営的にも大切だと考えています。

しかし、現在の業界では集患を最優先とする過度なマーケティング志向が問題となっています。

 

SNSでの派手な宣伝や誇大広告、「激安価格」を前面に押し出した宣伝などが横行し、医療の本質である「患者さんの安全と満足」よりも「集客」が重視される傾向が強まっています。

このような状況は、患者さんに誤解を与えるだけでなく、医療従事者としての倫理観にも疑問を呈する結果を招いています。

そのため、クリニックの広告活動に制約が強まる可能性も高まっています。

2) カウンセラーによるアップセル

医師ではなくカウンセラーが患者さんの相談対応や契約手続きを行う美容クリニックが少なからずあります。そのこと自体が問題でなく、患者さんのために真摯にカウンセリングを行うカウンセラーも多くいます。

しかし、カウンセラーの中には、売上目標達成のために必要以上の施術を勧める「アップセル」を行うケースが少なくありません。

 

患者さんが本来望んでいた施術よりも高額な治療プランを提案したり、複数の施術を同時に契約させるといった問題が報告されています。これにより、患者さんは予算を大幅に超える支払いを余儀なくされ、後に後悔するケースが増加しています。

3) 技術格差の問題

美容医療の分野では、医師の技術力に大きな格差が存在しています。専門的な研修を十分に受けずに美容医療に参入する医師や、経験不足のまま複雑な手術を行う医師も存在します。

具体的な例として、美容医療業界では「直美(ちょくび)」と呼ばれる医師の存在が問題となっています。これは「直接美容医療」の略語で、保険診療の経験を全く積まずに、医師免許取得後すぐに美容医療の分野に進む医師を指します。

 

直接、美容医療に携わることが悪いとは思いませんが、「直美(ちょくび)」と呼ばれる医師は基本的な医療技術や患者対応の経験が不足している場合が多く見受けられます。

保険診療では、生命に関わる疾患の治療を通じて医師としての基本的な技術や判断力、そして患者さんに対する責任感を身につけることができます。

私自身も整形外科医として保険診療を経験したことでそれを実体験しています。

 

しかし、「直美(ちょくび)」と呼ばれる医師はこうした基礎的な経験がないまま、自由診療である美容医療に参入するため、技術不足や医師としての覚悟が不十分なケースが少なくありません。

特に、美容医療は「失敗しても命に関わらない」という軽い気持ちで参入する医師もおり、患者さんの人生に大きな影響を与える可能性がある美容手術に対する認識の甘さが問題となっています。医師として十分な経験と覚悟を持って美容医療に取り組むことの重要性を強く感じています。

4) 後遺症外来が普及することの功罪

近年、他院での施術による後遺症や失敗を修正する「後遺症外来」を設ける大学病院の形成外科などが増えています。これは一面では患者さんの救済につながる重要な取り組みです。

しかし同時に、後遺症外来の存在が「失敗しても修正できる」という安易な考えを助長し、初回の施術における慎重さを欠く要因となっている側面もあります。

本来であれば、後遺症を生まない技術力と慎重な判断こそが重要であるべきです。

 

これらの課題は相互に関連し合っており、業界全体で取り組むべき構造的な問題となっています。患者さんが安心して美容医療を受けられる環境を整えるためには、医療従事者一人一人が責任感を持って診療にあたることが不可欠です。

 

<美容医療アカデミー編集部コメント>

富本充昭

鬼沢先生のお話から、美容医療業界が抱える課題がよく理解できました。

これらの問題は相互に関連し合っており、業界全体の構造的な課題となっています。

特に印象的だったのは、保険診療を経験され、かつ大手美容クリニックでも勤務経験のある先生だからこそ見えてくる業界の問題点でした。

過度なマーケティング志向、カウンセラーによるアップセル、直美(ちょくび)の医師の問題、そして後遺症外来の功罪について、現場を知る医師の立場から率直にお話いただきました。

これらの課題を踏まえると、医療機関側の改善はもちろんですが、患者さん自身が正しい知識を身につけ、賢い患者になることの重要性も浮き彫りになりました。

広告やSNSの華やかさだけに惑わされず、適切な判断ができる力を養うことが、後悔しない美容医療を受けるための第一歩と言えるでしょう。

 

次章以降では、鬼沢先生が開業した理由や具体的なクリニック選びのポイントなどについてお聞きしていきます。

 

<参考記事>

美容クリニックとはどんな医療施設?医師はどんな人がいる?

3.後悔しない美容外科クリニックの選び方

考える女性

1)結論は複数のクリニックでカウンセリングを受けること

一つのクリニックに絞らず、複数のクリニックでカウンセリングを受けて、納得いくまで相談することです。

特に、外科手術を伴う施術や100,000円を超える施術の場合は、1回目のカウンセリングでその場の空気に飲まれて契約しないことが大切です。

一旦、自宅に持ち帰り複数のクリニックの提案内容を比較・検討することをおすすめします。

2)候補となるクリニックの選び方

①候補選のはじめの一歩

医師のプロフィールやバックグラウンドを確認して3件から5件くらいに候補を絞ります。

二重整形や豊胸などの施術の場合は、形成外科専門医であることが必要条件だと思います。

ただし、形成外科専門医なら良いということはなく、美容外科医としての経験や症例数なども確認しましょう。

また、最近では心臓外科医出身の美容外科の医師で腕の良い先生がいることも目の当たりにしています。

ホームページで医師の経歴や資格、所属学会などの情報を確認して、候補を選びましょう。

②オンラインカウンセリングで候補を絞る

あまりにたくさんのクリニックでカウンセリングを受けるのは時間がかかりすぎてしまうデメリットがあります。

最近では、オンラインカウンセリングを行っているクリニックも増えています。

3つ以上の候補があるなら、まずはオンラインカウンセリングで候補を絞ることも良い方法です。

また、オンラインカウンセリングを担当するのが、カウンセラーか医師かもポイントの1つです。

知識レベルや責任の点では、医師によるカウンセリングを行っているクリニックがベターです。

③最終的にリアルでカウンセリングを受ける

オンラインカウンセリングで候補を絞ったら、実際にクリニックでカウンセリングを受けましょう。

希望と予算を話してそれにあった提案を受けましょう。

施術の効果や限界、リスク、副作用が起こった際の体制、料金(見積)の透明性などを確認しましょう。

カウンセリングでアップセルを行ったり、説得を試みるクリニックは避けましょう。

その場で契約せず、一旦、持ち帰り冷静になって判断することをおすすめします。

どちらのクリニックも不安があれば、無理に今、施術を行う必要はありません。手間はかかりますが、あらためて別のクリニックを探すことが後悔しないクリニック選びにつながります。

 

<参考記事>

美容皮膚科・クリニックの選び方。外せない7つのポイント

4.患者さんに求められる心構えと美容医療知識

美容医療について学ぶ女性

美容医療において最も重要なことは、患者さん自身が治療の主体であることを理解することです。

医師やカウンセラーの提案に受動的に従うのではなく、能動的に情報を収集し、自分自身で判断する力を身につけることが不可欠だと考えています。

医師である私も美容医療知識や技術を高めていくことは大切ですが、美容医療の受診者である患者さんも一緒に学ぶことで、双方のメリットがあると考えています。

1) 美容医療の主体は患者さん自身

美容医療は、保険診療のように「医師が必要と判断した治療を受ける」ものではありません。患者さん自身が「より美しくなりたい」「コンプレックスを解消したい」という願望から始まる、完全に選択的な医療行為です。

そのため、何を目的として、どのような方法で、どの程度のリスクまで許容するかは、すべて患者さん自身が決定すべき事項です。

 

医師の役割は、専門的な知識と技術をもって患者さんの選択をサポートすることであり、決して患者さんに代わって判断することではありません。

この基本的な認識を持つことで、カウンセラーによるアップセルや過度な勧誘に惑わされることなく、冷静な判断ができるようになります。

2) 効果とその限界を理解する

美容医療には必ず限界があります。どんなに優れた技術や機器を使用しても、「自分が求める理想の美しさ」を完全に実現できるとは限りません。

特にSNSやインターネット上で見かける「ビフォーアフター」の写真は、最も良好な結果のみが掲載されている場合が多く、すべての患者さんが同様の結果を得られるわけではありません。

 

施術前には必ず以下の点を確認しましょう:

  • 期待できる効果の範囲
  • 効果の持続期間
  • 個人差による結果の違い
  • 一回の施術で達成できる範囲
  • 追加施術が必要になる可能性

 

現実的な期待値を持つことが、後悔しない美容医療を受ける第一歩です。

3) 安全性とリスクを正しく理解する

「美容医療は安全」という印象を持たれる方も多いですが、どんな医療行為にもリスクは存在します。

 

特に外科的な施術では、以下のようなリスクがあります。

一般的なリスク

  • 感染症
  • 出血・血腫
  • 傷跡の残存
  • 神経損傷
  • アレルギー反応

など

 

施術特有のリスク(一例)

  • 二重整形:左右差、ライン消失、眼瞼下垂
  • 鼻の施術:鼻筋の曲がり、鼻先の不自然さ
  • 脂肪吸引:皮膚のたるみ、凹凸
  • 豊胸:カプセル拘縮、感染

 

これらのリスクについて事前に十分な説明を受け、万が一の場合の対応方法についても確認しておくことが重要です。

4) 料金相場を把握する

料金のイメージ画像

美容医療は自由診療のため、クリニックによって料金設定に大きな差があります。適正な料金を判断するためには、複数のクリニックで見積もりを取り、相場を把握することが大切です。

 

ただし、「安いから良い」「高いから安心」という単純な判断は危険です。以下の点を総合的に評価しましょう。

  • 施術内容の詳細(施術部位・施術方法・施術時間など)
  • 使用する機器や材料の品質
  • アフターケアの充実度
  • 医師の経験と技術力
  • 修正が必要になった場合の保証

 

極端に安価な料金設定の場合は、安全性や技術力に問題がある可能性もあるため、慎重な検討が必要です。

5) 断る勇気を持つ

断る女性

美容医療において最も重要なスキルの一つが「断る勇気」です。

以下のような状況では、迷わず断ることをお勧めします。

  • カウンセリング当日の契約を強く勧められる
  • 希望していない施術を追加で提案される
  • リスクの説明が不十分
  • 料金の内訳が不透明
  • 医師との直接相談の機会が少ない
  • 質問に対する回答が曖昧

 

「せっかく時間を作って相談に来たのだから」という気持ちで無理に契約する必要はありません。

納得できない点があれば、一度持ち帰って冷静に検討することが大切です。

6) 過度な期待は禁物

美容医療に過度な期待を抱くことは、後悔の大きな原因となります。

 

特に以下の点について現実的な認識を持ちましょう。

<美容医療でできないこと>

  • 完全に別人のような容貌への変化
  • すべてのコンプレックスの解消
  • 人生そのものの劇的な変化
  • 永続的な効果(多くの施術には限界がある)

 

美容医療は「より良い自分」になるためのツールの一つです。

外見が変わることで、自分に自信を持たれたり、前向きになられる方も多いです。

しかし、施術を受けることで人生のすべてが変わるという期待は現実的ではありません。

7) 継続的な学習姿勢

美容医療の技術は日々進歩しており、新しい治療法や機器が次々と登場します。

患者さん自身も、信頼できる情報源から正しい知識を継続的に学ぶ姿勢が大切です。

 

ただし、SNSやインターネット上の情報には不正確なものも多いため、以下のような信頼できる情報源を活用しましょう。

  • 日本美容外科学会などの専門学会の情報
  • 医師が監修した医療情報サイト
  • 実際にクリニックで配布されている資料
  • 複数の医師から得られる一貫した情報

 

患者さん自身が正しい知識を身につけることが、安全で満足度の高い美容医療を受ける最も確実な方法です。

5.鬼沢 正道先生が開業した理由

アポロクリニック受付

大手美容クリニックでの勤務経験を通じて、私は美容医療の可能性と同時に業界の課題も実感しました。

開業に至った経緯について率直にお話しします。

1)大手クリニック時代の経験

大手美容クリニックに入職した当初、私は急いで開業することは考えておらず、じっくりと時間をかけて技術と経験を積み重ねることを重視していました。

そのため、注目されやすい脂肪吸引や豊胸手術ではなく、目元の修正施術を中心に担当していました。この選択は結果的に私の技術向上に大いに役立ったと思います。

 

目元の施術は非常に繊細で、わずかなミリ単位の違いが仕上がりに大きく影響します。また、左右差を出さないための技術や、自然な仕上がりを実現するための感性も求められます。

多くの症例を担当する中で、患者さん一人一人の解剖学的特徴を理解し、それぞれに最適な治療法を提案する能力を磨くことができました。

2)疑問を持つようになった理由

大手クリニックでの勤務を続ける中で、組織の方針と私自身の医療に対する考え方との間にギャップを感じるようになりました。

特に強く感じたのは、売上を過度に重視する姿勢です。もちろん、医療機関である以上、適切な利益確保は経営に必要です。しかし、患者さんの利益よりも売上が優先される場面に遭遇することが増え、医師として強い違和感を覚えました。

 

具体的には、患者さんがカウンセラーに伝えた予算を大幅に超える提案を行い、契約に結び付けようとすることがありました。

もちろん、カウンセラーはクリニックのために行ったことだと思います。また、患者さんにとっても高額な施術の方が良い結果に結びつくこともあります。

しかしながら、このときの対応は、明らかに患者の利益よりもクリニックの利益を優先しており、バランスを欠いていたと感じました。

 

これらの問題は、私が整形外科医として保険診療に携わっていた頃の価値観と大きく異なるものでした。

3)開業への決断

「医師として患者さまを不幸にするようなことはしたくない」

この思いは、私が整形外科医を辞めてまで美容医療の世界に飛び込んだ原動力でもありました。

大手クリニックでの経験を通じて業界の現実を知った今、この思いはより強固なものとなりました。

そこで一念発起し、2020年にAPOLLO BEAUTY CLINICを開業することを決意しました。

4)開業で目指したもの

私が開業で目指したのは、大手美容クリニックでの様々な経験を通して、「私が患者さんにとって本当に良いと思えるものだけを提供するクリニック」です。

具体的には以下のような方針で診療にあたっています。

①患者さん第一の診療

  • 売上よりも患者さんの満足と安全を最優先
  • 必要のない施術は決して提案しない
  • 十分な時間をかけたカウンセリングの実施

②技術力の向上

  • 大手クリニックで培った経験を活かし、さらなる技術向上に努める
  • 新しい技術の導入は安全性を十分に検証してから
  • 定期的な学会参加や研修による知識のアップデート

③透明性の確保

  • 料金体系の明確化
  • リスクや副作用の詳細な説明
  • 治療効果の限界についての正直な説明

 

開業から数年が経過した現在、この方針は正しかったと確信しています。

私自身完璧ではありませんし、まだ、未熟な点も多々あります。

時には患者さんからも良くない評価を受けることもあります。

それでも、患者さんからの信頼も厚く、多くの方にご満足いただける結果を提供できていると思います。

美容医療業界には確かに問題もありますが、適切な知識と技術、そして患者さんを第一に考える姿勢があれば、必ず患者さんに満足していただける医療を提供できると信じています。

6.APOLLO BEAUTY CLINICのポリシー

鬼沢 正道 先生2

当院の診療方針の根幹となっているのは、私が慶應義塾大学整形外科学教室で学んだ一つの教えです。

それが今も私の医師としての行動指針となっています。

1)「最後まで責任を持つこと」の意味

「最後まで責任を持つこと」— これがAPOLLO BEAUTY CLINICの最も重要なポリシーです。

この考え方の原点は、私が慶應義塾大学整形外科学教室に入職した際の体験にあります。

当時、指導教授に「優秀な外科医とはどういう医師か」と質問されました。

私は技術力の高さ、豊富な経験、強靭な体力など、思い浮かぶ要素を答えました。しかし、教授からの答えは予想外でした。

 

「執刀した患者さまに対して最後まで責任を持つ医師こそ、真に優秀な外科医である」

この言葉は、医師としての私の価値観を根本的に変えました。単に手術が上手いだけでは真の外科医ではない。

患者さんが回復し、満足されるまで責任を持ち続けることこそが、医師の本質的な役割だと理解しました。

2)美容医療における「責任」の具体的な意味

美容医療において「最後まで責任を持つ」とは、以下のような姿勢で患者さんと向き合うことです。

①施術前の責任

  • 十分なカウンセリング
  • 患者さんの希望を正確に理解する
  • 実現可能性を正直に説明する
  • リスクや副作用について包み隠さず説明する
  • 患者さんが納得するまで時間をかける
  • 適切な治療計画
  • 患者さんの解剖学的特徴を詳細に分析
  • 最も安全で効果的な方法を提案
  • 必要のない施術は絶対に勧めない

②施術中の責任

  • 安全な手術環境
  • 清潔で適切な手術環境の維持
  • 最新の機器と安全な材料の使用
  • 緊急時に備えた体制の整備
  • 丁寧な技術
  • 一つ一つの手順を慎重に実行
  • 患者さんの負担を最小限に抑える工夫
  • 美しい仕上がりを追求する妥協なき姿勢

③施術後の責任

  • 継続的なフォローアップ
  • 定期的な経過観察
  • 回復状況の詳細なチェック
  • 患者さんの不安や疑問への誠実な対応
  • 問題発生時の対応
  • 万が一の合併症への迅速な対処
  • 必要に応じた修正手術の実施
  • 他院への紹介も含めた最適な治療選択
  • 長期的なサポート
  • 数年後の状態確認
  • エイジングに伴う変化への対応
  • 患者さんのライフステージに応じたアドバイス

7.APOLLO BEAUTY CLINIC基本情報

アポロビューティクリニック施術室

クリニック名APOLLO BEAUTY CLINIC
公式ウェブサイトhttps://apolloclinic.jp/
電話03-6812-9727
住所東京都渋谷区神宮前2-18-15ワンエイスビル2F
アクセス北参道駅 徒歩9分

原宿駅  徒歩10分

表参道駅 徒歩14分

予約方法電話・WEB・LINE
診療日時・休診日診療時間:11:00-20:00

休日・祝日休まず診療(不定休)

8.まとめ

本インタビューを通じて、美容医療業界が直面する課題と、患者さんが後悔しない美容医療を受けるための重要なポイントについて、APOLLO BEAUTY CLINIC鬼沢正道理事長の貴重な見解をお聞きしました。

 

美容医療は「より美しくなりたい」という人間の自然な願望に応える医療です。

しかし、その実現には適切な知識、技術、そして何より患者さんと医師の信頼関係が不可欠です。

 

本インタビューが、美容医療を検討されている方々にとって、より良い選択をするための一助となることを願っています。

そして、業界全体がより患者さん本位の方向に向かい、安全で満足度の高い美容医療が提供される環境が整うことを期待します。

美容医療に興味をお持ちの方は、まず正しい知識を身につけ、信頼できる医師を見つけることから始めてください。焦る必要はありません。

十分に検討と準備を重ねることが、後悔しない美容医療への第一歩なのです。

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