整形外科クリニックの選び方|失敗しないための7つのポイント【再生医療にも対応】

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整形外科は、膝や肩、腰の痛み、スポーツによるケガ、加齢に伴う関節トラブルなど、幅広い症状に対応する身近な診療科です。しかし一口に整形外科といっても、治療方針や対応できる治療内容には大きな違いがあります。

近年は、保険診療の範囲の薬物療法やリハビリ、手術に加え、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療、PDF-FD療法などの自由診療を導入するクリニックも増えています。

選択肢が広がる一方で、「どこを選べばよいのかわからない」と迷う方も少なくありません。

特に再生医療系の自由診療は、効果の期待と同時に費用や適応の見極めが重要であり、クリニックごとの説明や経験には差が出やすい分野です。治療内容を十分に理解しないまま受診すると、「思っていた治療と違った」「費用面で後悔した」と感じてしまうこともあります。

 

本記事では、こうした失敗を防ぐために、整形外科クリニックを選ぶ際に押さえておきたい重要なポイントを整理し、再生医療や自由診療を含めた整形外科選びの考え方をわかりやすく解説します。自分の症状や目的に合ったクリニック選びの参考にしてください。

 

<ナールス美容医療アカデミー編集部からのメッセージ>

整形外科は、どの医療機関でも同じ治療が受けられると思われがちですが、治療方針や対応できる治療内容には大きな差があります。保存療法やリハビリを中心に行う施設もあれば、手術を積極的に行う病院、PRP療法や幹細胞治療などの再生医療を提供するクリニックもあります。

また、整形外科には病院とクリニックがあり、それぞれ役割が異なります。症状が比較的軽度な場合や、保存療法・再生医療の相談をしたい場合はクリニックが向いていることが多く、手術や入院が必要な場合には病院が適しています。自分の症状に合った医療機関を選ぶことが重要です。

さらに、近年は、自由診療や再生医療の選択肢が増えた一方で、情報の分かりにくさや誤解が生じやすい状況になっています。治療の位置づけや効果、限界を十分に理解しないまま選択すると、満足のいく結果につながらないこともあります。だからこそ、自分の症状や目的に合った治療方針を持つ整形外科を見極めることが重要です。

 

<整形外科の選び方 7つのポイント>

整形外科の選び方 7つのポイント

 

整形外科とは?扱う疾患と治療領域

整形外科の悩み

整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・神経など、体を動かすための器官である「運動器」を専門に診療する診療科です。日常生活で生じる慢性的な痛みから、スポーツや事故によるケガ、加齢に伴う関節の変形まで、幅広い症状を扱います。

 

代表的な疾患は、次のとおりです。

  • 変形性膝関節症や肩関節周囲炎(五十肩)などの関節の痛み・変形
  • 靭帯損傷や腱炎といったスポーツ外傷・障害
  • 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎・神経疾患
  • 骨折後の痛みや可動域制限といった外傷後遺症
  • 慢性関節リウマチなどの炎症性疾患
  • 骨粗しょう症を含む加齢に伴う疾患

 

一般的な治療法としては、運動療法や物理療法などの理学療法を含むリハビリテーション、抗炎症薬や筋弛緩薬などの薬物治療、ヒアルロン酸注射、手術などがあり、基本的な治療となっています【1】【2】【3】。

一方、近年は、これらの保険診療による治療に加え、PRP療法やMSC療法(間葉系幹細胞療法)などの再生医療、PDF-FD療法といった自由診療を提供する整形外科も増えています。PRP療法やMSC療法(間葉系幹細胞療法)などの再生医療、PDF-FD療法は、自由診療で一定の効果が期待できますが、まだ十分な科学的根拠がある治療ではありません【4】【5】【6】【7】。

扱う疾患や治療方針はクリニックごとに異なるため、自分の症状に適した専門性を持つ整形外科を選ぶことが、納得のいく治療につながります。

整形外科クリニックの選び方|7つの重要ポイント

整形外科の選び方を教える整形外科専門医

整形外科クリニックを選ぶ際は、「近い」「有名」といった理由だけで判断するのではなく、自分の症状や治療目的に合っているかを軸に比較することが重要です。以下の7つのポイントを押さえることで、後悔の少ない整形外科選びにつながります。

1) 自分の症状に合った治療選択肢があるか

整形外科と一口にいっても、関節痛、スポーツ外傷、脊椎疾患、リウマチなど、得意とする分野はクリニックごとに異なります。
保存療法やリハビリだけでなく、PRP療法、幹細胞治療、PDF-FD療法など、症状に応じた治療選択肢が用意されているかを確認しましょう。

2) 整形外科専門医が診療を担当しているか

日本整形外科学会認定の整形外科専門医が診療を担当しているかどうかは、治療の質を判断する一つの目安になります。
特に再生医療や自由診療では、医師の経験や判断力によって結果に差が出やすいため、専門性は重要です。

 

<参考記事>

日本整形外科学会整形外科専門医

3) リハビリテーション体制が整っているか

整形外科治療では、注射や手術だけでなく、リハビリテーションとの併用が症状改善に大きく影響します。
理学療法士が在籍しているか、治療後のフォロー体制が整っているかも確認しましょう。

4) 症例数や治療実績が確認できるか

症例数や治療実績が確認できることも大切です。

特に、PRP療法や再生医療を検討する場合は、これまでの症例数や治療実績が明示されているかも重要です。
具体的な実績を示しているクリニックほど、治療経験が豊富である可能性が高いといえます。

5) 費用・治療回数・効果の限界を明確に説明しているか

自由診療では、費用や治療回数、期待できる効果に個人差があります。
良い整形外科ほど、メリットだけでなく「効果が出にくいケース」や「追加治療の可能性」についても説明してくれます。

6) 通いやすさ(アクセス・診療時間)を考慮しているか

整形外科治療は、複数回の通院が必要になることが多いため、アクセスの良さや診療時間、休診日も重要な判断材料です。
無理なく通い続けられる環境かどうかを確認しましょう。

7) 口コミ・評判やコミュニケーションの取りやすさはどうか

実際に通院した人の口コミや評判は、治療効果だけでなく、医師やスタッフの対応、説明の分かりやすさ、通院時のストレスなどを知る手がかりになります。

また、診察時に質問しやすい雰囲気があるか、治療内容を納得いくまで説明してくれるかといったコミュニケーションの質も、満足度の高い治療には欠かせません。

 

<ナールス美容医療アカデミー編集部コメント>

― 再生医療・自由診療を選ぶ際に知っておいてほしいこと ―

近年、整形外科領域ではPRP療法や幹細胞治療、PDF-FD療法など、自由診療や再生医療の選択肢が増えています。一方で、これらの治療はすべて同じ性質を持つわけではなく、法的位置づけや期待できる効果、適応には明確な違いがあります。

実際の診療現場では、「再生医療だから必ず良くなる」「新しい治療だから安心」といった誤解を抱いたまま相談に来られる方も少なくありません。重要なのは、治療のメリットだけでなく、効果の限界や適さないケースについても丁寧に説明を受け、納得したうえで選択することです。再生医療や自由診療を検討する際こそ、医師との十分なコミュニケーションが欠かせません。

 

再生医療や自由診療を検討する際の注意点

再生医療のイメージ

再生医療や自由診療は、従来の治療で改善が難しかった症状に対して新たな選択肢となる一方、すべての人に同じ効果が期待できる治療ではありません。治療を検討する際は、期待できる効果だけでなく、費用や限界を含めて正しく理解することが重要です。

1)再生医療的アプローチを「万能治療」と誤解しない

PDF-FD療法やPRP療法、幹細胞治療などは、自己治癒力を活かした治療ですが、変形性関節症(OA)が高度に進行している場合などでは、十分な効果が得られにくいケースもあります【8】【9】【10】。
関節の変形が強い場合や日常生活に大きな支障が出ている場合には、手術治療のほうが適していることもあり、再生医療が最善とは限りません。治療の位置づけや適応を医師と十分に相談したうえで判断することが大切です。

2)料金が自費(保険適用外)であることを理解する

再生医療やPDF-FD療法などの自由診療は、原則として健康保険が適用されず、治療費は全額自己負担となります。治療内容や回数によっては費用が高額になることもあり、事前に総額・追加費用の有無・支払い方法を確認しておくことが重要です。
また、費用が高いからといって必ずしも効果が高いとは限らず、費用対効果を冷静に考える視点も欠かせません。

3)セカンドオピニオンも検討する

再生医療や自由診療を検討する際、とくに高額な治療を提案された場合には、セカンドオピニオンを検討することも重要です。
複数の医療機関で説明を受けることで、治療方針や費用の妥当性を比較でき、自分にとって納得のいく選択につながります。比較することは決して悪いことではありません。

地域別におすすめの整形外科を探したいなら

地域別のおすすめの整形外科の特徴をまとめています。

具体的にクリニックを比較したい方は、地域別にまとめたおすすめ記事も参考にしてください。

(準備中)

整形外科の選び方に関するよくある質問

整形外科の選び方に関するよくある質問

Q1.整形外科は「クリニック」と「病院」、どちらを選ぶべきですか?

症状や目的によって適した医療機関は異なります。
一般的に、軽度〜中等度の痛みや慢性的な症状、再生医療や自由診療の相談であればクリニックが向いています。一方、重度の外傷や手術が必要な可能性がある場合、全身管理が必要なケースでは病院(総合病院・基幹病院)が適しています。

一方、リウマチなど専門的な治療が行えるクリニックもあります。

まずはクリニックで相談し、必要に応じて病院へ紹介してもらう流れも一般的です。

Q2.まずは保険診療の整形外科を受診したほうが良いですか?

多くの場合、最初は保険診療での評価を受けることが推奨されます。
画像検査や診察を通じて症状の原因や進行度を把握したうえで、保存療法で改善が難しい場合に、再生医療や自由診療を検討する流れが安心です。いきなり自由診療を選ぶ必要はありません。

Q3.再生医療(PRPや幹細胞治療)は、どの段階で検討すべきですか?

再生医療は、薬物療法やリハビリなどの保存療法で十分な改善が得られなかった場合や、手術を避けたいと考えている段階で検討されることが多い治療です。
ただし、症状の進行度や関節の状態によっては適さない場合もあるため、医師による適応判断が重要です。

Q4.自由診療を勧められた場合、断っても問題ありませんか?

はい、断ってもまったく問題ありません。
自由診療はあくまで治療の選択肢の一つであり、患者さんが納得したうえで選択するものです。説明を聞いたうえで迷いがある場合は、保険診療を継続したり、別の医療機関で意見を聞いたりすることも大切です。

Q5.整形外科選びで口コミや評判はどこまで参考にしてよいですか?

口コミや評判は、医師やスタッフの対応、説明の分かりやすさ、通院時の雰囲気を知る参考になります。一方で、治療効果には個人差があるため、口コミだけで治療内容の良し悪しを判断するのは注意が必要です。公式サイトの情報や医師の説明とあわせて総合的に判断しましょう。

Q6.手術を勧められた場合、必ず受けなければなりませんか?

必ずしも受ける必要はありません。
手術は有効な治療選択肢の一つですが、症状や生活状況によっては保存療法や再生医療が適する場合もあります。手術を勧められた場合でも、治療の目的やメリット・デメリットを十分に説明してもらい、納得したうえで判断することが大切です。

Q7.整形外科でセカンドオピニオンを受けるのは失礼にあたりませんか?

いいえ、失礼にはあたりません。
セカンドオピニオンは、治療内容や選択肢を理解し、納得して治療を受けるための正当な行動です。特に、手術や高額な自由診療を検討する場合には、複数の医師の意見を聞くことで、より安心して判断することができます。

まとめ|自分の症状と目的に合った整形外科を選ぶことが大切

整形外科は、関節痛やスポーツ外傷、脊椎疾患、リウマチなど、幅広い症状に対応する診療科ですが、治療方針や対応できる治療内容は医療機関ごとに大きく異なります。近年は、保険診療に加えて、PRP療法や幹細胞治療などの再生医療、PDF-FD療法といった自由診療も選択肢として増え、整形外科選びの重要性はより高まっています。

後悔しないためには、「どの治療が受けられるか」だけでなく、専門医の有無、リハビリ体制、治療実績、費用や説明の丁寧さなどを総合的に比較することが大切です。また、再生医療や自由診療は万能ではなく、適応や限界を正しく理解したうえで選択する姿勢も欠かせません。

不安や迷いがある場合は、セカンドオピニオンを活用し、納得できるまで相談することも重要です。自分の症状や生活背景に合った整形外科を選ぶことで、安心して治療に取り組むことができるでしょう。

 

<参照論文>

【1】Fransen M, McConnell S, Harmer AR, et al.Exercise for osteoarthritis of the knee: a Cochrane systematic review.Br J Sports Med. 2015.

PMID: 26405113
日本語要旨:膝OAに対する運動療法の有効性を示したCochraneレビュー。疼痛と機能改善が認められ、注射や手術に先立つ基本治療として重要であると結論づけている。

【2】Wolff DG, Christophersen C, Brown SM, Mulcahey MK.Topical nonsteroidal anti-inflammatory drugs in the treatment of knee osteoarthritis: a systematic review and meta-analysis.Phys Sportsmed. 2021;49(4):381-391.

PMID: 33554694|DOI: 10.1080/00913847.2021.1886573
日本語要旨:膝OAに対する外用NSAIDsのRCTを統合解析。プラセボと比較して疼痛および機能の中等度改善を示し、消化管系有害事象は内服より少ない傾向にあった。保存療法の基本的選択肢として有用性が示されている。
【3】Xing D, Wang B, Liu Q, et al.Intra-articular hyaluronic acid in treating knee osteoarthritis: a PRISMA-compliant systematic review of overlapping meta-analysis.
Sci Rep. 2016;6:32790.

PMID: 27616273|DOI: 10.1038/srep32790
日本語要旨:膝OAに対するヒアルロン酸注射のメタ解析を総合評価。疼痛や機能改善に一定の効果が示されている。一方、研究の質や製剤差により結論にばらつきがあることを指摘し、適応症例の見極めが重要とされている。

【4】Bensa A, et al.PRP injections for the treatment of knee osteoarthritis: the improvement is clinically significant and influenced by platelet concentration.Am J Sports Med. 2025;53(3):745-754.

PMID: 39751394|DOI: 10.1177/03635465241246524
日本語要旨:PRP注射は膝OAの疼痛・機能改善に寄与する可能性があるが、血小板濃度など製剤条件によって効果に差が生じることを示した。治療条件の説明と症例経験の重要性を示唆している。

【5】Copp G, Robb KP, Viswanathan S.Culture-expanded mesenchymal stromal cell therapy: does it work in knee osteoarthritis? A pathway to clinical success.Cell Mol Immunol. 2023;20(6):626-650.

PMID: 37095295|DOI: 10.1038/s41423-023-01020-1
日本語要旨:培養MSC治療の臨床試験を体系的に整理し、症状改善や軟骨保護の可能性と同時に限界も論じている。細胞の由来(脂肪・骨髄・臍帯)、用量、自家・同種の違い、疾患重症度が治療効果に影響し、試験設計と標準化が成功の鍵であると結論づけている。

【6】Cao M, Ou Z, Sheng R, et al.Efficacy and safety of mesenchymal stem cells in knee osteoarthritis: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
Stem Cell Res Ther. 2025;16:122.

PMID: 40055739|DOI: 10.1186/s13287-025-04252-2
日本語要旨:膝OAに対するMSC関節内注射のRCTを統合解析。6〜12か月で疼痛および機能スコアの改善が報告され、安全性も概ね許容範囲であった。一方で効果の大きさにはばらつきがあり、細胞由来や投与量、適応症例の選別が重要とされている。

【7】Kinoshita H, et al.Freeze-dried platelet-rich plasma induces osteoblast proliferation via PDGF receptor signaling.Asian Spine J. 2020;14(1):1-8.

PMID: 31575111|DOI: 10.31616/asj.2019.0048
日本語要旨:FD-PRPが骨芽細胞増殖を促進し、凍結乾燥後も生物活性を保持することを示した基礎研究。PDF-FD療法の理論的背景として位置づけられる。

【8】Ohtsuru T, Otsuji M, Nakanishi J, et al.Freeze-dried noncoagulating platelet-derived factor concentrate is a safe and effective treatment for early knee osteoarthritis.Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2023.

PMID: 37380754|DOI: 10.1007/s00167-023-07414-y
日本語要旨:早期膝OA患者に対するPDF-FD療法の臨床成績を報告。疼痛や機能の改善が一定割合で認められ、重篤な有害事象は限定的であった。適応選択と治療設計の重要性が示唆されている。

【9】Mautner K, et al.Cell-based versus corticosteroid injections for knee pain in osteoarthritis: a randomized phase 3 trial.Nat Med. 2023.

PMID: 37919438|DOI: 10.1038/s41591-023-02632-w
日本語要旨:細胞系注射とステロイド注射を比較した第3相RCT。1年時点で明確な優越性は示されず、再生医療が万能ではないことを示した重要な試験。
引用章:「3.再生医療や自由診療を検討する際の注意点|万能治療と誤解しない」

【10】Bennell KL, et al.Effect of intra-articular platelet-rich plasma vs placebo injection on pain and cartilage volume in knee osteoarthritis.
JAMA. 2021;326(20):2021-2030.

PMID: 34812863|DOI: 10.1001/jama.2021.19415
日本語要旨:PRPとプラセボを比較した二重盲検RCT。12か月時点で疼痛や軟骨量に有意差は認められず、PRP治療の限界と適応選択の重要性を示している。

※記事内容は2026年1月時点の情報に基づいています。最新の治療情報については、各医療機関にお問い合わせください。

 

【免責事項】

本記事は情報提供を目的としており、医療行為を推奨するものではありません。治療の適応、リスク、費用などについては、必ず医療機関で医師の診察を受け、十分な説明を受けた上でご判断ください。効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるとは限りません。

 

 

 

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