LIKKA スキンクリニックでは、Qスイッチルビーレーザー「IB103EX」とフォトフェイシャル「ステラM22」を使い分けてシミ治療を行います。
濃いシミにはルビースポット、薄いシミや肝斑にはルビートーニング、複合的な肌悩みにはIPL治療がそれぞれ相性は良いですが、患者様のご希望やダウンタイムの可否に合わせて、これらを組み合わせ、個々の症状に最適化されたカスタマイズ治療を提供しています。
<この記事の監修医>
院長
林 瑠加 先生
<経歴>
慶應義塾大学形成外科学教室に約10年間在籍し、一般形成外科、小児、再建分野を幅広く担当。2015年からは4年半、カンボジアに居住し現地での臨床にも従事した。帰国後は形成外科に加え皮膚科、美容皮膚科の経験を積み、2024年11月に品川区西五反田に「LIKKAスキンクリニック」を開業。患者様の身近なお悩みに対応すべく、保険・自由診療双方からのアプローチで診療を行っている。
<資格・所属学会>
日本形成外科学会認定 形成外科専門医、分野指導医
日本創傷外科学会認定 創傷外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本抗加齢医学会認定 抗加齢医学専門医
日本臨床毛髪学会 評議員
医学博士
1.LIKKAスキンクリニックのシミ治療
シミには、老人性色素斑(日光性色素斑)や雀卵斑(ソバカス)、肝斑などさまざまなものがあります。
シミの原因は、皮膚内のメラニン色素の沈着によって生じますが、紫外線ダメージが大きな原因です。
しかし、遺伝や肌質、ホルモンバランスの乱れなども原因となり、その症状はさまざまです。
そのため、シミ治療では、その種類や状態に応じてQスイッチレーザーやピコレーザー、フォトフェイシャル(IPL)、内服薬などを使い分けたり、組み合わせたりして最適な治療を行うことが大切です。
ではその中でも、メラニンに対して高い選択性を持つQスイッチルビーレーザー「IB103EX」および、ブロードバンドな光で複合的なお肌のお悩みに対応するフォトフェイシャル(IPL)「ステラM22」を、個々のシミの状態に合わせて、カスタマイズしながら治療を行っております。
<参考記事>
シミ取りレーザーの種類と効果は?失敗しない選び方や料金相場を解説
2.Qスイッチルビーレーザー「IB103EX」によるシミ治療
LIKKA スキンクリニックでは、エムエムアンドニーク社のQスイッチルビーレーザー「IB103EX」を導入し、ルビースポットやルビートーニングの治療を行っています。
「IB103EX」は厚生労働省の認可を得た国産のレーザー機器で、安全性と信頼性の高い治療の提供が可能です。
1)Qスイッチルビーレーザーとは
Qスイッチとは、レーザーの出力を非常に短い時間に集中させる技術です。
高速でレーザーを照射することにより、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら高い効果を得ることができます。
ルビーレーザーは、ルビー結晶を媒質としてメラニン色素に強く反応するレーザー光を発生させ、熱エネルギーによってシミやアザを除去します。
シミの除去に用いられるレーザーには、ヤグレーザーやアレキサンドライトレーザーがります。
その中でもルビ―レーザーの波長(694nm)は、メラニン色素に高い吸収率を示しながらも、コラーゲンやヘモグロビンには吸収されにくいため、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えながら、ターゲットを効率よく破壊することができます。
特に青色や茶色の色素への反応にすぐれており、青・黒・茶色のシミやアザ、そばかす、タトゥーなどに効果を発揮します。
また、表皮にある浅いシミだけでなく、真皮層にある深いシミにも有効です。
<参考記事>
アレキサンドライトレーザーとは?シミへの効果や費用について解説
YAG(ヤグ)レーザーは3種類!シミへの効果やダウンタイムは?
2)ルビースポットとは?
ルビーレーザーを集中的に照射し、局所的なシミやアザ、そばかす(→削除タトゥー)などをピンポイントで除去する治療法です。
ターゲットとなるメラニン色素の濃さや深さに応じてパワーを調節することで、表皮にある浅いシミから真皮層の深いシミまで高い効果を発揮します。
また、従来の治療では難しかった難治性のアザの改善も期待できます。
ルビースポットの治療では、シミやアザの状態によって、1回で効果を実感いただける場合と複数回の施術が必要な場合があります。
ルビースポットは、次のような方におすすめです。
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3)ルビートーニングとは?
ルビートーニングとは、ルビーレーザーを低出力で広範囲に照射することで、顔全体のシミやくすみを改善し、肌全体をトーンアップする治療法です。
ルビーレーザーは表皮~上部真皮にある浅いシミやくすみにもアプローチが可能です。
ルビースポットとは異なり、メラノサイトを刺激せず、やさしい出力でメラニンにしっかり反応して効果を発揮します。
低出力のため肌への負担が少なく、ダウンタイム(赤みや腫れ)も最小限に抑えられます。
ルビースポットとルビートーニングの違い
ルビートーニングは、個人差はありますが、1回で効果を実感される方も多くいます。
しかし、より安定した効果を目指す場合は、2~4週間おきに3~5回以上の施術をおすすめします。
ルビートーニングは、次のような方におすすめです。
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3.ステラM22によるシミ治療
1)フォトフェイシャル(IPL)「ステラM22」とは?
フォトフェイシャルは、ルミナス社が発売した光治療器による治療に対して商標登録を獲得した治療法の名称でしたが、その名称が有名になって、今ではIPL治療の代名詞ともなりました。
「ステラM22」は、その中でも進化を遂げたルミナス社の最新機です。
LIKKA スキンクリニックでは、ステラM22を導入し、幅広い治療を行っております。
IPL治療では、レーザーのように単一波長ではなく、広帯域の波長を含む光の照射を一定の間隔で繰り返すことで、複合的な肌トラブルに対する効果が期待できます。
ステラM22には標準で6種類のフィルターが搭載されておりますが、当院ではその中の5種類の標準フィルターに加え、3種類の特殊フィルター(アクネフィルター、バスキュラーフィルター、脱毛フィルター)を用意し、計8種類の波長フィルターを使うことで、シミ、くすみ、赤み、毛穴など、多様な肌トラブルに対さまざまな肌トラブルに対して効果的な治療が可能です。
ステラM22の光エネルギーは、角質層から表皮、真皮までの深さを調整して届けられるため、患者様一人ひとりの肌の状態やお悩みに合わせた、きめ細やかなオーダーメイド治療が実現できます。
また、顔全体の光老化によるさまざまな症状を一度に改善することができます。
さらに、ダウンタイムがほとんどない点も大きなメリットです。
従来のレーザーのスポット治療では治療後にかさぶたができたり、炎症後色素沈着(PIH)などの問題が発生することがありました。
しかし、フォトフェイシャルでは色素沈着のリスクやダウンタイムがほとんどありません。
そのため、日常生活に支障をきたさず、手軽に受けられる効果的なエイジングケア治療といえます。
フォトフェイシャルは、次のような方におすすめです。
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<参考記事>
フォトフェイシャルの効果がすごい!?毛穴やシミにはいつから?
フォトフェイシャル(光治療)の機器の種類と特徴!おすすめは?
2)IPL治療器としてのステラM22の優位性
IPL治療で高い治療効果を得るためには、症状に応じた「波長」「パルス幅」「フルエンス」により、選択的に光熱作用を生じさせることが大切になります。
ステラM22は、IPL治療器としての最新機であり、これらの3つを個別に調整できる優れたテクノロジーが備わっています。
LIKKA スキンクリニックでは、患者様の肌状態に応じて、8種の波長フィルターの使い分けとこれらの3つを個別に調整しています。
3)フォトフェイシャル(IPL)とルビートーニングとの違い
ルビートーニングとフォトフェイシャル(IPL)は、マイルドな治療でありダウンタイムもほとんどなく似たイメージがあります。
しかし、仕組みや得意とするシミの種類が異なります。
ここではルビートーニングとフォトフェイシャルの違いを改めて整理します。
フォトフェイシャル | ルビートーニング | |
エネルギー | 幅広い波長帯の光 | 694nmのルビーの単一波長 |
波長の特性 | 複数の波長を持つため、メラニン色素だけでなく、コラーゲン生成も促進。 | 特定の波長でメラニン色素に集中して作用し、効果的に除去。 |
治療できる肌悩み | 日焼けによるシミ(老人性色素斑)、そばかすなどシミに加えて、赤ら顔、毛細血管拡張にも効果発揮。また、毛穴、ハリ改善などトータルな美肌効果も得られる。 | 濃いシミ、薄いシミ、肝斑、そばかす、色素沈着などメラニンが原因の肌悩み全般に効果を発揮。熱の作用により肌質改善効果も同時に得られます。 (※ADMにはスポット治療のみ有効です。) |
ダウンタイム | ほとんどなし | ほとんどなし |
メリット | 表在的なシミには効果的で、合わせて赤みの治療も可能。肌のハリやキメの改善も期待。 | メラニンに集中的に作用するため、様々な程度のシミに対し効率的な色素の除去が可能。 |
デメリット | 回数を重ねても深いシミには効果が乏しいことがある。 | あくまでも黒、茶、青に対する効果が高いので、赤みのお悩みには弱い。
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4.ルビーレーザーとフォトフェイシャル(IPL)の違いや組み合わせ治療
<ルビースポットとルビートーニング、IPLの使い分け>
濃いシミ | 薄いシミ | 肝斑 | そばかす | ADM | アザ | 赤み | |
スポット | ◎ | ○ | × | ◎ | ◎ | ◎ | × |
トーニング | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 〇 | × | × |
IPL | ○ | 〇 | 〇 | ◎ | × | × | ◎ |
LIKKA スキンクリニックでは、ルビースポットとルビートーニング、フォトフェイシャルをシミの状態に応じて選択することで、シミ治療の効果を高める工夫をしています。
1)濃いシミ
濃いシミには、ルビースポット1回の治療で効果が出やすいです。
シミは、トーニングまたはフォトフェイシャルで回数を重ねることで薄くなります。
<参考記事>
2)薄いシミ
薄いシミは、ルビートーニングやフォトフェイシャルによる治療を行います。
ルビースポットは炎症後色素沈着(PIH)により元の状態より目立って見える可能性があるため、使いにくいです。
3)肝斑
肝斑は炎症や刺激によって濃くなる「炎症性のシミ」の一種です。
メラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)が活性化している状態で高出力のレーザーを照射すると悪化するリスクがあります。そのため、低出力で照射していくルビートーニングや、フォトフェイシャルの肝斑フィルターを使用したマイルドな治療が推奨されます。
LIKKA スキンクリニックでは慎重にアプローチするために、プレトリートメントとして、美白内服薬(トランサミン・ビタミンC)やハイドロキノンなどの美白剤を使ってメラノサイトの活性化を抑えます。
その後、約1~2ヶ月後に、ルビートーニングを行います。
この方法だと副作用のリスクを軽減するだけでなく、治療効果を高めることができます。
<参考記事>
肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法
美容内服薬は美白&シミ改善を!種類・効果と使い方の注意・副作用
4)そばかす
そばかすは表在的なシミの一種なので、ルビースポットが効果的ですが、ルビートーニングやフォトフェイシャルで段階的に治療することも可能です。
<参考記事>
5)ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、主に顔に発生するグレーや青味を帯びた色素斑で、10代後半~30代のアジア人女性に多く見られます。
皮膚の深い部分にある真皮層に発生するのが特徴です。
皮膚の深い部分である真皮層に発生するADMは、通常の光治療(IPL)では効果が出にくく、特にQスイッチルビーレーザーが効果が高いとされています。
当院ではADMが疑われるシミに対して、Qスイッチルビーレーザーによるスポット治療を推奨しております。
ADMに対しては、3ヶ月ごとに3~4回照射を重ねると、ゆっくり薄くなっていくのが一般的です。
<参考記事>
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療
6)アザ
大田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑などのアザに関してはQスイッチルビーレーザーによるスポット治療が効果を発揮します。
条件によっては保険適応となることもあります。ルビートーニングやフォトフェイシャルでは治療効果は期待できません。
5.LIKKA スキンクリニックとは?
1) LIKKA スキンクリニックの5つの特徴
①保険診療と自由診療、両方に対応できる総合診療体制
保険診療のみでは対応が難しい美容的要望、また自由診療では実現できない傷のケアや処方にも柔軟に対応できるよう、双方を組み合わせた診療体制を構築。患者ひとりひとりの肌と向き合い、「自分らしさ」に彩りを添えるトータルケアを提供します。
②経験豊富な女性医師による丁寧な対話重視の診療
女性医師である院長が、患者様の悩みや背景をじっくり拾い上げながら診療を進めます。
言いづらいことも相談しやすい雰囲気づくりを大切にし、患者様の心にも寄り添うスタイルを心掛けています。
③当日対応可能な手術やスムーズなWEB予約体制
粉瘤やほくろなどの簡易な手術は、適応があれば来院当日に処置可能な体制を整備。
また、WEB予約とWEB問診を導入し、待ち時間を減らしつつ計画的に通える仕組みづくりにも注力しています。
④オンライン診療にも対応し通院負荷を軽減
診療後の経過観察や処方、お薬の受け取りなど、状態が安定している患者様にはオンライン診療を導入。
再診の方で医師の許可がある場合に限りますが、通院の手間を大幅に軽減できます。
⑤駅近でアクセス良好、快適な院内環境
大崎広小路駅から徒歩1分、五反田駅から徒歩5分と、通院しやすい立地。
内装はガラス天井の待合室で開放感があり、Wi-Fi完備の快適空間です。
さらにバリアフリー設計やクレジットカード、自動精算機による便利な支払い方法にも対応。
2)基本情報
クリニック名 | LIKKA スキンクリニック |
住所 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-22-4 |
アクセス | 東急池上線 大崎広小路駅 徒歩1分(山手通りを挟んで向かい側) JR、東急、都営 五反田駅 徒歩5分 |
予約方法 | WEB・LINE |
診療日時 | 9:30〜13:30 月・火・水・木・金・土 15:00〜18:30 月・火・木・金 |
休診日 | 休診日:水曜午後、土曜午後、日曜、祝日 |
6.よくある質問
Q1.Qスイッチルビーレーザーで保険治療は可能ですか?
ルビースポットによる老人性色素斑(シミ)、脂漏性角化症(もりあがったホクロ)、雀卵斑(そばかす)、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の治療は保険適用外です。
しかし、医師の診断により以下の疾患に対して保険適用となります。
- 太田母斑
- 異所性蒙古斑
- 外傷性色素沈着症
- 扁平母斑
Q2.Qスイッチルビーレーザーは施術中の痛みはありますか?
ルビースポットでは、施術時はゴムで弾かれるような痛みを伴う場合があります。痛みに弱い方には麻酔を行っておりますのでご相談ください。
ルビートーニングはルビースポットより痛みは小さいです。
Q3.ルビートーニングとピコトーニングの違いは?
ルビートーニングは波長694nmのナノ秒発振のレーザーを使います。
一方、ピコトーニングは波長1064nmなどのピコ秒発振のピコレーザーを使います。
ルビートーニングもピコトーニングもシミ治療の優れた選択肢ですが、メラニンやヘモグロビンへの吸収されやすさ(反応)が異なるため、シミのお状態により使い分けられています。
<参考記事>
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
Q4.ステラM22の治療が受けられない場合は?
次のような方は、ステラM22の施術をお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
- 妊娠又はその可能性がある方、授乳中の方
- 照射前後1ヶ月の間に、日焼けをしたり、日焼けする可能性のある方(レジャーに行く予定があるなど)
- ケロイド体質の方、照射希望部位にタトゥーがある方、光感受性の医薬品を使用している方
- てんかん発作を起こしたことがある方、ペースメーカーや埋め込み式除細動器がある方
- 照射部位に皮膚疾患がある方(湿疹、炎症、やけど、皮膚がん、切り傷など)
Q5.Qスイッチルビーレーザーの施術を受けられない方は?
次のような方は、Qスイッチルビーレーザーの施術をお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
- 心臓疾患のある方
- ペースメーカーを使用されている方
- 出血素因の高い方
- 妊娠中、または妊娠の可能性のある方、授乳中の方
Q6.ステラM22の副作用やダウンタイムは?
施術直後にほんのり赤みや火照りを感じることがありますが、数時間から1日で落ち着くことが多いです。
ごく稀ではありますが、施術後に色素の変化、過敏な皮膚反応、紅斑、過度の膨れ、痒み、毛包周囲の赤み、紫斑、熱傷などが起こることがあります。
施術後にこのような症状が出た場合は、すぐにクリニックを受診してください。
Q7.Qスイッチルビーレーザーの副作用やダウンタイムは?
肌質や症状によって次のような副作用が生じる可能性があります。詳細は当院にご相談ください。
- 照射後の火傷
- 色素沈着
- 瘢痕
- 色素脱失
7.まとめ
LIKKA スキンクリニックのシミ治療は、「自分の肌に合った方法を選べる安心感」が大きな魅力です。
濃いシミにはルビーレーザー、顔全体のくすみや赤みにはフォトフェイシャル、肝斑には慎重な治療といったように、シミの種類ごとに最適なアプローチを提案してもらえます。
また、治療には内服薬や外用薬を取り入れることで、副作用を抑えつつ効果を高めてくれる点も安心です。
また、女性医師による丁寧なカウンセリングが受けられるため、シミの悩みだけでなく「日常生活に支障なく治療できるか」「ダウンタイムが心配」といった不安にも寄り添ってくれます。
駅近で通いやすく、オンライン診療や当日手術にも対応しているので、忙しい方でも無理なく通える環境が整っています。
シミ治療を受けたいけれど「自分に合う方法が分からない」「生活に支障を出したくない」と感じている方に、LIKKA スキンクリニックは心強い選択肢となるでしょう。
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