MOMO CLINIC(大阪帝塚山)のBBL HEROの特徴・効果から料金・口コミまで解説

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MOMO CLINIC(大阪・帝塚山)のBBL HEROは、広帯域の光とフィルター設定を使い分けることで、メラニン(茶色)とヘモグロビン(赤)の双方を標的にできるIPL治療です。この記事では、シミ・くすみ・赤み・肝斑への効果と限界、料金、ダウンタイム、施術の流れ、口コミまでを、美容皮膚科医・笠井彩香院長の診療方針とあわせて解説します。

<執筆>

ナールス美容医療アカデミー編集長 富本充昭

富本充昭

シミを気にして受診する方でも、頬の色ムラ、小鼻まわりの赤み、全体のくすみなど、複数の肌悩みが重なっていることがあります。ところが治療は、シミはレーザー、赤みは別の機器と分かれてしまいがちで、そのたびに費用も通院回数も積み上がります。
MOMO CLINIC(モモクリニック)は、大阪・帝塚山にある美容皮膚科・美容外科・形成外科のクリニックです。2025年4月に開院し、美容皮膚科を笠井彩香院長が担当しています。
本記事で紹介するBBL HEROは、米サイトン社が開発した広帯域波長の医療用光治療器(IPL)です。フィルターを切り替えることで、メラニン(茶色)とヘモグロビン(赤)の両方に働きかけられるのが特徴です。効果から、料金、ダウンタイム、リスク、口コミまでを整理します。

マンガでわかるBBL HERO|シミ・赤み・くすみへの光治療と、シミの種類の見極め

笠井 彩香 先生
MESSAGE
笠井 彩香 先生(MOMO CLINIC 院長/美容皮膚科医)からのメッセージ

MOMO CLINIC(モモクリニック)

院長 笠井彩香 先生

シミの治療で私が最初にお伝えするのは、「シミにも種類がある」ということです。老人性色素斑、そばかす、肝斑、ADM。見た目が似ていても、届く層も、適した機器も違います。ここを見極めずに照射すると、効果が出ないだけでなく、肝斑を悪化させてしまうこともあります。
当院が肌測定から診療を始めるのは、そのためです。表面に見えているシミだけでなく、これから浮かび上がってくるものまで予測したうえで、治療方針を決めます。カウンセリングを必ず医師が行うのも、同じ理由からです。
そしてもう一つ。1回で終わる治療ではありません。どのくらいの時間をかけて、どこまでを目指すのか。その見通しを最初に共有することが、満足していただくために一番大切だと考えています。

BBL HEROとは?

BBL HERO(サイトン社 mJOULE)の機器写真

1)IPLとBBL、そしてHERO

IPL(インテンス・パルス・ライト)は、特定の一つの波長ではなく、幅広い波長を含んだ光を短時間に照射する治療法の総称です。この技術を体系的に整理した総説では、結果を左右する設定要素として、フィルター(どの波長帯を使うか)、パルス幅(どれだけの時間をかけて当てるか)、フルエンス(どれだけのエネルギーを与えるか)の3つが挙げられています【1】。
BBL(BroadBand Light)は、このIPLのうちサイトン社が自社機器に用いている呼称(ブランド名)です。つまり「IPLという大きな枠のなかにBBLがある」という関係で、特定の波長にエネルギーを集中させるレーザーとは、根本的に成り立ちが異なります。
HEROは「High Energy Rapid Output」の頭文字で、2020年に登場した高出力・高速・強化冷却のモードを指します。メーカーは従来のBBLと比べて4倍の速度、3倍のピーク出力、2倍の冷却性能をもつと説明しています。
この「速い」という性能は単なる時短ではありません。1回の照射に時間がかかると、痛みや熱の蓄積が負担になり、広い範囲を扱うことが難しくなります。高速化により、顔全体はもちろん、首や腕といった面積の広い部位も現実的な時間で扱えるようになりました。MOMO CLINICも従来のBBLとの違いとして「より少ない痛みでの照射」「高速での治療」「設定の幅が広がった」の3点を挙げています。
なお、BBL HEROを搭載する光治療器mJOULE(BBL)は、2024年6月に登録認証機関から国内の認証を取得しています(認証番号:306AABZX00032000)。医師の個人輸入による未承認医療機器ではありません。

2)フィルターで「茶色」と「赤」の双方を標的にする仕組み

BBL HEROがメラニンとヘモグロビンに働きかける仕組みの図解

BBL HEROの中心にあるのは、フィルターの切り替えです。肌のなかで光を吸収する主な相手は、メラニン(シミやそばかすの茶色)とヘモグロビン(赤み・毛細血管の赤)の2つで、それぞれ吸収しやすい波長が異なります。狙いたい対象に合わせて通す波長帯を変えることで、同じ機器で「茶色」にも「赤」にも対応できます【1】【2】。
国内で認証を受けているmJOULE(BBL)の仕様は、キセノン放電管を光源とし、400〜1000nmの連続したスペクトル光を照射するもので、8種類のSmart Filters™と4種類のFinesse Spot Adapters™、1℃単位で設定できるコンタクトクーリング、デュアルランプテクノロジーを備えます。MOMO CLINICのコラムにも「8つのフィルター、2種類のヘッド」と記載があり、認証時の仕様と一致しています。
注目していただきたいのが4種類のスポットアダプタです。全顔に広く光を当てるだけでなく、照射面を絞ってシミ一つひとつにピンポイントで当てられます。「シミ取り放題」という言葉から連想される施術は、この機能によって成り立っています。全顔照射で肌全体のトーンを整えながら、濃いシミにはスポットで重ねて当てる。この二段階照射が基本形です。
光を当てる面には冷却機能が組み込まれています。冷却を備えたIPLでアジア人73例に全顔照射を行った研究では、5回の照射後に8割を超える症例で色素・毛細血管拡張・きめ・総合評価が60%以上改善し、組織学的にもⅠ型・Ⅲ型コラーゲンの増生が確認されました【3】。冷却は単に痛みを和らげるだけでなく、熱による皮膚への負担を抑えながら照射するための重要な機構です。

3)レーザーやほかの施術との違い

レーザーは、特定の波長の光を用いて標的にエネルギーを集中させる治療です。狙った標的に強く作用する反面、外れたときの反応も強く出ます。一方、IPLは幅広い波長を含む光をフィルターで調整して照射するため、一点あたりの強さは穏やかで、そのぶん広い面を一度に扱えます。
境界のはっきりした濃いシミを1回で処理したい場合はレーザーのスポット照射が向き、細かいシミやそばかすが広範囲に散っていて赤みやくすみも気になる場合はIPLが向きます。どちらが優れているかではなく、シミの種類と分布によって適した医療機器が変わるという関係です。
なお、日本で広く使われている「フォトフェイシャル」は、ルミナス・ビー ジャパン株式会社の登録商標(登録番号4542032)です。同社のIPL機器で行う施術を指す呼び名であり、光治療全般を指す一般名称ではありません。他社の機器を用いる場合は「IPL治療」「光治療」と呼ぶのが正確です。

名称何を指す言葉かBBL HEROとの関係
IPL治療/光治療施術の一般名称BBL HEROはIPL治療の一種
フォトフェイシャル®ルミナス・ビー ジャパンの登録商標同じIPL治療だが、機器メーカーが別
BBL/BBL HEROサイトン社の機器名・モード名本記事で扱うもの
ハイドラフェイシャル水流で角質や毛穴の汚れを吸引洗浄する機器光は使わない。目的も対象も異なる
ケミカルピーリング薬剤で角質をやわらげる施術の一般名称光は使わない。併用されることはある

大切なのは、「光を使って色に働きかける治療」と「表面の角質や汚れを処理する施術」は、目的も届く層も違うということです。カウンセリングでは、メニュー名ではなく「何が原因で、どこに働きかけるのか」を確認することをおすすめします。

<参考記事>

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フォトフェイシャル(光治療)の機器の種類と特徴!おすすめは?

MOMO CLINICとは?

MOMO CLINIC(大阪・帝塚山)の外観

1)美容皮膚科・美容外科・形成外科のワンストップ体制

MOMO CLINICの受付・院内

美容皮膚科を笠井彩香院長が、美容外科・形成外科を形成外科専門医の笠井諒総院長が担当する体制です。同院は「美容外科および美容皮膚科の両視点から提案し、無駄な治療を行うことなく、最も適した治療を提案する」ことを方針に掲げています。シミの相談で来院した方に、実はたるみが主因だと分かることもあれば、その逆もあります。美容皮膚科と美容外科が同じクリニック内にあるので、美容皮膚科的処置で足りるのか、外科的な処置を検討すべきなのかを同じ場所で相談できます。

2)肌測定機器による可視化を起点にした診療

肌測定機器EveV

同院では、AI搭載の3D肌測定機器「EveV」で、すっぴんの状態を撮影することから診療が始まります。表面に見えているシミだけでなく、より深い層にあるメラニンまで可視化し、将来のシミ・シワ・たるみの予測も行ったうえで、その結果を大画面で確認しながらカウンセリングに進みます。測定結果はLINEでいつでも確認できます。
そしてもう一点、同院はカウンセリングを美容カウンセラーではなく必ず医師が行うと明記しています。カウンセラーが提案し、医師は照射直前に短く顔を出すだけ、という運用をとるクリニックもあるなかで、この点は治療方針の決まり方そのものに関わります。

3)シミ治療の選択肢の広さ

BBL HERO(IPL)に加え、QスイッチYAGレーザー、ルビーレーザー、CO2レーザーを導入しています。シミにはいくつもの種類があり、IPLが得意なもの、レーザーでなければ届かないもの、そもそも刺激を避けるべきものがあります。選択肢が複数あることは、「手元にある1台で何とかする」という状況を避けられるという意味で、患者側の利益になります。

4)完全個室のプライベート空間と、通いやすさ

MOMO CLINICの院内・個室

MOMO CLINICが入るのは、2025年1月に完成した自社ビルです。設計・建築の段階から関与しており、オペ室や導入する医療機器はもちろん、手術や美肌施術で使うメスや注射針まで選定したとしています。外観や内装、そして患者の動線までを自分たちで決められたことが、この空間づくりの前提になっています。
初回のカウンセリングには、おおむね30分前後をとっています。施術は、洗顔・準備から照射後の冷却・アフターケアまでを含めて、1時間の枠をとっています。
診療スペースは完全個室で、なかでも「VIPルーム」は、診察ソファ、施術台、パウダースペース、お手洗いまでを一室に備え、一歩も部屋の外に出ることなく治療を終えられる設計です。院内は自然光が入る明るいつくりですが、窓ガラスにはすべてUVカットフィルムが貼られており、施術前後の紫外線対策にも配慮されています。

5)院内の動線への配慮

院内の動線にも配慮があります。施術前にメイクを落とすパウダールーム、術後に休むリカバリールーム、お手洗いや待合スペースが、ほかの患者と顔を合わせにくいように配置されています。誰かと顔を合わせたくないという理由で美容医療に踏み出せずにいた方にとっては、通いやすさに直結する条件です。

MOMO CLINICで笠井彩香院長がカウンセリングを行う様子

立地も通いやすさを支えています。阪堺電気軌道上町線「帝塚山三丁目駅」から徒歩0分、南海電鉄高野線「帝塚山駅」から徒歩4分。天王寺駅からも電車で10分ほど、敷地内に提携駐車場が4台あります。

6)医師プロフィール・基本情報

氏名主な資格・経歴
笠井 彩香(かさい あやか)先生
MOMO CLINIC 院長/美容皮膚科医
日本医師会認定産業医/ボトックスビスタ®認定医/ジュビダームビスタ®認定医。美容皮膚科学会・日本皮膚科学会。2016年 愛知医科大学卒業、近畿大学病院。2018〜2024年 さくらこまち皮フ科。2021〜2024年 Wクリニック。2025年 MOMO CLINIC 開業。生まれ育った帝塚山で学んだ地元出身の医師。
笠井 諒(かさい りょう)先生
医療法人桃美会 総院長/形成外科専門医
日本形成外科学会 専門医。日本美容外科学会(JSAPS)正会員。2016年 近畿大学医学部卒業。近畿大学病院・同奈良病院 形成外科、高須クリニック名古屋院を経て、2025年 MOMO CLINIC 開業。目・鼻の手術、フェイスリフト、脂肪吸引などを担当。
医院名医療法人桃美会

MOMO CLINIC(モモクリニック)

住所〒558-0053
大阪府大阪市住吉区帝塚山中3丁目7番3号
TEZUKAYAMA GARDEN PLACE 2F
アクセス阪堺電気軌道上町線「帝塚山三丁目駅」より徒歩0分/南海電鉄高野線「帝塚山駅」より徒歩4分。敷地内に提携駐車場4台
診療時間9:30〜18:00(受付9:00〜)/休診日:日曜・月曜・他/電話 06-6625-9900
診療形態完全予約制・自由診療(一部保険診療あり)。カウンセリング無料(別途 初診料3,300円/再診料1,500円・税込)
支払い方法現金、クレジットカード各種、各種QR決済、医療ローン(分割払い可)

BBL HEROの効果・治療部位と料金

BBL HEROで効果が期待できる肌悩み・部位

1)期待できる効果

期待できる効果は複数あります。
最も根拠が確かなのが、シミ・そばかすです。日本人の老人性色素斑と雀卵斑にIPLを3〜5回照射した研究では、48%の症例で50%以上の改善、20%の症例で75%以上の改善が得られ、とくにそばかすが良好に反応しました【4】。近畿大学(大阪)からの報告であり、人種・地域の面でも読者に近い条件で検証されています。
赤み・毛細血管拡張も確かです。酒さと老人性色素斑に対するIPLの効果を、皮膚色の分光測色によって客観的に評価した日本人の研究では、紅斑と色素の双方が定量的に改善しました【2】。また、酒さに対するIPLと色素レーザーを比較した4研究141例のメタ解析では、50%を超えるクリアランス率で有意差はなく、75%を超えるクリアランス率ではIPL群が有意に高いという結果でした。一方、施術中の痛みは色素レーザー群のほうが軽度でした【5】。
くすみ・色ムラについては、3週間隔で4回以上の全顔IPL照射を行った先駆的研究(49例)で、シワ・きめ・色ムラ・毛穴・毛細血管拡張のすべてで9割を超える被験者に目に見える改善があり、88%が満足と回答しています【6】。
ハリ・きめについては、前述のアジア人73例の研究で組織学的にコラーゲンの増生が確認されています【3】。ただし、これはレーザーや高周波による引き締め治療と同等の変化を意味するものではありません。色ムラが整った結果として肌が均一に見える効果と、コラーゲン増生による効果は切り分けて考える必要があります。
ニキビについては、アクネ菌の殺菌に働く波長域と赤みを抑える波長域を組み合わせた設定があり、同院でも「モモクリニキビ撃退コース」に組み込まれています。ただしニキビ治療は生活習慣の聞き取り、スキンケア指導、外用・内服を含めた多面的な対応が前提であり、光治療はそのうちの一つです。

2)治療部位

顔だけでなく、首、手背から前腕までが対象です。シミは紫外線を浴びた場所に生じやすいため、顔と同時に首や手の甲が気になるという相談は少なくありません。BBL HEROは高速照射が可能なため、面積の広い部位も現実的な時間で扱えます。同院では顔・首・両腕それぞれにメニューが用意され、血管腫は1個単位で対応しています。

3)料金

施術内容施術料金備考
IPL全顔+スポット(シミ取り放題)初回22,000円/1回35,000円/回数券3回89,100円おすすめ
IPL全顔初回16,500円/1回28,000円/回数券3回67,500円スポット照射なし
IPLたるみモード(スキンタイト)1回33,000円近赤外線による引き締め
IPL鼻(毛細血管拡張症治療)/血管腫各5,500円鼻はIPL全顔のオプション
IPL首+スポット/IPL首30,000円/25,000円首全体1回
IPL手+スポット両腕(手背〜前腕)60,000円/両腕全体100,000円
トーニング(QスイッチYAG)初回13,500円/1回15,000円/回数券5回67,500円肝斑・くすみ向け
ルビースポット(10mm未満)11,000円濃いシミのスポット照射
ケアシス初回13,200円/1回16,500円/回数券3回40,000円鎮静・冷却。IPL後の併用
モモクリ肌診断(肌診断機撮影料)3,000円初診の場合は初診料を含む

※カウンセリングは無料ですが、別途、初診料3,300円(税込)または再診料1,500円(税込)がかかります。
※表示価格は公式サイト掲載時点のものです。最新の料金は公式サイトまたはカウンセリングでご確認ください。

4)リスク・副作用

同院が症例ページで公表しているリスク・副作用は、赤み、ヒリヒリ感、カサブタ、色素沈着、白抜け、火傷、再発、毛包炎です。
このうち赤みとヒリヒリ感、カサブタは、多くの方に起こる想定内の経過です。一方、色素沈着・白抜け・火傷は避けたい合併症であり、照射エネルギーの設定と施術後の紫外線対策によって発生率が変わります。「リスクが低い治療」であることと「リスクがない治療」であることは違う、という前提でお読みください。
また、シミは再発します。紫外線を浴び続ける限り、メラニンをつくる働きそのものは変わらないためです。治療を終えたあとの遮光と、必要に応じたメンテナンス照射までを含めて計画を立てることをおすすめします。

<参考記事>

フォトフェイシャルは効果なし?デメリットや注意を徹底解説

こんな方におすすめ

BBL HEROが向いている方のチェックリスト

1)シミと赤み・くすみが混在している方

BBL HEROの利点が最も生きるのは、シミと赤み・くすみが混在している状況です。シミだけをレーザーで取り、赤みには別の機器を、くすみにはさらに別の施術を——と積み上げていくと、費用も通院回数も膨らみます。メラニンとヘモグロビンの両方に一度の施術で働きかけられることは、時間と費用の両面で意味があります。

2)テープ貼りのダウンタイムを避けたい方

テープ貼りのダウンタイムを避けたい方にも向きます。濃いシミをレーザーで処理した場合、照射部にテープを貼ったり、軟膏を塗ったりして保護する期間が生じることがありますが、BBL HEROは施術当日からメイクが可能で、テープや軟膏を要さないのが通常の経過です。仕事や予定を止められない方にとって、この差は小さくありません。

3)夏場でも治療を進めたい方

BBL HEROによるシミのスポット照射は、一般的なレーザー治療に比べて色素沈着のリスクが低いとされ、同院では真夏でもスポット照射を含む施術が可能としています。ただし、これは「紫外線対策をしなくてよい」という意味ではありません。むしろ逆で、照射後の肌は紫外線の影響を受けやすく、遮光を怠れば色素沈着のリスクが上がります。日常的なサンスクリーンの使用が皮膚の光老化の進行を有意に抑制することは、無作為化比較試験で実証されています【7】。

4)肌全体の底上げを継続したい方

肌全体の底上げを継続したい方にも根拠があります。顔・首・胸に対するIPL治療の長期成績を調べた研究(80例のカルテレビュー、治療回数の中央値3回)では、初回治療から4年後の時点で、きめの改善が83%、毛細血管拡張の改善が82%、色素の改善が79%の症例で維持されていました【8】。1クールで終わりにするのではなく、間隔をあけて継続していくという使い方に向いた治療です。

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IPLの効果は何日後に表れる?治療の期間や回数について解説

MOMO CLINICのBBL HEROのこだわり

MOMO CLINICの施術室で院長がBBL HEROを照射している様子

1)肌測定機で「隠れジミ」まで可視化してから設定する

肌測定の結果を画面で確認しながら院長が説明する様子

目に見えているのは表皮の表層部分だけで、より深い層にあるメラニンや、これから浮かび上がってくるシミは肉眼では捉えられません。撮影結果を大画面で確認しながら診察に進むことで、「今どの状態にあり、何回くらいの照射が必要そうか」という見通しを、患者と医師が同じ画面を見ながら共有できます。BBL HEROは波長・パルス幅・エネルギー量を細かく設定できる機器ですから、この見極めの精度がそのまま結果に反映されます。

2)シミだけを取ると赤みが目立つ|色のバランスで考える

見落とされがちですが、シミと赤みは打ち消し合って見えていることがあります。茶色い色素が抜けたあとに、それまで隠れていた小鼻まわりや頬の赤みが前に出てきて、「かえって気になるようになった」と感じるケースです。メラニンとヘモグロビンの両方に働きかけられる機器を使う意味は、まさにここにあります。シミという一点ではなく、顔全体の色のバランスとして仕上げを考える。この設計思想が、BBL HEROという機器の選択と結びついています。

3)シミの種類を見極めてから機器を選ぶ

同院のコラムには、「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)にはIPLではなくQスイッチルビーレーザーが適する」「肝斑は刺激を与えることで悪化させてしまうリスクがある」と明記されています。この記述は医学的に妥当です。そばかすは遺伝的素因に紫外線が加わって生じ、老人性色素斑は長年の紫外線曝露と光老化によって生じるというように、「シミ」と一括りにされるものの中身は異なります【9】。ADMはメラニンをつくる細胞が真皮という深い層に存在するため、表層に働きかけるIPLでは十分な治療効果を得にくく、Qスイッチルビーレーザーなどが第一選択になります。
重要なのは、肝斑なのかADMなのか老人性色素斑なのかを、自分で見分けるのは難しいということです。ネットの写真と見比べて判断するのではなく、まず診察を受けてください。機器を選ぶ前に、シミを見極める。順序はこちらが先です。

4)色素沈着を防ぐアフターケア指導

照射後の肌は敏感になっており、この時期の扱い方が最終的な仕上がりを左右します。同院では、クレンジングや洗顔、メイクの際に摩擦が起こらないよう肌に優しく触れること、日焼け対策を徹底することを指導しています。あわせて、鎮静・冷却効果のある「ケアシス」の併用や、院内処方の鎮静系スキンケアの使用を提案しています。

他のシミ治療との違い

シミ治療の比較図

同院が実際に導入している治療のなかで、BBL HEROがどの位置にあるのかを整理します。

BBL HERO(IPL)トーニング(QスイッチYAG)ルビースポットケミカルピーリング
主な対象老人性色素斑、そばかす、赤み、くすみ、色ムラ、毛穴肝斑、くすみ、色ムラあざ角質由来のくすみ、ニキビ
効果の出方回数を重ねて徐々に。全顔の底上げ回数を重ねて徐々に1回で明確に出やすい施術ごとに一時的
ダウンタイムテープ・軟膏不要、当日メイク可。スポット照射部位にかさぶたほぼなしかさぶた・テープ保護の期間あり赤み・皮むけ
回数の目安3〜5回が多い5回程度からシミ1個につき1〜数回継続前提
料金(同院)初回22,000円/1回35,000円初回13,500円/1回15,000円10mm未満 11,000円メニューにより異なる

「濃い1個」にはレーザー、「薄いものが多数+赤み・くすみ」にはBBL HERO。この使い分けが基本です。両方ある場合は併用が提案されることもあります。なお、ケミカルピーリングやハイドラフェイシャルは光を使わない施術です。角質や毛穴の汚れを取り除くことで角質由来のくすみには効果が期待できますが、メラニンそのものに働きかける治療ではありません。

シミが取れても「老けて見える」ときに疑うもの

BBL HEROを何度か受け、シミもくすみも薄くなった。それなのに「思っていたほど若返った気がしない」と感じることがあります。この違和感の正体は、たいてい「形」です。
光治療が主に働きかけるのは、メラニンとヘモグロビンという「色」の要素です。顔は皮膚・脂肪・SMAS(表在性筋膜)・骨という層でできており、IPLが届くのは主に表皮から浅い真皮まで。たるみの土台にあたるSMASの層には届きません。まぶたが重く覆いかぶさっている、フェイスラインの輪郭がぼやけている——こうした変化は、色をどれだけ整えても戻りません。
ただし、形の問題があるからといって、すぐに手術という話になるわけではありません。同院は、美容外科と美容皮膚科の両方の視点から提案し、不要な治療を行わないことを方針として明示しています。ハイフやサーマジェン、糸リフトで足りるのか、外科的な処置を検討すべきなのか。その判断を、機器の治療も手術も両方できる立場から示せる体制です。逆に、たるみの相談で来院した方に「まずは色を整えたほうが印象は変わります」と提案される場合もあります。

<参考記事>

MOMO CLINIC(大阪帝塚山)の眉下切開・フェイスリフトの特徴・効果から料金・口コミまで解説

口コミ・評判をチェック|良い点と気になる点

クリニックの口コミを調べる女性

MOMO CLINICは2025年4月開院です。Googleビジネスプロフィールには232件の口コミが投稿され、平均評価は4.8でした(2026年9月6日時点)。開院から約1年半で200件を超えており、決して少ない数ではありません。

1)良い口コミ・評判の傾向

・肌診断機で状態を確認し、そのうえで医師が治療方針を提案するという流れへの評価。他院で治療を受けたものの改善せず、こちらで根本の原因から診てもらえたという声も
・シミが薄くなった、肌のトーンが上がった、周囲から明るくなったと言われたという実感。回を重ねるなかで、あとから浮かび上がってきたシミも捉えられたという声
・シミ一つひとつに細かく照射してもらえた
・看護師や受付を含めたスタッフ全体の対応。質問に丁寧に答えてもらえた、寄り添ってもらえたという声
・院内の清潔感、プライベートが保たれた空間、院内処方のスキンケアを試せる点。遠方からでも通いたいという声も

2)気になる評判の傾向

否定的な内容の投稿は、確認できる範囲では少数でした。
・照射中にチクチクとした痛みがある(これは想定内の経過です)

3)口コミ・評判の分析

Googleの4.8という評価は、200件を超える母数に支えられたものです。この規模になると、数件の投稿で平均が動くことはありません。「開院したばかりだから当てにならない」という段階は、すでに過ぎています。
そのうえで注意していただきたいのが、「1回で変わった」という声の読み方です。シミ治療の口コミには、1回の施術で明確な変化を感じたという声が複数ありました。これは事実として起きたことでしょう。ただし、すべての方に同じことが起こるわけではありません。同院自身が公式コラムで「3〜5回の照射が必要となることが多い」と説明していますし、日本人を対象とした研究でも、3〜5回の照射で50%以上の改善が得られたのは48%の症例でした【4】。1回で劇的な変化が出るのは、シミの種類と深さ、もともとの状態が条件に恵まれた場合です。
※心斎橋の「momo beauty clinic」と混同しないようご注意ください。名称が似ていますが、別のクリニックです。

BBL HEROの症例

1)40代女性|IPL全顔+スポット(シミ取り放題)3回

BBL HERO 症例① 40代女性 IPL全顔+スポット3回の施術前後

施術内容IPL全顔+スポット(シミ取り放題)3回
経過(要確認:症例ページに施術期間の記載なし)
料金IPL全顔+スポット 初回22,000円/通常35,000円/回数券3回89,100円 ほか(すべて税込)
考えられるリスク・副作用赤み、ひりひり感、色素沈着

2)40代女性|真夏のIPL全顔+スポット(シミ取り放題)3回

BBL HERO 症例② 40代女性 真夏に行ったIPL全顔+スポット3回の施術前後

施術内容IPL全顔+スポット(シミ取り放題)3回
経過真夏に施術。施術後の色素沈着・再発なし
料金IPL全顔+スポット 初回22,000円/通常35,000円/回数券3回89,100円 ほか(すべて税込)
考えられるリスク・副作用赤み、ひりひり感、色素沈着

3)30代女性|目元のシミにIPL全顔+スポット(シミ取り放題)2回

BBL HERO 症例③ 30代女性 目元のシミへのIPL全顔+スポット2回の施術前後

施術内容IPL全顔+スポット(シミ取り放題)2回、ケアシス(ペップビュー)2回、内服(美肌3点セット)
経過まぶた・目のキワまで照射し、2回の施術で目元の細かなシミが目立たなくなった
料金IPL全顔+スポット 初回22,000円/通常35,000円/回数券3回89,100円 ほか(すべて税込)(ケアシス・内服は別途)
考えられるリスク・副作用赤み、ヒリヒリ感、カサブタ、色素沈着、火傷、再発、毛包炎

※上記はあくまで目安であり、個人差があります。症例写真は施術による変化の一例であり、すべての方に同等の効果をお約束できるものではございません。

施術の流れとダウンタイム

BBL HEROの施術の流れ

1)カウンセリングから照射まで

洗顔していただき、すっぴんの状態で肌測定機器による撮影を行います。結果を大画面で確認しながら、医師のカウンセリングに進みます。シミの種類を見極めたうえで治療方針を決める工程で、カウンセリングの所要時間はおおむね30分前後です。
照射は、設定したフィルター・波長・パルス幅・エネルギー量で顔全体に当てたのち、気になるシミにスポットアダプタで照射面を絞って重ねて当てます。輪ゴムで軽くはじかれるような感覚と、じんわりとした熱感がありますが、照射面は冷却されているため、レーザーに比べると刺激は穏やかです。照射にかかる時間は30分程度です(準備やアフターケアを含めた施術枠は1時間)。照射後は鎮静と保湿を行い、当日からメイクが可能です。

2)施術後の注意|かさぶたは絶対に剥がさない

照射後、まず照射部位に赤みが出ます。これは数時間から1日程度で落ち着くのが一般的です。
スポット照射をした部分は、照射から数日のあいだに一時的に濃くなり、細かなかさぶた状に浮き上がってくることがあります。これをマイクロクラストと呼びます。「濃くなった」と驚かれる方が多いのですが、これは反応が出ている証拠であり、個人差はあるものの、おおむね7日〜10日程度で自然に剥がれ落ちていきます。全顔照射のみの場合は、ここまではっきりとは出ないのが一般的です。
このかさぶたは、絶対に無理に剥がさないでください。自然に脱落するのを待たずに剥がすと、色素沈着や瘢痕の原因になります。洗顔やクレンジング、メイクの際も、こすらずに優しく触れてください。
そして、施術後のケアで最も結果を左右するのが遮光です。照射後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態にあり、ここで日焼けをすると、せっかく薄くなったシミが色素沈着として戻ってくることがあります。同院も、施術後の色素沈着のリスクを踏まえて紫外線対策の徹底を指導しています。なお、日常的な紫外線対策は、光老化の予防という意味でも重要です【7】。日焼け止めは、施術そのものと同じくらい仕上がりを左右すると考えてください。

3)ダウンタイム・効果実感の目安

項目目安
施術時間照射30分程度(準備・アフターケアを含めて1時間枠)
赤み数時間〜1日程度
かさぶた(マイクロクラスト)スポット照射をした部分に生じ、7日〜10日程度で自然に脱落(メイクで隠せる程度)
メイク施術当日から可能。テープ・軟膏は通常不要
効果実感の目安3〜5回が必要になることが多い。間隔は月に1回が目安

同院は、シミの個数や深さ、どこまで薄くしたいかによるとしたうえで、3〜5回の照射が必要になることが多いと説明しています。照射の間隔について、公式FAQでは「月に1回、計3〜5回」を目安として案内しています。回数を断定的にお約束することはできませんが、最初に見通しを確認しておくことをおすすめします。

4)施術を受けられない場合

IPL治療では、一般に次のような場合、施術を受けられない、または時期を改める必要があるとされています。日焼け直後で肌が炎症を起こしている場合、照射部位に感染症や強い炎症・傷がある場合、光線過敏症がある場合や光線過敏を起こしうる薬剤を使用している場合、妊娠中・授乳中の場合、てんかんの既往がある場合です。該当の可能性がある方は、カウンセリングの際に必ず申し出てください。

よくある質問

Q1. 痛みはありますか?

輪ゴムで軽くはじかれるような感覚と、じんわりとした熱感があります。冷たいジェルを塗っているのと照射時の冷却機能があるため、レーザーに比べると刺激は穏やかです。同院も「ほとんどの方が我慢できる程度の痛み」としています。ただし、シミの濃さや深さによっては、その部分だけ強く感じることがあります。

Q2. 何回くらい必要ですか?

同院では3〜5回が必要になることが多いと説明されています。間隔の目安は月に1回です。1回でも変化を感じる方はいますが、多くの場合は複数回が前提です。日本人を対象とした研究でも、3〜5回の照射で50%以上の改善が得られた症例が48%という結果でした【4】。

Q3. 肝斑があっても受けられますか?

本記事のなかで最も重要な質問です。結論として、肝斑に対するIPLは第一選択の単独治療ではなく、外用療法や遮光などを基本とした治療の補助として、慎重に検討されるものです。
肝斑に対するIPLを含む8試験・215例を統合したメタ解析では、IPLは外用薬などと組み合わせた併用療法の一要素としては有効で満足度も高いものの、単独治療としては位置づけられないと報告されています【10】。また、肝斑の治療を網羅したエビデンスベースの大規模総説では、遮光と外用(ハイドロキノンなどの三剤配合)を中核に、内服のトラネキサム酸を有効な補助とし、レーザーや光治療は限定的・補助的と整理されています【11】。
同院も、肝斑は刺激を与えることで悪化させるリスクがあるとして、肝斑モードを備えたレーザー(トーニング)による治療を案内しています。トーニング、ハイドロキノン・トレチノインの外用、トラネキサム酸を含む内服をいずれも扱っており、併用療法を組み立てられる体制です。なお、肝斑かどうかを自分で判断するのは困難です。まず診察を受けてください。

Q4. 夏でも受けられますか?

同院は、色素沈着リスクが低いことから、真夏でもスポット照射を含む施術が可能としています。ただし、紫外線対策の徹底が前提です。照射後に日焼けをすれば、色素沈着として跡が残るリスクが上がります。日常的な紫外線対策は、光老化の予防という意味でも重要です【7】。日焼け止め、帽子、日傘を含めた遮光を続けられるかどうかで判断してください。

Q5. 他の治療と併用できますか?

できます。同院では、鎮静・冷却を目的とした「ケアシス」との併用や、トーニング、ルビーレーザーとの使い分け・併用が行われています。実際の症例でも、IPL全顔+スポットとトーニング、ケアシスを組み合わせた複合治療が公開されています。

まとめ

MOMO CLINICのBBL HEROは、広帯域の光でメラニン(茶色)とヘモグロビン(赤)の両方に働きかけられるIPL治療です。シミ・そばかす・赤み・くすみが混在している状態に最も向いています。当日からメイクが可能で、テープや軟膏を必要としないのが通常の経過ですが、赤み・かさぶた・色素沈着などのリスクはゼロではありません。多くの場合、3〜5回の照射が前提になります。
一方、肝斑に対するIPLは、第一選択の単独治療ではありません。遮光と外用・内服を土台にした治療の補助として検討します【10】【11】。ADMにはQスイッチYAGレーザーやルビーレーザーが適します。だからこそ、機器を選ぶ前にシミを見極めるという順序が重要になります。
MOMO CLINICは、肌測定機器で見極めたうえで機器を選び、シミだけでなく顔全体の色のバランスとして仕上げを考える体制をとっています。カウンセリングは必ず医師が行い、完全個室のプライベートな環境で、複数の機器を使い分けられる点も特徴です。
BBL HEROは、シミや赤みなど「色」の悩みを得意とする光治療です。設定によってはハリやきめといった肌質への効果も期待できますが、まぶたやフェイスラインなど「形」の変化を大きく改善する治療とは目的が異なります。シミが薄くなっても印象が変わらないと感じる場合は、悩みの主因が色ではなく形にあるのかもしれません。

*本記事の情報は執筆時点のものです。料金・メニュー・機器の取り扱いなどは変更される場合があります。最新情報は公式サイトまたはクリニックに直接ご確認ください。

<参考記事>

光治療(フォトフェイシャル)の記事一覧

参考文献(エビデンス)

本記事の科学的根拠として、以下の査読済み論文・レビューを参照しています。

【1】Raulin C, Greve B, Grema H. IPL technology: a review. Lasers Surg Med. 2003;32(2):78-87.
PMID: 12561039 DOI: 10.1002/lsm.10145
日本語要旨:IPLの技術的基礎を体系化した代表的総説。フラッシュランプ光源による選択的光熱融解の原理と、フィルター・パルス幅・フルエンスという3つの設定要素を整理しています。BBL HEROがフィルターを替えることで異なる標的に働きかけられる理由を説明する、機序解説の出発点となる文献です。
【2】Kawana S, Ochiai H, Tachihara R. Objective evaluation of the effect of intense pulsed light on rosacea and solar lentigines by spectrophotometric analysis of skin color. Dermatol Surg. 2007;33(4):449-454.
PMID: 17430379 DOI: 10.1111/j.1524-4725.2007.33092.x
日本語要旨:酒さ(赤ら顔)と老人性色素斑に対するIPLの効果を、皮膚色の分光測色によって客観的に評価した日本人の研究。紅斑と色素の双方が定量的に改善することを示しました。「メラニンとヘモグロビンの双方を標的にできる」という論点を、主観評価ではなく測定値で支える文献です。
【3】Negishi K, Wakamatsu S, Kushikata N, Tezuka Y, Kotani Y, Shiba K. Full-face photorejuvenation of photodamaged skin by intense pulsed light with integrated contact cooling: initial experiences in Asian patients. Lasers Surg Med. 2002;30(4):298-305.
PMID: 11948600 DOI: 10.1002/lsm.10036
日本語要旨:接触冷却機能を備えたIPLでアジア人73例にフルフェイス照射を行った研究。5回照射後、80%を超える症例で色素・毛細血管拡張・きめ・総合評価が60%以上改善し、組織学的にもⅠ型・Ⅲ型コラーゲンの増生が確認されました。冷却機能の意味と、ハリが得られる理由の双方を裏づけます。改善度は患者と医師の主観評価の平均値である点に留意が必要です。
【4】Kawada A, Shiraishi H, Asai M, et al. Clinical improvement of solar lentigines and ephelides with an intense pulsed light source. Dermatol Surg. 2002;28(6):504-508.
PMID: 12081680 DOI: 10.1046/j.1524-4725.2002.01175.x
日本語要旨:日本人の老人性色素斑(シミ)と雀卵斑(そばかす)にIPLを3〜5回照射した研究。48%の症例で50%以上、20%の症例で75%以上の改善が得られ、とくにそばかすが良好に反応しました。近畿大学(大阪)からの報告であり、人種・地域の面でも本記事の読者に近い条件で検証された、効果の章の中心的な根拠です。対照群を置かないオープン試験である点に留意が必要です。
【5】Zhai Q, Cheng S, Liu R, Xie J, Han X, Yu Z. Meta-Analysis of the Efficacy of Intense Pulsed Light and Pulsed-Dye Laser Therapy in the Management of Rosacea. J Cosmet Dermatol. 2024;23(12):3821-3827.
PMID: 39240125 DOI: 10.1111/jocd.16549
日本語要旨:酒さに対するIPLと色素レーザー(PDL)を比較した4研究141例のメタ解析。50%を超えるクリアランス率では両者に有意差がなく、75%を超えるクリアランス率ではIPL群が有意に高い結果でした。一方、施術中の疼痛はPDL群のほうが有意に軽度でした。赤みの治療でどちらを選ぶかを検討する際の比較材料となります。
【6】Bitter PH. Noninvasive rejuvenation of photodamaged skin using serial, full-face intense pulsed light treatments. Dermatol Surg. 2000;26(9):835-842.
PMID: 10971556 DOI: 10.1046/j.1524-4725.2000.00085.x
日本語要旨:光老化した肌に対し、3週間隔で4回以上のフルフェイスIPL照射を行った先駆的研究(49例、フルエンス30〜50J/cm²)。シワ・きめ・色ムラ・毛穴・毛細血管拡張のすべてで90%を超える被験者に改善が得られ、88%が結果に満足したと報告しています。「顔全体に繰り返し照射する」という現在の照射設計の原点にあたる論文です(著者はESC Medical社から講演謝礼を受けている旨のCOI開示あり)。
【7】Hughes MCB, Williams GM, Baker P, Green AC. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med. 2013;158(11):781-790.
PMID: 23732711 DOI: 10.7326/0003-4819-158-11-201306040-00002
日本語要旨:日常的なサンスクリーンの使用が皮膚の光老化の進行を有意に抑制することを示した無作為化比較試験(豪ナンブール、903名、4.5年)。毎日使用群は必要に応じて使用する群より光老化が24%少ないという結果でした(相対オッズ0.76、95%CI 0.59〜0.98)。既存の光老化を戻す効果ではなく進行を遅らせる効果である点に注意が必要です。
【8】Weiss RA, Weiss MA, Beasley KL. Rejuvenation of photoaged skin: 5 years results with intense pulsed light of the face, neck, and chest. Dermatol Surg. 2002;28(12):1115-1119.
PMID: 12472489 DOI: 10.1046/j.1524-4725.2002.02113.x
日本語要旨:顔・首・胸に対するIPL治療の長期成績を報告した研究。1996〜1997年に治療した80例のカルテレビューで、治療回数の中央値は3回。初回治療から4年後の時点で、きめの改善が83%、毛細血管拡張の改善が82%、色素の改善が79%の症例に維持されていました。タイトルは「5 years results」ですが、評価時点は4年後である点に留意が必要です。
【9】Praetorius C, Sturm RA, Steingrimsson E. Sun-induced freckling: ephelides and solar lentigines. Pigment Cell Melanoma Res. 2014;27(3):339-350.
PMID: 24517859 DOI: 10.1111/pcmr.12232
日本語要旨:そばかす(雀卵斑)と老人性色素斑を総括したレビュー。そばかすは遺伝的素因に紫外線が加わって生じ、老人性色素斑は長年の紫外線曝露と光老化によって生じると整理し、発症年齢や季節変動といった臨床像の違いを示しています。「シミ」と一括りにせず種類を見分ける必要性を説明する根拠です。
【10】Yi J, Hong T, Zeng H, et al. A Meta-analysis-Based Assessment of Intense Pulsed Light for Treatment of Melasma. Aesthetic Plast Surg. 2020;44(3):947-952.
PMID: 32055937 DOI: 10.1007/s00266-020-01637-x
日本語要旨:肝斑に対するIPLを含む8試験・215例を統合したメタ解析。IPLを外用薬などと組み合わせた併用療法が有効で患者満足度も高いと報告する一方、IPL単独治療としてではなく併用療法の一要素として位置づけられることを示しました。肝斑を単独の機器治療で押し切らないという方針の根拠となります。
【11】McKesey J, Tovar-Garza A, Pandya AG. Melasma Treatment: An Evidence-Based Review. Am J Clin Dermatol. 2020;21(2):173-225.
PMID: 31802394 DOI: 10.1007/s40257-019-00488-w
日本語要旨:肝斑の外用・内服・遮光・ピーリング・レーザー/光治療を網羅したエビデンスベースの大規模総説。遮光と外用(ハイドロキノン等の三剤配合)を中核に、内服トラネキサム酸を有効な補助、レーザー/光治療は限定的・補助的と整理しています。肝斑治療全体における光治療の位置づけを示す横断的な典拠です。

<機器情報の出典(査読論文以外)>
サイトンジャパン合同会社「mJOULE エムジュール(BBL)がテュフズードジャパン株式会社の認証を取得しました」2024年6月26日/Sciton, Inc. 公式サイト/MOMO CLINIC 公式サイト(美容コラム・施術メニュー・料金表・症例実績・医師紹介、および公式Instagram)
※本記事は美容医療に関する情報提供を目的としたものであり、診断・治療方針の決定は必ず医療機関での診察に基づいて行ってください。

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