
<この記事の監修医>
院長
柏木 宏幸 先生
<略歴>
埼玉医科大学 医学部医学科 卒業
沖縄医療生活協同組合 沖縄協同病院 初期臨床研修
東京女子医科大学病院 消化器病センター 入局
独立行政法人国立病院機構横浜医療センター 消化器内科 (東京女子医科大学消化器病センター医療練士)
社会福祉法人恩賜財団済生会支部埼玉県済生会栗橋病院 消化器内科 (東京女子医科大学消化器病センター医療練士)
東京女子医科大学病院 大腸・IBDセンター 所属
医療法人八重瀬会 同仁病院 消化器内科 (東京女子医科大学消化器内科助教)
医療法人財団中山会 八王子消化器病院 (東京女子医科大学消化器内科助教)
医療法人財団青空ホームクリニック くじら在宅クリニック
<保有資格>
日本内科学会 総合内科専門医
日本内科学会 内科認定医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
一般社団法人日本病院総合診療医学会 認定病院総合診療医
難病指定医
がん診療に関わる医師に対する緩和ケア 研修会 修了
PEG・在宅医療研究会 修了証
<所属学会>
日本内科学会
日本病院総合診療医学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本消化管学会
日本炎症性腸疾患学会
胃腸の内視鏡検査は、胃がんや大腸がんといった命に直結する病気を早期に発見し、早期治療につなげるために欠かせない検査です。
日本人の死亡原因の上位を占める消化器系のがんは、サイレントキラーとして自覚症状がほとんどないまま進行することも多く、定期的な内視鏡検査が唯一の早期発見の手段といえます。
一方で、逆流性食道炎や胃炎などの比較的軽度な疾患も内視鏡で診断できます。
これらは致死的ではないものの、慢性的に続くと日常生活の質を下げるだけでなく、胃腸の働きが低下することで肌にも悪影響を及ぼします。
また、栄養の吸収が十分に行われなくなれば、シワや乾燥、くすみ、シミ、肌荒れといった美容面でのトラブルにつながるのです。
つまり、内視鏡検査は「命を守る検査」であると同時に、「美しさを守る検査」ともいえます。
本記事では、内視鏡検査の重要性を健康面と美容面の両方から解説し、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院の取り組みについてもご紹介します。
内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、先端にカメラを搭載した細いスコープを口や肛門から挿入し、食道・胃・大腸の粘膜を直接観察する検査です。
主に胃カメラ(上部消化管内視鏡)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡)があります。
ここでは、その2つについてポイントを解説します。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)
先端にカメラが付いた内視鏡スコープを挿入して、食道・胃・十二指腸という上部消化管の粘膜を直接観察できる検査です。
微細な病変の発見と緻密な観察ができるだけでなく、組織を採取(生検)して多くの疾患の確定診断に繋がります。
また、ピロリ菌感染の確認、止血処置やアニサキスの摘出なども可能です。
ピロリ菌と診断された場合には1週間除菌薬を内服し治療することで、胃がんの予防にも繋がります。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)
先端にカメラが付いた内視鏡スコープを挿入し、直腸から盲腸までの大腸全域の粘膜を直接観察できる検査です。
微細な病変の発見と緻密な観察が可能であり、組織を採取(生検)して多くの疾患の確定診断に繋がります。
また進行すると大腸がんになる大腸ポリープをその場で切除することで将来の大腸がんを予防することができます。
ほとんどの大腸ポリープ切除は検査中の日帰り手術として行われるため入院する必要がなく、別の日に切除スケジュールを改めて作る必要もありません。
食事制限や下剤服用などの事前準備も1回で済みます。
胃カメラ・大腸カメラはなぜ大切か
日本人の死亡原因上位にある胃がん・大腸がんは、早期発見であれば治療成績が非常に良く死に至ることを避けることができる病気です。
しかし、これらは自覚症状が乏しく、進行してから気付くケースも多いのが実情です。
内視鏡検査では、初期の小さな病変や将来がんに進展するポリープや炎症を直接確認できます。そのため、早期の治療やがんの予防が可能になります。
また、胃潰瘍や逆流性食道炎、炎症性腸疾患など、生活の質(QOL)を低下させる疾患も早期に見つけられます。
そして、それらを治療したり、生活習慣を改善することで、生活の質を向上させることが可能になります。
つまり、内視鏡検査は、さまざまな胃腸の病気やその予兆を早期発見することで、生活の質を維持し予後を良い状態にするためにも、とても重要です。
また、後の章で詳しく解説しますが、内視鏡検査を受けることは肌の健康の点でも意味があります。
内視鏡検査でわかる病気ランキング
この章では、内視鏡検査でわかる病気の多さをランキングで紹介します。
いずれも早期発見で予防や早期治療が可能です。
YouTube動画でも詳しく紹介していますので、ご視聴ください。
<池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院の例>
胃の内視鏡で多い病気
1位 逆流性食道炎
胸やけ、のどの違和感・痛み、咳の原因になります。
放置すると生活の質の低下や肌への良くない影響もあります。
2位 胃炎
いくつかの種類がありますが、ストレスやピロリ菌が原因です。
症状が無い場合は特別な治療は不要ですが、ピロリ菌感染の場合や、程度によっては治療が必要となります。
3位 胃のポリープ
胃粘膜の「おでき」で多くは良性です。その場合、あまり心配はありません。
しかし、一部、出血おこしたり悪性の場合もありますので、必要に応じて生検(組織検査)や切除を行います。
大腸の内視鏡で多い病気
1位 大腸ポリープ
大腸がんの約9割は大腸ポリープが進行して発症します。そのため、放置すると大腸がんに進展する可能性が高いため治療がおすすめです。
早期であれば内視鏡で切除可能です。
2位 憩室(けいしつ)
腸の壁にできる袋状のくぼみです。
症状が無い場合は、治療は不要です。
しかし、炎症や出血が起こると治療が必要となります。
3位 痔・炎症(潰瘍性大腸炎など)
出血や腹痛の原因になります。
痔にはいくつか種類があり症状がなければ治療不要ですが、増悪しないよう生活習慣の改善であったり、症状がある場合には薬や手術での治療が必要となります。
炎症には、潰瘍性大腸炎やクローン病、虚血性腸炎などがあります。潰瘍性大腸炎などの治療を要する場合には内視鏡の結果をもとに適切な治療を受ける必要があります。
<参考動画>
【TOP5】内視鏡検査で見つかる病気トップ5!早期発見の重要性について解説
胃腸の不調・病気の肌への影響
胃腸の病気は軽度の症状から始まることが多く、肌荒れほか肌の不調の背景に隠れていることもあります。
- 軽い胃もたれや膨満感
- 慢性的な便秘・下痢
- 食後の強い眠気や倦怠感
これらは、肌トラブルと同時に起こることもあります。
この章では胃腸の不調・病気と肌への影響について解説します。
胃腸の不調・病気で肌に現れる具体的な症状
肌悩み | 原因 |
乾燥肌 | 腸内環境悪化によるバリア機能低下 |
敏感肌・かゆみ | 腸内環境悪化や免疫低下による過度なバリア機能低下 |
シワ | コラーゲン生成に必要なアミノ酸やビタミンCなどの栄養不足 |
シミ・くすみ | 慢性炎症や酸化ストレスなど |
ニキビ・吹き出物 | 免疫の乱れと皮脂分泌異常など |
アトピー性皮膚炎の悪化 | 腸内細菌叢の乱れと免疫低下など |
栄養吸収低下による表皮への影響
胃腸は、食べ物から栄養素を吸収し全身へ届ける重要な器官です。
この働きが滞ると、肌に必要な栄養が不足し、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れの原因になります。
ビタミン・ミネラル不足は、ターンオーバーの遅れを招き、肌の乾燥やくすみの原因になります。
<参考記事>
栄養吸収低下による真皮への影響
栄養吸収低下は、主に真皮で行われる「コラーゲン生成」や「エラスチン生成」などに良くない影響を及ぼします。
コラーゲンが少ないとシワやたるみをもたらします。
<参考記事>
腸と肌の密接な関係「腸肌軸」(皮膚腸相関)
腸内細菌のバランスや炎症反応は「腸肌軸」(皮膚腸相関)と呼ばれる密接なつながりを介して、肌状態に直結します。
そのため、肌荒れやニキビほかアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の悪化の要因になります。
特に食生活や飲酒、腸内細菌の乱れなどによりリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)という状態になると、腸のバリア機能低下によって異物が血中に流入し、免疫バランスを崩して敏感肌や炎症性皮膚疾患を悪化させる可能性があります。
<参考記事>
炎症反応の肌への影響
胃腸の慢性炎症は免疫系を刺激し、肌の赤みや敏感症状を悪化させます。
さらに、胸やけや胃痛などの症状による睡眠の質の低下は肌再生を妨げ、疲れた印象を強めます。
<参考記事>
胃炎・胃潰瘍と肌の関係
ピロリ菌感染や胃酸分泌異常は、ビタミンB12や鉄分の吸収を阻害することがあります。
これらの欠乏は貧血の原因となり、貧血になると肌荒れや肌のかさつき、ハリの低下からシミやシワの原因となります。
また貧血により、顔色の悪さにつながります。ビタミンB12は肌のターンオーバーや赤み、ニキビや敏感肌にも関わり、欠乏すると皮膚トラブルの原因となります。
その他、慢性胃炎の原因となるストレスホルモンの増加は皮脂分泌を乱し、肌荒れやニキビを悪化させます。
胃腸が健康なら美肌へ
健康な胃腸がもたらす美肌効果
健康な胃腸は、美肌を作る栄養素の宝庫です。
適切に機能している消化器官は、食べ物から摂取した栄養素を効率的に分解・吸収し、肌細胞の生まれ変わりと維持に必要な材料を十分に供給します。
例えば、胃腸が健康で適切なバランスの良い食生活を送れば、次のような栄養素が適切にはたらきます。
ビタミンC
ビタミンCは、美肌に欠かせない最重要栄養素の一つです。コラーゲン合成の際に補酵素として働き、肌の弾力性とハリを維持します。
また、強力な抗酸化作用により活性酸素を中和し、紫外線やストレスによる肌の老化を防ぎます。健康な胃腸では、ビタミンCが効率良く吸収され、血液を通じて肌細胞に届けられます。
ビタミンE
ビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、細胞膜を活性酸素の攻撃から守る重要な役割を果たします。
また、血行を促進する作用があり、肌への栄養供給と老廃物の排出を促進します。
さらに、ビタミンEはビタミンCと協調して働くため、両方が十分に吸収されることで相乗効果が期待できます。
ビタミンA
ビタミンAは、肌の再生とターンオーバーの正常化に不可欠です。古い角質の剥離を促し、新しい肌細胞の生成を促進します。
また、皮脂腺の機能を調整し、毛穴の詰まりを防ぐ効果もあります。ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンは、特に腸での変換効率が重要になります。
亜鉛
亜鉛は創傷治癒と皮膚の新陳代謝に欠かせないミネラルです。コラーゲン合成酵素の構成成分であり、また皮脂分泌を適正に調整する働きもあります。
ニキビや肌荒れの改善、傷跡の修復に重要な役割を果たします。
アミノ酸
アミノ酸は、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなど、肌のタンパク質の原料となります。
特にプロリン、グリシン、ヒドロキシプロリンはコラーゲンの主成分であり、これらが十分に供給されることで肌の弾力性と保湿力が維持されます。
腸内フローラの改善がもたらす美肌効果
健康な腸内フローラ(腸内細菌叢)は、美肌に直接的な恩恵をもたらします。
腸内細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があります。理想的な腸内細菌のバランスは善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7とされています。
善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌等)は、ビタミンB群、ビタミンK、葉酸などの美肌に必要なビタミン類を体内で産生します。
特にビオチン(ビタミンB7)は、肌の健康維持に極めて重要で、不足すると皮膚炎や湿疹の原因となります。善玉菌が産生する短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)は、強力な抗炎症作用を持ち腸内だけでなく肌にも影響します。
これらは腸壁から吸収されて全身を循環し、肌の炎症を抑制し、アトピー性皮膚炎やニキビの改善に寄与します。
悪玉菌から産生される腐敗産物のフェノール類は、腸から吸収されて血液に移行し、皮膚に到達すると肌のターンオーバーを阻害して、肌荒れを引き起こします。便秘になることで、特にフェノール類が過剰となります。
人体に良い影響を与える善玉菌であるプロバイオティクス(ビフィズス菌、乳酸菌)は皮膚の炎症を抑え、抗菌効果をもたらし、皮膚を治癒させるされています。
また、善玉菌のエサとなるプレバイオティクス(オリゴ糖)は、肌荒れの原因となるフェノール類の減少効果や、皮膚の性状(乾燥など)の改善も報告されています。
さらに興味深いのは、腸内で産生されるセロトニンの役割です。
セロトニンの約90%は腸で作られ、これが肌の血行促進と細胞の修復機能を高めることが近年の研究で明らかになっています。
また、セロトニンは睡眠の質を改善し、成長ホルモンの分泌を促進するため、間接的にも美肌効果をもたらします。
そのため、便秘によりセロトニンが低下すると、肌や睡眠の質が低下し肌荒れの原因となります。
<参考記事>
胃腸の状態アップとスキンケアや美容医療で実現できる美肌
適切な胃腸の病気のケア・治療とスキンケア・美容医療により、以下のような具体的な美肌効果が期待できます。
肌のハリ・弾力アップ
コラーゲン生成の促進によって実現されます。健康な胃腸では、コラーゲン合成に必要なビタミンC、アミノ酸、鉄分、亜鉛が効率良く吸収され、線維芽細胞でのコラーゲン産生が活発になります。通常、胃腸の改善から2~3か月で肌の弾力性の向上を実感する方が多くいらっしゃいます。
<参考記事>
透明感のある肌
血行改善と老廃物の排出によって得られます。胃腸の機能が向上すると、全身の血液循環が改善し、肌への酸素と栄養の供給が増加します。
同時に、肝臓の解毒機能も向上し、体内に蓄積された毒素や老廃物の排出が促進されるため、肌のくすみが改善され、自然な透明感が生まれます。
<参考記事>
肌荒れの予防
腸管免疫が正常に機能することで、全身の免疫系が調和し、アレルギー反応や自己免疫反応による肌トラブルが軽減されます。
特に、季節の変わり目やストレス時の肌荒れが起こりにくくなります。
肌老化の予防
健康な胃腸では抗酸化物質の吸収が良好になり、また腸内細菌によって産生される抗酸化物質も増加します。これらが活性酸素を効果的に除去することで、肌の老化スピードを遅らせ、シワやたるみの予防に寄与します。
<参考記事>
内視鏡検査による美肌づくりのアプローチ
内視鏡検査は、美肌づくりにおいても科学的で効果的なアプローチを提供します。
早期発見・早期治療のメリット
軽度の炎症段階で胃腸疾患を発見し治療することで、肌への負担を最小限に抑えることができます。
例えば、肌トラブルの原因となる胃炎や便秘を早期に治療すれば、肌への悪影響を未然に防げます。
一方、症状が進行してから治療を開始した場合、肌の回復にも時間がかかります。
ピロリ菌の除菌治療は、美肌の観点からも大きなメリットがあります。
除菌により胃の炎症が改善されると、ビタミンB12や鉄分の吸収が正常化し、肌の血色や張りが改善されます。
大腸ポリープの早期切除は、将来的な大腸がんのリスクを回避するだけでなく、腸内環境悪化の発見にも繋がります。
ポリープがあると腸内フローラのバランスが乱れていることがあり、これが肌荒れの原因となることもあります。
検査結果を活用した美容アプローチ
内視鏡検査の結果は、美容アプローチの設計に活用できます。胃粘膜の萎縮の程度に応じて、不足しがちな栄養素の種類と量を特定し、医師や管理栄養士などによる効果的な食事指導の参考になります。
例えば、胃酸分泌が低下している場合は、鉄分や亜鉛の吸収を促進するためにビタミンCとの同時摂取を推奨します。
また、腸内環境の状態に応じて、プロバイオティクスやプレバイオティクスの適切な選択と摂取方法をアドバイスできます。
さらに、検査結果から推定される栄養吸収能力に基づいて、必要に応じてサプリメントの提案を行うクリニックもあります。
ただし、サプリメントは食事による栄養摂取の補完として位置づけ、基本的な食生活の改善を優先します。
胃腸ケアXスキンケアX美容医療で一層の美肌へ
美容医療における肌の施術後の赤みや、シミ治療後のシミ予防として胃腸ケアがとても大切です。
美容施術後は炎症を抑えることや色素沈着を防ぐために、日頃から善玉菌を増やしておくこと、ビタミンCやビタミンEが不足していないことが前提です。
また、腸内環境の悪化は皮膚トラブルだけではなく、肥満や生活習慣病、うつ病、認知症など様々な病気の原因にもなります。
肌も体型も若々しく、健康を維持するためには、腸を若く保つことが大切です。
運動不足や食物繊維の不足、肉の摂り過ぎ、喫煙、過度な飲酒、ストレスといった生活習慣が腸内環境の悪化に繋がります。
これらは、スキンケア、アンチエイジングにおいても欠かせない日常生活の注意すべきポイントです
胃腸ケア×スキンケアの相乗効果
胃腸の改善により基礎代謝が向上すると、肌細胞の新陳代謝も活発になります。
この状態で、自分に合ったスキンケア製品を使用すると、化粧品成分も効率良く取り込むため、化粧水や美容液の効果実感が高まる可能性がアップします。
また、胃腸の健康改善により栄養状態が良くなると、肌本来の機能が回復し、必要以上にスキンケア製品に頼らなくても美しい肌を維持できるようになります。これは、コスト面でも時間的にも大きなメリットといえます。
さらに、ストレス軽減による効果も見逃せません。胃腸の不調が改善されると、体調全般が向上し、精神的なストレスも軽減されます。ストレスの軽減は、肌の自然治癒力を高め、ニキビや肌荒れの予防が可能となります。
美容点滴・注射で一層の美肌へ
胃腸の健康改善と並行して美容点滴・注射を活用することで、より効率的かつ確実な美肌効果が期待できます。
経口摂取では吸収率に個人差がある栄養素も、点滴により血管内に直接投与することで、確実に体内へ届けられます。
点滴・注射の種類 | 特徴 |
白玉点滴・注射 | グルタチオンの点滴・注射です。強力な抗酸化作用により体内の活性酸素を除去し、肌の透明感向上とシミ・くすみの改善に効果的です。グルタチオンは肝臓の解毒機能もサポートするため、胃腸で発生した毒素の処理能力を高め、腸肝循環の改善にも寄与します。 |
プラセンタ | アミノ酸、ビタミン、ミネラル、成長因子が豊富に含まれており、細胞の新陳代謝を促進します。特に肌のターンオーバーを正常化し、コラーゲン生成を活発にする効果があります。また、自律神経バランスの調整作用により、ストレス性の胃腸不調の改善にも期待できます。 |
高濃度ビタミンC | 通常の経口摂取では到達困難な血中濃度を実現し、コラーゲン合成の促進と強力な抗酸化作用を発揮します。胃腸の粘膜修復にも重要な役割を果たし、特に慢性胃炎や胃潰瘍の改善をサポートします。 |
NMN | 細胞のエネルギー代謝に欠かせないNAD+の前駆体であり、細胞レベルでのアンチエイジング効果が期待できます。肌細胞の修復機能を向上させ、真皮のコラーゲン・エラスチンの質を高めるとともに、胃腸の粘膜細胞の再生も促進します。 |
幹細胞培養液上清液 | 幹細胞が分泌する成長因子やサイトカインを豊富に含み、組織の修復・再生を促進します。肌の弾力性向上や傷跡の改善に加え、消化管の炎症抑制と粘膜バリア機能の回復にも寄与します。 |
にんにく注射 | アリナミンの点滴・注射です。ビタミンB1を中心とした疲労回復点滴で、疲れによる肌のくすみや胃腸の機能低下を改善します。特に慢性疲労や食欲不振に悩む方に効果的です。 |
これらの美容点滴・注射は、胃腸の改善治療と相互に作用し合い、内側からの健康と外側からの美しさを同時に追求できる理想的なアプローチといえます。
定期的な施術により、より持続的で確実な美肌効果の実現が可能になります。
<参考記事>
白玉点滴・注射のビフォーアフター!肌が白くなる効果はいつから?
プラセンタ注射の効果が出るまではどれくらい?効果的な打ち方も解説
NMN点滴治療の効果はいつから?気になる料金や副作用も解説!
エクソソーム(幹細胞培養上清液)点滴の効果とデメリットや費用
にんにく注射の効果は?メリットやデメリット、危険性、料金公開
継続的なケアの重要性
美肌効果を維持するためには、定期的な内視鏡検査による健康管理と適切な胃腸ケアが重要です。
胃腸の状態は年齢、生活習慣、ストレスレベルによって変化するため、定期的な検査により、最適なケア方法を更新していく必要があります。
また、季節や年齢に応じた調整も大切です。例えば、加齢とともに胃酸分泌が減少する傾向があるため、50代以降は特に鉄分やビタミンB12の吸収に注意を払う必要があります。
胃腸の改善による美肌効果を実感するまでの期間は個人差がありますが、適切なスキンケアも続けると、胃腸の改善開始から1~3か月で肌の調子の変化を感じることもあります
また、肌状態や体調に応じて、定期的にさきほど挙げた美容点滴・美容注射を受けることも美肌に役立ちます。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院の内視鏡検査の特徴
痛みの無い内視鏡検査
内視鏡検査と聞くと「苦しい」というイメージを持つ方も少なくありません。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院では、静脈麻酔(鎮静剤)を用いて眠っているような状態で検査を受けられます。
胃カメラでは喉の違和感や吐き気を大幅に軽減でき、大腸カメラでは痛みや不快感を軽減・なくすことができます。
さらに、従来より細い極細スコープを使用しているため、鎮静剤を使用しない胃カメラの場合でも、経鼻からの検査で不快感が少なく、リラックスして臨めます。
高精度な診断
最新鋭の内視鏡システム「EVIS X1」、内視鏡スコープを導入しており、特殊光(NBI)による観察や広角レンズなどを駆使して、微細な病変や粘膜のわずかな変化も見逃さない体制が整っています。
検査中にポリープが見つかった場合は、その場で切除できるため、早期発見・早期治療に直結します。
専門医による診療
検査を担当するのは、日本消化器内視鏡学会の専門医資格を持つ経験豊富な医師です。すべての患者さんの検査を専門医が責任を持って行うため、安心感があり、診断の正確性も高まります。さらに、麻酔科専門医の監修のもと、安全性に十分配慮しながら鎮静を行う体制も整えられています。
快適な検査環境
患者さんが少しでも快適に検査を受けられるよう、院内の環境づくりにも工夫があります。下剤を服用するための個室スペースや専用トイレを複数設置し、男女別のエリアを用意することでプライバシーに配慮。検査後は個別のリカバリールームで休むことができ、人目を気にせずリラックスできます。女性専用更衣室もあり、細やかな気配りが行き届いています。
柔軟な検査体制
平日だけでなく早朝や休日にも検査枠を設けており、仕事や家庭の都合で忙しい方でも通いやすいスケジュールが可能です。また、胃カメラと大腸カメラを同日に受けられる体制が整っているため、検査のための通院回数や準備の負担を減らせるのも大きなメリットです。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院の基本情報
医院名 | 池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 |
院長 | 柏木 宏幸 |
診療科目 | 消化器内科・内視鏡内科・内科・肛門内科 |
電話番号 | 03-5992-5577 |
住所 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-21-1 ラグーン池袋ビル6F |
アクセス | JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ各線「池袋駅」東口(35番出口)より徒歩3分、東京メトロ 有楽町線「東池袋駅」2番出口より徒歩5分 |
診察日時 | 月・火・水・木・金・土・日 8:30〜17:30 |
休診日 | 土日以外の祝日 |
よくある質問(FAQ)
Q1.内視鏡検査はどのくらいの頻度で受ければ良いですか?
胃カメラに関しては、胃粘膜の状態やピロリ菌感染経験の有無、家族歴などでリスクが高いケースでは1年ごとに検査を受けることが推奨されています。それ以外の場合には個人差がありますが、異常がない場合でも2-3年毎が勧められます。そのため、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院では、身体の状態などに合わせて次回の検査タイミングを伝えています。
大腸カメラに関しては、大腸粘膜の状態やポリープの有無、慢性炎症疾患の有無、家族歴、年齢などによって適した検査頻度は変わってきます。池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院では、検査経験豊富な医師が大腸カメラ検査の結果を踏まえて最適な頻度を伝えています。
Q2.内視鏡検査は痛いですか?
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院では、鎮静剤を使って眠っているような深いリラックス状態で検査を受けることができるので、苦痛や不快感を最小限に抑えた検査が可能です。また、患者さんの負担をさらに少なくできるよう、最新の内視鏡システムやスコープを導入し、内視鏡専門医の資格を有する医師が丁寧な検査を行っています。通常、大腸カメラでは観察のために腸管内に空気を送気しますが、これが痛みや張りの原因となります。当院では炭酸ガス(CO2)を使用しており、炭酸ガスでは空気よりも速やかに腸内に吸収されるため、検査後の膨満感やお腹の張りを大幅に軽減することができます。内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)に対して不安や苦手意識のある方もお気軽にご相談ください。
Q3.内視鏡検査で腸内環境はわかりますか?
大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)では、腸内細菌の状態(腸内フローラ)を直接知ることはできません。腸内環境の乱れは、便通異常やお腹の張りなどの症状として現れることがあり、これらが大腸内視鏡検査のきっかけになることがあります。腸内フローラを詳しく知りたい場合は、大腸カメラ検査ではなく、便を使った腸内フローラ検査が推奨されています。
当院でも腸内フローラ検査を行っており、腸内フローラがわかることで不足している腸内細菌や勧められる食事内容など後日データでお伝えいたします。
Q4. 内視鏡検査は美容目的でも受けられますか?
内視鏡検査は、胃腸の病気に早期発見・早期治療が目的です。
したがって、美容目的で受けるものではありません。
ただし、内視鏡検査によって胃腸の不調や病気が発見できます。それを改善するための治療や生活の質の向上で、結果的に美容にもつながります。
まとめ
内視鏡検査は、がんの早期発見・予防に欠かせない命を守る検査です。同時に、胃腸の不調を整えることで、美肌づくり、アンチエイジングにもつながります。
今回は、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院院長柏木宏幸先生の監修の下、内視鏡検査による胃腸の病気の早期発見と美肌維持との関係に関して幅広く解説しました。
健康と美容の両方を支える習慣として、ぜひ、定期的な内視鏡検査を取り入れてみてください。
また、胃腸の健康と美肌には、良い生活習慣や適切なスキンケアや美容医療も実践してくださいね。
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